JPH09176551A - ボールペン用水性金属光沢色インキ - Google Patents

ボールペン用水性金属光沢色インキ

Info

Publication number
JPH09176551A
JPH09176551A JP35009495A JP35009495A JPH09176551A JP H09176551 A JPH09176551 A JP H09176551A JP 35009495 A JP35009495 A JP 35009495A JP 35009495 A JP35009495 A JP 35009495A JP H09176551 A JPH09176551 A JP H09176551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
weight
water
aluminum powder
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35009495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3486688B2 (ja
Inventor
Hiroshi Miyashita
裕志 宮下
Sachiko Matsuda
幸子 松田
Eiichi Okabe
鋭一 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP35009495A priority Critical patent/JP3486688B2/ja
Publication of JPH09176551A publication Critical patent/JPH09176551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3486688B2 publication Critical patent/JP3486688B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム粉末を使用したインキであっ
て、長期保管においてもインキの変質を極力低減したボ
ールペン用として適正な物性を有する水性金属光沢色イ
ンキを提供すること。 【解決手段】 アルミニウム粉末1〜30重量%と、多
糖類0.3〜1.5重量%と、ポリビニールピロリドン
3.0〜8.0重量%と、エチレングリコール、グリセ
リンなどの水溶性有機溶剤5〜40重量%と、水とを少
なくとも含み、必要に応じて染料、顔料などの着色材も
含むインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色材としてアル
ミニウム粉末を使用し、更に必要に応じて着色材を併用
した、筆跡が銀色、金色又は銅色などのメタリック調の
色彩が得られるボールペン用水性金属光沢色インキに関
し、長期保管においても、インキの変質を極力防止した
ボールペン用水性金属光沢色インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金色、銀色のメタリック(金属光
沢)調の色彩を得るに当たって、輝度感を筆跡に与える
着色材としてアルミニウム粉末やブロンズ粉末などの金
属粉顔料が用いられており、更に、銅色など種々の金属
光沢色の筆跡を示すために、金属粉顔料に染料や顔料を
併用することがなされている。
【0003】例えば、アルミニウム粉末を用いた低粘性
のマーキングペン用インキとして、特公昭62−376
78号公報や特公平1−56109号公報に記載された
インキがある。特公昭62−37678号公報には、ア
ルミニウム粉末などの金属粉顔料と、油溶性染料と、樹
脂と、溶剤とよりなり、金属粉顔料により形成される筆
跡の周囲に染料が滲透拡散して輪郭線効果を生じる二重
発色インキ組成物が開示されている。特公平1−561
09号公報には、表面処理したアルミニウム粉末などの
微細金属粉と、樹脂と、溶剤とよりなり、マーキングペ
ンからの円滑なインキ流出性を有し、使用時における易
分散性を有するマーキングペン用金属光沢インキが開示
されている。上記の公報に記載されたインキは、低粘度
のインキであるため短期間でアルミニウム粉末が沈降分
離する。従って、これらのインキは、インキ収容室内に
金属球などの撹拌部材を収容しておき、使用時に前記撹
拌部材を用いて沈降した金属粉顔料を再分散して用いる
ものである。
【0004】上記のマーキングペン用インキと異なり、
インキ粘度を高くしてアルミニウム粉末の沈降分離を抑
制し、金属球などの撹拌部材を不要とした金属光沢を有
するインキも提案されている。特開昭60−18657
3号公報には、溶剤及び当該溶剤に可溶な増粘性の樹
脂、更に金属粉顔料及び着色顔料が各々少なくとも所要
量ずつ含有され、且つ、所要値以上の高粘度を有するこ
とを特徴とするメタリック調の色彩を有するインキであ
って、高粘度で金属顔料の沈降が少ない、加圧ボールペ
ンへの使用が適しているインキが開示されている。加圧
型でない通常のボールペンに使用されるインキの例とし
ては、特公昭64−4551号公報に、ゲル化させた非
流動性のインキが開示されている。
【0005】上記従来技術として提案されているインキ
