JPH09178550A - 発煙試験装置及び発煙試験方法 - Google Patents

発煙試験装置及び発煙試験方法

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JPH09178550A
JPH09178550A JP7337417A JP33741795A JPH09178550A JP H09178550 A JPH09178550 A JP H09178550A JP 7337417 A JP7337417 A JP 7337417A JP 33741795 A JP33741795 A JP 33741795A JP H09178550 A JPH09178550 A JP H09178550A
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smoke
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tank
sample
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JP7337417A
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English (en)
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Naomi Kurata
直美 倉田
Eriko Yuasa
恵里子 湯浅
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で作業性の良い発煙試験装置。 【解決手段】 試験槽2は、気密性を有し、発煙試験の
対象である試料Wの被検部分Wbを収容する。搬送手段
であるモータ37等は、この試験槽2の外部から試験槽
2中に被検部分Waを供給するとともに試験槽2中の被
検部分Waをこの試験槽2の外部に引き出す。保持部材
31、32は、試験槽2中の所定位置に被検部分Wbを
支持した状態で、試料Wを試験槽2の外部側から保持す
る。煙センサであるレーザ光源71とホトマル72は、
試験槽2中の被検部分Waから生じる煙を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料の発熱等に
よって生じる煙を検出することによって試料特性の検査
を行なう発煙試験装置及びその方法に関し、特に過電流
による被覆電線の発煙を検出し発煙開始時間を測定する
発煙試験装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用電線等の被覆電線の過電
流に対する限界を調べるための試験方法の一つとして、
この被覆電線に過電流を流し、導体の発熱で被覆材が発
煙するまでの時間を測定し、その時間を被覆電線の評価
の基準値とする方法が知られている。
【0003】この種の技術として、例えば特開平2−1
86277号公報に開示の過電流試験装置がある。この
装置では、試験槽内に固定された被覆電線の近傍にレー
ザ光を照射し、その散乱光を光電子増倍管等で監視す
る。被覆電線からの発煙があった場合、レーザ光の散乱
が生じ光電子増倍管の検出出力が増大するので、発煙の
有無を比較的正確に決定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の装置で
は、試料交換が容易でなかった。即ち、試験槽内に固
定された被覆電線の交換に際して、これを収容する試験
槽の扉を開閉しなければならないので、被覆電線からの
有害な煙が若干室内に漏れてしまう。したがって、作業
者保護のためマスク等の装着が必要となり、装置の取扱
いにおける作業性が低下する。また、交換直前の被覆
電線は高温であり、作業者保護のために手袋等の使用が
不可欠となるが、これも作業性を低下させることとな
る。なお、被覆電線の温度が十分下がるまで待って交換
作業を行うと、試験のスループットが著しく低下してし
まう。さらに、試験槽内を高温にして発煙試験を行う
場合、被覆電線の交換ごとに試験槽の扉を開閉すること
に起因して、試験槽内の温度が大幅に低下するので、こ
れによっても試験の作業効率が低下してしまう。
【0005】そこで、この発明は、安全で作業性の良い
