JPH05119026A - はんだ付部表示方法並びにはんだ付部検査方法及びそれらのための装置 - Google Patents

はんだ付部表示方法並びにはんだ付部検査方法及びそれらのための装置

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JPH05119026A
JPH05119026A JP3303819A JP30381991A JPH05119026A JP H05119026 A JPH05119026 A JP H05119026A JP 3303819 A JP3303819 A JP 3303819A JP 30381991 A JP30381991 A JP 30381991A JP H05119026 A JPH05119026 A JP H05119026A
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隆典 二宮
Toshihiko Nakada
俊彦 中田
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千弥 喜安
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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    • G01N2291/26Scanned objects
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    • G01N2291/2697Wafer or (micro)electronic parts

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板の表面に存在するはんだ付部の接合
状態の良否を、高速かつ高精度に表示または検査するこ
と。 【構成】 複数のトランスジューサ1はパルス状の超音
波を回路基板2中に放射状に伝搬させ、はんだ付部3が
存在する基板面で反射した超音波を検出する。検出デー
タは正反射除去部14で散乱波成分が抽出され、反射率
算出部15で散乱波強度の方向依存性が補正された後、
画像再構成部17で反復累積演算が行われて、はんだ付
接合界面における超音波反射強度の2次元画像が作成さ
れる。欠陥判定部19は、これをもとにはんだ付部の欠
陥を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品が実装された
回路基板におけるはんだ付部の接合状態の良否を、(観
察のため)表示または検査する方法、及び、そのための
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種電子部品が回路基板に実装
される際には、はんだ付けにより電気的および機械的な
接続が行われる。これらのはんだ付部において、はんだ
の接続が不十分なぬれ不良欠陥や他の回路との不必要な
接続をもたらすはんだブリッジ欠陥等が発生すると、回
路の電気的な動作が永続的あるいは間欠的に不完全にな
ったり、回路の長時間にわたる信頼性に悪影響をおよぼ
す。このため、はんだ付部は、電気的な検査とともに、
機械的に十分な強度が得られているか否か、という観点
での検査が不可欠である。このような目的のため、従
来、目視による外観検査のほか、光学的な自動検査方
式、X線や超音波を用いた自動検査方式などが用いられ
てきた。
【0003】このうち、超音波を用いた検査は、基板と
電子部品の間にはさまれた不可視部分を検査可能であ
り、かつ電子部品への損傷が少ないという特徴がある。
例えば、特開昭61−93950号公報に、超音波を用
いたはんだ付部検査の一例が示されている。この方法
は、超音波振動子で超音波を発生させて回路基板上のは
んだ付部に照射し、透過または反射してくる超音波の強
度を測定することによって接合状態を検査するものであ
る。一般に超音波は、音響インピーダンスの異なる媒質
の界面でその一部が反射するが、音響インピーダンスの
差が大きいほど反射強度は大きい。したがって、はんだ
付部の接合界面においてぬれ不良等に起因する空気の層
が存在する場合には、強い反射波が生じる。これは、空
気の音響インピーダンスが回路基板やはんだに比べて著
しく小さいためである。このような原理により、超音波
の反射強度を測定すれば、はんだ付部の欠陥が検出でき
る。
【0004】また、「ハイブリッド サーキッツ(Hybr
id Circuits)」;19号(1989年3月),44頁か
ら48頁に掲載された、ピー・エイ・バデット(P.A.Bu
rdett)ほかによる「フリップ・チップはんだ付素子の検
査技術(Techniques for theInspection of Flip Chip
Solder BondedDevices)」という論文には、電子部品の
表面全面に配置されたはんだボールを介して基板と接続
する、いわゆるフリップ・チップ方式のはんだ付部に対
して、電子部品の裏面からはんだボール部に超音波を集
束させ、超音波送受波器(トランスジューサ)または電
子部品を2次元的に機械走査し、はんだ付部の接合状態