は、溶剤として、有機溶剤を用いている油性インキであ
る。
【0006】これに対して、アルミニウム粉末を用いた
水性インキとしては、特開平1−210478号公報
に、樹脂、アルミニウムペースト、水とからなるインキ
主成分に、添加剤としてアセチレンアルコール誘導体を
添加したことを特徴とし、ピンホールによる塗布の汚れ
を防止した水性金属光沢色インキが開示されている。
【0007】しかしながら、上記従来技術として提案さ
れているインキには、ボールペン用として使用できる水
性金属光沢色インキに関する提案はない。即ち、特公昭
62−37678号公報、特公平1−56109号公報
に記載された発明のインキ組成物は、油性インキであ
り、マーキングペン用を意識したものである。この場合
のマーキングペンとは、上記したように、インキ収容管
室に金属ボールなどの撹拌部材を収容しておき、使用時
に筆記具を振って、沈降したアルミニウム粉末を再分散
して用いるものである。即ち、これらのマーキングペン
用のインキ組成物は、短時間にアルミニウム粉末が沈降
するものである。
【0008】上記特開昭60−186573号公報に記
載された発明のインキは、加圧構造のボールペンに用い
るものであり、大気圧で筆記可能な、中空筒体からなる
インキ収容管を用いた構造のボールペンに用いた場合に
は実用上満足な結果は得られていない。特公昭64−4
551号公報に開示されているインキは、インキが非流
動性であり、ボールペン先端部のボールの回転により、
ボールの回転部分でインキがゾル化して吐出するとはい
っても、連続筆記することは全く開示されていない。
【0009】また、特開平1−210478号公報に記
載されたインキは、ピンホールによる塗布の汚れを防止
することを目的としたものであって、ボールペン用イン
キとしての特性については全く開示されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アルミニウ
ム粉末は、水と反応を起こし、ガスが発生したり、経時
的に金属光沢が失われて白色となってしまったりするこ
とがある。こういった現象を防止するために、アルミニ
ウム粉末は、通常その表面を脂肪酸や無機リン酸及びそ
れらの塩で処理したものが用いられている。しかし、上
記のような、表面に脂肪酸や脂肪酸塩や無機リン酸や無
機リン酸塩を付着処理したアルミニウム粉末は、表面が
疎水性になっているので、これを水性インキに用いる場
合、アルミニウム粉末を水中に分散するために界面活性
剤が必要である。ところが、従来分散を目的として使用
される界面活性剤は、アルミニウム粉末に吸着している
脂肪酸や無機リン酸及び/又はそれらの塩を脱離してし
まうので、結果的にアルミニウム粉末が反応を起こし、
ガスが発生したり、経時的に輝度感が失われてしまった
りする。
【0011】本発明の課題は、アルミニウム粉末を使用
したインキであって、長期保管においてもインキの変質
を極力低減したボールペン用水性金属光沢色インキを提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
粉末と、多糖類及び/又はその誘導体を0.3〜1.5
重量%と、ポリビニールピロリドンを3.0〜8.0重
量%と、水溶性有機溶剤と、水とを少なくとも含むこと
を特徴とするボールペン用水性金属光沢色インキを要旨
とするものである。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用するアルミニウム粉末は、筆跡に輝度感を付与する
着色材として用いる。鱗片状のものは輝度感がより鮮明
に現れるので特に好ましい。アルミニウム粉末は、スタ
ンプ・ミルでアルミニウム片をステアリン酸などの減磨
剤と共に粉砕するスタンプ法や、噴射法によって得られ
たアルミニウム粉末と滑材と適当な液体とを剛球と共に
ドラム中に入れ、ドラムを回転させてアルミニウム片を
粉砕するボールミル法などにより得られる。通常市販品
としてはアルミニウムペーストとして入手できる。アル
ミニウムペーストは、アルミニウム金属粉を高沸点の石
油系溶剤(ミネラルスピリット)とステアリン酸などの
減磨剤とを入れたボールミルの中で、粉砕、研磨し、非
常に薄い鱗片状のアルミ微粒子にしたもので、鱗片状の
アルミニウム微粒子が石油系溶剤で濡れているため、発
火、爆発の危険が少なく、貯蔵安定性もよく、使用上取
り扱いやすくなっている。
【0014】アルミニウム粉末の使用量はインキ全量に
対して1〜30重量%が好ましい。使用量が1重量%未
満の場合、筆跡に金属光沢が少なくなり、使用量が30
重量%を超えた場合、固形分が多くなり流動性が低くな
るからインキ吐出が悪くなる傾向がある。
【0015】アルミニウム粉末の平均粒子径は、5〜3
0μmのものを使用することが好ましい。これは、平均
粒子径が5μm未満であると筆跡の金属光沢が少なくな
り、輝度感のない不鮮明な筆跡になり易く、30μm以
上であるとボールペンのペン先ではインキ吐出が低下
し、適用しにくくなる傾向があるためである。
【0016】市販されているアルミニウム粉末として
は、AA12、No.900、No.18000(以
上、福田金属箔粉工業(株)製)などがある。また、ア
ルミニウムペーストとしては、スーパーファインNo.
22000WN、同No.18000WN(以上、大和
金属粉工業(株)製)、WB0230、WXM0630
(以上、東洋アルミニウム(株)製)などがある。
【0017】多糖類は、アルミニウム粉末の沈降を防止
し、更にアルミニウム粉末を被覆し水との反応を極力抑
制するために使用するものであり、その使用量はインキ
全量に対して0.3〜1.5重量%が必要である。これ
は、使用量が0.3重量%未満では、アルミニウム粉末
の沈降防止効果が不十分であり、1.5重量%を越えた
場合には、ボールペン用インキとして不適切な粘度とな
ってしまうためである。多糖類としては、例えば、種子
多糖類のガーガム、ローカストビーンガム、微生物系の
ザンサンガム、ウエランガム、ラムザンガム、海藻多糖
類のカラギーナン、アルギン酸、樹脂多糖類のタラガン
トガムなど、及び、それらの誘導体が挙げられる。ポリ
ビニールピロリドンはアルミニウム粉末を被覆し水との
反応を極力抑制するために使用するものであり、その使
用量は、インキ全量に対して3.0〜8.0重量%が必
要である。これは、使用量が3.0重量%未満では、ア
ルミニウム粉末の水との反応を抑制する効果が不十分で
あり、8.0重量%を越えた場合には、ボールペン用イ
ンキとして不適切な粘度となってしまうためである。そ
して、多糖類及びポリビニールピロリドンは、上記使用
量の範囲で併用することが必要である。これは、多糖類
のみの使用ではアルミニウム粉末の水との反応を抑制す
る効果が不十分であり、ポリビニールピロリドンのみの
使用では、ボールペン用インキとしての適切な粘度が得
られないためである。
【0018】水溶性有機溶剤は、インキとしての種々の
品質、例えば、低温時でのインキ凍結防止や、筆記具用
として使用した場合、ペン先でのインキ乾燥防止などの
目的で使用するものである。具体的には、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
1、3−ブチレングリコール、チオジエチレングリコー
ル、グリセリン等のグリコール類や、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、2−ピロリドン、トリエタノールアミン等
を単独或は混合して使用することができる。その使用量
はインキ全量に対して5〜40重量%が好ましい。
【0019】水は、主溶剤として使用する。
【0020】本発明に係わるボールペン用水性金属光沢
色インキは、基本的には上記成分よりなるが、更に、種
々の実施態様をとることができる。例えば、筆跡を有色
の金属光沢となすために、着色材としてアルミニウム粉
末と従来公知の酸性染料、塩基性染料、直接染料といっ
た水溶性染料及び/又は顔料とを併用することができ
る。酸性染料としては、C.I.アシッドイエロー2
3、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドブ
ルー1などが挙げられ、塩基性染料としては、C.I.
