JPH09176096A - アミノテレケリックな部分水素化1,3−ジエンオリゴマーと、その製造方法 - Google Patents

アミノテレケリックな部分水素化1,3−ジエンオリゴマーと、その製造方法

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JPH09176096A
JPH09176096A JP8355590A JP35559096A JPH09176096A JP H09176096 A JPH09176096 A JP H09176096A JP 8355590 A JP8355590 A JP 8355590A JP 35559096 A JP35559096 A JP 35559096A JP H09176096 A JPH09176096 A JP H09176096A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノテレケリックな部分水素化1,3-ジエン
オリゴマーと、その製造方法 【解決手段】 一般式:〔P〕(ACH2 NH2 x
表される化合物(Pは部分水素化1,3-ジエンオリゴマー
残基を表し、xは約2で、Aは〔化1〕に示す二価の残
基を表す) 。この化合物は一般式:〔P1 〕(ACN)
x (P1 は1,3-ジエンオリゴマー残基を表す)の選択的
水素化で得られる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室温で低粘度の液体
であるアミノテレケリック (aminotelechelique)な部分
的に水素化された1,3-ジエンオリゴマーと、そのオリゴ
マー製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第 2,647,146号には、長鎖の
α,ω−ジアミンの合成方法が記載されている。この特
許に記載のアミノテレケリックな水素化ブタジエンオリ
ゴマーの合成法では、第1段階で下記〔化4〕:
【0003】
【化4】 (ここで、nは1〜25の整数であり、Rは炭素数が1〜
6の飽和炭化水素基であり、−C4H6−はブタジエン単位
を表す)で表されるジニトリルをつくり、次の第2段階
で、〔化4〕のジニトリルを水素化して下記〔化5〕:
【0004】
【化5】 で表される第1級ジアミンにする。〔化4〕のジニトリ
ルは対称なアゾジニトリルの存在下で溶媒中でブタジエ
ンをオリゴマー化することによって得られる。〔化5〕
のジアミンはアンモニアの存在下で温度 180℃〜300
℃、圧力197bar〜4934 barで触媒水素化して得られる。
使用する触媒は炭素に担持させたパラジウムと多孔質珪
藻土に担持させたニッケルとの混合物である。この水素
化条件下でブタジエン−C4H6−単位は完全に水素化され
て下記〔化6〕:
【0005】
【化6】 の構造を有する飽和炭化水素鎖から成る〔化5〕のジヒ
ドロブタジエン−C4H8−単位になる。この方法で得られ
る生成物は室温では使用が困難なワックス状である。
【0006】米国特許第 4,920,181号には下記一般式
(3): 〔x〕(NH2 n (ここで、nは 1.4〜3の数であり、xは数平均分子量
Mnが 200〜5000の疎水性ビニルオリゴマー残基を表す)
で表される長鎖のα,ω−ジアミンの合成方法が記載さ
れている。そのオリゴマーの例としてはオリゴブタジエ
ン、オリゴイソプレンおよび二重結合の一部または全部
が水素化されたその対応化合物を挙げることができる。
上記一般式(3) で表されるジアミンも前記の米国特許
2,647,146号と同様に2段階で得られる。
【0007】第1段階では溶媒(トルエン)中で温度90
℃〜130 ℃、圧力約16〜18bar でブタジエンと対称なア
ゾジニトリルとを接触させてシアノテレケリックなオリ
ゴブタジエンを作る。こうして得られたシアノテレケリ
ックなオリゴブタジエンのニトリル基の水素化は、溶媒
中でアンモニアの存在下に水素化するジニトリルに対し
て10重量%に相当する量のラネーコバルトを用いて行
う。この水素化は温度 100℃〜200 ℃、圧力100bar〜20
0barで行われる。この条件でニトリル基を選択的に第1
級アミノ基へ変換することできる。また、水素化時間を
長くするか、ラネーコバルトにラネーニッケルを加えた
場合には、オリゴブタジエンの二重結合がある程度水素
化される。この特許に記載の水素化条件(実施例5〜
8)では水素化された二重結合を高い比率で含むアミノ
テレケリックなオリゴブタジエン、従って、室温では使
用が困難なワックス状のオリゴブタジエンが生成し易
い。
【0008】この特許には二重結合を部分的に水素化で
きることは示唆がなく、水素化される二重結合の種類に
ついてはなんの記載もない。ところで、1,3-ジエン、特
にブタジエンは1,4-および1,2-で重合することは知られ
ている。また、ブタジエンの1,4-重合では下記〔化7〕
および〔化8〕に示す2種類の違った立体配置が生成す
る: トランス型:
【0009】
【化7】 シス型:
【0010】
【化8】 一方、1,2-の重合では下記〔化9〕に示すペンダントビ
ニル二重結合が生成する:
【0011】
【化9】 3つの構造はランダムに分散し、ペンダントビニル二重
結合の比率は約20モル%になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は、ある水
素化条件下にすると1,3-ジエンの1,2-重合に由来する二
重結合(以下、1,2 型二重結合とよぶ)の少なくとも20
%を水素化でき、一方、1,4-重合に由来する二重結合
(以下、1,4 型二重結合とよぶ)(シスおよびトランス
型)は事実上全く変えずに維持することができるという
ことを見出した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、水素化された
1,2- 型二重結合を少なくとも20モル%、好ましくは25
%〜30モル%の割合で含み、水素化された 1,4型(シス
およびトランス型)二重結合を10モル%以下、好ましく
は1モル%以下の割合で含むアミノテレケリックな部分
水素化 1,3- ジエンオリゴマーの合成方法を提供する。
【0014】本発明はさらに、新規化合物としての下記
一般式(4) で表され、数平均分子量Mnが 500〜5,000 で
あるアミノテレケリックな部分水素化 1,3- ジエンオリ
ゴマーを提供する: 〔P〕(ACH2 NH2 x (4) 〔ここで、xは 1.8〜2の数であり、Pは1,3-ジエンオ
リゴマー残基を表し、その少なくとも20モル%は水素化
された〔化10〕の一般式 (a):
【化10】 で表される1,2 型二重結合であり、最大でも10モル%が
水素化された〔化11〕の一般式 (b):
【化11】 で表される1,4 型二重結合であり、これら一般式 (a)お
よび(b) のR1 は水素原子または1〜6個の炭素原子を
含む脂肪族炭化水素基を表し、Aは下記〔化12〕の残
基の中から選択される二価の残基を表す:
【化12】 (ここで、R2 は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有
する脂肪族炭化水素基を表すか、炭素3〜7の脂環式官
能基を表し、nは3〜9の整数である)〕
【0015】
【実施の形態】部分水素化された 1,3- オリゴマーPの
一部を構成する1,3-ジエンの例としてはブタジエン(R
1 =H)およびイソプレン(R1 =CH3 −)を挙げる
ことができる。本発明では特にブタジエンが使用され
る。本発明では、水素化された1,2 型二重結合の割合は
25%〜30%であるのが好ましく、水素化された1,4 型二
重結合(シスおよびトランス型)の割合は1%以下であ
るのが好ましい。 下記〔化13〕:
【0016】
【化13】 の構造の二価残基では、R2 がイソブチル、シクロヘキ
シル、特にメチル基を表すものが好ましい。 下記〔化14〕:
【0017】
【化14】 の構造の二価残基では、nが4、5および6に等しいも
のが好ましい。
【0018】一般式(4)で表されるアミノテレケリック
な部分水素化1,3-ジエンオリゴマーを合成するための本
発明方法は、下記〔化15〕:
【0019】
【化15】 (ここで、R1 は上記の意味を有する)で表される1,3-
ジエンを、下記一般式(5) の対称アゾジニトリル: NC−A−N=N−A−CN (5) (ここで、Aは一般式(4) と同じ意味を有する)の存在
下で、オリゴマー化して、下記一般式(6) : 〔P1 〕(ACN)x (6) (ここで、P1 は1,3-ジエンオリゴマー残基を表し、A
およびxは一般式(4) と同じ意味を有する)で表される
シアノテレケリックな1,3-ジエンオリゴマーを合成し、
次いで、ラネーコバルトの存在下でこのオリゴマーを水
素化する方法であり、その特徴はシアノテレケリックな
1,3-ジエンオリゴマー(6) の水素化を温度 100℃〜200
℃、好ましくは 140℃〜180 ℃、水素圧5×105 Pa〜30
×105 Pa、好ましくは10×105Pa〜15×105 Paで、使用
するシアノテレケリックな1,3-ジエンオリゴマーの量に
対して5重量%以下のラネーコバルトの存在下且つアン
モニアの非存在下で行う点にある。
【0020】本発明では水素化反応時間は広範囲に変え
ることができ、臨界的ではないが、水素化時間は30時間
を越えないのが好ましく、2〜25時間にするのが好まし
い。水素化反応はバルク(塊状)または溶媒中で行うこ
とができる。脂肪族タイプの不活性溶媒、例えば炭素数
が6〜12、好ましくは8〜12のパラフィンを使用する使
用するのが好ましい。その例としてはオクタン、ノナ
ン、デカンまたはこれらの少なくとも2種類の混合物を
挙げることができる。パラフィンまたはナフタレンより
成る石油留分を使用することもできる。芳香族以外の不
飽和化合物を含む溶媒は使用しない。使用可能なラネー
コバルトの量は、シアノテレケリックな1,3-ジエンオリ
ゴマーに対して5重量%以下にし、 0.1〜1.5 重量%の
量を用いるのが好ましい。コバルトの含有率が少なくと
も80重量%、好ましくは85〜95重量%であるラネーコバ
ルトを使用するのが好ましい。
【0021】本発明で、一般式(6) で表されるシアノテ
レケリックな1,3-ジエンオリゴマーの反応をアンモニア
の非存在下で行うことによって、驚くべきことに、第2
級および/または第3級アミンは生成しないということ
が分かっている。しかも、ニトリル基の第1級アミノ基
への変換率は95%以上になる。一般式(6) で表されるシ
アノテレケリックな1,3-ジエンオリゴマーは公知であっ
て、文献にも報告されており、その合成方法は本発明の
対象ではない。この化合物は特に一般式(5) で表される
対称アゾジニトリル型開始剤の存在下で必要に応じて媒
媒(アセトン)を用いて、温度60〜140 ℃、圧力5〜35
bar で1,3-ジエンを重合させることによって得られる。
シアノテレケリックな1,3-ジエンオリゴマーの数平均分
子量Mnはアゾジニトリル/1,3-ジエンのモル比を変化さ
せることによって調製できる。数平均分子量Mnが 500〜
5000、好ましくは1000〜3000となるように操作するのが
好ましい。
【0022】本発明で使用可能な一般式(5) で表される
対称アゾジニトリルの具体的な例として下記を挙げる:
2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2'-アゾビ
ス-2- メチルブチロニトリル、2,2'-アゾビス-2,4- ジ
メチルバレロニトリル、1,1'-アゾビス-1- シクロヘキ
サンカルボニトリル、2,2'-アゾビスシクロヘキシルプ
ロピオニトリル。2, 2'-アゾビスイソブチロニトリルを
使用するのが好ましい。
【0023】好ましくは、シアノテレケリックな1,3-ジ
エンオリゴマー、溶媒および新規に調製したラネーコバ
ルトを攪拌機能を備えたオートクレーブに導入する。窒
素等の不活性ガスをパージしながら、100 ℃/120 ℃ま
で加熱し、次いで、窒素パージを停止した後、反応混合
物を 200℃以下の温度、好ましくは140 ℃〜180 ℃に加
熱する。次いで、水素を導入し、水素圧を最大 30bar、
好ましくは 10bar〜15bar にする。温度および圧力をニ
トリル基がほぼ完全にCH2 NH2 基に変換したことが
観察されるまで維持する。これはアルカリ度の測定す
る。冷却後、ラネーコバルトを濾過分離し、減圧蒸発し
て溶媒を除去すると、透明でほぼ無色な液体生成物を得
る。以上の条件で、シアノテレケリックな1,3-ジエンオ
リゴマー中の全二重結合の水素化率は最大25%になる。
この水素化率は生成物のヨウ素価(250〜400)の求めるこ
とで分かる。炭素13の核磁気共鳴(C13NMR)分析か
ら、1,4-(シスおよびトランス)型二重結合の水素化率
は最大で10%、一般には1%以下であり、1,2 型二重結
合の水素化率は少なくとも20%、好ましくは25〜30%で
あることが分かっている。二重結合の合計水素化率は 5
〜15%であるのが有利である。
【0024】生成するアミノテレケリックな部分水素化
1,3-ジエンオリゴマーの数平均分子量Mnは、使用したシ
アノテレケリックな1.3-ジエンオリゴマーの数平均分子
量の関数である。この分子量Mnは 500〜5000、好ましく
は1000〜3000である。本発明のアミノテレケリックな部
分水素化1,3-ジエンオリゴマーは、色の薄い(ガードナ
ーカラースケール値は4以下)粘度の低い液体であると
いう利点がある。その一般的粘度は30℃で 2000mPa s以
下である。DSCで測定したそのガラス転移温度(Tg)は
−85℃〜−75℃である。このオリゴマーは、特にブロッ
ク共重合体の合成、ポリウレアの合成およびポリウレタ
ンの生成で利用でき、ヒドロキシル化ポリブタジエンの
反応性「活性化剤」として使用することができる。以
下、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0025】
【実施例】実施例1 シアノテレケリックな1,3-ブタジエンオリゴマーの合成 5リットル容のオートクレーブに、91.08 g(0.555モ
ル) の 2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を導入
し、オートクレーブを密閉し、酸素を除いた後に2000g
のブタジエン(36.975 mol)を導入した。反応混合物を攪
拌しながら92℃に加熱し、この温度を3時間保持する。
反応中、圧力は14×105 Pa〜18×105 Paの間で変化す
る。反応混合物を約20℃に冷却後、過剰のブタジエンを
脱気して取り除くと無色透明な残留液体(722g) が得ら
れる。それをロータリーエバポレータに入れ、減圧蒸留
して溶解している可能性のあるブタジエンとわずかな揮
発性不純物とを除去する。得られた生成物を濾過すると
595gのシアノテレケリックな1,3-ブタジエンオリゴマ
ーが得られる。このオリゴマーは下記の物理化学的特性
を示す: 収率:導入したブタジエンに対して28% B型粘度計を用いて30℃で測定した粘度:980m Pa s ゲル透過クロマトグラフィー(標準品,ポリブタジエン
相当に補正したポリスチレン)で測定した数平均分子量
数:1380 ヨウ素価:406
【0026】このシアノテレケリックな1,3-ブタジエン
オリゴマーをブルカー(Brucker、登録商標) の装置を用
いた13CNMR(13Cの周波数=75.47MHz) で、溶媒と
してCDCl3 を用いて同定した。1,4-型二重結合(シス
およびトランス)のモル比は79%で、1,2-型二重結合の
モル比は21%であった。
【0027】実施例2(本発明実施例)実施例1で得られたシアノテレケリックな1,3-ブタジエ
ンオリゴマーの加水分解 使用したラネーコバルトは、Activated Metal and Chem
icals Inc.から市販のA-8000(登録商標)で、これは86
%〜95%のコバルトと5〜14%のアルミニムとで構成さ
れる。攪拌装置、加熱装置、温度・圧力測定装置を備え
た1リットル容のオートクレーブに、実施例1のシアノ
テレケリックな1,3-ブタジエンオリゴマー 300gと、45
gのオクタンと、6グラムのラネーコバルト(ジニトリ
ルの使用量に対して2重量%)とを導入する。ラネーコ
バルトはメタノールで予め洗浄して含まれた水のほとん
どを除去しておく。次いで、窒素パージ下に 120℃まで
加熱し、水分含有量が 250ppm となるのに必要な時間、
この温度に保つ。窒素パージを停止し、温度を 140℃に
する。水素を導入し、合計水素圧を12×105 にする。こ
の温度および圧力を12時間保持すると、−CN基のCH
2 NH2基への変換率は95%以上になる。この変換率は
アルカリ度で測定した。この場合アルカリ度の値は 1.3
3 meg HCl/g であった。次いで、ラネーコバルトを濾過
分離し、オクタンを減圧蒸発して留去する。
【0028】わずかに着色した透明の生成物が得られ
る。この生成物のガードナーカラースケール上での値は
3であり、下記物理化学的特性を有する: B型粘度計を用いて30℃で測定した粘度:1300mPa s 数平均分子量Mn:1400 官能価:1.86 示差熱分析(DTA)で測定したガラス転移温度:−80
℃ ヨウ素価=387 1.2 型および1,4 型(シスおよびトランス型)二重結合
の割合と−CN官能基から−CN2 HN2 基への変換率
はブルカーの装置を用いたNMRで実施例1と同一条件
で測定した。生成したアミノテレケリックな部分水素化
1,3-ブタジエンオリゴマーの13CNMRスペクトルでは
CH2 NH2 基の炭素に特徴的な線が 50ppm〜56ppm の
間で検出された(水素化されたCN鎖末端に相当す
る)。−CN鎖末端に特徴的な線は約 125ppm に見られ
る。これらの線を積分することによって−CN基から−
CH2 NH2 基への変換率が求められる。本実施例の場
合この値は95%に近い。
【0029】10ppm と12ppm の間の線は水素化された1,
2 型二重結合の−CH3 基に相当する。約143ppmと、12
6ppm〜136ppm付近に存在するライン(それぞれ1,2 型二
重結合と、1,4 型二重結合(シスおよびトランス)に相
当する)の積分値とを組み合わせることによって水素化
された1,2 型二重結合の%が計算できる。1,4 型2重結
合(シスおよびトランス)の水素化に起因する−CH2
−の含有率は、1,2 型二重結合と1,4 型(シスおよびト
ランス)二重結合の割合を21%対79%として計算で求め
た。上記の水素化条件で得られるアミノテレケリックな
部分水素化1,3-ブタジエンオリゴマーの場合には、水素
化された二重結合の割合は2%であり、水素化された1,
2 型二重結合の割合は25.5%である。
【0030】実施例3、4、5、6(本発明実施例) 以下の実施例3、4、5および6では、実施例1で得ら
れたシアノテレケリックな1,3-ブタジエンオリゴマーを
水素化する。手順は実施例2と同じにしたが、反応パラ
メータ(圧力、温度、ラネーコバルトの割合)のいくつ
かを変化させた。反応パラメータの変更点および得られ
たアミノテレケリックな部分水素化1,3-ブタジエンオリ
ゴマーの物理化学的特性を〔表1〕に示す。〔表1〕の
二重結合およびニトリル官能基の水素化の割合は、実施
例2に記載の計算方法で13CNMRで求めた。
【0031】
【表1】
【0032】実施例7(比較例) 米国特許第 4,920,181号の実施例5〜8に記載の水素化
条件に従って、実施例1で得られたシアノテレケリック
な1,3-ブタジエンオリゴマーを水素化した。その特許の
条件とは下記の通り: 温度T:200 ℃ 触媒:ラネーコバルト, ジニトリルの使用量に対して10
重量% 溶媒:トルエン アンモニアを使用。 全圧:100 ×105 Pa(水素分圧は70×105 Pa、アンモニ
ア分圧は30×105 Pa) 水素化時間:10時間
【0033】以上の水素化条件下では、 1) 1,2 型二重結合の95%が水素化され、 2) 1,4 型二重結合(シスおよびトランス)の31.9%が
水素化され、 3) −CN官能基から−CH2 NH2 基への変換率はほ
ぼ定量的でり、 4) 生成物はワックス状であった。
【0034】実施例8 実施例2のアミノテレケリックな部分水素化1,3-ブタジ
エン(以下、ジアミノオリゴマーという) をポリウレタ
ン形成における反応性活性化剤としてテストした。官能
価2.3 の水酸化ポリブタジエンと官能価1.85のジアミノ
オリゴマー10重量%とを配合した。−OHと−NH2
対して等モル量のジイソシアネートを導入して、粘度を
測定してゲル化速度すなわち反応速度を測定した。10重
量%のジアミノオリゴマーを添加した場合、ゲル化は40
分後に開始した。一方、ジアミノオリゴマーを用いない
場合には80分経過後にはじめてゲル化が開始した。従っ
て、上記条件ではジアミノオリゴマーによってポリウレ
タンシステムの反応性を2倍にすることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョエル ペルスイ フランス国 27300 ベルネー レジダン ス サン−ミシェル (番地なし)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(4) で表され、数平均分子量
    Mnが 500〜5,000 であるアミノテレケリックな部分水素
    化 1,3- ジエンオリゴマー: 〔P〕(ACH2 NH2 x (4) 〔ここで、 xは 1.8〜2の数であり、 Pは 1,3- ジエンオリゴマー残基を表し、その少なくと
    も20モル%は水素化された〔化1〕の一般式 (a): 【化1】 で表される1,2 型二重結合であり、最大でも10モル%は
    水素化された〔化2〕の一般式 (b): 【化2】 で表される1,4 型二重結合であり、これら一般式 (a)お
    よび(b) のR1 は水素原子または1〜6個の炭素原子を
    含む脂肪族炭化水素基を表し、 Aは下記〔化3〕の残基の中から選択される二価の残基
    を表す: 【化3】 (ここで、R2 は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有
    する脂肪族炭化水素基を表すか、炭素3〜7の脂環式官
    能基を表し、nは3〜9の整数である)〕
  2. 【請求項2】 官能基R1 が水素原子である請求項1に
    記載のオリゴマー。
  3. 【請求項3】 水素化された1,2 型二重結合の割合が25
    〜30モル%で、水素化された1,4 型二重結合(シスおよ
    びトランス)の割合が1%以下である請求項1または2
    に記載のオリゴマー。
  4. 【請求項4】 官能基R2 がメチル基である請求項1〜
    4のいずれか一項に記載のオリゴマー。
  5. 【請求項5】 数平均分子量Mnが 1,000〜3,000 である
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のオリゴマー。
  6. 【請求項6】 下記一般式(6) : 〔P1 〕(ACN)x (6) (ここで、P1 は 1,3- ジエンオリゴマー残基を表し、 Aおよびxは一般式(4) と同じ意味を有する)で表され
    る数平均分子量Mnが 500〜5,000 、好ましくは 1,000〜
    3,000 であるシアノテレケリックな1,3-ジエンオリゴマ
    ーを、ラネーコバルトの存在下で水素化して、請求項1
    の一般式(4)で表されるアミノテレケリックな部分水素
    化 1,3-ジエンオリゴマーを製造する方法において、 水素化反応を温度 100〜200 ℃、合計水素圧5×105 Pa
    〜30×105 Paで、使用するシアノテレケリックな 1,3-
    ジエンオリゴマー(6) の量に対して5重量%以下のラネ
    ーコバルトの存在下且つアンモニアの非存在下で行うこ
    とを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 水素化反応を 140℃〜180 ℃の温度で行
    う請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 水素化反応を合計水素圧10×105 Pa〜15
    ×105 Paで行う請求項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 水素化反応をシアノテレケリックな 1,3
    - ジエンオリゴマーに対して 0.1〜2.5 重量%のラネー
    コバルトの存在下で行う請求項6〜8のいずれか一項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1の一般式(4) で表されるアミ
    ノテレケリックな部分水素化 1,3- ジエンオリゴマー
    の、水酸化ポリブタジエン反応活性剤としての使用。
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