JPH09181386A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JPH09181386A
JPH09181386A JP7333473A JP33347395A JPH09181386A JP H09181386 A JPH09181386 A JP H09181386A JP 7333473 A JP7333473 A JP 7333473A JP 33347395 A JP33347395 A JP 33347395A JP H09181386 A JPH09181386 A JP H09181386A
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JP
Japan
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layer
type
gaas
concentration
doped
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JP7333473A
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Inventor
Nariaki Fujii
就亮 藤井
Muneharu Miyashita
宗治 宮下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/30Structure or shape of the active region; Materials used for the active region
    • H01S5/32Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures
    • H01S5/323Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIIBV compounds, e.g. AlGaAs-laser, InP-based laser
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/30Structure or shape of the active region; Materials used for the active region
    • H01S5/305Structure or shape of the active region; Materials used for the active region characterised by the doping materials used in the laser structure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 n型AlGaAsクラッド層のSeの活性層
中への拡散を抑制してレーザ特性の優れた半導体レーザ
を提供することを課題とする。 【解決手段】 Si−GaAs基板上に、Seドープの
n型AlGaAsクラッド層を有し、上記基板のSi濃
度と上記クラッド層のSe濃度の積が、1.4×1036
cm-6以下の関係を満たす構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザに
関するものであり、とくにSiドープのn型GaAs基
板(以下「Si−GaAs基板」と記す。)上にSeド
ープのn型AlGaAsクラッド層を有する半導体レー
ザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の半導体レーザにおけるD
H(ダブルヘテロ)構造を示す断面図である。図におい
て、1はSi−GaAs基板であり、このSi−GaA
s基板1のSi濃度は7×1018cm-3である。2はS
i−GaAs基板1上に形成されたn型GaAsバッフ
ァ層であり、3はn型GaAsバッファ層2上に形成さ
れたn型AlGaAsクラッド層であり、このn型Al
GaAsクラッド層3のn型ドーパントとしてはSe
(セレン)が用いられており、このSeドープのn型A
lGaAsクラッド層3のSe濃度は4×1017cm-3
である。4はn型AlGaAsクラッド層3上に形成さ
れたアンドープGaAs/AlGaAs SCH−QW
(Separate Confinement Heterostructure−Quantum We
ll,分離閉じ込めヘテロ接合の量子井戸構造)活性層で
あり、このGaAs/AlGaAsSCH−QW活性層
4は、GaAs層からなる単層のQW層の上下に、Al
GaAsクラッド層におけるAl組成より小さいAl組
成を有するAlGaAs層からなる光ガイド層がそれぞ
れ形成された構造を有する。5はGaAs/AlGaA
s SCH−QW活性層4上に形成されたp型AlGa
Asクラッド層であり、このp型AlGaAsクラッド
層5のp型ドーパントとしてはZn(亜鉛)が用いられ
ている。6は上記p型AlGaAsクラッド層5上に形
