JPH09176394A - クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組成物 - Google Patents
クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組成物Info
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- JPH09176394A JPH09176394A JP34149095A JP34149095A JPH09176394A JP H09176394 A JPH09176394 A JP H09176394A JP 34149095 A JP34149095 A JP 34149095A JP 34149095 A JP34149095 A JP 34149095A JP H09176394 A JPH09176394 A JP H09176394A
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Abstract
ホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組成物を提供
することにある。 【解決手段】塩素量5.0〜25.0重量%、硫黄量
0.3〜3.0重量%を有するクロロスルホン化エチレ
ン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、可塑
剤及び/又は軟化剤を10重量部以下配合してなるもの
であって、JIS−K−6301に準じた低温ねじり試
験によるT100が−40℃以下であることを特徴とする
クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組
成物を使用する。
Description
エチレン−α−オレフィン共重合体組成物に関するもの
である。さらに詳しくは、耐寒性及び屈曲試験等に優れ
たクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体
組成物に関するものである。
等のゴムベルト分野において特に有用である。
ィン共重合体は、高密度ポリエチレンを原料とするクロ
ロスルホン化ポリエチレンと比較して動的特性及び低温
性に優れることから自動車用ベルトを中心に動的用途へ
の応用が検討されている。
ン共重合体組成物の動的特性については、使用するクロ
ロスルホン化エチレンα−オレフィン共重合体の構造及
び配合系、特にクロロスルホン化エチレンα−オレフィ
ン共重合体中の硫黄量及び加硫系の選択に大きく影響さ
れる。低温特性については、クロロスルホン化エチレン
α−オレフィン共重合体中の塩素量及び配合剤における
可塑剤又は軟化剤の種類、添加量によって影響される。
特に、付加塩素量の多いクロロスルホン化ポリオレフィ
ンは、それ自体の低温特性、すなわちガラス転移温度が
高くなるため、得られる組成物の低温特性を向上させる
ためには多量の可塑剤あるいは軟化剤の添加が必要とな
る。
て低温特性を向上させた組成物は、可塑剤や軟化剤が熱
老化時に飛散するため、熱老化後の低温特性が大幅に低
下したり、引張物性が大幅に変化するという問題点を有
している。
性及び屈曲試験等に優れたクロロスルホン化エチレン−
α−オレフィン共重合体組成物を提供することである。
結果、少量の可塑剤及び/又は軟化剤の添加においても
優れた低温特性を示すことが可能な、特定の構造を有す
るクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体
を用いることによって上記問題点を解決し本発明に至っ
た。
%、硫黄量0.3〜3.0重量%を有するクロロスルホ
ン化エチレン−α−オレフィン共重合体100重量部に
対し、可塑剤及び/又は軟化剤を10重量部以下配合し
てなるものであって、JIS−K−6301に準じた低
温ねじり試験によるT100が−40℃以下であることを
特徴とするクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン
共重合体組成物である。
オレフィン共重合体に含まれる塩素量は、5.0〜2
5.0重量%である。塩素量が5.0重量%未満のもの
あるいは塩素量が25.0重量%を越えるものでは有用
な耐寒性及び屈曲試験等を得ることが難しい。また、ク
ロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体に含
まれる硫黄量は、架橋点として作用するクロロスルホン
基の量を示す尺度であるが、0.3〜3.0重量%であ
る。硫黄量が0.3重量%未満のものあるいは3.0重
量%を越えるものでは有用な加硫物性が得られない。特
に、硫黄量が0.3重量%未満では十分な引張強さ(破
断強度)及び引張応力(モジュラス)が得られず、また
硫黄量が3.0重量%を越えるものは十分な破断伸びが
得られない。
は硬くて剛性をもつポリマーに配合して、柔軟性、弾
性、加工性などを付与し、使用目的に適合させるために
用いる薬品の総称である。本発明に用いられる可塑剤に
ついては特に制限はないが、クロロスルホン化エチレン
−α−オレフィン共重合体との相溶性を考慮した場合、
例えば、エステル系可塑剤等の使用が好ましい。例え
ば、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレートやジ−n−
オクチルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、ジ
−(2−エチルヘキシル)セバケート等のセバシン酸エ
ステル系可塑剤、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメ
リテート等のトリメリット酸エステル系可塑剤等が挙げ
