JPWO2008038347A1 - 通信システム、端末、通信方法、及び通信処理プログラム - Google Patents

通信システム、端末、通信方法、及び通信処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】伝送したい情報の通信帯域を確保し、通信品質の阻害を防止する。【解決手段】通信システムSのホスト端末A0,B0,C0は、新たに通信を行う端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が接続された場合、ステップS141,S142,S144の接続シーケンスを端末グループGa,Gb,Gcに対し割り当て済みのタイムスロットにおいて行えるかどうかをステップS130で判定する。この判定が満たされない場合には当該タイムスロットを用いないようにすることで、タイムスロットを用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。

Description

本発明は、ネットワーク通信を行う通信システム、端末、通信方法、及び通信処理プログラムに関する。
ネットワーク技術の進歩により、さまざまな製品がネットワークを介して相互に通信できるような機能を搭載している。しかし、相互に通信するにはなんらかの接続手段が必要である。
例えば無線通信技術は昨今急速に進歩しているものの、例えば一軒の家のどこでも数10Mbpsの通信速度を保ちながら途切れなく通信することを保証するのは難しい。有線通信の場合には比較的伝送品質を保証することが容易になるが、異なった部屋に置かれた機器同士が通信するには、それぞれの部屋をつなぐような配線が必要であり、このことがネットワークの普及にとって一つのハードルとなっていた。
これらの背景に基づき、近年、機器間の通信に電力線を用いる技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、電力線にデータを重畳して通信を行うもので、例えば家庭内では一般にどの部屋にも電力線は配線されているので、新たにネットワーク通信用に専用回線を新たに配線しなくても、各部屋間で通信を行うことができる。
特開2001−197146号公報(段落番号0026〜0092)
上述したような容易実現性・汎用性のために、電力線を用いた通信技術は多くのメーカーや団体から種々異なる通信方式が既に提唱されており、これら複数の通信方式が相互の互換性なく同一電力線に混在する可能性がある。特に、各通信方式は、一般に、電力線の伝送可能な帯域全てを用いる場合においてその通信能力を最大限発揮できることから、それら複数の通信方式が相互に干渉しあう可能性が大きい。このような事態を回避するために、例えば、周波数多重や時分割多重技術を併用することにより、複数の方式が電力線上で干渉することなく共存できる通信方式が既に提唱されている。
ところで、上記ネットワーク通信では、一般に、新たにネットワークに通信端末等の機器が接続(参加)したときは、それを通知するための機器認識通信を行うようになっている。これは、各端末が現在ネットワーク上にどの端末が存在しているかを認識することにより、ユーザーに操作しうる機器や情報を入手できる機器を知らせたり、通信相手のリストを格納することにより敏速かつ確実な通信を実現するためである。
ここで、電力線は、本来電力供給を目的としたもので通信用ではないため、配線状態や負荷状態によっては正常な通信が困難となり、電力線に接続された機器同士が上記機器認識通信によってお互いに存在を認識するのが難しい場合もありうる。特に、認識できるか出来ないかのスレッショルド状態に機器同士が置かれた場合には、機器認識通信(参加通知)が頻繁に発生する可能性がある。前述のように、複数通信方式を共存させるために通信帯域をもともと制限された状態で、さらに上記のような機器認識通信が頻繁に発生すると、本来伝送したい情報の通信のための帯域が確保できない事態が想定され、通信品質が阻害される可能性がある。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、1つの第1端末及び少なくとも1つの第2端末を含む複数の端末によって1つの端末群を構成し、当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムであって、前記第1端末は、新たな第2端末が接続された場合、その新たな第2端末が他の端末との通信を行うための初期設定用通信を、前記端末群に対し割り当て済みの前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定する第1判定手段を有する。
上記課題を解決するために、請求項15記載の発明は、複数の端末によって1つの端末群を構成し、当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムに設けられる端末であって、新たな他の端末が接続された場合、その新たな他の端末がそれ以外の端末との通信を行うための初期設定用通信を、前記端末群に対し割り当て済みの前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定する判定手段を有する。
上記課題を解決するために、請求項16記載の発明は、複数の端末からなる端末群が、所定の通信路占有期間を占有して、当該端末群の任意の端末同士で通信を行う通信方法であって、新たな端末が接続されて通信を行うとき、その新たな端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信を前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定し、判定が満たされなかった場合、前記通信路占有期間以外の期間において前記初期設定用通信を行う。
上記課題を解決するために、請求項17記載の発明は、複数の端末からなる端末群が所定の通信路占有期間を占有し当該端末群の任意の端末同士で通信を行う際に、新たに接続された端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信を前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定することと、判定が満たされなかった場合、前記通信路占有期間以外の期間において前記初期設定用通信を行うことを前記新たに接続された端末に通知することを、前記端末に備えられた演算手段に実行させる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態による通信システムの概略構成を表す概念的システム構成図である。図1において、この通信システムSは、電力線(図示しない)からなる共有の通信路を介して複数(この例では3つ)の端末グループGa,Gb,Gcから構成されている。これら端末グループGa,Gb,Gcのそれぞれは、詳細な説明は省略するが、互いに異なる(互換性のない)通信方式a,b,cによるものであるが、上記共有の電力線を使用する時間を等分し順番に割り当てるいわゆる時分割多重(TDM)によって、それら複数の通信方式a,b,cが干渉することなく共存している。
端末グループGaは、ホストとして機能する1つの端末A0(第1端末、端末)と、それ以外の複数の(この例では3つの)端末A1,A2,A3(第2端末)とから構成されている。
同様に、端末グループGbは、ホストとして機能する1つの端末B0(第1端末、端末)とそれ以外の3つの端末B1,B2,B3(第2端末)とから構成され、端末グループGcは、ホストとして機能する1つの端末C0(第1端末、端末)とそれ以外の3つの端末C1,C2,C3(第2端末)とから構成されている。
