JPH09181062A - 半導体の製造方法および製造装置、並びに半導体ウェハおよび半導体素子 - Google Patents

半導体の製造方法および製造装置、並びに半導体ウェハおよび半導体素子

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JPH09181062A
JPH09181062A JP7337201A JP33720195A JPH09181062A JP H09181062 A JPH09181062 A JP H09181062A JP 7337201 A JP7337201 A JP 7337201A JP 33720195 A JP33720195 A JP 33720195A JP H09181062 A JPH09181062 A JP H09181062A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体の製造方法および製造装置において、供
給管路内壁面に残留した液体原料による配管内壁面への
不要な膜形成を防止し、供給管路の閉塞やウェハの品質
不良を避ける。 【解決手段】真空容器5内のヒータ31に加熱されたサ
セプタ3上にウェハ4を設置し、気化ノズル21から液
体原料27と原料ガスを真空容器5内に供給して成膜を
行う。そして、気化ノズル21への液体原料27の供給
停止後に、液体原料除去機構500を働かせ、液体原料
送出用ガス供給部28からの液体原料送出用のガスをパ
ルス的に供給するなどして、液体原料供給管23の内壁
面に残留し付着した液体原料27を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体原料を用いて
基板上に半導体素子用の薄膜を形成する半導体の製造方
法に係わり、特に半導体製造の生産性向上を図るのに好
適な半導体の製造方法およびその装置、並びに半導体ウ
ェハおよび半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に半導体素子用の薄膜を形成する
半導体の製造方法のうち、液体原料を用いるものの従来
技術の一例として、特開平6−61450号公報に開示
されたものがある。これは、液体原料であるペンタエト
キシタンタル(Ta(OC255)を用いて酸化タン
タル(Ta25)の薄膜を形成する技術であり、このよ
うな酸化タンタルの薄膜はDRAM用の容量絶縁膜とし
て利用される。また、これとは別に、TEOS(Si
(OC254)を用いて二酸化ケイソ(SiO2)薄膜
を形成する技術もある。
【0003】上記のうち、TEOSを用いたSiO2
膜の形成方法の一例を図12に示す装置の構成図により
説明する。基板(以下、適宜ウェハという)304は真
空容器305内のサセプタ303上に保持され、真空容
器305は真空排気部306(真空ポンプ)により真空
排気される。サセプタ303上に保持されたウェハ30
4はヒータ331により約450℃に加熱される。液体
原料327は液体原料タンク325内で一定の温度(6
0℃)に保たれており、液体原料送出用ガス供給部32
8より液体原料バブリングガス用流量制御装置391を
介して流量制御された不活性ガスでバブリングされ、約
100℃に加熱されたヒータ付ガス供給管331を通っ
てシャワーヘッド320から真空容器305内に導入さ
れる。但し、シャワーヘッド320もシャワーヘッド用
ヒータ301により加熱されている。また、ガス供給部
308からは、キャリアガス(不活性ガス)や気体原料
が流量制御装置383およびガス供給管381を介して
シャワーヘッド320に供給され、液体原料327と共
に真空容器305内に導入される。真空容器305に導
入された液体原料327は熱分解反応してウェハ304
上にSiO2薄膜が堆積される。
【0004】このような薄膜の形成方法は、ペントキシ
タンタルを用いたTa25の薄膜を形成する場合に適用
することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記で述べたような方
法で液体原料を用いて成膜を行う場合には、成膜を終了
し液体原料の供給を停止した際に図12のヒータ付ガス
供給管331やシャワーヘッド320などの配管内に液
体原料327が残留し、その残留した液体原料によって
配管内壁面に不要な膜が形成されてしまう。特に、成膜
のサイクルを何回か繰り返した後、或いは成膜が行われ
た後次の成膜までの時間が長い場合、或いは製造を停止
して容器を大気開放する前には不要な膜が形成されるこ
とが多い。このような不要な膜は供給管路の閉塞の原因
となるだけでなく、剥離した膜が飛散してウェハ上に到
達し品質不良の原因ともなる。これらの障害を取り除く
ためには、半導体の製造装置を停止し清掃を行った上で
再び立ち上げる必要があり、その間は製造を行うことが
不可能であるため半導体製造の生産性が著しく損なわれ
る。
【0006】本発明の目的は、供給管路内壁面に残留し
た液体原料による配管内壁面への不要な膜形成を防止で
き、供給管路の閉塞やウェハの品質不良を避けることが
でき、半導体の製造の生産性を向上することが可能な、
半導体の製造方法および製造装置、並びに半導体ウェハ
および半導体素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、成膜用の液体原料を供給管路の開
口部から供給して、容器内に設置した基板上に半導体素
子用の薄膜を形成する半導体の製造方法において、前記
液体原料の供給停止後に、供給管路内に残留した液体原
料を除去する液体原料除去工程を行うことを特徴とする
半導体の製造方法が提供される。
【0008】上記のように構成した本発明においては、
液体原料の供給停止後に、その給管路内に残留した液体
原料を除去する液体原料除去工程を行うことにより、供
給管路内壁面に残留した液体原料が積極的に除去され
る。従って、配管内壁面に不要な膜が形成されてしまう
ようなことがなく、供給管路が閉塞されたり、剥離した
膜の飛散によるウェハの品質不良もなくなる。さらに、
半導体の製造装置を停止して清掃を行うようなことも必
要なくなり、半導体の製造の生産性の向上にも寄与する
ことが可能となる。
【0009】上記のような半導体の製造方法において好
