JPH09178454A - 基板用3次元x線検査装置 - Google Patents

基板用3次元x線検査装置

Info

Publication number
JPH09178454A
JPH09178454A JP35184295A JP35184295A JPH09178454A JP H09178454 A JPH09178454 A JP H09178454A JP 35184295 A JP35184295 A JP 35184295A JP 35184295 A JP35184295 A JP 35184295A JP H09178454 A JPH09178454 A JP H09178454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
substrate
image
printed circuit
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35184295A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Harada
学 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARCOM KK
Malcom Co Ltd
Original Assignee
MARCOM KK
Malcom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARCOM KK, Malcom Co Ltd filed Critical MARCOM KK
Priority to JP35184295A priority Critical patent/JPH09178454A/ja
Publication of JPH09178454A publication Critical patent/JPH09178454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 危険なX線側を動かすことなく、両面に半田
付部分などのX線非透過物があるような基板でも、簡単
な機械的駆動機構と画像処理手段で、他方の面のX線非
透過物の情報を消し、基板の一方の面のX線非透過物の
形状の検査を容易且つ簡単に行なうことができ、しかも
精度の良い基板用3次元X線検査装置を安価に提供でき
るようにする。 【解決手段】 基板の上面または下面に焦点を合わせ、
他方の焦点の合っていない基板面の像が移動するように
基板及び撮像管を平行にそれぞれ速度v1 、v2 で順
次、動かしながら基板のX線難透過物をX線検査用撮像
管に撮像させ、X線検査用撮像管を介して得られた基板
を透過するX線の強度から、画像処理手段によって基板
の上下両面のX線難透過物の撮像情報を分離し、焦点を
合わせた基板面のX線難透過物の撮像情報のみを取り出
してその形状を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線源から放射さ
れたX線を基板を貫通させて、該基板のX線難透過物の
形状が判明するX線検査用撮像管に上記X線難透過物の
像を撮像させるようにした透過式の基板用3次元X線検
査装置に関する。
【0002】
【従来技術】プリント基板の表面実装技術の普及に伴
い、半田付け不良が製造工程で発生する障害の中で大き
な割合を占めるようになってきた。これまで、基板外観
検査装置が、基板の半田付け不良を検査する手段として
採用されてきた。
【0003】しかしながら、これらの外観検査装置によ
ると、光学式カメラやレーザーを用いて単に観察する程
度のものであるため、Jリード部品やボール・グリッド
・アレイ(BGA)等の半田付け部分は、カメラで捉え
ることができず、検査工程が厄介になっていた。また、
プリント基板などでは、陰に隠れて見えない半田接合箇
所、見にくい半田接合箇所などを検査するためにX線検
査装置を用いているものがある。
【0004】ここに、電子機器の高密度実装化傾向下に
おいては、1つのプリント基板に多数の電子部品を実装
化させるために、プリント基板の片面のみならず、両面
に電子部品を搭載するようなってきている。このため、
プリント基板の表面に配設されている電子部品のX線難
透過物である半田付け部分を検査するためX線をプリン
ト基板に通過させると、プリント基板の表面のみならず
裏面の電子部品の半田付け部分をも検出してしまい、こ
の結果、プリント基板の上下両面の半田付け部分の重な
った像がX線検査用撮像管に撮像されることになり、プ
リント基板の表面の電子部品の正確な半田付け部分を検
査できない結果となる。
