JPH09177614A - 携帯作業機用4行程機関の膜型気化器 - Google Patents

携帯作業機用4行程機関の膜型気化器

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JPH09177614A
JPH09177614A JP34979695A JP34979695A JPH09177614A JP H09177614 A JPH09177614 A JP H09177614A JP 34979695 A JP34979695 A JP 34979695A JP 34979695 A JP34979695 A JP 34979695A JP H09177614 A JPH09177614 A JP H09177614A
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chamber
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vapor
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Michirou Oonuma
倫郎 大沼
Takeshi Kobayashi
猛 小林
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Nippon Walbro KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4行程機関に膜型気化器を搭載し、定圧燃料
室に燃料蒸気が発生しても、回転変動や加速不良が起き
ないようにする。 【解決手段】 携帯作業機用4行程機関の膜型気化器
に、吸気管の吸気負圧を駆動源とする、定圧燃料室25
に発生した燃料蒸気を燃料槽37へ戻すための蒸気抜き
ポンプBを備える。蒸気抜きポンプBを駆動する吸気管
の吸気負圧を取り入れる取入口67aを、吸気通路16
の絞り弁17よりも上流側部分に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯作業機用4行程
内燃機関の膜型気化器、特に機関の運転中に定圧燃料室
に発生した燃料蒸気を燃料槽へ戻し、機関へ常に適正な
燃料量を供給できるようにした携帯作業機用4行程機関
の膜型気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯作業機には小形・軽量・高出
力で、低振動、全方向の持続運転が可能な2行程機関が
搭載されているが、近年、上述の携帯作業機にも排出ガ
ス規制が実施されるようになり、より清浄な排出ガスが
要求されるようになつた。将来はさらに厳しい排出ガス
規制の実施が予測される。将来の排出ガス規制を満たす
ためには、例えば実開平5−19555号公報などに開
示されるような、2行程機関よりも排出ガスが清浄な4
行程機関を携帯作業機に搭載することが検討されてい
る。
【0003】ところで、4行程機関は多気筒にすると、
重量が増加し製造経費が高くなるので、軽量化のために
は単気筒にする必要がある。しかし、4行程機関は1回
当りの爆発力が大きく、かつ爆発行程はクランク軸の2
回転につき1回であるから、4行程機関の振動は2行程
機関よりも大幅に大きくなる。実開平5−19555号
公報に開示されるように、携帯作業機用機関には、機関
の全方向の運転が可能なように膜型気化器が搭載され、
膜型気化器や空気清浄器は機関本体から突出しないよう
に、断熱板を介して取り付けられるのが普通である。
【0004】ところが、上述のように、4行程機関の高
温・高負荷運転では、機関の高振動が膜型気化器に作用
するので、定圧燃料室に燃料蒸気(ベーパー)が発生し
やすく、機関への燃料量が変化すると、回転変動が生じ
たり加速性能が悪くなり、作業効率が低下することがあ
る。上述の不具合を解消するには、膜型気化器を機関に
対しゴムマウントを介して支持することも考えられる
が、ゴムマウントを使用すると膜型気化器の機関本体か
らの突出量が増し、空気清浄器などが作業者に当たるな
ど作業性が悪くなる。また、従来の膜型気化器では、絞
り弁全開時の回転安定性や加速性能を損わないように、
空燃比をやや濃いめに設定する必要があつた。
【0005】特開昭49−65422号公報に開示され
る2行程機関の膜型気化器は、蒸気抜きポンプにより定
圧燃料室の燃料蒸気を燃料槽へ戻すようにしているが、
これは2行程機関のクランク室の脈動圧が機関の運転条
件に関係なく、常時蒸気抜きポンプの作動室に作用する
ものであり、4行程機関に適用されるものとは蒸気抜き
ポンプの駆動圧力源が異なり、蒸気抜きポンプの作動特
性も異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、4行程機関に適用して定圧燃料室に燃料蒸
気が発生しても、回転変動や加速不良が起きない、携帯
作業機用4行程機関の膜型気化器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は携帯作業機用4行程機関の膜型気化
器において、吸気管の吸気負圧を駆動源とする、定圧燃
料室に発生した燃料蒸気を燃料槽へ戻すための蒸気抜き
ポンプを設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は4行程機関の高負荷運転
で、吸気通路の吸気負圧を利用して蒸気抜きポンプを駆
動し、定圧燃料室に発生した燃料蒸気を燃料槽へ戻すも
のである。燃料蒸気は機関の高温・高負荷運転で発生し
やすいから、蒸気抜きポンプも機関の高温・高負荷運転
で作動するように、蒸気抜きポンプの駆動源として吸気
通路の絞り弁よりも上流側の吸気負圧を利用する。
【0009】蒸気抜きポンプの吐出性能は膜型気化器の
燃料ポンプのそれよりも劣つていてもよいから、蒸気抜
きポンプの受圧面積やばね力などにより、蒸気抜きポン
プの吐出性能を燃料ポンプの吐出性能以下に選定でき
る。吸気通路の複数の部位の吸気負圧の組合せにより、
適正な蒸気抜きポンプの吐出圧が得られる。さらに、蒸
気抜きポンプの吸込口側または吐出口側に絞りを設けれ
ば、燃料蒸気の戻し量をより正確に設定できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る蝶型絞り弁を備えた膜型
気化器の側面断面図である。気化器の本体15はベンチ
ユリ部16aを有する吸気通路16を有し、吸気通路1
6の上流側端壁15aに空気清浄器を結合され、下流側
端壁15bはガスケツト62、断熱環63を介し、機関
の吸気ポートへ結合される。吸気通路16の上流側に軸
4によりチヨーク弁5が、下流側に軸17aにより絞り
弁17がそれぞれ回動可能に配設される。
【0011】本体15の上壁部には膜10を挟んでカバ
ー14を結合して燃料ポンプ11が構成される。膜10
の上側に区画される作動室8に、吸気通路16の絞り弁
17よりも下流側部分に開口する通路61が接続され
る。好ましくは、通路61の途中に、作動室8に作用す
る吸気負圧を加減する絞り61bが嵌合される。膜10
の下側に区画されるポンプ室9は通路12a、逆止弁1
2、通路13、管38を経て燃料槽37へ連通される。
また、ポンプ室9は通路7a、逆止弁7、ストレーナ
6、通路3、流入弁2を経て定圧燃料室25へ連通され
る。
【0012】定圧燃料供給機構Aの定圧燃料室25は本
体15の下壁部とカバー31との間に挟んだ膜29の上
側に区画され、膜29の下側には大気室30が区画され
る。定圧燃料室25に支軸27により回動可能に支持し
たレバー28は、左端を流入弁2に係合され、右端を膜
29に係合される。レバー28はばね24の力により時
計方向へ回転付勢され、流入弁2は通路3を閉鎖する。
定圧燃料室25の燃料は逆止弁34、室25A、低速燃
料調整ニードル23により絞られる通路21a、低速燃
料室21、低速燃料噴孔20を経て吸気通路16へ吸引
される。また、定圧燃料室25の燃料は逆止弁34、室
25A、高速燃料調整ニードル22により絞られる通路
18a、高速燃料室18、金網などからなる逆止弁3
3、高速燃料噴孔19を経て吸気通路16へ吸引され
る。
【0013】定圧燃料室25の燃料が少なくなると、大
気圧を受ける膜29がばね24の力に抗して押し上げら
れ、レバー28が反時計方向へ回動し、流入弁2が開い
て燃料ポンプ11から燃料を補給される。室25Aは定
圧燃料室25の天壁中心に設けられ、室25Aの下端部
に逆止弁34を嵌挿される。低速燃料室21は定圧燃料
室25の天壁に設けられ、下端を栓26により閉鎖され
る。
【0014】手動の吸引式燃料供給ポンプ41は機関の
始動時定圧燃料室25の燃料蒸気や空気を排除し、かつ
燃料槽37の燃料を定圧燃料室25へ充填するようにな
つている。燃料供給ポンプ41は本体46に入口44と
出口45を備え、出口45に茸型複合弁43の軸部を嵌
合し、茸型複合弁43の傘部により入口44を閉鎖し、
本体46に茸型複合弁43を覆うスポイド42を結合し
て構成される。茸型複合弁43の傘部は吸込弁としての
逆止弁43aを、茸型複合弁43の軸部は先端を押し潰
してなる吐出弁としての逆止弁43bをそれぞれ構成す
る。入口44は管35を経て定圧燃料室25へ連通さ
れ、出口45は管36を経て燃料槽37へ連通される。
【0015】本発明によれば、4行程機関の高負荷運転
で、定圧燃料室25に発生した燃料蒸気を燃料槽37へ
戻すために、蒸気抜きポンプBが定圧燃料室25と燃料
槽37との間に接続される。蒸気抜きポンプBは2分割
体からなる本体76の間に膜78を挟んで、ポンプ室7
5とばね72を収容する作動室77とを区画してなる。
作動室77は管68、通路67を経て負圧取入口67a
を、吸気通路16の絞り弁17よりも上流側部分に接続
される。ポンプ室75は通路71、吸込弁としての逆止
弁69を経て燃料供給ポンプ41の入口44へ連通さ
れ、またポンプ室75は通路74、吐出弁としての逆止
弁73、絞り70を経て燃料供給ポンプ41の吐出口4
5ヘ連通される。
【0016】次に、本発明による4行程機関の膜型気化
器の作動について説明する。機関の始動に先立つてスポ
イド42を繰り返し押し潰すと、定圧燃料室25の燃料
蒸気や空気は管35、入口44、逆止弁43aを経てス
ポイド42の内部へ吸引され、さらに逆止弁43b、出
口45、管36を経て燃料槽37へ排出される。定圧燃
料室25が負圧になり、逆止弁34が閉じ、燃料槽37
の燃料が管38、通路13、逆止弁12、通路12a、
ポンプ室9、通路7a、逆止弁7、ストレーナ6、通路
3、流入弁2を経て定圧燃料室25へ吸引される。こう
して、燃料が定圧燃料室25へ充填され、機関の始動が
可能になる。
【0017】機関のアイドル運転では、機関の吸気行程
で、吸気通路16の吸気負圧が端部61aから絞り61
b、通路61を経て作動室8へ導入され、膜10がばね
8aの力に抗して吸い上げられ、燃料槽37の燃料が管
38、通路13、逆止弁12、通路12aを経てポンプ
室9へ吸い込まれる。機関の他の行程で、膜10がばね
8aの力により押し下げられ、ポンプ室9の燃料が通路
7a、逆止弁7、ストレーナ6、通路3、流入弁2を経
て定圧燃料室25へ吐き出される。絞り弁17に隣接す
る低速燃料噴孔20に強い吸気負圧が作用するので、定
圧燃料室25の燃料は逆止弁34、室25A、通路21
a、低速燃料室21、低速燃料噴孔20を経て吸気通路
16へ供給される。この時、ベンチユリ部16aから高
速燃料噴孔19へ作用する吸気負圧は弱く、多孔質材か
らなる逆止弁33は表面張力による薄い燃料膜を保持
し、高速燃料噴孔19から高速燃料室18への空気の逆
流を阻止する。
【0018】機関の高速運転では、ベンチユリ部16a
の高速燃料噴孔19に作用する吸気負圧が強くなると、
多孔質材からなる逆止弁33の燃料膜が破れ、定圧燃料
室25の燃料が逆止弁34、室25A、通路18a、高
速燃料室18、逆止弁33、高速燃料噴孔19を経て吸
気通路16へ供給される。
【0019】一方、機関の低速運転では吸気通路16の
絞り弁17よりも上流側部分(図示の実施例ではベンチ
ユリ部16a)に作用する吸気負圧は弱いので、蒸気抜
きポンプBは殆ど作動しないが、機関の高速運転でベン
チユリ部16aの吸気負圧が強くなると、機関の吸気行
程で膜78がばね72の力に抗して吸引され、定圧燃料
室25の燃料蒸気が管35、入口44、逆止弁69、通
路71を経てポンプ室75へ吸引される。機関の他の行
程でベンチユリ部16aの吸気負圧が弱くなると、ばね
72の力により膜78が押し戻され、ポンプ室75の燃
料蒸気が管74、逆止弁73、絞り70、出口45、管
36を経て燃料槽37へ吐き出される。こうして、機関
の振動が強く定圧燃料室25に燃料蒸気が発生しやくな
る高速運転で、蒸気抜きポンプBが作動し、定圧燃料室
25の燃料蒸気を燃料槽37へ戻すので、定圧燃料室2
5から吸気通路16へ流れる燃料量に変動がなく、常に
安定した機関回転数が得られる。
【0020】蒸気抜きポンプBは燃料ポンプ11よりも
吐出圧を低く設定してあるので、燃料ポンプ11が吐出
圧の不足を来たすことはない。燃料ポンプ11は作動室
8を吸気通路16の絞り弁17よりも下流側部分に開口
してあるから、図3に線39で示すように、高い吐出圧
を発生するのに対し、蒸気抜きポンプBは作動室77を
吸気通路16の絞り弁17よりも上流側部分に開口して
あるから、図3に線40a〜40cで示すように、蒸気
抜きポンプBの吐出圧は燃料ポンプ11のそれよりも低
く、吐出通路74の絞り70の流体抵抗を加減すること
により、絞り弁17の開度に対する吐出圧特性を加減す
ることができる。つまり、蒸気抜きポンプBは吸気負圧
の取入口67aの部位を選択することにより、絞り弁1
7が半開以上で蒸気抜きポンプBが働くようにしたり、
絞り弁17のアイドル位置から働くようにしたり、蒸気
抜きポンプBの作動特性を図3に線40a〜40cで示
すように、機関の振動特性に応じて任意に設定できる。
【0021】図2はロータリ型絞り弁47を備えた膜型
気化器の側面断面図である。膜型気化器は気化器本体1
5の円筒部57に、スロツトル孔47bを有するロータ
リ型絞り弁47が回動可能かつ上下移動可能に嵌合され
る。絞り弁47の上端の軸部47aは円筒部57を閉鎖
する蓋板53に支持され、かつ軸部47aに結合した絞
り弁レバー51の下面のカム面51aが、蓋板53に支
持したフオロア52にばね54の力により付勢係合され
る。軸部47aに調整可能に螺合支持したニードル55
が絞り弁47のスロツトル孔47bへ突出され、かつ燃
料ノズル管56へ嵌挿される。
【0022】絞り弁レバー51を回動すると、吸気通路
16に対するスロツトル孔47bの開度が変化し、同時
に絞り弁47と一緒にニードル55が上下移動し、燃料
ノズル管56の燃料噴孔56aの開口面積が加減され
る。燃料ノズル管56は円筒部57の底部中心に設けた
小径の通孔58に嵌合支持される。燃料ノズル管56は
固定ジエツト59、逆止弁66を経て定圧燃料供給機構
Aの定圧燃料室25へ連通可能とされる。
【0023】定圧燃料室25を備える定圧燃料供給機構
Aは、中間壁体49とカバー31との間に膜29を挟ん
で、定圧燃料室25と大気室30を区画される。定圧燃
料室25に支軸27によりレバー28が支持され、レバ
ー28の一端が膜29の突片にばね24により付勢され
る一方、レバー28の他端に支持した針弁型の流入弁2
が、燃料ポンプ11の通路7aの端部に配設される。定
圧燃料室25は入口44、茸型複合弁43の周縁部に形
成された逆止弁43a、燃料供給ポンプ41のスポイド
42の内空部、茸型複合弁43の軸部に形成された逆止
弁43b、出口45、管36を経て燃料槽37へ連通可
能とされる。機関の始動時、手動の吸引式燃料供給ポン
プ41の操作により定圧燃料室25の空気が燃料槽37
へ排除され、燃料槽37の燃料が管38、通路13、逆
止弁12、通路12a、逆止弁7、通路7a、流入弁2
を経て定圧燃料室25へ吸引される。
【0024】燃料ポンプ11は気化器本体15と中間壁
体49との間に膜10を挟んで作動室8とポンプ室9を
区画される。燃料ポンプ11は作動室8に、吸気通路1
6の絞り弁47よりも下流側部分に開口する通路61を
接続される。ポンプ室9は通路12aに連通する一方、
逆止弁7を経て通路7aへ連通する。膜10が吸気通路
16の吸気負圧により上下に振動すると、燃料槽37の
燃料が管38、通路13、逆止弁12、通路12aを経
てポンプ室9へ吸い込まれ、さらにポンプ室9から逆止
弁7、通路7a、流入弁2を経て定圧燃料室25へ吐き
出される。定圧燃料室25に燃料が満されると、膜29
が下降し、ばね24の力を受けるレバー28により流入
弁2が押し上げられ、通路7aの端部が閉鎖される。こ
うして、定圧燃料室25に一定圧下の燃料が保留され
る。
【0025】定圧燃料室25に発生した燃料蒸気を燃料
槽37へ戻すための蒸気抜きポンプBは、2分割体から
なる本体76の間に膜78を挟んで、ポンプ室75とば
ね72を収容する作動室77とを区画してなる。作動室
77は管68、通路67を経て負圧取入口67aを、吸
気通路16の絞り弁47よりも上流側部分に接続され
る。ポンプ室75は通路71、吸込弁としての逆止弁6
9、絞り70aを経て定圧燃料室25へ連通され、また
ポンプ室75は通路74、吐出弁としての逆止弁73を
経て燃料供給ポンプ41の出口45ヘ連通される。図2
に示す膜型気化器は、図1に示すものと同様の作用効果
を奏する。
【0026】なお、図2に示す実施例において、蒸気抜
きポンプBの作動室77を、管68、通路67を経て、
絞り弁47を収容する円筒部57の底部室57aへ接続
するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、定圧燃
料室の燃料蒸気が、燃料ノズル管へ流入する前に蒸気抜
きポンプにより燃料槽へ戻されるので、常に安定した機
関回転数が得られ、作業能率が低下しない。また、従来
のように機関の全負荷運転で定圧燃料室から吸気通路へ
流れる燃料に燃料蒸気が混入することを考慮して、機関
の回転変動や急加速時の過渡性能などが低下しないよう
に空燃比を濃く設定する必要はなく、空燃比を薄めに設
定できるので、排出ガスを従来よりも清浄にでき、省エ
ネルギ策にもなる。
【0028】本発明による膜型気化器は振動が大きい4
行程単気筒機関に使用でき、蒸気抜きポンプの吸気負圧
の取入口の部位を選択することにより、機関の振動特性
に対応する蒸気抜きポンプの作動特性が得られ、排出ガ
スを清浄に設定できる。
【0029】蒸気抜きポンプにおける定圧燃料室の燃料
蒸気を燃料槽へ戻す燃料蒸気戻し管に、吸引式燃料供給
ポンプの燃料戻し管をそのまま利用できるので、新たに
燃料槽に配管孔を設ける必要はなく、燃料戻し管が2本
になることがなく、機関の周囲の燃料配管が複雑になる
こともない。
【0030】機関に対し膜型気化器をゴムマウントによ
り取り付ける必要がないので、膜型気化器や空気清浄器
が携帯作業機から突出せず、形態が小型で製造経費が比
較的低廉である。
【0031】燃料が膜型気化器の定圧燃料室と燃料槽と
の間を循環するので、膜型気化器が冷却され、機関が高
温状態にある時でも機関の再始動が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯作業機用4行程機関の蝶型絞
り弁を備えた膜型気化器の側面断面図である。
【図2】本発明に係る携帯作業機用4行程機関のロータ
リ型絞り弁を備えた膜型気化器の側面断面図である。
【図3】本発明に係る携帯作業用4行程機関の燃料ポン
プと蒸気抜きポンプの各吐出圧を示す特性図である。
【符号の説明】
A:定圧燃料供給機構 B:蒸気抜きポンプ 2:流入
弁 7,12:逆止弁 8:作動室 8a:ばね 9:ポンプ室 10:膜 1
1:燃料ポンプ 14:カバー 15:本体 16:吸
気通路 17:絞り弁 18:高速燃料室 19:高速
燃料噴孔 20:低速燃料噴孔 21:低速燃料室 2
2:高速燃料調整ニードル 23:低速燃料調整ニード
ル 25:定圧燃料室 25A:室 28:レバー 2
9:膜 30:大気室 31:カバー 33,34:逆
止弁 37:燃料槽 41:吸引式燃料供給ポンプ 4
3:茸型複合弁 43a,43b:逆止弁 46:本体
47:絞り弁 47b:スロツトル孔 49:中間壁
体 51:絞り弁レバー 51a:カム面 52:フオロア
53:蓋板 55:ニードル 56:燃料ノズル管
56a:燃料噴孔 57:円筒部 57a:底部室 5
9:固定ジエツト 60:通路 61:通路 62:ガ
スケツト 63:断熱環 66:逆止弁 67,71,
74:通路 67a:取入口 68:管69,73:逆
止弁 70,70a:絞り 72:ばね 75:ポンプ
室 76:本体 77:作動室 78:膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯作業機用4行程機関の膜型気化器にお
    いて、吸気管の吸気負圧を駆動源とする、定圧燃料室に
    発生した燃料蒸気を燃料槽へ戻すための蒸気抜きポンプ
    を設けたことを特徴とする携帯作業機用4行程機関の膜
    型気化器。
  2. 【請求項2】前記蒸気抜きポンプを駆動する吸気管の吸
    気負圧を取り入れる取入口が吸気通路の絞り弁よりも上
    流側部分に配設されている、請求項1に記載の携帯作業
    機用4行程機関の膜型気化器。
  3. 【請求項3】前記絞り弁がロータリ型絞り弁であり、前
    記蒸気抜きポンプを駆動する吸気管の吸気負圧を取り入
    れる取入口がロータリ型絞り弁の底部室に配設されてい
    る、請求項1に記載の携帯作業機用4行程機関の膜型気
    化器。
  4. 【請求項4】前記蒸気抜きポンプの吐出口を、定圧燃料
    室の燃料を燃料槽へ戻しかつ燃料槽の燃料を定圧燃料室
    へ供給する手動の燃料供給ポンプの吐出口に接続した、
    請求項1に記載の携帯作業機用4行程機関の膜型気化
    器。
  5. 【請求項5】前記定圧燃料室と前記蒸気抜きポンプの吸
    込口とを結ぶ通路に絞りを設けた、請求項1に記載の携
    帯作業機用4行程機関の膜型気化器。
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