JP6167755B2 - 物品段積方法 - Google Patents
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Description
ちなみに、物品載置具としては、パレットや、平面視矩形状の台車部の周辺部に柵状体が起立姿勢で設けられたカーゴ台車等がある。
つまり、例えば、段積みする物品が、複数の配送先に順次搬送する物品である場合において、目標並び順位として、配送予定順位の逆の順位として定められることがある。
そして、このように定められた目標並び順位にて物品を下段から上段に向けて段積みすることにより、先に配送する物品ほど段積状態の物品の上方に位置することになるため、配送先の夫々での物品の取出し作業が容易になるのである。
つまり、例えば、物品が、配送先ごとに割り当てたオリコン容器に収納対象物を収納したものである場合において、配送先に搬送する収納対象物が多い場合には、平面視の大きさが大きくて容量の大きなオリコン容器を使用し、配送先に搬送する収納対象物が少ない場合には、平面視の大きさが小さくて容量の小さなオリコン容器を使用することによって、搬送効率を向上できるのである。
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと、
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップと、を含み、
前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定される点を特徴とする。
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと、
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップと、を含み
前記設定段積み順位情報が、前記設定複数段の物品段積み列を前記物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されている点を特徴とする。
つまり、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べれば、並べた小物品の平面視の大きさ及び形状と、大物品の平面視の大きさ及び形状とが等しくなるから、設定並置数で設定並び姿勢で水平方向に沿って並べた小物品の上部に、大物品を安定性良く載置することができ、また、大物品の上部に、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べるようにすれば、小物品を大物品の上部に安定性良く載置することができる。
また、大物品と小物品とは、高さが同じであるから、大物品と小物品とを混在させた形態で、段積対象の物品を設定複数段となるように段積みした状態においては、大物品の段積み数や小物品の段積み数が変化しても、設定複数段に段積みした物品の高さが同じとなり、設定複数段に段積みした物品の高さが適正な高さよりも高くなる等の不都合が発生することはない。
そして、設定段積み順位情報が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、設定複数段の各段の夫々に位置させる識別情報を定めるものであるから、設定段積み順位情報に対応させて、大物品及び小物品を物品載置具に下方側から上方に向けて段積みすることによって、下段から上段に向けて物品の識別情報が目標並び順位にて並ぶ形態で、大物品及び小物品を安定性良く段積みすることができる。
ちなみに、設定複数段のうちの最上段の物品の上部には物品が載置されることがないから、最上段においては、設定並置数よりも少ない小物品を並べるようにしても、設定複数段となるように段積された物品が不安定な状態となることはない。
要するに、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を混在させながらも、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で、物品を安定性良く段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
また、上述方法によれば、設定段積み順位情報が、設定複数段の物品段積み列を物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されているから、設定段積み順位情報に対させて、段積み対象の物品を物品載置具に段積みすることにより、設定複数段の物品段積み列を物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みすることができる。
前記物品載置部が、平面視の大きさを複数の前記物品段積み列を前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べて載置支持できる大きさとする形態に構成され、
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の前記物品段積み列のうちの前記物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位のうちの後の順位の前記識別情報を割り付ける形態で設定されていることが好ましい。
つまり、複数の段積み列が物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並ぶ形態で物品が段積みされた状態においては、最も物品出入口側に位置する段積み列における上段側に位置する物品ほど、目標並び順位における後側の順位の物品に対応することになり、かつ、最も物品出入口から離れる奥側に位置する段積み列における下段側に位置する物品ほど、目標並び順位における先側の順位の物品に対応することになる。
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ前記物品段積み列については、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位の連続する順位の前記識別情報を割り付け形態で設定されることが好ましい。
要するに、物品を取り扱う上で有効な状態で、多量の物品を段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
すなわち、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品の個数が設定並置数よりも少ない場合が存在することが予測される。
上述方法によれば、設定段積み順位情報が、目標並び順位情報に基づいて、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少ないときには、その段の小物品を最上段に段積みするように設定されるものであるから、目標並び順位情報が、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできるのである。
ちなみに、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなると、その段の小物品を最上段に段積するものであるから、段積された物品は、正確には、下段から上段に向けて目標並び順に沿って並ばないものとなるが、段積する物品のうちの一部の小物品が目標並び順とは異なるだけであるため、大きな不都合を招くことはない。
要するに、目標並び順位情報が、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできる物品段積方法を提供できる。
(物品出庫設備の構成)
図1に示すように、物品出庫設備には、物品Bを保管する物品保管部H、物品保管部Hから出庫された物品Bを搬送する搬送ラインL、搬送ラインLにて搬送されてくる物品Bを段積みする物品段積装置D(図3参照)、及び、物品載置具としてのカーゴ台車Kに段積状態の物品Bを移載する物品移載装置F(図4参照)が備えられている。
ちなみに、本実施形態においては、オリコン容器には、収納対象物としての商品が収納されている。
ちなみに、本実施形態においては、物品段積装置Dは、物品Bを最大6段に段積みするように構成されている(図3、図4参照)。
図1に示すように、物品保管部Hは、大物品BLを保管する大物品用保管棚1L、及び、小物品BSを保管する小物品用保管棚1Sを備えている。
ちなみに、本実施形態においては、大物品用保管棚1Lが左右一対設けられている。
大物品用スタッカークレーン2Lは、大物品用保管棚1Lに保管されている大物品BLを取出して、搬送ラインLの搬入部Laに受け渡すことになり、小物品用スタッカークレーン2Sは、小物品用保管棚1Sに保管されている小物品BSを取出して、搬送ラインLの搬入部Laに受け渡すことになる。
クレーン制御部3は、大物品用保管棚1Lにおける大物品BLの保管位置を識別情報と対応付ける状態で記憶し、小物品用保管棚1Sにおける小物品BSの保管位置を識別情報と対応付ける状態で記憶して、その記憶情報に基づいて、指令された識別情報の大物品BLや小物品BSを出庫すべく、大物品用スタッカークレーン2L及び小物品用スタッカークレーン2Sを作動させることになる。
搬送ラインLは、上述の如く、搬入部Laに搬入された物品Bを物品段積装置Dに向けて搬送するものであって、図1及び図2に示すように、小物品回転部4、搬送ラインLの横幅方向に往復移動する物品位置設定搬送部5、物品Bを保持する物品保持部6、物品段積装置Dに供給する整列状態に物品Bを整列させる物品整列搬送部7等を備えている。
ちなみに、物品段積装置Dにて段積みする1段に対応する物品Bの形態としては、全ての物品Bが大物品BLであるときには、2列の各列において2個ずつの大物品BLが並ぶ形態とし、全ての物品Bが小物品BSであるときには、2列の各列において4個ずつの小物品BSが並ぶ形態とする。
尚、大物品BL及び小物品BSの具体的な構成は後述する。
図6〜図9に示すように、大物品BL及び小物品BSは、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品である。
そして、大物品BLと小物品BSとの関係が、高さが同じで、設定並置数の小物品BSを設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成されている。
したがって、設定並置数としての2個の小物品BSを、設定並び姿勢としての、互いの長辺が隣接する姿勢で水平方向に沿って並べることにより、2個の小物品BSの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなるように構成されている。
上側嵌合部JU及び下側嵌合部JSは、大物品BL同士を段積みしたとき、小物品BS同士を段積みしたとき、大物品BLの上部に2個の小物品BSを並べる状態で段積みしたとき(図10参照)、2個の小物品BSの上部に大物品BLを載置する状態で段積みしたとき(図11参照)の夫々において嵌合するように構成されている。
ちなみに、大物品側帯状体9bは、開閉蓋枢支用ヒンジ部を兼ねて構成されている。
ちなみに、小物品側帯状体10bは、開閉蓋枢支用ヒンジ部を兼ねて構成されている。
小物品BSの下側嵌合部JSは、図9に示すように、底壁部における周縁部を凹入することによって、一つの小物品側突状体12を形成する形態に構成されている。
ちなみに、大物品側突状体11及び小物品側突状体12は、薄い直方体に相当する形状である。
ちなみに、大物品BLの一対の大物品側突状体11の間に形成される隙間部分には、設定並び姿勢で並ぶ2個の小物品BSの2つの小物品側帯状体10bが入り込むことができるようになっている。
物品段積装置Dは、図3及び図4に示すように、導入コンベヤ13、導入コンベヤ13にて受止支持された複数の物品Bを挟持する挟持部14、及び、昇降式の物品載置体15を備えている。
また、図12に示すように、複数の物品Bを物品載置体15に段積みすべく、導入コンベヤ13、挟持部14、及び、物品載置体15の昇降作動を制御する運転制御部Uが備えられている。
すなわち、図3及び図4に示すように、柱状案内枠17にて昇降自在に案内される形態で昇降される昇降枠18が設けられ、この昇降枠18に、物品載置体15が装着されている。
また、物品載置体15は、段積状態の物品Bをカーゴ台車Kに移載する物品移載装置Fを構成するために、出退スライド移動自在な状態で昇降枠18に装着されている。
次に、運転制御部Uの制御作動を説明する。
