JP6167755B2 - 物品段積方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする物品段積方法に関する。
物品の搬送効率や収納効率の向上を図るべく、物品を物品載置具に段積状態で載置支持することが行われる。
ちなみに、物品載置具としては、パレットや、平面視矩形状の台車部の周辺部に柵状体が起立姿勢で設けられたカーゴ台車等がある。
物品としては、折り畳み自在なオリコン容器や上方が開口したコンテナ等の容器に、収納対象物を収納したものがあり、このような場合には、収納対象物の量に応じて、平面視の大きさが相違する異なる容量の容器を用いることが多い。つまり、物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が存在することが多い。
物品段積方法の従来例として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が存在する場合において、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を各別に段積みして、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が各別に段積みされた複数の物品段積み列が、水平方向に並ぶ状態となるように段積する方法がある(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許第2933104号公報
物品を段積みするにあたり、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で物品を段積みすることが望まれる場合がある。
つまり、例えば、段積みする物品が、複数の配送先に順次搬送する物品である場合において、目標並び順位として、配送予定順位の逆の順位として定められることがある。
そして、このように定められた目標並び順位にて物品を下段から上段に向けて段積みすることにより、先に配送する物品ほど段積状態の物品の上方に位置することになるため、配送先の夫々での物品の取出し作業が容易になるのである。
また、段積みする物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を混在させることが望まれる場合がある。
つまり、例えば、物品が、配送先ごとに割り当てたオリコン容器に収納対象物を収納したものである場合において、配送先に搬送する収納対象物が多い場合には、平面視の大きさが大きくて容量の大きなオリコン容器を使用し、配送先に搬送する収納対象物が少ない場合には、平面視の大きさが小さくて容量の小さなオリコン容器を使用することによって、搬送効率を向上できるのである。
従来の物品段積方法においては、段積みする物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が存在する場合には、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を各別に段積みして、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が各別に段積みされた複数の段積み列が、水平方向に並ぶ状態となるように段積みすることになる。
しかしながら、段積み対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が混在する場合において、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を各別に段積みした複数の段積み列が、水平方向に並ぶ状態となるように段積みすると、例えば、段積みする物品が、複数の配送先に順次搬送する物品である場合において、取出す物品の確認が面倒になる等に起因して、段積みした物品の取出し作業を良好に行い難くなる虞があり、段積み対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品が混在する場合においても、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で物品を段積みすることが望まれるものであった。
そこで、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を混在させながらも、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で、物品を安定性良く段積みすることができる物品段積方法が望まれる。
本発明の物品段積方法は、複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする方法であって、その第1特徴方法は、
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップとを含み、
前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定される点を特徴とする。
上述方法によれば、物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とを存在させるにあたり、大物品と小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成されているから、大物品と小物品とを混在させた形態で、段積対象の物品を安定性よく段積みすることができる。
つまり、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べれば、並べた小物品の平面視の大きさ及び形状と、大物品の平面視の大きさ及び形状とが等しくなるから、設定並置数で設定並び姿勢で水平方向に沿って並べた小物品の上部に、大物品を安定性良く載置することができ、また、大物品の上部に、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べるようにすれば、小物品を大物品の上部に安定性良く載置することができる。
また、大物品と小物品とは、高さが同じであるから、大物品と小物品とを混在させた形態で、段積対象の物品を設定複数段となるように段積みした状態においては、大物品の段積み数や小物品の段積み数が変化しても、設定複数段に段積みした物品の高さが同じとなり、設定複数段に段積みした物品の高さが適正な高さよりも高くなる等の不都合が発生することはない。
そして、設定段積み順位情報が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、設定複数段の各段の夫々に位置させる識別情報を定めるものであるから、設定段積み順位情報に対応させて、大物品及び小物品を物品載置具に下方側から上方に向けて段積みすることによって、下段から上段に向けて物品の識別情報が目標並び順位にて並ぶ形態で、大物品及び小物品を安定性良く段積みすることができる。
ちなみに、設定複数段のうちの最上段の物品の上部には物品が載置されることがないから、最上段においては、設定並置数よりも少ない小物品を並べるようにしても、設定複数段となるように段積された物品が不安定な状態となることはない。
要するに、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を混在させながらも、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で、物品を安定性良く段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
また、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品の個数が設定並置数よりも少ない場合が存在することが予測される。
上述方法によれば、設定段積み順位情報が、目標並び順位情報に基づいて、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少ないときには、その段の小物品を最上段に段積みするように設定されるものであるから、目標並び順位情報が、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできるのである。
