JPH09177857A - １方向ロータリダンパ - Google Patents
１方向ロータリダンパInfo
- Publication number
- JPH09177857A JPH09177857A JP7339352A JP33935295A JPH09177857A JP H09177857 A JPH09177857 A JP H09177857A JP 7339352 A JP7339352 A JP 7339352A JP 33935295 A JP33935295 A JP 33935295A JP H09177857 A JPH09177857 A JP H09177857A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- input shaft
- housing
- roller
- clearance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 １方向にダンパ機能を有する簡易で安価な構
成を提供する。 【解決手段】 １方向ロータリダンパは、１方向クラッ
チ１と、１方向クラッチ１の外輪１ａの外径に隙間Ｓを
もって外嵌されたハウジング２と、隙間Ｓに密封された
粘性流体例えばシリコーンオイル等の高粘性流体３とを
主要な要素として構成される。
成を提供する。 【解決手段】 １方向ロータリダンパは、１方向クラッ
チ１と、１方向クラッチ１の外輪１ａの外径に隙間Ｓを
もって外嵌されたハウジング２と、隙間Ｓに密封された
粘性流体例えばシリコーンオイル等の高粘性流体３とを
主要な要素として構成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆入力回転トル
クに対して１方向にダンパ機能を有する１方向ロータリ
ダンパに関する。
クに対して１方向にダンパ機能を有する１方向ロータリ
ダンパに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】例えば、トイレの便座
用蓋のような蓋体を手動又は電動で開閉する場合は、開
けるときは蓋を上方に速やかに持ち上げ、閉めるときは
蓋が自重で急激に落下しないように支えながら緩やかに
降ろしてゆく動作が必要になる。
用蓋のような蓋体を手動又は電動で開閉する場合は、開
けるときは蓋を上方に速やかに持ち上げ、閉めるときは
蓋が自重で急激に落下しないように支えながら緩やかに
降ろしてゆく動作が必要になる。
【０００３】本発明は、上記のような動作を容易に行な
うことを可能にするため、正逆入力回転トルクに対し
て、一方の入力方向にはフリーで、他方の入力方向には
ダンパ作用をする簡易で安価な構成を提供しようとする
ものである。
うことを可能にするため、正逆入力回転トルクに対し
て、一方の入力方向にはフリーで、他方の入力方向には
ダンパ作用をする簡易で安価な構成を提供しようとする
ものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の１方向ロータリ
ダンパは、内周面にカム面が形成された外輪、および、
この外輪のカム面に配されたトルク伝達部材を主体とす
る１方向クラッチと、この１方向クラッチの外輪に隙間
をもって外嵌されたハウジングと、前記隙間に密封され
た粘性流体とを有する。
ダンパは、内周面にカム面が形成された外輪、および、
この外輪のカム面に配されたトルク伝達部材を主体とす
る１方向クラッチと、この１方向クラッチの外輪に隙間
をもって外嵌されたハウジングと、前記隙間に密封され
た粘性流体とを有する。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【０００６】図１に示すように、この実施形態の１方向
ロータリダンパは、１方向クラッチ１と、１方向クラッ
チ１の外輪１ａの外径に隙間Ｓをもって外嵌されたハウ
ジング２と、隙間Ｓに密封された粘性流体例えばシリコ
ーンオイル等の高粘性流体３とを主要な要素として構成
される。
ロータリダンパは、１方向クラッチ１と、１方向クラッ
チ１の外輪１ａの外径に隙間Ｓをもって外嵌されたハウ
ジング２と、隙間Ｓに密封された粘性流体例えばシリコ
ーンオイル等の高粘性流体３とを主要な要素として構成
される。
【０００７】この実施形態において、１方向クラッチ１
は、内周面に複数のカム面１ａ１が円周等間隔に形成さ
れたシェル形の外輪１ａ、外輪１ａの各カム面１ａ１に
配されたトルク伝達部材としての複数のローラ１ｂ、ロ
ーラ１ｂを保持する例えばクシ形の保持器１ｃ（保持器
１ｃは樹脂材で形成しても良い。）、保持器４に装着さ
れたバネ部材１ｄを備えている。ローラの１ｂの内径
に、入力軸４が直接挿通される（内輪を具備した構成と
しても良い。）。尚、外輪１ａの両端内径に一対の滑り
軸受例えば焼結含油軸受５を装着して、ラジアル荷重を
支持する構成にしてある。
は、内周面に複数のカム面１ａ１が円周等間隔に形成さ
れたシェル形の外輪１ａ、外輪１ａの各カム面１ａ１に
配されたトルク伝達部材としての複数のローラ１ｂ、ロ