運転制御部Uは、物品載置体15を、導入コンベヤ13が受止位置において存在することになるコンベヤ存在領域よりも下方側に下降させた状態で、導入コンベヤ13を退避位置から受止位置に切換え、導入コンベヤ13を退避位置から受止位置に切換えた状態において、搬入位置に複数の物品Bが搬入されると、挟持部14を解除状態から挟持状態に切換える。
導入コンベヤ13が退避位置に移動した状態において、挟持部14にて挟持されている複数の物品Bを物品載置体15にて受取り支持するために、コンベヤ存在領域に侵入する受取支持位置に物品載置体15を上昇させ、次に、挟持部14を挟持状態から解除状態に切換えて、搬入位置の物品Bを自重落下させて物品載置体15に載置させる。
カーゴ台車Kは、図5に示すように、平面視矩形状の物品載置部としての台車部20、及び、台車部20の4辺部のうちの1辺部を物品出入口Rとして開放する状態で、台車部20の周囲を囲む柵状体21を備える形態に構成されている。
つまり、台車部20の4辺のうちの3辺部に、柵状体21が起立姿勢で設けられ、台車部20の4辺部のうちの柵状体21が存在しない1辺部の上方に、物品出入口Rが形成されている。
ちなみに、台車部20の4角には、転輪22が設けられている。
つまり、台車搬送部は、物品段積装置Dにて段積された段積状態の物品Bが物品移載箇所Gに位置するカーゴ台車Kに移載されると、段積状態の物品Bが移載されたカーゴ台車Kを物品移載箇所Gから台車搬出部Qbに搬送し、かつ、投入ラインQの物品移載箇所Gよりも上手側に保持されているカーゴ台車Kを物品移載箇所Gに搬送する形態で、カーゴ台車Kを順次搬送するように構成されている。
物品移載装置Fは、図4に示すように、物品載置体15を昇降枠18に対して出退させながら、物品載置体15が載置する段積状態の物品Bを、カーゴ台車Kの物品出入口Rを通して、カーゴ台車Kに移載するように構成されている。
すなわち、物品載置体15が、昇降枠18の内部に引退して物品Bを段積する引退位置と物品移載箇所Gのカーゴ台車Kの内部に突出する突出位置とに出退自在に昇降枠18に装備されている。
以上の通り、本実施形態においては、物品載置体15に段積みされた段積状の物品Bがカーゴ台車Kに移載されることにより、物品Bがカーゴ台車Kに段積されることになる。
カーゴ台車Kに段積みされた物品Bは、設定段積み順位情報に対応させて段積みされたものであり、以下、設定段積み順位情報について説明する。
また、カーゴ台車Kの手前側箇所に位置する2つの物品段積み列を取出した状態において、カーゴ台車Kの奥側箇所に位置する2つの物品段積み列の上方側には、先に配送する物品Bが位置することになるから、カーゴ台車Kからの物品Bの取出しが行い易いものとなる。
次に、設定段積み順位情報の設定方法について具体的に説明する。
尚、以下の説明においては、図13に示すように、カーゴ台車Kの奥側箇所の左方側に段積みする物品段積み列をA列、カーゴ台車Kの奥側箇所の右方側に段積みする物品段積み列をB列、カーゴ台車Kの手前側箇所の左方側に段積みする物品段積み列をC列、カーゴ台車Kの手前側箇所の右方側に段積みする物品段積み列をD列とし、A列とB列とまとめてグルーブと呼称し、同様に、C列とD列をまとめてグループと呼称する。
図15に示すように、物流管理部Vから指令される目標並び順位情報が指令されると、管理制御部Cは、先ず、目標並び順位の識別情報をカーゴ台車Kに対して割り付けるカーゴ割付処理を行う。
ちなみに、図15においては、目標並び順位情報の識別情報として、目標並び順位に対応する「1〜38」が付与される場合を例示する。
そして、目標並び順位情報は、識別情報に対応させて、物品サイズ、つまり、物品Bが大物品BL及び小物品BSのいずれであるかを示す「大」及び「小」が付与されている。
尚、図15においては、カーゴ台車Kの「2カーゴ目」として並べる識別情報の数が、奥側の物品段積基準順位で並べることによって終了する場合を示すものである。
そして、カーゴ台車Kの奥側や手前側の夫々には、小物品BSの換算で、24個の物品Bを並べることができるので、グループ内個数累計が「24」になった場合や、グループ内個数累計が「23」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」への割り付けを終了し、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」への割り付けに移行する。
そして、求めたグループ内個数累計が「24」になった場合や、グループ内個数累計が「23」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」への割り付けを終了して、2台目のカーゴ台車Kの奥側に相当する「2カーゴ目−奥」への割り付けに移行する。
そして、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥側」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「1」を付与し、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「2」を付与し、2台目のカーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「3」を付与する。
管理制御部Cは、カーゴ割付処理を実行した後、最終のカーゴ台車Kに割り付けた識別情報に対応する物品Bを、カーゴ台車Kの奥側と手前側とに振り分けた形態で並ぶ状態となるように調整する最終カーゴ調整処理を行う。
ちなみに、加算値を8で除算したときの商が、少数点を含む場合には、切り上げた結果を、積付け段数とする。
尚、この積付け段数は、最終のカーゴ台車Kの奥側に物品Bを積み付ける段数に相当し、この積付け段数よりも一つ少ない段数が、最終のカーゴ台車Kの手前側に物品Bを積み付ける段数に相当する。
この具体例の場合には、積付け段数の「3」に4を乗算して、カーゴ台車Kの奥側に対応するグループ内個数累計を「12」に定める。
そして、カーゴ台車Kの奥側のグループ内個数累計が「12」になった場合や、グループ内個数累計が「11」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、最終のカーゴ台車Kの奥側への割り付けを終了し、最終のカーゴ台車Kの手前側への割り付けに移行する。
そして、最終のカーゴ台車Kの奥側に割り付けた識別情報については、グループ番号として「3」を付与し、最終のカーゴ台車Kの手前側に割り付けた識別情報については、グループ番号として「4」を付与する。
管理制御部Cは、最終カーゴ調整処理を実行した後、各グループ内に積み付ける物品Bの識別情報の並び順を調整するグループ内調整処理を実行する。
すなわち、例えば、1グループについては、図15に示すように、目標並び順位情報が示す目標並び順位の識別情報として、「1〜13」が存在するが、それらの識別情報を、奥側の物品段積基準順位に基づいて並べると仮定して、積付順として「1」からの連続番号を設定し、かつ、積み付ける段数を設定する。
そして、グループ内の最後の識別情報である「13」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「9」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「12」に続く積付順である「13」として設定し、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図21参照)。
そして、グループ内の最後の識別情報である「28」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「19」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「13」に続く積付順である「14」として設定し、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図21参照)。
そして、グループ内の最後の識別情報である「38」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「36」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「3」に続く積付順である「4」として設定し、かつ、手前側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図22参照)。
ところで、本実施形態においては、A列からD列の各段の物品Bを、まとめて物品載置体15に載置する形態で、物品載置体15に段積みするものであるから、物品整列搬送部7にて、A列からD列の各段の物品Bを、段ごとに整列させるために、物品保管部Hからの出庫順情報を定めるように構成されている。
続いて、2台目のカーゴ台車Kである「2カーゴ目」における1段目の「奥側」に対応する識別情報に続いて、「手前側」に対応する識別情報を並べ、同様に、2段目から最上段目の「奥側」と「手前側」とに対応する識別情報を順次並べるようにする。
次に、別実施形態を列記する。
ちなみに、3種類以上の大きさの物品Bを段積する形態についての詳細な説明は省略するが、大物品BLとそれに対応する小物品BSとの関係を、高さが同じで、設定並置数の小物品BSを設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるようにすれば、上記実施形態と同様に実施できる。
21 柵状体
B 物品
BL 大物品
BS 小物品
Claims (5)
- 複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする物品段積方法であって、
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと、
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップと、を含み、
前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定されている物品段積方法。 - 複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする物品段積方法であって、
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと、
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップと、を含み、
前記設定段積み順位情報が、前記設定複数段の物品段積み列を前記物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されている物品段積方法。 - 前記物品載置具が、矩形状の物品載置部の一辺部を物品出入口として開放する状態で前記物品載置部の周囲を囲む柵状体を備え、
前記物品載置部が、平面視の大きさを複数の前記物品段積み列を前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べて載置支持できる大きさとする形態に構成され、
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の前記物品段積み列のうちの前記物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位のうちの後の順位の前記識別情報を割り付ける形態で設定されている請求項2記載の物品段積方法。 - 前記物品載置具が、複数の前記物品段積み列を前記物品出入口の横幅方向に沿って並べて載置支持できる形態に構成され、
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ前記物品段積み列については、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位の連続する順位の前記識別情報を割り付け形態で設定されている請求項3記載の物品段積方法。 - 前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定されている請求項2から4のいずれか一項に記載の物品段積方法。
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