ましくは、液体原料除去工程の少なくとも初期に供給管
路に急激なパルス的変化を与えることにより、その供給
管路内に残留した液体原料を除去する。
【0010】このように供給管路に急激なパルス的変化
を与えることにより、単純に供給管路から液体原料を除
去する場合に比べて、残留した液体原料を速やかかつ効
率的に除去することができる。もし、単純に供給管路か
ら液体原料を除去するだけならば、供給管路内壁面にわ
ずかならがらも液体原料が残留してしまうことは避けら
れず、そのわずかに残留した液体原料が堆積して不要な
膜になってしまうが、本発明の場合にはそのような供給
管路内壁面への不要な膜の形成は防止される。
【0011】上記液体原料除去工程における急激なパル
ス的変化は、供給管路に気体の流れを作ることにより与
えたり、供給管路に加熱された気体の流れを作ることに
より与えたり、供給管路の壁面を昇温することにより与
えたり、供給管路の壁面を昇温することと供給管路に気
体の流れを作ることとを併用することにより与えたり、
供給管路の壁面を昇温することと供給管路に加熱された
気体の流れを作ることとを併用することにより与えたり
することが好ましい。これにより、残留した液体原料
は、上記のようにして与えられた気体の流れや熱により
供給管路の内壁面から速やかに気化し、除去される。
【0012】また、上記液体原料除去工程における急激
なパルス的変化を供給管路に洗浄液を供給することによ
り与えるのもよい。このような洗浄液の流れにより、残
留した液体原料は即座に洗浄除去される。この場合、さ
らに洗浄後の洗浄液を回収する。
【0013】また、半導体の製造方法において好ましく
は、基板上に成膜用の液体原料を供給して半導体素子用
の薄膜を形成する過程を化学蒸着過程とする。
【0014】さらに、本発明によれば、上記のような半
導体の製造方法を用いて製造された半導体ウェハ、また
は半導体素子が提供される。
【0015】さらに、本発明によれば、成膜用の液体原
料により容器内の基板上に薄膜を成膜する成膜機構と、
上記容器に開口部を有する供給管路から液体原料を供給
する原料供給機構とを有する半導体の製造装置におい
て、上記液体原料の供給停止後に、供給管路内に残留し
た液体原料を除去する液体原料除去機構を備えたことを
特徴とする半導体の製造装置が提供される。そして、上
記液体原料除去機構は、好ましくは、液体原料を除去す
る際の少なくとも初期にその液体原料の供給管路に急激
なパルス的変化を与える機構である。さらに、上記成膜
機構は、好ましくは、化学蒸着を行う機構である。
【0016】このような半導体の製造装置により、前述
のような半導体の製造方法が実施できる。
【0017】また、上記液体原料除去機構として、液体
原料の供給管路の内壁面に非親水性の構造体を設けても
よい。これにより、供給管路の内壁面の液体原料に対す
る濡れ性が低下し、不要な膜の形成が防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1か
ら図3を参照しながら説明する。本実施形態は、減圧気
相化学蒸着によって半導体の基板であるウェハ表面に半
導体素子用の薄膜を蒸着する実施形態である(以下、第
2の実施形態から第9の実施形態についても同様とす
る。)。
【0019】図1に示すように、本実施形態の半導体の
製造装置は、気相化学反応装置1、気化機構2、真空排
気部6、ガス処理部7、ガス供給部8、予備室9、壁面
温度制御部10、液体原料除去機構500を備える。気
相化学反応装置1は、真空容器5の中に、ウェハ(半導
体の基板)4を載置するサセプタ3およびヒータ31を
収容することによって構成され、また真空容器5には真
空計11が取り付けられている。気化機構2において、
液体原料27は液体原料タンク25に貯められており、
液体原料送出用ガス供給部28から液体原料送出用ガス
配管26を介して送られた液体原料送出用のガスによっ
て圧され、その圧送された液体原料27が液体原料供給
流量制御装置24で流量が調整されつつ液体原料供給管
23および液体原料供給バルブ22を介して真空容器5
上方に取り付けられた気化ノズル21に供給される。ガ
ス供給部8からは、キャリアガス(不活性ガス)や気体
原料が、ガス供給バルブ82およびガス供給管81を介
して気化ノズル2に供給される。
【0020】真空排気部6は、真空排気配管61、真空
排気バルブ62、排気配管63を備え、排気されるガス
がガス処理部7によって処理される。予備室9は真空容
器5内への気密性を保ちながらウェハ4の出し入れを行
うためのものであって、ウェハハンドラ91、予備室第
一ゲートバルブ92、予備室第二ゲートバルブ93を備
える。壁面温度制御部10は、壁面温度制御用第1配管
101および壁面温度制御用第2配管102を有し、真
空容器5内の温度を制御する。上記のうち、真空容器
5、真空排気部6、ガス処理部7、壁面温度制御部10
等は成膜機構を構成する。
【0021】液体原料除去機構500は、液体原料除去
用ガス供給バルブ501、液体原料除去用ガス供給管5
02、およびパルスバルブ503を備えている。
【0022】図2に、気化ノズル21の先端部分付近の
構造の一例を示す。本実施形態において、気化ノズル2
1は、同心状の気化ノズル外管211および気化ノズル
内管212からなる二重管構造をしており、液体原料2
7は気化ノズル内管212を流れ、気体原料およびキャ
リアガス(不活性ガス)は気化ノズル外管211を流れ
る。図2では液体原料27の流れを矢印Aで、気体原料
およびキャリアガスの流れを矢印Bで示す。
【0023】次に、本実施形態の動作および作用を説明
する。まず、真空容器5を真空排気部6により真空排気
する。次に、ガス供給部8からの不活性ガスを真空容器
5に導入する。続いて、不活性ガスの供給を停止し、再
度真空容器5を真空排気部6により真空排気する。この
ような真空排気および不活性ガスの導入を数回繰り返し
て、真空容器5内のガス置換を行う。次に、予備室9中
に保持されたウェハ4を第1ゲートバルブ92を開いて
ヒータ31に加熱されたサセプタ3上に搬入する。そし
て、再度真空容器5内のガス置換を行う。その後、気化
機構2の働きによって液体原料27と原料ガスを真空容
器5内に供給して成膜を行う。成膜が終了すると、ガス