発煙試験装置及びその方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の発煙試験装置は、発煙試験の対象である試
料の被検部分を収容する気密性の試験槽と、この試験槽
の外部から試験槽中に被検部分を供給するとともに試験
槽中の被検部分をこの試験槽の外部に引き出す搬送手段
と、試験槽中の所定位置に被検部分を支持した状態で、
試料を試験槽の外部側から保持する保持手段と、試験槽
中の被検部分から生じる煙を検出する煙センサとを備え
ることを特徴とする。
【0007】ここに、上記発煙試験装置は、試験槽中の
被検部分からの煙を試験槽外に排気する排気手段と、試
験槽中に試験槽外からの圧縮空気を供給する圧縮空気供
給手段とをさらに備えるものとできる。
【0008】また、上記発煙試験装置において、試料
を、被検部分で被覆された電線とし、保持手段を、被検
部分の両端側に設けた一対の芯線露出部分をそれぞれ把
持して被検部分に電力を供給する一対の電極とすること
ができる。
【0009】さらに、上記発煙試験装置は、一対の芯線
露出部分を一対の端子として導通を検出する導通チェッ
カと、この導通チェッカの出力に基づいて搬送手段の動
作を制御する制御手段とをさらに備えるものとできる。
【0010】さらに、上記発煙試験装置は、試験槽中の
被検部分の雰囲気を加熱するヒータをさらに備えるもの
とできる。
【0011】一方、本発明の発煙試験方法は、発煙試験
の対象である試料の被検部分を搬送手段によって気密性
の試験槽中に供給する工程と、被検部分を試験槽中の所
定位置に支持した状態で、試料を試験槽の外部側から保
持する工程と、試験槽中の被検部分から生じる煙を検出
する工程と、試料の被検部分を搬送手段によって試験槽
中からこの試験槽外に引き出す工程とを備えることを特
徴とする。
【0012】ここで、上記発煙試験方法において、被検
部分からの発煙の検出後、この被検部分の試験槽外への
引き出し前に、この試験槽中の煙を試験槽外に排気し、
この試験槽中に試験槽外からの圧縮空気を供給すること
ができる。
【0013】また、上記発煙試験方法において、試料を
被検部分で被覆された電線とし、試料を試験槽の外部側
から保持する工程で、一対の電極によって被検部分の両
端側に設けた一対の芯線露出部分をそれぞれ試験槽外か
ら把持することとできる。
【0014】さらに、上記発煙試験方法は、導通チェッ
カによって一対の芯線露出部分を一対の端子として導通
の有無を検出することにより、被検部分の試験槽中への
供給を制御するものとできる。
【0015】さらに、上記発煙試験方法は、導通チェッ
カの導通検出に応じて被検部分の引き出しにおける後方
側に対応する芯線露出部分を一対の電極の一方で把持
し、その後も試料の引き出しを継続するとともに、所定
のタイミングで被検部分の引き出しにおける先方側に対
応する芯線露出部分を一対の電極の他方で把持するもの
とできる。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記発煙試験装置では、搬送手
段が試験槽の外部から試験槽中に被検部分を供給すると
ともに試験槽中の被検部分を試験槽の外部に引き出し、
保持手段が試験槽中の所定位置に被検部分を支持した状
態で試料を試験槽の外部側から保持するので、試験槽に
設けた扉を開閉して試料を交換する必要がなくなり、か
つ、試験槽外から試験槽中の被検部分を保持できる。よ
って、試料毎に試験槽の扉を開閉する必要がなくなるの
で、有害な煙に対する防護等が簡易なものとなり発煙試
験の作業性が向上するとともに、試料の交換によって生
じる温度変化を最小限のものとすることができ、試験の
処理効率を高めることができる。
【0017】また、本発明の発煙試験方法では、発煙試
験の対象である試料の被検部分を気密性の試験槽中に供
給する工程と、被検部分を試験槽中の所定位置に支持し
た状態で、試料を試験槽の外部側から保持する工程と、
試験槽中の被検部分から生じる煙を検出する工程と、試
料の被検部分を試験槽外からこの試験槽外に引き出す工
程とを備えるので、試験槽に設けた扉を開閉することな
く試料を交換することができ、かつ、試験槽外から試験
槽中の被検部分を保持できる。よって、有害な煙に対す
る防護等が簡易なものとなり発煙試験の作業性が向上す
