JPH0924210A - エレメント交換型スピンオンフィルタ - Google Patents

エレメント交換型スピンオンフィルタ

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JPH0924210A
JPH0924210A JP7173421A JP17342195A JPH0924210A JP H0924210 A JPH0924210 A JP H0924210A JP 7173421 A JP7173421 A JP 7173421A JP 17342195 A JP17342195 A JP 17342195A JP H0924210 A JPH0924210 A JP H0924210A
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JP
Japan
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filter
mounting base
fluid
filter housing
oil
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JP7173421A
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Kazuki Matsubara
一樹 松原
Masahiro Tomita
正広 冨田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B01D—SEPARATION
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    • B01D2201/00—Details relating to filtering apparatus
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合構造を簡素化し、エレメント交換の際の
交換部品を少なくし、且つ、内部に保持されている流体
の洩出しを防止すること。 【解決手段】 フィルタハウジング１０はエレメントＳ
／Ａ２０を装着し開口近傍の円筒内面に被結合部１２を
有し、取付基台３０は円周縁に結合部３３、その内周に
オイル入口３２、その中央にオイル出口を兼ねるフィル
タ固定用の雌ネジ部３１を有する。被結合部１２と結合
部３３とが結合されたのち、リング状のガスケット５０
が雌ネジ部３１の締付けに伴って弾性変形されオイル入
口３２から流入するオイルが液密に保持されると共に、
フィルタハウジング１０と取付基台３０との結合端部１
３が液密に封止される。したがって、エレメント交換の
際、エレメントＳ／Ａ２０及びガスケット５０の各１個
の交換のみでよく、アンチドレンバルブ４０で内部の流
体が保持され洩出ることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体に混入する不
純物等を濾過するエレメント交換型スピンオンフィルタ
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、エレメント交換型スピンオンフィ
ルタに関連する先行技術文献としては、特開平５−２６
１２１４号公報、実開平５−１８１０号公報にて開示さ
れたものが知られている。これらのものでは、取付け・
取外しが簡単なスピンオン型フィルタであってフィルタ
エレメントを有するエレメント組立体を交換することが
できるエレメント交換型スピンオンフィルタとする技術
が示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレメント
交換の際、前者の構成では、フィルタエレメントを有す
るエレメント組立体以外に流体を液密に保持するための
Ｏリング等からなるパッキン部材（シールエレメント）
を２個交換する必要があり結合構造が複雑で交換時の部
品点数が多く、後者の構成では、フィルタを内燃機関の
フィルタ取付座から取外す際、それまで内部に保持され
ていた流体が外部に洩出すという不具合があった。
【０００４】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、結合構造を簡素化し、エレ
メント交換の際の交換部品を少なくでき、このとき、内
部に保持されている流体が洩出すことのないエレメント
交換型スピンオンフィルタの提供を課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１にかかるエレメ
ント交換型スピンオンフィルタは、所定の流体を濾過す
るフィルタエレメントを有するエレメント組立体と、前
記エレメント組立体を装着自在な有底円筒状で、その開
口近傍の円筒内面に被結合部を有するフィルタハウジン
グと、前記フィルタハウジングの前記被結合部と円周縁
で結合される結合部、その内周に流体入口、その中央に
流体出口を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部を有する略
円盤状の取付基台と、前記取付基台の前記流体入口より
外周で外面側に配設され、前記雌ネジ部の締付けに伴っ
て弾性変形され前記流体入口から流入する前記流体を液
密に保持すると共に、前記フィルタハウジングと前記取
付基台との結合端部を外界に対して封止するリング状の
パッキン部材とを具備するものである。
【０００６】請求項２にかかるエレメント交換型スピン
オンフィルタは、請求項１の前記取付基台が、前記フィ
ルタハウジングの前記被結合部と結合される前記結合部
の最終結合部分を円周外側方向に延長して形成した延長
部を有し、前記フィルタハウジングとの結合の際、前記
取付基台の前記延長部と前記フィルタハウジングの前記
被結合部の端面とを面接触状態に設定したものである。
【０００７】請求項３にかかるエレメント交換型スピン
オンフィルタは、請求項１または請求項２の具備する手
段に加えて、前記フィルタハウジングと結合されたとき
に前記エレメント組立体側となる前記取付基台の前記流
体入口の端面に配設され、前記流体入口を通って前記エ
レメント組立体側に前記流体が流入自在で前記エレメン
ト組立体側からの前記流体の流出を阻止する逆止弁を具
備するものである。
【０００８】
【作用】請求項１のエレメント交換型スピンオンフィル
タにおいては、フィルタハウジングがフィルタエレメン
トからなるエレメント組立体を装着自在な有底円筒状で
あり開口近傍の円筒内面に被結合部を有し、取付基台が
円周縁に結合部、その内周に流体入口、その中央に流体
出口を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部を有し、フィル
タハウジングの被結合部と取付基台の結合部とが結合さ
れる。そして、リング状のパッキン部材が取付基台の流
体入口より外周で外面側に配設され、雌ネジ部の締付け
に伴って弾性変形され流体入口から流入する流体が液密
に保持されると共に、フィルタハウジングと取付基台と
の結合端部が外界に対して封止される。
【０００９】請求項２のエレメント交換型スピンオンフ
ィルタでは、請求項１における取付基台が、フィルタハ
ウジングの被結合部と結合される結合部の最終結合部分
が延長部として円周外側方向に延長され形成されてお
り、フィルタハウジングとの結合の際、その延長部とフ
ィルタハウジングの被結合部の端面とが面接触状態とさ
れる。
【００１０】請求項３のエレメント交換型スピンオンフ
ィルタでは、請求項１または請求項２の作用に加えて、
逆止弁がフィルタハウジングと結合されたときにエレメ
ント組立体側となる取付基台の流体入口の端面に配設さ
れており、その流体入口を通ってエレメント組立体側に
流体が流入自在でエレメント組立体側からの流体の流出
が阻止される。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【００１２】〈実施例１〉図１は本発明の第一実施例に
かかるエレメント交換型スピンオンフィルタとして具体
的なオイルフィルタを示す部分断面図である。
【００１３】図１において、１００はスピンオン式オイ
ルフィルタであり、オイルフィルタ１００はアルミニウ
ム製等からなる有底円筒状で、その外周面にフィルタ着
脱工具が取付けられる多角部１１、その開口近傍の円筒
内面に雌ネジからなる被結合部１２を有するフィルタハ
ウジング１０と、アルミニウム製等からなり中央にオイ
ル出口を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部３１、その外
周にオイル入口３２、最外周の円周縁に雄ネジからなる
結合部３３を有する略円盤状の取付基台３０とが、フィ
ルタハウジング１０の被結合部１２及び取付基台３０の
結合部３３にて結合されて一体化されている。
【００１４】このフィルタハウジング１０内には、略円
筒状でオイルが通過する複数の孔２１ａをその周囲面に
設けたプロテクタ２１と濾紙を折曲げて形成されプロテ
クタ２１の円筒外周面に固定されたフィルタエレメント
２２及びプロテクタ２１の円筒上端面に接合されたリリ
ーフバルブ２３からなるエレメント組立体２０が装着さ
れ、押圧バネ２４にて取付基台３０側に押付けられてい
る。なお、以下では、エレメント組立体２０を『エレメ
ントＳ／Ａ（Sub-Assembly：サブアッセンブリ）２０』
と記す。
【００１５】ここで、取付基台３０のオイル入口３２の
端面でエレメントＳ／Ａ２０側には、オイル入口３２を
通過したオイルがエレメントＳ／Ａ２０側に流入自在で
エレメントＳ／Ａ２０側のオイルがオイル入口３２側に
逆流することのないようにゴム製のアンチドレンバルブ
４０が配設されている。
【００１６】更に、取付基台３０のオイル入口３２の外
周で外面側にはゴム製のリング状のガスケット５０が取
付けられている。このガスケット５０は、その一部がフ
ィルタハウジング１０の被結合部１２と取付基台３０の
結合部３３との結合部位と重なる位置となるように形成
されている。
【００１７】次に、オイルフィルタ１００において、エ
レメントＳ／Ａ２０を交換する際の手順について説明す
る。
【００１８】まず、オイルフィルタ１００のフィルタハ
ウジング１０の円筒外周に形成された多角部１１に図示
しないフィルタ着脱工具を組付け、フィルタハウジング
１０を回転させることで取付基台３０の雌ネジ部３１が
図示しない内燃機関のシリンダブロック取付座のオイル
入口を兼ねた雄ネジ部との螺合が解除され、図１に示す
オイルフィルタ１００全体が取外される。
【００１９】オイルフィルタ１００全体を取外したの
ち、エレメントＳ／Ａ２０を交換するには、フィルタハ
ウジング１０の開口近傍の円筒内面に設けられた雌ネジ
からなる被結合部１２と結合された取付基台３０の円周
縁に設けられた雄ネジからなる結合部３３との結合が解
除される。これにより、フィルタハウジング１０と取付
基台３０とが分離され、内部に残留していたオイルが排
出されると共に、エレメントＳ／Ａ２０が取出される。
【００２０】そして、交換用のエレメントＳ／Ａ２０が
フィルタハウジング１０内に収納されたのち、上述と逆
の作業によりフィルタハウジング１０と取付基台３０と
が結合されることでオイルフィルタ１００の組立が完了
する。このエレメントＳ／Ａ２０の交換と同時に損傷等
があるとオイル洩れを生じるためガスケット５０が取付
基台３０から取外して交換される。
【００２１】次に、オイルフィルタ１００が元の内燃機
関のシリンダブロック取付座に螺合され、この締付動作
の最終段階でオイルフィルタ１００の取付基台３０に取
付けられたガスケット５０がシリンダブロック取付座側
に押付けられ弾性変形され、オイルフィルタ１００とシ
リンダブロック取付座との液密状態が確保される。同時
に、このガスケット５０のシリンダブロック取付座側へ
の押付けに伴う弾性変形により、フィルタハウジング１
０の被結合部１２と取付基台３０の結合部３３との結合
端部１３が外界に対して封止される。ここで、結合端部
１３を外界に対して封止するための手段としてこの実施
例では、結合端部１３を覆うようにガスケット５０が配
設されている構成と、結合端部１３より更に外周側（反
オイル入口３２側）においてガスケット５０とハウジン
グ１０とが直接に接触してシリンダブロックへの取付時
にシール性を発揮する構成とが重要である。なお、これ
ら構成のいずれか一方だけを採用してもよい。
【００２２】上述したように、本実施例におけるオイル
フィルタ１００でエレメント交換の際には、エレメント
Ｓ／Ａ２０を１個とガスケット５０を１個のみ交換する
だけでよく、その他の構成部品は全て再利用することが
できる。
【００２３】このように、本実施例のエレメント交換型
スピンオンフィルタとしてのオイルフィルタ１００は、
所定の流体としてのオイルを濾過するフィルタエレメン
ト２２を有するエレメントＳ／Ａ２０と、エレメントＳ
／Ａ２０を装着自在な有底円筒状で、その開口近傍の円
筒内面に被結合部１２を有するフィルタハウジング１０
と、フィルタハウジング１０の被結合部１２と円周縁で
