JPH09181004A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents
基板処理装置および基板処理方法Info
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- JPH09181004A JPH09181004A JP33836095A JP33836095A JPH09181004A JP H09181004 A JPH09181004 A JP H09181004A JP 33836095 A JP33836095 A JP 33836095A JP 33836095 A JP33836095 A JP 33836095A JP H09181004 A JPH09181004 A JP H09181004A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】切替え前のガスと切替え後のガスとが混合しな
いようにすることを目的としている。 【解決手段】処理容器1内に設置される基板30に複数
のガスを複数の分解容器2,3内でそれぞれ分解して供
給し基板30に所定の処理を施す基板処理装置におい
て、複数のガスを切替えて処理容器1内の基板30にそ
れぞれ供給するための切替え手段としての弁装置50,
51を分解容器2,3の近傍に設け、弁装置50,51
の開閉制御により切替え前のガスと切替え後のガスとが
混合しないようにしている。
いようにすることを目的としている。 【解決手段】処理容器1内に設置される基板30に複数
のガスを複数の分解容器2,3内でそれぞれ分解して供
給し基板30に所定の処理を施す基板処理装置におい
て、複数のガスを切替えて処理容器1内の基板30にそ
れぞれ供給するための切替え手段としての弁装置50,
51を分解容器2,3の近傍に設け、弁装置50,51
の開閉制御により切替え前のガスと切替え後のガスとが
混合しないようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上にMOCV
D等による薄膜気相成長あるいはCBE、プラズマCV
D等の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関
する。
D等による薄膜気相成長あるいはCBE、プラズマCV
D等の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より基板上に各種の処理を行う基板
処理装置が用いられているが、これら基板処理装置のう
ち、以下では一例としてMOCVD(有機金属気相成
長)装置を取上げて説明する。
処理装置が用いられているが、これら基板処理装置のう
ち、以下では一例としてMOCVD(有機金属気相成
長)装置を取上げて説明する。
【0003】MOCVD装置も様々な仕様の装置が開発
されているが、図5には原料ガスとしてV族ガスおよび
III 族ガスを用いるもので、V族ガス導入用クラッキン
グセルを複数備え、またIII 族ガス導入用ノズルを備え
た従来装置について例示する。
されているが、図5には原料ガスとしてV族ガスおよび
III 族ガスを用いるもので、V族ガス導入用クラッキン
グセルを複数備え、またIII 族ガス導入用ノズルを備え
た従来装置について例示する。
【0004】図5において、気相成長装置の処理容器1
の上方にはV族ガスをクラッキングするためのクラッキ
ングセル2,3が例えば2個、また、III 族ガスを導入
するためのノズル5が、1個それぞれ下方にガスを供給
するように配設されている。クラッキングセル2,3内
には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)温度計8,9が内
蔵されており、これらは、T-C 温度計8,9の出力に応
じてヒータ6,7の温度を一定温度に制御するためのク
ラッキングセルコントローラ10に配線により接続され
て取付けられている。
の上方にはV族ガスをクラッキングするためのクラッキ
ングセル2,3が例えば2個、また、III 族ガスを導入
するためのノズル5が、1個それぞれ下方にガスを供給
するように配設されている。クラッキングセル2,3内
には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)温度計8,9が内
蔵されており、これらは、T-C 温度計8,9の出力に応
じてヒータ6,7の温度を一定温度に制御するためのク
ラッキングセルコントローラ10に配線により接続され
て取付けられている。
【0005】また、クラッキングセル2,3には、クラ
ッキングセル2,3内の圧力を測定するための圧力計1
1,12が設けられると共に、V族ガスを供給するため
のボンベ、例えばアルシンガスを収容したアルシンホン
ベ15およびフォスフィンガスを収容したフォスフィン
ボンベ16が取付けられ、それぞれのガスボンベ15,
16から供給されるガスは自動弁17,18および流量
計19,20を通してクラッキングセル2,3内に導入
されるように構成されている。同様にしてIII族ガス導
入用のノズル5にはIII 族ガスボンベ21が自動弁22
および流量計23を介して接続され、III 族ガス導入用
のノズル5にIII 族ガスが供給される。
ッキングセル2,3内の圧力を測定するための圧力計1
1,12が設けられると共に、V族ガスを供給するため
のボンベ、例えばアルシンガスを収容したアルシンホン
ベ15およびフォスフィンガスを収容したフォスフィン
ボンベ16が取付けられ、それぞれのガスボンベ15,
16から供給されるガスは自動弁17,18および流量
計19,20を通してクラッキングセル2,3内に導入
されるように構成されている。同様にしてIII族ガス導
入用のノズル5にはIII 族ガスボンベ21が自動弁22
および流量計23を介して接続され、III 族ガス導入用
のノズル5にIII 族ガスが供給される。
【0006】一方、処理容器1内の下部には支持棒25
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を一定温度
に保持するためのヒータ31設けられ、このヒータ31
は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続され
て温度制御される。
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を一定温度
に保持するためのヒータ31設けられ、このヒータ31
は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続され
て温度制御される。
【0007】また、処理容器1の側壁には、圧力計33
および放射温度計34が取付けられ、これらの出力がヒ
ータコントローラ32に入力されるように接続されてい
る。そして、処理容器1内を一定圧力にするために処理
容器に設けられた排気口36の下流側に圧力コントロー
ルバルブ37を介してロータリポンプ38が取付けられ
ている。
および放射温度計34が取付けられ、これらの出力がヒ
ータコントローラ32に入力されるように接続されてい
る。そして、処理容器1内を一定圧力にするために処理
容器に設けられた排気口36の下流側に圧力コントロー
ルバルブ37を介してロータリポンプ38が取付けられ
ている。
【0008】上記のように構成された従来の気相成長装
置を使用して、結晶基板上に薄膜を成長させる場合につ
いて説明する。まず、処理容器1内をロータリポンプ3
8で例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板30の温
度を上昇させるためのヒータ31用の電源SWを投入
し、ヒータコントローラ32により結晶基板30の温度
が所定温度に保持されるように制御する。
置を使用して、結晶基板上に薄膜を成長させる場合につ
いて説明する。まず、処理容器1内をロータリポンプ3
8で例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板30の温
度を上昇させるためのヒータ31用の電源SWを投入
し、ヒータコントローラ32により結晶基板30の温度
が所定温度に保持されるように制御する。
【0009】次に、クラッキングセル2,3用の電源S
Wを投入し、クラッキングセルコントローラ10により
クラッキングセル1内を所定温度に保持する。この時、
アルシン用およびホスフィン用のそれぞれのクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度をT-C 温度計8,
9により測定して監視し、クラッキングセルコントロー
ラ10により一定温度となるように制御している。
Wを投入し、クラッキングセルコントローラ10により
クラッキングセル1内を所定温度に保持する。この時、
アルシン用およびホスフィン用のそれぞれのクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度をT-C 温度計8,
9により測定して監視し、クラッキングセルコントロー
ラ10により一定温度となるように制御している。
【0010】次にアルシンボンベ15からアルシン(A
sH3 )を自動弁17および流量計19を通してクラッ
キングセル2内へ所定流量供給してクラッキングさせた
後、処理容器1内へ導入させる。放射温度計34の出力
により、結晶基板30の温度が所定温度に保持された後