を観察する方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た超音波を用いたはんだ付部の欠陥検査方法では、トラ
ンスジューサまたは検査対象物を機械的に移動走査する
必要があるため、多数のはんだ付部を有する上記したフ
リップ・チップ方式等の高密度はんだ付部においては、
検査に長時間を要するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、回路基板の表面に存在す
るはんだ付部の接合状態の良否を、基板または電子部品
の反対側より超音波を照射および検出して、高速かつ高
解像度に表示または検査する方法、およびそのための装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次のよ
うな手段により達成される。すなわち、検査対象のはん
だ付部に対して反対側の基板面または電子部品面に、複
数のトランスジューサを配置し、そのうちの1個よりパ
ルス状超音波を発生させる。そして、反射した超音波を
再び同じトランスジューサで検出して電気信号に変換
し、その時間波形を波形メモリに記憶しておく。この操
作を複数のトランスジューサを一つずつ切り替えて実行
し、それぞれのトランスジューサに対して用意された波
形メモリに記憶する。次に、一つの波形メモリを選択し
て、得られた波形データを読みだし、正反射波に相当す
る部分を除去し、散乱波成分を抽出する。そして、あら
かじめ記憶しておいた散乱波強度の方向依存性のデータ
に基づいて、得られた散乱波成分の強度データを、反射
率のデータに変換する。次に、はんだ付部が存在する平
面に対応した2次元画像メモリ上の、波形の時間遅れに
相当する部分に、変換した反射率を配分する。この際、
2次元画像メモリには、予め、はんだ付部が存在する平
面各点の、欠陥がない場合の反射率が記憶されている。
また、変換された反射率の配分は、波形の時間遅れに相
当するメモリ上の領域の値の総和と、変換された反射率
との差についてのみ、配分するものとする。さらに、配
分するメモリ上の領域は、波形の時間遅れに相当する位
置であって、かつ、複数のトランスジューサで共通に検
出可能な領域に限るものとする。以上の操作を波形メモ
リを切り替えて順次実行し、すべての波形メモリに対し
て、それぞれ複数回実行されるように繰り返す。これら
の操作によって、はんだ付部が存在する面の超音波反射
率の画像が形成され、表示される。また、得られた画像
に基づいて、はんだ付接合部における超音波反射率の値
が正常範囲にあるかどうかを調べ、接合の良否が判定さ
れる。
【0008】
【作用】上記したように、本発明では複数のトランスジ
ューサを予め検査対象物に取付け、はんだ付部の走査
は、トランスジューサの送受信を電気的に切り替えるこ
とによって行っているので、機械的に走査する従来のは
んだ付検査方式と比較して、高速な検査が可能である。
【0009】従来の検査方式においても、医療用超音波
断層装置に見られるように、トランスジューサを複数個
並べて、それぞれに与える超音波発生用の電気信号の位
相を調整し、超音波を集束かつ走査させることが可能で
ある。しかし、機械走査方式と同等の分解能を得るに
は、所望の分解能に近い間隔で多数のトランスジューサ
を配置する必要がある。はんだ付部検査においては、検
査対象の基板上の、例えば、信号ピンなどの配置によっ
ては、このようなトランスジューサの配置が困難な場合
があり、すべてのはんだ付部の検査が不可能になる。
【0010】一方、本発明においては、比較的少数(例
えば、8個)のトランスジューサを用い、個々のトラン
スジューサで得られる反射波強度の時間変動を一旦記憶
し、これを対象物の超音波反射率に変換し、波形の時間
遅れ、すなわち距離に相当する2次元画像メモリ上の位
置に、反射率を反復的に配分することによって、上記し
たようなトランスジューサの配置に関する問題点を回避
しつつ、トランスジューサの間隔よりも小さい分解能を
実現することができる。
【0011】なお、本発明方式に類似な方法として、従
来より開口合成法と呼ばれる方式が知られている。例え
ば、「非破壊検査」;第34巻第5号(昭和60年5
月)第326頁から332頁において、開口合成法を用
いた超音波探傷法が述べられている。この方法は、超音
波送受波器を対象物に沿って走査し、得られた反射信号
の時間情報あるいは位相情報を利用して、対象物の像を
再構成し、欠陥を検出するものである。開口合成法によ
ると、実効的な開口径を大きくすることができるため、
高い方位分解能が実現できる。
【0012】図1は、従来よりの開口合成法によって対
象物の像を検出する方式の原理図を示したものである。
超音波の送受信を行うトランスジューサ1は、対象物表
面に接触してパルス状の超音波を発生する。超音波は、
対象物内部を球面波として放射状に伝搬していくが、対
象物中のある反射点Rで反射した超音波は、時間t後に
再びトランスジューサ1で検出される。順次送受信点P
を移動させながら、点P1,P2,・・・において検出を
行い、受信波の時間遅れt1,t2,・・・を得ると、時
