JPH09171707A - 光触媒担持照明器具 - Google Patents

光触媒担持照明器具

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JPH09171707A
JPH09171707A JP7349340A JP34934095A JPH09171707A JP H09171707 A JPH09171707 A JP H09171707A JP 7349340 A JP7349340 A JP 7349340A JP 34934095 A JP34934095 A JP 34934095A JP H09171707 A JPH09171707 A JP H09171707A
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Tetsuo Yoshimoto
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Koji Ueno
幸治 上野
Akira Fujishima
昭 藤嶋
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
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DAIKO ELECTRIC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭、殺菌、防汚等の効果を有する光触媒を
担持した照明器具であって光触媒と照明器具表面基体
との接着性が良好であり、光触媒活性が照明器具容器
の基体上へ担持されることにより低下せず、光触媒を
担持することによって光透過率を低下させることなく、
担持した光触媒によって接着層が劣化せず、長期にわ
たって強度を維持し耐久性を保っている実用的に優れた
光触媒担持照明器具を提供する。 【解決手段】光触媒層と照明器具基体表面との間に接着
層を設けた構造を有し、接着層が、シリコン含有量20
〜60重量%のシリコン変性樹脂、ポリシロキサンを3
〜60重量%含有する樹脂、又は、コロイダルシリカを
5〜40重量%含有する樹脂であり、光触媒層は、金属
酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルを25〜95重量
%含有する光触媒粒子複合体である事を特徴とする光触
媒を担持した照明器具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明を目的とする
光源を備えた照明器具であって、脱臭、殺菌、防汚等の
効果を有する光触媒を担持した照明器具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】紫外線のエネルギーによって、脱臭、殺
菌、有機物の分解、水の浄化、排水処理等の各種の化学
反応を進行させる光触媒として、n型半導体の酸化チタ
ンが知られている。光触媒をガラス板、管球、ガラス繊
維に担持する方法が種々提案されている(特開昭62−
66861、特開平5−309267、EP63306
4、US4888101)。しかし、触媒活性が低下し
易かったり、耐久性が不十分であったり、担持した光触
媒の光透過性が不十分だったり、製造コストが非常に高
い等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光触媒を照明器具上に
担持するために解決しなくてはならない課題として、
光触媒と照明器具表面基体との接着性が良好であるこ
と、光触媒活性が照明器具容器の基体上へ担持される
ことにより低下しないこと、光触媒を担持することに
よって光透過率を低下させないこと、担持した光触媒
によって接着層が劣化せず、長期にわたって強度を維持
し耐久性を保っていること、が上げられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる光触媒を
担持した照明器具は光触媒層と照明器具基体表面との間
に接着層を設けた構造を有し、接着層は、シリコン含有
量2〜60重量%のシリコン変性樹脂、ポリシロキサン
を3〜60重量%含有する樹脂、又は、コロイダルシリ
カを5〜40重量%含有した樹脂であり、光触媒層は、
金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルを25〜95
重量%含有する光触媒複合体である事を特徴とするもの
である。
【0005】光触媒層と照明器具基体表面との間に設け
た接着層は、光触媒層を基体表面に強固に接着させる作
用を有しており、また接着層自身が光触媒作用による劣
化を受けにくいという特徴を有している。
【0006】接着層として用いられる樹脂としては、シ
リコン、ポリシロキサン又はコロイダルシリカを通常実
施される方法で導入させたアクリル樹脂、アクリル−シ
リコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等が使用でき
るが、アクリル−シリコン樹脂やエポキシ−シリコン樹
脂を含むシリコン変性樹脂が耐久性の点で最も優れてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における接着剤の材質とし
ては、シリコン含有量2〜60重量%のアクリル−シリ
コン樹脂やエポキシ−シリコン樹脂等のシリコン変性樹