結合される結合部３３、その内周に流体入口としてのオ
イル入口３２、その中央に流体出口としてのオイル出口
を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部３１を有する略円盤
状の取付基台３０と、取付基台３０のオイル入口３２よ
り外周で外面側に配設され、雌ネジ部３１の締付けに伴
って弾性変形されオイル入口３２から流入するオイルを
液密に保持すると共に、フィルタハウジング１０と取付
基台３０との結合端部１３を液密に封止するリング状の
ガスケット５０からなるパッキン部材とを具備するもの
であり、これを請求項１の実施例とすることができる。
【００２４】したがって、フィルタハウジング１０がフ
ィルタエレメント２２からなるエレメントＳ／Ａ２０を
装着自在な有底円筒状であり開口近傍の円筒内面に被結
合部１２を有し、取付基台３０が円周縁に結合部３３、
その内周にオイル入口３２、その中央にオイル出口を兼
ねるフィルタ固定用の雌ネジ部３１を有し、フィルタハ
ウジング１０の被結合部１２と取付基台３０の結合部３
３とが結合され、リング状のガスケット５０が取付基台
３０のオイル入口３２より外周で外面側に配設され、雌
ネジ部３１の締付けに伴って弾性変形されオイル入口３
２から流入するオイルが液密に保持されると共に、フィ
ルタハウジング１０と取付基台３０との結合端部１３が
液密に封止される。
【００２５】故に、オイルフィルタ１００におけるフィ
ルタハウジング１０と取付基台３０と内燃機関のシリン
ダブロック取付座との結合構造を簡素化でき、エレメン
ト交換の際には、エレメントＳ／Ａ２０とガスケット５
０とを交換するだけでよいため、交換部品を少なくでき
る。
【００２６】また、本実施例のエレメント交換型スピン
オンフィルタとしてのオイルフィルタ１００は、更に、
フィルタハウジング１０と結合されたときにエレメント
Ｓ／Ａ２０側となる取付基台３０の流体入口としてのオ
イル入口３２の端面に配設され、オイル入口３２を通っ
てエレメントＳ／Ａ２０側にオイルが流入自在でエレメ
ントＳ／Ａ２０側からのオイルの流出を阻止するアンチ
ドレンバルブ４０からなる逆止弁を具備するものであ
り、これを請求項３の実施例とすることができる。
【００２７】したがって、内燃機関の停止時においてオ
イルがアンチドレンバルブ４０によりフィルタハウジン
グ１０のエレメントＳ／Ａ２０側に保持される。このた
め、始動時における油圧立上がり性を確保することがで
きる。
【００２８】ここで、上述の実施例の図１でオイルフィ
ルタ１００における取付基台３０に取付けられたガスケ
ット５０に対して、フィルタハウジング１０の被結合部
１２と取付基台３０の結合部３３との結合端部１３の位
置を外周側に形成したものを図２（ａ）、内周側に形成
したものを図２（ｂ）に示す。なお、上述の実施例と同
様の構成または相当部分からなるものについては同一符
号及び同一記号を付して示し、重複する説明を省略す
る。
【００２９】図２（ａ）に示すように、フィルタハウジ
ング１０Ａの被結合部１２Ａと取付基台３０Ａの結合部
３３Ａとの結合端部１３Ａは、図１に示すフィルタハウ
ジング１０の被結合部１２と取付基台３０の結合部３３
との結合端部１３の位置より外周に形成されている。
【００３０】この場合には、オイルフィルタ１００が内
燃機関のシリンダブロック取付座に螺合されると、ガス
ケット５０がフィルタハウジング１０Ａの開口近傍の円
筒内面１０１まで弾性変形される。このため、ガスケッ
ト５０が弾性変形前に結合端部１３Ａ上に接触していな
くてもフィルタハウジング１０Ａの被結合部１２Ａと取
付基台３０Ａの結合部３３Ａとの結合端部１３Ａが例え
ば、大気側である外部に対して液密に封止されるのであ
る。
【００３１】また、図２（ｂ）に示すように、フィルタ
ハウジング１０Ｂの被結合部１２Ｂと取付基台３０Ｂの
結合部３３Ｂとの結合端部１３Ｂは、図１に示すフィル
タハウジング１０の被結合部１２と取付基台３０の結合
部３３との結合端部１３の位置より内周に形成されてい
る。
【００３２】この場合には、オイルフィルタ１００が内
燃機関のシリンダブロック取付座に螺合されると、ガス
ケット５０が取付基台３０Ｂのオイル入口３２Ｂ側にも
弾性変形される。このため、結合端部１３Ｂがガスケッ
ト５０の弾性変形前でその押下げ部分から外れていても
フィルタハウジング１０Ｂの被結合部１２Ｂと取付基台
３０Ｂの結合部３３Ｂとの結合端部１３Ｂが液密に封止
されるのである。この実施例では、結合端部１３Ｂがガ
スケット５０により直接に覆われることよりも、ガスケ
ット５０とハウジング１０Ｂとの直接接触部よりも更に
オイル入口３２Ｂ側に結合端部１３Ｂが位置しているこ
とが重要である。これにより、単一のガスケット５０に
より結合端部１３Ｂから外界へのオイル洩れに対する封
止とハウジング１０Ｂとシリンダブロック取付座との間
から外界へのオイル洩れに対する封止との両方を防止す
ることができる。
【００３３】このように、本実施例においては、フィル
タハウジング１０（１０Ａ，１０Ｂ）の被結合部１２
（１２Ａ，１２Ｂ）と取付基台３０Ａ，３０Ｂの結合部
３３（３３Ａ，３３Ｂ）との結合の位置関係で決まるガ
スケット５０に対する結合端部１３（１３Ａ，１３Ｂ）
の設定位置の自由度が大きくできる。
【００３４】〈実施例２〉図３は本発明の第二実施例に
かかるエレメント交換型スピンオンフィルタとして具体
的なオイルフィルタを示す部分断面図であり、図４は図
３のオイルフィルタにおける結合端部の要部拡大断面図
である。なお、図中、上述の実施例と同様の構成または
相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号
を付してその詳細な説明を省略する。
【００３５】図３及び図４のオイルフィルタ２００にお
いて、図１のオイルフィルタ１００との相違点は、フィ
ルタハウジング１０の被結合部１２と結合される取付基
台３０Ｃの結合部３３Ｃの最終結合部分が円周外側方向
に延長され延長部３４Ｃが形成されていることである。
なお、本実施例における延長部３４Ｃはフィルタハウジ
ング１０の円筒内面径とほぼ一致する程度まで最大限に
延長され形成されている。
【００３６】次に、オイルフィルタ２００において、エ
レメントＳ／Ａ２０を交換する際の手順について説明す
る。
【００３７】まず、オイルフィルタ２００のフィルタハ
ウジング１０の円筒外周に形成された多角部１１に図示
しないフィルタ着脱工具を組付け、フィルタハウジング
１０を回転させることで取付基台３０Ｃの雌ネジ部３１
Ｃが図示しない内燃機関のシリンダブロック取付座のオ
イル入口を兼ねた雄ネジ部との螺合が解除され、図３に
示すオイルフィルタ２００全体が取外される。
【００３８】オイルフィルタ２００全体を取外したの
ち、エレメントＳ／Ａ２０を交換するには、フィルタハ
ウジング１０の開口近傍の円筒内面に設けられた雌ネジ
からなる被結合部１２と結合された取付基台３０Ｃの円
周縁に設けられた雄ネジからなる結合部３３Ｃとの結合
が解除される。これにより、フィルタハウジング１０と
取付基台３０Ｃとが分離され、内部に残留していたオイ
ルが排出されると共に、エレメントＳ／Ａ２０が取出さ
れる。
【００３９】そして、交換用のエレメントＳ／Ａ２０が
フィルタハウジング１０内に収納されたのち、上述と逆
の作業によりフィルタハウジング１０と取付基台３０Ｃ
とが結合されることでオイルフィルタ２００の組立が完
了する。本実施例における結合の最終段階では、取付基
台３０Ｃの結合部３３Ｃの最終結合部分が円周外側方向
に延長され形成された延長部３４Ｃとフィルタハウジン
グ１０の被結合部１２の端面１２ａとが面接触状態とな
る。なお、このエレメントＳ／Ａ２０の交換と同時に損
傷等があるとオイル洩れを生じるためガスケット５０が
取付基台３０Ｃから取外して交換される。
【００４０】次に、オイルフィルタ２００が元の内燃機
関のシリンダブロック取付座に螺合され、この締付動作
の最終段階でオイルフィルタ２００の取付基台３０Ｃに
取付けられたガスケット５０がシリンダブロック取付座
側に押付けられ弾性変形され、オイルフィルタ２００と
シリンダブロック取付座との液密状態が確保される。同
時に、このガスケット５０のシリンダブロック取付座側
への押付けに伴う弾性変形により、フィルタハウジング
１０の被結合部１２と取付基台３０Ｃの結合部３３Ｃと
の結合端部１３Ｃが液密に封止される。
【００４１】上述したように、本実施例におけるオイル
フィルタ２００でエレメント交換の際にも、エレメント
Ｓ／Ａ２０を１個とガスケット５０を１個のみ交換する
だけでよく、その他の構成部品は全て再利用することが
できる。
【００４２】このように、本実施例のエレメント交換型
