JPH09173716A - エレメント交換型フィルタ - Google Patents

エレメント交換型フィルタ

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JPH09173716A
JPH09173716A JP7340150A JP34015095A JPH09173716A JP H09173716 A JPH09173716 A JP H09173716A JP 7340150 A JP7340150 A JP 7340150A JP 34015095 A JP34015095 A JP 34015095A JP H09173716 A JPH09173716 A JP H09173716A
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drain
filter
oil
drain hole
cap
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Sadahito Fukumori
貞仁 福盛
Masahiro Tomita
正広 冨田
Kazuki Matsubara
一樹 松原
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
    • B01D35/16Cleaning-out devices, e.g. for removing the cake from the filter casing or for evacuating the last remnants of liquid

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  • Filtration Of Liquid (AREA)
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレメント交換に先立ち内部に貯留されてい
る流体を全て抜取るための構造が簡単で少ない部品点数
で構成され、かつ、交換部品が少ないこと。 【解決手段】 ドレンボルト20が挿嵌され、エレメン
トS/A30が収容されたキャップ10とケース40と
が結合された使用状態のオイルフィルタ100に対して
エレメント交換するには、エレメントS/A30の交換
に先立って、予めドレンボルト20をキャップ10から
取外すだけで、ドレン穴部14と第1ドレン通路15及
び第2ドレン通路16との両方の通路が連通される。こ
のため、内部に貯留されている汚オイル及び清浄オイル
を同時に全て抜取ることができる。これにより、オイル
ドレン構造が簡単で部品点数が少なく、ドレンボルト2
0に関する交換部品はOリング22のみで済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレメント交換型
フィルタに関し、例えば、内燃機関を潤滑するオイルに
混入する異物、摩耗粉、カーボン等を濾過するオイルフ
ィルタに利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、エレメント交換型フィルタに関連
する先行技術文献としては、実開平7−10406号公
報及び実開平7−10407号公報にて開示されたもの
が知られている。これらのものでは、オイルフィルタの
エレメント交換に際して、作業の円滑化や作業場の汚れ
防止等のため、エレメント交換に先立ち、内部に貯留さ
れているオイルを全て抜取るための構造が示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のオイ
ルフィルタではエレメント交換の際、先に、ドレン穴部
を液密に保持するドレン部材を取外すことで内部に貯留
されているオイルを全て抜取るものである。オイルフィ
ルタの使用状態において、ドレン部材は3個のパッキン
グを用いてフィルタエレメントによる濾過前後のオイル
の混ざり阻止及び外部への洩れを達成している。このも
のは、構造が複雑であり部品点数も多く、エレメント交
換の際、ゴム部品であるパッキングを同時交換する必要
があるとすると交換部品も多くなるという不具合があっ
た。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、エレメント交換に先立って、
内部に貯留されている流体をドレン穴部から全て抜取る
ための構造が簡単で少ない部品点数で構成され、かつ、
交換部品が少なくて済むエレメント交換型フィルタの提
供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のエレメント交