脂、ポリシロキサンを3〜60重量%含有する樹脂、も
しくはコロイダルシリカを5〜40重量%含有した樹脂
が、光触媒を強固に接着し、光触媒による接着層自身の
劣化が少ないため適当である。シリコン含有量が2重量
%未満のアクリル−シリコン樹脂やエポキシ−シリコン
樹脂等のシリコン変性樹脂、ポリシロキサン含有量が3
重量%未満の樹脂、もしくは、コロイダルシリカ含有量
が5重量%未満の樹脂では、光触媒層との接着が悪くな
り、また、接着層が光触媒により劣化しやすくなり、光
触媒層が剥離しやすくなる。シリコン含有量60重量%
を超えるアクリル−シリコン樹脂やエポキシ−シリコン
樹脂等のシリコン変性樹脂では、接着層と担体との接着
が悪く、また、接着層の硬度が小さくなるために耐摩耗
性が悪くなる。ポリシロキサン含有量が60重量%を超
える樹脂、もしくは、コロイダルシリカ含有量が40重
量%を超える樹脂では、接着層が多孔質となったり、担
体と接着層との間の接着性が悪くなり、光触媒はガラス
より剥離し易くなる。
【0008】接着層樹脂が、アクリル−シリコン樹脂や
エポキシ−シリコン樹脂等のシリコン変性樹脂の場合、
シリコンの樹脂への導入方法は、エステル交換反応、シ
リコンマクロマーや反応性シリコンモノマーを用いたグ
ラフト反応、ヒドロシリル化反応、ブロック共重合法等
種々あるが、どのような方法で作られた物でも使用でき
る。シリコンを導入する樹脂としては、アクリル樹脂や
エポキシ樹脂が成膜性、強靭性、担体との密着性の点で
最も優れているが、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂等どのような物でも使用できる。これらの
樹脂は、溶剤に溶けたタイプであってもエマルジョンタ
イプであってもどちらでも使用できる。架橋剤などの添
加物が含まれていても何等問題はない。
【0009】接着層樹脂がポリシロキサンを含有する場
合、そのポリシロキサンが炭素数1〜5のアルコキシ基
を持ったシリコンアルコキシドの加水分解物あるいは該
加水分解物から生成した物である時に、接着性及び耐久
性がより向上した光触媒を担持した照明器具が得られ
る。シリコンアルコキシドのアルコキシ基の炭素数が6
を超えると、高価であり、しかも、加水分解速度が非常
に遅いので、樹脂中で硬化させるのが困難になり、接着
性や耐久性が悪くなる。部分的に塩素を含んだシリコン
アルコキシドを加水分解したポリシロキサンを使用する
事もできるが、塩素を多量に含有したポリシロキサンを
使用すると、不純物の塩素イオンにより、光触媒活性が
低下したり、接着性を悪くする。ポリシロキサンの樹脂
への導入方法としては、シリコンアルコキシドモノマー
の状態で樹脂溶液へ混合し、接着層形成時に空気中の水
分で加水分解させる方法、前もって、シリコンアルコキ
シドを部分加水分解した物を樹脂と混合し、更に、保護
膜形成時に空気中の水分で加水分解する方法等種々ある
が、樹脂と均一に混合できる方法なら、どのような方法
の物でも良い。また、シリコンアルコキシドの加水分解
速度を変えるために、酸や塩基触媒を少量添加しても構
わない。ポリシロキサンを導入させる樹脂としては、ア
クリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ−シリ
コン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等どのような物
でも使用できるが、アクリル−シリコン樹脂やエポキシ
−シリコン樹脂を含むシリコン変性樹脂が耐久性の点で
最も優れている。
【0010】接着層が、コロイダルシリカを含有する樹
脂の場合、そのコロイダルシリカの粒子径は、10nm
以下が好ましい。10nm以上になると、接着層中の樹
脂は光触媒により劣化し易くなるばかりか、光触媒層と
接着層との接着性も悪くなる。このコロイダルシリカを
樹脂に導入する方法としては、樹脂溶液とコロイダルシ
リカ溶液を混合後、塗布ー乾燥して保護膜を形成する方
法が最も簡便であるが、コロイダルシリカを分散した状
態で、樹脂を重合し、合成したものを使用しても良い。
コロイダルシリカと樹脂との接着性および分散性を良く
するために、シランカップリング剤でコロイダルシリカ
を処理して用いても良い。コロイダルシリカを導入させ
る樹脂としては、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹
脂、エポキシ−シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂等どのような物でも使用できるが、アクリル−シリ
コン樹脂やエポキシ−シリコン樹脂を含むシリコン変性
樹脂が最も耐久性の点で優れている。コロイダルシリカ
は、珪酸ナトリウム溶液を陽イオン交換する事により作
られるシリカゾルであっても、シリコンアルコキシドを
加水分解して作られるシリカゾルであっても、どのよう
な物でも使用する事ができる。
【0011】接着層樹脂に光触媒作用による劣化を抑え
る目的で、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤等を混合
することにより耐久性を向上させることができる。使用
できる光安定化剤としては、ヒンダードアミン系が良い
が、その他の物でも使用可能である。紫外線吸収剤とし
てはトリアゾール系などが使用できる。添加量は、樹脂
に対して0.005wt%以上10wt%以下、好まし
