JPH09179142A - 電極配線基板、その製造方法、及び液晶表示装置 - Google Patents

電極配線基板、その製造方法、及び液晶表示装置

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JPH09179142A
JPH09179142A JP33625095A JP33625095A JPH09179142A JP H09179142 A JPH09179142 A JP H09179142A JP 33625095 A JP33625095 A JP 33625095A JP 33625095 A JP33625095 A JP 33625095A JP H09179142 A JPH09179142 A JP H09179142A
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electrode wiring
thin film
conductive thin
electrode
substrate
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JP33625095A
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Hiroshi Tsuji
博司 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、良好なテーパー面が形成され、こ
れにより絶縁膜によるカバレッジに優れ、耐食性が良好
な電極配線基板およびその製造方法を提供することを目
的としている。 【解決手段】 本発明は、基板3上に形成された第1電
極配線4と、第1電極配線4上に形成された絶縁膜5と
を少なくとも備えた電極配線基板2であって、第1電極
配線4が、少なくとも500オングストローム以下の膜
厚の第1導電薄膜と、第1導電薄膜上に配置され第1導
電薄膜と同一材料から成る500オングストローム以下
の膜厚の第2導電薄膜とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
使用される電極基板に係り、特に絶縁膜のカバレッジに
優れた電極基板、その製造方法、及び液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置に代表される平面表
示装置が盛んに研究されている。これら平面表示装置
は、基板上に電極配線、電極配線を被覆する絶縁膜を含
む電極配線基板を備えている。
【0003】電極配線は、導電薄膜層がスパッタ等によ
り堆積され、これが所望形状にパターニングされて成
る。また、絶縁膜は、電極配線が腐食されることを防止
する、あるいは多層電極配線構造にあっては層間ショー
ト等を防止するため、電極配線を充分に被覆している必
要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極配
線に要求される低抵抗化を達成するべく、電極配線を構
成する導電薄膜層の膜厚を厚くするにつれ、絶縁膜によ
る充分な被覆を達成するべく電極配線の形状を工夫する
必要が生じてくる。即ち、電極配線をテーパー状にパタ
ーニングする必要がある。
【0005】例えば、特開平4−372934号には、
薄膜トランジスタのゲート電極をテーパー状にパターニ
ングする手法が開示されている。このような手法によ
り、ゲート電極をテーパー状にパターニングすることが
できるものの、テーパー面に不所望な段差が生じること
があり、このため絶縁膜による充分な被覆が達成されな
いことがある。
【0006】この発明は、上述した技術課題に対処して
成されたもので、良好なテーパー面が形成され、これに
より絶縁膜によるカバレッジに優れ、耐食性が良好な電
極配線基板、その製造方法、及び液晶表示装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】また、この発明は、絶縁膜によるカバレッ
ジに優れ、多層配線としても層間ショートが充分に軽減
され、良好な製造歩留まりが確保できる電極配線基板、
その製造方法、及び液晶表示装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に形成
された第1電極配線と、前記第1電極配線上に形成され
た絶縁膜とを少なくとも備えた電極配線基板であって、
前記第1電極配線は、500オングストローム以下の膜
厚の第1導電薄膜と、前記第1導電薄膜上に配置され前
記第1導電薄膜と同一材料から成る500オングストロ
ーム以下の膜厚の第2導電薄膜とを含むことを特徴とし
ている。
【0009】また、この発明は、基板上に電極配線層を
堆積する工程と、前記電極配線層を所望の形状にパター
ニングして第1電極配線と成す工程と、前記第1電極配
線を被覆する絶縁膜を形成する工程とを備えた電極配線
基板の製造方法であって、前記電極配線層を形成する工
程が、500オングストローム以下の膜厚の第1導電薄
膜層を堆積する工程と、前記第1導電薄膜層上に前記第
1導電薄膜層と同一材料から成る500オングストロー
ム以下の膜厚の第2導電薄膜層を堆積する工程とを含む
ことを特徴としている。
【0010】また、この発明は、第1基板と第2基板と
に液晶が挟持された液晶表示装置であって、前記第1基
板上には、複数本の平行な第1電極配線群と、前記第1
電極配線に被覆される絶縁膜と、前記第1電極配線と直
交するように形成された複数本の平行な第2電極配線群
と、前記第1電極配線と前記第2電極配線との交差部に
形成された薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタ
に電気的に接続される画素電極とを備えた液晶表示装置
において、前記第1電極配線は、500オングストロー
ム以下の膜厚の第1導電薄膜と、前記第1導電薄膜上に
配置され前記第1導電薄膜と同一材料から成る500オ
ングストローム以下の膜厚の第2導電薄膜とを含むこと
を特徴としている。
【0011】この発明によれば、第1電極配線が、少な
くとも同一材料から成る500オングストローム以下の
第1導電薄膜及び第2導電薄膜とを含むので、第1電極
配線に不所望な段差が形成されることがなく、このため
絶縁膜によるカバレッジに優れ、耐食性が良好な電極配
線基板が得られる。また、このため、多層配線としても
層間ショートが充分に軽減され、良好な製造歩留まりが
確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例のアレ
イ基板について図面を参照して詳細に説明する。この実
施例のアレイ基板2は、図5に示す液晶パネル48の一
方の電極基板として用いられるものであって、このアレ
イ基板2と、アレイ基板2に対向する共通電極44を含
む対向基板40との間に液晶層46が保持されて液晶パ
ネル48は構成される。
【0013】アレイ基板2は、図1(a),(b)に示
すように、ガラス基板から成る絶縁基板3上に3000
オングストローム厚のモリブデン・タングステン合金か
ら成るゲート電極4及びゲート電極4と一体の走査線1
3を含む。更に詳しくは、ゲート電極4及び走査線13
は、それぞれが略500オングストローム厚のモリブデ
ン・タングステン合金から成る第1〜第6導電薄膜の積
層構造であって、30゜のテーパー形状に加工されてい
る。ゲート電極4及び走査線13としては、モリブデン
・タングステン合金の他にも、銅、チタン、タンタル、
アルミニウム、あるいはアルミニウム合金等が使用可能
であり、その膜厚としては充分な低抵抗を実現する上で
1000オングストローム以上、更には1500オング
ストローム以上であることが望ましい。
【0014】このゲート電極4及び走査線13上には、
これらを被覆するよう3000オングストローム厚の酸
化シリコン膜(SiOx )から成るゲート絶縁膜5が配
置されている。そして、ゲート電極4上の領域を含む領
域に、アモルファスシリコン(a−Si:H)から成る
500オングストローム厚の半導体層6が配置され、更
に半導体層6上にはゲート電極4に自己整合的にパター
ニングされた2000オングストローム厚の窒化シリコ
ン(SiNx )から成るチャネル保護膜10が配置され
ている。
【0015】そして、半導体層6上に、n+ 型のアモル
ファスシリコン(a−Si:H)から成る300オング
ストローム厚のオーミックコンタクト層7を介して、互
いに電気的に離間した500/3500/500オング
ストローム厚のモリブデン/アルミニウム/モリブデン
の積層膜から成るソース電極8及びドレイン電極9が配
置されている。このソース電極8は、走査線13と略直
交して配置される信号線14と一体的に構成されてい
る。また、ドレイン電極9はITOから成る画素電極1
1に電気的に接続されて薄膜トランジスタ1を備えたア
レイ基板2は構成されている。
【0016】以上のように、この実施例のアレイ基板2
によれば、下層配線であるゲート電極4及び走査線13
は、それぞれが略500オングストローム厚のモリブデ
ン・タングステン合金から成る第1〜第6導電薄膜の積
層構造で構成されている。このため、図4に示す如く、
テーパー面で不所望な段差が形成されることがない。更
に詳しくは、ゲート電極4及び走査線13が、略500
オングストローム厚といった薄膜の積層構造であるた
め、各導電薄膜の界面近傍と各膜内とで大幅に結晶性が
相違しない。このため、各導電薄膜の界面近傍で、エッ
チングレートの相違による大きな段差が形成されること
がない。このため、3000オングストローム厚の酸化
シリコン膜(SiOx )で充分に被覆することができ、
これにより半導体層6、オーミックコンタクト層7、ソ
ース電極8、ドレイン電極9あるいは画素電極11等の
エッチング液のしみ込みによるゲート電極4及び走査線
13の腐食が防止される。
【0017】また、3000オングストローム厚の酸化
シリコン膜(SiOx )で充分に被覆することができる
ので、ゲート電圧の振幅を小さくしても、充分なオン電
流が得られる。
【0018】更に、ゲート電極4及び走査線13は、3
000オングストローム厚の酸化シリコン膜(SiOx
)から成るゲート絶縁膜5で十分に被覆されているの
で、ゲート電極4と半導体層6との層間ショート、ある
いは走査線13と信号線14との交差部での層間ショー
トも十分に軽減される。
【0019】例えば、このようなアレイ基板2を60個
作成したとき、90%以上の製造歩留まりを確保するこ
とができた。これに対して、ゲート電極4及び走査線1
3を、それぞれが略1000オングストローム厚のモリ
ブデン・タングステン合金から成る第1〜第3導電薄膜
の積層構造で構成した他は同様にして作成されたアレイ
基板では、その製造歩留まりは80%であり、また30
00オングストローム厚のモリブデン・タングステン合
金から成る単層構造とした他は同様にして作成されたア
レイ基板では、その製造歩留まりは0%であった。これ
は、恐らく、テーパー面に不所望な段差が形成される、
あるいはテーパーエッジが急峻であり、ゲート絶縁膜5
によるカバレッジが不十分であることによるものと考え
られる。1層が略500オングストローム以上の膜厚で
あるとエッチングされたテーパー面上に被覆された酸化
シリコン膜に段差による膜切れ等が発生し、導電膜の腐
食や、層間ショートが起こり、ひいては電極配線基板や
液晶表示装置の歩留まりの低下の要因となる。
【0020】この実施例では、ゲート絶縁膜5を300
0オングストローム厚の酸化シリコン膜(SiOx)で
構成する場合を例に取り説明したが、窒化シリコン(S
iNx )等で構成することもできる。また、この実施例
では、ゲート絶縁膜5を3000オングストローム厚と
したが、少なくとも1000オングストローム厚以上で
あれば十分に被覆することができ、薄膜トランジスタ1
のゲート絶縁膜5とするのであれば5000オングスト
ローム厚以下の薄膜である方が望ましい。
【0021】次に、この薄膜トランジスタ1の製造方法
について説明する。図2は、上述したアレイ基板2にお
ける薄膜トランジスタ1のゲート電極4を形成する際に
使用されるスパッタ装置21の概略構成図である。
【0022】このスパッタ装置21は、成膜用の基板が
複数枚搭載された基板収納カセット(図示せず)から順
次基板を装置内部に導入するためのロード室22a、装
置内部から成膜完了後の基板を装置外部に搬出するアン
ロード室22bとを含む。また、スパッタ装置21は、
ロード室22a及びアンロード室22bに連結され、基
板を搬送するための搬送ロボット23を含む搬送室24
を備えている。更に、スパッタ装置21は、搬送室24
にそれぞれ並列に連結される加熱室25及び3つのスバ
ッタ室26を含む枚葉式に構成されている。
【0023】図3に示すように、各スパッタ室26は、
図2に示す搬送室24から搬送用ロボット23により搬
送された基板を配置するためのステージ33、ステージ
に対して所定の間隔にて対向配置されるターゲット3
1、ターゲット31裏面を移動可能に支持されるスパッ
タマグネット23、ステージ33裏面側に配置される電
極面34とを含み、スパッタマグネット23に対応する
ターゲット31と基板との間に生じる放電に応じて基板
上に成膜が成されるマグネトロンスパッタ方式である。
ここでは、ターゲット31としてモリブデン・タングス
テン合金ターゲットを使用している。
【0024】まず、ロード室22aに設置された基板収
納カセットから搬送ロボット23は一基板を取り出し、
搬送室24を経て加熱室25に移送する。加熱室25に
移送された基板は、加熱室内のホットプレートとガス加
熱により150℃に加熱される。
【0025】しかる後、搬送ロボットは加熱された基板
を加熱室25から取り出し、搬送室24を経由して一ス
パッタ室26へ搬送する。このスパッタ室26には、ガ
スボンベ27からマスフローコントローラ28を介して
スパッタガスとして例えばアルゴンが導入され、設定し
たスパッタ圧力である0.4Paに調圧される。次にカ
ソードと成る電極面34へ負電圧を印加しスパッタを開
始する。スパッタマグネット23は膜厚分布を良くする
ため、図3中の矢印方向に沿って往復運動し、所定の膜
厚になるまで複数の層を積層して成膜を行う。
【0026】このようにして成膜が完了した基板は、搬
送用ロボット23によりアンロード室22bに戻され
る。尚、一スパッタ室26で成膜中、他のスパッタ室2
6でも並列的に成膜作業は進行される。
【0027】上述した動作をカセットに入っている基板
すべてに対して繰り返し、すべての基板の成膜が終了す
ると、アンロード室22bを大気ベントし、カセットを
取り出す。
【0028】ここでは、スパッタマグネット23が一度
通過する際に500オングストロームのモリブデン・タ
ングステン合金が堆積されるよう、スパッタマグネット
23の移動速度を制御し、スパッタマグネット23を3
往復させることで6層の導電薄膜から成る3000オン
グストロームのモリブデン・タングステン合金の薄膜を
形成した。
【0029】次にこのモリブデン・タングステン合金の
薄膜を所定のパターンにエッチングし、ゲート電極4を
形成した。エッチングはゲート電極4の上に被覆される
ゲート絶縁膜5のカバレッジが良くなるよう、テーパー
角30゜のテーパー状と成るようCDE(ケミカル・ド
ライ・エッチング)によりエッチングした。
【0030】次に、酸化シリコン膜(SiOx )をプラ
ズマCVD法にて3000オングストロームの厚さに堆
積しゲート絶縁膜5とした。更に、アモルファスシリコ
ン(a−Si:H)と、窒化シリコン(SiNx )と
を、ゲート絶縁膜5を堆積したと同一のCVD装置内で
大気に曝すことなく連続して500オングストローム、
2000オングストローム厚に堆積する。
【0031】そして、窒化シリコン(SiNx )をゲー
ト電極をマスクとした裏面露光によりパターニングして
チャネル保護膜10を作成する。しかる後に、イオンド
ープされたn+ 型アモルファスシリコン(n+ a−S
i:H)を300オングストローム厚に堆積し、アモル
ファスシリコンとn+ 型アモルファスシリコンとを島状
にパターニングする。
【0032】この後、ITOを被着し、パターニングし
て画素電極11を作成する。そして、全面に、再び上述
のモリブデン・タングステン合金を2000オングスト
ローム厚に堆積し、パターニングしてソース電極8及び
ドレイン電極9を作成する。
【0033】更に、ソース電極8及びドレイン電極9を
マスクとして、チャネル保護膜10上のn+ 型アモルフ
ァスシリコンを除去して薄膜トランジスタ1を含むアレ
イ基板2を作成する。
【0034】この後、常法にしたがって、図5に示す液
晶表示装置を完成させる。即ち、対向基板40は、ま
ず、ガラス基板41に例えばクロムをマトリクス状にパ
ターニングして遮光膜42を形成する。次に、遮光膜4
2の間隙に樹脂製の赤、緑、青のカラーフィルタ43を
形成する。さらに、その上層のほぼ全面にITOから成
る共通電極44を形成する。そして、最上層にポリイミ
ドを塗布し乾燥させた後、ラビング処理を行って配向膜
45を形成する。
【0035】そして、アレイ基板2と対向基板40との
配向膜12、45が形成されている面をそれぞれ向かい
合わせて、図示しない樹脂製のシール材により液晶の封
入口を除いて2枚の基板貼り合わせ、空セルを形成す
る。このとき2枚の基板間には図示しないスペーサーを
介すなどして2枚の基板間のギャップを保っている。
【0036】そして、真空中に空セルを置き封入口を液
晶に浸した状態で、徐々に大気圧に戻していくことで、
空セルの中に液晶を注入して液晶層46を狭持し、封入
口を封止する。また、セルの外側の両面に偏光板47を
貼り、液晶パネル48を完成させる。
【0037】更に、図6に示すように、駆動を司る回路
基板50を液晶パネル48に電気的に接続し、液晶パネ
ル48の側部、または裏面部等に配置する。そして、液
晶パネル48の表示面を規定する開口を含むフレーム
と、面光源を成すバックライト51を保持するフレーム
とによって液晶パネル48を保持して液晶表示装置を完
成する。
【0038】以上説明した製造方法によれば、スパッタ
マグネット23の往復動作の制御によってのみ6層の導
電薄膜から成る3000オングストロームのモリブデン
・タングステン合金の薄膜が優れた成膜速度を維持しつ
つ大面積にわたり簡単に形成される。しかも、各導電薄
膜層は、大気に曝されることなく連続して作成されるの
で、界面に不所望な酸化膜が形成されることもなく、こ
のため各層の界面近傍で不所望な段差が形成されること
もない。このため、絶縁膜のカバレッジに優れ、耐食性
が良好で、しかも優れた製造歩留まりが確保される。
【0039】この実施例では、半導体層としてアモルフ
ァスシリコン(a−Si:H)が用いられた場合を例に
取り説明したが、微結晶シリコン、多結晶シリコン、あ
るいは化合物半導体であってもかまわない。
【0040】また、薄膜トランジスタとして、ゲート電
極が最下層に配置される逆スタガード構造を例にとり説
明したが、ゲート電極が最上層に配置されるものであっ
てもこの発明は好適に使用される。
【0041】
【発明の効果】本発明の電極配線基板およびその製造方
法によれば、第1電極配線に良好なテーパー面が形成さ
れ、これにより第1電極配線を被覆する絶縁膜のカバレ
ッジに優れ、耐食性が良好な電極配線基板が得られる。
これにより、電極配線基板の製造歩留まりを充分に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のアレイ基板に係
り、図中(a)はその概略断面図、(b)は概略平面図
である。
【図2】図2は、本発明の一実施例に使用されるスパッ
