JPH09172862A - きのこ栽培における培養基処理方法およびきのこ栽培における培養基処理設備 - Google Patents

きのこ栽培における培養基処理方法およびきのこ栽培における培養基処理設備

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JPH09172862A
JPH09172862A JP7334379A JP33437995A JPH09172862A JP H09172862 A JPH09172862 A JP H09172862A JP 7334379 A JP7334379 A JP 7334379A JP 33437995 A JP33437995 A JP 33437995A JP H09172862 A JPH09172862 A JP H09172862A
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JP
Japan
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container
culture medium
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Application number
JP7334379A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Tani
靖孝 谷
Katsunori Ito
勝則 伊藤
Han Uemura
範 植村
Hideo Yamamoto
秀雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収穫を終えたきのこ栽培容器、すなわち不用
になった培養基が詰まっているきのこ栽培容器の保管、
管理は円滑に行えず、また再利用に際しては、培養基を
掻きだし、ならびにその後の保管、管理、さらには培養
基を詰め込む場所への供給も円滑に行えない。 【解決手段】 使用済培養基13が入っているきのこ栽培
容器10を複数収納した旧コンテナ15と、空のきのこ栽培
容器10を複数収納した新コンテナ16を自動倉庫21に格納
し、自動倉庫21から掻き出し部55へ旧コンテナ15をタイ
ムリーに出庫して使用済培養基13の掻き出しを行い、き
のこ栽培容器10を空とした新コンテナ16を自動倉庫21に
戻して格納し、自動倉庫21から培養基仕込みライン61へ
新コンテナ16を連続出庫(連続供給)し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばきのこ栽
培容器を使用して、えのきたけやしめじなどのきのこを
栽培するきのこ栽培における培養基処理方法およびきの
こ栽培における培養基処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばえのきたけの栽培は、図
7に示す工程で行われていた。まず、原料のおがくずに
コメぬかと水を混合し攪拌して培養基を作り、その培養
基をきのこ栽培容器に詰めたのち施栓する。次いで、雑
菌の発生を防止するために、培養基(きのこ栽培容器)
を殺菌釜で殺菌し、そして殺菌された培養基を冷却した
のち、この培養基に種菌を接種させる。この接種された
きのこ栽培容器を培養室で培養させ、きのこ栽培容器内
の培養基に菌糸が繁殖されると、菌掻きにより古い種菌
を取り除く。
【0003】次に、芽出し室での芽出しにより子実体を
形成し、均し室で均したのち、抑制室で、子実体の茎や
傘の大きさを揃え高品質の子実体を作る。そして、えの
きたけがきのこ栽培容器から外に垂れ下がることを防ぐ
ため、容器口にロー紙などを巻いたのち、生育室で、茎
を伸ばすように育成し、収穫する。この収穫されたえの
きたけは、包装され、出荷される。また収種が終了した
きのこ栽培容器は、その中から不用になった培養基を掻
きだして再利用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、収穫を終えたきのこ栽培容器、すなわち
不用になった培養基が詰まっているきのこ栽培容器の保
管、管理は円滑に行えず、また再利用に際しては、培養
基を掻きだし、ならびにその後の保管、管理、さらには
培養基を詰め込む場所への供給も円滑に行えないなどの
問題がある。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、きのこ栽培容器を再利用するに際して、きのこ栽培
容器の保管、管理や供給を円滑に能率よく行えるきのこ
栽培における培養基処理方法を提供することを目的とし
たものである。
【0006】また請求項2記載の発明は、きのこ栽培容
器の保管、管理や供給をより能率よく行えるきのこ栽培
における培養基処理方法を提供することを目的としたも
のである。
【0007】そして請求項3、4記載の発明は、請求項
1、2の方法を好適に実施し得るきのこ栽培における培
養基処理設備を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載のきのこ栽培にお
ける培養基処理方法は、使用済培養基が入っているきの
こ栽培容器を複数収納した旧コンテナと、空のきのこ栽
培容器を複数収納した新コンテナとを自動倉庫に格納し
ておき、この自動倉庫から出庫した旧コンテナを掻き出
し部へ送り込み、この掻き出し部において使用済培養基
の掻き出しを行って、きのこ栽培容器を空とした新コン
テナとしたのち、この新コンテナを自動倉庫に戻して格
納し、この自動倉庫から出庫した新コンテナを培養基仕
込みラインへ送り込むことを特徴としたものである。
【0009】したがって請求項1の発明によると、自動
倉庫において、旧コンテナの入庫量や出庫量、新コンテ
ナの入庫量や出庫量などを管理制御部に入力し得、さら
に旧コンテナや新コンテナを、どこに入庫しているかを
管理制御部で管理し得、以て自動倉庫の入庫状況の把握
や入出庫の指令制御などを行える。そして自動倉庫のバ
ッファ機能によって、旧コンテナや新コンテナの入庫量
の変動に迅速に対応し得、さらに旧コンテナの掻き出し
部へのタイムリーな出庫を可能にし得るとともに、新コ
ンテナの培養基仕込みラインへの連続出庫(連続供給)
を可能にし得る。
【0010】また本発明の請求項2記載のきのこ栽培に
おける培養基処理方法は、使用済培養基が入っているき
のこ栽培容器を複数収納した旧コンテナをパレット上に
段積みするとともに、空のきのこ栽培容器を複数収納し
た新コンテナをパレット上に段積みして、これらパレッ
トを自動倉庫に格納しておき、旧コンテナを段積みした
パレットを自動倉庫から出庫したのち段ばらしして、旧
コンテナを順次、掻き出し部へ送り込み、この掻き出し
部において使用済培養基の掻き出しを行ってきのこ栽培
容器を空とした新コンテナとし、この新コンテナをパレ
ット上に段積みしたのち自動倉庫に戻して格納し、新コ
ンテナを段積みしたパレットを自動倉庫から出庫したの
ち段ばらしして、新コンテナを順次、培養基仕込みライ
ンへ送り込むことを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、自動
倉庫やラインの大部分においては、旧コンテナや新コン
テナの取り扱いを、パレットに段積みして行える。そし
て本発明の請求項3記載のきのこ栽培における培養基処
理設備は、使用済培養基が入っているきのこ栽培容器を
複数収納した旧コンテナと、空のきのこ栽培容器を複数
収納した新コンテナとを入出庫自在な自動倉庫を設け、
この自動倉庫の入出庫部に、旧コンテナ搬出ラインなら
びに新コンテナ搬出ラインの始端部と、新コンテナ搬入
ラインの終端部とを対向させ、前記旧コンテナ搬出ライ
ンの終端部と新コンテナ搬入ラインの始端部との間に使
用済培養基の掻き出し部を設け、前記新コンテナ搬出ラ
インの終端部を培養基仕込みラインへ接続したことを特
徴としたものである。
【0012】したがって請求項3の発明によると、旧コ
ンテナを自動倉庫に入庫し得る。そして入出庫部に出庫
した旧コンテナを、旧コンテナ搬出ラインの始端部に供
給したのち、この旧コンテナ搬出ラインで搬送して掻き
出し部に対向して停止し得る。この停止させた旧コンテ
ナの各きのこ栽培容器内から、使用済培養基を一挙に掻
き出し得、これにより各きのこ栽培容器が空になった新
コンテナを、新コンテナ搬入ラインにより入出庫部へ搬
送し得、そして自動倉庫に入庫し得る。
【0013】自動倉庫の入出庫部に出庫した新コンテナ
を、新コンテナ搬出ラインの始端部に供給し得、そして
新コンテナ搬出ラインを介して培養基仕込みラインの始
端部に供給し得る。次いで新コンテナを、培養基仕込み
ラインにより搬送し、そして培養基仕込みライン中にお
いて、培養基を各きのこ栽培容器に仕込み(詰め込み)
得る。
【0014】さらに本発明の請求項4記載のきのこ栽培
における培養基処理設備は、使用済培養基が入っている
きのこ栽培容器を複数収納した旧コンテナを段積みした
パレットと、空のきのこ栽培容器を複数収納した新コン
テナを段積みしたパレットとを入出庫自在な自動倉庫を
設け、この自動倉庫の入出庫部に、旧コンテナ搬出ライ
ンならびに新コンテナ搬出ラインの始端部と、新コンテ
ナ搬入ラインの終端部とを対向させ、前記旧コンテナ搬
出ラインと新コンテナ搬入ラインとを接続する連絡ライ
ンに、パレット上から旧コンテナを段ばらしする第1段
ばらし部と、旧コンテナに収納したきのこ栽培容器から
使用済培養基を掻き出す掻き出し部と、新コンテナをパ
レット上に段積みする段積み部とを設け、前記新コンテ
ナ搬出ラインの終端部を、第2段ばらし部を介して培養
基仕込みラインへ接続したことを特徴としたものであ
る。
【0015】したがって請求項4の発明によると、自動
倉庫に対する入出庫は、旧コンテナや新コンテナをパレ
ットに段積みしてパレット単位で行える。入出庫部に出
庫した旧コンテナのパレットを、旧コンテナ搬出ライン
で搬送したのち、第1段ばらし部においてパレットから
旧コンテナの段ばらしを行うことで、旧コンテナを連絡
ラインの始端部に供給し得る。そして各きのこ栽培容器
を空とした新コンテナを、段積み部において、パレット
に対して所定段数に段積みし得、その後に新コンテナの
パレットを自動倉庫に入庫し得る。入出庫部に出庫した
新コンテナのパレットを、新コンテナ搬出ラインにより
搬送して第2段ばらし部に停止させ、パレットから新コ
ンテナの段ばらしを行うことで、新コンテナを培養基仕
込みラインの始端部に供給し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図6に基づいて説明する。きのこ栽培は、図6に示
すように、たとえば構築物内で行われ、この構築物内
に、大きく分けて、培養基処理設備20と、種菌接種室へ
のきのこ栽培容器供給設備5と、きのこ栽培設備6と、
きのこ収穫設備7とが、好適に配置されることにより構
成される。
【0017】たとえば一階1に設けられた培養基処理設
備20においては、使用済培養基の入っているきのこ栽培
容器から使用済培養基が掻き出され、そして空のきのこ
栽培容器に対して新たな培養基が仕込まれる。
【0018】たとえば一階1に設けられたきのこ栽培容
器供給設備5においては、新たな培養基が仕込まれたき
のこ栽培容器が培養基処理設備20から搬入され、そして
きのこ栽培容器は加熱殺菌されたのち放冷され、次いで
きのこ栽培容器は種菌接種室でキャップが外され(開栓
され)て、その培養基に種菌が接種されたのち、キャッ
プが被せられ(施栓され)る。
【0019】たとえば一階1から上階に亘って、すなわ
ち一階1、二階2、三階3、四階4に亘って設けられた
きのこ栽培設備6においては、きのこ栽培容器供給設備
5から供給されたきのこ栽培容器が使用されて、その一
階1においては、培養と菌掻きとが行われ、そして二〜
四階2,3,4においては、均し、抑制、生育などが行
われる。
【0020】たとえば一階1に設けられたきのこ収穫設
備7においては、きのこ栽培容器を使用して生育された
きのこが、このきのこ栽培容器から刈り取られ、そして
きのこの計量、包装、梱包などが行われる。
【0021】図4に示すように、きのこ栽培容器10はた