換型フィルタによれば、ドレン部材が挿嵌され、エレメ
ント組立体が収容されたフィルタハウジングと取付基台
とが結合されたフィルタの使用状態では、ドレン部材が
フィルタハウジングの第2ドレン通路に螺合されること
で、エレメント組立体の一方の開口端を封止し位置決め
するフィルタハウジングのプロテクタ部側が液密に保持
され、エレメント組立体とフィルタハウジングとの間の
外側空間とエレメント組立体の内側空間とが隔離され
る。これにより、フィルタ内の濾過前流体はエレメント
組立体のフィルタエレメントを通ることで確実に濾過さ
れ清浄流体となる。そして、エレメント交換時では、エ
レメント組立体の交換に先立って、予めドレン部材をフ
ィルタハウジングから取外すだけで、フィルタハウジン
グのドレン穴部と第1ドレン通路及び第2ドレン通路と
の両方の通路が連通され、フィルタ内部に貯留されてい
る濾過前流体及び清浄流体を同時に全て抜取ることがで
きる。これにより、ドレン構造が簡単で部品点数が少な
く、ドレン部材に関する交換部品が少ないという効果が
得られる。
【0006】請求項2のエレメント交換型フィルタで
は、エレメント組立体の一方の開口端を封止し位置決め
するプロテクタ部がフィルタハウジングの一部にて構成
されることで、フィルタの内部構造が簡単となる。これ
により、エレメント交換型フィルタは構成部品が少なく
なり、エレメント交換し易くなるという効果が得られ
る。
【0007】請求項3のエレメント交換型フィルタによ
れば、ドレン部材が挿嵌され、エレメント組立体が収容
されたフィルタハウジングと取付基台とが結合されたフ
ィルタの使用状態では、ドレン部材がフィルタハウジン
グのドレン穴部に螺合されることで、そのドレン穴部が
液密に保持されると共に、エレメント組立体の一方の開
口端がドレン部材のプロテクタ部により封止され位置決
め保持され、エレメント組立体とフィルタハウジングと
の間の外側空間とエレメント組立体の内側空間とが隔離
される。これにより、フィルタ内の濾過前流体はエレメ
ント組立体のフィルタエレメントを通ることで確実に濾
過され清浄流体となる。そして、エレメント交換時で
は、エレメント組立体の交換に先立って、予めドレン部
材をフィルタハウジングから取外すだけで、エレメント
組立体の周囲の濾過前流体と内側の清浄流体とがドレン
穴部から流出可能となり、フィルタ内部に貯留されてい
る濾過前流体及び清浄流体を同時に全て抜取ることがで
きる。これにより、ドレン構造及びプロテクタ部の構造
が簡単で部品点数が少なく、ドレン部材に関する交換部
品が少ないという効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0009】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかるエレメント交換型フィルタを適用し
たオイルフィルタの使用状態における全体構成を示す断
面図である。図2は図1の使用状態からエレメント交換
に先立つオイル抜取状態を示す部分断面図である。
【0010】図1において、100は内燃機関用オイル
フィルタであり、オイルフィルタ100はアルミニウム
製またはプラスチック樹脂製の有底円筒状のキャップ1
0とケース40とがそれぞれに設けられたネジ部11,
41にてOリング12を介して液密に結合されている。
このオイルフィルタ100内には、濾紙を折曲げ円筒状
に形成されたフィルタエレメント31からなるエレメン
ト組立体30がその両端をキャップ10側のプロテクタ
部13及びケース40側のプロテクタ部42の各円筒外
周面に挿嵌されて収容されている。なお、以下では、エ
レメント組立体30を『エレメントS/A(Sub-Assemb
ly:サブアッセンブリ)30』と記す。
【0011】また、キャップ10には、その頭頂中央に
ドレン穴部14が形成され、その奥にドレン穴部14と
プロテクタ部13の外周側とを連通しエレメントS/A
30のフィルタエレメント31を通過前の汚オイルをド
レンするための第1ドレン通路15、同じくドレン穴部
14とプロテクタ部13の中央とを連通しエレメントS
/A30のフィルタエレメント31を通過後の清浄オイ
ルをドレンするための第2ドレン通路16が形成されて
いる。そして、ドレンボルト20はそのネジ部21が第
2ドレン通路16に形成された雌ネジに締付けられ、O
リング22によってドレン穴部14が液密に保持され、
同時に、この締付けによって第2ドレン通路16が液密
に保持されている。この状態において、オイルフィルタ
100内のエレメントS/A30による濾過前の汚オイ
ルが第1ドレン通路15側から第2ドレン通路16を通