くは0.01wt%以上5wt%以下である。また、接
着層上をシラン系若しくはチタン系カップリング剤で処
理すると光触媒層との接着性が向上する事がある。
【0012】接着層をガラスに担持する方法としては、
樹脂溶液を印刷法、シート成形法、スプレー吹き付け
法、ディップコーティング法、スピンコーティング法等
でコート、乾燥する方法が使用できる。乾燥する温度
は、溶媒や樹脂の種類によっても異なるが、一般的に1
50℃以下が良い。接着層の厚さは、0.5μm以上2
0μm以下とすることにより、光触媒層を強固に接着さ
せ、光触媒による劣化に耐えるという接着層に求められ
る特性を満足させることができる。
【0013】光触媒層中の金属酸化物ゲルもしくは金属
水酸化物ゲルは、光触媒粉末を固着し、接着層と強固に
接着させるだけでなく、ゲルが多孔質である事から吸着
性を持っており、光触媒活性を高める効果もある。この
金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルの光触媒層中
での含有量は、25〜95重量%が良い。25重量%以
下では、接着層との接着が不十分となり、95重量%以
上では、光触媒活性が不十分となる。また、金属酸化物
ゲルもしくは金属水酸化物ゲルの比表面積が100m2
/g以上あると、接着性はより強固になり、触媒活性も
向上する。材質としては、ケイ素、アルミニウム、チタ
ニウム、ジルコニウム、マグネシウム、ニオビウム、タ
ンタラム、タングステンの金属の酸化物ゲルもしくは水
酸化物ゲルが良い。また、これらを混合したゲルでも、
共沈法などの方法で作られる複合酸化物ゲルを使用して
も良い。光触媒と混合するためには、ゲルとなる前のゾ
ルの状態で混合するか、もしくは、ゾルを調製する前の
原料の段階で混合するのが望ましい。ゲルを調製する方
法には、金属塩を加水分解する方法、中和分解する方
法、イオン交換する方法、金属アルコキシドを加水分解
する方法等があるが、ゲルの中に光触媒粉末が均一に分
散された状態で得られるものであればいずれの方法も使
用可能である。但し、ゲル中に多量の不純物が存在する
と、光触媒の接着性や触媒活性に悪影響を与えるので、
不純物の少ないゲルの方が好ましい。特に、ゲルの中に
有機物が5%以上存在すると、光触媒活性が低下する。
【0014】光触媒層中の光触媒としては、TiO2
ZnO、SrTiO3、CdS、GaP、InP、Ga
As、BaTiO3、K2NbO3、Fe23、Ta
25、WO3、SnO2、Bi23、NiO、Cu2O、
SiC、SiO2、MoS2、InPb、RuO2、Ce
2、などおよび、これらの光触媒にPt、Rh、Ru
2、Nb、Cu、Sn、NiOなどの金属及び金属酸
化物を添加した公知のものが全て使用できる。光触媒層
中の光触媒の含有量は、多量なほど触媒活性が高くなる
が、接着性の点から75重量%以下が好ましい。
【0015】光触媒層を接着層上へ形成するには、金属
酸化物ゾルもしくは金属水酸化物ゾル溶液中に光触媒を
分散した懸濁液を接着層を形成するのと同様のコート法
でコートする事ができる。金属酸化物ゾルもしくは金属
水酸化物ゾルの前駆体溶液の状態で光触媒を分散し、コ
ート時に加水分解や中和分解してゾル化もしくはゲル化
させても良い。ゾルを使用する場合には、安定化のため
に、酸やアルカリの解膠剤等が添加されていても良い。
また、ゾル懸濁液中に光触媒に対し、5重量%以下の界
面活性剤やシランカップリング剤などを添加して、接着
性や操作性を良くする事もできる。光触媒層形成時の乾
燥温度としては、担体材質及び接着層中の樹脂材質によ
っても異なるが、50℃以上200℃以下が好ましい。
【0016】光触媒層の厚さを0.1μm以上10μm
以下にし、しかも、結晶粒子径が40nm以下の光触媒
粒子および比表面積100m2/g以上の金属酸化物ゲ
ルもしくは金属水酸化物ゲルを用いると、実用上十分な
光触媒活性を有するとともに、光触媒層と接着層の合計
の波長550nmの全光線透過率が70%以上になる。
【0017】照明器具の基体容器表面に接着層と光触媒
層を設けた照明器具は、容器表面で有害な紫外線を吸収
して外部への放出を防止する事ができる。また、蛍光灯
の場合には、従来容器内に塗布する蛍光体に紫外線吸収
剤を添加するのが通例であったが、こうした措置が不要
となる。本発明の接着層と光触媒層を設けた担持体は、
紫外線強度3mW/cm2のブラックライトの光を温度
40℃相対湿度90%のもとで500時間照射した後で
も、JIS K 5400の碁盤目テープ法による付着
性が、評価点数6点以上を維持するような高耐久性を示
す物も出来る。
【0018】本発明にかかる光触媒担持照明器具は、光
触媒作用による抗菌、防汚、消臭効果を発揮させるのに
好適なものであり、その内部に少なくとも紫外線を放射
する白熱電球、ハロゲンランプ、放電ランプ、蛍光ラン
プ、HIDランプ等の光源を含むものであり、以下の4
種類に大別される。
【0019】(1)完全密閉型 器具内部の光源の設置箇所と外部の空気が流通しないよ
うパッキン等で完全に密閉したタイプのもので、防雨、
防湿型となっているものである。こうした器具では外部
表面に本発明にかかる光触媒を担持塗布するのが望まし
く、図1に示したような太線部分の外部に本発明にかか
る光触媒を担持塗布することが好ましい。図1に示した
ような透明または拡散透過性の材料で光源を包み込むよ
うに覆う天井直付けタイプのみにとどまらず、吊り下げ