なお、上記端末A0〜3,B0〜3,C0〜3は、詳細な図示を省略するが、演算手段であるCPU、ROM、及びRAM等を備えており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従ってCPUが通信処理を行うようになっている。
上記端末グループGa,Gb,Gcそれぞれのホストである端末(以下適宜、ホスト端末という)A0,B0,C0が相互に通信を行って共存信号のやり取りを行う。図2は、その共存信号のやりとりの一例を表すもので、各ホスト端末A0,B0,C0が実行する通信制御を表すフローチャ−トである(なおこの制御を実行するためのプログラムは端末A0,B0,C0の上記ROMに格納されている)。
図2において、まずステップS5で、予め定められた所定の期間、ホスト端末A0,B0,C0間の同期用信号(この例では、
1159325499734_0.pdf
に記載のいわゆるCEPCA技術において公知であるCDCF信号)が既に他のホスト端末(例えば自己が端末A0であれば端末B0,C0。以下同様)から送出されているかどうかを探索する。
その後、ステップS10で、上記ステップS5での探索によって既存のCDCF信号が検出できたかどうかを判定する。検出できたら判定が満たされてステップS15に移り、その検出できた他のホスト端末B0,C0からのCDCF信号に自己のタイミングを同期させる。一方ステップS5で既存のCDCF信号が検出できなかったらステップS10の判定が満たされず、ステップS20に移り、自らの独自のタイミングでCDCF信号を他のホスト端末B0,C0へと送信する。
上記ステップS15、ステップS20が終了したらステップS25へ移り、帯域要求信号を他のホスト端末B0,C0へと送信し、その後のステップS30においてCDCF信号を受信したかどうか(言い換えれば帯域に空きがあったかどうか)を判定する。
帯域に空きがなければステップS30の判定が満たされず、ステップS25に戻って再び帯域要求信号の送信を行う。帯域に空きがあった場合は判定が満たされ、ステップS35へ移る。
ステップS35では、帯域占有を示すCDCF信号を他のホスト端末B0,C0へ送信した後、ステップS40で、取得できたリソース内において自己の端末群(例えばホスト端末A0であれば端末グループGaの端末A1,A2,A3)とのデータ通信を開始し、このフローを終了する。
なお、以上はホスト端末A0の場合を例にとって説明したが、ホスト端末B0,C0の場合も同様である。
前述したように、各端末グループGa,Gb,Gcは互いに異なる通信方式を用いるものであるが、上記図2に示したようなホスト端末A0,B0,C0同士の通信により、各方式に対するTDMの各タイムスロット(通信路占有期間)が割り当てられる。
図3は、その割り振られたスロットの一例を表す概念的説明図である。図3において、この例では、前述のように通信システムSが3つの端末グループGa,Gb,Gcにより構成されているのに対応し、TDMの1つの通信サイクルに対し、端末グループGaの(言い換えれば通信方式aの)スロットと、端末グループGb(通信方式b)のスロットと、端末グループGc(通信方式c)のスロットと、(例えばセンサ等の計測機器用に)どの端末グループGa,Gb,Gcに対しても占有されない期間として予め用意された非占有期間としてのBestEffort期間とが備えられている。
例えば端末グループGaに属する各端末A0,A1,A2,A3は、上記端末グループGaの(言い換えれば通信方式aの)スロットの間のみ相互に通信が可能になり、他の端末グループGb,Gc(言い換えれば通信方式b,C)のスロットの間は通信が禁止される。端末グループGb,Gcについても同様である。
図4は、各端末グループGa,Gb,Gcのホスト端末A0,B0,C0が、対応するグループ内のその他の端末A1〜3,B1〜3,C1〜3に対して実行する制御手順を表すフローチャートである(なおこの制御を実行するためのプログラムは端末A0,B0,C0の上記ROMに格納されている)。
各端末グループGa,Gb,Gcのホスト端末A0,B0,C0以外のその他の端末A1〜3,B1〜3,C1〜3は、ネットワークに接続されると、通信帯域確保のための接続処理要求(帯域要求)をホスト端末A0,B0,C0に対して出力する(要求出力手段)。ホスト端末A0,B0,C0は、ステップS110において、自己の属する端末グループGa,Gb,Gcのいずれかの他の端末A1〜3,B1〜3,C1〜3から上記接続処理要求(帯域要求)があったかどうかを判定する。
なお、この帯域要求はMulticastで送出されるが、ホスト端末A0,B0,C0以外の端末はこの信号を無視するようになっている。図5は、この帯域要求のデータフォーマットの一例を表す概念的説明図である。図示のように、この例では、通信開始ヘッダと、要求本体をなす接続処理要求(帯域要求)コマンドと、自ノード(自己の属する端末グループ)アドレス情報とから構成されている。
図4に戻り、このような帯域要求が入力されたら、ステップS110の判定が満たされ、ステップS120に移る。
ステップS120では、この時点で自己の属する端末グループGa,Gb,Gcの端末A1〜3,B1〜3,C1〜3によって既に確保されている帯域と、ステップS110で新たに接続を要求してきた端末の確保要求帯域とを合算する(帯域合算手段)。
その後、ステップS130において、図2や図3を用いて前述したように、ホスト端末A0,B0,C0同士の通信により自己の端末グループGa,Gb,Gcに対して割り当てられた各スロットの帯域と、上記ステップS120で合算した帯域とを比較し、割り当て帯域は合算帯域より十分大きく余裕があるかどうか、言い換えれば、
(自ノード通信可能帯域)−(合算帯域)>(あらかじめ設定されたしきい値)
… (式1)
となるかどうかを判定する(比較手段、第1判定手段、判定手段)。
割り当てられた帯域(自ノード通信可能帯域)が合算帯域より十分に大きい(自ノード通信可能帯域に十分余裕がある)場合には、式1が満たされ、ステップS130の判定が満たされてステップS140に移る。
ステップS140では、この時点で帯域が要求され確保された端末A0〜3,B0〜3,C0〜3を備えた機器リストを作成(又は新たな接続を要求した端末を追加した機器リストを作成)する機器リスト作成・追加処理を行う。
図6は、上記ステップS140における機器リスト作成・追加処理の詳細シーケンスを表す図である。図6において、まずステップS141で、対応する(新たに接続を要求してきた)端末(A0〜3,B0〜3,C0〜3のいずれか)に対し端末情報を要求する。これに応じステップS142で当該端末から送信されてきた端末情報を元に、ステップS143で当該端末の種々の評価を行った後、ステップS144で当該端末にネットワークの参加許可通知を送信する。なお、上記ステップS141、ステップS142、ステップS144が初期設定用通信に相当するものである。そして、これに対応してステップS145でそれまでの機器リストに当該新たな端末を追加した後、その新たな機器リストを当該新たな端末を含む全端末(ホスト端末を除く)に送信する。
図4に戻り、上記のようにしてステップS140が終了すると、ステップS150の自スロット内帯域処理に移り、上記ステップS140で作成した機器リストに掲載された端末グループ内の全端末により通信(データ送受信)を行う。
図7は、このときの通信挙動を表す概念的説明図である。
すなわち、通信方式aのホスト端末A0、通信方式bのホスト端末B0、通信方式cのHost端末C0はそれぞれ、電源のゼロクロス点を検知し、それに同期した内部クロックを生成する。このとき(上記図2を用いて説明したように)CDCF信号によって互いのクロックの同期をかけており、図3に示した各通信方式a,b,cの占有期間は、CDCF信号を起点とした時間で管理されている。この結果、各ホスト端末A0,B0,C0は、CDCF信号の発生時刻と電源同期されたクロックにより、自己の占有期間(スロット)を検知することができる。