成されたp型GaAsキャップ層である。また、上記D
H構造を備えた従来の半導体レーザは、図示していない
が、p型GaAsキャップ層6側にp側電極が形成され
ており、Si−GaAs基板1の裏面にn側電極が形成
されている。
【0003】この従来の半導体レーザにおけるDH構造
は、上記Si−GaAs基板1上に、MOCVD法(有
機金属気相成長法)等によって、例えば、成長温度67
5℃,V/III 比200,成長速度1.5μm/sの条
件で、n型GaAsバッファ層2,n型AlGaAsク
ラッド層3,アンドープGaAs/AlGaAs SC
H−QW活性層4,p型AlGaAsクラッド層5,お
よびp型GaAsキャップ層6を順次結晶成長させるこ
とにより製造される。
【0004】上記DH構造を備えた従来の半導体レーザ
は、図示しないp側電極,n側電極から電流を流すと、
n型AlGaAsクラッド層3とp型AlGaAsクラ
ッド層5とにより挟まれたGaAs/AlGaAs S
CH−QW活性層4にホールと電子が注入され、このS
CH−QW活性層4のうちQW層中でホールと電子の再
結合が起こって光が発生し、この光が上記SCH−QW
活性層4に沿って導波され、反射,増幅を繰り返し、レ
ーザ発振が起こる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】n型クラッド層とし
て、SeドープのAlGaAs層を用いたDH構造を有
する半導体レーザでは、MOCVD法を用いてDH構造
を作製する際の結晶成長中において、Seドープのn型
AlGaAsクラッド層中のSeが、SCH−QW活性
層中に拡散する。
【0006】図9は、上記従来の半導体レーザの活性層
近傍のSeプロファイルを示す図である。同図におい
て、縦軸にはSeの濃度を取り、横軸にはp型AlGa
Asクラッド層5,GaAs/AlGaAs SCH−
QW活性層4,n型AlGaAsクラッド層3からなる
DH構造においてGaAs/AlGaAs SCH−Q
W活性層4付近の深さを取っている。なお、図中のGa
およびAlは参照のために記入している。この図9よ
り、上記従来例の半導体レーザでは、GaAs/AlG
aAs SCH−QW活性層4はアンドープであるにも
関わらず、このSCH−QW活性層4中にn型AlGa
Asクラッド層3中のSeが拡散しており、このSeの
拡散フロント(SeプロファイルにおいてSe濃度が急
激に減少して折れ曲がっている部分)が、上記SCH−
QW活性層4のQW層を超えて、p型AlGaAsクラ
ッド層5側に位置する光ガイド層に達していることがわ
かる。このようにSeの拡散フロントが上記GaAs/
AlGaAs SCH−QW活性層4のQW層を超えた
場合、いわゆるリモートジャンクションが生じる。リモ
ートジャンクションとは、n型AlGaAsクラッド層
3のn型ドーパントであるSeの拡散がGaAs/Al
GaAs SCH−QW活性層4のQW層を超えること
によって、pn接合が、GaAs/AlGaAs SC
H−QW活性層4のQW層の位置からp型AlGaAs
クラッド層5側にずれた位置に形成される現象をいう。
このリモートジャンクションが生じた半導体レーザで
は、上記Se拡散により形成されたpn接合の位置でも
ホールと電子の再結合が生じるため、しきい電流密度
(Jth)が高くなる等、レーザ特性が低下するという問
題がある。
【0007】このようなレーザ特性の低下を防ぐために
は、リモートジャンクションを生じさせないようにすれ
ばよく、すなわち、Seドープのn型AlGaAsクラ
ッド層3中からのSeの拡散を抑制して、このSe拡散
がGaAs/AlGaAsSCH−QW活性層のQW層
を超えないようにする必要がある。そして、このリモー
トジャンクションの原因となるSeの拡散は、Seドー
プのn型AlGaAsクラッド層3のSe濃度,成長温
度,成長時間等に依存することがすでに知られている
が、MOCVD法で上記DH構造の成長を行う場合に
は、成長温度は通常650〜750℃の範囲で行う必要
があるため、Seの拡散を抑制するのに極端に成長温度
を下げることは不可能であり、また、成長時間について
も同様に、極端に短くすることは不可能である。
【0008】したがって、Seドープのn型AlGaA
sクラッド層3からのSe拡散を抑制するためには、A
lGaAsクラッド層3のSe濃度を下げることが有効
であると考えられるが、AlGaAsクラッド層3にお
けるバックグランドの不純物濃度によらずに安定したキ
ャリア濃度を確保するためには、Se濃度が2〜5×1
17cm-3程度は必要であり、このため、単にSe濃度
を下げることだけでは、必ずしもAlGaAsクラッド
層3からのSe拡散を十分に抑制することはできない。
【0009】この発明は、かかる点に鑑み、Si−Ga
As基板上に作製したSeドープのn型AlGaAsク
ラッド層からのSe拡散を確実に抑制して、リモートジ
ャンクションが生ずることがない、レーザ特性の優れた
半導体レーザを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体レ
ーザ(請求項1)は、Siドープのn型GaAs基板上
