JPH09172446A - 多重バス方式lan及び無線lan - Google Patents

多重バス方式lan及び無線lan

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JPH09172446A
JPH09172446A JP16593496A JP16593496A JPH09172446A JP H09172446 A JPH09172446 A JP H09172446A JP 16593496 A JP16593496 A JP 16593496A JP 16593496 A JP16593496 A JP 16593496A JP H09172446 A JPH09172446 A JP H09172446A
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JP
Japan
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station
time division
transmission
token
bus
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Application number
JP16593496A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ota
猛史 太田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2643Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using time-division multiple access [TDMA]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割多重型のバスと回線争奪型のバスとを
有するLAN等において時分割多重通信のタイムスロッ
トを無駄に消費することを回避する。 【解決手段】 時分割多重セッションを行っている局
が、データ実体送信後、またはデータ実体がないときは
直ちに送信終了トークン22を時分割多重制御装置10
に送り、これに応じて、特分割多重制御装置10がつぎ
の順番の局に送信許可トークン21を送るようにしてい
る。このため時分割多重のタイムスロットが送信データ
の量に応じて可変となり、タイムスロットを無駄に消費
することが回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】この発明は、時分割多重制御
型の通信チャネルと回線争奪型の通信チャネルとを用い
るLAN(ローカルエリアネットワーク)に関する。こ
の発明は、例えば、時分割多重制御型のバスと回線争奪
型のバスとを合わせ持ちマルチメディアのデータ伝送に
も適した多重バス方式LANに関し、とくに、時分割多
重型バスのタイムスロットが無駄に消費されることがな
く、伝送効率を向上させたものである。また、この発明
は、例えば、時分割多重制御型の無線通信チャネルと回
線争奪型の無線通信チャネルとを合わせ利用する無線L
ANに関し、同様に、時分割多重型チャネルのタイムス
ロットが無駄に消費されることがなく、伝送効率を向上
させたものである。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】図13は特開平3−270432号公報
に記載されている従来の技術を示す。この図において、
101は回線争奪方式のプロトコルの一種であるCSM
A/CD(キャリア・センス・マルチアクセス/コリジ
ョン・ディテクション)のプロトコルに従う第1のバ
ス、102は自分割多重制御(TDMA)のプロトコル
に従う第2のバスである。各局103はこの二つのバス
にともに接続されている。104は時分割制御を行う中
央制御装置である。局103から中央制御装置104へ
のアクセス要求は第1のバス101を介して行われ、中
央制御装置104はタイムスロット制御用トークンを第
2のバス102上に送出することによって、時分割制御
を行っている。この構成では、リアルタイムで音声や画
像の多量のデータを送る必要があるマルチメディア処理
環境において、時分割多重制御型のバスを利用できる長
所がある。
【0005】
【0003】図14は、図13の二つのバスを波長多重
化により構成した従来の技術を示す図である。この図に
おいて波長λ1が第1のバスに、波長λ2が第2のバス
にそれぞれ対応している。このような従来の技術は、特
開平2−162939号公報(米国特許5144466
号明細書)や特開平5−14385号に記載されてい
る。
【0006】
【0004】ところで、従来の技術にあっては、時分割
多重制御の際のタイムスロットが一定であり、タイムス
ロットが割り当てられている局に、たまたまその瞬間に
送信要求がなかった場合、そのタイムスロットが無駄に
なってしまい、システム全体の通信効率が低下するとい
う問題があった。また先の従来技術にあっては、一つの
パケットを複数の局が受信するマルチキャスト伝送につ
いてはその制御方式が考慮されていなかった。
【0007】
【0005】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上の事
情を考慮してなされたものであり、時々の送信需要に応
じて効率的な伝送を行える多重バス方式LANを提供す
ることを目的とする。またこの発明はマルチキャスト伝
送を可能にする多重バス方式LANを提供することを目
的としている。
【0009】
【0006】
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】この発明で
は、以上の目的を達成するために、回線争奪型の第1の
バスと、時分割多重制御型の第2のバスと、上記第1の
バスおよび第2のバスに接続されている局と、上記第2
のバスおよび上記第1のバスに接続された時分割多重制
御装置とを有し、上記第1のバスおよび第2のバスを介
して上記局同士、および上記局と上記時分割多重制御装
置との間のデータ伝送を行う多重バス方式LANにおい
て:上記局の各々は、他の局に対し上記第2のバスを介
して時分割伝送セッションを行うときに、上記時分割多
重制御装置へ上記第1のバスを介してアクセス要求を行
い;上記時分割多重制御装置は、上記アクセス要求を受
諾して、上記アクセス要求を行った局に対し、上記第2
のバスを介して時分割多重の順番に応じて繰り返し送信
許可トークンを送出し;上記アクセス要求を行った局
は、上記他の局に送信するデータ実体があるときには、
上記送信許可トークンに応じて、上記第2のバスを介し
て上記他の局にデータ実体を送信し、さらに上記第2の
バスを介して上記データ実体の送信に続けて送信終了ト
ークンを上記時分割多重制御装置に送信し;上記アクセ
ス要求を行った局は、上記他の局に送信するデータ実体
がないときには、上記送信許可トークンに応じて、上記
第2のバスを介して送信終了トークンを上記時分割多重
制御装置に送信し;上記時分割多重制御装置は、上記送
信終了トークンに応じて、上記時分割多重の順番上つぎ
に位置する局に上記第2のバスを介して上記送信許可ト
ークンを送信するようにしている。
【0011】
【0007】この発明では、送信するデータの有無や量
に応じて時分割多重のタイムスロットが可変するので、
タイムスロットを無駄に消費することがなくなり、伝送
効率が向上する。
【0012】
【0008】また、この発明においては、任意の複数局
に対し時分割伝送セッションを行いたい局が、上記アク
セス要求を、上記時分割伝送セッションの宛先を指定せ
ずに、上記時分割多重制御装置に対して行い、対応する
上記送信許可トークンに応じて宛先の指定のないデータ
を上記第2のバスを介して送出し、さらに、上記任意の
複数局に対して時分割セッションを行いたい局と、上記
任意の複数局とが、上記第1のバスを介して上記時分割