型(ペンダント)、壁掛け型(ブラケット)、スタンド
タイプ等の器具があり、グローブの形状も球状、立方体
状などあらゆる形状、あらゆる向きのものに好ましく適
用できる。また、同じように透明もしくは拡散透過性の
材料で光源の手前を覆うカバー型のものもあり、図2に
示したような天井直付けタイプのみにとどまらず、吊り
下げ型(ペンダント)、壁掛け型(ブラケット)、埋め
込み型、スタンドタイプ等の器具が考えられ、カバーの
形状も平面状、立体面状などあらゆる形状、あらゆる向
きのものに好ましく適用できる。
【0020】(2)簡易密閉型 透明または拡散透過性の材料で外観上光源は密閉されて
いるが器具内外の空気の流通がある形状のもので、こう
した器具では外部露出面と器具内部面の両方に本発明に
かかる光触媒を担持塗布するのが望ましく、図3に示し
たような太線部分の内側と外側の両方に本発明にかかる
光触媒を担持塗布するのが好ましい。図3に示した床設
置タイプのスポットライトにとどまらず、吊り下げ型
(ペンダント)、壁掛け型(ブラケット)、スタンドタ
イプ、あるいは携帯用の各種照明機器等の器具が考えら
れ、前面ガラスの形状も円形、多角形などあらゆる形
状、あらゆる向きのものに好ましく適用できる。
【0021】(3)開放型 光源を設置した箇所と外部との空気の流通があるタイプ
のもので、透明または拡散透過性の材料で光源を包み込
むように覆うタイプのグローブ型(図4)、透明または
拡散透過性の材料で光源の手前を覆うタイプのカバー型
(図5)、透明または拡散透過性の材料で光源の周囲を
覆うタイプのセード型(図6)、反射現象によって配光
を制御する反射板(図7)、不透明または拡散透過性の
材料によって拡散させ反射または吸収によって配光を制
御するバッフル(図8)、などが挙げられる。図に示し
たもの以外に、吊り下げ型(ペンダント)、壁掛け型
(ブラケット)、埋め込み型、スタンドタイプ等の器具
が考えられ、その形状や向きもあらゆるものに好ましく
適用できる。こうしたタイプでは本発明にかかる光触媒
は各図の太線部分で示した部分だけでなく、光源からの
光が直接照射される箇所で光触媒作用による抗菌、防
汚、消臭効果を発揮させたい箇所全てに担持塗布するの
が望ましい。
【0022】(4)その他 その他の本発明にかかる光触媒の担持塗布に好適な照明
器具部品としては、遮光版によって配光を制御するルー
パー、シャンデリアなどに使用される装飾パーツである
ストラスビーズ、照明光源を内部に含む各種表示パネ
ル、ミラーボール、などの光源からの光が照射される表
面および外部からの空気が入り込む部分に本発明にかか
る光触媒を担持塗布するのが好ましい。
【0023】本発明による光触媒担持照明器具では、光
源からの光が直接または間接に照射される部位に光触媒
が担持されているものであれば良く、照明器具を構成す
る部品であるソケット、スイッチ操作部、光源を支持す
るポール、フレーム、アームなどの光源支持部分、光源
から照射される光の光路上に設置されたプリズム、レン
ズ、反射体、ルーパー、バッフルなどの各種制光体、な
どにも本発明にかかる光触媒の担持は好ましく適用でき
る。
【0024】本発明による照明器具は、光触媒層を接着
層を介して担持した部位の表面温度が200℃以下であ
ればいずれの部位にでも担持可能であり、その光触媒作
用による抗菌、消臭、防汚などの優れた効果が期待でき
るため、家庭やオフィスなどの室内照明用、輸送体であ
る自転車、自動車、船舶、航空機、電車などの車両用、
シャンデリアなどの装飾用、浴室や厨房などの高温多湿
環境用、街路灯、道路灯、公園灯、標識灯、信号灯、ト
ンネル灯などの屋外用、舞台やスタジオなどの特殊照明
用、冷蔵庫や脱臭機器用、各種保存容器内部に組み込ん
で装着される機器用、携帯用照明機器用などの非常に広
範な用途での使用に適している。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例1 懐中電灯 市販の蛍光ランプを光源とする懐中電灯の前面のプラス
チックレンズを取り外しこのレンズの外部表面に、シリ
コン含有量3重量%のアクリルシリコン樹脂20重量%
含有するキシレン溶液にポリシロキサン(コルコート
(株)製メチルシリケート51)をアクリルシリコン樹
脂に対して25重量%混合し、イソプロパノールで固形
分として15重量%になるよう希釈した溶液を、岩田塗
装機工業(株)製スプレーガンWIDER88型を使用
してスプレー塗布し、100℃で120分乾燥して接着
層を形成させた。次に、この接着層を形成させたプラス
チックレンズに、アンモニア水で解膠した酸化チタン含
有量15重量%の酸化チタンゾルを酸化珪素含有量20
重量%のシリカゾルに中に、界面活性剤の存在下分散さ
せ、イオン交換水で酸化物濃度10重量%に希釈した光
触媒層用溶液を、接着層と同様の方法により塗布し、1
00℃で120分乾燥して光触媒担持懐中電灯用レンズ
とした。(sample 1)
【0027】実施例2 浴室照明カバー 図1に示したような透明または拡散透過性の材料で光源
を包み込むように覆う完全密閉型の天井直付けタイプの
浴室照明用の浴室照明器具の太線部の外部表面に、実施
例1と同一の材料と方法とにより接着層と光触媒層を塗
布して光触媒担持浴室照明カバーとした。(sampl
e 2)
【0028】実施例3 簡易密閉床置き型 図2に示した床設置タイプのスポットライトの太線部分
の内部及び外部表面に実施例1と同一の材料と方法とに