このようにして、ホスト端末A0(又はB0若しくはC0)は、当該グループに割り当てられた占有期間(スロット)が来ると、図7に示すように、まず、上記ステップS140で作成した機器リストに掲載された端末グループ内の全端末に対し、占有期間開始と占有時間幅を含む通知信号をMulticastにより送信する。
図8は、このときのホスト端末A0,B0,C0から各端末A0〜3,B0〜3,C0〜3へ送信される通知信号の一例を表す図である。この例では、上記占有期間の開始を表す通信開始信号と上記占有時間幅情報とに加え、各端末グループGa,Gb,GcのネットワークIDと、各グループのホスト端末A0,B0,C0が自己クロック基準で刻印したタイムスタンプ(必ずしも必要ではない)とが含まれている。
上記のような通知信号を受信した各端末A1〜3,B1〜3,C1〜3は、通知信号に含まれる上記通信開始信号と上記ネットワークIDとを検知することにより、自己の属する通信方式a,b,cの通信期間の開始を検知する。またこのとき、上記タイムスタンプ信号により自己のクロックを補正することにより、同一方式a,b,c内各端末A1〜3,B1〜3,C1〜3間でのクロック同期が図られ、さらに上記占有時間幅情報によって通信可能時間幅を検知する。
その後、ホスト端末A0(又はB0若しくはC0)は、対応する端末グループGa(又はGb若しくはGc)内の(既に接続要求が出され帯域が確保された)各端末A1〜3(又はB1〜3若しくはC1〜3)に対し、所定の順序で順次通信許可信号を出力する。これを受信した端末は、当該端末グループGa(又はGb若しくはGc)に対応した通信方式a(又はb若しくはc)で定められた所定のプロトコルにより、端末グループGa(又はGb若しくはGc)内での通信を開始する。そして、占有時間幅情報で規定される占有時間幅が経過すると、グループ内における互いの通信を停止する。
図4に戻り、以上のようにしてステップS150の自スロット内帯域処理画集領すると、図4のフローを終了する。
一方、図4において、割り当てられた帯域(自ノード通信可能帯域)が合算帯域より小さいか、あまり大きくない(自ノード通信可能帯域に余裕がない)場合には、式1が満たされず、すなわち、
(自ノード通信可能帯域)−(合算帯域)≦(あらかじめ設定されたしきい値)
… (式2)
の関係となり、ステップS200に移る。
ステップS200では、合算帯域に対して自ノード通信可能帯域に余裕がなくそのままでは帯域不足が生じる(自ノード通信可能帯域が逼迫している)ことから、上記割り当てられた帯域以外の帯域において端末グループ内の通信を行う自スロット外帯域処理を行う。
図9は、この自スロット外帯域処理の詳細手順を表すフローチャートである(なおこの制御を実行するためのプログラムは端末A0,B0,C0の上記ROMに格納されている)。
図9において、まずステップS210において、ホスト端末A0,B0,C0のうち自己以外の他のホスト端末に対し、既に割り当てられたスロット以外の他のスロットでの通信権を要求する信号を出力する。
その後、ステップS220に移り、上記ステップS210での通信権要求を用いた他のホスト端末との調停に基づき、新たに別のタイムスロット(通信路占有期間)を確保できた(割り当てられた)かどうかを判定する(第2判定手段)。別スロットを確保できた場合はステップS220の判定が満たされ、ステップS230に移る。
ステップS230では、前述のステップS140と同様、この時点で帯域が要求され確保された端末A0〜3,B0〜3,C0〜3を備えた機器リストを作成(又は新たな接続を要求した端末を追加した機器リストを作成)する機器リスト作成・追加処理を行う。このときの詳細シーケンスは前述の図6と同等であるので、説明を省略する。
その後、ステップS240の新スロット内帯域処理に移り、上記ステップS220で確保した新たなスロットにおいて、上記ステップS230で作成した機器リストに掲載された端末グループ内の全端末により通信(データ送受信)を行う(第1通知手段)。
図10は、このときの通信挙動を表す概念的説明図であり、前述の図7と同等の図である。図10において、ホスト端末A0(又はB0若しくはC0)は、当該グループに新たに割り当てられた占有期間(スロット)が来ると、前述の図7と同様、上記ステップS230で作成した機器リストに掲載された端末グループ内の全端末に対し通知信号をMulticastにより送信した後、対応する端末グループGa(又はGb若しくはGc)内の各端末A1〜3(又はB1〜3若しくはC1〜3)に対し、所定の順序で順次通信許可信号を出力する。これにより、各端末は、当該端末グループGa(又はGb若しくはGc)内での通信を開始し、占有時間幅が経過すると互いの通信を停止する。
図9に戻り、以上のようにしてステップS240の新スロット内帯域処理画集領すると、図4のステップS200を終了し、フローを終了する。
一方、図9のステップS220において、別のタイムスロット(通信路占有期間)を確保できなかった場合には、判定が満たされず、ステップS250に移る。
ステップS250では、前述のステップS230やステップS140と同様、この時点で帯域が要求され確保された端末A0〜3,B0〜3,C0〜3を備えた機器リストを作成(又は新たな接続を要求した端末を追加した機器リストを作成)する機器リスト作成・追加処理を行う。このときの詳細シーケンスは前述の図6と同等であるので、説明を省略する。
その後、ステップS260に移り、前述した(どの端末グループGa,Gb,Gcに対しても占有されない期間として予め用意された)BestEffort期間において、上記ステップS250で作成した機器リストに掲載された端末グループ内の全端末により通信(データ送受信)を行う(第1通知手段)。但し、この期間では端末グループGa,Gb,Gc方式同士(すなわちホスト端末A0,B0,C0同士)の調停はなされていないため、同時に複数の通信方式a,b,cが通信する場合には通信が失敗する可能性がある。そのため各端末グループGa,Gb,Gcは、少なくともこのBestEffort期間に通信を行う場合(後述)には、通信失敗を検知する手段と失敗した場合は再送する手段を保有することが望ましい。
図9に戻り、以上のようにしてステップS260の新スロット内帯域処理画集領すると、図4のステップS200を終了し、フローを終了する。
以上説明したように、本実施形態における通信システムSは、1つの第1端末(この例ではホスト端末A0,B0,C0)及び少なくとも1つの第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3を含む複数の端末によって1つの端末群Ga,Gb,Gcを構成し、当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムSであって、第1端末A0,B0,C0は、新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が接続された場合、その新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が他の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3との通信を行うための初期設定用通信(この例ではステップS141、ステップS142、ステップS144)を、端末群Ga,Gb,Gcに対し割り当て済みの通信路占有期間において行えるかどうかを判定する第1判定手段(この例ではステップS130)を有することを特徴とする。
本実施形態の通信システムSにおいては、第1端末A0,B0,C0と第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3からなる複数の端末群Ga,Gb,Gcのそれぞれに通信路占有期間を割り当て、原則として当該端末群Ga,Gb,Gcの占有期間において各端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行わせる。これにより、各端末群Ga,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末群Ga,Gb,Gcにおいて通信しようとする第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、第1判定手段S130が、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を上記割り当て済みの通信路占有期間にて行えるかどうかを判定する。
これにより、判定が満たされる場合のみ通信路占有期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行い、判定が満たされない場合には通信路占有期間を用いないようにすることができる。この結果、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また本実施形態における端末(この例ではホスト端末A0,B0,C0)は、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3によって1つの端末群Ga,Gb,Gcを構成し、当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムSに設けられる端末A0,B0,C0であって、新たな他の端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が接続された場合、その新たな端末A1〜3,B1〜3,C1〜3がそれ以外の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3との通信を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を、端末群Ga,Gb,Gcに対し割り当て済みの通信路占有期間において行えるかどうかを判定する判定手段(この例ではステップS130)を有することを特徴とする。
本実施形態の端末A0,B0,C0は、通信システムSにおいて、それら端末A0,B0,C0と端末A1〜3,B1〜3,C1〜3からなる複数の端末群Ga,Gb,Gcのそれぞれに通信路占有期間が割り当てられており、原則として当該端末群Ga,Gb,Gcの占有期間において各端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信が行われる。これにより、各端末群Ga,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末群Ga,Gb,Gcにおいて端末A0,B0,C0に対し、通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、判定手段S130が、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を上記割り当て済みの通信路占有期間にて行えるかどうかを判定する。
これにより、判定が満たされる場合のみ通信路占有期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行い、判定が満たされない場合には通信路占有期間を用いないようにすることができる。この結果、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また本実施形態における通信方法は、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末群Ga,Gb,Gcが、所定の通信路占有期間を占有して、当該端末群Ga,Gb,Gcの任意の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行う通信方法であって、新たな端末が接続されて通信を行うとき、その新たな端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を通信路占有期間において行えるかどうかを判定し、判定が満たされなかった場合、通信路占有期間以外の期間において初期設定用通信を行うことを特徴とする。
本実施形態の通信方法においては、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末群Ga,Gb,Gcに通信路占有期間を割り当て、当該端末群Ga,Gb,Gcの占有期間において各端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行わせる。これにより、各端末群Ga,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ同一物理媒体を通信路として共有しても、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末群Ga,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当て済みの通信路占有期間にて行えるかどうかを判定し、判定が満たされなかった場合、通信路占有期間以外の期間で初期設定用通信S141,S142,S144を行うようにする。
このように、判定が満たされる場合のみ通信路占有期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うことで、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また本実施形態における通信処理プログラムは、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末群Ga,Gb,Gcが所定の通信路占有期間を占有し当該端末群Ga,Gb,Gcの任意の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行う際に、新たに接続された端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を通信路占有期間において行えるかどうかを判定することと、判定が満たされなかった場合、通信路占有期間以外の期間において初期設定用通信S141,S142,S144を行うことを新たに接続された端末に通知することを、端末A0,B0,C0に備えられた演算手段に実行させることを特徴とする。
本実施形態の通信処理プログラムにおいては、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末群Ga,Gb,Gcが通信路占有期間を占有し、当該占有期間において各端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行う。これにより、各端末群Ga,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ同一物理媒体を通信路として共有しても、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末群Ga,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を上記通信路占有期間にて行えるかどうかを判定し、判定が満たされなかった場合、通信路占有期間以外の期間で初期設定用通信S141,S142,S144を行うようにする。
このように判定が満たされる場合のみ通信路占有期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うことで、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