るとともに、試料の交換によって生じる温度変化を最小
限のものとすることができ、試験の処理効率を高めるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る発煙試験装
置及び発煙試験方法の実施形態について、図面を参照し
つつ説明する。
【0019】図1は、発煙試験装置の一実施形態の構成
を説明する図である。図示のように、発煙試験装置1
は、発煙試験の試料である電線Wの被覆された被検部分
Waを収容する気密性の試験槽2を備える。この電線W
は、試験槽2に設けた一対の開口21、21に通されて
おり、この電線Wの芯線露出部分Wbは、これら開口の
外側で、電極を兼ねる一対の保持部材31、32に把持
される。この結果、電線Wは、試験槽2の外部側からの
保持によって試験槽2内のほぼ中央に直線状に支持され
る。なお、両保持部材31、32は、図示を省略する油
圧シリンダに駆動されて動作し、この油圧シリンダは油
圧シリンダ駆動装置41に駆動されて動作する。そし
て、油圧シリンダ駆動装置41は、制御演算装置5によ
って制御されている。
【0020】電線Wは、一対のプーリ33、34に案内
されて一対の開口21、21を滑らかに通過する。保持
部材32の正面に設けられたプーリ34から延びる電線
Wは、巻取ボビン36に巻き取られる。この巻取ボビン
36は、搬送手段の一部を構成するモータ37に駆動さ
れて回転する。ここで、プーリ33、34、巻取ボビン
36、モータ37等は搬送手段を構成する。なお、モー
タ37の回転は、制御演算装置5によって制御されてい
る。
【0021】試験終了後の電線Wが巻き取られて試験槽
2外に引き出されると、この電線Wの末端に接続された
未試験の電線Wが試験槽2中に供給される。この未試験
の電線Wの被検部分Waが試験槽2中の定位置に移動し
たか否かは、導通チェッカ42の出力に基づいて検出す
る。即ち、モータ37の回転に伴って電線Wが巻取ボビ
ン36に巻き取られ、導通チェッカ42の一対の検出端
子の位置に電線Wの一対の芯線露出部分Wbが配置され
ると(図1図示の状態)、これら芯線露出部分Wb、W
bを一対の端子として電線Wに微弱電流が流れる。導通
チェッカ42がこのような導通を検出すると、制御演算
装置5は、モータ37や油圧シリンダ駆動装置41の動
作を制御して、電線Wの被検部分Waを試験槽2中の定
位置にぴんと張った状態でセットする。
【0022】試験中の電線Wには、試験用電源61から
の電流が供給される。この電線Wに過電流が供給される
と、一定時間後、電線Wの被検部分Waの被覆樹脂から
煙が発生する。
【0023】電線Wの被検部分Waから発生した煙は、
レーザ光源71から電線Wの延びる方向に照射される可
視域のレーザ光によって照明される。このレーザ光によ
って照明された煙は、レーザ光を乱反射させるので視覚
的に容易に観察され得るものとなり、このように乱反射
されたレーザ光は、試験槽2内壁に開口を設けたホトマ
ル72によって電気的に検出される。レーザ光源71の
動作は、レーザ光源駆動装置73によって制御されてお
り、レーザ光源駆動装置73は制御演算装置5によって
制御されている。なお、ホトマル72の動作は、ホトマ
ル駆動装置74によって制御されており、その検出出力
は、ホトマル駆動装置74を介して制御演算装置5でモ
ニタされる。
【0024】電線Wの被検部分Waから発生した煙は、
試験後に試験槽2外に排気される。すなわち、被検部分
Waから発生した煙は、ブロアを利用した排気装置82
によって排気口81から排気される。この際、試験槽2
外への煙の排気を効率的なものとするため、圧縮空気放
出機83を動作させて、試験槽2中へ圧縮空気を導入す
る。なお、排気装置82や圧縮空気放出機83の動作
も、制御演算装置5によって制御されている。
【0025】試験槽2の雰囲気は、必要に応じ、ヒータ
9及び温度センサ92によって調節される。ヒータ9
は、ヒータ駆動装置94によってその出力が調節され
る。温度センサ92は、温度センサ駆動装置95によっ
て駆動されるとともに、その温度出力がモニタされる。
このように、試験槽2の雰囲気温度を制御する場合、試
料である電線Wの交換毎に必要となる温度調節のための
時間を短縮するため、圧縮空気放出機83に温度調節機
構を付加することもできる。なお、ヒータ9や温度セン