セッションについての情報をやり取りするようにしても
よい。このようにすればマルチキャストの伝送(複数の
局に対するデータ伝送)を行うことができる。
【0013】また、この発明においては、上記第1およ
び第2のバスを、第1および第2の周波数、あるいは第
1および第2の拡散符号の無線通信チャネルに置き換え
ることができる。このようにするると、電波を用いた無
線LANにおいても同様にタイムスロットの無駄な消費
を回避することができる。もちろん方式が混在する場合
にもこの発明を適用できる。
【0014】
【0009】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の光ネットワーク
に適用した実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
【0010】[ネットワーク構成]図1はこの発明の実
施例の光ネットワークを示す図であり、この図1におい
て、局1は自由空間伝送光信号と光ファイバ伝送光信号
との中継器11を介して光ファイバネットワークに接続
されている。局2、3、4、5、6および7は光ファイ
バネットワークに接続されている。
【0017】
【0011】光ファイバネットワークは光ファイバ1
4、波長多重化された双方向光中継増幅器13、相互接
続可能な4端子の受動型スターカプラ12、および時分
割多重制御チャネルの中央制御装置10からなってい
る。波長多重化によって2チャネルの伝送路が光ファイ
バ中および自由空間中に形成されている。波長λ1は回
線争奪型のプロトコルたとえばCSMA/CDのプロト
コルに従う伝送チャネルであり、波長λ2は時分割多重
制御(TDMA)のプロトコルに従う伝送チャネルであ
る。この実施例では、波長λ1は光ファイバ中および自
由空間中で同じものとしているが、光ファイバ中および
自由空間中で別のものとしてもよい。波長λ2も同様で
ある。たとえば回線争奪型多重制御の伝送チャネルとし
て、自由空間中の波長λ3を光ファイバ中の波長λ1に
対応させ、他方、時分割多重制御の伝送チャネルとし
て、自由空間中の波長λ4を光ファイバ中の波長λ2に
対応させるようにしてもよい。
【0018】
【0012】なお、TDMA伝送チャネルは1つでなく
2以上であってもよい。この場合、対応するTDMA中
央制御装置を設ける。
【0019】
【0013】[ネットワーク制御の仕組み]図2は図1
の光通信ネットワークのタイミングチャートである。こ
の図において、図2(a)は波長λ1すなわちCSMA
/CDのプロトコルに従う伝送チャネル上の信号の様子
を示し、図2(b)は波長λ2すなわちTDMAのプロ
トコルに従う伝送チャネル上の信号の様子を示す。
【0020】
【0014】図2(b)において、30、31および3
2はそれぞれタイムスロットを示している。図2(b)
から明らかなようにタイムスロット31、32および3
3の長さは一定ではない。これは前述の従来例と異なる
点である。すなわち、この実施例のTDMAのプロトコ
ルに従う伝送チャネルでは可変長タイムスロットを採用
している。可変長とする手順については後に詳述する。
【0021】
【0015】さらに図2(b)において、21はTDM
Aチャネルの中央制御装置10が発するトークンであ
る。このトークン21を送信許可トークンと呼ぶ。この
送信許可トークン21は、送信が許可される局の媒体制
御アドレスを1つ有している。図4(a)に送信許可ト
ークン21の構造を示す。送信許可トークン21の先頭
に、このパケットが送信許可トークンであることを示す
ヘッダ40が書かれ、つぎに送信が許可される局の媒体
アドレス41が書かれ、最後にTDMA中央制御装置1
0自体の媒体制御アドレス42が書かれている。媒体制
御アドレスのアドレス体系は相対アドレスでも絶対アド
レスでもよいが、ここでは絶対アドレスによって定めら
れているものとして説明する。
【0022】
【0016】図2(b)において、22は送信が許可さ
れた局が送信を終了したときにTDMA中央制御装置1
0に送信終了を知らせるための、送信終了トークンであ
る。図4(b)に送信終了トークン22の構造を示す。
この送信終了トークン22の先頭には、このパケットが
送信終了トークンであることを示すヘッダ43が書か
れ、つぎにTDMA中央制御装置10の媒体制御アドレ
ス42が書かれ、最後に送信を完了した局の媒体制御ア
ドレス44が書かれている。
【0023】
【0017】図2(b)に示されるように、タイムスロ
ット30は、送信許可トークン21、情報の実体を伝送
するパケット23、および終了トークン22からなって
いる。図1において、TDMA中央制御装置10が所定
の局、例えば局2に対して送信許可トークン21を送る
と、この送信許可トークン21を受信した局2は例えば
局5に宛てたパケット23を波長λ2のTDMAチャネ
ル上に送出する。局5はこのパケット23を受信する。
局2はパケット23の送信完了直後に送信終了トークン
22を波長λ2のTDMAチャネル上の送出する。TD
MA中央制御装置10はこの送信終了トークン22を受
信すると直ちにつぎの処理に入る。
【0024】
【0018】なお、図2(b)においては情報の実体を
構成するパケット23と送信完了トークン22との間に
時間的な空隙が存在しているが、これはなくともよい。
すなわち情報の実体を構成するパケット23を送信後直
ちに送信完了パケット23を送るようにしてもよい。
【0025】
【0019】さて、TDMA中央制御装置10は、たと
えば局3に対して送信許可トークン21を送出する。と
ころで、このときに局3は偶然に送信要求を有しなかっ
たとしよう。そうすると、局3は送信許可トークン22
を受信した直後に送信終了トークン22を送出する。こ
の送信終了トークン22はTDMA中央制御装置10に
受信され、TDMA中央制御装置10は再び直ちにつぎ
の処理にはいる。
【0026】
【0020】今度は局4に対して送信許可トークン21
を送る。送信許可トークンを受信した局4は、受信直後
に例えば局6にパケット24を送出する。局6はこのパ
ケット24を受信する。局4はパケット24の送信完了
後直ちに送信終了トークン22を送出する。パケット2
4の長さはパケット23と一致しないこともある。必要
な量だけの伝送が行われるからである。このように処理
されるので、タイムスロットに明きを作ることなく効率
的に情報伝達が行われる。
【0027】
【0021】さらに、局4からの送信終了トークン22
を受け取ったTDMA中央制御装置10は、同様に、局
5に送信許可トークン21を送る。局5は例えば局7宛
てにパケット24を送出する。局5はパケット24の送
信完了直後に送信終了トークン22を送出する。
【0028】
【0022】局5から送信終了トークン22を受け取っ
たTDMA中央制御装置10は、再び、局2に送信許可
トークン21を送る。以下、循環的に制御が行われる。
循環的な制御の様子を模式的に図3に示す。
【0029】
【0023】上述の循環的な制御の順序を論理リング2
8と呼ぶ。この論理リング28に新たな局が加入する場
合は、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを介し
てTDMA中央制御装置10にアクセス要求を行う。こ
の場合、論理リング28に加入を希望する局は、波長λ
2のTDMAの伝送チャネルをまず観察し、適当な送信
許可トークンを受信することによってTDMA中央制御
装置10自体の媒体制御アドレス42を獲得する。そし
て、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル上にこの
媒体アドレス42宛のパケットを送る。図3は、局1が
このアクセス要求を、波長λ1のCSMA/CDの伝送
チャネル上のパケット26によって行っている様子を模
式的に示している。なお、論理リング28に加わってい
る局は時分割伝送のセッションを張っているという。こ
れは、一度送信許可を得たのち、論理リング28内にあ
る間は、一定頻度で送信許可トークンが回ってきて、所
定の程度で回線占有が許されるからである。
【0030】
【0024】この実施例では、局には絶対アドレス型の
媒体制御アドレスが付与されているので、上記のような
制御が可能である。相対アドレス型の媒体制御アドレス
体系の場合もCSMA/CDの伝送チャネルとTDMA
の伝送チャネルとで、同一の局には同一の媒体制御アド
レスが付与されていれば、同様の制御が可能である。
【0031】
【0025】論理リング28から離脱するには、波長λ
2のTDMAの伝送チャネル上で自局宛の送信許可トー
クン21を受け取ったときに論理リング離脱トークン2
7をTDMA中央制御装置10宛てに送る。論理リング
離脱トークン27の構造を図4(e)に示す。論理リン
グ離脱トークン27は、論理リング離脱トークンである
ことを示すヘッダ45、論理リングから離脱する局の媒
体制御アドレス46、およびTDMA中央制御装置10
の媒体制御アドレス42からなっている。論理リング2
8から局3が離脱する場合の様子を図5に模式的に示
す。論理リング28から局3が離脱することを、局3が
時分割伝送のセッションを終了するという。
【0032】
【0026】なお、情報の実体を伝送するパケット23
は図4(c)に示す構造を有している。このパケット2
3は、情報の実体を伝送するパケットであることを示す
ヘッダ50、宛先の媒体制御アドレス51、送信元の媒
体制御アドレス52、および情報の実体53からなって
いる。情報の実体5は例えば図4(d)に示すように複
数のATMセル(非同期通信モード・セル)54を内包
したもの等である。もちろん情報の実体は図4(d)に
示す構造のものに限定されない。ATMセルは、ATM
交換器でデータ交換されるが、ルータを介して実施例の
チャネルに供給される。そしてこの実施例のチャネル上
に送出される際に一塊にされて実体5とされる。
【0033】
【0027】[タイムアウト処理]図6に波長λ2のT
DMAの伝送チャネルにおけるタイムアウト処理のタイ
ミングチャートを示す。また図7にタイムアウト処理の
様子を模式的に示す。ここでタイムアウト処理とは、何
らかの原因で、送信許可トークン21を受け取った局が
送信終了トークン22を返信しない場合の処理をいう。
局が途中で故障したり、不意に電源が切れた場合、ある
いは、伝送路の障害、雑音など、以上に対する処理であ
る。
【0034】
【0028】図6に示すように示すように、TDMA中
央制御装置10は、送信許可トークン21(21b)を
送信後一定時間τ0経っても送信終了トークン22が返
信されない場合に、つぎの順番の送信許可トークン21
(21c)を送信する。図7に示すように、局3が故障
した場合を考える。送信許可トークン21bに対して送
信終了トークン22が返送されないので、一定時間τ0
経過後、つぎの送信許可トークン21c(局4に対する
送信許可トークン)が送られる。
【0035】
【0029】論理リング28が一周した後、再び局3の
順番が回ってきた場合、TDMA中央制御装置10は局
3に対して送信許可トークン21bを送るが、やはり応
答がなく、一定時間τ0経過後、つぎの送信許可トーク
ン21c(局4に対する送信許可トークン)が送られ
る。TDMA中央処理装置10は所定回数連続して応答
がない局については強制的に論理リングから、排除す
る。つまり、5回とか10回とか続けて応答のない局は
故障したものとみなしてそのつぎの送信許可トークンは
送らない。
【0036】
【0030】[マルチキャスト伝送]マルチキャスト情
報を伝送するパケット23aの構造を図4(e)に示
す。マルチキャストパケット23aは、マルチキャスト
パケットであることを示すヘッダ55、発信元の媒体制
御アドレス51、および情報の実体53からなってい
る。パケット23aには宛先の媒体制御アドレスは含ま
れない。なお、マルチキャストとは複数の相手局に同時
に送信することをいう。すべての局に送信を行うブロー
ドキャストとは異なる。マルチキャストパケットは複数
の局に同時に受信されるべく送信されるパケットのこと
である。マルチキャストされるのは、主に音声や映像な
どの放送情報(情報量が多く重複して送るのが好ましく
ないもの)である。
【0037】
【0031】マルチキャスト情報の伝送の様子を図8お
よび図9に模式的に示す。図8はマルチキャスト情報ソ
ースを局2が有していて、その情報を、まず局1がアク
セス要求し、つぎに局3がアクセス要求する場合を示
す。局1が波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを
介して、マルチキャスト情報ソースを有する局2にアク
セス要求パケット60を出す。局2はTDMA中央制御
装置10に、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル
を介してアクセス要求パケット61を出し、所定の回線
割り当てを受ける。局2は送信許可トークン21を波長
λ2のTDMA伝送チャネル上で受け取ってから、波長
λ2のTDMA伝送チャネル上にマルチキャストパケッ
ト70を送る。ただし、この段階ではマルチキャストパ
ケット70を受け取れる局は局1だけである。新たな局
3が、局2のマルチキャスト情報を受信したい場合に
は、局3は、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル
を介して、マルチキャスト情報ソースを有する局2にア
クセス要求パケット62を出す。マルチキャスト情報ソ
ースを有する局2は、すでに送信中である旨の返信パケ
ット63を波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを
介して局3宛てに返信する。このパケット63を受け取
った局3はマルチキャストパケット71を受信開始す
る。このマルチキャストパケット71は局1および3が
受信する。あるいは、局3が波長λ2のTDMA伝送チ
ャネルを監視して希望の情報が局2が送信していること
を検知してマルチキャストパケット71をピックアップ
するようにしてもよい。
【0038】
【0032】また図9に示すように、最初に波長λ1の
CSMA/CDの伝送チャネルを介して、複数の受信局
とマルチキャスト情報を有する局とがネゴシエーション
手続きを行ってから、ネゴシエーション手続きで決定し
た方法でマルチキャストを開始してもよい。マルチキャ
スト開始に先立って、波長λ1のCSMA/CDの伝送
チャネル上で、局2が局1とパケット64とパケット6
5で、局2が局3とパケット66とパケット67で、そ
れぞれネゴシエーションする。ネゴシエーション終了
後、局2はTDMA中央制御装置10に、CSMA/C
Dの伝送チャネルを介してアクセス要求パケット61を
送出し、所定の回線割り当てを受ける。局2は送信許可
トークン21を波長λ2のTDMA伝送チャネル上で受
け取ってから、波長λ2のTDMA伝送チャネル上にマ
ルチキャストパケット70を送る。局1と局3はマルチ
キャストパケット70を受信する。
【0039】
【0033】[無線LANへの適用]以上、光ファイバ
および自由空間光を用いたLANシステムを例にとって
説明してきたが、上記の通信手順は電波を用いた無線L
ANシステムにも適用可能である。図10は上記通信手
順を無線LANシステムに適用した場合の実施例を示す
ブロック図である。図10において、有線ネットワーク
101に無線基地局102が接続されている。無線基地
局102はアンテナ103を介して子局104a−10
4eと通信を行う。図1における、波長λ1に相当する
のは図10における周波数F1であり、また、波長λ2
に相当するのは図10における周波数F2である。ただ
し、周波数F1と周波数F2との帯域幅は等しくなく、
図Bに示すように周波数F1の帯域の方が周波数F2に
比べて狭く設定されている。周波数F1における通信プ
ロトコルはCSMA/CDではなく、公知の純アロハ方
式もしくはスロッテドアロハ方式などを採用した。これ
は、電波を用いた場合は衝突検出を行うことが困難(ほ
とんど不可能)であるので、衝突検出を必要としない回
線争奪型プロトコルであるアロハ方式系のプロトコルを
採用したものである。周波数F2における通信プロトコ
ルはTDMA方式である。
【0040】
【0034】図10および図11に示した実施例におい
て、周波数F1の帯域幅を狭くしたのは、周波数F1を
アクセス制御専用化することによって全体の回線効率の
向上を狙ったためである。すなわち衝突検出を行わない
アロハ方式系のプロトコルでは、CSMA/CD方式に
比べて回線効率が数分の一に低下することが知られてい
る。したがって、データ実体の伝送は元来回線効率の高
い時分割多車の制御方式に従う伝送チャネルを介して行
い、総合的な回線効率を向上させているのである。
【0041】
【0035】図10および図11の構成によれば、図2
ないし図4に示した構成と同様の制御手順を用いて、電
波を用いた無線LANシステムにおいても、タイムスロ
ットの無駄な消費を避けることが可能である。なお、図
10の基地局102は図1のTDMA中央制御装置10
に対応する。また子局群104a−104eは図1の局
1−7に対応する。なお、時分割制御の伝送チャネル
で、子局104a−104eは基地局102あてにデー
タ実体を送っても良い。すなわち、電波を用いた図10
の構成では図1の構成と異なって、有線網と無線網とは
物理レベルでは透過性がない。したがって、図10の構
成において、子局104a−104eが、有線ネットワ
ーク101を介して他の有線ネットワーク101に接続
されているサーバなど(図示せず)とデータのやりとり
を行うには、基地局102を介さなくてならない。した
がって子局104a−104eが時分割制御の伝送チャ
ネルで基地局102あてにデータ実体を送れるようにす
ることが重要になる。もちろん、図1の構成において
も、局1がTDMA中央制御装置10と波長λ1のチャ
ネルを介して交信してはいけない理由はないが、図10
の構成においては、特に子局104a−104eと基地
局102の通信が重要となるのである。
【0042】
【0036】また、図10において、ふたつの通信チャ
ネルの形成に、公知のスペクトラム拡散方式の符号多重
多元接続(CDMA)を採用することもできる。この場
合、図12に示すように、回線争奪型プロトコル用のチ
ャネルは高い拡散係数の符号を用い、時分割多重用のチ
ャネルは低い拡散係数の符号を用いると良い。なお、時
分割多重用のチャネルの拡散係数を1、すなわち、スペ
クトラム拡散を行わないようにしても良い。これは、ア
クセス制御を担う回線争奪方式のチャネルのみをスペク
トラム拡散方式として、時分割多重にしたがうチャネル
をいわゆる狭帯域伝送にした場合に相当する。なお、狭
帯域伝送とはスペクトラム拡散の拡散係数が1という意
味であり、伝送帯域の絶対的な広さを表すものではない
ことに注意されたい。
【0043】
【0037】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、時分割多重セッションを行っている局が、データ実
体送信後、またはデータ実体がないときは直ちに送信終
了トークンを時分割多重制御装置に送り、これに応じ
て、特分割多重制御装置がつぎの順番の局に送信許可ト
ークンを送るようにしている。このため時分割多重のタ
イムスロットが送信データの量に応じて可変となり、タ
イムスロットを無駄に消費することが回避される。この
ため通信効率が向上する。また回線争奪型のバスを用い
てマルチキャストの伝送のためのデータのやり取りを行
い、その後、時分割多重型のバスを用いてマルチキャス
トの伝送を行える。
【0045】またこの発明を無線LANに適用した場合
にも同様な効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の多重バス方式のLANに適用した
実施例を示すブロック図である。
【図2】 上述実施例のCSMA/CDチャネル、およ
びTDMAチャネル上のデータのやり取りを示すタイム
チャートである。
【図3】 上述実施例のTDMAチャネルにおける論理
リングの制御を説明する図である。
【図4】 上述実施例のトークンおよびパケットの構造
を説明する図である。
【図5】 上述実施例の論理リングからの離脱を説明す
る図である。
【図6】 上述実施例のタイムアウト処理を説明するタ
イムチャートである。
【図7】 上述タイムアウト処理の様子を説明する図で
ある。
【図8】 上述実施例のマルチキャスト伝送の様子を説
明する図である。
【図9】 上述実施例の他のマルチキャスト伝送の様子
を説明する図である。
【図10】 この発明を電波を用いた無線LANに適用
した実施例を示すブロック図である。
【図11】 図10の実施例の回線争奪方式の伝送チャ
ネル(周波数F1)と時分割多重方式の伝送チャネル
(周波数F2)の関係を示すスペクトル図である。
【図12】 図10の実施例の変形例の回線争奪方式の
伝送チャネル(符号C1)と時分割多重方式の伝送チャ
ネル(符号数C2)の関係を示すスペクトル図である。
【図13】 従来例を説明する図である。
【図14】 従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1〜7 局 10 TDMA中央制御装置 11 中継局 12 スターカプラ 13 光中継増幅器 14 光ファイバ 21 送信許可トークン 22 送信終了トークン 23〜25 情報の実体を構成するパケット 26 アクセス要求を行うパケット 27 論理リング離脱トークン 28 論理リング 101 有線ネットワーク 102 基地局 103 アンテナ 104a−104e 子局
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 多重バス方式LAN及び無線LAN
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、時分割多重制御
型の通信チャネルと回線争奪型の通信チャネルとを用い
るLAN(ローカルエリアネットワーク)に関する。こ
の発明は、例えば、時分割多重制御型のバスと回線争奪
型のバスとを合わせ持ちマルチメディアのデータ伝送に
も適した多重バス方式LANに関し、とくに、時分割多
重型バスのタイムスロットが無駄に消費されることがな
く、伝送効率を向上させたものである。また、この発明
は、例えば、時分割多重制御型の無線通信チャネルと回
線争奪型の無線通信チャネルとを合わせ利用する無線L
ANに関し、同様に、時分割多重型チャネルのタイムス
ロットが無駄に消費されることがなく、伝送効率を向上
させたものである。
【0002】
【従来の技術】図13は特開平3−270432号公報
に記載されている従来の技術を示す。この図において、
101は回線争奪方式のプロトコルの一種であるCSM
A/CD(キャリア・センス・マルチアクセス/コリジ
ョン・ディテクション)のプロトコルに従う第1のバ
ス、102は自分割多重制御(TDMA)のプロトコル
に従う第2のバスである。各局103はこの二つのバス
にともに接続されている。104は時分割制御を行う中
央制御装置である。局103から中央制御装置104へ
のアクセス要求は第1のバス101を介して行われ、中
央制御装置104はタイムスロット制御用トークンを第
2のバス102上に送出することによって、時分割制御
を行っている。この構成では、リアルタイムで音声や画
像の多量のデータを送る必要があるマルチメディア処理
環境において、時分割多重制御型のバスを利用できる長
所がある。
【0003】図14は、図13の二つのバスを波長多重
化により構成した従来の技術を示す図である。この図に
おいて波長λ1が第1のバスに、波長λ2が第2のバス
にそれぞれ対応している。このような従来の技術は、特
開平2−162939号公報(米国特許5144466
号明細書)や特開平5−14385号に記載されてい
る。
【0004】ところで、従来の技術にあっては、時分割
多重制御の際のタイムスロットが一定であり、タイムス