間遅れに対応する伝搬距離l1,l2,・・・が求められ
る。このデータをもとに、図2のように検出点P1
2,・・・を中心に、伝搬距離l1,l2,・・・に対
応する半径で円弧C1,C2,・・・を描き、検出された
反射波の強度で重み付けを行う。すると、強い反射波が
生じる反射点Rでは、強く重み付けされた円弧C1
2,・・・が重畳するため反射点の像が形成される。
このようにして、最終的に対象物の像が形成される。
【0013】しかしながら、従来よりの開口合成法は、
検査対象物が超音波の伝搬媒質として半無限に連続して
いることを前提としたものであり、対象物の壁面や底面
で反射波が生じて影響を与える場合については考慮され
ていなかった。
【0014】例えば、上記従来技術をセラミック基板等
の回路基板に適用し、基板の表面に存在するはんだ付部
の接合面の欠陥を、基板の裏側より超音波を照射して検
出しようとした場合、基板の表面は平面であるため、図
3に示したように点Qにおける正反射波がトランスジュ
ーサ1に到達し、検出される。ここで図3に示したよう
に、トランスジューサ1から基板(例えばセラミック基
板)2へ入射され、基板の表面に到達した超音波(入射
波5)は、正反射波6と、それよりも弱い散乱波7を生
じると考えられるが、点Q以外の点に到達した音波に関
しては、トランスジューサ1で正反射波は検出されず、
散乱波のみが検出される。従って、受信波を検出してそ
のまま処理を行った場合、正反射波の強度は散乱波に比
べて大幅に強いため、正反射波に対応する画像だけが強
く形成される。また、発生する散乱波の強度は、散乱方
向に大きく依存し、図3に示すように、正反射方向に近
いほど強く、正反射方向とのなす角が大きくなるほど弱
くなる。そのため、検出される散乱波の強度は、反射面
の状態が同じであっても反射点4の位置により大きく異
なる。そのため、検出したデータをそのまま利用したの
では、はんだ付部3界面の接合状態を画像として検出す
ることができず、欠陥検出が行えないという問題があ
る。
【0015】また、従来の開口合成方式では、検出対象
が超音波入射面に垂直な平面内であり、はんだ付部検査
に必要な入射面に平行な平面内の検出はできない、とい
う問題がある。
【0016】これに対し、本発明方式では、各送受信点
においてトランスジューサで受信した波形を、一旦メモ
リに記憶し、正反射波に相当する部分を除去して散乱波
成分のみを抽出するようにしているので、従来の開口合
成方式で発生する正反射波による不要な像を避けること
ができる。また、あらかじめ記憶しておいた散乱波強度
の方向依存性データを用いて、検出された散乱波の強度
を補正するので、方向に依存しない値、すなわち、反射
面における反射率に対応するデータに変換することがで
きる。
【0017】また、本発明方式では、各受信波形から検
出された反射率データの送信パルスからの遅延時間よ
り、反射点までの距離を求め、その距離に相当する検出
平面(基板または電子部品の面)内の各点(一般に円周
上の点)に反射率データを配分する。この際、予め検出
平面内の各点に欠陥のないはんだ付部の反射率を初期値
として与え、配分は、初期値との差についてのみとし、
また、すべてのトランスジューサに共通に受信可能な部
分に配分領域を限定することによって、はんだ付部がト
ランスジューサが配置された領域を越えて、多数、広く
分布している場合であっても、検出平面(超音波入射面
に平行な平面)における超音波の反射状態を精度良く、
かつ高い分解能で検出することを可能にしている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図4は、本実施例で検査対象とするセラミック基板
の断面図を示したものである。セラミック基板2上には
微小な球状のはんだ付部3が格子状に多数配列され、そ
れによってICチップ8が実装・接続されている。これ
らのはんだ付部においては、ぬれ不良などの欠陥が発生
する可能性があるが、セラミック基板2とICチップ8
にはさまれているため、外側から目視で確認することは
できない。
【0019】図5および図6は、本発明のはんだ付表示
・検査装置の構成図である。図6の構成は一部を除いて
図5と同じなので、図5について主に説明し、図6で異
なる部分についは、その都度説明する。図5において、
10はトランスジューサ1(1a,1b,1c,1d,
・・・)を駆動するパルス源、11は装置全体を総括制
御する全体制御部、24a,24bは全体制御部11で
切り替え制御されるトランスジューサ切り替え器、12
はトランスジューサで検出された反射波の変換電気信号
を増幅する増幅器、54はこの反射波の変換電気信号を
A/D変換するA/D変換器、13は上記反射波の変換
電気信号による時間波形を記憶する波形メモリ、14
は、全体制御部11の制御の下に上記波形メモリ13に
記憶された時間波形から特定部分および特定強度以上の
部分を正反射波に相当する部分として除去する正反射波
除去部、50a,50b,50c,50d,・・・は、
正反射波除去部14によって正反射波に相当する部分を
除去された時間波形データを記憶する波形メモリ、20
は受信時間と散乱波強度の関係を格納した散乱データ記
憶部、15は、全体制御部11の制御の下に波形メモリ
50a〜50d・・・の内容を上記散乱データ記憶部2
0の内容を参照して散乱反射率データに変換する反射率
算出部、17は、反射率算出部15の算出データに基づ
き検出対象領域全体にわたる超音波散乱反射率として再
生構築するための画像再構成部、18は、反射率データ
記憶部63に格納された欠陥のない場合の反射率を、全
体制御部11の制御の下、初期値として書き込み制御部
64を介して記憶し、画像再構成部17の出力により各
点の値を更新することによって、検出対象平面に対応す
る実際の反射率を2次元画像データとして記憶する2次
元画像メモリ、51は、2次元画像メモリ18の内容を
ディスプレイ装置52に表示させるための画像表示部、
53ははんだ付部の位置を記憶するはんだ付部位置記憶
部、19は、全体制御部11の制御の下に、上記2次元
画像メモリ18並びにはんだ付部位置記憶部53の内容
に基づきはんだ付部の接合状態の良否を判定する欠陥判
定部、62は、セラミック基板2上に配置された(位置
決め用の)マーク60a、60bを、TVカメラ61
a、61bを用いて検出し、セラミック基板2の位置を
全体制御部11に出力する基板位置検出部である。
【0020】ここで、本実施例においては、セラミック
基板2の裏側の複数個所から基板内部へ超音波を入射さ
せ、それぞれの超音波入射に対して内部で反射した超音
波を同じ位置で裏側から検出して、その検出波形をもと
に、はんだ付部の接合状態の表示および欠陥の検出を行
うようにしている。基板2の裏面にトランスジューサ1
を配する所以は、ICチップ8の上面には、ICチップ
8を冷却するための放熱板などの構造物が配置されるた
め、上面から超音波を入射させて欠陥を検出することは
困難であるからである。そして、本実施例では図5に示
したように、セラミック基板2の裏面にトランスジュー
サ1(1a〜1d・・・)を直接接触させる。
【0021】上記トランスジューサ1は、図7,図8に
示すように、検出対象のはんだ付部を取り囲むように配
置され、図7,図8では、格子状に配置した例を示した
が、同心円状に配置するなど他の配置方法でも構わな
い。なお、トランジューサ1の配置間隔と配置個数は、
図8に示したように、基板裏面の例えばI/Oピン9な
どの部品配置を避けて、可能な限り小さな間隔と多くの
配置個数が望ましい。
【0022】上記した構成において、まず、基板位置検
出部62が、TVカメラ61a、61bで検出されたセ
ラミック基板2上のマーク60a、60bの位置から、
セラミック基板2の位置を算出し、その結果から、全体
制御部11が書き込み制御部64を制御することによっ
て、反射率データ記憶部63に記憶された欠陥のない場
合の反射率データのうち検出領域に対応する部分を、2
次元画像メモリ18に書き込む。なお、マーク60a、
60bの形状は、十字形など、公知の自動位置決め方法
に用いられている、いかなるものでも構わない。また、
マークの配置は、ICチップ8で隠れない位置であれ
ば、どのような位置でも構わないし、回路パターンな
ど、既存のパターンを用いるようにしても構わない。さ
らにまた、基板位置検出法は、マークの重心による方法
など、公知のいかなるものを用いても良い。
【0023】反射率データ記憶部63のデータは、予
め、はんだ付部3の設計上の位置と形状、はんだと基板
の材料に関する情報から、各点の反射率を算出し、格納
しておく。あるいは、欠陥のない基板のはんだ付部を、
本発明方式によって検出し、その結果得られたデータを
2次元画像メモリ18から反射率データ記憶部63に逆
に書き込み、以降の処理に用いても良い(なお図5、図
6には、2次元画像メモリ18から反射率データ記憶部
63への書き込み用信号線は、割愛してある)。後者の
場合、前者と比較して、さらに高精度の検出が可能にな
る。
【0024】また、X線によるICの損傷が無視できる
とき、図6に示すように、基板の位置検出手段として、
TVカメラを用いる代わりに、X線源70とX線撮像装
置71からなるX線透視装置を用いて検出対象のはんだ
付部3を検出し、はんだ像分離部72によってはんだ像
を分離抽出すれば、前記したマーク60a、60bが不
要となり、かつ、この画像を欠陥判定部19で処理する
ことによって、はんだ付部のショート欠陥をこのX線透
視画像から検出可能になるという効果が生まれる。X線
透視画像からのはんだ像を分離方法としては、特開平1
−301154号公報に開示された方法など、公知の分
離方法を用いることができる。また、反射率データ記憶
部63のデータを算出する際、はんだ付部3の設計上の
位置は、良品基板を用いて検出されたはんだ像から抽出
しても良い。この構成では、超音波画像と共に、別設の
表示装置73を介して、はんだ付部のX線透視像も合わ
せて観察できるという、新たな効果も生まれる。さらに
はX線透視像の欠陥判定部19での評価処理結果も併せ
て接合部の良否判定を行い得るという、新たな効果も生
まれる。
【0025】つぎに、全体制御部11の指示により、ト
ランスジューサ切り替え器24a、24bを切り替え
て、1個のトランスジューサ1aを選択し、パルス源1
0が択一選択されたトランスジューサ1aにパルスを与
えて超音波を発生させる。なおここで、全体制御部11
は、制御手順や処理手順をプログラムしたコンピュータ
により構成されている。そして、トランスジューサ1a
で発生した超音波は、トランスジューサ1aとセラミッ
ク基板2の接触点を中心として、球面波として放射状に
広がっていく。その様子は、基板表面上に点音源を置い
た場合と等価である。
【0026】図9および図10は、上記のような等価的
な点音源を実現するトランスジューサの実施例をそれぞ
れ示したものである。図9に示したように、凹面形状を
持った振動板21aとシュー23を用いて、回路基板表
面に超音波を集束させると、回路基板内部では、超音波
は集束点を中心として放射状に伝搬する。そのため、こ
の集束点を等価的な点音源と見なすことができる。一
方、図10に示した例では、凹面振動子を用いる代わり
に、音速の異なる2種類の媒質を用いて音響レンズ22
a,22bを構成し、音波を集束させるものである。こ
のトランスジューサの場合には、平面形状の振動板21
bを用いることができる。
【0027】セラミック基板中を球面波として伝搬する
超音波は、基板表面に到達すると、界面で反射波を生
じ、反射波は基板内部を再び伝搬していく。そして、一
定時間後に再びトランスジューサで検出される。図11
は、送信波と、トランスジューサで検出された受信波の
波形の様子を示したものである。なおここでは、基板内
部における超音波の反射や散乱は、無視できるものと考
えている。いま、時刻t=0において、図11の(a)
のようなパルス波を発生させたとすると、Dをセラミッ
ク基板の厚さ、vをセラミック基板中における音速とし
たとき、図15の1式で示される時刻t1 において波面
は、図5に示したように送信点から基板の反対側の面に
垂線を下した点Aに到達する。点Aで生じた正反射波
は、時刻2t1 に再びトランスジューサで検出される。
一方、点A以外の点、たとえば、点Aからの距離がxで
ある点Bには、図15の2式で示される時刻t2 に音波
が到達するが、正反射波はトランスジューサには入射せ
ず、散乱波のみが時刻2t2 に検出される。しかし、散
乱波の強度は、正反射波に比べて一般に大幅に小さい。
トランスジューサには、図5または図6における点Aに
おける正反射波と、それ以外の点で発生した散乱波が重
畳して、図11の(b)に示すような波形が観測され
る。
【0028】検出された信号は増幅器12で増幅された
後、A/D変換器54でアナログ−ディジタル変換さ
れ、一定時間間隔でサンプリングされたディジタルデー
タとして波形メモリ13に記憶される。次に全体制御部
11は、正反射波除去部14を動作させ、波形メモリ1
3に記憶されたデータより、正反射波に相当する部分を
除去し、散乱波を抽出した波形のみを例えば波形メモリ
50aに記憶する。ここで、正反射波の検出強度は散乱
波に比べて数十〜数百倍大きいので、あらかじめ適当な
しきい値を正負両側にそれぞれ設けておき、そのしきい
値を超えた部分を0とすることによって、正反射成分が
除去できる。また、点Aにおける正反射波が検出される
時刻2t1 が、前記1式より既知であることから、0か
ら2t1 +τ(τは適当な微小時間)までの値を0とし
ても良い。この正反射波除去後の波形が図11の(c)
に示されている。
【0029】次に全体制御部11は、トランスジューサ
切り替え器24a、24bを切り替え、他のトランスジ
ューサ1b、1c、1dを一つずつ選択し、上記内容と
同様な処理を行って、結果を同様に波形メモリ50b、
50c、50dに順次格納する。
【0030】すべての、あるいは一部分のトランスジュ
ーサについて波形を検出した後、全体制御部11は、波
形メモリ50a、50b、50c、50dに記憶された
データを順次読みだし、散乱波強度の方向依存性を散乱
データ記憶部20に予め格納された補正データに基づき
補正した後、基板はんだ付面の超音波散乱反射率の2次
元データを2次元画像メモリ18上に再生する処理を行
う。
【0031】超音波散乱反射率の再生処理の説明を行う
前に、散乱波強度の方向依存性の補正原理について説明
する。いま図12に示すように、基板表面のある点にお
いて単位面積あたりの入射強度Ii(θ)、入射角θの超
音波が入射したものとし、その時入射方向と逆向きに散
乱した散乱波の強度をIr(θ)とすると、図15の3式
で示される関係が成り立つ。ここに、ρ(θ)は最大値1
の関数であり、Rは定数である。このとき、Rを基板表
面の超音波散乱反射率と呼ぶことにする。
【0032】また、入射強度Ii(θ)は、基板裏面にお
ける超音波入射強度をI0 、その指向性をξ(θ)、伝搬
距離dによる基板内での減衰率をγ(d)とすると、図1
5の4式で表されるものとなり、また、散乱波が超音波
入射点で検出される強度Id(θ)は、反射点近傍の基板
表面における微小面積をδsとし、また、トランスジュ
ーサの受信指向性をξ(θ)としたとき、図15の5式で
表されるものとなる。よって、5式に3式、4式を代入
すると、図15の6式が得られる。
【0033】そしていま、基板の厚さはD=一定と考え
ているから、上記した伝搬距離dは、図15の7式で示
されるものとなり、7式を6式に代入すると、散乱波が