に、III 族ガスボンベ21用の自動弁22を開けて例え
ばTMG(トリメチルガリウム)を流入させ、結晶基板
30上にGaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、
III 族ガスの一例としてTMGをあげたが、例えばTM
A(トリメチルアルミニウム)、TMI(トリメチルイ
ンジウム)等の有機金属ガスを混合し、あるいは単独で
流入させる場合(図示省略)もある。
sH3 )を自動弁17および流量計19を通してクラッ
キングセル2内へ所定流量供給してクラッキングさせた
後、処理容器1内へ導入させる。放射温度計34の出力
により、結晶基板30の温度が所定温度に保持された後
に、III 族ガスボンベ21用の自動弁22を開けて例え
ばTMG(トリメチルガリウム)を流入させ、結晶基板
30上にGaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、
III 族ガスの一例としてTMGをあげたが、例えばTM
A(トリメチルアルミニウム)、TMI(トリメチルイ
ンジウム)等の有機金属ガスを混合し、あるいは単独で
流入させる場合(図示省略)もある。
【0011】結晶基板30上に所定膜厚の薄膜を成長さ
せた後、アルシン用の自動弁17を閉にし、次に、フォ
スフィンボンベ16の自動弁18を開け、フォスフィン
ガスを流量計19を通して所定流量クラッキングセル3
内に導入する。クラッキングセル3内でフォスフィンガ
スをクラッキングした後に処理容器1内に導入し、結晶
基板30上にGaPの薄膜を気相成長させる。または必
要に応じてTMA,TMI等を同時に流入してInGa
AlP等、目的に応じた薄膜を結晶基板30上に形成す
る。
せた後、アルシン用の自動弁17を閉にし、次に、フォ
スフィンボンベ16の自動弁18を開け、フォスフィン
ガスを流量計19を通して所定流量クラッキングセル3
内に導入する。クラッキングセル3内でフォスフィンガ
スをクラッキングした後に処理容器1内に導入し、結晶
基板30上にGaPの薄膜を気相成長させる。または必
要に応じてTMA,TMI等を同時に流入してInGa
AlP等、目的に応じた薄膜を結晶基板30上に形成す
る。
【0012】このような従来装置にあっては、アルシン
ガスの供給を停止するため、アルシンガス用の自動弁1
7を閉にしても、クラッキングセル2内に残留している
アルシンが処理容器1内に長時間に亘って流出し結晶基
板30上に徐々に達してしまい、次に導入したホスフィ
ンガスと混合し、結晶基板30上の薄膜が良好なヘテロ
構造とならない問題が生じていた。結晶基板30上の薄
膜が良好なヘテロ構造にならないと、表面モホロジーが
悪化し、このような結晶基板30を用いて例えばレーザ
やLEDを製造した場合に、発振しなかったり、発振し
ても強度が弱かったりする等の問題があった。このよう
な問題は、クラッキングセル内のガス圧力が高いほど顕
著となる。
ガスの供給を停止するため、アルシンガス用の自動弁1
7を閉にしても、クラッキングセル2内に残留している
アルシンが処理容器1内に長時間に亘って流出し結晶基
板30上に徐々に達してしまい、次に導入したホスフィ
ンガスと混合し、結晶基板30上の薄膜が良好なヘテロ
構造とならない問題が生じていた。結晶基板30上の薄
膜が良好なヘテロ構造にならないと、表面モホロジーが
悪化し、このような結晶基板30を用いて例えばレーザ
やLEDを製造した場合に、発振しなかったり、発振し
ても強度が弱かったりする等の問題があった。このよう
な問題は、クラッキングセル内のガス圧力が高いほど顕
著となる。
【0013】また、このようなガス切替え時のガス混合
の問題は、上記に説明したMOCVD装置のみならず、
CBE、プラズマCVD装置等の基板処理装置でも同様
に生じている問題である。
の問題は、上記に説明したMOCVD装置のみならず、
CBE、プラズマCVD装置等の基板処理装置でも同様
に生じている問題である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の基板処理装置にあっては、供給するガスの切替え
を行った後も、クラッキングセル内に残留した切替え前
のガスと切替え後のガスとが混合してしまう。その結
果、処理容器内に混合ガスが流入して結晶基板上に達す
るため、良好なヘテロ構造の半導体薄膜が得られないと
いう問題点が生じていた。したがって例えばレーザやL
EDを製造する場合などは、発振しない、発振しても強
度が弱い等の問題があった。
従来の基板処理装置にあっては、供給するガスの切替え
を行った後も、クラッキングセル内に残留した切替え前
のガスと切替え後のガスとが混合してしまう。その結
果、処理容器内に混合ガスが流入して結晶基板上に達す
るため、良好なヘテロ構造の半導体薄膜が得られないと
いう問題点が生じていた。したがって例えばレーザやL
EDを製造する場合などは、発振しない、発振しても強
度が弱い等の問題があった。
【0015】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
ので、ガスの切替えを行った後、切替え前のガスと切替
え後のガスとが混合しないように改良を施した基板処理
装置および基板処理方法を提供することを目的としてい
る。
ので、ガスの切替えを行った後、切替え前のガスと切替
え後のガスとが混合しないように改良を施した基板処理
装置および基板処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、処理容器内に設置される基板に複
数のガスを複数の分解容器内でそれぞれ分解して供給し
前記基板に所定の処理を施す基板処理装置において、前
記複数のガスを切替えて前記処理容器内の前記基板にそ
れぞれ供給するための切替え手段を前記分解容器の近傍
に設けることにより、切替えにより供給を停止されたガ
スが分解容器から長時間に亘って漏れ出すことを防止
し、切替え前のガスと切替え後のガスとが混合しないよ
うに構成したことを特徴としている。
に本発明においては、処理容器内に設置される基板に複
数のガスを複数の分解容器内でそれぞれ分解して供給し
前記基板に所定の処理を施す基板処理装置において、前
記複数のガスを切替えて前記処理容器内の前記基板にそ
れぞれ供給するための切替え手段を前記分解容器の近傍
に設けることにより、切替えにより供給を停止されたガ
スが分解容器から長時間に亘って漏れ出すことを防止
し、切替え前のガスと切替え後のガスとが混合しないよ
うに構成したことを特徴としている。
【0017】また切替え手段としては、前記分解容器に
設けられたガス供給口を開閉する弁手段、あるいは前記
分解容器に設けられたガス導入口を開閉する弁手段のい
ずれか少なくとも一方を含んで構成し、この弁手段の開
閉を制御することにより供給の停止されたガスが分解容
器から処理容器内に漏れ出すことを防止する構成を採用
している。
設けられたガス供給口を開閉する弁手段、あるいは前記
分解容器に設けられたガス導入口を開閉する弁手段のい
ずれか少なくとも一方を含んで構成し、この弁手段の開
閉を制御することにより供給の停止されたガスが分解容
器から処理容器内に漏れ出すことを防止する構成を採用
している。
【0018】また切替え手段は、前記分解容器に形成さ
れた排気口に接続されるガス排気手段を含んで構成し、
分解容器内に残留している切替え前のガスを排気し、切
替え後のガス混合することを防止するように構成してい
る。
れた排気口に接続されるガス排気手段を含んで構成し、
分解容器内に残留している切替え前のガスを排気し、切
替え後のガス混合することを防止するように構成してい
る。
【0019】さらに、切替え手段としては、分解容器に
設けられたガス供給口を開閉する弁手段、あるいは前記
分解容器に設けられたガス導入口を開閉する弁手段の少
なくともどちらか一方の弁手段と、前記分解容器に形成
された排気口に接続されるガス排気手段と、前記弁手段
を閉じた後に前記ガス排気手段により前記分解容器内を
排気するように制御する制御手段とを備え、供給が停止
されたガスは、弁手段を閉じて分解容器内に閉じ込めた
後に排気手段により排気し、後に供給されるガスと混合
することを防止している。
設けられたガス供給口を開閉する弁手段、あるいは前記
分解容器に設けられたガス導入口を開閉する弁手段の少
なくともどちらか一方の弁手段と、前記分解容器に形成
された排気口に接続されるガス排気手段と、前記弁手段
を閉じた後に前記ガス排気手段により前記分解容器内を
排気するように制御する制御手段とを備え、供給が停止
されたガスは、弁手段を閉じて分解容器内に閉じ込めた
後に排気手段により排気し、後に供給されるガスと混合
することを防止している。
【0020】また上記目的を達成するために、処理容器
内に設置される基板に複数のガスを複数の分解容器内で
それぞれ分解して供給し前記基板に所定の処理を施す基
板処理方法において、前記分解容器内で分解される複数
のガスの混合を防止しながらそれぞれのガスを切替えて
供給することを特徴としている。
内に設置される基板に複数のガスを複数の分解容器内で
それぞれ分解して供給し前記基板に所定の処理を施す基
板処理方法において、前記分解容器内で分解される複数
のガスの混合を防止しながらそれぞれのガスを切替えて
供給することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に関わる基板処理
装置としてMOCVD装置を例示したものであり、図5