とえば瓶形状であって、その内部に培養基を入れること
ができ、また上端開口部11に対してはキャップ12が着脱
自在に設けられる。そして複数本(図では16本)のきの
こ栽培容器10が、樹脂製のコンテナ内に整然と収納さ
れ、以てコンテナの単位で取り扱える。なお以下におい
ては、使用済培養基13が入っているきのこ栽培容器10を
複数収納したコンテナを旧コンテナ15と称し、使用済培
養基13を取り出した空のきのこ栽培容器10を複数収納し
たコンテナを新コンテナ16と称して説明する。
【0022】このようなコンテナ15,16は図5に示すよ
うに、パレット18に段積みされる。すなわちパレット18
に四個のコンテナ15,16が、隣接間を相当接させた状態
で載置され、そして各コンテナ15,16上にそれぞれ複数
段に段積みされる。その際に段積みは、下段のコンテナ
15,16に収納されたきのこ栽培容器10群の上面間に、上
段のコンテナ15,16の下面が当接されることで行われ
る。これによりコンテナ15,16群をパレット18の単位で
取り扱える。
【0023】以下に培養基処理設備20を図1〜図3に基
づいて説明する。前記旧コンテナ15を段積みしたパレッ
ト18と、新コンテナ16を段積みしたパレット18とを入出
庫自在な自動倉庫21が設けられる。すなわち自動倉庫21
は、出し入れ装置22と、この出し入れ装置22の走行経路
23を挟んで両側部に設けられた一対の棚30などにより構
成され、複数基(実施の形態では二基)が並設される。
【0024】前記出し入れ装置22は、床上に敷設された
床側レール24に支持案内されかつ天井側レール25に案内
されて走行経路23上を走行自在であって、下部の走行機
体26と、この走行機体26から立設されたポスト27と、こ
のポスト27側に昇降案内されるキャレッジ28と、このキ
ャレッジ28上に横方向出退自在に設けられた出し入れ具
(フオーク)29などにより構成されている。前記棚30に
は、走行経路23に沿った方向と上下方向とにそれぞれ複
数の収納部31が形成され、各収納部31は、一対の腕木装
置32などを介してパレット18を支持すべく構成されてい
る。
【0025】前記自動倉庫21の外端側には、旧コンテナ
15を段積みしたパレット18の入庫部33が形成され、また
内端側には、旧コンテナ15や新コンテナ16を段積みした
パレット18の入出庫部35が形成されている。ここで入庫
部33は、荷受け台車34を往復走行させる形式が採用され
る。また入出庫部35は、少なくとも一方の棚30の延長線
上に位置されるコンベヤ36や、両自動倉庫21におけるコ
ンベヤ36の遊端外方間で往復走行自在な自走車37などを
使用した形式が採用され、この自走車37にはフォーク形
式の移載装置38が設けられている。
【0026】前記入出庫部35に対して、旧コンテナ搬出
ライン40ならびに新コンテナ搬出ライン42が、その始端
部を対向させて配設され、さらに新コンテナ搬入ライン
44が、その終端部を対向させて配設されている。各ライ
ン40,42,44はそれぞれコンベヤ装置41,43,45により
形成され、パレット18の単位で搬送するように構成され
ている。
【0027】前記旧コンテナ搬出ライン40の終端部近く
と新コンテナ搬入ライン44の終端部近くとが連絡ライン
46により接続され、この連絡ライン46は複数のコンベヤ
装置47を配置して接続させることにより構成されてい
る。
【0028】そして旧コンテナ搬出ライン40の終端部近
くと連絡ライン46の始端部との間には、パレット18上か
ら旧コンテナ15を段ばらしする第1段ばらし部(コンテ
ナデパレタイザー)48が設けられ、ここで第1段ばらし
部48は、段ばらしした旧コンテナ15を一個づつ、連絡ラ
イン46のコンベヤ装置47の始端部に供給すべく構成され
ている。したがって連絡ライン46ではコンテナの単位で
一列状態で搬送されることになる。
【0029】また連絡ライン46の終端部と新コンテナ搬
出ライン42の始端部近くとの間には、新コンテナ16をパ
レット18上に段積みさせる段積み部(コンテナパレタイ
ザー)49が設けられ、ここで段積み部49は、連絡ライン
46で搬送されてきた新コンテナ16をパレット18に段積み
させ、所定数(所定段)の段積みを行ったのち新コンテ
ナ搬入ライン44のコンベヤ装置45に供給すべく構成され
ている。
【0030】前記旧コンテナ搬出ライン40の終端部と新
コンテナ搬入ライン44の始端部とがパレット戻しライン
50により接続され、このパレット戻しライン50は複数の
コンベヤ装置51を配置して接続させることにより構成さ
れている。そしてパレット戻しライン50の始端部近くに
は、パレット18どうしを段積みさせるパレット段積み部
52が設けられる。なお、新コンテナ搬入ライン44の中間
部には、パレット18を段ばらしさせるパレット段ばらし
部53が設けられる。したがってパレット戻しライン50に
おいては、パレット18群が段積みされて搬送されること
になる。
【0031】前記連絡ライン46の中間位置に対応させ
て、旧コンテナ15に収納したきのこ栽培容器10から使用
済培養基13を掻き出す掻き出し部55が設けられ、この掻
き出し部55には、自動式の掻き出し装置56が複数並設さ
れている。これら掻き出し装置56は、連絡ライン46側か
ら旧コンテナ15を取り出し(ハンドリングし)、そして
旧コンテナ15を斜め下向きに向けた状態で、各きのこ栽
培容器10内から使用済培養基13を一挙に掻きだすことに
よって、各きのこ栽培容器10を空とした新コンテナ16と
し、その後、この新コンテナ16を正向きとして連絡ライ
ン46に戻すように構成されている。
【0032】前記掻き出し部55に隣接して、この掻き出
し部55で掻き出された使用済培養基13を焼却処分するた
めの焼却部57が設けられる。この焼却部57は、たとえば
複数のガスボイラー58を並設させることで構成され、そ
して掻き出し部55で掻き出された使用済培養基13は、コ
ンベヤ装置59により各ガスボイラー58へ供給される。
【0033】前記新コンテナ搬出ライン42の終端部近く
は、第2段ばらし部60を介して培養基仕込みライン61へ
接続されている。したがって培養基仕込みライン61にお
いては、新コンテナ16の単位で搬送されることになる。
前記培養基仕込みライン61はコンベヤ装置62により形成
され、その始端部側で複数に分岐されたのち終端部側で
合流され、以て中間部では複数の分岐ライン部が平行に
形成される。
【0034】前記培養基仕込みライン61における各分岐
ライン部には、それぞれ培養基詰め部63とキャップ被せ
部64とが、培養基詰め部63を上流側として設けられる。
そして培養基詰め部63には各分岐ライン部に対向されて
自動式の培養基詰め装置(図示せず。)が設けられ、ま
たキャップ被せ部64には各分岐ライン部に対向されて自
動式のキャップ被せ装置(図示せず。)が設けられる。
【0035】前記培養基仕込みライン61に隣接しておが
屑置場65が設けられ、そしておが屑置場65に隣接して、
おが屑を混合して培養基とするミキサー66が複数設けら
れる。そしてミキサー66群と前記培養基詰め部63との間
には、たとえばコンベヤ装置からなる培養基搬送装置67
が設けられる。
【0036】なお培養基仕込みライン61はきのこ栽培容
器供給設備5へと接続されている。また第2段ばらし部
60で空になったパレット18は、搬送装置68を介してきの
こ栽培容器供給設備5側へと搬送される。
【0037】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。きのこ収穫設備7で生じた旧コンテナ15
は、図5に示すようにパレット18に段積みされ、そして
フォークリフトやコンベヤ装置などにより自動倉庫21の
入庫部33へと搬送される。次いでパレット18は荷受け台
車34に渡され、そして出し入れ装置22を介して棚30の収
納部31に入庫される。
【0038】出し入れ装置22は、走行機体26の走行動
と、キャレッジ28の昇降動と、出し入れ具29の横方向出
退動との組み合わせ動作によって、荷受け台車34上から
パレット18を受け取って棚30の目的とする収納部31に入