ロットが割り当てられている局に、たまたまその瞬間に
送信要求がなかった場合、そのタイムスロットが無駄に
なってしまい、システム全体の通信効率が低下するとい
う問題があった。また先の従来技術にあっては、一つの
パケットを複数の局が受信するマルチキャスト伝送につ
いてはその制御方式が考慮されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上の事
情を考慮してなされたものであり、時々の送信需要に応
じて効率的な伝送を行える多重バス方式LANを提供す
ることを目的とする。またこの発明はマルチキャスト伝
送を可能にする多重バス方式LANを提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】この発明で
は、以上の目的を達成するために、回線争奪型の第1の
バスと、時分割多重制御型の第2のバスと、上記第1の
バスおよび第2のバスに接続されている局と、上記第2
のバスおよび上記第1のバスに接続された時分割多重制
御装置とを有し、上記第1のバスおよび第2のバスを介
して上記局同士、および上記局と上記時分割多重制御装
置との間のデータ伝送を行う多重バス方式LANにおい
て:上記局の各々は、他の局に対し上記第2のバスを介
して時分割伝送セッションを行うときに、上記時分割多
重制御装置へ上記第1のバスを介してアクセス要求を行
い;上記時分割多重制御装置は、上記アクセス要求を受
諾して、上記アクセス要求を行った局に対し、上記第2
のバスを介して時分割多重の順番に応じて繰り返し送信
許可トークンを送出し;上記アクセス要求を行った局
は、上記他の局に送信するデータ実体があるときには、
上記送信許可トークンに応じて、上記第2のバスを介し
て上記他の局にデータ実体を送信し、さらに上記第2の
バスを介して上記データ実体の送信に続けて送信終了ト
ークンを上記時分割多重制御装置に送信し;上記アクセ
ス要求を行った局は、上記他の局に送信するデータ実体
がないときには、上記送信許可トークンに応じて、上記
第2のバスを介して送信終了トークンを上記時分割多重
制御装置に送信し;上記時分割多重制御装置は、上記送
信終了トークンに応じて、上記時分割多重の順番上つぎ
に位置する局に上記第2のバスを介して上記送信許可ト
ークンを送信するようにしている。
【0007】この発明では、送信するデータの有無や量
に応じて時分割多重のタイムスロットが可変するので、
タイムスロットを無駄に消費することがなくなり、伝送
効率が向上する。
【0008】また、この発明においては、任意の複数局
に対し時分割伝送セッションを行いたい局が、上記アク
セス要求を、上記時分割伝送セッションの宛先を指定せ
ずに、上記時分割多重制御装置に対して行い、対応する
上記送信許可トークンに応じて宛先の指定のないデータ
を上記第2のバスを介して送出し、さらに、上記任意の
複数局に対して時分割セッションを行いたい局と、上記
任意の複数局とが、上記第1のバスを介して上記時分割
セッションについての情報をやり取りするようにしても
よい。このようにすればマルチキャストの伝送(複数の
局に対するデータ伝送)を行うことができる。また、こ
の発明においては、上記第1および第2のバスを、第1
および第2の周波数、あるいは第1および第2の拡散符
号の無線通信チャネルに置き換えることができる。この
ようにするると、電波を用いた無線LANにおいても同
様にタイムスロットの無駄な消費を回避することができ
る。もちろん方式が混在する場合にもこの発明を適用で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の光ネットワーク
に適用した実施例について図面を参照して説明する。
【0010】[ネットワーク構成]図1はこの発明の実
施例の光ネットワークを示す図であり、この図1におい
て、局1は自由空間伝送光信号と光ファイバ伝送光信号
との中継器11を介して光ファイバネットワークに接続
されている。局2、3、4、5、6および7は光ファイ
バネットワークに接続されている。
【0011】光ファイバネットワークは光ファイバ1
4、波長多重化された双方向光中継増幅器13、相互接
続可能な4端子の受動型スターカプラ12、および時分
割多重制御チャネルの中央制御装置10からなってい
る。波長多重化によって2チャネルの伝送路が光ファイ
バ中および自由空間中に形成されている。波長λ1は回
線争奪型のプロトコルたとえばCSMA/CDのプロト
コルに従う伝送チャネルであり、波長λ2は時分割多重
制御(TDMA)のプロトコルに従う伝送チャネルであ
る。この実施例では、波長λ1は光ファイバ中および自
由空間中で同じものとしているが、光ファイバ中および
自由空間中で別のものとしてもよい。波長λ2も同様で
ある。たとえば回線争奪型多重制御の伝送チャネルとし
て、自由空間中の波長λ3を光ファイバ中の波長λ1に
対応させ、他方、時分割多重制御の伝送チャネルとし
て、自由空間中の波長λ4を光ファイバ中の波長λ2に
対応させるようにしてもよい。
【0012】なお、TDMA伝送チャネルは1つでなく
2以上であってもよい。この場合、対応するTDMA中
央制御装置を設ける。
【0013】[ネットワーク制御の仕組み]図2は図1
の光通信ネットワークのタイミングチャートである。こ
の図において、図2(a)は波長λ1すなわちCSMA
/CDのプロトコルに従う伝送チャネル上の信号の様子
を示し、図2(b)は波長λ2すなわちTDMAのプロ
トコルに従う伝送チャネル上の信号の様子を示す。
【0014】図2(b)において、30、31および3
2はそれぞれタイムスロットを示している。図2(b)
から明らかなようにタイムスロット31、32および3
3の長さは一定ではない。これは前述の従来例と異なる
点である。すなわち、この実施例のTDMAのプロトコ
ルに従う伝送チャネルでは可変長タイムスロットを採用
している。可変長とする手順については後に詳述する。
【0015】さらに図2(b)において、21はTDM
Aチャネルの中央制御装置10が発するトークンであ
る。このトークン21を送信許可トークンと呼ぶ。この
送信許可トークン21は、送信が許可される局の媒体制
御アドレスを1つ有している。図4(a)に送信許可ト
ークン21の構造を示す。送信許可トークン21の先頭
に、このパケットが送信許可トークンであることを示す
ヘッダ40が書かれ、つぎに送信が許可される局の媒体
アドレス41が書かれ、最後にTDMA中央制御装置1
0自体の媒体制御アドレス42が書かれている。媒体制
御アドレスのアドレス体系は相対アドレスでも絶対アド
レスでもよいが、ここでは絶対アドレスによって定めら
れているものとして説明する。
【0016】図2(b)において、22は送信が許可さ
れた局が送信を終了したときにTDMA中央制御装置1
0に送信終了を知らせるための、送信終了トークンであ
る。図4(b)に送信終了トークン22の構造を示す。
この送信終了トークン22の先頭には、このパケットが
送信終了トークンであることを示すヘッダ43が書か
れ、つぎにTDMA中央制御装置10の媒体制御アドレ
ス42が書かれ、最後に送信を完了した局の媒体制御ア
ドレス44が書かれている。
【0017】図2(b)に示されるように、タイムスロ
ット30は、送信許可トークン21、情報の実体を伝送
するパケット23、および終了トークン22からなって
いる。図1において、TDMA中央制御装置10が所定
の局、例えば局2に対して送信許可トークン21を送る
と、この送信許可トークン21を受信した局2は例えば
局5に宛てたパケット23を波長λ2のTDMAチャネ
ル上に送出する。局5はこのパケット23を受信する。
局2はパケット23の送信完了直後に送信終了トークン
22を波長λ2のTDMAチャネル上の送出する。TD
MA中央制御装置10はこの送信終了トークン22を受
信すると直ちにつぎの処理に入る。
【0018】なお、図2(b)においては情報の実体を
構成するパケット23と送信完了トークン22との間に
時間的な空隙が存在しているが、これはなくともよい。