【0005】以上のようにプリント基板などの基板の上
下両面に半田付け部分などのX線難透過物がある場合、
それら2つのX線難透過物の像が重なってX線検査用撮
像管に撮像されるため、従来の透過式X線検査装置で
は、基板の上面の難透過物を検査できない欠点があっ
た。以上のように、従来の基板用X線検査装置では、透
過式であるために両面実装基板における上下面の両方の
半田の撮像が重なり、その解析ができない欠点を持って
いた。
【0006】上記欠点を解消するための透過式の基板用
X線検査装置としては、上部にX線を放射するX線管を
配置し、検査基板を貫通してきた上記X線管からのX線
を検出するカメラを下部に配置し、X線管とカメラを同
期させて円運動させた方式のものがある。この3次元X
線検査装置によれば、X線管とカメラを同期させるにあ
たって、X線管から放射される危険なX線を偏奇させな
がら当該X線管を回転させなければならず、その光学系
やX線の処理が厄介で大型になり、非常に高価なものと
なり、容易に入手でき、手軽に利用できるようなもので
はなかった。
【発明の課題】
【0006】従って、本発明の課題は、透過式の基板用
X線検査装置であっても、X線側を動かすことなく、極
めて簡単な構成でありながら、基板の上面のみの半田な
どのX線難透過物を正確に検査でき、安価且つ容易に入
手でき、生産現場などの検査工程においても手軽に扱え
る基板用3次元X線検査装置を得ることにある。
【0007】
【発明の課題を達成するための手段】かかる本発明の課
題は、X線源から放射されたX線を基板を貫通させて、
基板の半田付け部分などのようなX線難透過物の形状及
び厚みの判明するX線検査用撮像管に基板の像を撮像さ
せるようにした透過式X線検査装置において、上記基板
を左右方向に動かす機構を持つと共に、上記X線検査用
撮像管を被検査品と同じ方向に動かすために機構を持
ち、 v1 /v2 =y1 /y2 但し、v1:基板の動く速度 v2:X線検査用撮像管の動く速度 y1:X線源から基板の上面または下面のいずれか一方
の面までの 距離 y2:X線源からX線検査用撮像面までの距離 とするとき、上記基板の上面または下面に焦点を合わ
せ、他方の焦点の合っていない基板面の像が移動するよ
うに上記機構によって基板及び撮像管を平行にそれぞれ
速度v1 、v2 で順次、上記方向に動かしながら上記基
板のX線難透過物をX線検査用撮像管に撮像させる機構
を持ち、それらのときのX線検査用撮像管を介して得ら
れた基板を透過するX線の強度から、基板の上下両面の
X線難透過物の撮像情報を分離し、焦点を合わせた基板
面のX線難透過物の撮像情報のみを取り出してその形状
を検査するようにした画像処理装置を持つこと、を特徴
とした基板用3次元X線検査装置を提供することで達成
できる。
【0008】(作用)X線管1から放射されたX線2
は、X線2の光量を絞る絞り5のスリット6を通って下
部に配置されたプリント基板3を通って更にその下部に
配置されている高解像度のビジコンカメラなどのX線検
査用撮像管4の撮像面に入射される。プリント基板3の
上下両面には、X線難透過物である半田付け部分がある
ため、X線2は、プリント基板3を貫通してX線難透過
物である半田付け部分の像をX線検査用撮像管4で撮像
される。この実施例では、プリント基板3の上面側に焦
点が合うようにX線2が放射されるものとする。
【0009】後記式(1)から明らかなように、プリン
ト基板3を透過したX線2は、プリント基板3にて減衰
された透過X線2Bの光量の強度Iとなるように減衰の
大きさに応じた強度で表現できるから、プリント基板3
の物質が予め判明していれば、プリント基板3にて減衰
された透過X線2Bの光量の強度Iをプリント基板3の
肉厚として表すことができる。
【0010】一方、プリント基板3は、図3に示すよう
にΔyの厚みがあり、プリント基板3、X線検査用撮像
管4を右方向に平行に、図3のの位置から、の方
向に速度v1 、v2 で移動させる。その時のX線検査用
撮像管4の撮像面に写ったX線撮像画面をそれぞれ符号
26ー1、26ー2、26ー3に示すように上から見た
図として描く。白丸27はプリント基板3の上面の難透
過物である半田付け部分25ー1の像を示し、黒丸28
はプリント基板3の下面の難透過物である半田付け部分
25ー2の像とすると、この実施例では、プリント基板
3の上面側に焦点が合うようにしているため、後記式
(2)から明らかなように、X線2が放射される白丸2
7で示す半田付け部分25ー1のX線画像は、該撮像画
面26ー1、・・・、26ー3では静止画像となるが、
撮像画面26ー1、・・・、26ー3に写った焦点の合
っていない黒丸28で示す半田付け部分25ー2のX線
画像は、該撮像画面26ー1、・・・、26ー3では移
動画像となる。即ち、X線検査用撮像管4の撮像画面2
6ー1、・・・、26ー3ではプリント基板3の上面の
みに焦点が合っているが、プリント基板3の下面には焦
点があっていなため、その透過X線2Bの強度Iに差が
発生する。
【0011】いま、上式(2)から明らかなように、移
動する像は、プリント基板3の下面における焦点の合っ
ていない部分の黒丸28に示すX線画像であることが判
明しているので、画像処理装置16における画像処理操
作によって上記透過X線2Bの解析を行えば、プリント
基板3の上下両面における半田付け部分25ー1、25
ー2の焦点の合っている白丸27で示すX線画像と焦点
の合っていない部分の黒丸28で示すX線画像とを極め
て容易に分離できる。
【0012】上記式(1)で示したように、X線検査用
撮像管4によってプリント基板3を透過した透過X線2
Bの強度Iを測定すれば、対象物質、すなわちプリント
基板3の肉厚tが判明する。従って、撮像管4から得ら
れるプリント基板3の上面の半田付け部分25ー1の画
像データとしては、「形状」と「厚み」のデータが得ら
れることになる。
【0013】特に、図4及び図5から明かなように、各
画素29にメモリされた透過X線2Bの強度Iのデータ
を画素29のn=1番地からスキャンして読み取ると
き、n番地目の強度Inの変化が発生した画素29のn
番地から解析し、次のn+1番地目の画素29の強度変
化がΔIあったとすると、画素29のn+1番地目の実
際の強度 は、式(4)で現せるため、黒丸28で示す
X線難透過物25ー2の画像は、画像メモリ18に取り
込まれ、強度変化IN やΔIを算出するのは、移動量Δ
xごとに実行される。そして図5から明らかなように、
n番地目とn+1番地目における画素29における斜線
で示す部分の面積は同じとなる。
【0014】このように移動した画像の濃度(強度)を
各画素29ごとに算出し、しかもその量をその画素29
からマイナスしていけば、移動した像、即ち黒丸28で
示す半田付け部分25ー2の像を画像メモリ18から消
去することが出来、静止した白丸27で示す半田付け部
分25ー1の画像部分のみを画像メモリ18に残すこと
ができる。すなわち、プリント基板3の下面の半田付け
部分25ー2の存在があるにも係わらず、プリント基板
3の上面の半田付け部分25ー1の画像の「形状」及び
「濃度」のみを画像認識できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図5を参照して、本発明
の一実施例としての基板用3次元X線検査装置について
説明する。
【0016】この基板用3次元X線検査装置では、基板
3として両面に電子部品を配設したプリント基板3の場
合を例にして説明すると、図1においてX線源として用
いたX線管1は、図示せず基板用3次元X線検査装置本
体内の上部に配設する。X線管1から放射されたX線2
は、X線2の光量を絞る絞り5のスリット6を通って下
部に配置されたプリント基板3を通って更にその下部に
配置されている高解像度のビジコンカメラなどのX線検
査用撮像管4の撮像面に入射される。X線検査用撮像管
4としては、ビジコンカメラなどのように基板の形状、
厚みが判明するような高感度のものを用いることが望ま
しい。
【0017】プリント基板3の上下両面には、電子部品
の端子がX線難透過物である半田によって半田付けされ
るため、半田が施されている。このため、X線管1から
放射されたX線2は、プリント基板3を貫通してX線難
透過物である半田付け部分の像をX線検査用撮像管4に
入射し、その撮像面にプリント基板3の上下両面のX線
難透過物である半田付け部分を撮像する。
【0018】X−Y可動テーブル7には、プリント基板
3が搭載され、可動テーブル7に連結されたX軸方向駆
動用リニアガイド9に直結されたモータ10を有するX
−Y軸方向駆動用リニアガイド機構にて、図1に示すよ
うに、いまX線管1から垂直に放射されたX線2を、そ
れと垂直な方向、即ち、上記可動テーブル7を図上左右
方向(X軸方向)に動かし、プリント基板3をその方向
に動かせるようになっている。尚、図示しないが可動テ
ーブル7にY軸方向駆動用リニアガイドが連結され、該
Y軸方向駆動用リニアガイドに直結した図示せずモータ
とからなるY軸方向駆動用リニアガイド機構によって、
Y軸方向に上記可動テーブル7を動かし、プリント基板
3をその方向に動かせるようになっている。
【0019】同様にX−Y可動テーブル8には、X線検
査用撮像管4が搭載され、可動テーブル8に連結された
X軸方向駆動用リニアガイド11に直結されたモータ1
2を有するX−Y軸方向駆動用リニアガイド機構にて、
図1に示すように、いま上記可動テーブル8を図上左右