られる。また、熱老化時の飛散を抑制するためには、可
塑剤の数平均分子量が400以上であることが好まし
く、可塑化効果の点から数平均分子量400〜700が
さらに好ましい。例えば、ジ−(2−エチルヘキシル)
セバケート、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテ
ート等が挙げられる。
を容易にする目的で、ゴム分子間の潤滑剤として作用さ
せ、ポリマーの緩和現象を促す薬品の総称であるが、可
塑剤としての作用も合わせ持つ。本発明にて用いられる
軟化剤については特に制限はないが、クロロスルホン化
エチレン−α−オレフィン共重合体との相溶性を考慮し
た場合、例えば、ナフテン系プロセイオイル等の使用が
好ましい。
ロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体100
重量部に対し、10重量部以下が添加され、JIS−K
−6301に準じた低温ねじり試験によるT100が−4
0℃以下であることから本発明の組成物は構成される。
−6301に準じた低温ねじり試験によるT100に対
し、JIS−K−6301の空気加熱老化試験の熱老化
方法に従い、150℃×72時間熱老化後のJIS−K
−6301に準じた低温ねじり試験によるT100の変化
率が10%以下であることが好ましい。さらに、JIS
−K−6301の空気加熱老化試験の熱老化方法に従
い、150℃×72時間熱老化後のJIS−K−630
1に準じた低温ねじり試験によるT100が−40℃以下
であることが好ましく、さらに好ましくは、−70〜−
40℃である。
3)でのねじり角における応力もしくはねじり応力が、
100倍になる温度のことである。
オレフィン共重合体は、エチレン−α−オレフィン共重
合体を原料として塩素化及びクロロスルホン化して得ら
れるものの総称である。エチレン−α−オレフィン共重
合体には、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン
共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン
−4−メチル−1−ペンテン共重合体等がある。エチレ
ン−α−オレフィン共重合体の密度については、特に制
限はないが、得られるクロロスルホン化エチレン−α−
オレフィン共重合体の塩素量が5〜25重量%の範囲
で、エラストマーとして使用可能となることから、0.
90g/cm3未満であることが好ましい。特に、自動
車用ベルトやブーツ等の動的用途に使用される場合は、
エチレン−α−オレフィン共重合体に基づく結晶が得ら
れるクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合
体に多量に残存する場合、耐寒性、耐熱性及び屈曲疲労
性に悪影響を及ぼすため、原料であるエチレン−α−オ
レフィン共重合体の密度は0.86〜0.90g/cm
3がより好ましい。
−α−オレフィン共重合体の残存結晶融解熱が20mJ
/mg未満であることが、低温特性の点から好ましく、
1〜20mJ/mgがさらに好ましい。
ン共重合体を合成する方法には、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体を原料とし、ラジカル発生剤を触媒とし
て、塩素ガスと亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリルある
いは塩化スルフリルを単独で反応させる方法が一般的合
成法である。優れた低温特性を有するクロロスルホン化
エチレン−α−オレフィン共重合体を得るためには、塩
化スルフリル単独で反応する方法が好ましい。反応は、
例えば、溶媒に溶解させて均一系で行うもの、溶媒に懸
濁させて不均一で反応する方法、あるいは気相に浮遊さ
せて不均一で行う方法等がある。但し、原料となるエチ
レン−α−オレフィン共重合体を溶媒に溶解させて行う
均一系での反応が、低温特性及び耐熱性が共に優れたク
ロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体を得
る方法としてはより優れた方法であり、望ましい。この
際、溶媒としては、例えば、クロロホルム、トリクロロ
エタン、テトラクロロエタン、モノクロロベンゼン、ク
ロロフルオロベンゼン等のハロゲン化反応に不活性で、
オゾン層への影響の小さい溶媒等が用いられる。
オレフィン共重合体組成物には、他に加硫剤、加硫促進
剤、加硫促進助剤、補強剤、充填剤、加工助剤、老化防
止剤等が必要に応じて加えられる。加硫剤としては、例
えば、酸化マグネシウム、リサージ等の無機加硫剤、
N,N’−m−フェニレンジマレイミド等のマレイミド
化合物、ジクミルペルオキシド等の有機過酸化物が挙げ
られ、加硫促進剤としては、例えば、ジペンタメチレン
チウラムテトラスルフィド等のチウラム化合物が挙げら
れ、加硫促進助剤としては、例えば、酸化マグネシウ
ム、リサージ、水酸化カルシウム等の金属酸化物や金属
水酸化物が挙げられ、補強剤、充填剤としては、例え
ば、カーボンブラック、ホワイトカーボン、炭酸カルシ
ウム、クレー、タルク等が挙げられ、加工助剤として
は、例えば、低分子量ポリエチレン、金属石鹸等が使用
される。老化防止剤としては、例えば、ジアリールモノ
アミン化合物等を除くアミン系老化防止剤等やフェノー
ル系老化防止剤等が使用できる。
ーなどで配合、混練された後、プレス加硫、蒸気加硫、
高周波(UHF)加硫あるいは電子線加硫等が行われ
る。
く説明するが、これら実施例は本発明の理解を助けるた
めの例であって、本発明はこれらにより何等制限を受け
るものではない。
共重合体の密度は、JIS−K−7112(1980)
に準拠し測定した。
30℃、荷重2160gで、ASTM−D−1238に
準拠し測定した。