に、Seドープのn型AlGaAsクラッド層を有し、
上記Siドープのn型GaAs基板のSi濃度と上記S
eドープのn型AlGaAsクラッド層のSe濃度との
積が、1.4×1036cm-6以下となる関係を満たすよう
にしたものである。
【0011】また、この発明に係る半導体レーザ(請求
項2)は、上記半導体レーザにおいて、上記Siドープ
のn型GaAs基板のSi濃度が1×1018cm-3以上で
あり、上記Seドープのn型AlGaAsクラッド層の
Se濃度が1×1017cm-3以上であるようにしたもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明における実施の形態1の半導体
レーザ(請求項1)は、図1または図3に示すように、
Siドープのn型GaAs基板(1),(101)上
に、Seドープのn型AlGaAsクラッド層(3),
(103)を有し、上記Siドープのn型GaAs基板
(1),(101)のSi濃度と上記Seドープのn型
AlGaAsクラッド層(3),(103)のSe濃度
との積が、1.4×1036cm-6以下となる関係を満たす
ように構成したものであり、これにより、Seドープの
n型AlGaAsクラッド層(3),(103)中にお
けるSeが、活性層(4),(104)に拡散すること
を抑制でき、いわゆるリモートジャンクションが生ずる
ことのない、レーザ特性の優れた半導体レーザが得られ
るという作用効果がある。
【0013】実施の形態2.この発明における実施の形
態2の半導体レーザ(請求項2)は、図1または図3に
示すように、上記実施の形態1における半導体レーザに
おいて、Siドープのn型GaAs基板(1),(10
1)のSi濃度が1×1018cm-3以上であり、Seドー
プのn型AlGaAsクラッド層(3),(103)の
Se濃度が1×1017cm-3以上であるように構成したも
のであり、これにより、AlGaAsクラッド層
(3),(103)中からGaAs/AlGaAs S
CH−QW活性層(4),(104)中にSeが拡散す
ることを抑制でき、いわゆるリモートジャンクションが
生ずることのない、レーザ特性の優れた半導体レーザが
得られるとともに、Siドープのn型GaAs基板
(1),(101)に設けられる金属電極との良好なオ
ーミックコンタクトを得ることができ、また、Seドー
プのn型AlGaAsクラッド層(3),(103)の
素子抵抗を低くすることができるという作用効果があ
る。
【0014】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の実施例1における半導体
レーザを示す斜視図であり、同図に示すように、この実
施例1の半導体レーザは、リッジストライプ構造を有す
るものである。図において、1はSiドープのn型Ga
As基板(以下「Si−GaAs基板」と記す。)であ
り、このSi−GaAs基板1のSi濃度は2.5×1
18cm-3である。2はSi−GaAs基板1上に形成
されたn型GaAsバッファ層(層厚:〜1μm,キャ
リア濃度:〜3×1018cm-3)であり、3はn型Ga
Asバッファ層2上に形成されたAl0.4 Ga0.6 As
の組成からなるn型AlGaAsクラッド層(層厚:〜
1.5μm)であり、このn型AlGaAsクラッド層
3のn型ドーパントとしてはSe(セレン)が用いられ
ており、このn型AlGaAsクラッド層3のSe濃度
は5.0×1017cm-3である。4はn型AlGaAs
クラッド層3上に形成されたアンドープGaAs/Al
GaAs SCH−QW(Separate Confinement Heter
ostructure-Quantum Well )活性層(全層厚:〜0.1
μm)であり、このGaAs/AlGaAs SCH−
QW活性層4は、GaAs層からなる単層のQW層(層
厚:0.015μm)の上下に、Al0.25Ga0.75As
の組成のAlGaAs層からなる光ガイド層(層厚:
0.07μm)がそれぞれ形成された構造を有する。5
は上記GaAs/AlGaAs SCH−QW活性層4
上に形成されたAl0.4 Ga0.6 Asの組成からなるp
型AlGaAsクラッド層(層厚:〜1.5μm)であ
り、このp型AlGaAsクラッド層5のp型ドーパン
トとしてはZn(亜鉛)が用いられており、このp型A
lGaAsクラッド層5は断面形状が凸型をしたリッジ
ストライプ状に形成されている。なお、GaAs/Al
GaAs SCH−QW活性層4におけるAlGaAs
層からなる光ガイド層のAl組成は、AlGaAsクラ
ッド層3,5のAl組成より小さいので、光ガイド層の
バンドギャップエネルギーは、AlGaAsクラッド層
3,5より低くなっている。また、6はリッジストライ
プ状に形成されたp型AlGaAsクラッド層5の上部
に形成されたp型GaAsキャップ層(層厚:〜0.2
μm,キャリア濃度:〜1×1019cm-3)であり、7は
リッジストライプ構造からなるp型AlGaAsクラッ
ド層5とp型GaAsキャップ層6の両側に形成された
n型GaAs電流ブロック層であり、8はp型GaAs
