JPH09174674A - 2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリスター成形方法 - Google Patents

2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリスター成形方法

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JPH09174674A
JPH09174674A JP33903895A JP33903895A JPH09174674A JP H09174674 A JPH09174674 A JP H09174674A JP 33903895 A JP33903895 A JP 33903895A JP 33903895 A JP33903895 A JP 33903895A JP H09174674 A JPH09174674 A JP H09174674A
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lactic acid
film
blister
molding
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JP33903895A
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
Shuhei Imon
修平 井門
Takayuki Kuroki
孝行 黒木
Takeharu Isaki
健晴 伊▲崎▼
Kazuhiko Suzuki
和彦 鈴木
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性が良好であり、且つ、優れた耐衝撃
性、耐熱性及び透明性等を有する成形物が得られる乳酸
系ポリマー2軸延伸フィルムのブリスター成形方法を提
供する。 【解決手段】 2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリ
スター成形方法であって、乳酸系ポリマーフィルムが、
縦方向及び横方向にそれぞれ1.3〜5倍延伸され、延
伸後緊張下で70℃以上、融解温度以下の温度において
熱処理され、且つ、2軸延伸フィルムのガラス転移温度
以上、融解温度以下の温度であって、(前記熱処理温度
−20℃)〜(前記熱処理温度+40℃)の温度におい
てブリスター成形することを特徴とする2軸延伸乳酸系
ポリマーフィルムのブリスター成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸系ポリマー2
軸延伸フィルムのブリスター成形方法に関する。詳しく
は、ポリ乳酸、乳酸とその他のヒドロキシカルボン酸コ
ポリマー等の乳酸系ポリマー2軸延伸フィルムから耐熱
性、耐衝撃性及び透明性に優れたブリスター成形物を得
るための乳酸系ポリマー2軸延伸フィルムのブリスター
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブリスター包装は、透明なプラスチック
フィルムを真空成形法、圧空成形法等により被包装物の
外形に合わせて成形し、被包装物を収納した後、ブリス
ター包装機により蓋材に接着させる等の方法で包装され
る。包装方法が簡単である上に収納された被包装物が外
部から視認できる利点があり、近年、医薬品の錠剤、カ
プセル、食品、工業部品等の包装に使用されている。
【0003】ブリスター成形用の資材フィルムとして
は、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム等が知られている。その中でも透明性が優れている
点で硬質ポリ塩化ビニルフィルムが多用されている。し
かし、前記のブリスター成形用フィルムは廃プラスチッ
クの処理で大きな問題を抱えている。特に、ポリ塩化ビ
ニルフィルムは、成形工程その他で熱履歴を受けた場
合、太陽光線に暴露された場合等には分解やそれに伴う
硬化を引き起こすため、リサイクルして使用することが
困難である。また、焼却を行うと塩酸等の有毒ガスを発
生するため焼却処理が困難である。さらに、埋立処理し
た場合には廃棄物として半永久的に蓄積し地球環境を汚
染することになり問題である。
【0004】このような状況の中、自然環境下で微生物
により完全に分解され、自然的副産物である二酸化炭素
や水に分解する生分解性プラスチックが発明され、例え
ば、乳酸系ポリマーの未延伸フィルムは既に実用レベル
の段階に入っている。乳酸系ポリマーの未延伸フィルム
をブリスター成形用に用いた場合、廃棄物の処理の問題
は解消される。また、加熱時の収縮が少なかったり、真
空成形性がよい等の利点がある。しかし、乳酸系ポリマ
ーの未延伸フィルムは、ブリスター成形時の後、成形物
が熱履歴を受けると変形し易く、透明性が低下するばか
りでなく、耐衝撃性等の点においても満足し得るもので
はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、乳酸系ポリマー
の延伸フィルムをブリスター成形する場合、成形条件が
適切でないと、成形時に収縮したり、軟化不充分等によ
り成形不良を起こすため、適切な成形方法の確立が望ま
れている。本発明の目的は上記問題を解決し、成形性が
良好であり、且つ、優れた耐衝撃性、耐熱性及び透明性
等を有する成形物が得られる乳酸系ポリマー2軸延伸フ
ィルムのブリスター成形方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、特定の条件下で2軸延伸し、次いで、特定の
条件下で加熱処理された乳酸系ポリマーフィルムを、特
定の温度範囲においてブリスター成形することにより上
記課題が解決され、更に、その成形物が廃棄されても自
然環境下に蓄積されることがないことを見出し、本発明
に到った。
【0007】即ち、本発明は、2軸延伸乳酸系ポリマー
フィルムのブリスター成形方法であって、乳酸系ポリマ
ーフィルムが、縦方向及び横方向にそれぞれ1.3〜5
倍延伸され、延伸後緊張下で70℃以上、融解温度以下
の温度において熱処理され、且つ、2軸延伸フィルムの
ガラス転移温度以上、融解温度以下の温度であって、
(前記熱処理温度−20℃)〜(前記熱処理温度+40
℃)の温度においてブリスター成形することを特徴とす
る2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリスター成形方
法である。
【0008】本発明の2軸延伸乳酸系ポリマーフィルム
のブリスター成形方法の特徴は、特定の条件下で延伸及
び加熱処理が施された乳酸系ポリマーフィルムを、極く
限られた温度条件においてブリスター成形する点にあ
る。そのため、成形物に軟化不足、過剰伸び等に起因す
る厚みばらつきが生じることがなく、成形性を良好とな
し得るばかりでなく、得られる成形物が優れた透明性、
耐衝撃性、耐熱性等を有し、包装用資材として優れた性
能を有する。従って、包装分野において極めて有用なブ
リスター成形物を提供し得る方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いる乳酸系ポリマーは、ポリ乳酸、及
び、乳酸と他のヒドロキシカルボン酸とのコポリマーで
ある。ポリ乳酸としては、構成単位がL−乳酸のみから
なるポリ(L−乳酸)、D−乳酸のみからなるポリ(D
−乳酸)、および、L−乳酸単位とD−乳酸単位とが種
々の割合で存在するポリ(DL−乳酸)のいずれもが使
用できる。乳酸−ヒドロキシカルボン酸コポリマーのヒ
ドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、3−ヒド
ロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草
酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸
等が挙げられる。これらの内で、特にグリコール酸、6
−ヒドロキシカプロン酸が好ましい。
【0010】上記ポリ乳酸および乳酸−ヒドロキシカル
ボン酸コポリマーは、L−乳酸、D−乳酸およびヒドロ
キシカルボン酸の中から必要とするものを選んで原料モ
ノマーまたはコモノマーとし、直接脱水重縮合する事に
より得ることができる。また、乳酸の環状二量体である
ラクチド、およびグリコール酸の環状二量体であるグリ
コリド、カプロラクトン、プロピオラクトン、ブチロラ
クトン、バレロラクトン等の環状エステル類を開環重合
することによっても得ることができる。しかし、工業的
に生産した場合、コスト面とプロセスの簡略化等の点を
考慮すると、乳酸系ポリマーは脱水重縮合により得る方
が好ましい。
【0011】乳酸系ポリマーの分子量は、ブリスター成
形用2軸延伸フィルムの加工性、強度および分解性に影
響を及ぼす。分子量が低いと得られるフィルムの強度が
低下し、使用あるいは延伸する際に破断することがあ
る。また、分解速度は速くなる。逆に分子量が高いと加
工性が低下し、フィルムの製膜が困難となる。かかる点
を考慮すると、本発明に使用する乳酸系ポリマーの分子
量は、約10,000〜約1,000,000程度の範
囲が好ましい。更に好ましい範囲は、100,000〜
300,000である。
【0012】本発明のブリスター成形用乳酸系ポリマー
2軸延伸フィルムは、必要に応じて乳酸系ポリマーに、
紫外線吸収剤、防曇剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑
剤、ブロッキング防止剤、充填剤、着色防止剤、顔料等
の添加物を配合しても良い。
【0013】次に、ブリスター成形用乳酸系ポリマー2
軸延伸フィルム、及び、該2軸延伸フィルムのブリスタ
ー成形方法について説明する。乳酸系ポリマーに必要に
応じて、上記添加剤を配合した後、公知の製膜方法によ