より接着層と光触媒層を塗布して光触媒担持スポットラ
イトとした。(sample 3)
【0029】実施例4 開放グローブタイプ 図3に示した、透明または拡散透過性の材料で光源を包
み込むように覆うタイプのグローブ型照明器具の太線部
の内部および外部表面に実施例1と同一の材料と方法と
により接着層と光触媒層を塗布して光触媒担持照明グロ
ーブとした。(sample 4)
【0030】実施例5 開放カバータイプ 図4に示した、透明または拡散透過性の材料で光源の手
前を覆うタイプのカバー型照明器具の太線部の内部およ
び外部表面に実施例1と同一の材料と方法とにより接着
層と光触媒層を塗布して光触媒担持照明カバーとした。
(sample5)
【0031】実施例6 開放セードタイプ 図5に示した、透明または拡散透過性の材料で光源の周
囲を覆うスタンドタイプのセード型照明器具の太線部の
内部および外部に実施例1と同一の材料と方法とにより
接着層と光触媒層を塗布して光触媒担持セードとした。
(sample6)
【0032】実施例7 反射板 図6に示した、反射現象によって配光を制御する反射板
に実施例1と同一の材料と方法とにより接着層と光触媒
層を塗布して光触媒担持反射板とした。(sample
7)
【0033】実施例8 バッフル 図7に示した不透明または拡散透過性の材料によって拡
散させ反射または吸収によって配光を制御するバッフル
部分に実施例1と同一の材料と方法とにより接着層と光
触媒層を塗布して光触媒担持体とした。(sample
8)
【0034】実施例9 ルーバー 図8に示した、遮光版によって配光を制御するルーバー
に実施例1と同一の材料と方法とにより接着層と光触媒
層を塗布して光触媒担持ルーバーとした。(sampl
e 9)
【0035】実施例10 ストラスビーズ シャンデリアなどに使用される装飾パーツであるストラ
スビーズに実施例1と同一の材料と方法とにより接着層
と光触媒層を塗布して光触媒担持ストラスビーズとし
た。(sample 10)
【0036】実施例11 ミラーボール ミラーボールの表面にに実施例1と同一の材料と方法と
により接着層と光触媒層を塗布して光触媒担持ミラーボ
ールとした。(sample 11)
【0037】実施例12 以下、本発明の第12の実施例を図9から図12に示
す、道路用照明装置を参照して説明する。図9は道路用
照明装置を示す縦断面図で、図10はその斜視図、図1
1はその一部を切り欠いた背面図で、図12は平面図で
あり、図13は光触媒を担持した透光性カバーの模式図
である。これら図9から図13に示す道路用照明装置1
は、ポール2の先端に取り付けられ、例えば高速道路、
一般道路に沿って配設されている。この道路用照明装置
1は、平面ほぼ長円形状の器具本体3を有し、この器具
本体3の基端には支柱であるポール2に取り付けるため
のポール支持部4が形成され、器具本体3の先端側には
下面向けに閉口5が形成され、器具本体3の内面にはこ
の閉口5に対向して、照射された光を閉口5方向に向け
て反射する複数の反射板6、7、が取り付けられるとと
もに、これらの基端側にはランプソケット8がランプソ
ケット取り付け板9をを介して取り付けられており、こ
のランプソケット取り付け板9にも基端側へ照射された
光を反射する反射板10が取り付けられている。なお、
ランプソケット8には、300nmないしは400nm
の紫外線量を1000lm当たり0.05W以上放射す
る光源としてのHIDランプである高圧水銀ランプが着
脱自在に取り付けられる。また、閉口5にはほぼ半球状
の硬質ガラス製の透光性カバーとしてのグローブ12が
枠体13に保持されて閉口5の先端側の器具本体3に設
けられた蝶番14により開閉可能に取り付けられ、閉口
5の基端側の器具本体3に設けられたラッチ15にて、
グローブ12および枠体13が閉口5を閉塞した状態
で、枠体13が器具本体3に保持される。さらに、器具
本体3には、枠体13を器具本体3に閉塞した状態で水
密にシールするパッキング16が取り付けられている。
【0038】次に、本実施例の作用について説明する。
先ず、光源である高圧水銀ランプ11を点灯させ、可視
光線および300nmから400nmの光を照射する。
高圧水銀ランプ11からの光は、反射板6、7で反射さ
れ、あるいは直接グローブ12に達し、グローブ12を
介して下方に照射される。グローブ12には、実施例1
と同様の材料と方法とにより接着層と光触媒層が形成さ
れており、グローブ12に達した紫外線は図13の光触
媒層18にて吸収され、光触媒層18内の酸化チタンに
より光触媒作用を起こさせる。そのため光触媒層18に
付着した汚れである有機物等をより効率的に酸化、分解
し、見かけ上、光触媒層18には汚れが付着しにくくな
る。従って、グローブ12の表面に、タバコの脂、油脂
成分、などの埃やゴミが堆積しても、これら有機物の付
着を効果的に防止して、グローブ12を介して照射され
る光束の低下を防止でき、グローブ12を拭く掃除が不
要になり、メンテナンス費用が削減できる。
【0039】実施例13 次に、第13の実施例を図14から図16に示すトンネ
ル照明装置を参照して説明する。図14はトンネル照明
装置の斜視図で、図15は正面図、図16は一部を切り
欠いた側面図であり、これら図14から図16に示すト
ンネル用照明装置21は、例えばトンネル内に配設され
ている。このトンネル照明装置21は、中央の薄箱直方
体の器具本体22を有し、この器具本体22の下面に閉
口23が形成され、器具本体22の背面には取り付け用
の板状の取り付け脚24が形成されている。また、器具
本体22の反射板25が取り付けられ、この反射板25
の長手方向の一端面にはランプソケット26が取り付け
られ、このランプソケット26には、300nmないし
は400nmの紫外線量を1000lm当たり0.05
W以上放射する光源としての高圧ナトリウムランプ27
が着脱自在に取り付けられる。また、開口23には平板
状の強化ガラス製の透光性カバーとしての照明カバー2
8が枠本体29に保持されて開口23の一端に設けられ
た蝶番31により開閉可能に取り付けられ、閉口23の
他側に設けられたラッチ32にて、照明カバー28およ
び枠体29が閉口23を閉塞した状態で、枠体29が器
具本体22に保持される。さらに、器具本体22には、
枠体13を器具本体22に閉塞した状態で水密にシール
するパッキング33が取り付けられている。さらに照明
カバー28の外表面側には、第12の実施例の図13に
示すものと同様の本発明にかかる接着層と光触媒層が形
成されている。そして、本実施例も高圧ナトリウムラン
プ27を点灯させることにより、第一の実施例と同様の
作用および効果を示すものとなる。
【0040】実施例14 第14の実施例を図17から図19に示すトンネル用照
明装置である非常駐車帯用照明器具を参照して説明す
る。図17は非常駐車帯用照明装置を示す斜視図で、図
18は正面図で、図19は一部を切り欠いた側面図であ
り、これら図17から図19に示すトンネル用照明装置
41は、例えばトンネル内の非常駐車帯に配設されてい
る。これら図17から図19に示す非常駐車帯用照明装
置41は、中空の細長直方体の器具本体42を有し、こ
の器具本体42の下面に閉口43が形成され、器具本体
42の背面には取り付け用の板状の取り付け脚44が形
成されている。また、器具本体42内には閉口43に対
向して照射された光を閉口43方向に向けて反射する板
状の反射板45が取り付けられるとともに、この反射板
45の長手方向の両端にはそれぞれ対向して対をなすラ
ンプソケット46、46間には、光源としての直管型蛍
光ランプ47、47が着脱自在に取り付けられている。
なお、直管型蛍光ランプに代えて環状型あるいはコンパ
クト型の蛍光ランプを使用しても、同様の効果を得るこ
とができる。 なお、蛍光ランプ47は、水銀およびア
ルゴンガスなどの不活性ガスの希ガスが封入されるとと
もに、図示しない内部に形成された蛍光体層を、水銀か
ら放出された紫外線により励起されて可視光に変換する
3波長型蛍光体等で形成されている。
【0041】上記3波長型蛍光体は、例えば616nm
付近にピーク波長を有する赤系蛍光体として(Y,G
d)BO3:Eu、540nm付近にピーク波長を有す
る緑色蛍光体としてCaPO4、450nm付近にピー
ク波長を有する青色蛍光体としてBaMgAl14O23:
Euが使用されている。一般照明用の蛍光ランプ47
は、通常、紫外線の出力を極力防止するように考慮され
ているが、水銀の輝線である波長365nmの近紫外線
が僅かに放出されている。なお、蛍光ランプ47は、3
波長型にとどまらず、ハロ燐酸カルシウム蛍光体あるい
はその他に使用されている蛍光体を使用しても同様の効
果を得ることができる。また、開口部43には平板状の
強化ガラス製の透光性カバーとしての照明カバー48が
枠体49に保持されて閉口43の一側に設けられた蝶番
51により開閉可能に取り付けられ、開口43の他側に
設けられたラッチ52にて、照明カバー48および枠体
49が閉口43を閉塞した状態で、枠体49が器具本体
42に保持されている。
【0042】そして、この第14の実施例も、蛍光ラン
プ47を点灯させることにより、第12の実施例と同じ
く透光性カバー48に塗布担持された本発明にかかる接
着層と光触媒層が設けられており、実施例12と同様の
作用および効果を示すものとなっている。
【0043】実施例1〜11 で得られたsampl
e.1〜11について、JIS K5400に規定され
た碁盤目テープ法による付着性試験、温度40℃相対湿
度90%のもとで各々の照明器具を5000時間点灯使
用した後の碁盤目テープ法による付着性を調べ耐久性を
評価した。また、光触媒活性の指標となるサラダ油分解
活性と抗菌活性を調べ、結果をまとめて表1に示した。
【0044】<試験法> 1)サラダ油分解活性(防汚特性) 光触媒を担持した照明器具の表面に、市販のサラダ油
(日清精油(株)製)をティッシュペーパーを使用して
塗布量が0.1mg/cm2になるよう塗布し調製した照
明器具を点灯し、点灯中の重量変化を0.1mgまで測
定可能な精密天秤で秤量して記録した。48時間後にお
ける塗布サラダ油の重量残存率により評価し、評価基準
は以下の通りとした。 48時間光照射後のサラダ油残存率 評価 10%以下 A 30〜10% B 50〜30% C 80〜50% D 80%以上 E
【0045】2)抗菌性評価 光触媒を担持した照明器具の光触媒を担持した容器表面
部分を切断し2〜3cm角の大きさの試料を調製した。
この試料の光触媒担持面を80%エタノールで消毒し1
50℃で乾燥して滅菌後、予め前培養と希釈を行って菌
濃度を105個/mlに調節しておいた大腸菌の菌液を
0.2ml試料面に滴下しインキュベーター内にセット
する。白色蛍光灯(15W×2本、光源との距離10c
m)の光を照射したもの、および光照射を全く行わなか
ったもの、の2種の光照射条件で各々4個の試料をセッ
トする。所定時間後(1、2、3、4時間後)に試料を
取り出し、滅菌生理食塩水に浸した滅菌ガーゼで試料上
の菌液を拭き取る。拭き取った滅菌ガーゼを10mlの
滅菌生理食塩水に入れ十分撹拌する。この上澄み菌液を
オートクレーブ滅菌した95mmφのシャーレ寒天培地
に植え付け、36℃24Hr培養後大腸菌のコロニー数
を計数する。インキュベーターに入れるまでの操作を全
く同一にした基準菌数測定用試料を同一の方法により調
製し、滅菌生理食塩水の上澄み液をシャーレ寒天培地に
植え付けて24Hr培養後の大腸菌のコロニー数を計数
する。その数値を基準にして各試料の所定時間後におけ
る大腸菌の生存率を算出する。4時間経過後の蛍光灯の
光を照射した試料の大腸菌の残存率により評価し、評価
基準は以下の通りとした。 4時間後の大腸菌残存率 評価 20%以下 A 20〜40% B 40〜60% C 60〜80% D 80%以上 E
【0046】3)付着性評価 JIS K 5400に規定する碁盤目テープ法試験に
より、付着性の評価を行った。切り傷の間隔を2mmと
し、ます目の数を25コとした。評価点数は、JIS
K 5400に記載の基準で行った。
【0047】4)耐久性評価 光触媒を担持した照明器具の光触媒を担持した容器表面
部分を切断し2〜3cm角の大きさの試料を調製した。
この光触媒を担持した試料にブラックライトで紫外線強
度3mW/cm2の光を温度40℃相対湿度90%の恒
温恒湿槽内で500時間照射後、JIS K 5400
に規定の碁盤目テープ法による付着性を測定し、耐久性
の評価とした。評価点数は、付着性評価と同じである。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】高い光触媒活性を有し、光透過性が高
く、しかも劣化しにくい耐久性の高い光触媒を担持した
照明器具を、抗菌、脱臭、防汚等を目的として病院、オ
フィス、工場、道路等の照明器具の幅広い利用分野に適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2に係わる照明器具の概略断面図
【図2】 実施例3に係わる照明器具の概略断面図
【図3】 実施例4に係わる照明器具の概略断面図
【図4】 実施例5に係わる照明器具の概略断面図
【図5】 実施例6に係わる照明器具の概略断面図
【図6】 実施例7に係わる照明器具の概略断面図
【図7】 実施例8に係わる照明器具の概略断面図
【図8】 実施例9に係わる照明器具の概略断面図
【図9】 実施例12に係わる道路用照明装置を示す
縦断面図
【図10】 同上斜視図
【図11】 同上一部を切り欠いた背面図
【図12】 同上平面図
【図13】 同上光触媒を担持したグローブの断面模式
【図14】 実施例13に係わるトンネル用照明装置を
示す斜視図
【図15】 同上正面図
【図16】 同上一部を切り欠いた側面図
【図17】 実施例14に係わるトンネル用照明装置を
示す斜視図
【図18】 同上正面図
【図19】 同上一部を切り欠いた側面図
【符号の説明】
1 道路用照明装置 2 ポール 3、22、42、62 器具本体 11 光源としての高圧水銀ランプ 12 透光性カバーとしてのグローブ 17 接着層 18 光触媒層 21 トンネル用照明装置 27 高圧ナトリウムランプ 28、48 透光性カバーとしての照明カバー 33 パッキング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592116165 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地の2 ニューシティ本郷台D棟213号 (72)発明者 木村 信夫 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 阿部 真治 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 吉本 哲夫 神奈川県小田原市高田345 日本曹達株式 会社小田原研究所内 (72)発明者 石崎 有義 東京都品川区東品川4丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 上野 幸治 大阪府東大阪市川田4丁目1番23号 大光 電機株式会社内 (72)発明者 藤嶋 昭 神奈川県川崎市中原区中丸子710番地5 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地2 ニ ューシティ本郷台D棟213号

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明を目的とする主たる光成分のほかに
    紫外光成分を含む光を放射する光源を備えた照明器具に
    おいて、光源からの光が直接もしくは間接に照射される
    部位の表面の少なくとも一部に、接着層を介して光触媒
    層を設けた構造を有し、接着層がシリコン含有量20〜
    60重量%のシリコン変性樹脂、ポリシロキサンを3〜
    60重量%含有する樹脂、または、コロイダルシリカを
    5〜40重量%含有する樹脂であり、光触媒層は、金属
    酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルを25〜95重量
    %含有する光触媒粒子複合体であることを特徴とする光
    触媒担持照明器具。
  2. 【請求項2】 接着層が、シリコン変性樹脂で、シリコ