スピンオンフィルタとしてのオイルフィルタ２００は、
取付基台３０Ｃがフィルタハウジング１０の被結合部１
２と結合される結合部３３Ｃの最終結合部分を円周外側
方向に延長して形成した延長部３４Ｃを有し、フィルタ
ハウジング１０との結合の際、取付基台３０Ｃの延長部
３４Ｃとフィルタハウジング１０の被結合部１２の端面
１２ａとを面接触状態に設定したものであり、これを請
求項２の実施例とすることができる。
【００４３】したがって、フィルタハウジング１０の被
結合部１２の端面１２ａと取付基台３０Ｃの結合部３３
Ｃの最終結合部分が円周外側方向に延長され形成された
延長部３４Ｃとが面接触状態となる。このため、フィル
タハウジング１０と取付基台３０Ｃとのガスケット５０
による液密な封止をより確実なものとすることができ
る。
【００４４】また、本実施例のエレメント交換型スピン
オンフィルタとしてのオイルフィルタ２００は、更に、
フィルタハウジング１０と結合されたときにエレメント
Ｓ／Ａ２０側となる取付基台３０Ｃの流体入口としての
オイル入口３２Ｃの端面に配設され、オイル入口３２Ｃ
を通ってエレメントＳ／Ａ２０側にオイルが流入自在で
エレメントＳ／Ａ２０側からのオイルの流出を阻止する
アンチドレンバルブ４０からなる逆止弁を具備するもの
であり、これを請求項３の実施例とすることができる。
【００４５】したがって、内燃機関の停止時においてオ
イルがアンチドレンバルブ４０によりフィルタハウジン
グ１０のエレメントＳ／Ａ２０側に保持される。このた
め、始動時における油圧立上がり性を確保することがで
きる。
【００４６】ところで、上記実施例では、フィルタハウ
ジング１０の被結合部１２と取付基台３０（３０Ａ，３
０Ｂ，３０Ｃ）の結合部３３（３３Ａ，３３Ｂ，３３
Ｃ）との結合では、雌ネジと雄ネジとのネジ結合とした
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、周知のバヨネット結合等でもよく、要はフィ
ルタハウジング１０の被結合部１２と取付基台３０（３
０Ａ，３０Ｂ，３０Ｃ）の結合部３３（３３Ａ，３３
Ｂ，３３Ｃ）との液密状態をある程度確保して確実に結
合保持できるものであればよい。
【００４７】また、ハウジング１０は実施例でアルミニ
ウム製としたが、他の金属製あるいはプラスチック樹脂
製としてもよい。
【００４８】更に、取付基台３０は複数の板を組合わせ
て構成されてもよい。
【００４９】更にまた、上記実施例では、エレメント交
換型スピンオンフィルタとしてオイルフィルタ１００，
２００への適用について説明したが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、濾過される
流体が燃料である燃料フィルタであってもよい。
【００５０】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１のエレメ
ント交換型スピンオンフィルタによれば、フィルタエレ
メントからなるエレメント組立体を装着自在な有底円筒
状であり開口近傍の円筒内面に被結合部を有するフィル
タハウジングと円周縁に結合部、その内周に流体入口、
その中央に流体出口を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部
を有する取付基台とが、フィルタハウジングの被結合部
と取付基台の結合部とで結合され、取付基台の流体入口
より外周で外面側に配設され、雌ネジ部の締付けに伴っ
て弾性変形されるリング状のパッキン部材によって、流
体入口から流入する流体が液密に保持されると共に、フ
ィルタハウジングと取付基台との結合端部が液密に封止
される。これにより、エレメント交換型スピンオンフィ
ルタにおけるフィルタハウジング及び取付基台と相手の
取付座との結合構造を簡素化でき、エレメント交換の際
の交換部品を少なくすることができる。
【００５１】請求項２のエレメント交換型スピンオンフ
ィルタによれば、請求項１の効果に加えて、フィルタハ
ウジングの被結合部の端面と取付基台の結合部の最終結
合部分が円周外側方向に延長され形成された延長部とが
面接触状態となる。このため、フィルタハウジングと取
付基台とのパッキン部材による液密な封止をより確実な
ものとすることができる。
【００５２】請求項３のエレメント交換型スピンオンフ