に示した従来装置と同一部分には同一符号を付して説明
する。
ついて、図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に関わる基板処理
装置としてMOCVD装置を例示したものであり、図5
に示した従来装置と同一部分には同一符号を付して説明
する。
【0022】この第1の実施の形態が特徴とする構成
は、クラッキングセル2,3のガス供給口2a,3aを
開閉するための弁装置を設け、ガスの切替えを瞬時に行
えるように構成したことである。この弁装置の構成・作
用については以下に順を追って説明する。
は、クラッキングセル2,3のガス供給口2a,3aを
開閉するための弁装置を設け、ガスの切替えを瞬時に行
えるように構成したことである。この弁装置の構成・作
用については以下に順を追って説明する。
【0023】図1に示した基板処理装置は、処理容器1
を備え、この処理容器1の上部には導入されるV族ガス
をクラッキングするためのクラッキングセル2,3が設
けられ、またIII族ガスを導入するためのノズル5が
これらクラッキングセル2,3の間に配置されている。
これらのクラッキングセル2,3およびノズル5を通し
て原料ガスが処理容器1内に導入される。クラッキング
セル2,3内には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)温度
計8,9が内蔵されており、ヒータ6,7は、T-C 温度
計8,9の出力に応じてヒータ6,7の温度を所定温度
に制御するためのクラッキングセルコントローラ10に
より制御される。また、クラッキングセル2,3には、
クラッキングセル2,3内の圧力を測定するための圧力
計11,12が設けられている。
を備え、この処理容器1の上部には導入されるV族ガス
をクラッキングするためのクラッキングセル2,3が設
けられ、またIII族ガスを導入するためのノズル5が
これらクラッキングセル2,3の間に配置されている。
これらのクラッキングセル2,3およびノズル5を通し
て原料ガスが処理容器1内に導入される。クラッキング
セル2,3内には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)温度
計8,9が内蔵されており、ヒータ6,7は、T-C 温度
計8,9の出力に応じてヒータ6,7の温度を所定温度
に制御するためのクラッキングセルコントローラ10に
より制御される。また、クラッキングセル2,3には、
クラッキングセル2,3内の圧力を測定するための圧力
計11,12が設けられている。
【0024】そして、クラッキングセル2にはV族ガス
を供給するためのボンベ、例えばアルシンガスを収容し
たアルシンホンベ15が配管系を介して取付けられ、ア
ルシンボンベ15から配管系を介して供給されるアルシ
ンガスは自動弁17および流量計19を通してクラッキ
ングセル2内に導入されるように構成されている。
を供給するためのボンベ、例えばアルシンガスを収容し
たアルシンホンベ15が配管系を介して取付けられ、ア
ルシンボンベ15から配管系を介して供給されるアルシ
ンガスは自動弁17および流量計19を通してクラッキ
ングセル2内に導入されるように構成されている。
【0025】同様にクラッキングセル3には他のV族ガ
スを供給するためのボンベ、例えばフォスフィンガスを
収容したホスフィンボンベ16が配管系を介して取付け
られ、フォスフィンボンベ16から配管系を介して供給
されるフォスフィンガスは自動弁18および流量計20
を通してクラッキングセル3内に導入されるように構成
されている。
スを供給するためのボンベ、例えばフォスフィンガスを
収容したホスフィンボンベ16が配管系を介して取付け
られ、フォスフィンボンベ16から配管系を介して供給
されるフォスフィンガスは自動弁18および流量計20
を通してクラッキングセル3内に導入されるように構成
されている。
【0026】またIII 族ガス導入用のノズル5にはIII
族ガスを供給するためのボンベ、例えばTMGガスを収
容したIII 族ガスボンベ21が配管系を介して取付けら
れ、III 族ガスボンベ21から配管系を介して供給され
るTMGは自動弁22および流量計23を通してノズル
5へ導入される。
族ガスを供給するためのボンベ、例えばTMGガスを収
容したIII 族ガスボンベ21が配管系を介して取付けら
れ、III 族ガスボンベ21から配管系を介して供給され
るTMGは自動弁22および流量計23を通してノズル
5へ導入される。
【0027】一方、処理容器1内の下部には支持棒25
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を所定温度
に保持するためのヒータ31が設けられ、このヒータ3
1は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続さ
れ、処理容器1の側壁に設けられた放射温度計34の出
力に応じて温度制御される。また処理容器1の側壁には
処理容器内の圧力を測定する圧力計33も取付けられて
いる。そして、処理容器1に設けられた排気口36の下
流側に処理容器1内を一定圧力にするために圧力コント
ロールバルブ37を介してロータリポンプ38が取付け
られている。
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を所定温度
に保持するためのヒータ31が設けられ、このヒータ3
1は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続さ
れ、処理容器1の側壁に設けられた放射温度計34の出
力に応じて温度制御される。また処理容器1の側壁には
処理容器内の圧力を測定する圧力計33も取付けられて
いる。そして、処理容器1に設けられた排気口36の下
流側に処理容器1内を一定圧力にするために圧力コント
ロールバルブ37を介してロータリポンプ38が取付け
られている。
【0028】次に、この第1の実施の形態の特徴構成で
ある弁装置について説明する。すなわち、処理容器1の
上部に設けられたクラッキングセル2,3のガス供給口
2a,3aを開閉するために、これら供給口2a,3a
の下部に弁体50,51を配置している。これら弁体5
0,51には、支持棒52,53の一端が取付けられ、
この支持棒52,53の他端はクラッキングセル2,3
内を気密に貫通して上方に延び、上下駆動機構54,5
5に接続されている。この上下駆動機構54,55によ
り支持棒52,53が上下に駆動され、弁体50,51
がガス供給口2a,3aを開閉する。
ある弁装置について説明する。すなわち、処理容器1の
上部に設けられたクラッキングセル2,3のガス供給口
2a,3aを開閉するために、これら供給口2a,3a
の下部に弁体50,51を配置している。これら弁体5
0,51には、支持棒52,53の一端が取付けられ、
この支持棒52,53の他端はクラッキングセル2,3
内を気密に貫通して上方に延び、上下駆動機構54,5
5に接続されている。この上下駆動機構54,55によ
り支持棒52,53が上下に駆動され、弁体50,51
がガス供給口2a,3aを開閉する。
【0029】なお、この弁体50,51は高温・腐食性
雰囲気中でも使用が可能なように、石英やセラミックス
等を主体とした部材より成り、シール性能を向上させる
ためにその形状は、ラビリンス等を形成することが望ま
しい。また石英やセラミックス以外でも、高温・腐食性
雰囲気で所定のシール性能が得られるものであればどの
ようなものでも良い。
雰囲気中でも使用が可能なように、石英やセラミックス
等を主体とした部材より成り、シール性能を向上させる
ためにその形状は、ラビリンス等を形成することが望ま
しい。また石英やセラミックス以外でも、高温・腐食性
雰囲気で所定のシール性能が得られるものであればどの
ようなものでも良い。
【0030】上下駆動機構54,55は、アルシンボン
ベ15,フォスフィンボンベ16の配管系にそれぞれ介
挿される自動弁17,18の開閉を制御するガス切替え
コントローラ57に接続されており、ガスの切替えを司
る自動弁17,18の開閉に応じて上下駆動機構54,
55を駆動し、弁体50,51によるガス供給口2a,
3aの開閉を制御している。
ベ15,フォスフィンボンベ16の配管系にそれぞれ介
挿される自動弁17,18の開閉を制御するガス切替え
コントローラ57に接続されており、ガスの切替えを司
る自動弁17,18の開閉に応じて上下駆動機構54,
55を駆動し、弁体50,51によるガス供給口2a,
3aの開閉を制御している。
【0031】上記のように構成された基板処理装置を用
いて、結晶基板30に薄膜を形成する基板処理方法につ
いて説明する。まず、ガス切替えコントローラ57によ
りフォスフィンガス導入用のクラッキングセル3の弁体
51を閉にしておき、アルシン導入用のクラッキングセ
ル2の弁体50を開にしておく。次に、処理容器1内を
ロータリポンプ38で例えば0.1Torr に保持しておき、
結晶基板30の温度を上昇させるためのヒータ用電源S
Wを投入し、ヒータコントローラ32により結晶基板3
0の温度を所定温度に保持するように制御する。
いて、結晶基板30に薄膜を形成する基板処理方法につ
いて説明する。まず、ガス切替えコントローラ57によ
りフォスフィンガス導入用のクラッキングセル3の弁体
51を閉にしておき、アルシン導入用のクラッキングセ
ル2の弁体50を開にしておく。次に、処理容器1内を
ロータリポンプ38で例えば0.1Torr に保持しておき、
結晶基板30の温度を上昇させるためのヒータ用電源S
Wを投入し、ヒータコントローラ32により結晶基板3
0の温度を所定温度に保持するように制御する。
【0032】次に、クラッキングセル用電源SWを投入
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にアルシン
ボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁17、
流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量流入
してクラッキングさせる。その後、クラッキングセル2
のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にアルシン
ボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁17、
流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量流入
してクラッキングさせる。その後、クラッキングセル2
のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
【0033】放射温度計34の指示により結晶基板30
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、II
I 族ガスボンベ21の配管系に介挿されている自動弁2
2を開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上
にGaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III 族
ガスの一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,
TMA等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、
または単独で流入させる場合もある。
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、II
I 族ガスボンベ21の配管系に介挿されている自動弁2
2を開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上
にGaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III 族
ガスの一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,
TMA等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、
または単独で流入させる場合もある。
【0034】次に、GaAsの薄膜が所定の膜厚になっ
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に上下駆動機構54を駆動して
弁体50を閉じる。またそれと共に、フォスフィン導入
用のクラッキングセル3の弁体51を上下駆動機構55
を駆動して開にし、フォスフィンボンベ16に連結され
る配管系に介挿された自動弁18を開にして流量計20
によりフォスフィンを所定流量クラッキングセル3内に
導入クラッキングさせる。その後、クラッキングセル3
の供給口3aから処理容器1内に導入させて結晶基板3
0上にGaPの薄膜を形成する。または、TMA、TM
I等を同時に流入して例えばInGaAlP等、目的に
応じた薄膜を形成する。この時に、アルシンガス導入用
の自動弁17をガス切替えコントローラ57によって閉
止して弁体50を閉じるのと前後してTMGの供給も停
止し、その後、フォスフィン導入用の弁体51を開に
し、フォスフィンボンベ16に連結される配管系に介挿
された自動弁18を開にしてフォスフィンを所定流量ク
ラッキングセル3内に導入させるのと前後してTMGの
供給を再開するように制御しても良い。
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に上下駆動機構54を駆動して
弁体50を閉じる。またそれと共に、フォスフィン導入
用のクラッキングセル3の弁体51を上下駆動機構55
を駆動して開にし、フォスフィンボンベ16に連結され
る配管系に介挿された自動弁18を開にして流量計20
によりフォスフィンを所定流量クラッキングセル3内に
導入クラッキングさせる。その後、クラッキングセル3
の供給口3aから処理容器1内に導入させて結晶基板3
0上にGaPの薄膜を形成する。または、TMA、TM
I等を同時に流入して例えばInGaAlP等、目的に
応じた薄膜を形成する。この時に、アルシンガス導入用
の自動弁17をガス切替えコントローラ57によって閉
止して弁体50を閉じるのと前後してTMGの供給も停
止し、その後、フォスフィン導入用の弁体51を開に
し、フォスフィンボンベ16に連結される配管系に介挿
された自動弁18を開にしてフォスフィンを所定流量ク
ラッキングセル3内に導入させるのと前後してTMGの
供給を再開するように制御しても良い。
【0035】そして、所定の薄膜を成長させた後は、ま
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
【0036】ここで、図1では弁体50,51は、処理
容器1とクラッキングセル2,3との間、すなわちクラ
ッキングセル2,3の外側に設けてあるが、クラッキン
グセル2,3内に弁体50,51を配置する構成でも同
様な作用・効果が得られる。また、この弁体50,51
はどのような形式の弁でも良く、そして、完全な密閉機
能を有する弁装置である必要は無く、多少のガスのリー
クがあっても良い。
容器1とクラッキングセル2,3との間、すなわちクラ
ッキングセル2,3の外側に設けてあるが、クラッキン
グセル2,3内に弁体50,51を配置する構成でも同
様な作用・効果が得られる。また、この弁体50,51
はどのような形式の弁でも良く、そして、完全な密閉機
能を有する弁装置である必要は無く、多少のガスのリー
クがあっても良い。
【0037】このように、第1の実施の形態に示した基
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた弁体50,51
を備えた弁装置により瞬時に行うことが可能となり、良
好な基板処理を行うことができる。
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた弁体50,51
を備えた弁装置により瞬時に行うことが可能となり、良
好な基板処理を行うことができる。
【0038】(第2の実施の形態)図2は、本発明に関
わる基板処理装置として第1の実施の形態と同様にMO
CVD装置を例示したものであり、図1および図5に示
した装置と同一部分には同一符号を付して説明する。
わる基板処理装置として第1の実施の形態と同様にMO
CVD装置を例示したものであり、図1および図5に示
した装置と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0039】この第2の実施の形態が特徴とする構成
は、クラッキングセル2,3の排気を行うことでクラッ
キングセル2,3内に残留するガスを排出し、ガスの切
替えを瞬時に行えるように構成したことである。この排
気を行う手段についての構成・作用については以下に順
を追って説明する。
は、クラッキングセル2,3の排気を行うことでクラッ
キングセル2,3内に残留するガスを排出し、ガスの切
替えを瞬時に行えるように構成したことである。この排
気を行う手段についての構成・作用については以下に順
を追って説明する。
【0040】図2に示した基板処理装置も図1に示した
第1の実施の形態で説明した基板処理装置と同様に、処
理容器1を備えこの処理容器1の上部には導入されるV
族ガスをクラッキングするためのクラッキングセル2,
3が設けられ、またIII 族ガスを導入するためのノズル
5がこれらクラッキングセル2,3の間に配置されてい
る。これらのクラッキングセル2,3およびノズル5を
通して原料ガスが処理容器1内に導入される。クラッキ
ングセル2,3内には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)
温度計8,9が内蔵されており、ヒータ6,7は、T-C
温度計8,9の出力に応じてヒータ6,7の温度を所定
温度に制御するためのクラッキングセルコントローラ1
0により制御される。また、クラッキングセル2,3に
は、クラッキングセル2,3内の圧力を測定するための
圧力計11,12が設けられている。
第1の実施の形態で説明した基板処理装置と同様に、処
理容器1を備えこの処理容器1の上部には導入されるV
族ガスをクラッキングするためのクラッキングセル2,
3が設けられ、またIII 族ガスを導入するためのノズル
5がこれらクラッキングセル2,3の間に配置されてい
る。これらのクラッキングセル2,3およびノズル5を
通して原料ガスが処理容器1内に導入される。クラッキ
ングセル2,3内には、ヒータ6,7、 T-C(熱電対)
温度計8,9が内蔵されており、ヒータ6,7は、T-C
温度計8,9の出力に応じてヒータ6,7の温度を所定
温度に制御するためのクラッキングセルコントローラ1
0により制御される。また、クラッキングセル2,3に
は、クラッキングセル2,3内の圧力を測定するための
圧力計11,12が設けられている。
【0041】そして、クラッキングセル2にはV族ガス
を供給するためのボンベ、例えばアルシンガスを収容し
たアルシンホンベ15が配管系を介して取付けられ、ア
ルシンボンベ15から配管系を介して供給されるアルシ
ンガスは自動弁17および流量計19を通してクラッキ
ングセル2内に導入されるように構成されている。
を供給するためのボンベ、例えばアルシンガスを収容し
たアルシンホンベ15が配管系を介して取付けられ、ア
ルシンボンベ15から配管系を介して供給されるアルシ
ンガスは自動弁17および流量計19を通してクラッキ
ングセル2内に導入されるように構成されている。
【0042】同様にクラッキングセル3には他のV族ガ
スを供給するためのボンベ、例えばフォスフィンガスを
収容したホスフィンボンベ16が配管系を介して取付け
られ、フォスフィンボンベ16から配管系を介して供給
されるフォスフィンガスは自動弁18および流量計20
を通してクラッキングセル3内に導入されるように構成
されている。
スを供給するためのボンベ、例えばフォスフィンガスを
収容したホスフィンボンベ16が配管系を介して取付け
られ、フォスフィンボンベ16から配管系を介して供給
されるフォスフィンガスは自動弁18および流量計20
を通してクラッキングセル3内に導入されるように構成
されている。
【0043】またIII 族ガス導入用のノズル5にはIII
族ガスを供給するためのボンベ、例えばTMGガスを収
容したIII 族ガスボンベ21が配管系を介して取付けら
れ、III 族ガスボンベ21から配管系を介して供給され
るTMGは自動弁22および流量計23を通してノズル
5へ導入される。
族ガスを供給するためのボンベ、例えばTMGガスを収
容したIII 族ガスボンベ21が配管系を介して取付けら
れ、III 族ガスボンベ21から配管系を介して供給され
るTMGは自動弁22および流量計23を通してノズル
5へ導入される。
【0044】一方、処理容器1内の下部には支持棒25
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を所定温度
に保持するためのヒータ31が設けられ、このヒータ3
1は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続さ
れ、処理容器1の側壁に設けられた放射温度計34の出
力に応じて温度制御される。また処理容器1の側壁には
処理容器内の圧力を測定する圧力計33も取付けられて
いる。そして、処理容器1に設けられた排気口36の下
流側に処理容器1内を一定圧力にするために圧力コント
ロールバルブ37を介してロータリポンプ38が取付け
られている。
に支持されたサセプタ26が配設され、このサセプタ2
6上には結晶基板30が載置される。サセプタ26の下
方には、サセプタ26を介して結晶基板30を所定温度
に保持するためのヒータ31が設けられ、このヒータ3
1は処理容器1外部のヒータコントローラ32に接続さ
れ、処理容器1の側壁に設けられた放射温度計34の出
力に応じて温度制御される。また処理容器1の側壁には
処理容器内の圧力を測定する圧力計33も取付けられて
いる。そして、処理容器1に設けられた排気口36の下
流側に処理容器1内を一定圧力にするために圧力コント
ロールバルブ37を介してロータリポンプ38が取付け
られている。
【0045】次に、この第2の実施の形態の特徴構成で
あるクラッキングセルの排気手段にについて説明する。
すなわち、処理容器1の上部に設けられたクラッキング
セル2,3の側壁には排気口2b,3bが設けられ、こ
れら排気口2b,3bは配管系を介してロータリポンプ
60に繋がっている。排気口2b,3bとロータリポン
プ60とを連結する配管系の途中には自動弁61,62
が介挿されており、これら自動弁61,62はガス切替
えコントローラ57により開閉制御される。またガス切
替えコントローラ57は、ロータリポンプ60の電源S
Wを自動弁61,62との関連においてON−OFF制
御する。またガス切替えコントローラ57は、第1の実
施の形態と同様に、アルシンボンベ15,フォスフィン
ボンベ16の配管系にそれぞれ介挿される自動弁17,
18の開閉も制御しており、結局これら自動弁17,1
8および自動弁61,62さらにロータリポンプ60は
以下に示すように関連的に制御される。
あるクラッキングセルの排気手段にについて説明する。
すなわち、処理容器1の上部に設けられたクラッキング
セル2,3の側壁には排気口2b,3bが設けられ、こ
れら排気口2b,3bは配管系を介してロータリポンプ
60に繋がっている。排気口2b,3bとロータリポン
プ60とを連結する配管系の途中には自動弁61,62
が介挿されており、これら自動弁61,62はガス切替
えコントローラ57により開閉制御される。またガス切
替えコントローラ57は、ロータリポンプ60の電源S
Wを自動弁61,62との関連においてON−OFF制
御する。またガス切替えコントローラ57は、第1の実
施の形態と同様に、アルシンボンベ15,フォスフィン
ボンベ16の配管系にそれぞれ介挿される自動弁17,
18の開閉も制御しており、結局これら自動弁17,1
8および自動弁61,62さらにロータリポンプ60は
以下に示すように関連的に制御される。
【0046】すなわち上記のように構成された基板処理
装置を用いて、結晶基板30に薄膜を形成する基板処理
方法について説明する。まず、処理容器1内をロータリ
ポンプ38で例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板
30の温度を上昇させるためのヒータ用電源SWを投入
し、ヒータコントローラ32により結晶基板30の温度
を所定温度に保持するように制御する。
装置を用いて、結晶基板30に薄膜を形成する基板処理
方法について説明する。まず、処理容器1内をロータリ
ポンプ38で例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板
30の温度を上昇させるためのヒータ用電源SWを投入
し、ヒータコントローラ32により結晶基板30の温度
を所定温度に保持するように制御する。
【0047】次に、クラッキングセル用電源SWを投入
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にガス切替
えコントローラ57により自動弁17を開とし、アルシ
ンボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁1
7、流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量
流入してクラッキングさせる。その後、クラッキングセ
ル2のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にガス切替
えコントローラ57により自動弁17を開とし、アルシ
ンボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁1
7、流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量
流入してクラッキングさせる。その後、クラッキングセ
ル2のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
【0048】放射温度計34の指示により結晶基板30
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、II
I 族ガスボンベの配管系に介挿されている自動弁22を
開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上にG
aAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III 族ガス
の一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,TM
A等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、また
は単独で流入させる場合もある。
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、II
I 族ガスボンベの配管系に介挿されている自動弁22を
開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上にG
aAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III 族ガス
の一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,TM
A等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、また
は単独で流入させる場合もある。
【0049】次に、GaAsの薄膜が所定の膜厚になっ
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に自動弁61を開とし、ロータ
リポンプ60によりクラッキングセル2内に残留してい
るアルシンガスを排気する。排気が完了した時点でガス
切替えコントローラにより自動弁61を閉じ、またロー
タリポンプ60を停止する。
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に自動弁61を開とし、ロータ
リポンプ60によりクラッキングセル2内に残留してい
るアルシンガスを排気する。排気が完了した時点でガス
切替えコントローラにより自動弁61を閉じ、またロー
タリポンプ60を停止する。
【0050】上記アルシンの排気と平行して、ガス切替
えコントローラ57により、フォスフィンボンベ16に
連結される配管系に介挿された自動弁18を開にして流
量計20によりフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入しクラッキングさせる。その後、クラッキ
ングセル3の供給口3aから処理容器1内に導入させて
結晶基板30上にGaPの薄膜を形成する。または、T
MA、TMI等を同時に流入して例えばInGaAlP
等、目的に応じた薄膜を形成する。
えコントローラ57により、フォスフィンボンベ16に
連結される配管系に介挿された自動弁18を開にして流
量計20によりフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入しクラッキングさせる。その後、クラッキ
ングセル3の供給口3aから処理容器1内に導入させて
結晶基板30上にGaPの薄膜を形成する。または、T
MA、TMI等を同時に流入して例えばInGaAlP
等、目的に応じた薄膜を形成する。
【0051】そして、所定の薄膜を成長させた後は、ま
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
【0052】このように、第2の実施の形態に示した基
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた排気口2b,3
bに配管系を介して連結されるロータリポンプ60によ
りクラッキングセル2,3内を瞬時に排気することによ
り、ガス切替えを瞬時に行うことが可能となり、良好な
基板処理を行うことができる。
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた排気口2b,3
bに配管系を介して連結されるロータリポンプ60によ
りクラッキングセル2,3内を瞬時に排気することによ
り、ガス切替えを瞬時に行うことが可能となり、良好な
基板処理を行うことができる。
【0053】(第3の実施の形態)次に図3は、本発明
の第3の実施の形態に係る基板処理装置について示した
もので、図1、図2および図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
の第3の実施の形態に係る基板処理装置について示した
もので、図1、図2および図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0054】この第3の実施の形態が特徴とする部分
は、第1の実施の形態で示した通りのクラッキングセル
2,3のガス供給口2a,3aを開閉するための弁装置
を設けガスの切替えを瞬時に行えるようにした構成、お
よびクラッキングセル2,3の排気を行うことでクラッ
キングセル2,3内に残留するガスを排出し、ガスの切
替えを瞬時に行えるようにした構成の双方を組合わせて
採用したことにある。
は、第1の実施の形態で示した通りのクラッキングセル
2,3のガス供給口2a,3aを開閉するための弁装置
を設けガスの切替えを瞬時に行えるようにした構成、お
よびクラッキングセル2,3の排気を行うことでクラッ
キングセル2,3内に残留するガスを排出し、ガスの切
替えを瞬時に行えるようにした構成の双方を組合わせて
採用したことにある。
【0055】つまり、第3の実施の形態の特徴部分につ
いてのみ以下説明すると、まず処理容器1の上部に設け
られたクラッキングセル2,3のガス供給口2a,3a
を開閉するために、これら供給口2a,3aの下部に弁
体50,51を配置している。これら弁体50,51に
は、支持棒52,53の一端が取付けられ、この支持棒
52,53の他端はクラッキングセル2,3内を気密に
貫通して上方に延び、上下駆動機構54,55に接続さ
れている。この上下駆動機構54,55により支持棒5
2,53が上下に駆動され、弁体50,51がガス供給
口2a,3aを開閉する。
いてのみ以下説明すると、まず処理容器1の上部に設け
られたクラッキングセル2,3のガス供給口2a,3a
を開閉するために、これら供給口2a,3aの下部に弁
体50,51を配置している。これら弁体50,51に
は、支持棒52,53の一端が取付けられ、この支持棒
52,53の他端はクラッキングセル2,3内を気密に
貫通して上方に延び、上下駆動機構54,55に接続さ
れている。この上下駆動機構54,55により支持棒5
2,53が上下に駆動され、弁体50,51がガス供給
口2a,3aを開閉する。
【0056】なお、この弁体50,51は高温・腐食性
雰囲気中でも使用が可能なように、石英やセラミックス
等を主体とした部材より成り、シール性能を向上させる
ためにその形状は、ラビリンス等を形成することが望ま
しい。また石英やセラミックス以外でも、高温・腐食性
雰囲気で所定のシール性能が得られるものであればどの
ようなものでも良い。
雰囲気中でも使用が可能なように、石英やセラミックス
等を主体とした部材より成り、シール性能を向上させる
ためにその形状は、ラビリンス等を形成することが望ま
しい。また石英やセラミックス以外でも、高温・腐食性
雰囲気で所定のシール性能が得られるものであればどの
ようなものでも良い。
【0057】また上下駆動機構54,55は、アルシン
ボンベ15,フォスフィンボンベ16の配管系にそれぞ
れ介挿される自動弁17,18の開閉を制御するガス切
替えコントローラ57に接続されており、ガスの切替え
を司る自動弁17,18の開閉に応じて上下駆動機構5
4,55を駆動し、弁体50,51によるガス供給口2
a,3aの開閉を制御している。
ボンベ15,フォスフィンボンベ16の配管系にそれぞ
れ介挿される自動弁17,18の開閉を制御するガス切
替えコントローラ57に接続されており、ガスの切替え
を司る自動弁17,18の開閉に応じて上下駆動機構5
4,55を駆動し、弁体50,51によるガス供給口2
a,3aの開閉を制御している。
【0058】また、処理容器1の上部に設けられたクラ
ッキングセル2,3の側壁には排気口2b,3bが設け
られ、これら排気口2b,3bは配管系を介してロータ
リポンプ60に繋がっている。排気口2b,3bとロー
タリポンプ60とを連結する配管系の途中には自動弁6
1,62が介挿されており、これら自動弁61,62は
ガス切替えコントローラ57により開閉制御される。ま
たガス切替えコントローラ57は、ロータリポンプ60
の電源SWを自動弁61,62との関連においてON−
OFF制御する。またガス切替えコントローラ57は、
第1の実施の形態と同様に、アルシンボンベ15,フォ
スフィンボンベ16の配管系にそれぞれ介挿される自動
弁17,18の開閉も制御しており、結局これら自動弁
17,18および自動弁61,62さらにロータリポン
プ60は以下に示すように関連的に制御される。
ッキングセル2,3の側壁には排気口2b,3bが設け
られ、これら排気口2b,3bは配管系を介してロータ
リポンプ60に繋がっている。排気口2b,3bとロー
タリポンプ60とを連結する配管系の途中には自動弁6
1,62が介挿されており、これら自動弁61,62は
ガス切替えコントローラ57により開閉制御される。ま
たガス切替えコントローラ57は、ロータリポンプ60
の電源SWを自動弁61,62との関連においてON−
OFF制御する。またガス切替えコントローラ57は、
第1の実施の形態と同様に、アルシンボンベ15,フォ
スフィンボンベ16の配管系にそれぞれ介挿される自動
弁17,18の開閉も制御しており、結局これら自動弁
17,18および自動弁61,62さらにロータリポン
プ60は以下に示すように関連的に制御される。
【0059】すなわち上記のように構成された第3の実
施の形態に係る基板処理装置を用いて、結晶基板30に
薄膜を形成する基板処理方法について説明する。まず、
ガス切替えコントローラ57によりフォスフィンガス導
入用のクラッキングセル3の弁体51を閉にしておき、
アルシン導入用のクラッキングセル2の弁体50を開に
しておく。次に、処理容器1内をロータリポンプ38で
例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板30の温度を
上昇させるためのヒータ用電源SWを投入し、ヒータコ
ントローラ32により結晶基板30の温度を所定温度に
保持するように制御する。
施の形態に係る基板処理装置を用いて、結晶基板30に
薄膜を形成する基板処理方法について説明する。まず、
ガス切替えコントローラ57によりフォスフィンガス導
入用のクラッキングセル3の弁体51を閉にしておき、
アルシン導入用のクラッキングセル2の弁体50を開に
しておく。次に、処理容器1内をロータリポンプ38で
例えば0.1Torr に保持しておき、結晶基板30の温度を
上昇させるためのヒータ用電源SWを投入し、ヒータコ
ントローラ32により結晶基板30の温度を所定温度に
保持するように制御する。
【0060】次に、クラッキングセル用電源SWを投入
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にガス切替
えコントローラ57により自動弁17を開とし、アルシ
ンボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁1
7、流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量
流入してクラッキングさせる。その後、クラッキングセ
ル2のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
し、クラッキングセルコントーラ10でアルシンガス導
入用およびフォスフィンガス導入用の各々のクラッキン
グセル2,3内のヒータ6,7の温度を、T-C 温度計
8,9の監視により所定温度に保持する。次にガス切替
えコントローラ57により自動弁17を開とし、アルシ
ンボンベ15からアルシンを配管系を通して自動弁1
7、流量計19によりクラッキングセル2内へ所定流量
流入してクラッキングさせる。その後、クラッキングセ
ル2のガス供給口2aから処理容器1内へ流入させる。
【0061】放射温度計34の指示により結晶基板30
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、I
II族ガスボンベの配管系に介挿されている自動弁22
を開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上に
GaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III族
ガスの一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,
TMA等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、
または単独で流入させる場合もある。
の温度が所定温度で安定しているのを確認した後に、I
II族ガスボンベの配管系に介挿されている自動弁22
を開けて、例えばTMGを流入させ、結晶基板30上に
GaAsの薄膜を気相成長させる。ここでは、III族
ガスの一例としてTMGを例示したが、例えばTMI,
TMA等の有機金属ガス(図示省略)を混合させるか、
または単独で流入させる場合もある。
【0062】次に、GaAsの薄膜が所定の膜厚になっ
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に上下駆動機構54を駆動して
弁体50を閉じる。弁体50を閉じる動作と並行してガ
ス切替えコントローラ57によって閉止すると共に自動
弁61を開とし、ロータリポンプ60によりクラッキン
グセル2内に残留しているアルシンガスを排気する。排
気が完了した時点でガス切替えコントローラにより自動
弁61を閉じ、またロータリポンプ60を停止する。
た後(例えば、薄膜成長時間で膜厚を管理)に、アルシ
ンガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ5
7によって閉止すると共に上下駆動機構54を駆動して
弁体50を閉じる。弁体50を閉じる動作と並行してガ
ス切替えコントローラ57によって閉止すると共に自動
弁61を開とし、ロータリポンプ60によりクラッキン
グセル2内に残留しているアルシンガスを排気する。排
気が完了した時点でガス切替えコントローラにより自動
弁61を閉じ、またロータリポンプ60を停止する。
【0063】上記アルシンの排気と平行して、フォスフ
ィン導入用のクラッキングセル3の弁体51を上下駆動
機構55を駆動して開にし、フォスフィンボンベ16に
連結される配管系に介挿された自動弁18を開にして流
量計20によりフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入クラッキングさせる。その後、クラッキン
グセル3の供給口3aから処理容器1内に導入させて結
晶基板30上にGaPの薄膜を形成する。または、TM
A、TMI等を同時に流入して例えばInGaAlP
等、目的に応じた薄膜を形成する。この時に、アルシン
ガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ57
によって閉止して弁体50を閉じ、ロータリポンプ60
によりクラッキングセル2内に残留しているアルシンガ
スを排気するのと前後してTMGの供給も停止し、その
後、フォスフィン導入用の弁体51を開にし、フォスフ
ィンボンベ16に連結される配管系に介挿された自動弁
18を開にしてフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入させるのと前後してTMGの供給を再開す
るように制御しても良い。
ィン導入用のクラッキングセル3の弁体51を上下駆動
機構55を駆動して開にし、フォスフィンボンベ16に
連結される配管系に介挿された自動弁18を開にして流
量計20によりフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入クラッキングさせる。その後、クラッキン
グセル3の供給口3aから処理容器1内に導入させて結
晶基板30上にGaPの薄膜を形成する。または、TM
A、TMI等を同時に流入して例えばInGaAlP
等、目的に応じた薄膜を形成する。この時に、アルシン
ガス導入用の自動弁17をガス切替えコントローラ57
によって閉止して弁体50を閉じ、ロータリポンプ60
によりクラッキングセル2内に残留しているアルシンガ
スを排気するのと前後してTMGの供給も停止し、その
後、フォスフィン導入用の弁体51を開にし、フォスフ
ィンボンベ16に連結される配管系に介挿された自動弁
18を開にしてフォスフィンを所定流量クラッキングセ
ル3内に導入させるのと前後してTMGの供給を再開す
るように制御しても良い。
【0064】そして、所定の薄膜を成長させた後は、ま
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
ず、III 族ガスの供給を停止し、結晶基板30を加熱し
ているヒータ31を停止し、所定温度まで結晶基板温度
が低下した後に、V族ガスの供給を停止する。そして、
処理容器1内を例えば水素雰囲気に置換し、結晶基板3
0の交換を行うことで一連の処理が完了する。
【0065】ここで、図1では弁体50,51は、処理
容器1とクラッキングセル2,3との間、すなわちクラ
ッキングセル2,3の外側に設けてあるが、クラッキン
グセル2,3内に弁体50,51を配置する構成でも同
様な作用・効果が得られる。また、この弁体50,51
はどのような形式の弁でも良く、そして、完全な密閉機
能を有する弁装置である必要は無く、多少のガスのリー
クがあっても良い。
容器1とクラッキングセル2,3との間、すなわちクラ
ッキングセル2,3の外側に設けてあるが、クラッキン
グセル2,3内に弁体50,51を配置する構成でも同
様な作用・効果が得られる。また、この弁体50,51
はどのような形式の弁でも良く、そして、完全な密閉機
能を有する弁装置である必要は無く、多少のガスのリー
クがあっても良い。
【0066】このように、第3の実施の形態に示した基
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた弁体50,51
を備えた弁装置を設けると共にクラッキングセル2,3
に設けた排気口2b,3bに配管系を介して連結される
ロータリポンプ60を設けたことによりクラッキングセ
ル2,3内を瞬時に排気することにより、ガスの切替え
を瞬時に行うことが可能となり、良好な基板処理を行う
ことができる。
板処理装置および基板処理方法によれば、ガスの切替え
制御をクラッキングセル2,3に設けた弁体50,51
を備えた弁装置を設けると共にクラッキングセル2,3
に設けた排気口2b,3bに配管系を介して連結される
ロータリポンプ60を設けたことによりクラッキングセ
ル2,3内を瞬時に排気することにより、ガスの切替え
を瞬時に行うことが可能となり、良好な基板処理を行う
ことができる。
【0067】(第4の実施の形態)次に図4は、本発明
の第4の実施の形態に係る基板処理装置について示した
もので、図1、図2、図3および図5と同一部分につい
ては同一符号を付して、説明は省略する。
の第4の実施の形態に係る基板処理装置について示した
もので、図1、図2、図3および図5と同一部分につい
ては同一符号を付して、説明は省略する。
【0068】この第4の実施の形態が特徴とする部分
は、第1の実施の形態で示したクラッキングセル2,3
のガス供給口2a,3aを開閉するための弁装置の形式
を他の形式に変更し、第1の実施の形態とほぼ同一のガ
スの切替えを瞬時に行えるようにする作用・効果を得る
ことにある。
は、第1の実施の形態で示したクラッキングセル2,3
のガス供給口2a,3aを開閉するための弁装置の形式
を他の形式に変更し、第1の実施の形態とほぼ同一のガ
スの切替えを瞬時に行えるようにする作用・効果を得る
ことにある。
【0069】つまり、第1の実施の形態と基本的な構成
は同一であるため、図1に示した弁装置と異なる弁装置
の構成・作用・効果についてのみ説明する。この第4の
実施の形態では、処理容器1の上部に設けられたクラッ
キングセル2,3内にV族ガスを供給する配管系に自動
弁65,66が設けられ、この自動弁65,66を第1
の実施の形態で示した弁体50,51と同様な開閉制御
を行うことによりガスの切替えを早く行うようにしてい
る。特に自動弁65,66はクラッキングセル2,3の
ガス導入口の直前に配置されると共に、図示は省略する
がクラッキングセル2,3の体積を必要最低限の大きさ
となるように設計し、自動弁65,66を閉じた後にク
ラッキングセル2,3内に滞留するガス量が最小となる
ように構成している。
は同一であるため、図1に示した弁装置と異なる弁装置
の構成・作用・効果についてのみ説明する。この第4の
実施の形態では、処理容器1の上部に設けられたクラッ
キングセル2,3内にV族ガスを供給する配管系に自動
弁65,66が設けられ、この自動弁65,66を第1
の実施の形態で示した弁体50,51と同様な開閉制御
を行うことによりガスの切替えを早く行うようにしてい
る。特に自動弁65,66はクラッキングセル2,3の
ガス導入口の直前に配置されると共に、図示は省略する
がクラッキングセル2,3の体積を必要最低限の大きさ
となるように設計し、自動弁65,66を閉じた後にク
ラッキングセル2,3内に滞留するガス量が最小となる
ように構成している。
【0070】このように弁装置としての自動弁65,6
6をクラッキングセル2,3のガス導入口の直前に設
け、実質的にクラッキングセル2,3のガス導入口を開
閉制御するような構成であっても、自動弁65,66を
閉じた後はクラッキングセル2,3内に滞留しているガ
スはロータリポンプ38により短時間のうちに排気され
るので、実質的にガスの切替えをスピーディに行うこと
ができる。この第4の実施の形態では、弁装置をクラッ
キングセル2,3内あるいはガス供給口2a,3aの近
傍に配置する他の実施の形態と比較して、弁装置を配管
系に設けることができるので高温腐食性雰囲気の影響を
受け難く弁装置の選択の自由度が増すと共に、弁装置の
寿命・信頼性の観点から望ましい構成である。
6をクラッキングセル2,3のガス導入口の直前に設
け、実質的にクラッキングセル2,3のガス導入口を開
閉制御するような構成であっても、自動弁65,66を
閉じた後はクラッキングセル2,3内に滞留しているガ
スはロータリポンプ38により短時間のうちに排気され
るので、実質的にガスの切替えをスピーディに行うこと
ができる。この第4の実施の形態では、弁装置をクラッ
キングセル2,3内あるいはガス供給口2a,3aの近
傍に配置する他の実施の形態と比較して、弁装置を配管
系に設けることができるので高温腐食性雰囲気の影響を
受け難く弁装置の選択の自由度が増すと共に、弁装置の
寿命・信頼性の観点から望ましい構成である。
【0071】なお、この第4の実施の形態では、第2の
実施の形態および第3の実施の形態で説明した通りのク
ラッキングセル2,3の側壁に設けた排気口2b,3b
を設け、配管系を介してロータリポンプ60で排気する
構成と組合わせて採用することで、ガスの切替えを瞬時
に達成することが可能になる。
実施の形態および第3の実施の形態で説明した通りのク
ラッキングセル2,3の側壁に設けた排気口2b,3b
を設け、配管系を介してロータリポンプ60で排気する
構成と組合わせて採用することで、ガスの切替えを瞬時
に達成することが可能になる。
【0072】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでは
ない。特に、本発明の基板処理装置は、上記に説明した
MOCVD(有機金属気相成長)装置にその適用を限定
されるものでは無く、同様に複数のガスをそれぞれ分解
して処理容器内の基板へ供給して基板の処理を行う薄膜
気相成長あるいはCBE、プラズマCVD等の基板処理
装置に適用が可能である。
きたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものでは
ない。特に、本発明の基板処理装置は、上記に説明した
MOCVD(有機金属気相成長)装置にその適用を限定
されるものでは無く、同様に複数のガスをそれぞれ分解
して処理容器内の基板へ供給して基板の処理を行う薄膜
気相成長あるいはCBE、プラズマCVD等の基板処理
装置に適用が可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば基
板処理に利用されるガスの切替えを瞬時に行うことがで
きるので、ガスの混合を防止することができ、良好な基
板処理を実現できる。
板処理に利用されるガスの切替えを瞬時に行うことがで
きるので、ガスの混合を防止することができ、良好な基
板処理を実現できる。
【図1】 本発明の基板処理装置の第1の実施の形態と
して示す気相成長装置の概略構成図。
して示す気相成長装置の概略構成図。
【図2】 本発明の基板処理装置の第2の実施の形態と
して示す気相成長装置の概略構成図。
して示す気相成長装置の概略構成図。
【図3】 本発明の基板処理装置の第3の実施の形態と
して示す気相成長装置の概略構成図。
して示す気相成長装置の概略構成図。
【図4】 本発明の基板処理装置の第4の実施の形態と
して示す気相成長装置の概略構成図。
して示す気相成長装置の概略構成図。
【図5】 従来の基板処理装置の一例として示す気相成
長装置の概略構成図。
長装置の概略構成図。
1 処理容器 2 クラッキングセル 3 クラッキングセル 5 ノズル 6 ヒータ 7 ヒータ 8 T-C 温度計 9 T-C 温度計 10 クラッキングセルコントローラ 15 アルシンボンベ(V族ガスボンベ) 16 フォスフィンボンベ(V族ガスボンベ) 17 自動弁 18 自動弁 21 III 族ガスボンベ 22 自動弁 25 支持棒 26 サセプタ 30 結晶基板 31 ヒータ 32 ヒータコントローラ 36 排気口 37 コントロールバルブ 38 ロータリポンプ 50 弁体(弁装置) 51 弁体(弁装置) 52 支持棒 53 支持棒 54 上下駆動機構 55 上下駆動機構 57 ガス切替えコントローラ 60 ロータリポンプ
Claims (5)
- 【請求項1】処理容器内に設置される基板に複数のガス
を複数の分解容器内でそれぞれ分解して供給し前記基板
に所定の処理を施す基板処理装置において、 前記複数のガスを切替えて前記処理容器内の前記基板に
それぞれ供給するための切替え手段を前記分解容器の近
傍に設けたことを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】前記切替え手段は、前記分解容器に設けら
れたガス供給口を開閉する弁手段、あるいは前記分解容
器に設けられたガス導入口を開閉する弁手段のいずれか
少なくとも一方を含んで構成されていることを特徴とす
る請求項1記載の基板処理装置。 - 【請求項3】前記切替え手段は、前記分解容器に形成さ
れた排気口に接続されるガス排気手段を含んで構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。 - 【請求項4】前記切替え手段は、前記分解容器から前記
処理容器内へのガス供給口を開閉する弁手段と、前記分
解容器に形成された排気口に接続されるガス排気手段
と、前記弁手段を閉じた後に前記ガス排気手段により前
記分解容器内を排気するように制御する制御手段とを備
えていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装
置。 - 【請求項5】処理容器内に設置される基板に複数のガス
を複数の分解容器内でそれぞれ分解して供給し前記基板
に所定の処理を施す基板処理方法において、 前記分解容器内で分解される複数のガスの混合を防止し
ながらそれぞれのガスを切替えて供給することを特徴と
する基板処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33836095A JPH09181004A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 基板処理装置および基板処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33836095A JPH09181004A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 基板処理装置および基板処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09181004A true JPH09181004A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18317426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33836095A Pending JPH09181004A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 基板処理装置および基板処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09181004A (ja) |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33836095A patent/JPH09181004A/ja active Pending
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