庫させ、または棚30の目的とする収納部31からパレット
18を取り出して入出庫部35のコンベヤ36上に出庫させ
る。
【0039】その際に、入庫部33における旧コンテナ15
のパレット18の入庫量や、入出庫部35における旧コンテ
ナ15のパレット18の出庫量、新コンテナ16のパレット18
の入庫量、新コンテナ16のパレット18の出庫量などが管
理制御部(図示せず。)に入力され、さらに旧コンテナ
15のパレット18や新コンテナ16のパレット18が、どの収
納部31に入庫されているかが管理制御部で管理され、以
て自動倉庫21の入庫状況の把握や入出庫の指令制御など
なされている。
【0040】したがって、自動倉庫21のバッファ機能に
よって、旧コンテナ15や新コンテナ16の入庫量の変動に
迅速に対応し得、そして旧コンテナ15の掻き出し部55へ
のタイムリーな出庫を可能にし得るとともに、新コンテ
ナ16の培養基仕込みライン61への連続出庫(連続供給)
を可能にし得る。
【0041】前述したようにしてコンベヤ36に出庫され
た旧コンテナ15のパレット18は、移載装置38を介して自
走車37に受け取られ、そして自走車37の走行により旧コ
ンテナ搬出ライン40の始端部に横付けされたのち、移載
装置38を介して始端部に供給される。次いで旧コンテナ
15のパレット18は、コンベヤ装置41により搬送されて第
1段ばらし部48で停止され、この第1段ばらし部48にお
けるデパレタイズ作用によって、パレット18から旧コン
テナ15の段ばらしが行われたのち、旧コンテナ15が連絡
ライン46の始端部に供給される。
【0042】そして旧コンテナ15は、連絡ライン46のコ
ンベヤ装置47によって搬送され、掻き出し部55の掻き出
し装置56に対向して停止される。また空になったパレッ
ト18は、パレット戻しライン50の始端部におけるパレッ
ト段積み部52において段積みされ、所定段数の状態でコ
ンベヤ装置51により搬送されてパレット段ばらし部53に
至り、このパレット段ばらし部53で一枚づつ段ばらしさ
れる。
【0043】前述したように掻き出し装置55に対向して
停止された旧コンテナ15は、この掻き出し装置56により
連絡ライン46側から取り出され(ハンドリングされ)、
そして斜め下向きに向けられた状態で、各きのこ栽培容
器10内から使用済培養基13が一挙に掻き出される。
【0044】これにより各きのこ栽培容器10が空になっ
た新コンテナ16は、正向きにされたのち連絡ライン46に
戻され、コンベヤ装置47により搬送されて段積み部49で
停止される。そして段積み部49におけるパレタイズ作用
によって、前述したようにパレット段ばらし部53で段ば
らしされたパレット18に対して、新コンテナ16は所定段
数に段積みされる。その後に新コンテナ16のパレット18
は、新コンテナ搬入ライン44の終端部へと搬送され、そ
して自走車37や出し入れ装置22の前述とは逆の作用によ
って、棚30の目的とする収納部31に入庫される。
【0045】なお掻き出し部55で掻き出した使用済培養
基13は、コンベヤ装置59により焼却部57へ搬送され、そ
して目的とするガスボイラー58へ供給されたのち焼却処
分される。
【0046】棚30側に入庫され管理されている新コンテ
ナ16のパレット18は、前述と同様にしてコンベヤ36に出
庫され、自走車37を介して新コンテナ搬出ライン37の始
端部に供給される。次いで新コンテナ16のパレット18
は、コンベヤ装置43により搬送されて第2段ばらし部60
で停止され、この第2段ばらし部60におけるデパレタイ
ズ作用によって、パレット18から新コンテナ16の段ばら
しが行われたのち、新コンテナ16が培養基仕込みライン
61の始端部に供給される。
【0047】この新コンテナ16はコンベヤ装置62により
搬送され、そして複数の分岐ライン部に適宜に分岐され
たのち、培養基詰め部63に停止される。ここで培養基詰
め部63には、ミキサー66で混合して作られた培養基が培
養基搬送装置67により搬送されており、この培養基が、
自動式の培養基詰め装置を介して各きのこ栽培容器10に
仕込まれ(詰め込まれ)る。
【0048】次いで新コンテナ16は分岐ライン部で少し
搬送され、キャップ被せ部64に対向して停止される。そ
して各きのこ栽培容器10の上端開口部11に対してキャッ
プ12が、自動式のキャップ被せ装置を介して被せられ
る。その後に新コンテナ16はきのこ栽培容器供給設備5
へと搬送され、また第2段ばらし部60で空になったパレ
ット18は、搬送装置68を介してきのこ栽培容器供給設備
5側へと搬送される。
【0049】上記した実施の形態では、自動倉庫21など
において、旧コンテナ15や新コンテナ16をパレット18に
段積みすることで能率より取り扱っているが、これはパ
レット18を使用せず、培養基処理設備20内において、旧
コンテナ15や新コンテナ16を段積みすることなく全て単
独で取り扱ってもよい。
【0050】上記した実施の形態では、二基の自動倉庫
21が並設されているが、これは二基以上を並設してもよ
く、また単数基であってもよい。なお二基や二基以上の
とき、旧コンテナ15用の自動倉庫21と新コンテナ16用の
自動倉庫21とに使い分けることも可能となる。
【0051】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、自
動倉庫において、旧コンテナの入庫量や出庫量、新コン
テナの入庫量や出庫量などを管理制御部に入力でき、さ
らに旧コンテナや新コンテナを、どこに入庫しているか
を管理制御部で管理でき、以て自動倉庫の入庫状況の把
握や入出庫の指令制御などを行うことができて、きのこ
栽培容器の保管、管理を円滑に能率よく行うことができ
る。そして自動倉庫のバッファ機能によって、旧コンテ
ナや新コンテナの入庫量の変動に迅速に対応でき、さら
に旧コンテナの掻き出し部へのタイムリーな出庫を可能
にできるとともに、新コンテナの培養基仕込みラインへ
の連続出庫(連続供給)を可能にでき、きのこ栽培容器
の供給を円滑に能率よく行うことができる。
【0052】また上記した本発明の請求項2によると、
自動倉庫やラインの大部分においては、旧コンテナや新
コンテナの取り扱いを、パレットに段積みしてより能率
よく行うことができる。
【0053】そして上記した本発明の請求項3による
と、請求項1の方法に含めたコンテナ単位の方法を好適
に実施することができる。さらに上記した本発明の請求
項4によると、請求項2の方法に含めたパレット使用の
方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、きのこ栽培
における培養基処理設備の要部の平面図である。
【図2】同きのこ栽培における培養基処理設備の平面図
である。
【図3】同きのこ栽培における培養基処理設備の自動倉
庫部分の側面図である。
【図4】同きのこ栽培における培養基処理設備のコンテ
ナ部分の斜視図である。
【図5】同きのこ栽培における培養基処理設備のパレッ
ト段積み状態の正面図である。
【図6】同きのこ栽培における培養基処理設備を含む全
体の展開説明図である。
【図7】従来例を示し、きのこ栽培の工程図である。
【符号の説明】
5 きのこ栽培容器供給設備 6 きのこ栽培設備 7 きのこ収穫設備 10 きのこ栽培容器 12 キャップ 13 使用済培養基 15 旧コンテナ 16 新コンテナ 18 パレット 20 培養基処理設備 21 自動倉庫 22 出し入れ装置 30 棚 33 入庫部 35 入出庫部 37 自走車 40 旧コンテナ搬出ライン 42 新コンテナ搬出ライン 44 新コンテナ搬入ライン 46 連絡ライン 48 第1段ばらし部 49 段積み部 50 パレット戻しライン 55 掻き出し部 56 掻き出し装置 57 焼却部 60 第2段ばらし部 61 培養基仕込みライン 63 培養基詰め部 64 キャップ被せ部 65 おが屑置場 66 ミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 勝則 埼玉県大宮市桜木町1丁目9−6大宮セン タービル 株式会社ダイフク大宮事務所内 (72)発明者 植村 範 埼玉県大宮市桜木町1丁目9−6大宮セン タービル 株式会社ダイフク大宮事務所内 (72)発明者 山本 秀雄 新潟県十日町市大字四日町新田291番地1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済培養基が入っているきのこ栽培容