置換を行い、サセプタ3上のウェハ4を予備室9中に置
かれたウェハと交換する。以上が本実施形態の半導体の
製造装置の製造サイクルである。
【0024】本実施形態では、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構500を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構500の動作を述べる。
【0025】液体原料27の供給が停止されると、液体
原料除去用ガス供給バルブ501を開いて液体原料除去
の準備を行い、パルスバルブ503を開く。すると、液
体原料送出用ガス供給部28から液体原料除去用ガス供
給管502を通じて液体原料送出用のガスが急激なパル
ス的変化となって気化ノズル21の気化ノズル内管21
2に供給される。
【0026】図3は、上記ガスの供給パターンの例を示
す図である。但し、図3では横軸に経過時間を、縦軸に
ガスの流量を示す。図3(a)に示す例ではガス供給の
初期に急激にガス流量を大きくし、一定時間その流量を
持続させた後でガス流量を0とする。また、図3(b)
に示す例ではガス供給の初期に急激にガス流量を大きく
し、すぐにガス流量を0とする。さらに、図3(a)や
図3(b)のようなパルス的変化を数回続けて与えても
よい。
【0027】このようにパルス的に供給されたガスによ
り、気化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁
面に残留し付着した液体原料27が速やかに気化し、速
やかかつ効率的に除去される。そして或る一定の時間が
経過した後に、液体原料除去用ガス供給バルブ501を
閉じてガスの供給を停止し、次の操作(例えば次の成膜
のサイクル)に移る。
【0028】なお、本実施形態では、液体原料除去のた
めのガスの供給を液体原料送出用ガス供給部28から行
っているが、別途のガス供給部を設けておき、そのガス
供給部より液体原料除去のためのガスを供給してもよ
い。また、気化ノズル21の構造を図2とは逆の配置、
即ち液体原料27が気化ノズル外管211を流れ、気体
原料やキャリアガスが気化ノズル内管212を流れる構
造とし、液体原料除去機構500を気化ノズル外管21
1に接続するようにしてもよく、その場合にも同様の動
作により同等の作用効果が得られる。
【0029】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構500のパルスバルブ503を開いて、液体原料
送出用ガス供給部28からの液体原料送出用のガスをパ
ルス的に供給するので、気化ノズル内管212や液体原
料供給管23の内壁面に残留し付着した液体原料27を
速やかかつ効率的に除去することができる。従って、気
化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁面に不
要な膜が形成されてしまうようなことがなく、気化ノズ
ル内管212や液体原料供給管23が閉塞されたり、剥
離した膜の飛散によるウェハ4の品質不良もなくなる。
また、半導体の製造装置を停止して清掃を行うようなこ
とも必要なくなり、半導体の製造の生産性を向上するこ
とができる。さらに、比較的簡単な装置の改造により従
来からの半導体の製造装置の信頼性を改善することがで
きる。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態を図4を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
10は、液体原料除去用吸引バルブ511、液体原料除
去用吸引配管512、パルスバルブ513、液体原料除
去用吸引ポンプ514、液体原料除去用ポンプ排気配管
515を備えている。これ以外の構成は図1と同様であ
り、図4における図1と同等の部材には同じ符号を付し
てある。また、成膜時の手順は第1の実施形態と全く同
じであるため、ここでは説明を省略する。
【0031】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構510を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構510の動作を述べる。
【0032】あらかじめ適当な時期に液体原料除去用吸
引ポンプ514を動作させておき、液体原料27の供給
が停止されると液体原料除去用吸引バルブ511を開い
て液体原料除去の準備を行い、パルスバルブ513を開
く。すると、液体原料除去用吸引ポンプ514から液体
原料除去用吸引配管512を通じて吸引が行われ、しか
もその吸引力から作り出された気体の流れが急激なパル
ス的変化となる。この時のパルス的変化は、図3で説明
したものと同様にすればよい。吸引された気体は液体原
料除去用ポンプ排気配管515を介してガス処理部7で
処理される。このようにパルス的に作り出された気体の
流れにより、気化ノズル内管212や液体原料供給管2
3の内壁面に残留し付着した液体原料27が速やかに気
化し、速やかかつ効率的に除去される。そして或る一定
の時間が経過した後に、液体原料除去用吸引バルブ51
1を閉じてガスの供給を停止し、次の操作(例えば次の
成膜のサイクル)に移る。
【0033】なお、本実施形態では、液体原料除去のた
めの液体原料除去用吸引ポンプ514を真空排気部6と
は別に設けているが、真空排気部6を液体原料除去のた
めの液体原料除去用吸引ポンプと兼用してもよい。
【0034】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構510のパルスバルブ513を開いて、液体原料
除去用吸引ポンプ514からの吸引力で作り出される気
体の流れをパルス的変化とするので、気化ノズル内管2
12や液体原料供給管23の内壁面に残留し付着した液
体原料27を速やかかつ効率的に除去することができ
る。従って、第1の実施形態と同様に、気化ノズル内管
212や液体原料供給管23の内壁面に不要な膜が形成
されてしまうようなことがなく、気化ノズル内管212
や液体原料供給管23が閉塞されたり、剥離した膜の飛
散によるウェハ4の品質不良もなくなる。また、半導体
の製造装置を停止して清掃を行うようなことも必要なく