キャップ層6上とn型GaAs電流ブロック層7上に形
成されたp型GaAsコンタクト層であり、9はp型G
aAsコンタクト層8上に形成されたp側電極であり、
10はSi−GaAs基板1の裏面に形成されたn側電
極である。
【0015】この実施例1における半導体レーザの製造
方法について説明する。図2は、図1に示した実施例1
の半導体レーザの製造工程を示す斜視図であり、図2に
おいて図1と同一符号は同一部分を示しており、100
はSiO2 膜からなるマスクである。
【0016】まず、この実施例1における半導体レーザ
は、図2(a) に示すように、Si−GaAs基板1上
に、MOCVD法等により、成長温度675℃,V/II
I 比200,成長速度1.5μm/sの条件下で、n型
GaAsバッファ層2、Seドープのn型AlGaAs
クラッド層3、GaAs/AlGaAs SCH−QW
活性層4、Znドープのp型AlGaAsクラッド層
5、p型GaAsキャップ層6を順次結晶成長して形成
する。なお、GaAs/AlGaAs SCH−QW活
性層4には、AlGaAs層,GaAs層,AlGaA
s層を順次結晶成長させることにより、GaAs層から
なる単層のQW層(Quantum Well)の上下に、AlGa
As層からなる光ガイド層がそれぞれ位置するSCH−
QW構造(Separate Confinement Heterostructure−Qu
antum Well)が形成される。ついで、同図(b) に示すよ
うに、p型GaAsキャップ層6上に、マスク100と
なるSiO2 膜をストライプ状に形成し、同図(c) に示
すように、このマスク100をマスクにしてp型GaA
sキャップ層6とp型AlGaAsクラッド層5の上部
とをリッジストライプ状にエッチング除去する。そし
て、同図(d) に示すように、p型GaAsキャップ層6
とp型AlGaAsクラッド層5の上部のエッチング除
去した部分を埋め込むようにn型GaAs電流ブロック
層7を形成した後、マスク100をフッ酸等で除去して
から、上記p型GaAsキャップ層6,およびn型Ga
As電流ブロック層7上にp型GaAsコンタクト層8
を形成する。その後、このp型GaAsコンタクト層8
上にp側電極9,およびSi−GaAs基板1の裏面側
にn側電極10を蒸着等によって形成することにより、
図1に示すようなリッジストライプ型の半導体レーザが
製造される。
【0017】つぎに、この実施例1における半導体レー
ザの動作を説明する。図1に示す実施例1の半導体レー
ザにおけるp側電極9を正、n側電極10を負となるよ
うに電流を流すと、ホールはp側電極9から、p型Ga
Asコンタクト層8,p型GaAsキャップ層6,p型
AlGaAsクラッド層5を経てGaAs/AlGaA
s SCH−QW活性層4に注入される。一方、電子は
n側電極10から、Si−GaAs基板1,n型GaA
sバッファ層2,n型AlGaAsクラッド層3を経て
GaAs/AlGaAs SCH−QW活性層4に注入
される。すると、このGaAs/AlGaAs SCH
−QW活性層4のQW層においてホールと電子との再結
合が起こって、誘導放出光が発生し、この光はGaAs
/AlGaAs SCH−QW活性層4に沿って導波さ
れ、さらにキャリア(ホール,電子)の注入量を十分高
くして導波路での損失を超える光が発生すると、出射部
41からレーザ発振が起こる。
【0018】このとき、p型AlGaAsクラッド層5
およびp型GaAsキャップ層6により形成されたリッ
ジストライプ構造の両側の領域は、p型GaAsコンタ
クト層8とn型GaAs電流ブロック層7とp型AlG
aAsクラッド層5とがpnp構造を構成しているた
め、このリッジストライプ構造の両側の領域では電流が
流れず、リッジストライプ構造の領域のみに電流が流れ
る。したがって、p型AlGaAsクラッド層5および
p型GaAsキャップ層6により形成されたリッジスト
ライプ構造の下部におけるGaAs/AlGaAs S
CH−QW活性層4の領域においてキャリアが注入され
るので、この領域におけるGaAs/AlGaAs S
CH−QW活性層4で集中的に発光再結合が起こる。
【0019】図7は、上記実施例1に係る半導体レーザ
の活性層近傍におけるSeプロファイルを示す図であ
る。同図において、縦軸にはSeの濃度を取り、横軸に
はp型AlGaAsクラッド層5,GaAs/AlGa
As SCH−QW活性層4,n型AlGaAsクラッ
ド層3からなるDH構造においてGaAs/AlGaA
s SCH−QW活性層4付近の深さを取っている。な
お、図中のGaおよびAlは、参照のために記入してい
る。図7中のSeプロファイルにおいて、GaAs/A
lGaAs SCH−QW活性層4におけるp型AlG
aAsクラッド層5側に位置する光ガイド層には、Se
の拡散がみられず、また、このSeプロファイルの折曲
部であるSeの拡散フロントは、GaAs/AlGaA
s SCH−QW活性層4において、p型AlGaAs
クラッド層3側に位置する光ガイド層中にとどまり、Q
W層を超えていない。したがって、p型AlGaAsク