    器を複数収納した旧コンテナと、空のきのこ栽培容器を
    複数収納した新コンテナとを自動倉庫に格納しておき、
    この自動倉庫から出庫した旧コンテナを掻き出し部へ送
    り込み、この掻き出し部において使用済培養基の掻き出
    しを行って、きのこ栽培容器を空とした新コンテナとし
    たのち、この新コンテナを自動倉庫に戻して格納し、こ
    の自動倉庫から出庫した新コンテナを培養基仕込みライ
    ンへ送り込むことを特徴とするきのこ栽培における培養
    基処理方法。
  2. 【請求項2】 使用済培養基が入っているきのこ栽培容
    器を複数収納した旧コンテナをパレット上に段積みする
    とともに、空のきのこ栽培容器を複数収納した新コンテ
    ナをパレット上に段積みして、これらパレットを自動倉
    庫に格納しておき、旧コンテナを段積みしたパレットを
    自動倉庫から出庫したのち段ばらしして、旧コンテナを
    順次、掻き出し部へ送り込み、この掻き出し部において
    使用済培養基の掻き出しを行ってきのこ栽培容器を空と
    した新コンテナとし、この新コンテナをパレット上に段
    積みしたのち自動倉庫に戻して格納し、新コンテナを段
    積みしたパレットを自動倉庫から出庫したのち段ばらし
    して、新コンテナを順次、培養基仕込みラインへ送り込
    むことを特徴とするきのこ栽培における培養基処理方
    法。
  3. 【請求項3】 使用済培養基が入っているきのこ栽培容
    器を複数収納した旧コンテナと、空のきのこ栽培容器を
    複数収納した新コンテナとを入出庫自在な自動倉庫を設
    け、この自動倉庫の入出庫部に、旧コンテナ搬出ライン
    ならびに新コンテナ搬出ラインの始端部と、新コンテナ
    搬入ラインの終端部とを対向させ、前記旧コンテナ搬出
    ラインの終端部と新コンテナ搬入ラインの始端部との間
    に使用済培養基の掻き出し部を設け、前記新コンテナ搬
    出ラインの終端部を培養基仕込みラインへ接続したこと
    を特徴とするきのこ栽培における培養基処理設備。
  4. 【請求項4】 使用済培養基が入っているきのこ栽培容
    器を複数収納した旧コンテナを段積みしたパレットと、
    空のきのこ栽培容器を複数収納した新コンテナを段積み
    したパレットとを入出庫自在な自動倉庫を設け、この自
    動倉庫の入出庫部に、旧コンテナ搬出ラインならびに新
    コンテナ搬出ラインの始端部と、新コンテナ搬入ライン
    の終端部とを対向させ、前記旧コンテナ搬出ラインと新
    コンテナ搬入ラインとを接続する連絡ラインに、パレッ
    ト上から旧コンテナを段ばらしする第1段ばらし部と、
    旧コンテナに収納したきのこ栽培容器から使用済培養基
    を掻き出す掻き出し部と、新コンテナをパレット上に段
    積みする段積み部とを設け、前記新コンテナ搬出ライン
    の終端部を、第2段ばらし部を介して培養基仕込みライ
    ンへ接続したことを特徴とするきのこ栽培における培養
    基処理設備。
JP7334379A 1995-12-22 1995-12-22 きのこ栽培における培養基処理方法およびきのこ栽培における培養基処理設備 Pending JPH09172862A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111066583A (zh) * 2020-01-13 2020-04-28 深圳市世铎自动化设备有限公司 用于虫草培育过程中对虫草分类处理的生产线及方法

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