ってエレメントS/A30内の濾過後の清浄オイルと混
ざることはない。なお、ドレンボルト20の頭頂中央に
は六角レンチ等のための工具穴23が設けられている。
【0012】一方、ケース40には、図示しない内燃機
関側から送出された汚オイルが流入されるオイル入口4
3、プロテクタ部42をエレメントS/A30内に延長
したオイル出口44が形成されている。このオイル出口
44の外周囲はレンチ等との噛合形状とされている。そ
して、プロテクタ部42の内周側には雌ネジ部45が形
成され、この雌ネジ部45が内燃機関のシリンダブロッ
ク60に螺合された中空貫通ボルト70と螺合されるこ
とで、ケース40が内燃機関のシリンダブロック60の
取付座61に固定される。
【0013】この中空貫通ボルト70には、オイルフィ
ルタ100に収容されたエレメントS/A30のフィル
タエレメント31が目詰まりしてその濾過能力が極端に
低下し汚オイルの圧力が上昇したとき閉から開となりバ
イパス通路を形成する図示しないリリーフバルブが内蔵
されている。そして、ケース40の端面外周にはゴム材
からなるガスケット50が配設されており、内燃機関の
取付座61との間が液密に保持される。また、ケース4
0のプロテクタ部42の根元には、エレメントS/A3
0側のオイル入口43端面を内燃機関が停止状態である
ときには閉状態とするゴム材からなるアンチドレンバル
ブ46が配設されており、このアンチドレンバルブ46
とキャップ10内面の所々に設けられた突起部17との
間にエレメントS/A30が位置決めされている。この
状態において、エレメントS/A30とキャップ10と
の間の外側空間Os とエレメントS/A30の内側空間
Is とは隔離されている。
【0014】次に、エレメントS/A30交換に先立ち
オイルフィルタ100内に貯留されているオイルを抜取
るときの動作について図2を参照して説明する。
【0015】キャップ10の第2ドレン通路16に螺合
され、キャップ10のドレン穴部14に挿嵌されている
ドレンボルト20が工具穴23を利用して回転され取外
される。すると、ドレン穴部14と第1ドレン通路15
及び第2ドレン通路16とが連通状態となる。このた
め、第1ドレン通路15側からドレン穴部14を通って
オイルフィルタ100内の外側空間Os にあってエレメ
ントS/A30のフィルタエレメント31による濾過前
の汚オイルが破線の矢印にて示すように排出される。ま
た、第2ドレン通路16側からドレン穴部14を通って
オイルフィルタ100内の内側空間Is にあってエレメ
ントS/A30のフィルタエレメント31による濾過後
の清浄オイルが実線の矢印で示すように排出される。
【0016】このようにして、オイルフィルタ100内
に貯留されていたオイルが全て抜取られた後、エレメン
トS/A30の交換作業に移る。
【0017】図1において、所定工具を用いてキャップ
10外周を回転させ、Oリング12を介して液密に保持
されているキャップ10及びケース40のネジ部11,
41の螺合を解除させる。すると、ケース40が内燃機
関側に固定されたままの状態でキャップ10のみが取外
される。このとき、キャップ10内にはケース40側の
プロテクタ部42から外れたエレメントS/A30がプ
ロテクタ部13に挿嵌されたままである。このため、キ
ャップ10内の使用済みのエレメントS/A30は簡単
に取外すことができる。このとき、ドレンボルト20の
Oリング22が交換時期であれば取外して交換される。
【0018】次に、先に取外されたドレンボルト20の
ネジ部21がキャップ10のドレン穴部14から第2ド
レン通路16に螺合されることで再びキャップ10とド
レンボルト20とが液密に保持され、同時に第2ドレン
通路16が液密に閉塞される。そして、新しいエレメン
トS/A30がキャップ10内のプロテクタ部13に挿
嵌される。次に、キャップ10のOリング12の交換が
必要であれば取外して交換されたのち、キャップ10の
ネジ部11がケース40のネジ部41と螺合されること
で、エレメントS/A30の交換作業が終了する。
【0019】なお、このとき、ケース40側のアンチド
レンバルブ46やガスケット50の交換時期であれば、
キャップ10のケース40への取付以前に、ケース40
のオイル出口44外周に工具を用いてケース40を回転
させ内燃機関側から取外したのちに交換される。
【0020】このように、本実施例のオイルフィルタ1
00は、フィルタエレメント31を有し、フィルタエレ
メント31の両端部に対応して開口端を有するエレメン
トS/A30と、エレメントS/A30を収容自在な有
底円筒状で、その頭頂中央にドレン穴部14を有すると
共に、ドレン穴部14内の同心位置にエレメントS/A
30の一方の開口端を封止し位置決め保持するプロテク
タ部13を有するフィルタハウジングとしてのキャップ
10であって、エレメントS/A30とキャップ10と
の間の外側空間Os とドレン穴部14とを連通する第1
ドレン通路15と、プロテクタ部13の中央に開設され
エレメントS/A30の内側空間Is とドレン穴部14
とを連通する第2ドレン通路16とが形成されたキャッ
プ10と、キャップ10に形成された第2ドレン通路1
6に螺合され、ドレン穴部14を液密に保持するドレン
部材としてのドレンボルト20と、前記内燃機関側に装
着するための固定部としての雌ネジ部45を有すると共
に、キャップ10と結合され、エレメントS/A30の
他方の開口端を封止する部材であって、外側空間Os と
内側空間Is とのそれぞれに連通するオイル入口43及
びオイル出口44が形成された取付基台としてのケース
40とを具備するものである。
【0021】したがって、ドレンボルト20が挿嵌さ
れ、エレメントS/A30が収容されたキャップ10と
ケース40とが結合されたオイルフィルタ100の使用
状態では、ドレンボルト20のネジ部21が第2ドレン
通路16に螺合されていることで、エレメントS/A3
0の一方の開口端を封止し位置決めするプロテクタ部1
3側が液密に保持される。このため、オイルフィルタ1
00内の汚オイルはエレメントS/A30のフィルタエ
レメント31を通ることで確実に濾過され清浄オイルと
なる。そして、エレメント交換時では、エレメントS/
A30の交換に先立って、予めドレンボルト20をキャ
ップ10から取外すだけで、ドレン穴部14と第1ドレ
ン通路15及び第2ドレン通路16との両方の通路が連
通されエレメントS/A30とキャップ10との間の外
側空間Os に貯留されている汚オイル及びエレメントS
/A30の内側空間Is に貯留されている清浄オイルを
同時に全て抜取ることができる。このため、オイルドレ
ン構造が簡単で部品点数が少なく、ドレンボルト20に
関する交換部品はOリング22のみで済む。
【0022】また、本実施例のオイルフィルタ100
は、フィルタハウジングとしてのキャップ10とプロテ
クタ部13とが一体成形されているものである。
【0023】つまり、プロテクタ部13がキャップ10
にて構成されることで、オイルフィルタ100における
エレメントS/A30の位置決め保持構造が簡単とな
る。このため、オイルフィルタ100は構成部品が少な
くなり、エレメント交換し易くなる。
【0024】〈実施例2〉図3は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかるエレメント交換型フィルタを適用し
たオイルフィルタの使用状態における全体構成を示す断
面図である。図4は図3の使用状態からエレメント交換
に先立つオイル抜取状態を示す部分断面図である。な
お、本実施例にかかるオイルフィルタ200のエレメン
トS/A30及びケース40側の構成については、上述
の第1実施例と同様であり、同一符号及び同一記号を付
してその詳細な説明を省略する。
【0025】図3において、200は内燃機関用オイル
フィルタであり、オイルフィルタ200はアルミニウム
製またはプラスチック樹脂製の有底円筒状のキャップ1
10とケース40とがそれぞれに設けられたネジ部11
1,41にてOリング112を介して液密に結合されて
いる。このオイルフィルタ200内には、濾紙を折曲げ
円筒状に形成されたフィルタエレメント31からなるエ
レメント組立体30がその両端をキャップ110側に螺
合されているドレンボルト120のプロテクタ部121
及びケース40側のプロテクタ部42の各円筒外周面に
挿嵌されて収容されている。
【0026】また、キャップ110には、その頭頂中央
にドレン穴部113が形成され、その奥にネジ部114
が形成されている。そして、ドレンボルト120はその
ネジ部122がドレン穴部113の奥のドレン通路を兼
ねるネジ部114に締付けられ、Oリング123によっ
てドレン穴部113が液密に保持されている。この状態
において、オイルフィルタ200内のエレメントS/A
30による濾過前の汚オイルが濾過後の清浄オイルと混
ざることはない。なお、ドレンボルト120の頭頂中央
には六角レンチ等のための工具穴124が設けられてい
る。また、アンチドレンバルブ46とキャップ110内
面の所々に設けられた突起部115との間にエレメント
S/A30が位置決めされている。この状態において、
エレメントS/A30とキャップ110との間の外側空
間Os とエレメントS/A30の内側空間Is とは隔離
されている。
【0027】次に、エレメントS/A30交換に先立ち
オイルフィルタ200内に貯留されているオイルを抜取
るときの動作について図4を参照して説明する。
【0028】キャップ110のネジ部114に螺合さ
れ、キャップ110のドレン穴部113に挿嵌されてい
るドレンボルト120が工具穴124を利用して回転さ
れ取外される。すると、ドレン穴部113とキャップ1
10内部とがネジ部114を介して連通状態となる。こ
のため、ドレン穴部113を通ってオイルフィルタ20
0内の外側空間Os にあってエレメントS/A30のフ
ィルタエレメント31による濾過前の汚オイルが破線の
矢印にて示すように排出される。同じく、ドレン穴部1
13を通ってオイルフィルタ200内の内側空間Is に
あってエレメントS/A30のフィルタエレメント31
による濾過後の清浄オイルが実線の矢印で示すように排
出される。
【0029】このようにして、オイルフィルタ200内
に貯留されていたオイルが全て抜取られた後、エレメン
トS/A30の交換作業に移る。
【0030】図3において、所定工具を用いてキャップ
110外周を回転させ、Oリング112を介して液密に
保持されているキャップ110及びケース40のネジ部
111,41の螺合を解除させる。すると、ケース40
が内燃機関側に固定されたままの状態でキャップ110
のみが取外される。このとき、キャップ110内にケー
ス40側のプロテクタ部42からエレメントS/A30
が外れて収納されていれば取出される。なお、エレメン
トS/A30がケース40側のプロテクタ部42から外
れないで挿嵌されたままであれば抜取られる。このた
め、使用済みのエレメントS/A30は簡単に取外すこ
とができる。このとき、ドレンボルト120のOリング
123が交換時期であれば取外して交換される。
【0031】次に、先に取外されたドレンボルト120
のネジ部122がキャップ110のドレン穴部113か
らネジ部114に螺合されることで再びキャップ110
とドレンボルト120とが液密に保持される。そして、
新しいエレメントS/A30がキャップ110内のドレ
ンボルト120のプロテクタ部121に挿嵌される。こ
れにより、エレメントS/A30下端における上流の汚
オイル側と下流の清浄オイル側とが閉塞される。次に、
キャップ110のOリング112の交換が必要であれば
取外して交換されたのち、キャップ110のネジ部11
1がケース40のネジ部41と螺合されることで、エレ
メントS/A30の交換作業が終了する。
【0032】なお、このとき、ケース40側のアンチド
レンバルブ46やガスケット50の交換時期であれば、
キャップ110のケース40への取付以前に、ケース4
0のオイル出口44外周に工具を用いてケース40を回
転させ内燃機関側から取外したのちに交換される。
【0033】このように、本実施例のオイルフィルタ2
00は、フィルタエレメント31を有し、フィルタエレ
メント31の両端部に対応して開口端を有するエレメン
トS/A30と、エレメントS/A30を収容自在な有
底円筒状で、その頭頂中央にドレン穴部113を有する
フィルタハウジングとしてのキャップ110と、キャッ
プ110に形成されたドレン穴部113に螺合されドレ
ン穴部113を液密に保持すると共に、ドレン穴部11
3内の同心位置にエレメントS/A30の一方の開口端
を封止し位置決め保持するプロテクタ部121を有し、
プロテクタ部121によりエレメントS/A30とキャ
ップ110との間の外側空間Os とエレメントS/A3
0の内側空間Is とを隔離するドレン部材としてのドレ
ンボルト120と、前記内燃機関側に装着するための固
定部としての雌ネジ部45を有すると共に、キャップ1
10と結合され、エレメントS/A30の他方の開口端
を封止する部材であって、外側空間Os と内側空間Is
とのそれぞれに連通するオイル入口43及びオイル出口
44が形成された取付基台としてのケース40とを具備
するものである。
【0034】したがって、ドレンボルト120が挿嵌さ
れ、エレメントS/A30が収容されたキャップ110
とケース40とが結合されたオイルフィルタ200の使
用状態では、ドレンボルト120のネジ部122がドレ
ン穴部113のネジ部114に螺合されていることで、
そのドレン穴部113が液密に保持されると共に、エレ
メントS/A30の一方の開口端がそのプロテクタ部1
21により封止され位置決め保持される。このため、オ
イルフィルタ200内の汚オイルはエレメントS/A3
0のフィルタエレメント31を通ることで確実に濾過さ
れ清浄オイルとなる。そして、エレメント交換時では、
エレメントS/A30の交換に先立って、予めドレンボ
ルト120をキャップ110から取外すだけで、エレメ
ントS/A30とキャップ110との間の外側空間Os
の汚オイルとエレメントS/A30の内側空間Is の清
浄オイルとがネジ部114を通ってドレン穴部113か
ら流出可能となり、オイルフィルタ200内部に貯留さ
れている汚オイル及び清浄オイルを同時に全て抜取るこ
とができる。このため、オイルドレン構造及びプロテク
タ部の構造が簡単で部品点数が少なく、ドレンボルト1
20に関する交換部品はOリング123のみで済む。
【0035】また、本発明を、エレメント交換型スピン
オン燃料フィルタに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かるエレメント交換型フィルタを適用したオイルフィル
タの使用状態における全体構成を示す断面図である。
【図2】 図2は図1の使用状態からエレメント交換に
先立つオイル抜取状態を示す部分断面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かるエレメント交換型フィルタを適用したオイルフィル
タの使用状態における全体構成を示す断面図である。
【図4】 図4は図3の使用状態からエレメント交換に
先立つオイル抜取状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 キャップ(フィルタハウジング) 13 プロテクタ部 14 ドレン穴部 15 第1ドレン通路 16 第2ドレン通路 20 ドレンボルト(ドレン部材) 30 エレメントS/A(エレメント組立体) 31 フィルタエレメント 40 ケース(取付基台) 43 オイル入口 44 オイル出口 45 雌ネジ部(固定部) Os 外側空間 Is 内側空間 100 オイルフィルタ(エレメント交換型フィルタ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタエレメントを有し、前記フィル
    タエレメントの両端部に対応して開口端を有するエレメ
    ント組立体と、 前記エレメント組立体を収容自在な有底円筒状で、その
    頭頂中央にドレン穴部を有すると共に、前記ドレン穴部
    内の同心位置に前記エレメント組立体の一方の開口端を
    封止し位置決め保持するプロテクタ部を有するフィルタ
    ハウジングであって、前記エレメント組立体と前記フィ
    ルタハウジングとの間の外側空間と前記ドレン穴部とを
    連通する第1ドレン通路と、前記プロテクタ部の中央に
    開設され前記エレメント組立体の内側空間と前記ドレン
    穴部とを連通する第2ドレン通路とが形成されたフィル
    タハウジングと、 前記フィルタハウジングに形成された前記第2ドレン通
    路に螺合され、前記ドレン穴部を液密に保持するドレン
    部材と、 前記内燃機関側に装着するための固定部を有すると共
    に、前記フィルタハウジングと結合され、前記エレメン
    ト組立体の他方の開口端を封止する部材であって、前記
    外側空間と前記内側空間とのそれぞれに連通する入口及
    び出口が形成された取付基台とを具備することを特徴と
    するエレメント交換型フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタハウジングと前記プロテク
    タ部とは一体成形されていることを特徴とする請求項1
    に記載のエレメント交換型フィルタ。
  3. 【請求項3】 フィルタエレメントを有し、前記フィル
    タエレメントの両端部に対応して開口端を有するエレメ
    ント組立体と、 前記エレメント組立体を収容自在な有底円筒状で、その
    頭頂中央にドレン穴部を有するフィルタハウジングと、 前記フィルタハウジングに形成された前記ドレン穴部に
    螺合され、前記ドレン穴部を液密に保持すると共に、前
    記ドレン穴部内の同心位置に前記エレメント組立体の一
    方の開口端を封止し位置決め保持するプロテクタ部を有
    し、前記プロテクタ部により前記エレメント組立体と前
    記フィルタハウジングとの間の外側空間と前記エレメン
    ト組立体の内側空間とを隔離するドレン部材と、 前記内燃機関側に装着するための固定部を有すると共
    に、前記フィルタハウジングと結合され、前記エレメン
    ト組立体の他方の開口端を封止する部材であって、前記
    外側空間と前記内側空間とのそれぞれに連通する入口及
    び出口が形成された取付基台とを具備することを特徴と
    するエレメント交換型フィルタ。
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