方向(X軸方向)に動かし、X線検査用撮像管4をその
方向に動かせるようになっている。尚、図示しないが可
動テーブル8にY軸方向駆動用リニアガイドが連結さ
れ、該Y軸方向駆動用リニアガイドに直結した図示せず
モータとからなるY軸方向駆動用リニアガイド機構によ
って、Y軸方向に上記可動テーブル8を動かし、X線検
査用撮像管4をその方向に動かせるようになっている。
【0020】尚、モータ10、12は、それぞれモータ
駆動回路13を介してモータコントローラ14に接続さ
れ、モータコントローラ14に制御されてモータ10、
12は動かされる。この例では、モータ10、12とし
ては、パルスモータを用い、エンコーダを不要にしてい
るが、他のDCブラシレスモータ等を用いる場合には、
エンコーダを用いる。しかし、本発明の趣旨ではないの
で、詳細を省く。
【0021】X線検査用撮像管4にて撮像されたプリン
ト基板3のX線難透過物である半田付け部分の撮像信号
15は、画像処理装置16内の画像入出力部17を介し
て画像メモリ18に取り込んだ後、画像処理装置16の
画像入出力部17を介してモニタTV19に静止画像を
自動出力するようにして、画像の観察を行えるようにし
ている。次々とメモリされた静止画像を順次モニタTV
19にて表示させることで、連続してそれらの静止画像
を観察できる。さらに画像をプリントアウトしたけれ
ば、処理部CPU20及びインターフェイス21で画像
信号を処理した後、データライン22を介して画像プリ
ンタ23にてプリントアウト(画像出力)することがで
きる。またフロッピーディスクやハードディスクに記憶
させておきたい場合には、データライン22を介してパ
ーソナルコンピュータ24にセットされたフロッピーデ
ィスクやハードディスクに画像信号を記憶させておける
ようにしている。フロッピーディスクやハードディスク
に記憶させた画像信号を基に画像をプリンタ23にてプ
リントアウトさせることもできる。
【0022】いま、モータコントローラ14からの信号
に基づいてモータ10、12によってX−Y可動テーブ
ル7、8それぞれを左右方向に動かすことで、プリント
基板3、X線検査用撮像管4をそれぞれ左右方向に平行
に、図3のの位置から順次、、の方向に向かって
速度v1 、v2 で移動させる。尚、X線検査用撮像管4
としては、これにつながる画像処理装置によってX線難
透過物である半田付け部分の画像の形状のみならず、そ
の厚みも判別できるビジコンカメラを用いている。
【0023】従って、プリント基板3を透過したX線2
は、図2に示すように入射X線2Aの光量の強度をI0
とすると、プリント基板3にて減衰された透過X線2B
の光量の強度がIとなるように減衰の大きさに応じた強
度で表現できるから、プリント基板3の物質が予め判明
していれば、次式 I=I・exp(−μ/ρ・ρ・t) (1) 但し、ρ:プリント基板3の密度 μ:線吸収係数 μ/ρ:質量吸収係数 t:プリント基板3の厚み のようにプリント基板3にて減衰された透過X線2Bの
光量の強度Iをプリント基板3の肉厚として表すことが
できる。
【0024】ここで、プリント基板3は、図3に示すよ
うにΔyの厚みがあり、いまプリント基板3の上下両面
それぞれに円形のX線難透過物としての半田付け部分2
5ー1、25ー2が上下対称にあり、図1及び図3に示
すように可動テーブル7、8上のプリント基板3、X線
検査用撮像管4がモータコントローラ14からの信号に
基づいてモータ10、12によって右方向に平行に、図
3のの位置から順次、、の方向に速度v1 、v2
で移動させ、その時のX線検査用撮像管4の撮像面に写
ったX線撮像画面をそれぞれ符号26ー1、26ー2、
26ー3に示すように上から見た図として描く。尚、こ
の実施例では、X線管1から投射されるX線2は、プリ
ント基板3の上面に焦点が合うように投射されているた
めに、プリント基板3の上面の半田付け部分25ー1の
像は静止画像となるが、プリント基板3の下面の半田付
け部分25ー2にはX線2の焦点があっていないため、
X線検査用撮像管4が捉えた撮像は、移動画像となる。
X線撮像画面26ー1、26ー2、26ー3において、
白丸27はプリント基板3の上面の難透過物である焦点
の合っている半田付け部分25ー1の像を示し、黒丸2
8はプリント基板3の下面の難透過物である焦点の合っ
ていない半田付け部分25ー2の像を示すと次式の関係
が成立する。 v1 /v2 =y1 /y2 (2) 但し、v1 :プリント基板3の右左方向に動く速度 v2 :X線検査用撮像管の右左方向に動く速度 y1 :X線管(X線源)1からX線難透過物としての半
田付け部分25ー1、25ー2の無いプリント基板3の