すなわち情報の実体を構成するパケット23を送信後直
ちに送信完了パケット23を送るようにしてもよい。
【0019】さて、TDMA中央制御装置10は、たと
えば局3に対して送信許可トークン21を送出する。と
ころで、このときに局3は偶然に送信要求を有しなかっ
たとしよう。そうすると、局3は送信許可トークン22
を受信した直後に送信終了トークン22を送出する。こ
の送信終了トークン22はTDMA中央制御装置10に
受信され、TDMA中央制御装置10は再び直ちにつぎ
の処理にはいる。
【0020】今度は局4に対して送信許可トークン21
を送る。送信許可トークンを受信した局4は、受信直後
に例えば局6にパケット24を送出する。局6はこのパ
ケット24を受信する。局4はパケット24の送信完了
後直ちに送信終了トークン22を送出する。パケット2
4の長さはパケット23と一致しないこともある。必要
な量だけの伝送が行われるからである。このように処理
されるので、タイムスロットに明きを作ることなく効率
的に情報伝達が行われる。
【0021】さらに、局4からの送信終了トークン22
を受け取ったTDMA中央制御装置10は、同様に、局
5に送信許可トークン21を送る。局5は例えば局7宛
てにパケット24を送出する。局5はパケット24の送
信完了直後に送信終了トークン22を送出する。
【0022】局5から送信終了トークン22を受け取っ
たTDMA中央制御装置10は、再び、局2に送信許可
トークン21を送る。以下、循環的に制御が行われる。
循環的な制御の様子を模式的に図3に示す。
【0023】上述の循環的な制御の順序を論理リング2
8と呼ぶ。この論理リング28に新たな局が加入する場
合は、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを介し
てTDMA中央制御装置10にアクセス要求を行う。こ
の場合、論理リング28に加入を希望する局は、波長λ
2のTDMAの伝送チャネルをまず観察し、適当な送信
許可トークンを受信することによってTDMA中央制御
装置10自体の媒体制御アドレス42を獲得する。そし
て、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル上にこの
媒体アドレス42宛のパケットを送る。図3は、局1が
このアクセス要求を、波長λ1のCSMA/CDの伝送
チャネル上のパケット26によって行っている様子を模
式的に示している。なお、論理リング28に加わってい
る局は時分割伝送のセッションを張っているという。こ
れは、一度送信許可を得たのち、論理リング28内にあ
る間は、一定頻度で送信許可トークンが回ってきて、所
定の程度で回線占有が許されるからである。
【0024】この実施例では、局には絶対アドレス型の
媒体制御アドレスが付与されているので、上記のような
制御が可能である。相対アドレス型の媒体制御アドレス
体系の場合もCSMA/CDの伝送チャネルとTDMA
の伝送チャネルとで、同一の局には同一の媒体制御アド
レスが付与されていれば、同様の制御が可能である。
【0025】論理リング28から離脱するには、波長λ
2のTDMAの伝送チャネル上で自局宛の送信許可トー
クン21を受け取ったときに論理リング離脱トークン2
7をTDMA中央制御装置10宛てに送る。論理リング
離脱トークン27の構造を図4(e)に示す。論理リン
グ離脱トークン27は、論理リング離脱トークンである
ことを示すヘッダ45、論理リングから離脱する局の媒
体制御アドレス46、およびTDMA中央制御装置10
の媒体制御アドレス42からなっている。論理リング2
8から局3が離脱する場合の様子を図5に模式的に示
す。論理リング28から局3が離脱することを、局3が
時分割伝送のセッションを終了するという。
【0026】なお、情報の実体を伝送するパケット23
は図4(c)に示す構造を有している。このパケット2
3は、情報の実体を伝送するパケットであることを示す
ヘッダ50、宛先の媒体制御アドレス51、送信元の媒
体制御アドレス52、および情報の実体53からなって
いる。情報の実体5は例えば図4(d)に示すように複
数のATMセル(非同期通信モード・セル)54を内包
したもの等である。もちろん情報の実体は図4(d)に
示す構造のものに限定されない。ATMセルは、ATM
交換器でデータ交換されるが、ルータを介して実施例の
チャネルに供給される。そしてこの実施例のチャネル上
に送出される際に一塊にされて実体5とされる。
【0027】[タイムアウト処理]図6に波長λ2のT
DMAの伝送チャネルにおけるタイムアウト処理のタイ
ミングチャートを示す。また図7にタイムアウト処理の
様子を模式的に示す。ここでタイムアウト処理とは、何
らかの原因で、送信許可トークン21を受け取った局が
送信終了トークン22を返信しない場合の処理をいう。
局が途中で故障したり、不意に電源が切れた場合、ある
いは、伝送路の障害、雑音など、以上に対する処理であ
る。
【0028】図6に示すように示すように、TDMA中
央制御装置10は、送信許可トークン21(21b)を
送信後一定時間τ0経っても送信終了トークン22が返
信されない場合に、つぎの順番の送信許可トークン21
(21c)を送信する。図7に示すように、局3が故障
した場合を考える。送信許可トークン21bに対して送
信終了トークン22が返送されないので、一定時間τ0
経過後、つぎの送信許可トークン21c(局4に対する
送信許可トークン)が送られる。
【0029】論理リング28が一周した後、再び局3の
順番が回ってきた場合、TDMA中央制御装置10は局
3に対して送信許可トークン21bを送るが、やはり応
答がなく、一定時間τ0経過後、つぎの送信許可トーク
ン21c(局4に対する送信許可トークン)が送られ
る。TDMA中央処理装置10は所定回数連続して応答
がない局については強制的に論理リングから、排除す
る。つまり、5回とか10回とか続けて応答のない局は
故障したものとみなしてそのつぎの送信許可トークンは
送らない。
【0030】[マルチキャスト伝送]マルチキャスト情
報を伝送するパケット23aの構造を図4(e)に示
す。マルチキャストパケット23aは、マルチキャスト
パケットであることを示すヘッダ55、発信元の媒体制
御アドレス51、および情報の実体53からなってい
る。パケット23aには宛先の媒体制御アドレスは含ま
れない。なお、マルチキャストとは複数の相手局に同時
に送信することをいう。すべての局に送信を行うブロー
ドキャストとは異なる。マルチキャストパケットは複数
の局に同時に受信されるべく送信されるパケットのこと
である。マルチキャストされるのは、主に音声や映像な
どの放送情報(情報量が多く重複して送るのが好ましく
ないもの)である。
【0031】マルチキャスト情報の伝送の様子を図8お
よび図9に模式的に示す。図8はマルチキャスト情報ソ
ースを局2が有していて、その情報を、まず局1がアク
セス要求し、つぎに局3がアクセス要求する場合を示
す。局1が波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを
介して、マルチキャスト情報ソースを有する局2にアク
セス要求パケット60を出す。局2はTDMA中央制御
装置10に、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル
を介してアクセス要求パケット61を出し、所定の回線
割り当てを受ける。局2は送信許可トークン21を波長
λ2のTDMA伝送チャネル上で受け取ってから、波長
λ2のTDMA伝送チャネル上にマルチキャストパケッ
ト70を送る。ただし、この段階ではマルチキャストパ
ケット70を受け取れる局は局1だけである。新たな局
3が、局2のマルチキャスト情報を受信したい場合に
は、局3は、波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネル
を介して、マルチキャスト情報ソースを有する局2にア
クセス要求パケット62を出す。マルチキャスト情報ソ
ースを有する局2は、すでに送信中である旨の返信パケ
ット63を波長λ1のCSMA/CDの伝送チャネルを
介して局3宛てに返信する。このパケット63を受け取
った局3はマルチキャストパケット71を受信開始す
る。このマルチキャストパケット71は局1および3が
受信する。あるいは、局3が波長λ2のTDMA伝送チ
ャネルを監視して希望の情報が局2が送信していること
を検知してマルチキャストパケット71をピックアップ
するようにしてもよい。
【0032】また図9に示すように、最初に波長λ1の
CSMA/CDの伝送チャネルを介して、複数の受信局
とマルチキャスト情報を有する局とがネゴシエーション
手続きを行ってから、ネゴシエーション手続きで決定し
た方法でマルチキャストを開始してもよい。マルチキャ
スト開始に先立って、波長λ1のCSMA/CDの伝送
チャネル上で、局2が局1とパケット64とパケット6
5で、局2が局3とパケット66とパケット67で、そ
れぞれネゴシエーションする。ネゴシエーション終了
後、局2はTDMA中央制御装置10に、CSMA/C
Dの伝送チャネルを介してアクセス要求パケット61を
送出し、所定の回線割り当てを受ける。局2は送信許可
トークン21を波長λ2のTDMA伝送チャネル上で受
け取ってから、波長λ2のTDMA伝送チャネル上にマ
ルチキャストパケット70を送る。局1と局3はマルチ
キャストパケット70を受信する。
【0033】[無線LANへの適用]以上、光ファイバ
および自由空間光を用いたLANシステムを例にとって
説明してきたが、上記の通信手順は電波を用いた無線L
ANシステムにも適用可能である。図10は上記通信手
順を無線LANシステムに適用した場合の実施例を示す
ブロック図である。図10において、有線ネットワーク
101に無線基地局102が接続されている。無線基地
局102はアンテナ103を介して子局104a−10
4eと通信を行う。図1における、波長λ1に相当する
のは図10における周波数F1であり、また、波長λ2
に相当するのは図10における周波数F2である。ただ
し、周波数F1と周波数F2との帯域幅は等しくなく、
図Bに示すように周波数F1の帯域の方が周波数F2に
比べて狭く設定されている。周波数F1における通信プ
ロトコルはCSMA/CDではなく、公知の純アロハ方
式もしくはスロッテドアロハ方式などを採用した。これ
は、電波を用いた場合は衝突検出を行うことが困難(ほ
とんど不可能)であるので、衝突検出を必要としない回
線争奪型プロトコルであるアロハ方式系のプロトコルを
採用したものである。周波数F2における通信プロトコ
ルはTDMA方式である。
【0034】図10および図11に示した実施例におい
て、周波数F1の帯域幅を狭くしたのは、周波数F1を
アクセス制御専用化することによって全体の回線効率の
向上を狙ったためである。すなわち衝突検出を行わない
アロハ方式系のプロトコルでは、CSMA/CD方式に
比べて回線効率が数分の一に低下することが知られてい
る。したがって、データ実体の伝送は元来回線効率の高
い時分割多車の制御方式に従う伝送チャネルを介して行
い、総合的な回線効率を向上させているのである。
【0035】図10および図11の構成によれば、図2
ないし図4に示した構成と同様の制御手順を用いて、電
波を用いた無線LANシステムにおいても、タイムスロ
ットの無駄な消費を避けることが可能である。なお、図
10の基地局102は図1のTDMA中央制御装置10
に対応する。また子局群104a−104eは図1の局
1−7に対応する。なお、時分割制御の伝送チャネル
で、子局104a−104eは基地局102あてにデー
タ実体を送っても良い。すなわち、電波を用いた図10
の構成では図1の構成と異なって、有線網と無線網とは
物理レベルでは透過性がない。したがって、図10の構
成において、子局104a−104eが、有線ネットワ
ーク101を介して他の有線ネットワーク101に接続
されているサーバなど(図示せず)とデータのやりとり
を行うには、基地局102を介さなくてならない。した
がって子局104a−104eが時分割制御の伝送チャ
ネルで基地局102あてにデータ実体を送れるようにす
ることが重要になる。もちろん、図1の構成において
も、局1がTDMA中央制御装置10と波長λ1のチャ
ネルを介して交信してはいけない理由はないが、図10
の構成においては、特に子局104a−104eと基地
局102の通信が重要となるのである。
【0036】また、図10において、ふたつの通信チャ
ネルの形成に、公知のスペクトラム拡散方式の符号多重
多元接続(CDMA)を採用することもできる。この場
合、図12に示すように、回線争奪型プロトコル用のチ
ャネルは高い拡散係数の符号を用い、時分割多重用のチ
ャネルは低い拡散係数の符号を用いると良い。なお、時
分割多重用のチャネルの拡散係数を1、すなわち、スペ
クトラム拡散を行わないようにしても良い。これは、ア
クセス制御を担う回線争奪方式のチャネルのみをスペク
トラム拡散方式として、時分割多重にしたがうチャネル
をいわゆる狭帯域伝送にした場合に相当する。なお、狭
帯域伝送とはスペクトラム拡散の拡散係数が1という意
味であり、伝送帯域の絶対的な広さを表すものではない
ことに注意されたい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、時分割多重セッションを行っている局が、データ実
体送信後、またはデータ実体がないときは直ちに送信終
了トークンを時分割多重制御装置に送り、これに応じ
て、特分割多重制御装置がつぎの順番の局に送信許可ト
ークンを送るようにしている。このため時分割多重のタ
イムスロットが送信データの量に応じて可変となり、タ
イムスロットを無駄に消費することが回避される。この
ため通信効率が向上する。また回線争奪型のバスを用い
てマルチキャストの伝送のためのデータのやり取りを行
い、その後、時分割多重型のバスを用いてマルチキャス
トの伝送を行える。またこの発明を無線LANに適用し
た場合にも同様な効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の多重バス方式のLANに適用した
実施例を示すブロック図である。
【図2】 上述実施例のCSMA/CDチャネル、およ
びTDMAチャネル上のデータのやり取りを示すタイム
チャートである。
【図3】 上述実施例のTDMAチャネルにおける論理
リングの制御を説明する図である。
【図4】 上述実施例のトークンおよびパケットの構造
を説明する図である。
【図5】 上述実施例の論理リングからの離脱を説明す
る図である。
【図6】 上述実施例のタイムアウト処理を説明するタ
イムチャートである。
【図7】 上述タイムアウト処理の様子を説明する図で
ある。
【図8】 上述実施例のマルチキャスト伝送の様子を説
明する図である。
【図9】 上述実施例の他のマルチキャスト伝送の様子
を説明する図である。
【図10】 この発明を電波を用いた無線LANに適用
した実施例を示すブロック図である。
【図11】 図10の実施例の回線争奪方式の伝送チャ
ネル(周波数F1)と時分割多重方式の伝送チャネル
(周波数F2)の関係を示すスペクトル図である。
【図12】 図10の実施例の変形例の回線争奪方式の
伝送チャネル(符号C1)と時分割多重方式の伝送チャ
ネル(符号数C2)の関係を示すスペクトル図である。
【図13】 従来例を説明する図である。
【図14】 従来例を説明する図である。
【符号の説明】 1〜7 局 10 TDMA中央制御装置 11 中継局 12 スターカプラ 13 光中継増幅器 14 光ファイバ 21 送信許可トークン 22 送信終了トークン 23〜25 情報の実体を構成するパケット 26 アクセス要求を行うパケット 27 論理リング離脱トークン 28 論理リング 101 有線ネットワーク 102 基地局 103 アンテナ 104a−104e 子局

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線争奪型の通信プロトコルにしたがう
    第1の通信チャネルと、時分割制御型の通信プロトコル
    にしたがう第2の通信チャネルとの双方を介して通信可
    能な局と、上記第1の通信チャネルと上記第2の通信チ
    ャネルとの双方を介して通信可能な時分割多重制御手段
    とからなるLANにおいて、 上記局のそれぞれは、他の局に対し上記第2の通信チャ
    ネルを介して時分割多重セッションを行うときに、上記
    時分割多重制御手段へ上記第1の通信チャネルを介して
    アクセス要求を行い、 上記時分割多重制御手段は、上記アクセス要求を受諾し
    た、上記アクセス要求を行った子局に対して、上記第2
    の通信チャネルを介して時分割多重の順番に応じて繰り
    返し送信許可トークンを送出し、 上記アクセス要求を行った局は、上記他の局に送信する
    データ実体があるときには、上記送信許可トークンに応
    じて、上記第2の通信チャネルを介して上記他の子局な
    いし時分割多重制御手段にデータ実体を送信し、さらに
    上記第2の通信チャネルを介して送信終了トークンを上
    記時分割多重制御手段に送信し、 上記時分割多重制御手段は、上記送信終了トークンに応
    じて、上記時分割多重の順番上次に位置する子局に上記
    第2の通信チャネルを介して上記送信許可トークンを送
    信することを特徴とするLAN。
  2. 【請求項2】 回線争奪型の第1のバスと、時分割多重
    制御型の第2のバスと、上記第1のバスおよび第2のバ
    スに接続されている局と、上記第2のバスおよび上記第
    1のバスに接続された時分割多重制御装置とを有し、上
    記第1のバスおよび第2のバスを介して上記局同士、お
    よび上記局と上記時分割多重制御装置との間のデータ伝
    送を行う多重バス方式LANにおいて、 上記局の各々は、他の局に対し上記第2のバスを介して
    時分割伝送セッションを行うときに、上記時分割多重制
    御装置へ上記第1のバスを介してアクセス要求を行い、 上記時分割多重制御装置は、上記アクセス要求を受諾し
    て、上記アクセス要求を行った局に対し、上記第2のバ
    スを介して時分割多重の順番に応じて繰り返し送信許可
    トークンを送出し、 上記アクセス要求を行った局は、上記他の局に送信する
    データ実体があるときには、上記送信許可トークンに応
    じて、上記第2のバスを介して上記他の局にデータ実体
    を送信し、さらに上記第2のバスを介して上記データ実
    体の送信に続けて送信終了トークンを上記時分割多重制
    御装置に送信し、 上記アクセス要求を行った局は、上記他の局に送信する
    データ実体がないときには、上記送信許可トークンに応
    じて、上記第2のバスを介して送信終了トークンを上記
    時分割多重制御装置に送信し、 上記時分割多重制御装置は、上記送信終了トークンに応
    じて、上記時分割多重の順番上つぎに位置する局に上記
    第2のバスを介して上記送信許可トークンを送信するこ
    とを特徴とする多重バス方式LAN。
  3. 【請求項3】 上記第2のバスを介して時分割伝送セッ
    ションを行っている局が、上記時分割伝送セッションを
    中止するときには、セッション完了トークンを上記第2
    のバスを介して上記時分割多重制御装置に送出し、 上記時分割多重制御装置は、上記セッション完了トーク
    ンに応じて、上記セッション完了トークンを送出した局
    を上記時分割多重の順番から外す請求項2記載の多重バ
    ス方式LAN。
  4. 【請求項4】 上記時分割多重制御装置は、上記送信許
    可トークンを送信した後、上記送信許可トークンの宛先
    の局から上記送信終了トークンが所定時間送られないと
    きに、上記時分割多重の順番上つぎに位置する局に上記
    第2のバスを介して上記送信許可トークンを送信する請
    求項2または3記載の多重バス方式LAN。
  5. 【請求項5】 任意の複数局に対し時分割伝送セッショ
    ンを行いたい局は、上記アクセス要求を、上記時分割伝
    送セッションの宛先を指定せずに、上記時分割多重制御
    装置に対して行い、対応する上記送信許可トークンに応
    じて宛先の指定のないデータを上記第2のバスを介して
    送出し、 上記任意の複数局に対して時分割セッションを行いたい
    局と、上記任意の複数局とが、上記第1のバスを介して
    上記時分割セッションについての情報をやり取りする請
    求項2、3、または4記載の多重バス方式LAN。
  6. 【請求項6】 回線争奪型の通信プロトコルにしたがう
    第1の周波数を用いる第1の通信チャネルと、時分割制
    御型の通信プロトコルにしたがう第2の周波数を用いる
    第2の通信チャネルとの双方を介して通信可能な子局
    と、上記第1の通信チャネルと上記第2の通信チャネル
    との双方を介して通信可能な基地局とからなる無線LA
    Nにおいて、 上記基地局は第2の通信チャネルの時分割制御を行う時
    分割制御装置の機能を有し、 上記子局のそれぞれは、他の子局に対し上記第2の通信
    チャネルを介して時分割多重セッションを行うときに、
    上記基地局へ上記第1の通信チャネルを介してアクセス
    要求を行い、 上記基地局は、上記アクセス要求を受諾した、上記アク
    セス要求を行った子局に対して、上記第2の通信チャネ
    ルを介して時分割多重の順番に応じて繰り返し送信許可
    トークンを送出し、 上記アクセス要求を行った局は、上記他の局に送信する
    データ実体があるときには、上記送信許可トークンに応
    じて、上記第2の通信チャネルを介して上記他の子局な
    いし基地局にデータ実体を送信し、さらに上記第2の通
    信チャネルを介して送信終了トークンを上記基地局に送
    信し、 上記基地局は、上記送信終了トークンに応じて、上記時
    分割多重の順番上次に位置する子局に上記第2の通信チ
    ャネルを介して上記送信許可トークンを送信することを
    特徴とする無線LAN。
  7. 【請求項7】 回線争奪型の通信プロトコルにしたがう
    第1の拡散符号を用いたスペクトラム拡散方式の第1の
    通信チャネルと、時分割制御型の通信プロトコルにした
    がう第2の拡散符号を用いたスペクトラム拡散方式の第
    2の通信チャネルとの双方を介して通信可能な子局と、
    第1の通信チャネルおよび上記第2の通信チャネルの双
    方を介して通信可能な基地局とからなる無線LANにお
    いて、 上記基地局は第2の通信チャネルの時分割制御を行う時
    分割制御装置の機能を有し、 上記子局のそれぞれは、他の子局に対し上記第2の通信
    チャネルを介して時分割多重セッションを行うときに、
    上記基地局へ上記第1の通信チャネルを介してアクセス
    要求を行い、 上記基地局は、上記アクセス要求を受諾して、上記アク
    セス要求を行った子局に対して、上記第2の通信チャネ
    ルを介して時分割多重の順番に応じて繰り返し送信許可
    トークンを送出し、 上記アクセス要求をを行った局は、上記他の局に送信す
    るデータ実体があるときには、上記送信許可トークンに
    応じて、上記第2の通信チャネルを介して上記他の子局
    ないしは基地局にデータ実体を送信し、さらに上記第2
    の通信チャネルを介して送信終了トークンを上記基地局
    に送信し、 上記基地局は、上記送信終了トークンに応じて、上記時
    分割多重順番上次に位置する子局に上記第2の通信チャ
    ネルを介して上記送信許可トークンを送信することを特
    徴とする無線LAN。
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