エチレン−α−オレフィン共重合体の塩素量及び硫黄量
は、燃焼フラスコ法にて測定した。塩素量の測定は、ク
ロロスルホン化ポリオレフィン約30mmgを1.7重
量%硫酸ヒドラジニウム水溶液15mlを吸収液として
用い、酸素燃焼法に従い燃焼させた。次に、30秒程度
振った後約30分静置した。この操作後の吸収液を、純
粋約100mlで洗い出した後、濃度0.05Nの硝酸
銀水溶液で電位差滴定法により塩素イオンを定量し、塩
素量を測定した。一方、硫黄量の測定は、1.7重量%
硫酸ヒドラジニウム水溶液15mlの変わりに、3重量
%の過酸化水素10mlを吸収液として用い、純水約4
0mlで洗い出した後、酢酸約1ml、2−プルパノー
ル約100ml、アルセナゾIII約0.47mlを加
えた。これを濃度0.01Nの酢酸バリウム溶液で光度
滴定法により硫酸イオンを定量し、硫黄量を測定した。
チレン−α−オレフィン共重合体のムーニー粘度につい
ては、JIS−K−6300に準拠し、100℃でL形
ローターを用い予熱1分、ローター始動後4分の粘度を
測定した。
査熱量計(セイコー電子工業株式会社:DSC200)
を用い、試料重量約10mg、昇温速度10℃/分、測
定温度範囲:−100〜+150℃の条件で測定し、融
解熱は、得られたチャートの残存結晶融解ピークとこの
ピークの開始点と終了点を結ぶ直線で囲まれた面積より
熱量値を計算し、これを試料重量で割ってmJ/mg単
位に換算した。一方、ガラス転移温度の測定について
は、その温度以下のベースラインとガラス転移領域の直
線部分をそれぞれ外挿した交点の温度として求めた。
後、150mm×150mm×2mmの金型を用い16
0℃×30分プレス加硫した。この試料を3号ダンベル
で打ち抜いた後、JIS−K−6301に準拠し、測定
した。
り、加硫した後、JIS−K−6301に準拠しA型ス
プリング式硬度を測定した。
じり試験を採用した。引張物性と同様な方法で、混練
り、加硫した後、JIS−K−6301に準拠し、測定
した。
練りした後、160℃×30分プレス成形し試料を作成
し、JIS−K−6301に準拠し、デマッチャ式屈曲
試験機を用い、亀裂長さが10mmに成長したときの回
数を測定した。
度:0.87g/cm3、メルトフローレート:3.9
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル394gを3.3g/分の速度で添加するこ
とから反応を行った。この間反応温度を100℃に、圧
力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応終
了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下
で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水
素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン7
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量10.0重量%、
硫黄量0.7重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):38であり、18.6mJ/mgの残存結晶
の融解熱量と−47.9℃のガラス転移温度を有するこ
とがわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プ
ロピレン共重合体を加硫するために10インチオープン
ロールにより次の配合を行った。(配合) クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体 100重量部 ハイドロタルサイト (協和化学工業社製:キョーワードKW−2100) 12重量部 特殊ワックス(精工化学社製:サンタイト) 2重量部 FEFカーボン(東海カーボン社製:シーストG−80) 40重量部 合成樹脂混合物 (STRUKTOL社製:ストラクトール40MSF) 5重量部 トリメリット酸オクチルエステル (新日本理化社製:サンソサイザーTOTM) 5重量部 ペンタエリスリトール(日本合成化学工業社製) 2重量部 ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル (大内新興化学工業社製:ノクラックNBC) 0.5重量部 ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド (大内新興化学工業社製:ノクセラーTRA) 0.7重量部 N,N´−m−フェニレンジマレイミド (大内新興化学工業社製:バルノックPM) 3重量部 テトラメチルチウラムジスルフィド (大内新興化学工業社製:ノクセラーTT) 1重量部 配合物は160℃において30分間プレス加硫し、試料
を作成した。
体の密度、フローレート、得られたクロロスルホン化エ
チレン−αオレフィン共重合体の塩素及び硫黄量、ムー
ニー粘度、融解熱、ガラス転移温度、硬度、引張物性、
耐寒性、屈曲試験等の試験結果を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.87g/cm3、メルトフローレート:5.4
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル631gを3.3g/分の速度で添加するこ
とから反応を行った。この間反応温度を100℃に、圧
力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応終
了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下
で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水
素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン8
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量15.1重量%、
硫黄量0.6重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):41であり、13.4mJ/mgの残存結晶
の融解熱量と−45.1℃のガラス転移温度を有するこ
とがわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プ
ロピレン共重合体を加硫するために10インチオープン
ロールにより実施例1と同様に加工し、原料であるエチ
レン−αオレフィン共重合体の密度、フローレート、得
られたクロロスルホン化エチレン−αオレフィン共重合
体の塩素及び硫黄量、ムーニー粘度、融解熱、ガラス転
移温度、硬度、引張物性、耐寒性、屈曲試験等の試験結
果を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.87g/cm3、メルトフローレート:8.1
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル783gを3.3g/分の速度で添加するこ
とから反応を行った。この間反応温度を100℃に、圧
力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応終
了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下
で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水
素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン8
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量17.9重量%、
硫黄量0.7重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):36であり、7.6mJ/mgの残存結晶の
融解熱量と−43.7℃のガラス転移温度を有すること
がわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プロ
ピレン共重合体を加硫するために10インチオープンロ
ールにより実施例1と同様に加工し、原料であるエチレ
ン−αオレフィン共重合体の密度、フローレート、得ら
れたクロロスルホン化エチレン−αオレフィン共重合体
の塩素及び硫黄量、ムーニー粘度、融解熱、ガラス転移
温度、硬度、引張物性、耐寒性等の試験結果を表1に示
した。
いることが分かった。
度:0.87g/cm3、メルトフローレート:8.1
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル1118gを3.3g/分の速度で添加する
ことから反応を行った。この間反応温度を100℃に、
圧力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応
終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧
下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化
水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン9
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量24.0重量%、
硫黄量0.6重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):50であり、残存結晶がなく、−38.7℃
のガラス転移温度を有することがわかった。得られたク
ロロスルホン化エチレン−プロピレン共重合体を加硫す
るために10インチオープンロールにより実施例1と同
様に加工し、原料であるエチレン−αオレフィン共重合
体の密度、フローレート、得られたクロロスルホン化エ
チレン−αオレフィン共重合体の塩素及び硫黄量、ムー
ニー粘度、融解熱、ガラス転移温度、硬度、引張物性、
耐寒性、屈曲試験等の試験結果を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.86g/cm3、メルトフローレート:3.2
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル396gを3.3g/分の速度で添加するこ
とから反応を行った。この間反応温度を100℃に、圧
力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応終
了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下
で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水
素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン7
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量9.8重量%、硫
黄量0.7重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)10
0℃):42であり、14.3mJ/mgの残存結晶の
融解熱量と−48.9℃のガラス転移温度を有すること
がわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プロ
ピレン共重合体を加硫するために10インチオープンロ
ールにより実施例1と同様に加工し、原料であるエチレ
ン−αオレフィン共重合体の密度、フローレート、得ら
れたクロロスルホン化エチレン−αオレフィン共重合体
の塩素及び硫黄量、ムーニー粘度、融解熱、ガラス転移
温度、硬度、引張物性、耐寒性、屈曲試験等の試験結果
を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.86g/cm3、メルトフローレート:3.2
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル624gを3.3g/分の速度で添加するこ
とから反応を行った。この間反応温度を100℃に、圧
力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応終
了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧下
で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化水
素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン8
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量14.7重量%、
硫黄量0.7重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):53であり、6.3mJ/mgの残存結晶の
融解熱量と−46.8℃のガラス転移温度を有すること
がわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プロ
ピレン共重合体を加硫するために10インチオープンロ
ールにより実施例1と同様に加工し、原料であるエチレ
ン−αオレフィン共重合体の密度、フローレート、得ら
れたクロロスルホン化エチレン−αオレフィン共重合体
の塩素及び硫黄量、ムーニー粘度、融解熱、ガラス転移
温度、硬度、引張物性、耐寒性、屈曲試験等の試験結果
を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.86g/cm3、メルトフローレート:3.2
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル1006gを3.3g/分の速度で添加する
ことから反応を行った。この間反応温度を100℃に、
圧力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応
終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧
下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化
水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン9
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量22.0重量%、
硫黄量0.8重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):76であり、残存結晶がなく、−38.7℃
のガラス転移温度を有することがわかった。得られたク
ロロスルホン化エチレン−プロピレン共重合体を加硫す
るために10インチオープンロールにより実施例1と同
様に加工し、原料であるエチレン−αオレフィン共重合
体の密度、フローレート、得られたクロロスルホン化エ
チレン−αオレフィン共重合体の塩素及び硫黄量、ムー
ニー粘度、融解熱、ガラス転移温度、硬度、引張物性、
耐寒性、屈曲試験等の試験結果を表1に示した。
いることが分かった。
度:0.92g/cm3、メルトフローレート:9.8
g/10分)900gと溶媒の1,1,2−トリクロロ
エタン7kgを10 lのオートクレーブに仕込み、加
圧下に100℃の温度でエチレン−プロピレン共重合体
を溶解した。助触媒としてのピリジン0.1gを添加し
た。ラジカル発生剤として、5g/l濃度のα,α’−
アゾビスイソブチロニトリルの1,1,2−トリクロロ
エタン溶液を1.0ml/分の速度で添加しつつ、塩化
スルフリル1231gを3.3g/分の速度で添加する
ことから反応を行った。この間反応温度を100℃に、
圧力を2.8kg/cm2(ゲージ圧)に保った。反応
終了後、反応系の圧力を常圧まで低下させ、その後常圧
下で窒素を吹き込むことによって溶液中に残存する塩化
水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。安定剤として2,
2’ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン9
gを添加した後、ドラム乾燥機にフィードして生成物を
単離した。分析の結果、得られたクロロスルホン化エチ
レン−プロピレン共重合体は、塩素量22.0重量%、
硫黄量0.8重量%、ムーニー粘度(ML(1+4)1
00℃):38であり、16.8mJ/mgの残存結晶
の融解熱と−35.6℃のガラス転移温度を有すること
がわかった。得られたクロロスルホン化エチレン−プロ
ピレン共重合体を加硫するために10インチオープンロ
ールにより実施例1と同様に加工し、原料であるエチレ
ン−αオレフィン共重合体の密度、フローレート、得ら
れたクロロスルホン化エチレン−αオレフィン共重合体
の塩素及び硫黄量、ムーニー粘度、融解熱、ガラス転移
温度、硬度、引張物性、耐寒性、屈曲試験等の試験結果
を表1に示した。
が大変劣った。 比較例2 比較例1と同じクロロスルホン化エチレン−α−オレフ