サ92の動作も、制御演算装置5によって制御されてい
る。
【0026】図2は、図1の発煙試験装置の試験槽2及
びその周辺機構を説明する正面図である。繰出ボビン3
8に巻き付けられた電線Wは、プーリ33を経て導通テ
スタ42の電極42a上を通過し、保持部材31を経て
試験槽2中に導かれる。試験槽2中からの電線Wは、保
持部材32を経て導通テスタ42の電極42b上を通過
し、プーリ34を経て巻取ボビン36に巻き取られる。
【0027】保持部材31は、左側面図である図3にも
示すように、固定され電線Wを下側から支える電極31
aと、油圧シリンダ31bによって上下動する移動部材
31cと、移動部材31cの下端に固定されて電極31
a上の電線Wを上側から押圧するための押圧部材31d
とを備える。油圧シリンダ31bに駆動されて移動部材
31cが降下すると、電極31aと押圧部材31dとの
間に電線Wが挟まれてここに固定される。なお、端子3
1eは、図1の試験用電源61に接続される。
【0028】保持部材32は、右側面図である図4にも
示すように、固定され電線Wを下側から支える電極32
aと、油圧シリンダ32bによって上下動する移動部材
32cと、移動部材32cの下端に固定されて電極32
a上の電線Wを上側から押圧するための押圧部材32d
とを備える。油圧シリンダ32dに駆動されて移動部材
32cが降下すると、電極32aと押圧部材32dとの
間に電線Wが挟まれてここに固定される。なお、端子3
2eは、図1の試験用電源61に接続される。
【0029】図5は、保持部材31による電線Wの固定
方法と試験槽2の気密の維持方法とを説明するための要
部拡大断面図である。試験槽2の側壁2aに設けた開口
21には、耐熱性のシリコーン樹脂からなるチューブ3
1fがはめ込まれている。このチューブ31fの一端に
設けられたフランジ部分31gは、側壁2aに気密に取
り付けられている。チューブ31fは、フランジ部分3
1gの反対側端で側壁2aから突出している。この突出
部分は、電極31aと押圧部材31dとの間には挟まれ
ず、樹脂製のチューブ支持体31hと同じく樹脂製の移
動部材31cとの間に挟まれる。チューブ支持体31h
は、電極32a上端より下側に後退した上端面を有す
る。また、移動部材31cは、押圧部材31dより上側
に後退した下端面を有する。したがって、チューブ31
fに電線Wを通し、移動部材31cを降下させると、チ
ューブ31f端から延びる電線Wは、電極31aと押圧
部材31dとの間に挟まれ、チューブ31f中の電線W
は、チューブ31fごとチューブ支持体31hと移動部
材31cとの間に挟まれる。この結果、チューブ31f
端がつぶされて試験槽2の気密性が保たれる。
【0030】なお、図5に示す実施形態では、開口21
にチューブ31fを配設しこのチューブ31fを押しつ
ぶすことによって気密を形成しているが、他の気密達成
手段、例えばゴム状の隔膜又は板状体を開口21に配置
し、この隔膜又は板状体に中心に電線Wの径より小さな
穴(電線取り込み口)とこの穴から放射状に延びるスリ
ットとを形成し、この穴に電線Wを通すことも可能であ
る。ただし、この場合は気密性が若干低下する。
【0031】以下、図6のフローチャートを参照しつ
つ、実施形態の発煙試験装置1の動作、すなわち発煙試
験方法について説明する。
【0032】まず、制御演算装置5は、モータ37を動
作させて、巻取ボビン36による試験終了後の電線Wの
巻き取りを開始する(ステップS1)。これにより、未
試験の電線Wが試験槽2中に引き込まれる。次に、導通
チェッカ42の出力をモニタしながらこの未試験の電線
Wの被検部分Waが試験槽2中の定位置に移動したか否
かを判断する(ステップS2)。導通チェッカ42の出
力がONとなった場合、被検部分Waが試験槽2中の定
位置に移動したものと判断して、第1油圧シリンダ31
bを駆動する(ステップS3)。これにより、未試験の
電線Wの後端側の芯線露出部分Wbが、電極31aと押
圧部材31dとの間に挟まれることとなり、電線Wの後
端側の固定が完了する。次に、電線W後端の固定時点
(移動部材31cの降下停止時点)からのモータ37の
回転数をカウントしながら、この回転数が所定値に達し
たか否かを判断する(ステップS4)。なお、この時の
モータの回転数は、装置の寸法等に依存するものである