上記実施形態における通信システムSにおいては、第1判定手段S130は、割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、通信を行う複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3により使用される帯域とに応じて判定することを特徴とする。
これにより、当該端末群Ga,Gb,Gcに対し割り当てられた通信路占有期間の帯域に対し、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3が通信により使用する帯域が大きすぎる場合には、帯域が逼迫しているとみなして、初期設定用通信S141,S142,S144を通信路占有期間において行えないと判定することができる。
また、上記実施形態における通信システムSにおいては、第1判定手段S130は、割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、通信を行う複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3により使用される帯域との差が所定のしきい値(通信方式に応じて可変としてもよい)以上であるかどうかを比較する比較手段を備えることを特徴とする。
これにより、当該端末群Ga,Gb,Gcに対し割り当てられた通信路占有期間の帯域に対し、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3が通信により使用する帯域が大きすぎて、それらの差が所定値未満である場合には、帯域が逼迫しているとみなして、初期設定用通信S141,S142,S144を通信路占有期間において行えないと判定することができる。
また、上記実施形態における通信システムSにおいては、第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3は、他の端末との通信に必要な帯域要求を出力する要求出力手段を備えており、第1端末A0,B0,C0は、通信を行う複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3により使用される帯域として、通信中の第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が要求出力手段で要求した帯域と、新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が要求出力手段で要求した帯域とを合算する帯域合算手段(この例ではステップS120)を有し、比較手段S130は、割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、帯域合算手段S120での合算結果とを比較することを特徴とする。
これにより、帯域合算手段S120で算出した通信中の第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3の要求帯域と新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3の要求帯域との和が、当該端末群Ga,Gb,Gcに対し割り当てられた通信路占有期間の帯域に対し大きすぎ、それらの差が所定値未満である場合には、帯域が逼迫しているとみなして初期設定用通信S141,S142,S144を通信路占有期間において行えないと判定することができる。
また、上記実施形態における通信システムSにおいては、第1端末A0,B0,C0は、第1判定手段S130の判定が満たされなかった場合、端末群Ga,Gb,Gcに対し既に割り当て済みの通信路占有期間以外の期間において初期設定用通信S141,S142,S144を行う旨を少なくとも新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3へ通知する第1通知手段(この例ではステップS240、ステップS260)を有することを特徴とする。
第1判定手段S130の判定が満たされない場合には、通信路占有期間以外の期間を用いるようにすることで、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また上記実施形態の通信システムSにおいては、第1判定手段S130の判定が満たされなかった場合、既に割り当て済みの通信路占有期間以外に、新たに通信路占有期間が確保されたかどうかを判定する第2判定手段(この例ではステップS220)を有することを特徴とする。
これにより、第2判定手段S220の判定が満たされるかどうかに応じて、新たな通信路占有期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うか、それ以外の期間を用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うかを切り替え、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避することができる。
また上記実施形態の通信システムSにおいては、第1通知手段S260は、第2判定手段S220の判定が満たされなかった場合、どの端末群Ga,Gb,Gcに対しても占有されない期間として予め用意された非占有期間において初期設定用通信S141,S142,S144を行う旨を少なくとも新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3へ通知することを特徴とする。
これにより、第2判定手段S220の判定が満たされた場合には、例えばセンサ等の計測機器のために通常用意されている非占有期間を用いることで、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避することができる。
また、上記実施形態の通信システムSにおいては、第1通知手段S240は、第2判定手段S220の判定が満たされた場合、新たに割り当てられた通信路占有期間において初期設定用通信をS141,S142,S144を行う旨を少なくとも新たな第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3へ通知することを特徴とする。
これにより、第2判定手段S220の判定が満たされた場合には、既に割り当て済みの通信路占有期間以外に割り当てられた新たな通信路占有期間を用いることで、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避することができる。
また、上記実施形態の通信システムSにおいては、同一物理媒体からなる共有の通信路を介して複数の端末群Ga,Gb,Gcが設けられており、複数設けられている端末群Ga,Gb,Gcは、夫々異なる通信路占有期間が割り当てられていることを特徴とする。
複数の端末群Ga,Gb,Gcのそれぞれに異なる通信路占有期間を割り当てることにより、各端末群Ga,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しシステムの通信方式a,b,cが異なる場合であっても、互いに干渉しあうことなく共存することができる。
また、上記実施形態の通信システムSにおいては、複数の端末群Ga,Gb,Gcを接続する共有の通信路を、同一物理媒体としての電力線通信により構成したことを特徴とする。
電力線を用いることにより、通信のための専用回線を新たに設けることなく通信システムSを構成することができ、また各部屋間の通信を容易に実現することができる。このような容易実現性・汎用性のために複数の通信方式a,b,cが混在する可能性が大きいが、このような場合にそれら複数の通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存できる。また電力線は本来電力供給を目的としたものであって制約が大きく通信可能な帯域も制限されるため、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信品質を劣化防止する効果が特に有効である。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)接続シーケンスの開放を行う場合
前述の図9において、ステップS220における判定が満たされ、ステップS240において新たに確保したタイムスロットにおいてステップS141,S142,S144における接続シーケンス(初期設定用通信)を終了した後、対応するホスト端末A0,B0,C0は、当該接続シーケンスのために確保した新たなスロットをすみやかに開放する(第2通知手段)ようにしてもよい。
本変形例の通信システムSにおいては、第1端末A0,B0,C0は、初期設定用通信S141,S142,S144が終了したら、端末群Ga,Gb,Gc以外の他の端末群に対し、新たに割り当てられた通信路占有期間の占有を終了する旨を通知する第2通知手段を有する。
新たな接続のための初期設定用通信S141,S142,S144が終了したら、そのために追加で取得した通信路占有期間を開放することにより、当該端末群Ga,Gb,Gcの通信方式が、全システムの中で占有する帯域をより少なく抑えることができる。
(2)切断シーケンスも同様の手法で実行する場合
すなわち、少なくとも1つの端末A1〜3,B1〜3,C1〜3への通信が不可能となったときに、その端末の通信不実行(通信切断)情報をそれ以外の端末と共有するための切断設定用通信(切断シーケンス)に関しても、上記実施形態の初期設定用通信(接続シーケンス)の場合と同様(図4のステップS130と同様)、帯域合算に基づき割り当て領域に対して余裕があるかどうかを判定し、余裕がない場合には、もともと割り当てられたタイムスロットとは別の新たに確保した他のスロット、若しくは、BestEffort期間を用いて通信するようにしてもよい。
本変形例における通信システムSにおいては、第1端末A0,B0,C0は、少なくとも1つの第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3への通信が不可能となったときに、当該第2端末の通信不実行(通信切断)情報をそれ以外の第2端末と共有するための切断設定用通信を、割り当て済みの通信路占有期間において行えるかどうかを判定する第3判定手段(この例ではステップS130と同様の手順)を有することを特徴とする。
これにより、切断設定用通信に関し、初期設定用通信S141,S142,S144と同様の効果を得る。すなわち、第3判定手段による判定が満たされた場合にのみ当該端末群Ga,Gb,Gcの通信路占有期間を用いて切断設定用通信を行い、判定が満たされない場合には当該通信路占有期間を用いないようにすることができる。この結果、切断設定用通信に関しても、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避できる。したがって、さらに確実に通信品質の劣化を防止することができる。
(3)切断シーケンスの別の手法の例
切断シーケンスに関しては、さらに別のシーケンスにより通信しても良い。
図11は、ある端末グループ(この例ではGaを例にとって説明するが、Gb,Gcでも同様)における上記切断シーケンスの例を表す図である。図11において、ステップS301で上記グループGaの端末1(A1〜3のうちいずれか)と端末2(A1〜3のうち他の端末)とが通信していた状態で、ステップS302において端末1がネットワークより離脱して通信不能となった場合を考える。
ステップS303において、上記端末1が離脱し応答がなくなったことを端末2が検知すると、ステップS304においてそのことをホスト端末A0へ通知する。
ホスト端末A0は、上記ステップS304での通知に対応してステップS305において端末1へ応答要求を送信する。その後、応答がないことを確認すると、ステップS306でネットワーク通信に係る前述の機器リストから当該端末1(端末A1〜3のうちいずれか)を削除した後、ステップS307でその(削除後の)新たな機器リストを全端末(ホスト端末を除く)にMulticastにて送信する(強制切断制御手段)。
本変形例においては、第1端末A0,B0,C0は、少なくとも1つの第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3への通信が不可能となったときに、当該第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3の通信不実行(通信切断)情報をそれ以外の端末と共有するための切断設定用通信を、割り当て済みの通信路占有期間において行う強制切断制御手段(この例ではステップS306,S307)を有することを特徴とする。
通信不可能な第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が生じた場合に、直ちに割り当て済みの通信路占有期間で強制的に切断設定用通信を行うことにより、通信不可能第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3に対する他端末からの接続要求発生による通信期間の無駄な占有を未然に防止することができる。特に、当該第2端末A1〜3,B1〜3,C1〜3がハブとしての機能を備えていた場合に、上記接続要求が頻繁に発生する可能性があるため、効果が大きい。
(4)その他
(4−A)以上においては、ある端末がホストとして機能し、それ以外の端末と機能的に区別して説明を行ったが、これに限られず、当該ホスト機能と同等の機能を複数(又は全部の)端末で分散処理的に実行しても良い。
(4−B)各通信方式a,b,cの共存方式について、以上では、CEPCA方式による共存を例に取ったが、これに限られるものではない。すなわちなんらかの共存ルールに則り時分割多重(TDM)による共存を実現できる方式であれば、方式の詳細にはこだわらない。
(4−C)以上においては、伝送媒体が共有電力線である場合を例にとって説明したが、これには限定されず、同一物理媒体を用いて複数方式が共存する方式であれば例えば無線通信等においても上記同様の手法を用いることができる。
本変形例においては、複数の端末群Ga,Gb,Gcを接続する共有の通信路を、同一物理媒体としての無線通信により構成したことを特徴とする。
これにより、無線伝送路を用いる通信においても、通信路占有期間を用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
上記実施形態における通信システムSは、1つのホスト端末A0,B0,C0及び少なくとも1つの端末A1〜3,B1〜3,C1〜3を含む複数の端末によって1つの端末グループGa,Gb,Gcを構成し、当該端末グループに含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定のタイムスロットを割り当てた通信システムSであって、ホスト端末A0,B0,C0は、新たな端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が接続された場合、その新たな端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が他の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3との通信を行うための初期設定用通信ステップS141、ステップS142、ステップS144を、端末グループGa,Gb,Gcに対し割り当て済みのタイムスロットにおいて行えるかどうかをステップS130で判定する。