なり、半導体の製造の生産性を向上することができる。
さらに、比較的簡単な装置の改造により従来からの半導
体の製造装置の信頼性を改善することができる。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態を図5を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
20は、液体原料除去用ガス供給バルブ521、液体原
料除去用ガス加熱装置522、液体原料除去用ガス供給
管523、パルス発生用コントローラ524を備えてい
る。これ以外の構成は図1と同様であり、図5における
図1と同等の部材には同じ符号を付してある。また、成
膜時の手順は第1の実施形態と全く同じであるため、こ
こでは説明を省略する。
【0036】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構520を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構520の動作を述べる。
【0037】液体原料27の供給が停止されると、液体
原料除去用ガス供給バルブ521を開いて液体原料送出
用ガス供給部28から液体原料除去用ガス供給管523
を通じて液体原料送出用のガスを供給するが、同時に液
体原料除去用ガス加熱装置522によりそのガスを加熱
する。この液体原料除去用ガス加熱装置522の出力
は、上記ガス供給の初期に急激に大きくなるようパルス
発生用コントローラ524で制御される。この時のパル
ス的変化は、図3で説明したものに準じて設定すればよ
い。
【0038】このようにパルス的に加熱されたガスの供
給により、気化ノズル内管212や液体原料供給管23
の内壁面に残留し付着した液体原料27が速やかに気化
し、速やかかつ効率的に除去される。特に、この場合は
ガスを加熱するため、室温のガスを供給する場合に比較
して液体原料27の蒸気圧が高くなり、液体原料27を
除去するために要する時間が短くなる。そして或る一定
の時間が経過した後に、液体原料除去用ガス供給バルブ
521を閉じてガスの供給を停止し、次の操作(例えば
次の成膜のサイクル)に移る。
【0039】なお、本実施形態でも、液体原料除去のた
めのガスの供給を液体原料送出用ガス供給部28から行
っているが、別途のガス供給部を設けておき、そのガス
供給部より液体原料除去のためのガスを供給してもよ
い。
【0040】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に液体原料除去
用ガス供給バルブ521開き、液体原料除去機構520
の液体原料除去用ガス加熱装置522でパルス的に加熱
されたガスを供給するので、気化ノズル内管212や液
体原料供給管23の内壁面に残留し付着した液体原料2
7を速やかかつ効率的に除去することができる。特に、
この場合はガスを加熱するため、室温のガスを供給する
場合に比べ液体原料27を除去するために要する時間が
短くなる。従って、気化ノズル内管212や液体原料供
給管23の内壁面に不要な膜が形成されてしまうような
ことがなく、気化ノズル内管212や液体原料供給管2
3が閉塞されたり、剥離した膜の飛散によるウェハ4の
品質不良もなくなる。また、半導体の製造装置を停止し
て清掃を行うようなことも必要なくなり、半導体の製造
の生産性を向上することができる。さらに、比較的簡単
な装置の改造により従来からの半導体の製造装置の信頼
性を改善することができる。
【0041】次に、本発明の第4の実施形態を図6を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
30は、例えば加熱ヒータ等の発熱体で構成した気化ノ
ズル加熱装置531、パルス発生用コントローラ532
を備えている。これ以外の構成は図1と同様であり、図
6における図1と同等の部材には同じ符号を付してあ
る。また、成膜時の手順は第1の実施形態と全く同じで
あるため、ここでは説明を省略する。
【0042】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構530を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構530の動作を述べる。
【0043】液体原料27の供給が停止されると、気化
ノズル加熱装置531を動作させ、気化ノズル21の温
度を成膜時に液体原料27を供給している時よりも高く
する。この気化ノズル加熱装置531の出力は、加熱の
初期に急激に大きくなるようパルス発生用コントローラ
532で制御される。この時のパルス的変化は、図3で
説明したものに準じて設定すればよいが、最初出力を急
激に立ちあげてからその高い出力状態を維持させた方が
効果的である。このように気化ノズル加熱装置531に
よって気化ノズル21をパルス的に加熱することによ
り、気化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁
面に残留し付着した液体原料27が速やかに気化し、速
やかかつ効率的に除去される。そして或る一定の時間が
経過した後に、気化ノズル加熱装置531を完全に停止
させて気化ノズル21の温度を下げ、次の操作(例えば
次の成膜のサイクル)に移る。
【0044】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構530の気化ノズル加熱装置531によって気化
ノズル21をパルス的に加熱するので、気化ノズル内管
212や液体原料供給管23の内壁面に残留し付着した
液体原料27を速やかかつ効率的に除去することができ
る。従って、気化ノズル内管212や液体原料供給管2
3の内壁面に不要な膜が形成されてしまうようなことが
なく、気化ノズル内管212や液体原料供給管23が閉
塞されたり、剥離した膜の飛散によるウェハ4の品質不
良もなくなる。また、半導体の製造装置を停止して清掃
を行うようなことも必要なくなり、半導体の製造の生産
性を向上することができる。さらに、比較的簡単な装置
の改造により従来からの半導体の製造装置の信頼性を改
善することができる。
