JPH09177833A - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH09177833A
JPH09177833A JP7331938A JP33193895A JPH09177833A JP H09177833 A JPH09177833 A JP H09177833A JP 7331938 A JP7331938 A JP 7331938A JP 33193895 A JP33193895 A JP 33193895A JP H09177833 A JPH09177833 A JP H09177833A
Authority
JP
Japan
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clutch plate
clutch
output gear
torque
output shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP7331938A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Yasuda
正憲 保田
Kazuo Hanai
一生 花井
Shinichi Kanie
進一 蟹江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力ギアのトルクを確実にクラッチ板へと伝
達することが可能であり、しかもクラッチ板をその作動
位置方向に移動させるにあたって装置の大型化を回避す
ることが可能なクラッチ装置を提供する。 【解決手段】 出力ギア110と出力軸150間を連結
し出力ギア110のトルクを出力軸150に選択的に伝
達するクラッチ装置であり、出力軸150に接続される
作動位置と接続されない非作動位置との間を移動するク
ラッチ板120と、クラッチ板120を非作動位置方向
に付勢・保持するする保持手段125と、クラッチ板1
20を作動位置に移動するクラッチ板移動手段140
と、少なくともクラッチ板120が作動位置にある場合
に、出力ギア110とクラッチ板120との間を一体的
に接続し出力ギア110のトルクをクラッチ板120に
伝達するべく保持手段125とは別に設けられたトルク
伝達手段121とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力ギアから出力
軸へとトルクを伝達するためのクラッチ装置に関する発
明である。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッチ装置としては、図6に示
すような構造のクラッチ装置1が知られている(特開昭
64−47628号公報参照)。このクラッチ装置1
は、出力ギア10と出力軸50の間を連接して、出力ギ
ア10のトルクを選択的(クラッチ装置1が作動した場
合のみ)に出力軸50へ伝達するべく、クラッチ板2
0,ロ−タ30,電磁コイル40を主体に構成されてい
る。出力ギア10は、特に図示しない複数の段付きギア
を介して駆動用モ−タの駆動力が伝達されることにより
回転運動をおこなう部材である。出力ギア10は出力軸
50の回りに遊嵌されており、出力ギア10自体は出力
軸50へトルクを直接伝達しない構造とされている。ま
た、出力軸50は、クラッチ装置1を介して選択的に出
力ギア10のトルクが伝達され、これによって回転運動
をおこなう。そして、出力軸50の回転トルクを利用し
て、例えば操作用レバ−(図示しない)が駆動されるこ
とになる。
【0003】次に、クラッチ装置1を構成する各部材に
ついて説明すると、クラッチ板20は、図7に示すよう
に、板バネ25を介して出力ギア10に一体的に連結さ
れている。これによって、クラッチ板20は、出力ギア
10の回転に伴って出力ギア10のトルクを受承して回
転運動をおこなう。また、板バネ25は、クラッチ板2
0を常時出力ギア方向に付勢して保持する役割も果たし
ている。ロ−タ30は、出力軸連結部33を介して出力
軸50に一体状に固定されており、出力軸50と一体的
にのみ回転運動が可能とされている。また、ロ−タ30