    ン変性樹脂がアクリル−シリコン樹脂であることを特徴
    とする請求項1記載の光触媒担持照明器具。
  3. 【請求項3】 接着層が、ポリシロキサンを含有する樹
    脂で、ポリシロキサンが、C1〜C5のアルコキシ基を持
    ったシリコンアルコキシドの加水分解物あるいは該加水
    分解物から生成されるものであることを特徴とする請求
    項1記載の光触媒担持照明器具。
  4. 【請求項4】 接着層が、コロイダルシリカを含有する
    樹脂で、コロイダルシリカの粒子径が、10nm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の光触媒担持照明器
    具。
  5. 【請求項5】 接着層が、ポリシロキサンを含有するシ
    リコン変性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3記
    載の光触媒担持照明器具。
  6. 【請求項6】 接着層が、コロイダルシリカを含有する
    シリコン変性樹脂であることを特徴とする請求項1、2
    または4記載の光触媒担持照明器具。
  7. 【請求項7】 光触媒層中の金属酸化物ゲルもしくは金
    属水酸化物ゲルが、比表面積100m2/g以上を有す
    る多孔性の金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルで
    あり、珪素、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウ
    ム、マグネシウム、ニオビウム、タンタラム、タングス
    テンの中から選ばれた一種もしくは二種以上の金属酸化
    物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルからなるものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜6記載の光触媒担持照明器
    具。
  8. 【請求項8】 接着層の厚さが、0.5〜20μmであ
    ることを特徴とする請求項1〜7記載の光触媒担持照明
    器具。
  9. 【請求項9】 光触媒層の厚さが、0.1〜20μmで
    あることを特徴とする請求項1〜8記載の光触媒担持照
    明器具。
  10. 【請求項10】 接着層と光触媒層を設けた照明器具に
    おいて、該照明器具を温度40℃相対湿度90%のもと
    で500時間点灯した後で、JIS K 5400に規
    定された碁盤目テープ法による付着性が評価点数6点以
    上であることを特徴とする請求項1〜9記載の光触媒担
    持照明器具。
  11. 【請求項11】 照明器具が室内照明用であることを特
    徴とする請求項1〜10記載の光触媒担持照明器具。
  12. 【請求項12】 照明器具が輸送体である自転車、自動
    車、船舶、航空機、電車用であることを特徴とする請求
    項1〜10記載の光触媒担持照明器具。
  13. 【請求項13】 照明器具がシャンデリアであることを
    特徴とする請求項1〜10記載の光触媒担持照明器具。
  14. 【請求項14】 照明器具が浴室もしくは厨房用である
    ことを特徴とする請求項1〜10記載の光触媒担持照明
    器具。
  15. 【請求項15】 照明器具が街路灯、道路灯、標識灯、
    信号灯またはトンネル灯であることを特徴とする請求項
    1〜10記載の光触媒担持照明器具。
  16. 【請求項16】 照明器具が舞台もしくはスタジオ照明
    用であることを特徴とする請求項1〜10記載の光触媒
    担持照明器具。
  17. 【請求項17】 照明器具が冷蔵庫内部で使用されるも
    のであることを特徴とする請求項1〜10記載の光触媒
    担持照明器具。
  18. 【請求項18】 照明器具が保存容器内部で使用される
    ものであることを特徴とする請求項1〜10記載の光触
    媒担持照明器具。
  19. 【請求項19】 照明器具が脱臭機器内部で使用される
    ものであることを特徴とする請求項1〜10記載の光触
    媒担持照明器具。
  20. 【請求項20】 照明器具が携帯用照明機器であること
    を特徴とする請求項1〜10記載の光触媒担持照明器
    具。
  21. 【請求項21】 照明器具が放電灯を光源として使用す
    るものであることを特徴とする請求項1〜20記載の光
    触媒担持照明器具。
  22. 【請求項22】 照明器具が蛍光ランプを光源として使
    用するものであることを特徴とする請求項1〜20記載
    の光触媒担持照明器具。
  23. 【請求項23】 照明器具がハロゲンランプを光源とし
    て使用するものであることを特徴とする請求項1〜20
    記載の光触媒担持照明器具。
  24. 【請求項24】 照明器具が白熱電球を光源として使用
    するものであることを特徴とする請求項1〜20記載の
    光触媒担持照明器具。
  25. 【請求項25】 照明器具がHIDランプを光源として
    使用するものであることを特徴とする請求項1〜20記
    載の光触媒担持照明器具。
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