これにより、各端末グループGa,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末グループGa,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、ステップS130でその新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当て済みのタイムスロットにて行えるかどうかを判定する。したがって、ステップS130の判定が満たされる場合のみ割り当てられたタイムスロットを用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行い、判定が満たされない場合には当該タイムスロットを用いないようにすることができる。この結果、タイムスロットを用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
上記実施形態におけるホスト端末A0,B0,C0は、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3によって1つの端末グループGa,Gb,Gcを構成し、当該端末グループに含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定のタイムスロットを割り当てた通信システムSに設けられる端末であって、新たな他の端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が接続された場合、その新たな端末A1〜3,B1〜3,C1〜3がそれ以外の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3との通信を行うための初期設定用通信ステップS141、ステップS142、ステップS144を、端末グループGa,Gb,Gcに対し割り当て済みのタイムスロットにおいて行えるかどうかをステップS130で判定する。
これにより、各端末グループGa,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末グループGa,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、ステップS130でその新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当て済みのタイムスロットにて行えるかどうかを判定する。したがって、ステップS130の判定が満たされる場合のみ割り当てられたタイムスロットを用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行い、判定が満たされない場合には当該タイムスロットを用いないようにすることができる。この結果、タイムスロットを用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また本実施形態における通信方法は、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末グループGa,Gb,Gcが、所定のタイムスロットを占有して、当該端末グループGa,Gb,Gcの任意の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行う通信方法であって、新たな端末が接続されて通信を行うとき、その新たな端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当て済みのタイムスロットにおいて行えるかどうかをステップS130で判定し、判定が満たされなかった場合、割り当て済みのタイムスロット以外の別のタイムスロット又はBestEffort期間において初期設定用通信を行う。
これにより、各端末グループGa,Gb,Gcごとに別々のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末グループGa,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当て済みのタイムスロットにて行えるかどうかをステップS130で判定し、判定が満たされなかった場合、割り当て済みのタイムスロット以外の別のタイムスロット又はBestEffort期間で初期設定用通信S141,S142,S144を行う。このように、判定が満たされる場合のみタイムスロットを用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うことで、タイムスロットを用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
また本実施形態における通信処理プログラムは、複数の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3からなる端末グループGa,Gb,Gcが所定のタイムスロットを占有し当該端末グループGa,Gb,Gcの任意の端末A0〜3,B0〜3,C0〜3同士で通信を行う際に、新たに接続された端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当てられたタイムスロットにおいて行えるかどうかをステップS130で判定することと、判定が満たされなかった場合、割り当て済みのタイムスロット以外の別のタイムスロット又はBestEffort期間において初期設定用通信S141,S142,S144を行うことをステップS240、ステップS260で新たに接続された端末に通知することを、ホスト端末A0,B0,C0に備えられたCPUに実行させる。
これにより、各端末グループGa,Gb,Gcごとに別々のシステムを構成しつつ電力線を通信路として共有しても、それら複数のシステムの通信方式a,b,cが干渉しあうことなく共存することができる。そして、各端末グループGa,Gb,Gcにおいて通信しようとする端末A1〜3,B1〜3,C1〜3が新たに接続された場合、そのまま接続を行うのではなく、その新たな接続を行うための初期設定用通信S141,S142,S144を割り当てられたタイムスロットにて行えるかどうかをステップS130で判定し、判定が満たされなかった場合、割り当て済みのタイムスロット以外の別のタイムスロット又はBestEffort期間で初期設定用通信S141,S142,S144を行うようにする。
このように判定が満たされる場合のみタイムスロットを用いて初期設定用通信S141,S142,S144を行うことで、タイムスロットを用いた本来伝送したい情報の通信期間が確保困難となるのを回避し、通信品質の劣化を防止することができる。
本発明の一実施形態による通信システムの概略構成を表す概念的システム構成図である。 ホスト端末同士の共存信号のやりとりの一例を表す図である。 各端末グループごとに割り振られたタイムスロットの一例を表す概念的説明図である。 各端末グループのホスト端末が、対応するグループ内のその他の端末に対して実行する制御手順を表すフローチャートである。 ホスト端末へ出力される帯域要求のデータフォーマットの一例を表す概念的説明図である。 ステップにおける機器リスト作成・追加処理の詳細シーケンスを表す図である。 ステップS150における通信挙動を表す概念的説明図である。 ホスト端末から各端末へ送信される通知信号の一例を表す図である。 自スロット外帯域処理の詳細手順を表すフローチャートである 新スロット内帯域処理における通信挙動を表す概念的説明図である。 ある端末グループにおける切断シーケンスの例を表す図である。
符号の説明
A0 ホスト端末(第1端末、端末)
A1〜3 端末(第2端末)
B0 ホスト端末(第1端末、端末)
B1〜3 端末(第2端末)
C0 ホスト端末(第1端末、端末)
C1〜3 端末(第2端末)
Ga 端末グループ(端末群)
Gb 端末グループ(端末群)
Gc 端末グループ(端末群)
S 通信システム

Claims (17)

  1. 1つの第1端末及び少なくとも1つの第2端末を含む複数の端末によって1つの端末群を構成し、
    当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムであって、
    前記第1端末は、
    新たな第2端末が接続された場合、その新たな第2端末が他の端末との通信を行うための初期設定用通信を、前記端末群に対し割り当て済みの前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定する第1判定手段を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第1判定手段は、
    前記割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、通信を行う前記複数の端末により使用される帯域とに応じて判定することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2記載の通信システムにおいて、
    前記第1判定手段は、
    前記割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、前記通信を行う前記複数の端末により使用される帯域との差が所定のしきい値以上であるかどうかを比較する比較手段を備えることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項3記載の通信システムにおいて、
    前記第2端末は、
    前記他の端末との通信に必要な帯域要求を出力する要求出力手段を備えており、
    前記第1端末は、
    前記通信を行う複数の端末により使用される帯域として、通信中の前記第2端末が前記要求出力手段で要求した帯域と、前記新たな第2端末が前記要求出力手段で要求した帯域とを合算する帯域合算手段を有し、
    前記比較手段は、前記割り当て済みの通信路占有期間において通信可能な帯域と、前記帯域合算手段での合算結果とを比較することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第1端末は、
    前記第1判定手段の判定が満たされなかった場合、前記端末群に対し既に割り当て済みの前記通信路占有期間以外の期間において前記初期設定用通信を行う旨を少なくとも前記新たな第2端末へ通知する第1通知手段を有することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項5記載の通信システムにおいて、
    前記第1判定手段の判定が満たされなかった場合、既に割り当て済みの前記通信路占有期間以外に、新たに通信路占有期間が確保されたかどうかを判定する第2判定手段を有することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6記載の通信システムにおいて、
    前記第1通知手段は、
    前記第2判定手段の判定が満たされなかった場合、どの前記端末群に対しても占有されない期間として予め用意された非占有期間において前記初期設定用通信を行う旨を少なくとも前記新たな第2端末へ通知する
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 請求項6記載の通信システムにおいて、
    前記第1通知手段は、
    前記第2判定手段の判定が満たされた場合、新たに割り当てられた通信路占有期間において前記初期設定用通信を行う旨を少なくとも前記新たな第2端末へ通知する
    ことを特徴とする通信システム。
  9. 請求項8記載の通信システムにおいて、
    前記第1端末は、
    前記初期設定用通信が終了したら、端末群以外の他の端末群に対し、前記新たに割り当てられた通信路占有期間の占有を終了する旨を通知する第2通知手段を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  10. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第1端末は、
    少なくとも1つの前記第2端末への通信が不可能となったときに、当該第2端末の通信不実行情報をそれ以外の第2端末と共有するための切断設定用通信を、前記割り当て済みの通信路占有期間において行えるかどうかを判定する第3判定手段を有することを特徴とする通信システム。
  11. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記第1端末は、
    少なくとも1つの前記第2端末への通信が不可能となったときに、当該第2端末の通信不実行情報をそれ以外の第2端末と共有するための切断設定用通信を、前記割り当て済みの通信路占有期間において行う強制切断制御手段を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  12. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    同一物理媒体からなる共有の通信路を介して複数の前記端末群が設けられており、
    前記複数設けられている端末群は、
    夫々異なる通信路占有期間が割り当てられていることを特徴とする通信システム。
  13. 請求項12記載の通信システムにおいて、
    前記複数の端末群を接続する共有の通信路を、前記同一物理媒体としての電力線通信により構成したことを特徴とする通信システム。
  14. 請求項12記載の通信システムにおいて、
    前記複数の端末群を接続する共有の通信路を、前記同一物理媒体としての無線通信により構成されていることを特徴とする通信システム。
  15. 複数の端末によって1つの端末群を構成し、当該端末群に含まれる任意の端末同士で通信を行うための所定の通信路占有期間を割り当てた通信システムに設けられる端末であって、
    新たな他の端末が接続された場合、その新たな他の端末がそれ以外の端末との通信を行うための初期設定用通信を、前記端末群に対し割り当て済みの前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定する判定手段を有することを特徴とする端末。
  16. 複数の端末からなる端末群が、所定の通信路占有期間を占有して、当該端末群の任意の端末同士で通信を行う通信方法であって、
    新たな端末が接続されて通信を行うとき、その新たな端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信を前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定し、
    判定が満たされなかった場合、前記通信路占有期間以外の期間において前記初期設定用通信を行う
    ことを特徴とする通信方法。
  17. 複数の端末からなる端末群が所定の通信路占有期間を占有し当該端末群の任意の端末同士で通信を行う際に、新たに接続された端末が他の端末と通信を行うための初期設定用通信を前記通信路占有期間において行えるかどうかを判定することと、
    判定が満たされなかった場合、前記通信路占有期間以外の期間において前記初期設定用通信を行うことを前記新たに接続された端末に通知することを、
    前記端末に備えられた演算手段に実行させるための通信処理プログラム。
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