の周縁部にはクラッチ板係合ピン31がクラッチ板23
方向に突出状に形成されている。電磁コイル40は、図
6に示すように、ロ−タ30の裏側(クラッチ板20と
対向する側,すなわち図中ロ−タ30の右側)に配置さ
れており、そのコイルが通電された場合に限って吸引ト
ルクを生成し、クラッチ板20をロ−タ30方向に吸引
する。
【0004】さて、クラッチ装置1が出力ギア10と出
力軸50の間を連接しない場合、図7に示すように、ク
ラッチ板20は、ロ−タ30に連結されることなく、板
バネ25によって出力ギア10方向に付勢されて非作動
位置に保持される。次に、図6に示す電磁コイル40が
通電された場合には、その吸引トルクによりクラッチ板
20は板バネ25の付勢力に抗してロ−タ30方向に吸
引される。そして、図8に示すように、クラッチ板20
の周縁に設けられたロ−タ係合部23にクラッチ板係合
ピン31が係合し、これによって、クラッチ板20はロ
−タ30に連結された作動位置に移動することにより、
出力ギア10は、板バネ25,クラッチ板20,ロ−タ
30を介して出力軸50と連結される。そして、出力ギ
ア10のトルクが出力軸50に伝達されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のクラッ
チ装置1においては、クラッチ板20は板バネ25によ
って出力ギア10に接続されており、板バネ25は、ク
ラッチ板20を出力ギア10方向に付勢して保持する役
割を果たしている。一方、板バネ25は、出力ギア10
およびクラッチ板20を一体的に接続して出力ギア10
のトルクをクラッチ板20に伝達する役割をも果たして
いるため、出力ギア10のトルクをクラッチ板20に確
実に伝達するためには、板バネ25に高い剛性を付与す
る必要がある。ここで、板バネ25に高剛性を付与した
場合、クラッチ板20を非作動位置から作動位置に確実
に移動させるために電磁コイル40の吸引力を大きくし
てやる必要がある。しかしながら、一般に電磁コイルの
吸引トルクはそのコイル電流とコイル巻き数によって決
まるため、板バネ25の高剛性に抗してクラッチ板20
を移動させるには電磁コイル40の大型化,ひいてはク
ラッチ装置1全体の大型化・重量増大が不可避となって
しまい不都合である。一方、電磁コイル40の大型化を
回避するために板バネ25の剛性を低く抑えるとすれ
ば、出力ギア10のトルクを板バネ25を介してクラッ
チ板20に伝達する際、板バネ25が出力ギア10のト
ルクに耐えられず、変形ないし破断してしまうおそれが
あり妥当ではない。
【0006】本発明は、上記した問題に鑑み、出力ギア
のトルクを確実にクラッチ板へと伝達することが可能で
あり、しかもクラッチ板をその作動位置方向に移動させ
るにあたって装置の大型化を回避することが可能なクラ
ッチ装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は以下の手段を講じている。請求項1の
発明は、出力ギアと出力軸との間を連結し前記出力ギア
のトルクを前記出力軸に選択的に伝達するためのクラッ
チ装置であって、前記出力軸に接続される作動位置と前
記出力軸に接続されない非作動位置との間を移動可能と
されたクラッチ板と、前記クラッチ板を前記非作動位置
方向に付勢して前記非作動位置に保持するための保持手
段と、前記保持手段による付勢力に抗して前記クラッチ
板を前記作動位置に移動するためのクラッチ板移動手段
と、少なくとも前記クラッチ板が前記作動位置にある場
合に前記出力ギアと前記クラッチ板との間を一体的に接
続し前記出力ギアのトルクを前記クラッチ板に伝達する
べく前記保持手段とは別に設けられたトルク伝達手段と
を有することを特徴とするクラッチ装置である。
【0008】請求項1の発明によれば、クラッチ板を非
作動位置方向に付勢して作動位置に保持するのは保持手
段が担当し、一方、出力ギアとクラッチ板との間のトル
ク伝達は保持手段とは別個に設けられたトルク伝達手段
が担当する。従って、出力ギアとクラッチ板との間のト
ルク伝達のために保持手段に高剛性を敢えて付与する必
要がなく、クラッチ板移動手段を高出力にする必要がな
くなる。 すなわち、従来のように一の部材(板バネ)