ちなみに、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなると、その段の小物品を最上段に段積するものであるから、段積された物品は、正確には、下段から上段に向けて目標並び順に沿って並ばないものとなるが、段積する物品のうちの一部の小物品が目標並び順とは異なるだけであるため、大きな不都合を招くことはない。
要するに、目標並び順位情報が、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできる物品段積方法を提供できる。
本発明の物品段積方法は、複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする方法であって、その第2特徴方法は、
前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと
前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップとを含み
前記設定段積み順位情報が、前記設定複数段の物品段積み列を前記物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されている点を特徴とする。
上述方法によれば、物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とを存在させるにあたり、大物品と小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成されているから、大物品と小物品とを混在させた形態で、段積対象の物品を安定性よく段積みすることができる。
つまり、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べれば、並べた小物品の平面視の大きさ及び形状と、大物品の平面視の大きさ及び形状とが等しくなるから、設定並置数で設定並び姿勢で水平方向に沿って並べた小物品の上部に、大物品を安定性良く載置することができ、また、大物品の上部に、設定並置数の小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べるようにすれば、小物品を大物品の上部に安定性良く載置することができる。
また、大物品と小物品とは、高さが同じであるから、大物品と小物品とを混在させた形態で、段積対象の物品を設定複数段となるように段積みした状態においては、大物品の段積み数や小物品の段積み数が変化しても、設定複数段に段積みした物品の高さが同じとなり、設定複数段に段積みした物品の高さが適正な高さよりも高くなる等の不都合が発生することはない。
そして、設定段積み順位情報が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、設定複数段の各段の夫々に位置させる識別情報を定めるものであるから、設定段積み順位情報に対応させて、大物品及び小物品を物品載置具に下方側から上方に向けて段積みすることによって、下段から上段に向けて物品の識別情報が目標並び順位にて並ぶ形態で、大物品及び小物品を安定性良く段積みすることができる。
ちなみに、設定複数段のうちの最上段の物品の上部には物品が載置されることがないから、最上段においては、設定並置数よりも少ない小物品を並べるようにしても、設定複数段となるように段積された物品が不安定な状態となることはない。
要するに、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品を混在させながらも、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で、物品を安定性良く段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
また、上述方法によれば、設定段積み順位情報が、設定複数段の物品段積み列を物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されているから、設定段積み順位情報に対させて、段積み対象の物品を物品載置具に段積みすることにより、設定複数段の物品段積み列を物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みすることができる。
このように、物品載置具の上部に、複数の物品段積み列が水平方向に沿って並ぶ状態で段積みできるため、一つの物品載置具の搬送により、複数の物品段積み列を一挙に搬送することがきるものとなり、搬送効率を向上させることができる。
要するに、搬送効率を向上させる形態で物品を段積みできる物品段積方法を提供できる。
また、前記物品載置具が、矩形状の物品載置部の一辺部を物品出入口として開放する状態で前記物品載置部の周囲を囲む柵状体を備え、
前記物品載置部が、平面視の大きさを複数の前記物品段積み列を前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べて載置支持できる大きさとする形態に構成され、
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の前記物品段積み列のうちの前記物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位のうちの後の順位の前記識別情報を割り付ける形態で設定されていることが好ましい。
上述方法によれば、物品載置具が、矩形状の物品載置部の一辺部を物品出入口として開放する状態で物品載置部の周囲を囲む柵状体を備え、物品載置部が、平面視の大きさを複数の物品段積み列を物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べて載置支持できる大きさとする形態に構成されているから、物品段積み列を、物品出入口から奥側に向かって並べて物品載置部に載置させる形態で、段積み対象の物品を段積みすることができる。
そして、設定段積み順位情報が、物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の物品段積み列のうちの物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の識別情報を割り付ける形態で設定されているから、設定段積み順位情報に対応させて段積された複数の物品段積み列は、物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の物品に対応するものとなる。
もちろん、複数の物品段積例の夫々は、設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の物品に対応するものとなる。
つまり、複数の段積み列が物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並ぶ形態で物品が段積みされた状態においては、最も物品出入口側に位置する段積み列における上段側に位置する物品ほど、目標並び順位における後側の順位の物品に対応することになり、かつ、最も物品出入口から離れる奥側に位置する段積み列における下段側に位置する物品ほど、目標並び順位における先側の順位の物品に対応することになる。
したがって、例えば、段積みする物品が、複数の配送先に順次搬送する物品である場合において、目標並び順位として、配送予定順位の逆の順位として定めるようにすれば、最も物品出入口側に位置する段積み列における上段側に位置する物品ほど、先に取出す必要がある物品となり、かつ、最も物品出入口から離れる奥側に位置する段積み列における下段側に位置する物品ほど、後に取出す必要がある物品となるため、段積みした物品の取出作業の容易化を図ることができる等、物品を取り扱う上で有効な状態で物品を段積みすることができるのである。
要するに、物品を取り扱う上で有効な状態で物品を段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
また、前記物品載置部の大きさが、複数の前記物品段積み列を前記物品出入口の横幅方向に沿って並べて載置支持できる大きさに構成され、
前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ前記物品段積み列については、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位の連続する順位の前記識別情報を割り付け形態で設定されることが好ましい。
上述方法によれば、物品載置部の大きさが、複数の物品段積み列を物品出入口から奥側に向かって並べることに加えて、複数の物品段積み列を物品出入口の横幅方向に沿って並べて載置支持できる大きさに構成されているから、物品段積み列を、物品出入口から奥側に向かって並べ、しかも、物品出入口の横幅方向に沿って並べて物品載置部に載置させる形態で、多量の段積み対象の物品を段積みすることができる。
そして、設定段積み順位情報が、物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ物品段積み列については、目標並び順位情報における並び順位の連続する順位の識別情報を割り付け形態で設定されているから、設定段積み順位情報に対応させて段積された複数の物品段積み列は、物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の物品に対応するものとなり、かつ、物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ物品段積み列については、目標並び順位情報における並び順位の連続する順位の物品となる。
したがって、例えば、段積みする物品が、複数の配送先に順次搬送する物品である場合において、目標並び順位として、配送予定順位の逆の順位として定めるようにすれば、最も物品出入口側に位置する複数の段積み列の物品が、先に取出す必要がある物品となり、かつ、最も物品出入口から離れる奥側に位置する複数の段積み列の物品が、後に取出す必要がある物品となるため、段積みした物品の取出作業の容易化を図ることができる等、物品を取り扱う上で有効な状態で物品を段積みすることができるのである。
要するに、物品を取り扱う上で有効な状態で、多量の物品を段積みすることができる物品段積方法を提供できる。
また、前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定されることが好ましい。
すなわち、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品については設定並置数を設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品の個数が設定並置数よりも少ない場合が存在することが予測される。
上述方法によれば、設定段積み順位情報が、目標並び順位情報に基づいて、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少ないときには、その段の小物品を最上段に段積みするように設定されるものであるから、目標並び順位情報が、大物品及び小物品を下方側から上方に向けて段積みした場合に、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできるのである。
ちなみに、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなると、その段の小物品を最上段に段積するものであるから、段積された物品は、正確には、下段から上段に向けて目標並び順に沿って並ばないものとなるが、段積する物品のうちの一部の小物品が目標並び順とは異なるだけであるため、大きな不都合を招くことはない。
要するに、目標並び順位情報が、最上段以外の段の小物品についての個数が設定並置数よりも少なくなるような情報であっても、大物品及び小物品を段積みできる物品段積方法を提供できる。
物品出庫設備の概略平面図 物品搬送ラインの物品搬送状態を示す平面図 物品段積装置が物品を段積した状態の正面図 物品移載装置がカーゴ台車に物品を移載した状態の正面図 カーゴ台車の斜視図 大物品の斜視図 大物品の底部の斜視図 小物品の斜視図 小物品の底部の斜視図 大物品の上に小物品を段積みした状態の斜視図 小物品の上に大物品を段積みした状態の斜視図 制御構成を示すブロック図 カーゴ台車への物品段積状態を説明する平面図 カーゴ台車への物品段積状態を説明する図 目標並び順位情報とカーゴ台車との関係を説明する図 2台目のカーゴ台車への物品段積みを説明する図 1台目のカーゴ台車の奥側への設定段積み順位情報を示す図 1台目のカーゴ台車の手前側への設定段積み順位情報を示す図 2台目のカーゴ台車の奥側への設定段積み順位情報を示す図 2台目のカーゴ台車の手前側への設定段積み順位情報を示す図 1台目のカーゴ台車の物品段積状態を説明する図 2台目のカーゴ台車の物品段積状態を説明する図 出庫順位情報を説明する図
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(物品出庫設備の構成)
図1に示すように、物品出庫設備には、物品Bを保管する物品保管部H、物品保管部Hから出庫された物品Bを搬送する搬送ラインL、搬送ラインLにて搬送されてくる物品Bを段積みする物品段積装置D(図3参照)、及び、物品載置具としてのカーゴ台車Kに段積状態の物品Bを移載する物品移載装置F(図4参照)が備えられている。
本実施形態においては、段積対象の物品Bとして、大物品BL(図6、図7参照)と、小物品BS(図8、図9参照)とがあり、大物品BL及び小物品BSは、折り畳み自在な直方体状の容器、いわゆるオリコン容器に、収納対象物を収納したものである。
ちなみに、本実施形態においては、オリコン容器には、収納対象物としての商品が収納されている。
したがって、物品保管部Hに保管された物品Bは、物品保管部Hから出庫されると物品段積装置Dに搬送されて段積みされ、段積状態となった物品Bは、カーゴ台車Kに収納された状態で出庫されるように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、物品段積装置Dは、物品Bを最大6段に段積みするように構成されている(図3、図4参照)。
(物品保管部の構成)
図1に示すように、物品保管部Hは、大物品BLを保管する大物品用保管棚1L、及び、小物品BSを保管する小物品用保管棚1Sを備えている。
ちなみに、本実施形態においては、大物品用保管棚1Lが左右一対設けられている。
大物品用保管棚1Lに対応して、大物品用スタッカークレーン2Lが装備され、また、小物品用保管棚1Sに対応して、小物品用スタッカークレーン2Sが装備されている。
大物品用スタッカークレーン2Lは、大物品用保管棚1Lに保管されている大物品BLを取出して、搬送ラインLの搬入部Laに受け渡すことになり、小物品用スタッカークレーン2Sは、小物品用保管棚1Sに保管されている小物品BSを取出して、搬送ラインLの搬入部Laに受け渡すことになる。
図12に示すように、大物品用スタッカークレーン2L及び小物品用スタッカークレーン2Sは、クレーン制御部3によって運転が制御され、クレーン制御部3は、設備全体の運転を管理する管理制御部Cからの出庫指令情報に基づいて、大物品用スタッカークレーン2L及び小物品用スタッカークレーン2Sを作動させて、指令された物品Bを出庫することになる。
すなわち、大物品BL及び小物品BSの夫々には、固有の識別情報が付与されており、管理制御部Cからの出庫指令情報が、大物品BL及び小物品BSの識別情報を含む形態で指令されるように構成されている。
クレーン制御部3は、大物品用保管棚1Lにおける大物品BLの保管位置を識別情報と対応付ける状態で記憶し、小物品用保管棚1Sにおける小物品BSの保管位置を識別情報と対応付ける状態で記憶して、その記憶情報に基づいて、指令された識別情報の大物品BLや小物品BSを出庫すべく、大物品用スタッカークレーン2L及び小物品用スタッカークレーン2Sを作動させることになる。
(搬送ラインの構成)
搬送ラインLは、上述の如く、搬入部Laに搬入された物品Bを物品段積装置Dに向けて搬送するものであって、図1及び図2に示すように、小物品回転部4、搬送ラインLの横幅方向に往復移動する物品位置設定搬送部5、物品Bを保持する物品保持部6、物品段積装置Dに供給する整列状態に物品Bを整列させる物品整列搬送部7等を備えている。
小物品回転部4は、長辺が搬送方向に沿う状態で搬入部Laに搬入された小物品BSを90度回転させて、小物品BSの姿勢を、長辺が搬送ラインLの横幅方向に沿う姿勢に変更することになる。
物品位置設定搬送部5は、搬送ラインLの横幅方向に往復移動しながら、順次搬送されてくる物品Bを搬送ラインLの横幅方向に振り分けて、物品Bが物品保持部6において2列状態で並ぶようにする。
物品保持部6は、物品位置設定搬送部5にて振り分けられた物品Bを2列状態で保持することになり、そして、搬送終端部においては、物品段積装置Dにて段積みする1段に対応する複数の物品Bを、物品整列搬送部7に切出し搬送する。
ちなみに、物品段積装置Dにて段積みする1段に対応する物品Bの形態としては、全ての物品Bが大物品BLであるときには、2列の各列において2個ずつの大物品BLが並ぶ形態とし、全ての物品Bが小物品BSであるときには、2列の各列において4個ずつの小物品BSが並ぶ形態とする。
そして、物品段積装置Dにて段積みする1段に対応する物品Bの形態として、大物品BLと小物品BSとを混合させる形態とする場合には、一つの大物品BLに代えて、2つの小物品BSが並ぶ状態で、大物品BLと小物品BSとを2列に並ぶ形態とする。
尚、大物品BL及び小物品BSの具体的な構成は後述する。
物品整列搬送部7は、物品保持部6から搬送されてくる複数の物品Bを、物品段積装置Dにて段積みするのに適する密着状態に整列させるものであって、搬送ラインLの横幅方向の一端部には、複数の物品Bを受止める受け部7Aが装備され、搬送ラインLの横幅方向の他端部には、複数の物品Bを受け部7Aが存在する側に向けて押圧する押圧部7Bが装備されている(図2参照)。
つまり、物品整列搬送部7は、押圧部7Bと受け部7Aとの間に複数の物品Bを挟むことによって複数の物品Bを密着状態に整列させて、整列させた複数の物品Bを物品段積装置Dに供給することになる。
図12に示すように、搬送ラインLの作動を制御する搬送制御部8が設けられており、この搬送制御部8が、小物品回転部4、物品位置設定搬送部5、物品保持部6、及び、物品整列搬送部7等の作動を制御するように構成されている。
(物品の構成)
図6〜図9に示すように、大物品BL及び小物品BSは、平面視の大きさが相違する異なる容積の物品である。
そして、大物品BLと小物品BSとの関係が、高さが同じで、設定並置数の小物品BSを設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、平面視において、小物品BSの短辺の長さが、大物品BLの長辺の半分であり、小物品BSの長辺の長さが、大物品BLの短辺の長さと同じである。
したがって、設定並置数としての2個の小物品BSを、設定並び姿勢としての、互いの長辺が隣接する姿勢で水平方向に沿って並べることにより、2個の小物品BSの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなるように構成されている。
このように構成された大物品BL及び小物品BSは、図10に示すように、大物品BLの上部に2個の小物品BSを並べる状態で段積みすることができ、また、図11に示すように、2個の小物品BSの上部に大物品BLを載置する状態で段積みできるように構成されている。
また、図6〜図9に示すように、大物品BL及び小物品BSの上部や底部には、段積状態において嵌合する嵌合部として、上側嵌合部JUや下側嵌合部JSが設けられている。
上側嵌合部JU及び下側嵌合部JSは、大物品BL同士を段積みしたとき、小物品BS同士を段積みしたとき、大物品BLの上部に2個の小物品BSを並べる状態で段積みしたとき(図10参照)、2個の小物品BSの上部に大物品BLを載置する状態で段積みしたとき(図11参照)の夫々において嵌合するように構成されている。
大物品BLの上側嵌合部JUは、図6に示すように、長方形状の周縁部における一対の短辺部の夫々に形成される一対の大物品側起立片9aと、長方形状の周縁部における一対の長辺部の夫々に長手方向に沿って形成される突状の大物品側帯状体9bとから構成されている。
ちなみに、大物品側帯状体9bは、開閉蓋枢支用ヒンジ部を兼ねて構成されている。
小物品BSの上側嵌合部JUは、図8に示すように、長方形状の周縁部における一対の短辺部の夫々に形成される一対の小物品側起立片10aと、長方形状の周縁部における一対の長辺部の夫々に長手方向に沿って形成される突状の小物品側帯状体10bとから構成されている。
ちなみに、小物品側帯状体10bは、開閉蓋枢支用ヒンジ部を兼ねて構成されている。
大物品BLの下側嵌合部JSは、図7に示すように、底壁部における周縁部を凹入し、加えて、長手方向の中央部を短辺方向に沿って凹入することによって、長手方向に沿って並ぶ一対の大物品側突状体11を形成する形態に構成されている。
小物品BSの下側嵌合部JSは、図9に示すように、底壁部における周縁部を凹入することによって、一つの小物品側突状体12を形成する形態に構成されている。
ちなみに、大物品側突状体11及び小物品側突状体12は、薄い直方体に相当する形状である。
大物品BLの一対の大物品側突状体11が、大物品BLの大物品側起立片9a及び大物品側帯状体9bにて囲まれた凹部内に嵌合できるように構成され、また、大物品BLの一対の大物品側突状体11の夫々が、小物品BSの小物品側起立片10a及び小物品側帯状体10bにて囲まれた凹部内に嵌合できるように構成されている。
ちなみに、大物品BLの一対の大物品側突状体11の間に形成される隙間部分には、設定並び姿勢で並ぶ2個の小物品BSの2つの小物品側帯状体10bが入り込むことができるようになっている。
小物品BSの小物品側突状体12が、小物品BSの小物品側起立片10a及び小物品側帯状体10bにて囲まれた凹部内に嵌合できるように構成され、また、設定並び姿勢で並ぶ一対の小物品BSの小物品側突状体12が、大物品BLの大物品側起立片9a及び大物品側帯状体9bにて囲まれた凹部内に嵌合できるように構成されている。
(物品段積装置の構成)
物品段積装置Dは、図3及び図4に示すように、導入コンベヤ13、導入コンベヤ13にて受止支持された複数の物品Bを挟持する挟持部14、及び、昇降式の物品載置体15を備えている。
また、図12に示すように、複数の物品Bを物品載置体15に段積みすべく、導入コンベヤ13、挟持部14、及び、物品載置体15の昇降作動を制御する運転制御部Uが備えられている。
導入コンベヤ13は、物品整列搬送部7によって整列状態に整列された複数の物品Bを段積用の搬入位置に搬送し、かつ、搬入位置に搬入された複数の物品Bを受止め支持する受止位置(図2、図4参照)と、搬入位置に搬入された複数の物品の下方を開放すべく退避する退避位置(図3参照)とに水平方向に沿って移動自在に構成されている。
挟持部14は、受止位置の導入コンベヤ13にて受止支持された複数の物品Bの側面部を複数の押圧板14Aによって水平方向に沿って外方側から押圧して、複数の物品Bを挟持する挟持状態と、押圧板14Aの押圧を解除して挟持を解除する解除状態とに切換え自在に構成され、かつ、挟持状態において複数の物品Bの落下を阻止する状態で複数の物品Bを挟持するように構成されている。
物品載置体15は、搬入位置に搬入された複数の物品Bを段積状態で支持するものであって、複数の物品Bを段積みするために昇降されるように構成されている。
すなわち、図3及び図4に示すように、柱状案内枠17にて昇降自在に案内される形態で昇降される昇降枠18が設けられ、この昇降枠18に、物品載置体15が装着されている。
また、物品載置体15は、段積状態の物品Bをカーゴ台車Kに移載する物品移載装置Fを構成するために、出退スライド移動自在な状態で昇降枠18に装着されている。
ちなみに、図3及び図4において、Mは、昇降枠18を昇降操作する昇降用電動モータであり、この昇降用電動モータMによって、昇降枠18を吊下げ支持する昇降用チェーンMaが昇降されることになる。
(運転制御部の制御作動)
次に、運転制御部Uの制御作動を説明する。
運転制御部Uは、物品載置体15を、導入コンベヤ13が受止位置において存在することになるコンベヤ存在領域よりも下方側に下降させた状態で、導入コンベヤ13を退避位置から受止位置に切換え、導入コンベヤ13を退避位置から受止位置に切換えた状態において、搬入位置に複数の物品Bが搬入されると、挟持部14を解除状態から挟持状態に切換える。
そして、挟持部14を解除状態から挟持状態に切換えると、導入コンベヤ13を受止位置から退避位置に移動させる。
導入コンベヤ13が退避位置に移動した状態において、挟持部14にて挟持されている複数の物品Bを物品載置体15にて受取り支持するために、コンベヤ存在領域に侵入する受取支持位置に物品載置体15を上昇させ、次に、挟持部14を挟持状態から解除状態に切換えて、搬入位置の物品Bを自重落下させて物品載置体15に載置させる。
運転制御部Uは、受取支持位置の物品載置体15が物品Bを載置支持すると、物品載置体15を、載置した物品Bがコンベヤ存在領域よりも下方側に位置するように下降させ、その後、導入コンベヤ13を退避位置から受止位置に切換えて、上述の如く、物品Bを搬入位置に導入して、物品Bを物品載置体15に段積みすることを、設定複数段(本実施形態では6段)の物品Bが段積みされるまで繰り返すことになる。
ちなみに、物品載置体15が物品Bを載置した状態においては、載置した物品Bの上部に搬入位置に搬入された物品Bを載置することになるので、物品載置体15の受取支持位置は、搬入位置に搬入された複数の物品を段積みするごとに、物品Bの上下幅に相当する間隔で下方側に変更されることになる。
(カーゴ台車について)
カーゴ台車Kは、図5に示すように、平面視矩形状の物品載置部としての台車部20、及び、台車部20の4辺部のうちの1辺部を物品出入口Rとして開放する状態で、台車部20の周囲を囲む柵状体21を備える形態に構成されている。
つまり、台車部20の4辺のうちの3辺部に、柵状体21が起立姿勢で設けられ、台車部20の4辺部のうちの柵状体21が存在しない1辺部の上方に、物品出入口Rが形成されている。
ちなみに、台車部20の4角には、転輪22が設けられている。
図1に示すように、搬送ラインLの横脇に、カーゴ台車Kを投入する投入ラインQが、物品段積装置Dの横側方の物品移載箇所Gを通過する状態で設けられ、投入ラインQの床面部には、カーゴ台車Kの転輪22を載せる左右一対の転輪載置体23(図3参照)が、投入ラインQの長手方向に沿って伸びる状態で設けられている。
したがって、投入ラインQの一端側の台車投入部Qaにおいて、物品出入口Rを物品段積装置Dの存在側に向けた状態でカーゴ台車Kを投入することによって、投入されたカーゴ台車Kを、物品移載箇所Gを経由して、投入ラインQの他端側の台車搬出部Qbに移動させることができるようになっている。
ちなみに、詳細な説明は省略するが、投入ラインQにおける物品段積装置Dの存在側とは反対側の横側部には、台車投入部Qaに投入されたカーゴ台車Kを台車搬出部Qbに搬送する台車搬送部が設けられている。
つまり、台車搬送部は、物品段積装置Dにて段積された段積状態の物品Bが物品移載箇所Gに位置するカーゴ台車Kに移載されると、段積状態の物品Bが移載されたカーゴ台車Kを物品移載箇所Gから台車搬出部Qbに搬送し、かつ、投入ラインQの物品移載箇所Gよりも上手側に保持されているカーゴ台車Kを物品移載箇所Gに搬送する形態で、カーゴ台車Kを順次搬送するように構成されている。
(物品移載装置の構成)
物品移載装置Fは、図4に示すように、物品載置体15を昇降枠18に対して出退させながら、物品載置体15が載置する段積状態の物品Bを、カーゴ台車Kの物品出入口Rを通して、カーゴ台車Kに移載するように構成されている。
すなわち、物品載置体15が、昇降枠18の内部に引退して物品Bを段積する引退位置と物品移載箇所Gのカーゴ台車Kの内部に突出する突出位置とに出退自在に昇降枠18に装備されている。
また、物品載置体15によって、物品出入口Rを通して段積状態の物品Bがカーゴ台車Kの内部に搬送された状態において、段積状態の物品Bにおける物品出入口Rに隣接する部分を受止支持する支持体25が、昇降枠の22の内部に引退する引退位置とカーゴ台車Kの存在側に突出する突出位置とに出退自在に設けられている。
そして、物品段積装置Dの運転を制御する運転制御部Uが、物品載置体15にて載置支持された段積状態の物品Bをカーゴ台車Kに移載するために、物品移載装置Fの作動を制御するように構成されている。
すなわち、運転制御部Uは、段積状態の物品Bを載置する物品載置体15を、カーゴ台車Kの台車部20の上面よりも設定量だけ上昇させた上昇状態で、引退位置から突出位置に突出させ、その後、突出位置の物品載置体15を台車部20の上面の近傍に下降させ、かつ、支持体25を引退位置から突出位置に切換える。
そして、運転制御部Uは、突出位置の支持体25によって、段積状態の物品Bにおける物品出入口Rに隣接する部分を受止めた状態で、下降させた物品載置体15を突出位置から引退位置に引退させることによって、段積状態の物品Bをカーゴ台車Kに移載するように構成されている。
(設定段積み順位情報)
以上の通り、本実施形態においては、物品載置体15に段積みされた段積状の物品Bがカーゴ台車Kに移載されることにより、物品Bがカーゴ台車Kに段積されることになる。
カーゴ台車Kに段積みされた物品Bは、設定段積み順位情報に対応させて段積みされたものであり、以下、設定段積み順位情報について説明する。
ちなみに、本実施形態においては、物品載置体15に段積みされた物品Bが、そのままの状態でカーゴ台車Kに移載されるものであるから、物品載置体15には、設定段積み順位情報に対応させた状態で、大物品BL及び小物品BSが下方側から上方に向けて段積みされることになる。
すなわち、本実施形態の物品出庫設備は、複数の配送先からの要求に応じた商品をオリコン容器に収納する形態の物品Bを物品保管部Hに保管し、その後、配送先に出荷するものであるが、物品Bの入庫や出庫を管理する物流管理部V(図12参照)が、段積対象の物品Bの夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を定めた目標並び順位情報を作成して、その目標並び順位情報を管理制御部Cに指令することになる。
目標並び順位情報は、例えば、段積した物品Bを複数の配送先に順次搬送する場合には、複数の配送先への配送予定順位の逆の順位となる形態で設定されることになるが、段積した物品Bを配送センター等の配送部に搬送する場合には、その配送部から要求された情報に基づいて設定されることになる。
管理制御部Cは、物流管理部Vから指令された目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の小物品BSについては、上述した設定並置数(2個)を上述した設定並び姿勢で並べることを条件とし、かつ、設定複数段(6段)のうちの下段側ほど目標並び順において先の順位の識別情報が位置することを条件として、設定複数段の各段の夫々に位置させる識別情報を定める設定段積み順位情報を設定することになる。
また、管理制御部Cは、設定段積み順位情報を設定するにあたり、目標並び順位情報に基づいて識別情報に対応する大物品BL及び小物品BSを下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の小物品BSについての個数が設定並置数よりも少ないときには、その段の小物品BSを最上段に段積みするように設定段積み順位情報を設定することになる。
また、本実施形態のカーゴ台車Kは、設定複数段の物品段積み列を水平方向に沿って複数(4つ)並べることができるように構成されているから、設定段積み順位情報が、設定複数段の物品段積み列をカーゴ台車Kの上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されている。
つまり、本実施形態のカーゴ台車Kは、物品出入口Rから奥側に向かう方向及び物品出入口Rの横幅方向に沿って物品段積み列を並べることができるように構成されているから、設定段積み順位情報が、物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の物品段積み列のうちの物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の識別情報を割り付け、かつ、物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ物品段積み列については、目標並び順位情報における並び順位の連続する順位の識別情報を割り付け形態で設定されている。
具体的には、本実施形態のカーゴ台車Kには、物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿って、2つの物品段積み列を並べ、かつ、物品出入口Rの横幅方向に沿って、2つの物品段積み列を並べる形態で物品段積列を載置するものであるから、物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿って2列に並べられる物品段積み列のうち、奥側の物品段積み列よりも手前側の物品段積み列には、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の識別情報が割り付けられることになる。
また、カーゴ台車Kの奥側箇所に、物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列や、カーゴ台車Kの手前側箇所に、物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列には、目標並び順位情報における並び順位の連続する順位の識別情報が割り付けられることになる。
すなわち、目標並び順位情報が、配送予定順位の逆の順位となる形態で設定される場合においては、物品Bをカーゴ台車Kに段積した状態において、カーゴ台車Kの手前側箇所において物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列が、カーゴ台車Kの奥側箇所において物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列よりも、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の識別情報に対応する物品Bとなる。
しかも、カーゴ台車Kの手前側箇所において物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列、及び、カーゴ台車Kの奥側箇所において物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ2つの物品段積み列においては、上方側の物品Bが下方側の物品Bよりも、目標並び順位情報における並び順位のうちの後の順位の識別情報に対応する物品Bとなる。
したがって、カーゴ台車Kの手前側箇所に位置する2つの物品段積み列の上方側には、先に配送する物品Bが位置することになるから、カーゴ台車Kからの物品Bの取出しが行い易いものとなる。
また、カーゴ台車Kの手前側箇所に位置する2つの物品段積み列を取出した状態において、カーゴ台車Kの奥側箇所に位置する2つの物品段積み列の上方側には、先に配送する物品Bが位置することになるから、カーゴ台車Kからの物品Bの取出しが行い易いものとなる。
ちなみに、カーゴ台車Kの手前側箇所に位置する2つの物品段積み列の最上段や、カーゴ台車Kの奥側箇所に位置する2つの物品段積み列の最上段には、下方側に位置する物品Bよりも目標並び順位情報における並び順位のうちの先の順位の識別情報に対応する物品Bが位置する場合があるが、そのような物品Bが存在する場合には、例えば、最上段の物品Bを一旦取出した状態で、配送先に対応する物品Bを取出すことになる。
また、目標並び順位情報が、複数台のカーゴ台車Kに物品Bを振り分けて段積みする量の識別情報を指令する場合には、管理制御部Cは、先に物品Bを段積みするカーゴ台車Kには満杯状態で物品Bを段積みする形態となるようにし、最終のカーゴ台車Kには、満杯未満となる状態を許容する形態で物品Bを段積みするように、設定段積み順位情報を作成する。
ちなみに、カーゴ台車Kに満杯状態で物品Bを段積みする形態とは、カーゴ台車Kの奥側や手前側において、物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ物品段積み列の夫々を設定複数段(6段)にて段積する形態であり、カーゴ台車Kに満杯未満となる状態で物品Bを段積みする形態とは、カーゴ台車Kの奥側や手前側において、物品出入口Rの横幅方向に沿って並ぶ物品段積み列の夫々を設定複数段(6段)よりも少ない段数(5段以下)にて段積する形態である。
(設定段積み順位情報の具体例)
次に、設定段積み順位情報の設定方法について具体的に説明する。
尚、以下の説明においては、図13に示すように、カーゴ台車Kの奥側箇所の左方側に段積みする物品段積み列をA列、カーゴ台車Kの奥側箇所の右方側に段積みする物品段積み列をB列、カーゴ台車Kの手前側箇所の左方側に段積みする物品段積み列をC列、カーゴ台車Kの手前側箇所の右方側に段積みする物品段積み列をD列とし、A列とB列とまとめてグルーブと呼称し、同様に、C列とD列をまとめてグループと呼称する。
図14に示すように、カーゴ台車Kの奥側のA列及びB列について、各段の夫々において小物品BSを2つ並べる状態に対応させて、奥側の物品段積基準順位が、「1〜24」の順に設定され、カーゴ台車Kの手前側のC列及びD列について、各段の夫々において小物品BSを2つ並べる状態に対応させて、手前側の物品段積基準順位が、奥側の物品段積基準順位に連続する状態で、「25〜48」の順に設定されている。
(カーゴ割付処理)
図15に示すように、物流管理部Vから指令される目標並び順位情報が指令されると、管理制御部Cは、先ず、目標並び順位の識別情報をカーゴ台車Kに対して割り付けるカーゴ割付処理を行う。
ちなみに、図15においては、目標並び順位情報の識別情報として、目標並び順位に対応する「1〜38」が付与される場合を例示する。
そして、目標並び順位情報は、識別情報に対応させて、物品サイズ、つまり、物品Bが大物品BL及び小物品BSのいずれであるかを示す「大」及び「小」が付与されている。
管理制御部Cは、カーゴ割付処理として、目標並び順位情報の目標並び順位の識別情報を、奥側の物品段積基準順位及び手前側の物品段積基準順位に基づいて、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」及び「1カーゴ目−手前」にグループ分けしながら割り付け、残りの識別情報を、奥側の物品段積基準順位及び手前側の物品段積基準順位に基づいて、カーゴ台車Kの「2カーゴ目−奥」及び「2カーゴ目−手前」にグループ分けしながら割り付ける処理を行うことになる。
尚、図15においては、カーゴ台車Kの「2カーゴ目」として並べる識別情報の数が、奥側の物品段積基準順位で並べることによって終了する場合を示すものである。
すなわち、管理制御部Cは、奥側の物品段積基準順位に基づいて、目標並び順位の識別情報を並べるときに、大物品BLの場合には「2」を加算し、かつ、小物品BSの場合には「1」を加算する形態で、グループ内個数累計を求める。
そして、カーゴ台車Kの奥側や手前側の夫々には、小物品BSの換算で、24個の物品Bを並べることができるので、グループ内個数累計が「24」になった場合や、グループ内個数累計が「23」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」への割り付けを終了し、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」への割り付けに移行する。
カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」への割り付けは、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」への割り付けと同様に、手前側の物品段積基準順位に基づいて、目標並び順位の識別情報を並べるときに、大物品BLの場合には「2」を加算し、かつ、小物品BSの場合には「1」を加算する形態で、グループ内個数累計を求める。
そして、求めたグループ内個数累計が「24」になった場合や、グループ内個数累計が「23」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」への割り付けを終了して、2台目のカーゴ台車Kの奥側に相当する「2カーゴ目−奥」への割り付けに移行する。
2台目のカーゴ台車Kの「2カーゴ目−奥」への割り付けは、上述したカーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」への割り付けと同様に、奥側の物品段積基準順位に基づいて、目標並び順位の識別情報を並べるときに、大物品BLの場合には「2」を加算し、かつ、小物品BSの場合には「1」を加算する形態で、グループ内個数累計を求めることになる。
この具体例においては、グループ内個数累計が「24」になるまでに、目標並び順位の識別情報の最終の識別情報である「38」に達するので、カーゴ割付処理を終了することになる。
そして、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥側」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「1」を付与し、カーゴ台車Kの「1カーゴ目−手前」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「2」を付与し、2台目のカーゴ台車Kの「1カーゴ目−奥」に割り付けた識別情報については、グループ番号として「3」を付与する。
ちなみに、この具体例においては、上述の如く、2台目のカーゴ台車Kが最終のカーゴ台車Kとなるが、目標並び順位の識別情報の数が多い場合には、3台目以上のカーゴ台車Kに対する割り付けを行うことになり、そして、最後に割り付けられるカーゴ台車Kが、最終のカーゴ台車Kとなる。
(最終カーゴ調整処理)
管理制御部Cは、カーゴ割付処理を実行した後、最終のカーゴ台車Kに割り付けた識別情報に対応する物品Bを、カーゴ台車Kの奥側と手前側とに振り分けた形態で並ぶ状態となるように調整する最終カーゴ調整処理を行う。
すなわち、先ず、最終のカーゴ台車Kにおける奥側のグループ内個数累計と、手前側のグループ内個数累計とを加算し、その加算値を8で除算して、積付け段数を求める。
ちなみに、加算値を8で除算したときの商が、少数点を含む場合には、切り上げた結果を、積付け段数とする。
尚、この積付け段数は、最終のカーゴ台車Kの奥側に物品Bを積み付ける段数に相当し、この積付け段数よりも一つ少ない段数が、最終のカーゴ台車Kの手前側に物品Bを積み付ける段数に相当する。
この具体例の場合には、奥側のグループ内個数累計の「18」と、手前側のグループ内個数累計の「0」とを加算し、その加算値「18」を8で除算すると「2.25」となるので、切り上げた「3」を積付け段数とする。
次に、積付け段数に4を乗算して、カーゴ台車Kの奥側に対応するグループ内個数累計を求め、それ以降は、カーゴ台車Kの手前側に積み付けるようにする。
この具体例の場合には、積付け段数の「3」に4を乗算して、カーゴ台車Kの奥側に対応するグループ内個数累計を「12」に定める。
その後、図16に示すように、奥側の物品段積基準順位に基づいて、最終のカーゴ台車Kにおける目標並び順位の識別情報を並べるときに、大物品BLの場合には「2」を加算し、かつ、小物品BSの場合には「1」を加算する形態で、最終のカーゴ台車Kの奥側のグループ内個数累計を求める。
そして、カーゴ台車Kの奥側のグループ内個数累計が「12」になった場合や、グループ内個数累計が「11」であっても、次の物品Bが大物品BLである場合には、最終のカーゴ台車Kの奥側への割り付けを終了し、最終のカーゴ台車Kの手前側への割り付けに移行する。
最終のカーゴ台車Kの手前側への割り付けは、手前側の物品段積基準順位に基づいて、カーゴ台車Kの手前側への割り付けた識別情報に続く識別情報を割り付けるようにする。
そして、最終のカーゴ台車Kの奥側に割り付けた識別情報については、グループ番号として「3」を付与し、最終のカーゴ台車Kの手前側に割り付けた識別情報については、グループ番号として「4」を付与する。
(グループ内調整処理)
管理制御部Cは、最終カーゴ調整処理を実行した後、各グループ内に積み付ける物品Bの識別情報の並び順を調整するグループ内調整処理を実行する。
すなわち、例えば、1グループについては、図15に示すように、目標並び順位情報が示す目標並び順位の識別情報として、「1〜13」が存在するが、それらの識別情報を、奥側の物品段積基準順位に基づいて並べると仮定して、積付順として「1」からの連続番号を設定し、かつ、積み付ける段数を設定する。
積付順及び積み付ける段数を設定する際に、識別情報に対応する物品Bが大物品BLである場合には、奥側の物品段積基準順位に沿って、積付順及び段数を設定することになるが、識別情報に対応する物品Bが小物品BSである場合に、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが小物品BSであるときには、それら小物品BSに対応する2つの識別情報についての積付順及び段数を、奥側の物品段積基準順位に沿って設定する。
積付順及び積み付ける段数を設定する際に、識別情報に対応する物品Bが小物品BSであり、かつ、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが小物品BSでないときには、その識別情報に対応する小物品BSに対する積付順及び段数の設定を保留し、保留した識別情報に続く識別情報についての積付順及び段数を、奥側の物品段積基準順位に沿って設定する。
そして、グループ内の最後の識別情報についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報について積付順を、最後の識別情報の積付順に続く積付順として設定し、その順位に基づいて、奥側の物品段積基準順位に沿って段数を設定する。
この具体例の第1のグループにおいては、図17に示すように、識別情報の「9」の物品Bが、小物品BSであり、かつ、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが大物品BLであるため、積付順及び段数の設定が保留される。
そして、グループ内の最後の識別情報である「13」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「9」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「12」に続く積付順である「13」として設定し、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図21参照)。
この具体例の第2のグループにおいては、図18に示すように、識別情報の「19」や「26」の物品Bが、小物品BSであり、かつ、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが小物品BSでないため、積付順及び段数の設定が保留される。
そして、グループ内の最後の識別情報である「28」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「19」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「13」に続く積付順である「14」として設定し、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図21参照)。
また、保留した識別情報の「19」について積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「26」について積付順を、保留した識別情報の「19」の積付順である「14」に続く積付順である「15」として設定し、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図21参照)。
この具体例の第3のグループにおいては、図19に示すように、識別情報の「34」の物品Bが、小物品BSであり、かつ、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが小物品BSでないため、積付順及び段数の設定が保留されるが、識別情報の「34」は、第3のグループのうちの最後の識別情報であるから、一つ前の識別情報の「33」の積付順である「5」に続く積付順である「6」が設定され、かつ、奥側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図22参照)。
この具体例の第4のグループにおいては、図20に示すように、識別情報の「36」の物品Bが、小物品BSであり、かつ、その識別情報に続く識別情報に対応する物品Bが小物品BSでないため、積付順及び段数の設定が保留される。
そして、グループ内の最後の識別情報である「38」についての積付順及び段数を設定したのち、保留した識別情報の「36」について積付順を、最後の識別情報の積付順である「3」に続く積付順である「4」として設定し、かつ、手前側の物品段積基準順位に基づいて、段数を設定する(図22参照)。
したがって、第1〜第4のグループについて設定した積付け順及び段数が、設定段積み順位情報に相当するものであり、この設定段積順位情報に基づいて、物品Bをカーゴ台車Kに段積みすることにより、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品BLと小物品BSとを混在させた状態で、下段から上段に向けて目標並び順位にて並ぶ形態で物品を安定性良く段積みすることができるものとなる。
(出庫順情報)
ところで、本実施形態においては、A列からD列の各段の物品Bを、まとめて物品載置体15に載置する形態で、物品載置体15に段積みするものであるから、物品整列搬送部7にて、A列からD列の各段の物品Bを、段ごとに整列させるために、物品保管部Hからの出庫順情報を定めるように構成されている。
すなわち、図23に示すように、出庫順情報は、1台目のカーゴ台車Kである「1カーゴ目」に対応する出庫順、及び、2台目(最終)のカーゴ台車Kである「2カーゴ目」に対応する出庫順を、連続する形態に定めるように構成されている。
つまり、1台目のカーゴ台車Kである「1カーゴ目」における1段目の「奥側」に対応する識別情報に続いて、「手前側」に対応する識別情報を並べ、同様に、2段目から6段目の「奥側」と「手前側」とに対応する識別情報を順次並べるようにする。
続いて、2台目のカーゴ台車Kである「2カーゴ目」における1段目の「奥側」に対応する識別情報に続いて、「手前側」に対応する識別情報を並べ、同様に、2段目から最上段目の「奥側」と「手前側」とに対応する識別情報を順次並べるようにする。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、管理制御部Cが、物品段積装置D及び物品移載装置Fを用いて、本発明の物品段積方法を実施する場合を例示したが、例えば、上記実施形態における物品保管部Hから出庫順情報に基づいて順次物品Bを出庫し、出庫された物品Bを、一つずつ移載ロボットにて、カーゴ台車Kに段積する形態で実施する等、本発明の物品段積方法を実施する形態は種々変更できるものである。
(2)上記実施形態では、カーゴ台車Kの物品出入口Rから奥側に向かう方向及び物品出入口Rの横幅方向に沿う方向に沿って、物品段積み列が並ぶ状態で物品Bを段積する場合を例示したが、例えば、物品段積み列が、物品出入口Rの横幅方向に沿う方向に沿って並びかつ物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿っては並ぶことがない状態や、物品段積み列が、物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿って並びかつ物品出入口Rの横幅方向に沿う方向に沿っては並ぶことがない状態で、物品Bを段積することができ、また、物品段積み列が水平方向に沿って並ぶことがない状態で、物品Bを段積する等、物品Bを段積みする形態は各種変更できる。
(3)上記実施形態では、カーゴ台車Kの物品出入口Rから奥側に向かう方向に沿って物品段積み列が並ぶ形態にするにあたり、2つの物品段積み列が並ぶ場合を例示したが、3つ以上の物品段積み列が並ぶ形態で実施してもよい。
(4)上記実施形態では、カーゴ台車Kの物品出入口Rの横幅方向に沿って物品段積み列が並ぶ形態にするにあたり、2つの物品段積み列が並ぶ場合を例示したが、3つ以上の物品段積み列が並ぶ形態で実施してもよい。
(5)上記実施形態では、物品Bとして、大物品BLと小物品BSとを段積する場合を例示したが、小物品BSを大物品BLとして仮定したときに、小物品BSに対応する物品Bを備えさせる等、3種類以上の大きさの物品Bを段積する形態で実施してもよい。
ちなみに、3種類以上の大きさの物品Bを段積する形態についての詳細な説明は省略するが、大物品BLとそれに対応する小物品BSとの関係を、高さが同じで、設定並置数の小物品BSを設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が大物品BLの平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるようにすれば、上記実施形態と同様に実施できる。
(6)上記実施形態では、小物品BSの設定並置数が2個で、設定並び姿勢が、互いの長辺が隣接する姿勢である場合を例示したが、設定並置数は、3個以上とすることができ、また、設定並び姿勢は、小物品BSと大物品BLとの平面視の大きさに合わせて、各種変更できる。
(7)上記実施形態では、物品Bとして、折り畳み自在なオリコン容器を段積する場合を例示したが、例えば、上部が開口したバケット型容器を物品Bとして段積みする等、本発明の物品段積方法は、各種形態の物品Bを段積みするのに適用できる。
(8)上記実施形態においては、物品載置具として、カーゴ台車Kを例示したが、物品載置具としては、物品載置部としてのパレット状体の周囲に柵状体21を備える形態のものや、柵状体21を備えないパレット等が適用できるものである。
20 物品載置部
21 柵状体
B 物品
BL 大物品
BS 小物品

Claims (5)

  1. 複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする物品段積方法であって、
    前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
    前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
    管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと
    前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップとを含み、
    前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定されている物品段積方法。
  2. 複数の直方体状の物品を段積状態で載置支持する物品載置具に対して段積み対象の物品を段積みする物品段積方法であって、
    前記物品載置具に段積みする段積対象の物品として、平面視の大きさが相違する異なる容積の大物品と小物品とがあり、
    前記大物品と前記小物品との関係が、高さが同じで、設定並置数の前記小物品を設定並び姿勢で水平方向に沿って並べたときの平面視の大きさ及び形状が前記大物品の平面視の大きさ及び形状と等しくなる関係となるように構成され、
    管理制御部が、段積対象の物品夫々に付与した固有の識別情報の目標並び順位を設定した目標並び順位情報に基づいて、最上段以外の段の前記小物品については前記設定並置数を前記設定並び姿勢で並べることを条件としかつ設定複数段のうちの下段側ほど前記目標並び順において先の順位の前記識別情報が位置することを条件として、前記設定複数段の各段の夫々に位置させる前記識別情報を定める設定段積み順位情報を設定するステップと
    前記物品載置具に対して物品を段積みする装置を用い、前記設定段積み順位情報に対応させて、前記大物品及び前記小物品を前記物品載置具に下方側から上方に向けて段積みするステップとを含み、
    前記設定段積み順位情報が、前記設定複数段の物品段積み列を前記物品載置具の上部に水平方向に沿って複数並べる状態で段積みする情報として設定されている物品段積方法。
  3. 前記物品載置具が、矩形状の物品載置部の一辺部を物品出入口として開放する状態で前記物品載置部の周囲を囲む柵状体を備え、
    前記物品載置部が、平面視の大きさを複数の前記物品段積み列を前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べて載置支持できる大きさとする形態に構成され、
    前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口から奥側に向かう方向に沿って並べられる複数の前記物品段積み列のうちの前記物品出入口側に位置する物品段積み列ほど、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位のうちの後の順位の前記識別情報を割り付ける形態で設定されている請求項2記載の物品段積方法。
  4. 前記物品載置具が、複数の前記物品段積み列を前記物品出入口の横幅方向に沿って並べて載置支持できる形態に構成され、
    前記設定段積み順位情報が、前記物品出入口の横幅方向に沿って並ぶ前記物品段積み列については、前記目標並び順位情報における前記目標並び順位の連続する順位の前記識別情報を割り付け形態で設定されている請求項3記載の物品段積方法。
  5. 前記設定段積み順位情報が、前記目標並び順位情報に基づいて前記識別情報に対応する前記大物品及び前記小物品を下方側から上方に向けて段積みすると仮定した場合に、最上段以外の段の前記小物品についての個数が前記設定並置数よりも少ないときには、その段の前記小物品を最上段に段積みするように設定されている請求項2から4のいずれか一項に記載の物品段積方法。
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