が、具体的実施例では、例えば1/2〜1/4回転とし
た。これにより、試験槽2中の電線Wを直線状に弛みな
く張ることができた。次に、第2油圧シリンダ32bを
駆動する(ステップS5)。これと同時に、モータ37
の回転も停止させる。これにより、未試験の電線Wの先
端側の芯線露出部分Wbが、電極32aと押圧部材32
dとの間に挟まれることとなり、電線Wの先端側の固定
が完了する。
【0033】以上のようにして、電線Wの被検部分Wa
を試験槽2中の定位置に弛みなく張った状態でセットす
ることにより、過電流の開始が可能となる。まず、制御
演算装置5は、試験用電源61を動作させ、電線Wの両
端の芯線露出部分Wb、Wbを一対の端子として被検部
分Waに電流を供給する(ステップS6)。この被検部
分Waには、過電流が供給され、一定時間後、この被検
部分Waが加熱されてその被覆樹脂から煙が発生する。
この煙による散乱光をホトマル72により監視し、入射
散乱光の強度変化を通電開始時間からの関数として記録
する(ステップS7)。このようにして得られたデー
タ、例えば発煙開始時間は、制御演算装置5に設けたプ
リンタなどに表示される。そして、所定以上の煙が発生
して試験が終了したと判断した場合には、被検部分Wa
への通電を停止するとともに、試験槽2内の換気を行な
う(ステップS8)。すなわち、被検部分Waから発生
した煙を排気装置82によって試験槽2外に排気し、試
験槽2外の新鮮な空気を圧縮空気放出機83によって試
験槽2中に導入する。ここで、試験が高温発煙試験の場
合、換気によって試験槽2内の温度が急激に低下して処
理効率が下がることを防止するために、圧縮空気放出機
83からの圧縮空気を予め加熱することもできる。ただ
し、試験槽2に供給する圧縮空気を加熱しなくとも、試
験槽2自体の熱容量は十分大きいので、従来のように試
験槽2の扉を開放して電線Wの交換を行う場合ほどに試
験の処理効率が低下することはない。最後に、第1及び
第2油圧シリンダ31b、32bを動作させて今回試験
が終了した電線Wの両端の固定を解除する(ステップS
9)。
【0034】以上のような方法によって電線Wを自動的
に試験することにより、電線Wの交換毎に試験槽2の扉
を開閉する必要がなくなる。よって、電線Wの交換によ
って生じる温度変化を最小限のものとすることができ、
試験の処理効率を高めることができる。しかも、手作業
で電線Wを交換する必要がないので、安全に電線Wを交
換するための防護手段等の装備が不要となり、試験の作
業性を高めることができる。
【0035】以上は、単一の電線Wの自動発煙試験の説
明であるが、複数の電線Wの場合、以上のステップS1
〜S9を繰返す。すなわち、ステップS10で試験続行の
設定がなされていると判断した場合には、ステップS1
に戻り、以上で説明した発煙試験方法(ステップS1〜
S9)を順次実行する。なお、この場合、連続した試験
を可能にするため、電線Wの後端の芯線露出部分Wbに
次の電線Wの先端の芯線露出部分Wbを接続し、この電
線Wの後端の芯線露出部分Wbにその次の電線Wの先端
の芯線露出部分Wbを接続するというように、多数の電
線Wを直列につないでおくことができる。さらに、単一
の電線Wについて複数点で試験をする場合には、必要な
被検部分Waの両端で皮むきしておくこともできる。こ
の場合、等間隔で皮むきすることもできる。
【0036】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、巻取ボビン36にトルクリミッタを設ける
ことができる。これにより、電線Wの張りを過不足なく
調節できる。さらに、電線W巻取のトルクを検出してこ
のトルク値が一定値以上になるとモータ37の回転を停
止させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の発煙試験装置の構成を説明する図
である。
【図2】 試験槽における電線の固定機構を説明する正
面図である。
【図3】 図2の固定機構の左側面図である。
【図4】 図2の固定機構の右側面図である。
【図5】 試験槽の気密を保つための方法を説明する図
である。
【図6】 図1の装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 発煙試験装置 2 試験槽 5 制御演算装置 31、32 保持手段 42 導通チェッカ 61 試験用電源 71 レーザ光源 72 ホトマル 82 排気装置 83 圧縮空気放出機 91 ヒータ W 電線 Wa 被検部分 Wb 芯線露出部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発煙試験の対象である試料の被検部分を
    収容する気密性の試験槽と、 当該試験槽の外部から当該試験槽中に前記被検部分を供
    給するとともに当該試験槽中の前記被検部分を当該試験
    槽の外部に引き出す搬送手段と、 前記試験槽中の所定位置に前記被検部分を支持した状態
    で、前記試料を前記試験槽の外部側から保持する保持手
    段と、 前記試験槽中の前記被検部分から生じる煙を検出する煙
    センサと、を備えることを特徴とする発煙試験装置。
  2. 【請求項2】 前記試験槽中の前記被検部分からの煙を
    前記試験槽外に排気する排気手段と、前記試験槽中に前
    記試験槽外からの圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段
    とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の発煙
    試験装置。
  3. 【請求項3】 前記試料は、前記被検部分で被覆された
    電線であり、前記保持手段は、前記被検部分の両端側に
    設けた一対の芯線露出部分をそれぞれ把持して当該被検
    部分に電力を供給する一対の電極であることを特徴とす
    る請求項1及び請求項2のいずれか記載の発煙試験装
    置。
  4. 【請求項4】 前記一対の芯線露出部分を一対の端子と
    して導通を検出する導通チェッカと、当該導通チェッカ
    の出力に基づいて前記搬送手段の動作を制御する制御手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項3記載の発
    煙試験装置。
  5. 【請求項5】 前記試験槽中の前記被検部分の雰囲気を
    加熱するヒータをさらに備えることを特徴とする請求項
    1記載の発煙試験装置。
  6. 【請求項6】 発煙試験の対象である試料の被検部分を
    搬送手段によって気密性の試験槽中に供給する工程と、 前記被検部分を前記試験槽中の所定位置に支持した状態
    で、前記試料を前記試験槽の外部側から保持する工程
    と、 前記試験槽中の前記被検部分から生じる煙を検出する工
    程と、 前記試料の前記被検部分を前記搬送手段によって前記試
    験槽中から当該試験槽外に引き出す工程と、を備えるこ
    とを特徴とする発煙試験方法。
  7. 【請求項7】 前記被検部分からの発煙の検出後、当該
    被検部分の前記試験槽外への引き出し前に、当該試験槽
    中の煙を当該試験槽外に排気し、当該試験槽中に当該試
    験槽外からの圧縮空気を供給することを特徴とする請求
    項6記載の発煙試験方法。
  8. 【請求項8】 前記試料は、前記被検部分で被覆された
    電線であり、前記試料を前記試験槽の外部側から保持す
    る工程では、一対の電極によって前記被検部分の両端側
    に設けた一対の芯線露出部分をそれぞれ前記試験槽外か
    ら把持することを特徴とする請求項6及び請求項7のい
    ずれか記載の発煙試験方法。
  9. 【請求項9】 導通チェッカによって前記一対の芯線露
    出部分を一対の端子として導通の有無を検出することに
    より、前記被検部分の前記試験槽中への供給を制御する
    ことを特徴とする請求項8記載の発煙試験方法。
  10. 【請求項10】 前記導通チェッカの導通検出に応じて
    前記被検部分の引き出しにおける後方側に対応する前記
    芯線露出部分を前記一対の電極の一方で把持し、その後
    も前記試料の引き出しを継続するとともに、所定のタイ
    ミングで前記被検部分の引き出しにおける先方側に対応
    する前記芯線露出部分を前記一対の電極の他方で把持す
    ることを特徴とする請求項9記載の発煙試験方法。
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