ベーシックブルー7、C.I.ベーシックレッド1など
が挙げられ、直接染料としては、C.I.ダイレクトブ
ルー86、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ダ
イレクトオレンジ8などが挙げられる。染料の使用量は
インキ全量に対して5〜20重量%が好ましい。顔料と
しては、黄色顔料のC.I.11660、同1167
0、同11680、同11730、同117735、同
11740、同12710、同12720、同2004
0、同20220、同21135、同19140、同4
7005、同68420、橙色顔料のC.I.1205
5、同12075、同12125、同12305、同2
1165、褐色顔料のC.I.12480、同1207
1、赤色顔料のC.I.12120、同12070、同
12085、同12090、同12315、同1231
0、同12335、同12440、同12460、同1
2420、同12320、同12490、同1558
5、同15800同46500、紫色のC.I.425
35、同60010、青色のC.I.74100、同7
4160、同74180、緑色のC.I.74260等
が挙げられる。これら顔料は、水性媒体に分散して用い
られる。市販の水分散タイプの顔料は取り扱い性や生産
性が高まるので好ましく用いられる。水分散タイプの顔
料の具体例としては、EM YELLOW FG、EM
YELLOW FX−3024、EM SCARLET
2Y、EM PINK 2B、EM GREEN
G、EM BLUE 2G(以上、東洋インキ(株)
製)などが挙げられる。顔料の使用量は、顔料固形分と
して、インキ全量に対して3〜20重量%が好ましい。
【0021】また、尿素、エチレン尿素、チオ尿素など
の湿潤剤や、ベンゾチアゾリン系、オマジン系などの防
腐剤、ベンゾトリアゾールなどの防錆剤、アルミニウム
粉末の分散剤としての界面活性剤などといった種々の添
加剤を必要に応じて添加できる。
【0022】本発明のボールペン用水性金属光沢色イン
キを製造するに際しては、従来知られている種々の方法
が採用できる。例えば、上記各成分を配合し、ヘンシェ
ルミキサー等の撹拌機により撹拌混合することによっ
て、又、ボールミル等の分散機により混合粉砕すること
によって容易に得られる。
【0023】
【作用】アルミニウム粉末は、水との反応を防止するた
めに、例えばアルミニウムペーストのようにアルミニウ
ム粉末表面をステアリン酸や無機リン酸などの物質で処
理している。しかし、ステアリン酸や無機リン酸などの
物質は、アルミニウム粉末に対して吸着或いは弱い力で
結合しているので経時的にアルミニウム粉末表面から脱
離し易い。その結果アルミニウム粉末と水とが反応して
水素ガスが発生し、インキが変質してしまう。本発明に
係る、多糖類とポリビニールピロリドンを併用したイン
キが、ボールペン用として好適な粘度を示しつつ、長期
保管でもアルミニウム粉末が沈降せず更に水と反応しな
いことについては、以下のように推考される。多糖類の
使用量が0.3重量%未満であるとアルミニウム粉末の
沈降を防止することができず、又、1.5重量%を越え
るとボールペン用インキとしての粘度物性を得ることが
できず、従来使用しているボールペンのペン先からイン
キの吐出が悪くカスレたりすることになる。しかし、ア
ルミニウム粉末を充分被覆し、水との反応を抑制するの
に、多糖類はインキ全量に対して1.5重量%以上必要
である。そこで、アルミニウム粉末の反応を抑制する効
果があり、かつ、増粘効果の低いポリビニールピロリド
ンを3.0〜8.0重量%併用したので、本発明に係る
インキは、ボールペン用インキとしての適正な粘度物性
を保持しつつ、アルミニウム粉末の反応を抑制すること
によって長期保管でもアルミニウム粉末が沈降せず更に
水と反応しない。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき更に詳細に説明する。 実施例1 アルミニウムペースト(WXM0630、東洋アルミニウム(株)製、アルミ ニウム粉末含有量60.0重量%) 8.0重量部 ザンサンガム 0.8重量部 ポリビニールピロリドンK−15(米国、ゼネラルアニリン&フィルム社製) 5.0重量部 エチレングリコール 15.0重量部 グリセリン 10.0重量部 水 61.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、ICIジャパン(株)製、1,2−ベンゾイソチ アゾリン−3−オン) 0.2重量部 上記各成分をヘンシェルミキサーにて30分撹拌混合し
て粘度260ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)
のインキを得た。このインキは、ステンレスボールペン
チップ(ボール材質;超硬合金)を一端に連設したポリ
プロピレン製の中空軸筒よりなる透明なインキ収容管に
充填して紙面に筆記したとき、鮮明な銀色の筆跡を与え
た。
【0025】実施例2 アルミニウムペースト(WXM0630、前述) 5.0重量部 ウェランガム 0.3重量部 ポリビニールピロリドンK−15(前述) 6.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 10.0重量部 水 60.5重量部 水分散顔料(EM YELLOW FX3024、東洋インキ(株)製) 8.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、前述) 0.2重量部 上記各成分を撹拌機にて1時間混合撹拌して粘度250
ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)のインキを得
た。このインキは、実施例1と同様になして紙面に筆記
したとき、鮮明な金色の筆跡を与えた。
【0026】実施例3 アルミニウムペースト(WB0230、東洋アルミニウム(株)製、アルミニ ウム粉末含有量68.4重量%) 10.0重量部 ラムザンガム 0.5重量部 ポリビニールピロリドンK−15(前述) 4.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 5.0重量部 水 60.3重量部 水分散顔料(下記組成で製造したもの) 10.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、前述) 0.2重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
250ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)のイン
キを得た。このインキは、実施例1と同様になして紙面
に筆記したとき、鮮明な金属光沢のある青色の筆跡を与
えた。 (水分散顔料)フタロシアニンブルー30部、エチレン
グリコール20部、水45部、NP−10(POE(1
0)ノニルフェニルエーテル、日光ケミカルズ(株)
製)を媒体分散機にて分散したものである。
【0027】実施例4 アルミニウムペースト(スーパーファインNo.22000WN、大和金属粉 工業(株)製、アルミニウム粉末含有量70重量%) 10.0重量部 ローカストビーンガムガム 0.8重量部 ポリビニールピロリドンK−15(前述) 6.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 5.0重量部 水 62.0重量部 C.I.ダイレクトグリーン6 5.0重量部 ジョンクリルJ−775(ジョンソンポリマー(株)製、スチレンアクリル系 共重合物のエマルジョン) 1.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL、前述) 0.2重量部 上記各成分をラボミキサーにて1時間撹拌混合して粘度
300ポイズ(E型粘度計、1rpm、25℃)のイン
キを得た。このインキは、実施例1と同様になして紙面
に筆記したとき、鮮明な金属光沢のある緑色の筆跡を与
えた。
【0028】比較例1 実施例1において、ポリビニールピロリドンK−15を
5.0重量部から2.0重量部にし、その分水を増やし
た以外は、実施例1と同様になして粘度250ポイズ
(E型粘度計、1.0rpm、25℃)のインキを得
た。このインキは、実施例1と同様になして紙面に筆記
したところ、鮮明な銀色の筆跡を与えた。
【0029】比較例2 実施例1において、ポリビニールピロリドンK−15を
5.0重量部から9.0重量部にし、その分水を減らし
た以外は、実施例1と同様になして粘度290ポイズ
(E型粘度計、1rpm、25℃)のインキを得た。こ
のインキは、実施例1と同様になして紙面に筆記したと
ころ、筆跡の中央部が薄く、外側が濃い線割れの著しい
銀色のインキを与えた。
【0030】比較例3 実施例1のザンサンガムを0.8重量部から0.2重量
部にし、その分水を増やした以外は、実施例1と同様に
なして粘度100ポイズのインキを得た。このインキ
は、実施例1と同様になして紙面に筆記したところ、銀
色の筆跡を与えた。
【0031】比較例4 実施例1のザンサンガムを0.8重量部から1.9重量
部にし、その分水を減らした以外は、実施例1と同様に
なして粘度1120ポイズ(E型粘度計、0.5rp
m、25℃)のインキを得た。このインキは実施例1と
同様になして紙面に筆記したところ、カスレぎみの銀色
の筆跡を与えた。
【0032】以上、実施例1〜4、比較例1〜4で得た
ボールペン用水性金属光沢色インキについて、試験を行
った。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】・筆記試験:実施例1〜4及び比較1〜4
で得たインキを、ステンレスボールペンチップ(ボール
材質;超硬合金)を一端に連設したポリプロピレン製の
中空軸筒よりなる透明なインキ収容管に0.8g充填
し、その上部に逆流防止体を0.1g充填後、気泡を遠
心脱気して筆記試験用のボールペンを作成した。このボ
ールペンを用いて、上質紙(JIS P3201筆記用
紙A)に、手書き筆記を行い、更に、1ヶ月放置後に同
様に筆記を行い、ボールペン作成直後、及び、1ヶ月放
置後の筆跡状態を観察、比較した。尚、1ヶ月放置は、
筆記試験用のボールペンを50℃の恒温室内にペン先を
上向きの状態で静置した。
【0035】・インキ外観の観察:上記筆記試験用のボ
ールペンを用いて、透明なインキ収容管内のインキの状
態を1ヶ月放置前後で比較した。比較例1、3は、アル
ミニウム粉末が沈降分離して2層になっていたが、他の
ものは放置前後で変化は認められなかった。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るボールペン用水性金属光沢色インキは、アルミニウ
ム粉末沈降分離や水との反応といった経時的な変質がほ
とんどない優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム粉末と、多糖類及び/又は
    その誘導体を0.3〜1.5重量%と、ポリビニールピ
    ロリドンを3.0〜8.0重量%と、水溶性有機溶剤
    と、水とを少なくとも含むことを特徴とするボールペン
    用水性金属光沢色インキ。
JP35009495A 1995-12-22 1995-12-22 ボールペン用水性金属光沢色インキ Expired - Fee Related JP3486688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35009495A JP3486688B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 ボールペン用水性金属光沢色インキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35009495A JP3486688B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 ボールペン用水性金属光沢色インキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09176551A true JPH09176551A (ja) 1997-07-08
JP3486688B2 JP3486688B2 (ja) 2004-01-13

Family

ID=18408199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35009495A Expired - Fee Related JP3486688B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 ボールペン用水性金属光沢色インキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3486688B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998026014A1 (fr) * 1996-12-12 1998-06-18 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Encre a base d'eau pour stylo a bille presentant une couleur metallique brillante
US6099629A (en) * 1996-03-27 2000-08-08 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Water based ink and water based pigment ink having metallic lustrous color for ballpoint pen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6099629A (en) * 1996-03-27 2000-08-08 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Water based ink and water based pigment ink having metallic lustrous color for ballpoint pen
WO1998026014A1 (fr) * 1996-12-12 1998-06-18 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Encre a base d'eau pour stylo a bille presentant une couleur metallique brillante
US6120590A (en) * 1996-12-12 2000-09-19 Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha Water-base ink having metallic lustrous color for ballpoint pen

Also Published As

Publication number Publication date
JP3486688B2 (ja) 2004-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100309197B1 (ko) 볼펜용수성금속분잉크
KR100364178B1 (ko) 금속 광택색을 갖는 볼펜용 수성 잉크
JP3454498B2 (ja) 消去性インキ組成物及びこれを用いた水性ボールペン
JP2004502822A (ja) パールインキ、筆記用具、及び方法
CN105524524A (zh) 一种用自分散型颜料色浆制备的中性墨水及其制备方法
US6706101B1 (en) Double-color ink and writing utensil containing the same
US7173077B2 (en) Aqueous glittering ink composition
JP3312308B2 (ja) ボールペン用水性金属光沢色インキ
JP3381358B2 (ja) ボールペン用水性金属光沢色インキ
JP3312214B2 (ja) 水性金属光沢色インキ
JP3804241B2 (ja) 水性光沢インキ組成物
JPH08151547A (ja) 水性金属光沢色インキ
JP3716545B2 (ja) 高隠蔽性金属光沢色水性インキ
JP5543695B2 (ja) 水性光輝性インキ組成物
JP2009046660A (ja) 水性光輝性インキ組成物
JP3486688B2 (ja) ボールペン用水性金属光沢色インキ
JP2000256604A (ja) 消去性インキ組成物
JP2003020434A (ja) インキ組成物及びそれを使用したボールペン
JPH06313142A (ja) 金属光沢色水性インキ組成物
JP2002194261A (ja) 水性インキ組成物
JP2001040263A (ja) 水性光沢インキ組成物
JP4870287B2 (ja) ボールペン用インキ組成物及び当該組成物を用いた水性ボールペン
JP4346000B2 (ja) ボールペン用光輝性水性インキ組成物
JPH10298480A (ja) 水性光沢インキ組成物
JP2003192976A (ja) ボールペン用水性インキ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees