JPH09175305A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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Publication number
JPH09175305A
JPH09175305A JP7343455A JP34345595A JPH09175305A JP H09175305 A JPH09175305 A JP H09175305A JP 7343455 A JP7343455 A JP 7343455A JP 34345595 A JP34345595 A JP 34345595A JP H09175305 A JPH09175305 A JP H09175305A
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JP
Japan
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airbag
gas generator
gas
inner housing
air bag
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Pending
Application number
JP7343455A
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English (en)
Inventor
Osamu Kawai
修 川合
Yasuhiro Yamamoto
康浩 山本
Masamichi Oshima
正道 大島
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、ガス発生器のガス吹き出し口
がバッグ布によって塞がれたり、噴射されるガスでバッ
グ布が損傷されることを防止すると同時に、エアバッグ
内の気密性を高めること。 【解決手段】 ガス発生器20の両端部外周に嵌装される
スリーブ30,30 の各外周面34に沿ってガス発生器長手方
向に伸びることにより、ガス発生器20の外面とエアバッ
グ10の内面との間に所要の空間Fを生じさせるように介
在するインナーハウジング50と、該インナーハウジング
50との間でエアバッグ10のガス発生器挿入用開口12を挟
むようにエアバッグ10の外側からエアバッグ10内のイン
ナーハウジング50の外周に重ね合わされるアウターハウ
ジング60と、これらインナーハウジング50及びアウター
ハウジング60を介してスリーブ30,30 を締付けるボルト
70及びナット80とによって、ガス発生器20をエアバッグ
の所定位置に気密に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の衝
突時、ガス発生器から発生するガスによって展開される
エアバッグにより、乗員を保護するエアバッグ装置に関
し、詳しくは比較的簡易な構成でエアバッグ内の気密を
確実に保持するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、側面衝突用エアバッグ装置とし
て、車両の側面衝突時、車両のシートバック内に収容さ
れたエアバッグを、ガス発生器から充填されるガスによ
って膨張させ、車室内において、乗員と車両のドアとの
間に展開させるととにより、乗員を保護するものがあ
る。
【0003】この種のエアバッグ装置は、所要の形状で
3枚に裁断した基布(バッグ布)を、それぞれ所要の箇
所で縫製することにより、全体として袋状に形成され
る。そして、ガス発生器は、略円筒状に形成されてお
り、エアバッグ内に装着される。ガス発生器の外周に
は、複数のガス吹き出し口が周方向に沿って設けられ
る。
【0004】このような側面衝突用エアバッグ装置にお
いては、車両の衝突時、ドア等の変形に伴うセンサ等か
らの信号に基づいて、ガス発生器がガスを発生させ、エ
アバッグ内にガスを充填する。これによりエアバッグ
は、乗員と車両のドア等との間に瞬時に展開され、乗員
の身体を受け止め、乗員が身体に受ける衝撃を低減す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
側面衝突用エアバッグ装置では、ガス発生器取り付け端
(センサ等との接続用コネクタを差込む部分)の構造が
複雑である上、装置全体の寸法が大きくなってしまい、
車両のシートバック内等への格納が困難であるという問
題があった。
【0006】またエアバッグとしては、所要の形状に裁
断した複数枚の基布同士を縫い繋ぐことで所定の袋状に
形成する構造のものが広く利用されてきたが、このよう
な構造のエアバッグは、製作に多大の労力と時間を要
し、コスト増大を招くという問題があった。
【0007】更にガス発生器とエアバッグとの組立構造
においては、エアバッグの外にガス発生器を取り付ける
構造は、気密性を確保する為の取付け構造が複雑になり
易い傾向にある。一方、エアバッグ内にガス発生器を装
着するタイプのものは取付け構造が比較的平易にできる
良い点をもっている。しかし、ガス発生器がエアバッグ
内に装着されるものは、当然のことながら、ガス発生器
の外面がエアバッグによって覆われる。このため、外面
に設けられたガス吹き出し口がエアバッグによって塞が
れて発生ガスのバッグ内への発散が阻害されたり、或い
は、発生ガスが高温の場合には高温の発生ガスが直接エ
アバッグに当たることでバッグ布が損傷する虞があり、
その様な場合には、エアバッグを速やかに、かつ確実に
展開させることができないという問題が生じる。
【0008】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、比較的簡易な構成でありながら、ガス発
生器のガス吹き出し口がエアバッグによって塞がれるこ
とを防止すると同時に、前記ガス吹き出し口から噴射さ
れるガスがバッグ布に直接当たるのを防止してエアバッ
グを速やかに、かつ確実に展開させることができると共
に、エアバッグ内の気密を確実に保持することができる
エアバッグ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
両に搭載されて緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置
において、ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受
け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させる
エアバッグと、エアバッグ内に装着され、車両の緊急
時、外面に設けられたガス吹き出し口からガスを吹き出
すことにより、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状
のガス発生器と、前記ガス吹き出し口を塞がないように
ガス発生器の外周に係合して挟持可能な係合部材と、前
記係合部材の外周面に沿ってガス発生器の長手方向に伸
びることにより、ガス発生器の外面とエアバッグの内面
との間に介在し、ガス吹き出し口とエアバッグの内面と
の間に所要の空間を生じさせるインナーハウジングと、
前記インナーハウジングとの間でエアバッグのガス発生
器挿入用開口を挟むように、エアバッグの外側からエア
バッグ内のインナーハウジングの外周に重ね合わされる
アウターハウジングと、アウターハウジングの外面側か
らエアバッグ及びインナーハウジングと共に前記挟持可
能な係合部材を締付けることにより、ガス発生器をエア
バッグの所定位置に気密に固定する締結手段とを備えた
ことを特徴とするエアバッグ装置により達成される。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、ガス発生器が固定
されるエアバッグのバッグ布とガス発生器のガス吹き出
し口との間には、ガス発生器の外周に嵌装された係合部
材の外周面に沿ってガス発生器の長手方向に伸びるイン
ナーハウジングが介在しており、該インナーハウジング
がバッグ布によってガス吹き出し口を塞がれることを防
止すると同時に、ガス吹き出し口から噴射されるガスが
バック布に直接当たることを防止する。
【0011】又、ガス発生器等をエアバッグ内に挿入す
るためにエアバッグに形成されたガス発生器挿入用開口
の周辺は、互いに重ね合わされたインナーハウジングと
アウターハウジングとの間に挾持された状態となり、締
結手段によってインナーハウジングとアウターハウジン
グとを締め付け固定することで、該ガス発生器挿入用開
口が気密に塞がれる。更に、エアバッグの展開時にバッ
グ布に作用する張力は、バッグ布に面接触した状態のイ
ンナーハウジング面及びバッグ布を挟んでいるアウター
ハウジングとの挾持部に広く分散する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示実施形態により、本発
明を説明する。図1乃至図5は本発明の第1実施形態で
ある側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図1は
第1実施形態の側面衝突用エアバッグ装置1の分解斜視
図、図2はエアバッグ装置1に使用されるエアバッグ1
0を形成するためのバッグ布の展開図、図3は前記エア
バッグ装置1の一部を組立てた状態の斜視図、図4はエ
アバッグ装置1の組立状態の要部断面図、図5は図4の
A−A線に沿う断面図である。
【0013】前記エアバッグ装置1は、袋状をなしてガ
スの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共
に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ
(側面衝突用エアバッグ)10と、このエアバッグ10
内に装着された発生器挿入用開口12からエアバッグ1
0内に装着されて、車両の緊急時、外面に設けられたガ
ス吹き出し口21からガスを吹き出すことにより、ガス
をエアバッグ10内に充填する略円筒状のガス発生器2
0と、前記ガス吹き出し口21を塞がないようにガス発
生器20の両端部外周に嵌装される一対のスリーブ3
0,30と、前記スリーブ30の外周面34に沿ってガ
ス発生器20の長手方向に伸びることにより、前記ガス
発生器20の外面とエアバッグ10の内面との間に介在
し、ガス吹き出し口21とエアバッグ10の内面との間
に所要の空間Fを生じさせる樋状のインナーハウジング
50と、該インナーハウジング50の上端縁間に挿入さ
れて該インナーハウジング50の上端縁間の離間間隔を
適正化するスペーサ40と、前記インナーハウジング5
0との間でエアバッグ10のガス発生器挿入用開口12
を挟むように、エアバッグ10の外側からエアバッグ1
0内のインナーハウジング50の外周に重ね合わされる
樋状のアウターハウジング60と、アウターハウジング
60の外面側からエアバッグ10の布地(バッグ布1
1)及びインナーハウジング50と共に前記スリーブ3
0,30を締付けることにより、ガス発生器20をエア
バッグの所定位置に気密に固定する締結手段としてのボ
ルト70及びナット80とを備えた構成をなしている。
【0014】前記エアバッグ10は、車両側方からの衝
撃に対応して作動するガス発生器20からのガスの充填
により膨張し、車室内において、車両のドア又はピラー
等と乗員との間に瞬時に展開される。展開されたエアバ
ッグ10は、車両のドア又はピラー等が乗員の上半身に
直接当たるのを防止するとともに、充填されたガスを図
示せぬ排気口から車室内に排出して収縮し、二次衝突、
即ち、車室内各部の乗員への衝突を防止する。
【0015】またエアバッグ10は、図2に示すよう
に、折り曲げ線2に対して対称形となる所定形状に裁断
された1枚のバッグ布11を折り曲げ線2で2つ折りに
して、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の袋
状に形成されている。そして、このようにして形成され
るエアバッグ10の折り曲げ位置の略中央には、該エア
バッグ10内へ前記ガス発生器20等を入れるためのス
リット状のガス発生器挿入用開口12が形成され、ま
た、該エアバッグ10にガス発生器20を固定するため
に使用するねじ挿通穴13,15が前記ガス発生器挿入
用開口12から適当距離離れた位置に貫通形成されてい
る。前記ガス発生器挿入用開口12は、前記折り曲げ線
2に直交する直線状で、スリットを押し広げた時に、ス
リーブ30やインナーハウジング50やスペーサ40を
装着したガス発生器20が挿入し得るように、スリット
長が設定されている。
【0016】さらに、前記エアバッグ10では、エアバ
ッグ10内のガス発生器20に接続される電線22等の
挿通部として使用されるハーネス挿通路14が袋の一端
側に装備されている。図1からも明らかなように、この
第1実施形態のエアバッグ10における縫製代(バッグ
布11の互いに重なる周縁部における縫製箇所16から
バッグ布11の周縁までの距離)Sは、縫製箇所16の
全長に渡って、ほぼ一定である。但し、前記ハーネス挿
通路14の部分では、該ハーネス挿通路14がトンネル
状をなして、その通路の長さ寸法Lがその他の周縁の縫
製代Sよりも大きくなるように、該ハーネス挿通路14
の電線22挿通方向に沿って(即ち、バッグ布11の折
り曲げ線に沿って)所要長の縫製がなされている。
【0017】前記ガス発生器20のガス吹き出し口21
は、電線22が接続される端部(図1では、左端部)寄
りの外周面上に、周方向に沿って複数個装備されてい
る。このガス発生器20は、車両側方からの衝撃を検出
するセンサ等からの作動信号を前記電線22を介して受
信して作動するものである。
【0018】前記スリーブ30は、内径が前記ガス発生
器20の外径に略等しくされた円筒形嵌合孔31と、横
断面の外郭形状が略U字形を成す外周面34とを具備し
た異形の筒体で、上端側には筒壁を孔の軸線方向に沿っ
て切り離したスリット32が形成されている。また、前
記スリット32を挟んで対向する上端縁には、前記エア
バッグ10のねじ挿通穴13に通したボルト70が挿通
する溝33が形成されている。
【0019】前記インナーハウジング50は、金属製の
板材を内面51が前記スリーブ30の外周面34に密着
するように横断面形状を略U字状に成形したもので、対
向する上端縁には、前記エアバッグ10に形成したねじ
挿通穴13,15に対応してねじ挿通穴52,53が形
成されている。
【0020】前記スペーサ40は、図3乃至図5に示す
ように、インナーハウジング50の上端縁間に挿入され
て、前記ボルト70及びナット80による締め付けによ
ってインナーハウジング50の上端縁が不当に撓まない
ように規制して、インナーハウジング50の上端縁間の
離間間隔を所定に保持する。また、図3に矢印(イ)で
示すように、ガス発生器20のガス吹き出し口21から
噴射されたガスをガス発生器20の先端側(図3で右端
側)に導いて、バッグ10内でのガスの拡散を均等化す
る役割を果たす。このスペーサ40には、前記インナー
ハウジング50上のねじ挿通穴53に対応するねじ挿通
穴41が、貫通形成されている。
【0021】前記アウターハウジング60は、金属製の
板材を内面61が前記インナーハウジング50の外面に
重なるように横断面形状を略U字状に成形したもので、
対向する上端縁には、前記エアバッグ10に形成したね
じ挿通穴13,15に対応してねじ挿通穴62,64が
形成されている。
【0022】次に、上記第1実施形態の側面衝突用エア
バッグ装置1の組立手順を説明する。前記ガス発生器2
0は、図3に示すように、前後端部にスリーブ30,3
0を嵌装し、さらにこれらのスリーブ30,30の各外
周面34の上からインナーハウジング50を被せてガス
発生器長手方向に沿わせると共に、スペーサ40を装着
した部分アッセンブリ状態にして、前記ガス発生器挿入
用開口12からエアバッグ10内に挿入する。
【0023】そして、インナーハウジング50の外面稜
線部がエアバッグ10の折り曲げ線2上に重なるよう
に、エアバッグ10内における部分アッセンブリの位置
を調整して、エアバッグ10の外側から、インナーハウ
ジング50の上にアウターハウジング60を重ね付け
る。以上の組み付けに際しては、それぞれの部品に形成
されたねじ挿通穴が、対応する他の部品のねじ挿通穴に
整合するように、配慮する。
【0024】そして、図4に示すように、アウターハウ
ジング60の一方の上端縁側からそれぞれのねじ挿通穴
62,64にボルト70を挿通して、ねじ挿通穴62の
位置ではボルト70のねじ部がアウターハウジング6
0、エアバッグ10、スリーブ30を貫通し、ねじ挿通
穴64の位置ではボルト70のねじ部がアウターハウジ
ング60、エアバッグ10、スペーサ40を貫通した状
態にする。
【0025】次いで、反対側に突出したボルト70のね
じ部にナット80を螺合させ、ボルト70とナット80
とを適宜に締め付ければ、スリーブ30のスリット32
が締付けられることで巾が減少し、これによりスリーブ
30の円筒形嵌合孔31の内径が減少してガス発生器2
0を締付けることで該ガス発生器をエアバッグ10の所
定位置に固定でき、組立作業は完了である。
【0026】組立が完了した側面衝突用エアバッグ装置
1は、図4に示すように、アウターハウジング60の一
方の側に突出したボルト70のねじ部を前記ナット80
と同様のナット100を介して車両のシートフレーム1
01に固定することで、車体側に固定するとよい。な
お、図4に示すように、シートフレーム101に固定す
る場合には、ナット80を省いて、ナット100をイン
ナーハウジング50とアウターハウジング60の締結部
材として活用するようにすれば、使用するナットの数を
減らすことができる。
【0027】上述の第1実施形態では、エアバッグ10
内に装着したガス発生器20は、該ガス発生器20の両
端部外周に嵌着されたスリーブ30,30の各外周面3
4の上からインナーハウジング50を被せてガス発生器
長手方向に沿わせると共に、エアバッグ10の外側から
該エアバッグ10を挟むように前記インナーハウジング
50上にアウターハウジング60を重ねて、これらイン
ナーハウジング50及びアウターハウジング60と共に
前記スリーブ30,30を締付けるという比較的に簡易
な構成で、エアバッグ10の所定位置に固定される。
又、締結手段であるボルト70及びナット80は、アウ
ターハウジング60を巾方向に拘束するので、初期のバ
ッグ内圧によってガス吹き出し口21近傍が膨らむこと
はないので、効率的にガスをエアバッグ10内に送り込
むことができる。
【0028】そして、ガス発生器20が固定されるエア
バッグ10のバッグ布11とガス発生器20のガス吹き
出し口21との間には、前記スリーブ30,30の各外
周面34に沿ってガス発生器20の長手方向に伸びてガ
ス吹き出し口21とエアバッグ10の内面との間に所要
の空間Fを生じさせるインナーハウジング50が介在し
ており、該インナーハウジング50がバッグ布11によ
ってガス吹き出し口21を塞がれることを防止すると同
時に、ガス吹き出し口21から噴射されるガスがバック
布11に直接当たることを防止する。
【0029】従って、比較的簡易な構成でありながら、
ガス発生器20のガス吹き出し口21がバッグ布11に
よって塞がれることを防止すると同時に、前記ガス吹き
出し口21から噴射されるガスが直接にバッグ布11に
当たってバッグ布11を損傷する(発生ガスが高温の場
合)ことを防止して、エアバッグ10を速やかに、かつ
確実に展開させることができる。
【0030】しかも、ガス発生器20等をエアバッグ1
0内に挿入するためにエアバッグ10に形成されるガス
発生器挿入用開口12の周辺は、互いに重ね合わされた
インナーハウジング50とアウターハウジング60との
間に挾持された状態となり、ボルト70とナット80に
よってインナーハウジング50とアウターハウジング6
0とを締め付け固定することで、該ガス発生器挿入用開
口12が気密に塞がれる。従って、ガス発生器20の作
動時に前記ガス発生器挿入用開口12からのガス漏れを
確実に防止でき、エアバッグ10内の気密性が高められ
ることで、エアバッグ10の展開速度を向上させること
ができる。
【0031】また、エアバッグ10の展開時にバッグ布
11に作用する張力は、バッグ布11に面接触した状態
のインナーハウジング50面及びバッグ布11を挟んで
いるアウターハウジング60との挾持部55,65に広
く分散し、ボルト70の挿通箇所に集中作用することが
防止されるため、バッグ布11に要求される引張強度を
下げて、さらにコストの低減を図ることも可能になる。
【0032】図6乃至図9は本発明の第2実施形態であ
る側面衝突用エアバッグ装置5を示したものであり、図
6はエアバッグ装置5の一部を組立てた状態の斜視図、
図7はエアバッグ装置5の組立てた状態の斜視図、図8
はエアバッグ装置5の組立状態の平面図、図9は図8の
B−B線に沿う断面図である。
【0033】本第2実施形態の側面衝突用エアバッグ装
置5は、第1実施形態の側面衝突用エアバッグ装置1に
カバー90を追加したもので、該カバー90の追加に伴
って、アウターハウジング60の一方の上端縁には、膨
張するエアバッグ10の展開圧力により解離することが
できるようにカバー90を固定するための係止手段であ
る係止片66を切り起こしてある。
【0034】前期カバー90は、前記アウターハウジン
グ60の上方開口部を覆う如くアウターハウジング60
に取り付けられて、アウターハウジング60との間にエ
アバッグ10を折り畳んだ状態に収容保持するものであ
るが、本実施形態の場合は、カバー90の一部が取り扱
い上の注意事項等を記述したコーションラベル91とし
て機能するようになっている。
【0035】又、図7及び図9に示すように、前記カバ
ー90の一方の端縁はボルト70が挿通することでアウ
ターハウジング60に止められ、他方の端縁は前記アウ
ターハウジング60に形成した係止片66が、カバー9
0の端縁に形成した係合穴92に係合することでアウタ
ーハウジング60に止められる。この様なカバー90を
装備したことと、該カバー90を固定するための係止片
66をアウターハウジング60に形成したこと以外の構
成は、前述の第1実施形態のものと同様であるので、同
様の点については、図中に同番号を付けることで説明を
省略する。
【0036】一般に、エアバッグ装置の車両等への組み
付け作業の適正化や安全な取り扱いを実現するために、
製品には、取り扱い上の注意事項等を記載したコーショ
ンラベル(Caution Label )が添付されるが、このコー
ションラベルがエアバッグ装置の裏側に貼付されていた
り、あるいは装置と別個の部品として同梱される場合に
は、取り扱い者の目に付きにくく、本来の目的を果たせ
なくなる虞がある。しかし、前述の第2実施形態の如
く、取り扱い者が確実に注意を払うカバー90の一部が
コーションラベル91として機能する構成であれば、取
り扱い上の注意点等を確実に取り扱い者に確認させるこ
とができ、構成部材の増加による製造コストの増大を防
止する一方で、車両等への組み付け時の取り扱い性を向
上させることができる。
【0037】図10乃至図14は本発明の第3実施形態
である側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図1
0は第3実施形態の側面衝突用エアバッグ装置101の
分解斜視図、図11はエアバッグ装置101に使用され
るエアバッグ110を形成するためのバッグ布の展開
図、図12は前記エアバッグ装置101の一部を組立て
た状態の斜視図、図13はエアバッグ装置101の組立
状態の要部断面図、図14は図13のC−C線に沿う断
面図である。なお、第3実施形態において、前述の第1
実施形態のものと同様である点については、図中に同番
号を付けることで説明を省略する。
【0038】本第3実施形態の側面衝突用エアバッグ装
置101では、図10に示した如く、第1実施形態の側
面衝突用エアバッグ装置1におけるガス発生器20の全
周を囲うスリーブ30に対し、ガス発生器20の上側半
周のみを囲う半スリーブ部130を備えた係合部位30
Aとしている。
【0039】前記係合部位30Aの半スリーブ部130
は、内径が前記ガス発生器20の外径に略等しくされた
半円筒形の係合部131を具備しており、上端側には筒
壁を孔の軸線方向に沿って切り離したスリット32が形
成されている。また、前記スリット32を挟んで対向す
る上端縁には、エアバッグ110のねじ挿通穴13に通
したボルト70を挿通する溝33が形成されている。
【0040】前記インナーハウジング150は、金属製
の板材を内面151が前記係合部材30Aの外周面13
4に密着するように横断面形状を略U字状に成形したも
ので、対向する上端縁には、前記エアバッグ110に形
成したねじ挿通穴13,15に対応してねじ挿通穴5
2,53が形成されている。また、インナーハウジング
150の長手方向両端部(図中左端部及び右端部)に
は、内面151の径を絞り込むようにして、ガス発生器
20の外径に略等しくされた半円筒形の係合部152、
153を設け、ガス発生器20の下側半周を囲うととも
に、インナーハウジング150内に保持したガス発生器
20のガス吹き出し口21と内面151との間に所望の
空間F(図14)を生じさせるようにしている。図中左
側のインナーハウジング150の係合部152と係合部
位30Aの半スリーブ部130の係合部131とで、第
1実施態様におけるスリーブ30の機能に相当する係合
部材を形成し、この係合部材にガス発生器20を挟着
し、係合部位30Aの外周面134の上からインナーハ
ウジング150を被せてガス発生器長手方向に沿わせる
と共に、エアバッグ110の外側から該エアバッグ11
0を挟むように前記インナーハウジング150上にアウ
ターハウジング60を重ねて、これらインナーハウジン
グ150及びアウターハウジング60と共に挟持可能な
係合部位Aの半スリーブ部130を締付けるという比較
的に簡易な構成で、エアバッグ10の所定位置にガス発
生器20を固定している。
【0041】さらに、図10に示すように、前記係合部
位30Aは、前述の第1実施形態におけるスペーサ40
に相当するスペーサ部140を具備しており、ブリッジ
部130a、130bを介して半スリーブ130と一体
化されている。該ブリッジ部の間に開口部130cを画
定し、ガス発生器20のガス吹き出し口21から噴射さ
れたガスがこの開口部130cを通り、エアバック11
0内に吹き出せるようになっている。
【0042】また、図10に示すように第3実施形態に
おいては、ガス発生器のガス吹き出し口21と内面15
1との間に所望の空間Fをインナーハウジング150の
係合部152、153によって形成できるので、前述の
第1実施形態における図1における右側のスリーブ30
及び該スリーブの固定に係わる要素を省いた構成として
いる。
【0043】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置によれば、エア
バッグ内に装着したガス発生器は、ガス吹き出し口を塞
がないように該ガス発生器の外周に係合して挟持可能な
係合部材の外周面の上からインナーハウジングを被せて
ガス発生器長手方向に沿わせると共に、エアバッグの外
側から該エアバッグを挟むように前記インナーハウジン
グ上にアウターハウジングを重ねて、これらインナーハ
ウジング及びアウターハウジングと共に前記挟持可能な
係合部材を締付けるという比較的に簡易な構成で、エア
バッグの所定位置に固定される。
【0044】そして、ガス発生器が固定されるエアバッ
グのバッグ布とガス発生器のガス吹き出し口との間に
は、前記係合部材の外周面に沿ってガス発生器の長手方
向に伸びてガス吹き出し口とエアバッグの内面との間に
所要の空間を生じさせるインナーハウジングが介在して
おり、該インナーハウジングがバッグ布によってガス吹
き出し口を塞がれることを防止すると同時に、ガス吹き
出し口から噴射されるガスがバック布に直接当たること
を防止する。
【0045】そこで、比較的簡易な構成でありながら、
ガス発生器のガス吹き出し口がバッグ布によって塞がれ
ることを防止すると同時に、前記ガス吹き出し口から噴
射されるガスが直接にバッグ布に当たってバッグ布を損
傷する(発生ガスが高温の場合)ことを防止して、エア
バッグを速やかに、かつ確実に展開させることができ
る。
【0046】更に、ガス発生器等をエアバッグ内に挿入
するためにエアバッグに形成されるガス発生器挿入用開
口の周辺は、互いに重ね合わされたインナーハウジング
とアウターハウジングとの間に挾持された状態となり、
締結手段によってインナーハウジングとアウターハウジ
ングとを締め付け固定することで、該ガス発生器挿入用
開口が気密に塞がれる。従って、ガス発生器の作動時に
前記ガス発生器挿入用開口からのガス漏れを確実に防止
でき、エアバッグ内の気密性が高められることで、エア
バッグの展開速度を向上させることができる。
【0047】また、エアバッグの展開時にバッグ布に作
用する張力は、バッグ布に面接触した状態のインナーハ
ウジング面及びバッグ布を挟んでいるアウターハウジン
グとの挾持部に広く分散し、ボルト等の挿通箇所に集中
作用することが防止されるため、バッグ布に要求される
引張強度を下げて、さらにコストの低減を図ることも可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置に使用されるエアバッグを形成するためのバッグ布
の展開図である。
【図3】本発明の第1実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の一部を組立てた状態の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の組立状態の要部断面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の一部を組立てた状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の組立てた状態の斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態の側面衝突用エアバッグ
装置の組立状態の平面図である。
【図9】図8のB−B線に沿う断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態の側面衝突用エアバッ
グ装置の分解斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態の側面衝突用エアバッ
グ装置に使用されるエアバッグを形成するためのバッグ
布の展開図である。
【図12】本発明の第3実施形態の側面衝突用エアバッ
グ装置の一部を組立てた状態の斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態の側面衝突用エアバッ
グ装置の組立状態の要部断面図である。
【図14】図13のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,101 側面衝突用エアバッグ装置 2 折り曲げ線 10,110 エアバッグ 11 バッグ布 12 ガス発生器挿入用開口 13,15 ねじ挿通穴 20 ガス発生器 21 ガス吹き出し口 30 スリーブ 32 スリット 33 溝 40 スペーサ 41 ねじ挿通穴 50,150 インナーハウジング 52,53 ねじ挿通穴 60 アウターハウジング 62,64 ねじ挿通穴 70 ボルト 80 ナット 130 半スリーブ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されて緊急時に乗員を保護す
    るエアバッグ装置において、 ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると
    共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ
    と、 エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けら
    れたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガ
    スをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と、 前記ガス吹き出し口を塞がないようにガス発生器の外周
    に係合して挟持可能な係合部材と、 前記係合部材の外周面に沿ってガス発生器の長手方向に
    伸びることにより、ガス発生器の外面とエアバッグの内
    面との間に介在し、ガス吹き出し口とエアバッグの内面
    との間に所要の空間を生じさせるインナーハウジング
    と、 前記インナーハウジングとの間でエアバッグのガス発生
    器挿入用開口を挟むように、エアバッグの外側からエア
    バッグ内のインナーハウジングの外周に重ね合わされる
    アウターハウジングと、 アウターハウジングの外面側からエアバッグ及びインナ
    ーハウジングと共に前記挟持可能な係合部材を締付ける
    ことにより、ガス発生器をエアバッグの所定位置に気密
    に固定する締結手段とを備えたことを特徴とするエアバ
    ッグ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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