ラッド層5側に位置する光ガイド層においてSe拡散に
よるpn接合が形成されることがなく、リモートジャン
クションが生じていないことが分かる。
【0020】ところで、前述したように、n型クラッド
層としてSeドープのAlGaAs層を用いた半導体レ
ーザでは、MOCVD法を用いてDH構造を作製する場
合、結晶成長中にSeドープn型AlGaAsクラッド
層中のSeがSCH−QW活性層中に拡散することによ
り、リモートジャンクションが生じてレーザ特性を低下
させることがある。
【0021】図8は、サンプルとして、Si濃度の異な
る3枚のSi−GaAs基板上に、MOCVD法で同時
にSeドープn型AlGaAsクラッド層,アンドープ
GaAs/AlGaAs SCH−QW活性層,Znド
ープp型AlGaAsクラッド層を順次結晶成長したD
H構造の半導体レーザにおける活性層近傍のSeプロフ
ァイルを示す図である。同図において、縦軸にはSe,
Ga,Alの濃度を取り、横軸にはp型AlGaAsク
ラッド層,GaAs/AlGaAs SCH−QW活性
層,n型AlGaAsクラッド層からなるDH構造にお
けるp型AlGaAsクラッド層の表面からの深さを取
っている。図8中のSeプロファイルにおいて、実線で
示したものはSi濃度が8×1018cm-3のSi−Ga
As基板、点線で示したもののうち左側のものはSi濃
度が6×1018cm-3のSi−GaAs基板,点線で示
したもののうち右側のものはSi濃度が4×1018cm
-3のSi−GaAs基板をそれぞれ用いた場合を示す。
図8に示すように、これらサンプルの半導体レーザにお
けるSeドープn型AlGaAsクラッド層からのSe
拡散は、いずれもSeプロファイルの折曲部であるSe
の拡散フロントがQW層(Quantum Well)を超えて、p
型AlGaAsクラッド層側に位置する光ガイド層に達
していることが分かる。すなわち、これらサンプルの半
導体レーザは、いずれも、p型AlGaAsクラッド層
側に位置する光ガイド層でもpn接合が形成されてリモ
ートジャンクションが生じている。
【0022】しかしながら、これらサンプルの半導体レ
ーザは、いずれも同時に結晶成長しているのでn型Al
GaAsクラッド層のSe濃度を含めて成長条件はすべ
て等しいにもかかわらず、Si−GaAs基板のSi濃
度が減るにしたがってSe拡散の進行が抑制されている
ことがわかる。すなわち、n型AlGaAsクラッド層
中からのSe拡散はSi−GaAs基板のSi濃度と関
係しており、このSi−GaAs基板のSi濃度が減る
にしたがってSeドープのn型AlGaAsクラッド層
からのSe拡散が抑制されている。このようにSi−G
aAs基板のSi濃度が低くなるにしたがってSeドー
プのn型AlGaAsクラッド層のSe拡散が抑制され
るというのは、Si−GaAs基板のSi濃度が低くな
ることによりSi−GaAs基板からSeドープのn型
AlGaAsクラッド層へのAsの拡散が抑制され、そ
の結果として、Seドープのn型AlGaAsクラッド
層中からのSe拡散が抑制されるものと推定される。
【0023】図6は、Si−GaAs基板上に、Seド
ープn型AlGaAsクラッド層を含むDH構造を備え
た半導体レーザにおいて、Si−GaAs基板のSi濃
度およびSeドープn型AlGaAsクラッド層のSe
濃度の変化に対するSe拡散を示す相関図である。同図
において、Se拡散が図7に示すようなQW層までであ
るサンプルを白丸、Se拡散が図8や図9に示すような
QW層を超えているサンプルを黒丸で表示している。こ
の図6に示すように、白丸と黒丸は、Si−GaAs基
板のSi濃度とSeドープのn型AlGaAsクラッド
層のSe濃度との積が1.4×1036cm -6 の関係と
なる直線により分けられる。すなわち、Si−GaAs
基板上にSeドープのn型AlGaAsクラッド層を有
する半導体レーザでは、Seドープのn型AlGaAs
クラッド層からのSe拡散が、GaAs/AlGaAs
SCH−QW活性層のQW層を超えないようにするた
めには、Si−GaAs基板のSi濃度とSeドープの
n型AlGaAsクラッド層のSe濃度の積を1.4×
1036cm -6 以下となる関係を満たすように、半導体
レーザを作製すればよく、例えば、所定のSi濃度を有
するSi−GaAs基板上に、MOCVD法でSeドー
プn型AlGaAsクラッド層を結晶成長する際に、S
i−GaAs基板のSi濃度に応じてSeのドープ量を
調節することにより、上記関係を満たす半導体レーザを
容易に作製することができる。
【0024】以上の結果から、Si−GaAs基板上
に、Seドープのn型AlGaAsクラッド層を有する
半導体レーザにおいて、上記Si−GaAs基板のSi
濃度と上記n型AlGaAsクラッド層のSe濃度との
積が1.4×1036cm -6 以下となる関係を満たせ
ば、リモートジャンクションが生じない,レーザ特性の
優れた半導体レーザが得られることがわかる。
【0025】なお、Si−GaAs基板のSi濃度が1
×1018cm-3未満となると、Si−GaAs基板に設け
られる金属電極との良好なオーミックコンタクトを得る
ことが困難となり、また、バックグランドの不純物濃度
を考慮した場合、Seドープのn型AlGaAsクラッ
ド層のSe濃度が1×1017cm-3未満となると、クラッ
ド層の素子抵抗を十分に低く維持できなくなる場合があ
る等の不都合が生じるため、Si−GaAs基板のSi
濃度とSeドープのn型AlGaAsクラッド層のSe
濃度との積が1.4×1036cm -6 以下の関係を満た
し、かつ、Si−GaAs基板のSi濃度が1×1018
cm-3以上であり、Seドープのn型AlGaAsクラッ
ド層のSe濃度が1×1017cm-3以上であることが望ま
しい。
【0026】上記実施例1の半導体レーザでは、Si−
GaAs基板1のSi濃度が2.5×1018cm-3であ
り、Seドープのn型AlGaAsクラッド層3のSe
濃度が5.0×1017cm-3であり、Si−GaAs基
板1のSi濃度とSeドープn型AlGaAsクラッド
層3のSe濃度との積は1.25×1036cm-6であ
る。したがって、この実施例1の半導体レーザによれ
ば、Si−GaAs基板1のSi濃度とSeドープのn
型AlGaAsクラッド層3のSe濃度との積が1.4
×1036cm -6 以下の関係を満たすことから、Seド
ープのn型AlGaAsクラッド層3からGaAs/A
lGaAs SCH−QW活性層4のQW層へのSe拡
散が抑制されて、リモートジャンクションが起こらな
い、レーザ特性の優れた半導体レーザが得られる。ま
た、実施例1の半導体レーザでは、Si−GaAs基板
1のSi濃度が1×1018cm-3以上であり、Seドープ
のn型AlGaAsクラッド層3のSe濃度も1×10
17cm-3以上であることから、Si−GaAs基板1とn
側電極10との良好なオーミックコンタクトを得ること
ができ、また、Seドープのn型AlGaAsクラッド
層3の素子抵抗を低くする維持することができるという
作用効果がある。
【0027】より具体的には、図8に示した各サンプル
の半導体レーザにおけるしきい電流密度(Jth)は、6
00〜1000A/cm2 であるのに対し、上記実施例
1の半導体レーザにおけるしきい電流密度(Jth)は、
400A/cm2 であり、本実施例1の半導体レーザ
は、上記各サンプルの半導体レーザに比べてしきい電流
密度(Jth)が低くレーザ特性の優れたものである。
【0028】実施例2.図3は、この発明の実施例2に
おける半導体レーザを示す断面図であり、同図に示すよ
うに、この実施例2の半導体レーザは、SAS型(Self
-Aligned Structure)構造を有する。図において、10
1はSi−GaAs基板であり、このSi−GaAs基
板101のSi濃度は2.6×1018cm-3である。1
02はSi−GaAs基板101上に形成されたn型G
aAsバッファ層(層厚:〜1μm,キャリア濃度:〜
3×1018cm-3)であり、103はn型GaAsバッ
ファ層102上に形成されたAl0.4 Ga0.6 Asの組
成からなるn型AlGaAsクラッド層(層厚:〜1.
5μm)であり、このn型AlGaAsクラッド層10
3のn型ドーパントとしてはSe(セレン)が用いられ
ており、このn型AlGaAsクラッド層103のSe
濃度は5.0×1017cm-3である。104はn型Al
GaAsクラッド層103上に形成されたアンドープG
aAs/AlGaAs SCH−QW活性層(全層厚:
〜0.1μm)であり、このGaAs/AlGaAs
SCH−QW活性層104は、GaAs層からなる単層
のQW層(層厚:0.015μm)の上下に、Al0.25
Ga0.75Asの組成のAlGaAsからなる光ガイド層
(層厚:0.07μm)がそれぞれ形成された構造を有
する。105は上記GaAs/AlGaAs SCH−
QW活性層104上に形成されたAl0.4 Ga0.6 As
の組成からなるp型AlGaAsクラッド層(層厚:〜
1.5μm)であり、このp型AlGaAsクラッド層
105のp型ドーパントとしてはZn(亜鉛)が用いら
れている。なお、GaAs/AlGaAsSCH−QW
活性層104におけるAlGaAs層からなる光ガイド
層のAl組成は、AlGaAsクラッド層103,10
5のAl組成より小さいので、光ガイド層のバンドギャ
ップエネルギーは、AlGaAsクラッド層103,1
05より低くなっている。このp型AlGaAsクラッ
ド層105中には、n型GaAs電流ブロック層107
が形成されており、このn型GaAs電流ブロック層1
07は、図示したようにp型AlGaAsクラッド層1
05中の両側にそれぞれ配置されている。また、106
は上記p型AlGaAsクラッド層105上に形成され
たp型GaAsキャップ層(層厚:〜0.2μm,キャ
リア濃度:〜1×1019cm-3)であり、108はp型
GaAsキャップ層106上に形成されたp型GaAs
コンタクト層であり、109はp型GaAsコンタクト
層108上に形成されたp側電極であり、110はSi
−GaAs基板101の裏面に形成されたn側電極であ
る。
【0029】この実施例2における半導体レーザの製造
方法について説明する。図4は、図3に示した実施例2
の半導体レーザの製造工程を示す断面図であり、図4に
おいて図3と同一符号は同一部分を示しており、200
はSiO2 膜からなるマスクである。
【0030】まず、この実施例2における半導体レーザ
は、図4(a) に示すように、Si−GaAs基板101
上に、MOCVD法等により、成長温度675℃,V/
III比200,成長速度1.5μm/sの条件下で、n
型GaAsバッファ層102、Seドープのn型AlG
aAsクラッド層103、GaAs/AlGaAsSC
H−QW活性層104、Znドープのp型AlGaAs
クラッド層105、n型GaAs電流ブロック層107
を順次結晶成長して形成する。なお、GaAs/AlG
aAs SCH−QW活性層104には、AlGaAs
層,GaAs層,AlGaAs層を順次結晶成長させる
ことにより、GaAs層からなる単層のQW層(Quantu
m Well)の上下に、AlGaAs層からなる光ガイド層
がそれぞれ位置するSCH−QW構造(Separate Confi
nement Heterostructure−Quantum Well)が形成され
る。ついで、同図(b) に示すように、n型GaAs電流
ブロック層107上の全面に、マスク200となるSi
2 膜を形成し、このSiO2 膜の中央部分を、下層の
n型GaAs電流ブロック層107が露出するまでスト
ライプ状にエッチング除去し、SiO2 膜の中央部分が
ストライプ状にエッチング除去されたマスク200を形
成する。そして、同図(c) に示すように、このマスク2
00をマスクにしてn型GaAs電流ブロック層107
の中央部分をストライプ状にエッチング除去し、同図
(d) に示すように、SiO2 膜からなるマスク200を
フッ酸等で除去した後、n型GaAs電流ブロック層1
07上の全面にp型AlGaAsクラッド層105を形
成すると、n型GaAs電流ブロック層107のエッチ
ング除去された中央部分にもp型AlGaAsクラッド
層105が形成され、n型GaAs電流ブロック層10
7の下層のp型AlGaAsクラッド層105と整合
し、n型GaAs電流ブロック層107を埋め込んだ構
造となるp型AlGaAsクラッド層105が形成され
る。このとき、p型AlGaAsクラッド層105の成
長速度はn型GaAs電流ブロック層107がエッチン
グ除去された中央部分とn型GaAs電流ブロック層1
07上とではほとんど異ならないため、p型AlGaA
sクラッド層105は、n型GaAs電流ブロック層1
07がエッチング除去された中央部分が窪んだ形状とな
る。ついで、このp型AlGaAsクラッド層105上
にp型GaAsキャップ層106を形成し、このp型G
aAsキャップ層106上にp型GaAsコンタクト層
108を形成した後、このp型GaAsコンタクト層1
08上にp側電極109,およびSi−GaAs基板1
01の裏面側にn側電極110を蒸着等によって形成す
ることにより、図3に示すようなSAS型の半導体レー
ザが製造される。
【0031】つぎに、この実施例2における半導体レー
ザの動作を説明する。図3に示す実施例2の半導体レー
ザにおけるp側電極109を正、n側電極110を負と
なるように電流を流すと、ホールはp側電極109か
ら、p型GaAsコンタクト層108,p型GaAsキ
ャップ層106,p型AlGaAsクラッド層105を
経てGaAs/AlGaAs SCH−QW活性層10
4に注入される。一方、電子はn側電極110から、S
i−GaAs基板101,n型GaAsバッファ層10
2,n型AlGaAsクラッド層103を経てGaAs
/AlGaAs SCH−QW活性層104に注入され
る。すると、このGaAs/AlGaAs SCH−Q
W活性層104のQW層においてホールと電子との再結
合が起こり誘導放出光が発生し、この光がGaAs/A
lGaAs SCH−QW活性層104に沿って導波さ
れ、そしてさらにキャリア(ホール,電子)の注入量を
十分高くして導波路での損失を超える光が発生すると、
GaAs/AlGaAs SCH−QW活性層104か
らレーザ発振が起こる。
【0032】このとき、p型AlGaAsクラッド層1
05中の両側の領域は、上層からp型AlGaAsクラ
ッド層105とn型GaAs電流ブロック層107とp
型AlGaAsクラッド層105とがpnp構造を構成
しているため、p型AlGaAs層105の両側の領域
では電流が流れず、p型AlGaAsクラッド層105
においてn型GaAs電流ブロック層107の存在しな
い中央部分の領域のみに電流が流れ、従って、このp型
AlGaAsクラッド層105の中央部分の下に位置す
るGaAs/AlGaAs SCH−QW活性層104
の領域においてキャリアが注入されるので、p型AlG
aAsクラッド層105の中央部分の下に位置するGa
As/AlGaAs SCH−QW活性層104の領域
で集中的に発光再結合が起こる。
【0033】上記実施例2の半導体レーザでは、Si−
GaAs基板101のSi濃度が2.6×1018cm-3
であり、Seドープのn型AlGaAsクラッド層10
3のSe濃度が5.0×1017cm-3であり、Si−G
aAs基板101のSi濃度とSeドープn型AlGa
Asクラッド層103のSe濃度との積は1.3×10
36cm-6である。したがって、この実施例2の半導体レ
ーザによれば、Si−GaAs基板101のSi濃度と
Seドープのn型AlGaAsクラッド層103のSe
濃度との積が1.4×1036cm -6 以下の関係を満た
すことから、Seドープのn型AlGaAsクラッド層
103からGaAs/AlGaAs SCH−QW活性
層104のQW層へのSe拡散が抑制されて、リモート
ジャンクションが起こらない、レーザ特性の優れた半導
体レーザが得られる。また、実施例2の半導体レーザで
は、Si−GaAs基板101のSi濃度が1×1018
cm-3以上であり、Seドープのn型AlGaAsクラッ
ド層103のSe濃度も1×1017cm-3以上であること
から、Si−GaAs基板101とn側電極110との
良好なオーミックコンタクトを得ることができ、また、
Seドープのn型AlGaAsクラッド層103の素子
抵抗を低くする維持することができるという作用効果が
ある。
【0034】なお、本発明の半導体レーザは、上記実施
例1のようなリッジストライプ型のものや,実施例2の
ようなSAS型の構造のものに限らず、例えば、VSI
S型(V-grooved Substrate Inner Stripe)等その他種
々の電流狭窄構造を有するものであってもよく、また、
活性層としては単層のQW層(Quantum Well)に限ら
ず、例えば、MQW層(Multi Quantum Well,多重量子
井戸構造)であってもよく、その他バルク活性層等であ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る半導体レーザを示す
斜視図である。
【図2】 図1に示した実施例に係る半導体レーザの製
造工程を示す斜視図である。
【図3】 本発明の他の実施例に係る半導体レーザを示
す断面図である。
【図4】 図3に示した実施例に係る半導体レーザの製
造工程を示す断面図である。
【図5】 従来の半導体レーザにおけるDH(ダブルヘ
テロ)構造を示す断面図である。
【図6】 Si−GaAs基板のSi濃度とSeドープ
のn型AlGaAsクラッド層のSe濃度との関係にお
ける、SeのSCH−QW活性層への拡散を示す相関図
である。
【図7】 図1に示した実施例に係る半導体レーザにお
けるSeドープのn型AlGaAsクラッド層からのS
e拡散のプロファイルを示す図である。
【図8】 Si濃度が異なるSi−GaAs基板上にS
eドープのn型AlGaAsクラッド層を有する半導体
レーザにおける、Seドープのn型AlGaAsクラッ
ド層からのSe拡散のプロファイルを示す図である。
【図9】 従来の半導体レーザにおけるSeドープのn
型AlGaAsクラッド層からのSe拡散のプロファイ
ルを示す図である。
【符号の説明】
1 Si−GaAs基板、2 n型GaAsバッファ
層、3 n型AlGaAsクラッド層、4 GaAs/
AlGaAs SCH−QW活性層、5 p型AlGa
Asクラッド層、6 p型GaAsキャップ層、7 n
型GaAs電流ブロック層、8 p型GaAsコンタク
ト層、9 p側電極、10 n側電極、41 出射部、
100 マスク、101 Si−GaAs基板、102
n型GaAsバッファ層、103 n型AlGaAs
クラッド層、104 GaAs/AlGaAs SCH
−QW活性層、105 p型AlGaAsクラッド層、
106 p型GaAsキャップ層、107 n型GaA
s電流ブロック層、108 p型GaAsコンタクト
層、109 p側電極、110 n側電極、200 マ
スク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siドープのn型GaAs基板上に、S
    eドープのn型AlGaAsクラッド層を有し、 上記Siドープのn型GaAs基板のSi濃度と上記S
    eドープのn型AlGaAsクラッド層のSe濃度との
    積が、1.4×1036cm-6以下となる関係を満たすこと
    を特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザにおい
    て、 上記Siドープのn型GaAs基板のSi濃度が、1×
    1018cm-3以上であり、 上記Seドープのn型AlGaAsクラッド層のSe濃
    度が、1×1017cm-3以上であることを特徴とする半導
    体レーザ。
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JP2001237496A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001237496A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置及びその製造方法
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