に保持手段とトルク伝達手段の両機能を併用した場合の
問題点が解消されることとなる。
【0009】請求項2の発明は、前記トルク伝達手段
は、前記クラッチ板を前記作動位置と前記非作動位置と
の間で摺動可能に前記出力ギアに連結するシャフトピン
によって構成されていることを特徴とする請求項1に記
載のクラッチ装置である。
【0010】請求項2の発明によれば、クラッチ板は、
トルク伝達手段であるシャフトピンを介して出力ギアに
連結された状態で作動位置と非作動位置との間を摺動可
能とされている。従って、クラッチ板は少なくともその
作動位置において確実に出力ギアからのトルクを受承す
ることが可能とされている。
【0011】請求項3の発明は、前記クラッチ板は、前
記作動位置において、前記出力軸と一体に設けられたロ
−タに連結されることによって前記出力軸に接続され、
前記保持手段は、前記クラッチ板と前記ロ−タの間に間
挿されたウエ−ブワッシャによって構成され、前記クラ
ッチ板移動手段は、前記クラッチ板を前記ロ−タ方向に
吸引して前記ロ−タに連結可能な電磁コイルによって構
成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載のクラッチ装置である。
【0012】請求項3の発明によれば、クラッチ板をロ
−タ方向に吸引する電磁コイルによってクラッチ板は作
動位置に移動されてロ−タに連結される。ロ−タは出力
軸と一体に設けられているため、出力ギアのトルクはク
ラッチ板,ロ−タを介して確実に出力軸に伝達される。
一方、クラッチ板とロ−タの間に間挿されたウエ−ブワ
ッシャを介して、クラッチ板はロ−タに連結されない非
作動位置方向に付勢されるため、電磁コイルがクラッチ
板をロ−タ方向に吸引しない場合、クラッチ板は常に非
作動位置に保持されることになる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載のクラッチ装置において、前記出力
軸は前記出力ギアから伝達されたトルクを介して内燃機
関のスロットルバルブを開閉するものであり、これによ
って前記内燃機関の駆動制御がおこなわれることを特徴
とするクラッチ装置である。
【0014】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載されたクラッチ装置における
出力軸が内燃機関のスロットルバルブの開閉作業をおこ
なう構成が得られ、これによって内燃機関の駆動制御が
おこなわれる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の「クラッチ装置」
を内燃機関の駆動制御装置に用いた構成を実施の形態の
一例とし、図面を参照しつつ説明する。図1に駆動制御
装置100の全体構造を示す。駆動制御装置100は、
出力ギア110と出力軸150の間を連接して、出力ギ
ア110のトルクを選択的に出力軸150へ伝達するべ
く、クラッチ板120,シャフトピン121,ウエ−ブ
ワッシャ125,ロ−タ130,電磁コイル140を主
体に構成されている。ここで、各部材と本発明との対応
を説明すると、シャフトピン121は本発明の「トルク
伝達手段」に対応し、ウエ−ブワッシャ125は本発明
の「保持手段」に対応し、電磁コイル140は本発明の
「クラッチ板移動手段」にそれぞれ対応している。
【0016】出力ギア110は、特に図示しない複数の
段付きギアを介して駆動用モ−タの駆動力が伝達される
ことにより回転運動をおこなう。出力ギア110は出力
軸150の回りに遊嵌されており、出力ギア110自体
は出力軸150へトルクを直接伝達しない構造とされて
いる。出力軸150には、選択的(後述するクラッチ板
120が作動位置に移動した場合のみ)に出力ギア11
0のトルクが伝達されて回転運動をおこなう。そして、
出力軸150の回転トルクを利用して、スロットルバル
ブ開閉用レバ−151が回動制御される。
【0017】クラッチ板120は、図1に示すように、
ロ−タ係合部123をその周縁部に有すとともに出力軸
150まわりに配置された円板状の部材であり、シャフ
トピン121を介して出力ギア110に一体的に連結さ