【0045】次に、本発明の第5の実施形態を図7を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
40は、例えば加熱ヒータ等の発熱体で構成した気化ノ
ズル加熱装置541、パルス発生用コントローラ54
2、液体原料除去用ガス供給バルブ543、液体原料除
去用ガス供給管544を備えている。これ以外の構成は
図1と同様であり、図7における図1と同等の部材には
同じ符号を付してある。また、成膜時の手順は第1の実
施形態と全く同じであるため、ここでは説明を省略す
る。
【0046】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構540を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構540の動作を述べる。
【0047】液体原料27の供給が停止されると、気化
ノズル加熱装置541を動作させ、気化ノズル21の温
度を成膜時に液体原料27を供給している時よりも高く
する。この気化ノズル加熱装置541の出力は、加熱の
初期に急激に大きくなるようパルス発生用コントローラ
542で制御される。この時のパルス的変化は、図3で
説明したものに準じて設定すればよいが、最初出力を急
激に立ちあげてからその高い出力状態を維持させた方が
効果的である。また、気化ノズル加熱装置541による
加熱と同時に液体原料除去用ガス供給バルブ543を開
き、液体原料送出用ガス供給部28から液体原料除去用
ガス供給管544を通じて液体原料送出用のガスを気化
ノズル21(気化ノズル内管212)に供給する。
【0048】このように気化ノズル加熱装置541によ
って気化ノズル21をパルス的に加熱することにより気
化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁面に残
留し付着した液体原料27が速やかに気化し、かつ液体
原料送出用ガス供給部28からの液体原料送出用のガス
を供給することにより残留した液体原料27の気化が一
層促進される。そして或る一定の時間が経過した後に、
気化ノズル加熱装置541を完全に停止させて気化ノズ
ル21の温度を下げ、さらに液体原料除去用ガス供給バ
ルブ543を閉じてガスの供給を停止し、次の操作(例
えば次の成膜のサイクル)に移る。
【0049】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構540の気化ノズル加熱装置541によって気化
ノズル21をパルス的に加熱し、かつ液体原料送出用ガ
ス供給部28からの液体原料送出用のガスを供給するの
で、気化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁
面に残留し付着した液体原料27を一層速やかかつ効率
的に除去することができる。従って、気化ノズル内管2
12や液体原料供給管23の内壁面に不要な膜が形成さ
れてしまうようなことがなく、気化ノズル内管212や
液体原料供給管23が閉塞されたり、剥離した膜の飛散
によるウェハ4の品質不良もなくなる。また、半導体の
製造装置を停止して清掃を行うようなことも必要なくな
り、半導体の製造の生産性を向上することができる。さ
らに、比較的簡単な装置の改造により従来からの半導体
の製造装置の信頼性を改善することができる。
【0050】次に、本発明の第6の実施形態を図8を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
50は、例えば加熱ヒータ等の発熱体で構成した気化ノ
ズル加熱装置551、パルス発生用コントローラ55
2、液体原料除去用吸引バルブ553、液体原料除去用
吸引配管554、液体原料除去用吸引ポンプ555、液
体原料除去用ポンプ排気配管556を備えている。これ
以外の構成は図1と同様であり、図8における図1と同
等の部材には同じ符号を付してある。また、成膜時の手
順は第1の実施形態と全く同じであるため、ここでは説
明を省略する。
【0051】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構550を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構550の動作を述べる。
【0052】液体原料27の供給が停止されると、気化
ノズル加熱装置551を動作させ、気化ノズル21の温
度を成膜時に液体原料27を供給している時よりも高く
する。この気化ノズル加熱装置551の出力は、加熱の
初期に急激に大きくなるようパルス発生用コントローラ
552で制御される。この時のパルス的変化は、図3で
説明したものに準じて設定すればよいが、最初出力を急
激に立ちあげてからその高い出力状態を維持させた方が
効果的である。また、あらかじめ液体原料除去用吸引ポ
ンプ555を動作させておき、気化ノズル加熱装置54
1による加熱と同時に液体原料除去用吸引バルブ553
を開き、液体原料除去用吸引ポンプ555から液体原料
除去用吸引配管556を通じて吸引を行い、その吸引力
により気体の流れを作り出す。
【0053】このように気化ノズル加熱装置551によ
って気化ノズル21をパルス的に加熱することにより気
化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁面に残
留し付着した液体原料27が速やかに気化し、かつ液体
原料除去用吸引ポンプ555で作り出された気体の流れ
により残留した液体原料27の気化が一層促進される。
そして或る一定の時間が経過した後に、気化ノズル加熱
装置551を完全に停止させて気化ノズル21の温度を
下げ、さらに液体原料除去用吸引バルブ553を閉じて
ガスの供給を停止し、次の操作(例えば次の成膜のサイ
クル)に移る。
【0054】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構550の気化ノズル加熱装置551によって気化
ノズル21をパルス的に加熱し、かつ液体原料除去用吸
引ポンプ555で気体の流れを作り出すので、気化ノズ
ル内管212や液体原料供給管23の内壁面に残留し付
着した液体原料27を一層速やかかつ効率的に除去する
ことができる。従って、気化ノズル内管212や液体原
料供給管23の内壁面に不要な膜が形成されてしまうよ
うなことがなく、気化ノズル内管212や液体原料供給
管23が閉塞されたり、剥離した膜の飛散によるウェハ
4の品質不良もなくなる。また、半導体の製造装置を停
止して清掃を行うようなことも必要なくなり、半導体の
製造の生産性を向上することができる。さらに、比較的
簡単な装置の改造により従来からの半導体の製造装置の
信頼性を改善することができる。
【0055】次に、本発明の第7の実施形態を図9を参
照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構5
60は、例えば加熱ヒータ等の発熱体で構成した気化ノ
ズル加熱装置561、パルス発生用コントローラ56
2、液体原料除去用ガス供給バルブ563、パルス発生
用コントローラ564、液体原料除去用ガス供給管56
5を備えている。これ以外の構成は図1と同様であり、
図9における図1と同等の部材には同じ符号を付してあ
る。また、成膜時の手順は第1の実施形態と全く同じで
あるため、ここでは説明を省略する。
【0056】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構560を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構560の動作を述べる。
【0057】液体原料27の供給が停止されると、気化
ノズル加熱装置561を動作させ、気化ノズル21の温
度を成膜時に液体原料27を供給している時よりも高く
する。この気化ノズル加熱装置561の出力は、加熱の
初期に急激に大きくなるようパルス発生用コントローラ
562で制御される。この時のパルス的変化は、図3で
説明したものに準じて設定すればよいが、最初出力を急
激に立ちあげてからその高い出力状態を維持させた方が
効果的である。また、気化ノズル加熱装置561による
加熱と同時に液体原料除去用ガス供給バルブ563を開
き、液体原料送出用ガス供給部28から液体原料除去用
ガス供給管56を通じて液体原料送出用のガスを気化ノ
ズル21(気化ノズル内管212)に供給する。
【0058】さらに、この液体原料送出用のガス供給と
同時に、液体原料除去用ガス加熱装置564によりその
ガスを加熱する。この液体原料除去用ガス加熱装置56
2の出力もパルス発生用コントローラ562で制御する
ようにし、しかも気化ノズル加熱装置561に与える出
力パターンと同様とする。
【0059】このように気化ノズル加熱装置561によ
って気化ノズル21をパルス的に加熱することにより気
化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁面に残
留し付着した液体原料27が速やかに気化し、かつ液体
原料送出用ガス供給部28からの液体原料送出用のガス
をパルス的に加熱して供給することにより残留した液体
原料27の気化が一層促進される。そして或る一定の時
間が経過した後に、気化ノズル加熱装置561を完全に
停止させて気化ノズル21の温度を下げ、さらに液体原
料除去用ガス供給バルブ563を閉じてガスの供給を停
止し、次の操作(例えば次の成膜のサイクル)に移る。
【0060】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構560の気化ノズル加熱装置561によって気化
ノズル21をパルス的に加熱し、かつ液体原料送出用ガ
ス供給部28からの液体原料送出用のガスをパルス的に
加熱して供給するので、気化ノズル内管212や液体原
料供給管23の内壁面に残留し付着した液体原料27を
一層速やかかつ効率的に除去することができる。従っ
て、気化ノズル内管212や液体原料供給管23の内壁
面に不要な膜が形成されてしまうようなことがなく、気
化ノズル内管212や液体原料供給管23が閉塞された
り、剥離した膜の飛散によるウェハ4の品質不良もなく
なる。また、半導体の製造装置を停止して清掃を行うよ
うなことも必要なくなり、半導体の製造の生産性を向上
することができる。さらに、比較的簡単な装置の改造に
より従来からの半導体の製造装置の信頼性を改善するこ
とができる。
【0061】次に、本発明の第8の実施形態を図10を
参照しながら説明する。図10に示すように、本実施形
態の液体原料除去機構は、気化ノズル内管212の内壁
面を被服するように配置された非親水性構造体570で
ある。これ以外の構成は図1および図2と同様であり、
図10における図2と同等の部材には同じ符号を付して
ある。また、成膜時の手順は第1の実施形態と全く同じ
であるため、ここでは説明を省略する。
【0062】本実施形態の場合、気化ノズル内管212
の内壁面に非親水性構造体570が被服されているため
に、その内壁面の液体原料27に対する濡れ性が低下
し、成膜のサイクルにおける液体原料27の供給が停止
されても、不要な膜の形成が防止される。従って、気化
ノズル内管212や液体原料供給管23が閉塞された
り、剥離した膜の飛散によるウェハ4の品質不良もなく
なる。また、半導体の製造装置を停止して清掃を行うよ
うなことも必要なくなり、半導体の製造の生産性を向上
することができる。さらに、比較的簡単な装置の改造に
より従来からの半導体の製造装置の信頼性を改善するこ
とができる。
【0063】次に、本発明の第9の実施形態を図11を
参照しながら説明する。本実施形態の液体原料除去機構
580は、液体原料除去剤供給バルブ581、液体原料
除去剤供給配管582、パルスバルブ583、液体原料
除去剤供給配部584、液体原料除去剤回収カップ58
5、液体原料除去剤回収カップ移動機構586、液体原
料除去剤回収管587、液体原料除去剤回収機構収納部
588を備えている。これ以外の構成は図1と同様であ
り、図11おける図1と同等の部材には同じ符号を付し
てある。また、成膜時の手順は第1の実施形態と全く同
じであるため、ここでは説明を省略する。
【0064】本実施形態でも、サイクルを何回か繰り返
した後、或いは成膜が行われた後次の成膜までの時間が
長い場合、或いは気相化学反応装置1を停止して真空容
器5を大気開放する前に、液体原料除去機構580を動
作させ、液体原料供給管23内及び気化ノズル21内に
残留した液体原料27を除去する。以下、この時に実施
される液体原料除去機構580の動作を述べる。
【0065】液体原料27の供給が停止されると、ま
ず、液体原料除去剤回収機構収納部588から液体原料
除去剤回収カップ移動機構586によって液体原料除去
剤回収カップ585が移動し、気化ノズル21下部に位
置決めされる。その後、液体原料除去剤供給バルブ58
1を開いて液体原料除去剤供給の準備を行い、パルスバ
ルブ583を開く。すると、液体原料除去剤供給配部5
84から液体原料除去剤供給配管582を通じて液体原
料除去剤(専用の薬剤)が急激なパルス的変化となって
気化ノズル21に供給される。この時のパルス的変化
は、図3で説明したものに準じて設定すればよいが、最
初出力を急激に立ちあげてからその高い出力状態を維持
させた方が効果的である。このようにパルス的に作り出
された液体原料除去剤の流れにより、気化ノズル内管2
12や液体原料供給管23の内壁面に残留し付着した液
体原料27が速やかつ効率的に洗浄され除去される。
【0066】この時、気化ノズル内管212を洗浄後の
液体原料除去剤は液体原料除去剤回収カップ585に回
収されるため、真空容器5内に漏出することはない。ま
た、液体原料除去剤回収カップ585に回収された液体
原料除去剤は、液体原料除去剤回収管587を経て真空
容器5外へ排出される。そして或る一定の時間が経過し
た後に、液体原料除去剤供給バルブ581を閉じて洗浄
液の供給を停止し、次の操作(例えば次の成膜のサイク
ル)に移る。
【0067】以上のような本実施形態によれば、気化ノ
ズル21への液体原料27の供給停止後に、液体原料除
去機構580の液体原料除去剤供給配部584から液体
原料除去剤をパルス的に供給するので、気化ノズル内管
212や液体原料供給管23の内壁面に残留し付着した
液体原料27を速やかかつ効率的に除去することができ
る。しかも、専用の薬剤を用いるので液体原料27の除
去をさらに確実に行うことができる。従って、気化ノズ
ル内管212や液体原料供給管23の内壁面に不要な膜
が形成されてしまうようなことがなく、気化ノズル内管
212や液体原料供給管23が閉塞されたり、剥離した
膜の飛散によるウェハ4の品質不良もなくなる。また、
半導体の製造装置を停止して清掃を行うようなことも必
要なくなり、半導体の製造の生産性を向上することがで
きる。さらに、比較的簡単な装置の改造により従来から
の半導体の製造装置の信頼性を改善することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、液体原料の供給停止後
に、その給管路内に残留した液体原料を除去する液体原
料除去工程を行うので、供給管路内壁面に残留した液体
原料が積極的に除去される。従って、配管内壁面に不要
な膜が形成されてしまうようなことがなく、供給管路が
閉塞されたり、剥離した膜の飛散によるウェハの品質不
良もなくなる。さらに、半導体の製造装置を停止して清
掃を行うようなことも必要なくなり、半導体の製造の生
産性を向上することができる。
【0069】また、液体原料除去工程において供給管路
に急激なパルス的変化を与えるので、単純に供給管路か
ら液体原料を除去する場合に比べて、残留した液体原料
を速やかかつ効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図であって、半
導体の製造装置を示す図である。
【図2】図1の半導体の製造装置における気化ノズルの
先端部分付近の構造を示す断面図である。
【図3】図1における液体原料除去用のガスの供給パタ
ーンの例を示す図であって、(a)はガス供給の初期に
急激にガス流量を大きくし一定時間その流量を持続させ
た後でガス流量を0とする例、(b)はガス供給の初期
に急激にガス流量を大きくしすぐにガス流量を0とする
例である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図であって、半
導体の製造装置を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す図であって、半
導体の製造装置を示す図である。
【図6】本発明の第4実施形態を示す図であって、半導
体の製造装置を示す図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示す図であって、半導
体の製造装置を示す図である。
【図8】本発明の第6実施形態を示す図であって、半導
体の製造装置を示す図である。
【図9】本発明の第7実施形態を示す図であって、半導
体の製造装置を示す図である。
【図10】本発明の第8実施形態を説明する図であっ
て、気化ノズルの先端部分付近を示す断面図である。
【図11】本発明の第9実施形態を示す図であって、半
導体の製造装置を示す図である。
【図12】従来の半導体の製造装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 気相化学反応装置 2 気化機構 3 サセプタ 4 ウェハ(半導体の基板) 5 真空容器 6 真空排気部 7 ガス処理部 8 ガス供給部 9 予備室 10 壁面温度制御部 11 真空計 21 気化ノズル 22 液体原料供給バルブ 23 液体原料供給管 24 液体原料供給流量制御装置 25 液体原料タンク 26 液体原料送出用ガス配管 27 液体原料 28 液体原料送出用ガス供給部 61 真空排気配管 62 真空排気バルブ 63 排気配管 81 ガス供給管 82 ガス供給バルブ 91 ウェハハンドラ 92 予備室第一ゲートバルブ 93 予備室第二ゲートバルブ 101 壁面温度制御用第1配管 102 壁面温度制御用第2配管 211 気化ノズル外管 212 気化ノズル内管 500 液体原料除去機構 501 液体原料除去用ガス供給バルブ 502 液体原料除去用ガス供給管 503 パルスバルブ 510 液体原料除去機構 511 液体原料除去用吸引バルブ 512 液体原料除去用吸引配管 513 パルスバルブ 514 液体原料除去用吸引ポンプ 515 液体原料除去用ポンプ排気配管 520 液体原料除去機構 521 液体原料除去用ガス供給バルブ 522 液体原料除去用ガス加熱装置 523 液体原料除去用ガス供給管 524 パルス発生用コントローラ 530 液体原料除去機構 531 気化ノズル加熱装置 532 パルス発生用コントローラ 540 液体原料除去機構 541 気化ノズル加熱装置 542 パルス発生用コントローラ 543 液体原料除去用ガス供給バルブ 544 液体原料除去用ガス供給管 550 液体原料除去機構 551 気化ノズル加熱装置 552 パルス発生用コントローラ 553 液体原料除去用吸引バルブ 554 液体原料除去用吸引配管 555 液体原料除去用吸引ポンプ 556 液体原料除去用ポンプ排気配管 560 液体原料除去機構 561 気化ノズル加熱装置 562 パルス発生用コントローラ 563 液体原料除去用ガス供給バルブ 564 パルス発生用コントローラ 565 液体原料除去用ガス供給管 570 非親水性構造体 580 液体原料除去機構 581 液体原料除去剤供給バルブ 582 液体原料除去剤供給配管 583 パルスバルブ 584 液体原料除去剤供給配部 585 液体原料除去剤回収カップ 586 液体原料除去剤回収カップ移動機構 587 液体原料除去剤回収管 588 液体原料除去剤回収機構収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國友 正人 東京都青梅市今井町2326番地 株式会社日 立製作所デバイス開発センタ内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜用の液体原料を供給管路の開口部か
    ら供給して、容器内に設置した基板上に半導体素子用の
    薄膜を形成する半導体の製造方法において、前記液体原
    料の供給停止後に、前記液体原料の供給管路内に残留し
    た液体原料を除去する液体原料除去工程を行うことを特
    徴とする半導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程の少なくとも初期に前記液体
    原料の供給管路に急激なパルス的変化を与えることによ
    り、前記供給管路内に残留した液体原料を除去すること
    を特徴とする半導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路に気体の流れを作ることにより与える
    ことを特徴とする半導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路に加熱された気体の流れを作ることに
    より与えることを特徴とする半導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路の壁面を昇温することにより与えるこ
    とを特徴とする半導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路の壁面を昇温することと、前記供給管
    路に気体の流れを作ることとにより与えることを特徴と
    する半導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路の壁面を昇温することと、前記供給管
    路に加熱された気体の流れを作ることとにより与えるこ
    とを特徴とする半導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の半導体の製造方法におい
    て、前記液体原料除去工程における急激なパルス的変化
    は、前記供給管路に洗浄液を供給することにより与え、
    さらに洗浄後の前記洗浄液を回収することを特徴とする
    半導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のうちいずれか1項記載
    の半導体の製造方法において、前記基板上に成膜用の液
    体原料を供給して半導体素子用の薄膜を形成する過程は
    化学蒸着過程によることを特徴とする半導体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のうちいずれか1項記
    載の半導体の製造方法を用いて製造された半導体ウェ
    ハ。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のうちいずれか1項記
    載の半導体の製造方法を用いて製造された半導体素子。
  12. 【請求項12】 成膜用の液体原料により容器内の基板
    上に薄膜を成膜する成膜機構と、前記容器に開口部を有
    する供給管路から前記液体原料を供給する原料供給機構
    とを有する半導体の製造装置において、前記液体原料の
    供給停止後に、前記液体原料の供給管路内に残留した液
    体原料を除去する液体原料除去機構を備えたことを特徴
    とする半導体の製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体の製造装置に
    おいて、前記液体原料除去機構は、前記液体原料を除去
    する際の少なくとも初期に前記液体原料の供給管路に急
    激なパルス的変化を与える機構であることを特徴とする
    半導体の製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の半導体の製造装置に
    おいて、前記液体原料除去機構として、前記液体原料の
    供給管路の内壁面に非親水性の構造体を設けたことを特
    徴とする半導体の製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項12から14のうちいずれか1
    項記載の半導体の製造装置において、前記成膜機構が化
    学蒸着を行う機構であることを特徴とする半導体の製造
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101400155B1 (ko) * 2011-02-01 2014-05-27 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 원료 공급 장치 및 성막 장치

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