上面または下面までの距離で、この実施例ではプリント
基板3の上面までの距離を採用している。 y2 :X線管(X線源)1からX線撮像画面までの距離 尚、上式(2)において「y1」は、X線管(X線源)
1からX線難透過物としての半田付け部分25ー1、2
5ー2の無いプリント基板3の上面または下面までの距
離で、この実施例ではプリント基板3の上面までの距離
を採用したのは、この実施例においては、プリント基板
3の上面の半田付け部分25ー1の形状、厚みを測定す
る場合を説明しているからで、逆にプリント基板3の下
面の半田付け部分25ー2の形状、厚みを測定する場合
には、プリント基板3の下面の半田付け部分25ー2に
X線2に焦点があるようにすればよく、この場合には、
半田付け部分25ー1が移動画像となり、半田付け部分
25ー2が静止画像となる。
【0025】式(2)から、図3を参照してX線検査用
撮像管4の撮像画面26ー1、・・・、26ー3に写っ
た白丸27で示す半田付け部分25ー1のX線画像は、
該撮像画面26ー1、・・・、26ー3では静止画像と
なり、撮像画面26ー1、・・・、26ー3に写った黒
丸28で示す半田付け部分25ー2のX線画像は、該撮
像画面26ー1、・・・、26ー3では移動画像とな
る。即ち、X線検査用撮像管4の撮像画面26ー1、・
・・、26ー3ではプリント基板3の上面のみに焦点が
合っているが、プリント基板3の下面には焦点があって
いないことになる。従って、速度v1 とv2 の比を微小
に変化させれば、プリント基板3の厚み方向に自由に焦
点を変えることになり、見たい位置において簡単に焦点
を合致させることができる。
【0026】図3において、X線放射角θにおける黒丸
28で示す半田付け部分25ー2のX線画像の移動量Δ
xは、次式の通りである。 Δx=y2 ・{Δy/(y1 +Δy)}・tanθ (3)
【0027】いま撮像画面26ー1、・・・、26ー3
におけるX線難透過物である半田付け部分25ー1、2
5ー2の像は、プリント基板3の上下両面におけるX線
難透過物である半田付け部分25ー1の白丸27で示す
X線画像と、半田付け部分25ー2の黒丸28で示すX
線画像の合成像度であって、そのままでは、プリント基
板3の上下両面における半田付け部分の白丸27で示す
X線画像と黒丸28で示すX線画像の区別が出来ない。
しかし、上式(2)から明らかなように、撮像画面26
ー1、・・・、26ー3で移動する像は、プリント基板
3の下面における黒丸28に示すX線画像であることが
判明しているので、画像処理装置16における画像処理
操作によってプリント基板3の上下両面における半田付
け部分25ー1、25ー2の白丸27で示すX線画像と
黒丸28で示すX線画像とを極めて容易に分離できる。
【0028】上記式(1)で示したように、X線検査用
撮像管4によってプリント基板3を透過した透過X線2
Bの強度Iを測定すれば、対象物質、すなわちプリント
基板3の肉厚tが判明する。従って、撮像管4から得ら
れる画像データとしては、「形状」と「厚み」のデータ
が得られることになる。
【0029】図4は、画像処理装置16に内蔵する画像
メモリ18が、プリント基板3の下面の半田付け部分2
5ー2を黒丸28で記録した場合を描いている。半田付
け部分25ー2を示す黒丸28部分は、画像メモリ18
のH座標に平行に右から左に移動するように画素29に
メモリしている。同時に黒丸28の画像の濃度(強度)
を画素29にメモリしている。
【0030】図5は、画像メモリとプリント基板3の厚
みの関係を示す。図5を参照して、各画素29にメモリ
された透過X線2Bの強度Iのデータを画素29のn=
1番地からスキャンして読み取るとき、n番地目の強度
Inの変化が発生した画素29のn番地から解析をす
る。そして次のn+1番地目の画素29の強度変化がΔ
Iあったとすると、画素29のn+1番地目の実際の強
度In + 1 は、次式で現せる。 In + 1 =In +ΔI (4) 黒丸28で示すX線難透過物25ー2の画像を画像メモ
リ18に取り込み、強度変化In やΔIの算出は、移動
量Δxごとに実行される。しかも、Δxの画素29のH
座標寸法に一致させて実行するとき、最も高い再現性が
得られる。図5から明らかなように、n番地目とn+1
番地目における画素29における斜線で示す部分の面積
は同じである。
【0031】このように移動した画像の濃度(強度)を
各画素29ごとに算出し、しかもその量をその画素29
からマイナスしていけば、移動した像、即ち黒丸28で
示す半田付け部分25ー1の像を画像メモリ18から消
去することが出来、静止した白丸27で示す半田付け部
分25ー1の画像部分のみを画像メモリ18に残すこと
ができる。
【0032】
【効果】本発明における基板用3次元X線検査装置によ
れば、危険なX線源側を固定したままで、該X線の照射
を受ける基板及び該基板を通った像を撮像するX線検査
用撮像管を平行に所定の速度で動かすのみで、基板の一
方の面にX線の焦点を合わせてその面のX線難透過物の
像を静止画像として捉え、X線の焦点が合っていない基
板の他方の面のX線難透過物を移動画像として処理する
ことで、移動量に応じた透過X線の強度を基板の厚みと
して検出し、画像処理することで、X線の焦点の合って
いない基板面のX線難透過物の情報をメモリから消し、
X線の焦点の合っている基板面のX線難透過物の情報の
みをメモリに残すようにして、当該焦点の合っている基
板面のX線難透過物の「形状」及び「濃度」を判別する
という極めて安全且つ簡単な構成で、安価且つ容易に入
手でき、しかも手軽に取り扱える基板用3次元X線検査
装置を提供できる。尚、本発明では、両面実装基板のよ
うに上下に分離してX線難透過物という被検査情報が存
在する場合、その基板の厚みが分離距離Δyより小さい
ときに有効である。即ち、両面実装プリント基板のよう
に上下両面に半田付け部分を持つ場合に、その半田付け
部分の検査のために最適な方法となる。尚、上記にて説
明したが、実施例では、基板の上面のX線難透過物の形
状、厚みを検査するために、X線の焦点を基板の上面に
合わせ、基板の上面のX線難透過物を静止画像とし、基
板の下面のX線難透過物を移動画像としたが、逆に基板
の下面のX線難透過物の形状、厚みを検査したい場合に
は、X線の焦点を基板の下面に合わせ、基板の下面のX
線難透過物を静止画像とし、基板の上面のX線難透過物
を移動画像として画像処理するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例としての基板用3次元X線
検査装置のシステムの説明図である。
【図2】 透過X線の強度の説明図である。
【図3】 本発明の原理説明図である。
【図4】 本発明における画像メモリと撮影画像の形状
の説明図で、画像処理装置に内蔵する画像メモリが、プ
リント基板の下面の半田付け部分を黒丸で記録した場合
を描いている。
【図5】 本発明における画像メモリとプリント基板3
の厚みの関係を示す説明図である。 1 X線管(X線源) 2 X線 2A 入射X線 2B 透過X線 3 プリント基板 4 X線検査用撮像管 5 絞り 6 スリット 7、8 X−Y可動テーブル 9 X軸方向駆動用リニアガイド 10 モータ 11 X軸方向駆動用リニアガイド 12 モータ 13 モータ駆動回路 14 モータコントローラ 15 撮像信号 16 画像処理装置 17 画像入出力部 18 画像メモリ 19 モニタTV 20 処理部CPU 21 インターフェイス 22 データライン 23 画像プリンタ 24 パーソナルコンピュータ 25ー1、25ー2 半田付け部分(X線難透過物) 26ー1、・・・、26ー3 X線撮像画面 27 白丸 28 黒丸 29 画素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源から放射されたX線を基板を貫通
    させて、基板の半田付け部分などのようなX線難透過物
    の形状及び厚みの判明するX線検査用撮像管に基板の像
    を撮像させるようにした透過式X線検査装置において、
    上記基板を左右方向に動かす機構を持つと共に、上記X
    線検査用撮像管を被検査品と同じ方向に動かすために機
    構を持ち、 v1 /v2 =y1 /y2 但し、v1:基板の動く速度 v2:X線検査用撮像管の動く速度 y1:X線源から基板の上面または下面のいずれか一方
    の面までの距離 y2:X線源からX線検査用撮像面までの距離 とするとき、上記基板の上面または下面に焦点を合わ
    せ、他方の焦点の合っていない基板面の像が移動するよ
    うに上記機構によって基板及び撮像管を平行にそれぞれ
    速度v1 、v2 で順次、上記方向に動かしながら上記基
    板のX線難透過物をX線検査用撮像管に撮像させる機構
    を持ち、 それらのときのX線検査用撮像管を介して得られた基板
    を透過するX線の強度から、基板の上下両面のX線難透
    過物の撮像情報を分離し、焦点を合わせた基板面のX線
    難透過物の撮像情報のみを取り出してその形状を検査す
    るようにした画像処理装置を持つこと、を特徴とする基
    板用3次元X線検査装置。
JP35184295A 1995-12-27 1995-12-27 基板用3次元x線検査装置 Pending JPH09178454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35184295A JPH09178454A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 基板用3次元x線検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35184295A JPH09178454A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 基板用3次元x線検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09178454A true JPH09178454A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18419982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35184295A Pending JPH09178454A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 基板用3次元x線検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09178454A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071587A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd X線検査装置
JP2005106640A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置
JP2007147661A (ja) * 2007-03-16 2007-06-14 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071587A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd X線検査装置
JP2005106640A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置
JP2007147661A (ja) * 2007-03-16 2007-06-14 Anritsu Sanki System Co Ltd X線検査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100435108B1 (ko) 방사선 검사시스템 및 검사방법
TW573118B (en) Off-center tomosynthesis
US4965665A (en) 3D imaging of a substrate using perpendicular scanning directions
JP2002529711A (ja) ステレオ映像ライン走査センサを有する電子部品組立装置
JPH0712749A (ja) 電子部品の外観検査装置および外観検査方法
WO2014199685A1 (ja) 画像取得装置及び画像取得装置のフォーカス方法
JP3287227B2 (ja) 微小異物検出方法及びその検出装置
JP2005049221A (ja) 検査装置および検査方法
US6480564B1 (en) Sectional image photography system and method thereof
JPH0231144A (ja) プリント基板検査装置
JPH06331571A (ja) 基板半田付け状態検査装置
JP3643722B2 (ja) X線検査方法及びその装置
JPH09178454A (ja) 基板用3次元x線検査装置
JPH0861941A (ja) 放射線検査装置
JPH05119026A (ja) はんだ付部表示方法並びにはんだ付部検査方法及びそれらのための装置
JPH10227749A (ja) X線検査装置及びx線検査方法
JP2577805B2 (ja) はんだ付部検査方法とその装置並びに電子部品実装状態検査方法
JP4155866B2 (ja) X線断層撮像装置
JPH0156682B2 (ja)
JP5457283B2 (ja) 撮像装置
JP3446754B2 (ja) 微小異物検出方法及びその検出装置
JP2824851B2 (ja) ウエハ異物検査装置における被検物の動画像記録方式
JP2511021B2 (ja) 実装部品検査装置
JP3290784B2 (ja) 共焦点光学系を用いた結晶欠陥検出方法
JP3436817B2 (ja) 検査装置の視野位置表示装置