れている。ここで、シャフトピン121は、クラッチ板
120から出力ギア110方向に突出して設けられると
ともに、その端部が出力ギア110に嵌挿されている。
すなわち、シャフトピン121は、出力ギア110にク
ラッチ板120を常時連結した状態で図中左右方向に摺
動可能としている。
【0018】シャフトピンは、クラッチ板120を出力
ギア110に対して比較的少ない力で図中左右方向に摺
動可能とし、同時に、クラッチ板120が出力ギア11
0に対して相対的にどの位置にあっても、出力ギア11
0の回転に伴ってクラッチ板120を強制的に回転させ
て出力ギア110のトルクをクラッチ板120に伝達す
ることが可能である。そして、これによってクラッチ板
120は後述する作動位置と非作動位置の間を移動可能
とされているのである。
【0019】なお、本発明の実施の形態ではシャフトピ
ン121をクラッチ板120から出力ギア110方向に
突出させる構成としたが、反対に出力ギア110からク
ラッチ板120方向に突出させてクラッチ板120に嵌
挿することによって、クラッチ板120を摺動可能にす
る構成でもよい。
【0020】また、クラッチ板120と後述するロ−タ
130との間には、ウエ−ブワッシャ125が配置され
ている。このウエ−ブワッシャ125は、図3に示すよ
うに、ロ−タ130に対しクラッチ板120を図中左方
向に付勢するものであり、この結果、クラッチ板120
は出力ギア110方向に常時付勢され、非作動位置,す
なわちクラッチ板120のロ−タ係合部123がロ−タ
130のクラッチ板係合部131に接続され得ない位置
に保持されている。なお、このウエ−ブワッシャ125
はクラッチ120を非作動位置に付勢・保持する役割の
みを果たす部材であり、出力ギア110,クラッチ板1
20,ロ−タ130および出力軸150間のトルク伝達
に直接関与するものではない。
【0021】ロ−タ130は、出力軸150まわりに配
置され、出力軸連結部133を介して出力軸150に一
体的に連結された円板状の部材である。そして、図2に
示すように、クラッチ板120が図中右方向に移動して
その作動位置に達した場合、クラッチ板120のロ−タ
係合部123に連結可能なクラッチ板係合部131がロ
−タ130のの周縁部に形成されている。
【0022】電磁コイル140は、ロ−タ130の図中
右側(クラッチ板120と対向する側)において、ステ
−タ141とともに配置されており、コイルが通電され
た場合に限って吸引トルクを生成し、クラッチ板120
をロ−タ130方向に吸引する。
【0023】次に、駆動制御装置100の作用について
説明する。出力ギア110は、特に図示しない段付きギ
アを介し、駆動用モ−タのトルクを伝達されて回転運動
をおこなう(図1参照)。このとき、クラッチ120か
ら突出して形成されたシャフトピン121が出力ギア1
10に嵌挿されているため、出力ギア110の回転に伴
ってクラッチ板120も回転運動をおこなう。
【0024】さて、 電磁コイル140が通電されず吸
引トルクを生成しない場合、図1および図3に示すよう
に、クラッチ板120はウエ−ブワッシャ125の付勢
力によって出力ギア110方向に付勢され非作動位置に
保持される。すなわち、図1および図3は、クラッチ板
120がロ−タ130に連結されず出力ギア110のト
ルクをロ−タ130に伝達しえない非作動位置にある状
態を示している。この場合、出力ギア110のトルクは
クラッチ板120に対してのみ伝達されており、ロ−タ
130および出力軸150はトルクを受承せず回転しな
い。
【0025】次に、電磁コイル140が通電されて吸引
トルクを生成した場合、図2に示すように、クラッチ板
120はこの吸引トルクによってウエ−ブワッシャ12
5の付勢力に抗してロ−タ130方向に吸引され、ロ−
タ130に接続して出力ギア110のトルクをロ−タ1
30に伝達可能な作動位置におかれる。作動位置におけ
るトルク伝達は、ロ−タ係合部123とクラッチ板係合
部131との係合によってなされる。この結果、出力ギ
ア110は、シャフトピン121,クラッチ板120,
ロ−タ130を介して出力軸150と連結されることに
なる。従って、出力ギア110の回転に伴って出力軸1
50も回転可能となり、出力ギア110のトルクが出力
軸150に伝達されることになる。
【0026】出力軸150へのトルク伝達を選択的に止
めたい場合には、電磁コイル140への通電を停止して
吸引トルクの生成を止める。クラッチ板120は、ウエ
−ブワッシャ125の付勢力によって出力ギア110方
向に付勢され非作動位置に保持される。これによって出
力軸150へのトルク伝達が停止される。
【0027】さて、出力ギア110のトルクが出力軸1
50に伝達された場合、出力軸150の端部(図中右端
部)にはスロットルバルブ開閉用レバ−151が取付け
られており、このスロットルバルブ開閉用レバ−151
が出力軸150とともに回転ないし回動運動することに
よって、内燃機関のスロットルバルブが開閉制御される
ことになる。すなわち、図4に示すように、駆動用モ−
タ101のトルクが駆動用制御装置100を介して出力
軸150に伝達され、これによってスロットルバルブ開
閉用レバ−151が回動制御されることによって、スロ
ットルレバ−103を介してスロットルボデ−のボア内
面104に設けられたスロットルバルブ105を開閉
し、これによって内燃機関の駆動制御がおこなわれるの
である。
【0028】本実施の形態では、上述したように、本発
明の「クラッチ装置」を内燃機関の駆動制御装置に用い
た一例を説明したが、その用途としては、例えば、図4
に示すように、アクセル102の操作量に応じて所定の
速度で走行する自動車について、アクセル102の操作
をすることなく、一定の操作信号に基づいて車載コンピ
ュ−タ(図示しない)が駆動用モ−タ101を駆動し、
この駆動用モ−タ101のトルクを介して、選択的にス
ロットルバルブ105の開閉制御をおこなって自動車の
走行速度を維持する「自動車の定速走行装置」に用いる
ことも可能である。
【0029】この場合、図1に示すように、クラッチ板
120は出力ギア110に対しシャフトピン121を介
して摺動自在とされているため、クラッチ板120とロ
−タ130との離脱を円滑におこなうことが可能であ
る。従って、定速走行装置をOFFにしてもクラッチ板
120がロ−タ130から離脱せず、オペレ−タの意思
に反して定速走行装置の解除ができなくなるといったお
それが無くなり、フェ−ルセ−フの見地より優れた定速
走行装置が提供され得ることになる。
【0030】また、本実施の形態では、本発明における
「保持手段」をウエ−ブワッシャ125によって構成し
ていた(図1,図3参照)。一方、本発明の一つの特徴
は、クラッチ板の保持手段と、出力ギアとクラッチ板の
間のトルク伝達手段とを別に設けることにある。従っ
て、図5に示すように、トルク伝達手段としてシャフト
ピン121を用いた状態で、保持手段を適宜代替する構
成を採用してもよい。すなわち、クラッチ板120とロ
−タ130との間に、クラッチ板120を出力ギア11
0方向に付勢するためのバネや板バネ等の付勢手段12
5aを間挿する構成や、クラッチ板120と出力ギア1
10との間に、クラッチ板120を出力ギア110方向
に付勢するための付勢手段であるバネ125bや板バネ
125cを間挿する構成である。いずれの構成であって
も、付勢手段はクラッチ板120の付勢の役割のみを担
当し、出力ギア110とクラッチ板120間のトルク伝
達はシャフトピン121が担当するため、付勢手段に高
い剛性を付与する必要がなく、装置の大型化を回避する
ことが可能である。
【0031】また、図1ないし図3に示すように、クラ
ッチ板120とロ−タ130との連結は、ロ−タ係合部
123とクラッチ板係合部131との係合によっておこ
なっていたが、これを従来の技術のようにピン式に代替
したり、他のいわゆる「すべり」形式の接続方法に代替
することも勿論可能である。この場合であっても、クラ
ッチ板120はシャフトピン121を介して、円滑にロ
−タ130から摺動状に離脱可能であるため、オペレ−
タの意思に反して、クラッチ板120が非作動位置に戻
らないというおそれがなくなる。
【0032】本発明の実施の形態によれば、出力ギアの
トルクはシャフトピン121を介して確実にクラッチ板
120に伝達可能であり、しかもシャフトピン121は
クラッチ板120を容易に作動位置と非作動位置との間
で摺動可能としている。このためウエ−ブワッシャ12
5等の保持手段はクラッチ板120を出力ギア方向に付
勢して非作動位置に保持するに最低限必要なだけの剛性
を有すれば足りるため、電磁コイル140の吸引トルク
もこの保持手段に抗してクラッチ板120をロ−タ13
0に連結し得る最低限の量で足り、この結果電磁コイル
140の大型化を回避でき、クラッチ装置自体の大型化
・重量化を回避することが可能となった。
【0033】
【本発明の効果】本発明によれば、出力ギアのトルクを
確実にクラッチ板へと伝達することが可能であり、しか
もクラッチ板をその作動位置方向に移動させるにあたっ
て装置の大型化を回避することが可能なクラッチ装置が
提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構造を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態において、クラッチ板が作
動位置にある場合の構造を示す断面図である。
【図3】クラッチ板が非作動位置にある場合の詳細な構
造を示す断面図である。
【図4】スロットルバルブの開閉制御の状態を示す模式
図である。
【図5】本発明の実施の形態の変更例を示す模式図であ
る。
【図6】従来のクラッチ装置の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来のクラッチ装置において、クラッチ板が非
作動位置にある場合の詳細な構造を示す断面図である。
【図8】従来のクラッチ装置において、クラッチ板が作
動位置にある場合の詳細な構造を示す断面図である。
【符号の説明】
100 定速走行装置 110 出力ギア 120 クラッチ板 121 シャフトピン 123 ロ−タ係合部 125 ウエ−ブワッシャ 130 ロ−タ 131 クラッチ板係合部 133 出力軸連結部 140 電磁コイル 141 ステ−タ 150 出力軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力ギアと出力軸との間を連結し前記出
    力ギアのトルクを前記出力軸に選択的に伝達するための
    クラッチ装置であって、 前記出力軸に接続される作動位置と前記出力軸に接続さ
    れない非作動位置との間を移動可能とされたクラッチ板
    と、 前記クラッチ板を前記非作動位置方向に付勢して前記非
    作動位置に保持するための保持手段と、 前記保持手段による付勢力に抗して前記クラッチ板を前
    記作動位置に移動するためのクラッチ板移動手段と、 少なくとも前記クラッチ板が前記作動位置にある場合
    に、前記出力ギアと前記クラッチ板との間を一体的に接
    続し前記出力ギアのトルクを前記クラッチ板に伝達する
    べく前記保持手段とは別に設けられたトルク伝達手段
    と、 を有することを特徴とするクラッチ装置
  2. 【請求項2】 前記トルク伝達手段は、前記クラッチ板
    を前記作動位置と前記非作動位置との間で摺動可能に前
    記出力ギアに連結するシャフトピンによって構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ板は、前記作動位置におい
    て、前記出力軸と一体に設けられたロ−タに連結される
    ことによって前記出力軸に接続され、 前記保持手段は、前記クラッチ板と前記ロ−タの間に間
    挿されたウエ−ブワッシャによって構成され、 前記クラッチ板移動手段は、前記クラッチ板を前記ロ−
    タ方向に吸引して前記ロ−タに連結可能な電磁コイルに
    よって構成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のクラッチ装置において、 前記出力軸は前記出力ギアから伝達されたトルクを介し
    て内燃機関のスロットルバルブを開閉するものであり、 これによって前記内燃機関の駆動制御がおこなわれるこ
    とを特徴とするクラッチ装置。
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