超音波入射点で検出される強度Id(θ)は、図15の8
式で表される。したがって、8式から図15の9式が得
られ、9式から図16の10式が得られる。ここで、I
0 、ξはトランスジューサ、γ、ρは基板材料によって
それぞれ決定されるから、F(θ)は、予め測定可能な量
である。
【0034】さて、送信パルスの入射時刻をt=0とし
たとき、時刻tに検出された散乱波強度I(t)は、伝搬
距離dが図16の11式の条件を満たす点からの散乱波
の総和である。ここに、vは基板内の音速である。これ
は、上記7式より図16の12式で示されるものとなっ
て、入射角θ=一定の条件の点からの散乱波にほかなら
ない。したがって、9式、10式より、図16の13式
が導かれ、該13式で示されるδs・Rsは、11式ま
たは12式を満たす点の超音波散乱反射率Rの総和とな
る。
【0035】そして、前記散乱データ記憶部20に上述
したF(θ)を記憶しておき、反射率算出部15で上記1
3式の演算を行うことによって、方向依存性を補正した
超音波散乱反射率が得られる。このように、本実施例で
は超音波の送信と受信を同じ位置で行っているので、上
記12式に示したように、θとtは1対1に対応し、結
果的に、受信散乱波強度I(t)は常に反射点の反射状態
に変換可能である。
【0036】次に、検出対象領域全体にわたる超音波散
乱反射率Rを、前記画像再構成部17で2次元画像メモ
リ18上に再生処理する方法について述べる。基本的な
考え方は、上述したδs・Rsを、1つのトランスジュ
ーサ1aから得られた波形メモリ50a内のデータのそ
れぞれの時刻tにおける補正値として求め、上記11式
または12式を満たす点に対応する2次元画像メモリ1
8上の画素に均一に分配し、これをすべての波形メモリ
50の内容に関して行うものである。
【0037】まず、11式または12式を満たす点につ
いて説明する。
【0038】θ=一定の条件から、これは図13に示す
ように、半径rが図16の14式で表される円周上の点
である。いま、図13に示すような幅Δr、内接円の半
径rのリング状の領域Uを考えると、この領域に分配さ
れるべき値、Su・Rsは、図14の15式で表される
ものとなる。ここに、Suは領域Uの面積であり、図1
6の16式で示される。また、14式から図16の17
式であるから、Δtは、図17の18式となる。よっ
て、Su・Rsは、図17の19式で表される。
【0039】したがって、領域U内に対応する2次元画
像メモリ上の各画素に分配すべき値V(r)は、近似的
に、図17の20式で表せることになる。ここに、Δr
角を1画素に対応させた。なお、tは17式を満たすも
のである。
【0040】このように、2次元画像メモリ上の1画素
に分配される値は、個々のトランスジューサからの距離
rのみに従い、20式から一意に決定できる。
【0041】最後に、2次元画像メモリ上の1画素の値
f(x,y)を、V(r)を用いて反復演算によって精度良
く求める方法について説明する。いま、i番目のトラン
スジューサによって決定された画素(x,y)のV(r)を
Vi(x,y)と書くこととし、f(x,y)のk番目の計
算値を、図17の21式とする。また、図17の22式
は初期値であり、前述した方法によって生成され、反射
率データ記憶部63に格納された欠陥の無い基板におけ
る反射率である。そして、上記21式を、図17の23
式に示す漸化式により求める。ここに、Ui(x,y)
は、i番目のトランスジューサにおいて、(x,y)が含
まれるリング領域Uであり、Sui(x,y)はそこに含
まれる画素の数である。
【0042】この反復演算は、波形メモリ50に格納さ
れた、iによって示されるトランスジューサよりの波形
データごとに、図14に斜線で示す領域内のすべての
(x,y)について値の更新が行われた後、それを、検
出に用いられているすべてのトランスジューサのiにつ
いて任意の順番で行い、この処理をk回反復する。一般
にkは、3ないし5回で十分である。ここで、図14の
斜線領域は、検出に用いられているトランスジューサで
散乱波を受信可能な範囲の共通部分である。すなわち、
図13におけるdがある一定値を越えると、散乱波の信
号強度が著しく減衰し、超音波の受信系統のノイズによ
り、散乱波強度が検出不可能になる。したがって、各ト
ランスジューサにおいて、dが一定値以下、すなわち、
rが一定値以下の円形領域のみが有効な検出範囲とな
る。なお、図14において、各円形領域の中央部は、正
反射領域なので、やはり無効な検出領域となる。
【0043】そして、画像表示部51は、2次元画像メ
モリ18の内容を逐次読みだして、明暗画像としてディ
スプレイ装置52に表示するものである。
【0044】また、欠陥判定部19では、はんだ付部位
置記憶部53からはんだ付部の位置を読みだし、その近
傍の反射率データを2次元画像メモリ18より読み出
し、あらかじめ設定された反射率以下の部分の形状およ
び面積が所定のものかどうかを判定することによって、
そのはんだ付部の良否を出力する。
【0045】本実施例によれば、誤差を最小にするよう
に、反復演算によって超音波反射率の2次元データを生
成しているので、高精度な表示および検査が可能になる
という特徴がある。
【0046】精度を問題にしない場合は、反復を行わ
ず、また、初期値も設けずに、単に波形データを2次元
画像メモリ上に分配することも可能である。
【0047】なお、本実施例において、音速7,800
m/s、厚さ7.35mmのセラミック基板において、
50μmの分解能を得るには、100MHz、0.5サ
イクルの超音波パルスを発生させ、時間間隔0.5ns
で受信波形をサンプリングする。
【0048】また、本実施例では、トランスジューサを
複数基板上に配置したが、1個のトランスジューサを機
械的に移動して波形検出を行い、波形メモリ50に格納
しても同様な画像が検出可能である。基板裏面の部品の
配置によらず、自由に超音波入射点が設定できるという
長所が生まれるが、一方で前記実施例で述べた検出の高
速性という特徴は失われる。
【0049】なおまた上述した実施例では、正反射除去
部14、波形メモリ50、反射率算出部15、画像再構
成部17、2次元画像メモリ18、欠陥判定部19、散
乱データ記憶部20、はんだ付部位置記憶部53、基板
位置検出部62、反射率データ記憶部63、書き込み制
御部64は、あたかも別個の装置のように記述したが、
これら全部または一部をコンピュータのソフトウェア処
理として、あるいはコンピュータの記憶装置内に実現す
ることが可能である。この場合、全体制御部11との一
体化が可能となり、装置全体の小型化が実現できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、回
路基板の裏面に存在するはんだ付部の接続状態を、基板
の反対側より超音波を照射して、少ないトランスジュー
サを用いて高速かつ高解像度に表示あるいは検査するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開口合成法の原理を示す説明図である。
【図2】開口合成法による画像形成の原理を示す説明図
である。
【図3】正反射波が検出される状態を示す説明図であ
る。
【図4】セラミック基板とICチップとの間のはんだ付
部を示す要部断面図である。
【図5】本発明の1実施例に係るはんだ付部表示・検査
装置の構成図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るはんだ付部表示・検
査装置の構成図である。
【図7】本発明の実施例に係るトランスジューサの配置
の1例を側面から見た説明図である。
【図8】本発明の実施例に係るトランスジューサの配置
の1例を裏面から見た説明図である。
【図9】本発明の実施例に係るトランスジューサの1例
を示す説明図である。
【図10】本発明の実施例に係るトランスジューサの他
の1例を示す説明図である。
【図11】送信波および受信波を示す説明図である。
【図12】入射波と散乱波を示す説明図である。
【図13】反射率の分配領域を示す説明図である。
【図14】反復演算処理の有効範囲を示す説明図であ
る。
【図15】本発明の実施例中の説明で用いられる数式群
を示す説明図である。
【図16】本発明の実施例中の説明で用いられる数式群
を示す説明図である。
【図17】本発明の実施例中の説明で用いられる数式群
を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d トランスジューサ 2 セラミック基板 3 はんだ付部 4 反射点 5 入射波 6 正反射波 7 散乱波 8 ICチップ 9 IOピン 10 パルス源 11 全体制御部 12 増幅器 13 波形メモリ 14 正反射波除去部 15 反射率算出部 17 画像再構成部 18 2次元画像メモリ 19 欠陥判定部 20 散乱データ記憶部 21a,21b 振動板 22a,22b 音響レンズ 23 シュー 24a,24b トランスジューサ切り替え器 50a,50b,50c,50d 波形メモリ 51 画像表示部 52 ディスプレイ装置 53 はんだ付部位置記憶部 54 A/D変換器 60a,60b マーク 61a,61b TVカメラ 62 基板位置検出部 63 反射率データ記憶部 64 書き込み制御部 70 X線源 71 X線撮像装置 72 はんだ像分離部 73 表示装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の部品のはんだ付部の接合状態を
    表示するはんだ付部表示方法において、基板または部品
    の被検査対象はんだ付部と反対側の表面の複数箇所の1
    箇所からトランスジューサによりパルス状の超音波を発
    生させて、反射した超音波を当該トランスジューサで検
    出して電気信号に変換し、この電気信号の時間波形を散
    乱反射率のデータに変換して記憶し、続いて上記複数箇
    所の他の1箇所から同様にトランスジューサによりパル
    ス状の超音波を順次発生させて、上記と同様の処理を行
    って各散乱反射率のデータを順次記憶し、この記憶され
    た複数の散乱反射率のデータの一つずつについて、被検
    査対象はんだ付部の存在する平面に対応する2次元平面
    内に対して、散乱反射率のデータが得られたそれぞれの
    時間に相当する距離に対応する位置に、上記散乱反射率
    のデータを分配する処理を繰り返し反復して実施して、
    上記2次元平面に分配された値を2次元明暗画像として
    表示することを特徴とするはんだ付部表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記基板をX線
    透視して得られたX線透視画像によって前記基板上の所
    定位置を認知するようにしたことを特徴とするはんだ付
    部表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記X線透視画
    像から抽出したはんだ像を表示可能としたことを特徴と
    するはんだ付部表示方法。
  4. 【請求項4】 基板上の部品のはんだ付部の接合状態の
    良否を検査するはんだ付部検査方法において、基板また
    は部品の被検査対象はんだ付部と反対側の表面の複数箇
    所の1箇所からトランスジューサによりパルス状の超音
    波を発生させて、反射した超音波を当該トランスジュー
    サで検出して電気信号に変換し、この電気信号の時間波
    形を散乱反射率のデータに変換して記憶し、続いて上記
    複数箇所の他の1箇所から同様にトランスジューサによ
    りパルス状の超音波を順次発生させて、上記と同様の処
    理を行って各散乱反射率のデータを順次記憶し、この記
    憶された複数の散乱反射率のデータの一つずつについ
    て、被検査対象はんだ付部の存在する平面に対応する2
    次元平面内に対して、散乱反射率のデータが得られたそ
    れぞれの時間に相当する距離に対応する位置に、上記散
    乱反射率のデータを分配する処理を繰り返し反復して実
    施して、上記2次元平面に分配された値に基づいて接合
    部の良否を判定することを特徴とするはんだ付部検査方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、前記基板をX線
    透視して得られたX線透視画像によって前記基板上の所
    定位置を認知するようにしたことを特徴とするはんだ付
    部検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、前記X線透視に
    よるはんだ付部の透視画像の評価処理結果と併せて、前
    記接合部の良否を判定可能としたことを特徴とするはん
    だ付部検査方法。
  7. 【請求項7】 基板上の部品のはんだ付部の接合状態を
    表示するはんだ付部表示装置において、基板または部品
    の被検査対象はんだ付部と反対側の表面に配置した複数
    のトランスジューサと、上記複数のトランスジューサか
    ら一つを選択する切り替え手段と、上記切り替え手段で
    選択されたトランスジューサより超音波を発生させる超
    音波信号発生手段と、受信時間と散乱波強度の関係を記
    憶するための変換情報記憶手段と、上記トランスジュー
    サで検出された反射波の電気信号の時間波形を上記変換
    情報記憶手段の内容に基づき散乱反射率に変換する散乱
    反射率変換手段と、上記複数のトランスジューサからの
    散乱反射率を記憶する複数の散乱反射率記憶手段と、被
    検査対象はんだ付部の存在する平面に対応する2次元情
    報記憶手段と、上記散乱反射率記憶手段の内容を上記2
    次元情報記憶手段に上記散乱反射率記憶手段の記憶位置
    に基づいてその内容を分配し記憶させる分配手段と、上
    記2次元情報記憶手段の内容を2次元的に明暗画像とし
    て表示する表示手段とから成ることを特徴とするはんだ
    付部表示装置。
  8. 【請求項8】 基板上の部品のはんだ付部の接合状態の
    良否を検査するはんだ付部検査装置において、基板また
    は部品の被検査対象はんだ付部と反対側の表面に配置し
    た複数のトランスジューサと、上記複数のトランスジュ
    ーサから一つを選択する切り替え手段と、上記切り替え
    手段で選択されたトランスジューサより超音波を発生さ
    せる超音波信号発生手段と、受信時間と散乱波強度の関
    係を記憶するための変換情報記憶手段と、上記トランス
    ジューサで検出された反射波の電気信号の時間波形を上
    記変換情報記憶手段の内容に基づき散乱反射率に変換す
    る散乱反射率変換手段と、上記複数のトランスジューサ
    からの散乱反射率を記憶する複数の散乱反射率記憶手段
    と、被検査対象はんだ付部の存在する平面に対応する2
    次元情報記憶手段と、上記散乱反射率記憶手段の内容を
    上記2次元情報記憶手段に上記散乱反射率記憶手段の記
    憶位置に基づいてその内容を分配し記憶させる分配手段
    と、上記2次元情報記憶手段の内容に基づいて接合部の
    良否を判定する判定手段とから成ることを特徴とするは
    んだ付部検査装置。
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