ィン共重合体(密度:0.92g/cm3、メルトフロ
ーレート:9.8g/10分)を用い、可塑剤として、
TOTMの変わりにDOS(ジ−(2−エチルヘキシ
ル)セバケート)を15重量部添加した他は、実施例1
と同様に加工し、原料であるエチレン−αオレフィン共
重合体の密度、フローレート、得られたクロロスルホン
化エチレン−αオレフィン共重合体の塩素及び硫黄量、
ムーニー粘度、融解熱、ガラス転移温度、硬度、引張物
性、耐寒性、屈曲試験等の試験結果を表1に示した。
エチレン−α−オレフィン共重合体組成物によって、耐
寒性及び屈曲試験等に優れたクロロスルホン化エチレン
−α−オレフィン共重合体組成物が得られることは明ら
かである。
Claims (6)
- 【請求項1】塩素量5.0〜25.0重量%、硫黄量
0.3〜3.0重量%を有するクロロスルホン化エチレ
ン−α−オレフィン共重合体100重量部に対し、可塑
剤及び/又は軟化剤を10重量部以下配合してなるもの
であって、JIS−K−6301に準じた低温ねじり試
験によるT100が−40℃以下であることを特徴とする
クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組
成物。 - 【請求項2】熱老化前のJIS−K−6301に準じた
低温ねじり試験によるT100に対し、JIS−K−63
01の空気加熱老化試験の熱老化方法に従い、150℃
×72時間熱老化後のJIS−K−6301に準じた低
温ねじり試験によるT100の変化率が、10%以下であ
ることを特徴とする請求項1に記載のクロロスルホン化
エチレン−α−オレフィン共重合体組成物。 - 【請求項3】JIS−K−6301の空気加熱老化試験
の熱老化方法に従い、150℃×72時間熱老化後のJ
IS−K−6301に準じた低温ねじり試験によるT
100が、−40℃以下であることを特徴とする請求項1
又は請求項2いずれか記載のクロロスルホン化エチレン
−α−オレフィン共重合体組成物。 - 【請求項4】クロロスルホン化エチレン−α−オレフィ
ン共重合体が、密度0.90g/cm3未満のエチレン
−α−オレフィン共重合体を塩素化及びクロロスルホン
化して得られるものであることを特徴とする請求項1〜
請求項3いずれか記載のクロロスルホン化エチレン−α
−オレフィン共重合体組成物。 - 【請求項5】クロロスルホン化エチレン−α−オレフィ
ン共重合体が、20.0mJ/mg以下の融解熱を有す
るものであることを特徴とする請求項1〜請求項4いず
れか記載のクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン
共重合体組成物。 - 【請求項6】可塑剤が、数平均分子量400以上のエス
テル系可塑剤であり、軟化剤がナフテン系プロセスオイ
ルであることを特徴とする請求項1〜請求項5いずれか
記載のクロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重
合体組成物。
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JP34149095A Expired - Fee Related JP3613864B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037077A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-02-09 | Tosoh Corp | クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体及びその製造方法 |
US7273908B2 (en) * | 2004-06-24 | 2007-09-25 | Tosoh Corporation | Chlorosulphonated ethylene-α-olefin copolymer and method for producing the same |
JP2012162663A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリオレフィン組成物 |
JP2013124284A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリオレフィンおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34149095A patent/JP3613864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006037077A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-02-09 | Tosoh Corp | クロロスルホン化エチレン−α−オレフィン共重合体及びその製造方法 |
US7273908B2 (en) * | 2004-06-24 | 2007-09-25 | Tosoh Corporation | Chlorosulphonated ethylene-α-olefin copolymer and method for producing the same |
JP2012162663A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリオレフィン組成物 |
JP2013124284A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Tosoh Corp | クロロスルホン化ポリオレフィンおよびその製造方法 |
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