ィルタによれば、請求項１または請求項２の効果に加え
て、逆止弁がフィルタハウジングと結合されたときにエ
レメント組立体側となる取付基台の流体入口の端面に配
設されており、その流体入口を通ってエレメント組立体
側に流体が流入自在でエレメント組立体側からの流体の
流出が阻止される。このため、内燃機関の停止時におい
ては流体が逆止弁によりフィルタハウジングのエレメン
トＳ／Ａ側に保持される。これにより、エレメント交換
の際、内部の流体が不用意に洩出ることを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は本発明の第一実施例にかかるエレメン
ト交換型スピンオンフィルタであるオイルフィルタを示
す部分断面図である。
【図２】 図２は図１のオイルフィルタにおける結合端
部の位置を変更した要部断面図である。
【図３】 図３は本発明の第二実施例にかかるエレメン
ト交換型スピンオンフィルタであるオイルフィルタを示
す部分断面図である。
【図４】 図４は図３のオイルフィルタにおける結合端
部の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
１０ フィルタハウジング １２ 被結合部 １３ 結合端部 ２０ エレメントＳ／Ａ（エレメント組立体） ３０ 取付基台 ３１ 雌ネジ部 ３２ オイル入口 ３３ 結合部 ３４Ｃ 延長部 ４０ アンチドレンバルブ（逆止弁） ５０ ガスケット（パッキン部材） １００，２００ オイルフィルタ（エレメント交換型ス
ピンオンフィルタ）

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 所定の流体を濾過するフィルタエレメン
    トを有するエレメント組立体と、 前記エレメント組立体を装着自在な有底円筒状で、その
    開口近傍の円筒内面に被結合部を有するフィルタハウジ
    ングと、 前記フィルタハウジングの前記被結合部と円周縁で結合
    される結合部、その内周に流体入口、その中央に流体出
    口を兼ねるフィルタ固定用の雌ネジ部を有する略円盤状
    の取付基台と、 前記取付基台の前記流体入口より外周で外面側に配設さ
    れ、前記雌ネジ部の締付けに伴って弾性変形され前記流
    体入口から流入する前記流体を液密に保持すると共に、
    前記フィルタハウジングと前記取付基台との結合端部を
    外界に対して封止するリング状のパッキン部材とを具備
    することを特徴とするエレメント交換型スピンオンフィ
    ルタ。
  2. 【請求項２】 前記取付基台は、前記フィルタハウジン
    グの前記被結合部と結合される前記結合部の最終結合部
    分を円周外側方向に延長して形成した延長部を有し、前
    記フィルタハウジングとの結合の際、前記取付基台の前
    記延長部と前記フィルタハウジングの前記被結合部の端
    面とを面接触状態に設定したことを特徴とする請求項１
    に記載のエレメント交換型スピンオンフィルタ。
  3. 【請求項３】 更に、前記フィルタハウジングと結合さ
    れたときに前記エレメント組立体側となる前記取付基台
    の前記流体入口の端面に配設され、前記流体入口を通っ
    て前記エレメント組立体側に前記流体が流入自在で前記
    エレメント組立体側からの前記流体の流出を阻止する逆
    止弁を具備することを特徴とする請求項１または請求項
    ２に記載のエレメント交換型スピンオンフィルタ。
JP7173421A 1995-07-10 1995-07-10 エレメント交換型スピンオンフィルタ Pending JPH0924210A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1875952A1 (de) 2006-07-06 2008-01-09 Mann+Hummel Gmbh Wechselfilter
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JP2017159235A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 トヨタ紡織株式会社 イオン交換器

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