タ装置の概略構成図である。
【図3】図3は、図2のスバッタ装置のスパッタ室の概
略断面図である。
【図4】図4は、図1のアレイ基板の一部概略断面図で
ある。
【図5】図5は、本発明の一実施例のアレイ基板が用い
られた液晶パネルの概略断面図である。
【図6】図6は、図5の液晶パネルが用いられた液晶表
示装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…薄膜トランジスタ 4…ゲート電極 5…ゲート絶縁膜 6…半導体層 8…ソース電極 9…ドレイン電極 11…画素電極 12、45…配向膜 21…スパッタ装置 32…スパッタマグネット 44…共通電極 47…偏光板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された第1電極配線と、前
    記第1電極配線上に形成された絶縁膜とを少なくとも備
    えた電極配線基板において、 前記第1電極配線は、500オングストローム以下の膜
    厚の第1導電薄膜と、前記第1導電薄膜上に配置され前
    記第1導電薄膜と同一材料から成る500オングストロ
    ーム以下の膜厚の第2導電薄膜とを含むことを特徴とす
    る電極配線基板。
  2. 【請求項2】 前記第1電極配線は前記基板面に対して
    45゜以下のテーパー状であることを特徴とする請求項
    1記載の電極配線基板。
  3. 【請求項3】 前記第1電極配線はモリブデン・タング
    ステン合金を主体とすることを特徴とする請求項1記載
    の電極配線基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜上に前記第1電極配線と交差
    する第2電極配線を含むことを特徴とする請求項1、2
    または3いずれか記載の電極配線基板。
  5. 【請求項5】 前記電極配線基板は薄膜トランジスタを
    含み、前記第1電極配線は前記薄膜トランジスタのゲー
    ト電極と一体に構成され、前記第2電極配線は前記薄膜
    トランジスタのドレイン電極と一体に構成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の電極配線基板。
  6. 【請求項6】 前記絶縁膜は、1000オングストロー
    ム以上5000オングストローム以下の膜厚であること
    を特徴とする請求項1記載の電極配線基板。
  7. 【請求項7】 基板上に電極配線層を堆積する工程と、
    前記電極配線層を所望の形状にパターニングして第1電
    極配線と成す工程と、前記第1電極配線を被覆する絶縁
    膜を形成する工程とを備えた電極配線基板の製造方法に
    おいて、 前記電極配線層を形成する工程が、500オングストロ
    ーム以下の膜厚の第1導電薄膜層を堆積する工程と、前
    記第1導電薄膜層上に前記第1導電薄膜層と同一材料か
    ら成る500ングストローム以下の膜厚の第2導電薄膜
    層を堆積する工程とを含むことを特徴とする電極配線基
    板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電極配線層を構成する前記第1及び
    第2導電薄膜層が、大気に曝されることなく連続して堆
    積されることを特徴とする請求項7記載の電極配線基板
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記電極配線層がマグネトロンスバッタ
    によって堆積されることを特徴とする請求項7記載の電
    極配線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1基板と第2基板とに液晶が挟持さ
    れた液晶表示装置であって、 前記第1基板上には、複数本の平行な第1電極配線群
    と、 前記第1電極配線に被覆される絶縁膜と、 前記第1電極配線と直交するように形成された複数本の
    平行な第2電極配線群と、 前記第1電極配線と前記第2電極配線との交差部に形成
    された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタに電気的に接続される画素電極
    と、を備えた液晶表示装置において、 前記第1電極配線は、500オングストローム以下の膜
    厚の第1導電薄膜と、前記第1導電薄膜上に配置され前
    記第1導電薄膜と同一材料から成る500オングストロ
    ーム以下の膜厚の第2導電薄膜とを含むことを特徴とす
    る液晶表示装置。
JP33625095A 1995-12-25 1995-12-25 電極配線基板、その製造方法、及び液晶表示装置 Pending JPH09179142A (ja)

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