り製膜する。製膜方法として、例えば、溶液キャスト
法、溶融押出法、カレンダー法等が挙げられる。溶融押
出成形する場合は、公知のTダイ法、インフレーション
法等が適用される。押し出し温度は100〜280℃の
範囲、好ましくは130〜250℃の範囲である。成形
温度が低いと成形安定性が悪く、過負荷になり易い。逆
に、高いと乳酸系ポリマーが分解することがあり、分子
量低下、強度低下、着色等を引き起こすので好ましくな
い。
【0014】上記の方法で得られたフィルムを、フィル
ムの長さ方向(以下、縦方向という)、及び、該方向と
直角方向(以下、横方向という)にそれぞれ1.3〜5
倍延伸を行う。延伸倍率が1.3倍未満であると耐衝撃
性の改良が不十分となり、5倍を超えるとブリスター成
形性が著しく悪くなり好ましくない。延伸操作は、縦方
向及び横方向に同時に行う同時2軸延伸方法でもよい
し、また、先ず縦方向に延伸し、次いで横方向に延伸す
る等の逐次2軸延伸方法でもよい。
【0015】延伸温度は、乳酸系ポリマーのガラス転移
点〜(ガラス転移点+50)℃の範囲が好ましい。具体
的には、約60〜110℃程度の温度範囲である。延伸
することによって結晶性ポリマーの未延伸フィルムでよ
く見られる、熱による白化現象による透明性の低下を防
止することができる。延伸後、耐熱性(熱寸法安定性)
を向上させるために熱処理を行う。熱処理は延伸された
フィルムを緊張下で行う。熱処理温度は70℃〜乳酸系
ポリマーの融解温度の範囲が好ましい。具体的には、約
70〜160℃程度の温度範囲である。70℃未満であ
ると、結晶化が不十分で熱寸法安定性の向上が小さくな
り、また、融解温度を超えるとフィルムにしわ、ムラ、
破れなどを引き起こす。熱処理時間は、通常、1秒〜3
0分間程度である。延伸後のフィルムの厚さは、通常、
0.01〜2mmであり用途により適宜選択される。
【0016】上記条件で熱処理された2軸延伸フィルム
をブリスター成形するには、公知の成形機が適用でき
る。例えば、被包装物の外形に合わせて形成された金型
が装着された真空成形機、圧空成形機等を用いて成形す
る。真空成形する場合、フィルムを熱板と接触させた
り、赤外線ヒータによる加熱ゾーンを通したりして、成
形温度まで予熱を行なう。予熱の際、フィルムの温度
が、ガラス転移温度以上、融解温度以下の範囲であっ
て、(前記熱処理温度−20)℃〜(前記熱処理温度+
40)℃の温度範囲以内になるようにすることが重要で
ある。熱処理温度より20℃を超える低温ではフィルム
の軟化が不十分で成形性が劣ることとなる。また、熱処
理温度より40℃を超える高温では成形中にフィルムの
破れが発生したり、得られる成形物に厚みばらつき等が
発生し好ましくない。予熱時間は特に制限はなく、フィ
ルムが上記温度に到達すればよい。
【0017】所定の温度に予熱されたフィルムは速かに
金型上で真空吸引し、次いで冷却することによって賦形
される。その際、深絞り性を要求される場合は、プラグ
や圧搾空気を金型の反対側から当ててアシストする。金
型から離形する際にまだ成形物が軟化しているようなら
ば更に冷却する。
【0018】得られたブリスター成形物に被包装物を入
れて、公知のブリスター包装機を用いて紙、樹脂シー
ト、金属箔等の蓋材と接着させて包装体とする。接着の
方法として、ヒートシールによる熱溶着、接着剤による
接着等が挙げられる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を示して、本発明について更に
詳細に説明する。尚、実施例に示した特性は下記方法に
より測定した値である。 (1)落下試験による破壊率(%) 成形物に、直径5mm、長さ200mmのPET製棒を
収納し、蓋材として厚さ10μmのアルミニウム箔を用
いて、100℃、2kg/cm2、1.5秒間の条件で
熱融着しものを試料とする。室温において、10個の試
料を120cmの高さから、試料の長手方向を床面に平
行にしてコンクリート製の床に落下して、破損の有無を
観察し、破壊率で示す。 (2)60℃における熱変形(mm) 前項で作成したPET製棒が収納された試料を、60℃
の空気オーブン中に16時間入れた後、取り出して室温
まで冷却する。蓋材と融着する面と水平面との最大間隙
を測定し、10個の試料の平均値で示す。 (3)ヘイズ(%) 第(2)項と同様の熱履歴を与えた試料について、AS
TM−D1003に規定される方法に従って測定する。
【0020】実施例1 重量平均分子量約120,000のポリL−乳酸(融点
175℃、以下、PLAという)を180℃において、
Tダイが装着された押出機を用いて溶融押し出しし、厚
さ800μmのPLA未延伸フィルムを得た。この未延
伸フィルムを70℃に加熱した後、長さ方向及び横方向
にそれぞれ2.5倍延伸を行ない、引き続き延伸機内で
緊張下で80℃において5分間熱処理して、2軸延伸P
LAフィルムを得た。得られた2軸延伸フィルムを、長
さ200mm、幅10mm、深さ15mmの凹状部が形
成された金型が装着された熱板真空成形機の熱板に直接
接着させて110℃で5秒間加熱し、真空吸引すると同
時に、金型の反対側から3kg/cm2の加圧空気を5
秒間吹き付けて冷却した後、離形してブリスター成形物
を得た。得られたブリスター成形物について、上記方法
により、落下試験による破壊率、60℃における熱変
形、及び、ヘイズを測定した。得られた結果を〔表1〕
に示す。
【0021】実施例2〜5、比較例1〜3 実施例1で得られたものと同様のPLA未延伸フィルム
について、延伸倍率、熱処理、及び、ブリスター成形の
各条件を〔表1〕に示した如く変更した以外、実施例1
と同様にして2軸延伸PLAフィルムを得、それをブリ
スター成形した。得られたブリスター成形物について、
実施例1と同様にして評価し、得られた結果を〔表1〕
に示す。
【0022】実施例6 乳酸系ポリマーとしてL−乳酸95重量部と6−ヒドロ
キシカプロン酸5重量部を共重合させたコポリマー(以
下、PLA/PHCという)を用い、延伸倍率、熱処
理、及び、ブリスター成形の各条件を〔表1〕に示した
如く変更した以外、実施例1と同様にして2軸延伸PL
A/PHCフィルムを得、それをブリスター成形した。
得られたブリスター成形物について、実施例1と同様に
して評価し、得られた結果を〔表1〕に示す。
【0023】比較例4 実施例1で得られたものと同様のPLA未延伸フィルム
について、〔表1〕に示した条件で延伸し2軸延伸PL
Aフィルムを得、それを熱処理せずに〔表1〕に示した
条件でブリスター成形を行った。得られたブリスター成
形物について、実施例1と同様にして評価し、得られた
結果を〔表1〕に示す。
【0024】比較例5 実施例6で得られた未延伸PLA/PHCフィルムを
〔表1〕に示した条件でブリスター成形を行った。得ら
れたブリスター成形物について、実施例1と同様にして
評価し、得られた結果を〔表1〕に示す。
【0025】<実施例の考察>実施例1と比較例3は、
同一の2軸延伸PLAフィルムを用いたものであるが、
ブリスター成形温度が異なる。比較例3は、成形温度の
上限を超えているため、成形物が部分的に厚さが薄くな
り耐衝撃性が悪い。実施例3、5及び比較例1は、同一
の2軸延伸PLAフィルムを用いたものであるが、比較
例1は、ブリスター成形温度が下限を超えているため、
成形時のフィルムの軟化が不充分となり、良好な成形物
が得られなかった。比較例2は、延伸倍率が上限を超え
ているため、良好な成形物が得られなかった。この原因
は、横方向に6倍延伸されているため、その方向の剛性
が高くなり過ぎたためと推定される。比較例4は、延伸
後の熱処理がなされていない例であり、60℃における
熱変形が著しい。比較例5は、未延伸フィルムをブリス
ター成形したものであり、耐衝撃性及び透明性が悪い。
実施例1〜6は、延伸倍率、熱処理及びブリスター成形
条件がいずれも本発明が限定する範囲内であり、ブリス
ター成形性が良好で、しかも、得られた成形物の耐衝撃
性、耐熱変形性及び透明性が優れている。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、2軸延伸乳酸系ポリマ
ーフィルムをブリスター成形する際の成形が良好であ
り、且つ、得られるブリスター成形物は優れた耐衝撃
性、耐熱性及び透明性等を有する。また、ブリスター成
形物はいわゆる生分解性を有しているので使用後廃棄さ
れても廃棄物として自然環境下に蓄積することがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 55/12 7639−4F B29C 55/12 B29K 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 伊▲崎▼ 健晴 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 鈴木 和彦 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリ
    スター成形方法であって、乳酸系ポリマーフィルムが、
    縦方向及び横方向にそれぞれ1.3〜5倍延伸され、延
    伸後緊張下で70℃以上、融解温度以下の温度において
    熱処理され、且つ、2軸延伸フィルムのガラス転移温度
    以上、融解温度以下の温度であって、(前記熱処理温度
    −20℃)〜(前記熱処理温度+40℃)の温度におい
    てブリスター成形することを特徴とする2軸延伸乳酸系
    ポリマーフィルムのブリスター成形方法。
JP33903895A 1995-12-26 1995-12-26 2軸延伸乳酸系ポリマーフィルムのブリスター成形方法 Pending JPH09174674A (ja)

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