ーラ１ｂを保持する例えばクシ形の保持器１ｃ（保持器
１ｃは樹脂材で形成しても良い。）、保持器４に装着さ
れたバネ部材１ｄを備えている。ローラの１ｂの内径
に、入力軸４が直接挿通される（内輪を具備した構成と
しても良い。）。尚、外輪１ａの両端内径に一対の滑り
軸受例えば焼結含油軸受５を装着して、ラジアル荷重を
支持する構成にしてある。
【０００８】この実施形態において、ハウジング２は一
端が開口し、他端にフランジ２ａが一体形成された円筒
カップ状のものである。ハウジング２の内径は１方向ク
ラッチ１の外輪１ａの外径よりも若干大きく、そのた
め、ハウジング２の内周に１方向クラッチ１を収容する
と、ハウジング２の内周と外輪１ａの外周との間に若干
の隙間Ｓができる。
端が開口し、他端にフランジ２ａが一体形成された円筒
カップ状のものである。ハウジング２の内径は１方向ク
ラッチ１の外輪１ａの外径よりも若干大きく、そのた
め、ハウジング２の内周に１方向クラッチ１を収容する
と、ハウジング２の内周と外輪１ａの外周との間に若干
の隙間Ｓができる。
【０００９】高粘性流体３は上記のような隙間Ｓに充填
され、ハウジング２の開口端内径に装着されたシール６
によって隙間Ｓに密封される。
され、ハウジング２の開口端内径に装着されたシール６
によって隙間Ｓに密封される。
【００１０】図１（ｂ）に拡大して示すように、ローラ
１ｂは、バネ部材１ｄの舌片１ｄ１によってカム面１ａ
１のくさび隙間側に常時押圧される。例えば、同図にお
いて、入力軸４がＹ方向に回転すると、ローラ１ｂがバ
ネ部材１ｄの弾性力に抗してカム面１ａ１に対してＹ方
向に相対移動し、くさび隙間から離脱する。そのため、
入力軸４と外輪１ａとの間で回転トルクが遮断され、入
力軸４が外輪１ａおよびハウジング２（ハウジング２は
静止系に固定される。）に対して空転する。一方、入力
軸４がＸ方向に回転すると、ローラ１ｂがカム面１ａ１
に対してＸ方向に相対移動し、くさび隙間に係合する。
そのため、入力軸４からの回転トルクがローラ１ｂを介
して外輪１ａに伝達される。ハウジング２との間に隙間
Ｓが存在することにより、外輪１ａはハウジング２に対
してＸ方向に相対回転することができるが、この時、外
輪１ａは隙間Ｓに密封された高粘性流体３から粘性剪断
抵抗を受け、この粘性剪断抵抗が入力軸４に対して制動
力（緩衝力）として働く。これが、この１方向ロータリ
ダンパのダンパ作用である。
１ｂは、バネ部材１ｄの舌片１ｄ１によってカム面１ａ
１のくさび隙間側に常時押圧される。例えば、同図にお
いて、入力軸４がＹ方向に回転すると、ローラ１ｂがバ
ネ部材１ｄの弾性力に抗してカム面１ａ１に対してＹ方
向に相対移動し、くさび隙間から離脱する。そのため、
入力軸４と外輪１ａとの間で回転トルクが遮断され、入
力軸４が外輪１ａおよびハウジング２（ハウジング２は
静止系に固定される。）に対して空転する。一方、入力
軸４がＸ方向に回転すると、ローラ１ｂがカム面１ａ１
に対してＸ方向に相対移動し、くさび隙間に係合する。
そのため、入力軸４からの回転トルクがローラ１ｂを介
して外輪１ａに伝達される。ハウジング２との間に隙間
Ｓが存在することにより、外輪１ａはハウジング２に対
してＸ方向に相対回転することができるが、この時、外
輪１ａは隙間Ｓに密封された高粘性流体３から粘性剪断
抵抗を受け、この粘性剪断抵抗が入力軸４に対して制動
力（緩衝力）として働く。これが、この１方向ロータリ
ダンパのダンパ作用である。
【００１１】この１方向ロータリダンパは、例えば、ハ
ウジング２のフランジ２ａを適宜の静止部材に固定し、
入力軸４にダンパ動作を必要とする移動部材を連結し
て、使用することができる。トイレの便座用蓋を開閉す
る場合を例にとると、ハウジング２を便器等に固定し、
入力軸４に便座用蓋に連結する。連結の方向は、蓋を開
く（便座から持ち上げる）方向が１方向クラッチの空転
方向｛図１（ｂ）におけるＹ方向）｝、蓋を閉じる（便
座に降ろす）方向が１方向クラッチのロック方向｛図１
（ｂ）におけるＸ方向｝である。このような便座用蓋の
開閉機構において、蓋を開くときは入力軸４が外輪１ａ
に対して開放される（空転する）ので、入力軸４に連結
された蓋は上方に速やかに持ち上がる。この時、外輪１
ａはハウジング２に対して停止したままである。一方、
蓋を閉めるときは入力軸４と外輪１ａとの間が連結さ
れ、外輪１ａがハウジング２に対して相対回転するが、
この時、隙間Ｓに介在する高粘性流体の粘性剪断抵抗が
働き、これが入力軸４に対して制動力として働く。その
ため、入力軸４に連結された蓋は緩やかに下降して、便
座に着座することができる。
ウジング２のフランジ２ａを適宜の静止部材に固定し、
入力軸４にダンパ動作を必要とする移動部材を連結し
て、使用することができる。トイレの便座用蓋を開閉す
る場合を例にとると、ハウジング２を便器等に固定し、
入力軸４に便座用蓋に連結する。連結の方向は、蓋を開
く（便座から持ち上げる）方向が１方向クラッチの空転
方向｛図１（ｂ）におけるＹ方向）｝、蓋を閉じる（便
座に降ろす）方向が１方向クラッチのロック方向｛図１
（ｂ）におけるＸ方向｝である。このような便座用蓋の
開閉機構において、蓋を開くときは入力軸４が外輪１ａ
に対して開放される（空転する）ので、入力軸４に連結
された蓋は上方に速やかに持ち上がる。この時、外輪１
ａはハウジング２に対して停止したままである。一方、
蓋を閉めるときは入力軸４と外輪１ａとの間が連結さ
れ、外輪１ａがハウジング２に対して相対回転するが、
この時、隙間Ｓに介在する高粘性流体の粘性剪断抵抗が
働き、これが入力軸４に対して制動力として働く。その
ため、入力軸４に連結された蓋は緩やかに下降して、便
座に着座することができる。
【００１２】尚、１方向クラッチは図１に例示した形態
の他、種々の形態のもの（例えば、トルク伝達部材とし
てボールを用いたもの等）を用いることができ、また、
ハウジングも種々の形状のものを用いることができる。
の他、種々の形態のもの（例えば、トルク伝達部材とし
てボールを用いたもの等）を用いることができ、また、
ハウジングも種々の形状のものを用いることができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正逆入力回転トルクに対して、一方の入力方向にはフリ
ーで、他方の入力方向にはダンパ作用をする簡易で安価
な構成を提供することができる。
正逆入力回転トルクに対して、一方の入力方向にはフリ
ーで、他方の入力方向にはダンパ作用をする簡易で安価
な構成を提供することができる。
【図１】本発明の実施形態を示す縦断面図（図ａ）、部
分拡大横断面図（図ｂ）である。
分拡大横断面図（図ｂ）である。
１ １方向クラッチ １ａ 外輪 １ａ１ カム面 １ｂ ローラ ２ ハウジング ３ 粘性流体 Ｓ 隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 内周面にカム面が形成された外輪、およ
び、この外輪のカム面に配されたトルク伝達部材を主体
とする１方向クラッチと、この１方向クラッチの外輪に
隙間をもって外嵌されたハウジングと、前記隙間に密封
された粘性流体とを有する１方向ロータリダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7339352A JPH09177857A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | １方向ロータリダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7339352A JPH09177857A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | １方向ロータリダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09177857A true JPH09177857A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18326652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7339352A Withdrawn JPH09177857A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | １方向ロータリダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09177857A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2003364A2 (en) | 2007-06-11 | 2008-12-17 | Antonino Cultraro | A rotary damper having a unidirectional clutch |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP7339352A patent/JPH09177857A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2003364A2 (en) | 2007-06-11 | 2008-12-17 | Antonino Cultraro | A rotary damper having a unidirectional clutch |
| EP2003364A3 (en) * | 2007-06-11 | 2009-08-26 | Antonino Cultraro | A rotary damper having a unidirectional clutch |
| US8220603B2 (en) | 2007-06-11 | 2012-07-17 | Antonino Cultraro | Rotary damper with one-way clutch |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |