JPH09171442A - 上位装置、プリンタ装置及びネットワーク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】あるオペレータによる印刷指示に従って印刷が
行われた用紙を、他のオペレータが誤って入手してしま
うことがないようにする。 【解決手段】アプリケーション２５によって作成された
データファイル２６と、オペレータによる印刷指示によ
って、前記データファイル２６をプリントファイル２８
にし、該プリントファイル２８を印刷データとしてイン
タフェースを介してプリンタ装置３１に転送するプリン
タドライバ２７とを有する。そして、前記印刷データに
はコードがセットされる。この場合、オペレータが上位
装置に印刷指示を与えると、上位装置は、前記データフ
ァイル２６をプリントファイル２８にし、該プリントフ
ァイル２８を印刷データとしてインタフェースを介して
プリンタ装置３１に転送する。したがって、プリンタ装
置３１において、前記印刷データにセットされたコード
に基づいて印刷を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、上位装置、プリン
タ装置及びネットワーク装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の上位装置と共通のプリンタ
装置とを接続したネットワーク装置においては、各上位
装置からプリンタ装置に印刷データを転送することによ
って印刷を行うことができるようになっている（第３回
ＮＩＰ技術講習会講演予稿集Ｐ．４１−４８参照）。

【０００３】図２は従来のネットワーク装置のブロック
図である。なお、この場合、上位装置としてのパーソナ
ルコンピュータ２４からプリンタ装置１１に印刷データ
を転送することによって印刷を行う場合について説明す
る。図に示すように、プリンタ、発券機、通帳記帳機等
のプリンタ装置１１は、コントローラ部１２及びエンジ
ン部１３から成る。また、前記コントローラ部１２は、
上位インタフェース処理部１４、受信バッファ１５、コ
マンド解析部１６、ページバッファ１７、印刷イメージ
展開部１８及びラスタバッファ１９を有し、エンジン部
１３は、エンジン制御部２１及び書込バッファ２２を有
する。そして、前記コマンド解析部１６は、文字展開処
理部１６ａ、グラフィックス処理部１６ｂ及びイメージ
データ処理部１６ｃを有する。

【０００４】一方、パーソナルコンピュータ２４は、Ｄ
ＯＳ２４ａ、Ｗｉｎｄｏｗｓ２４ｂ等の基本システム、
アプリケーション（ＡＰ）２５、該アプリケーション２
５によって作成されたデータファイル２６、プリンタド
ライバ２７及びプリントファイル２８を有する。そし
て、前記プリンタ装置１１とパーソナルコンピュータ２
４とは、インタフェース、例えば、パラレルインタフェ
ース２９によって接続され、ネットワーク装置を構成す
る。

【０００５】次に、前記構成のネットワーク装置の動作
について説明する。まず、パーソナルコンピュータ２４
のアプリケーション２５によってデータファイル２６が
作成され、図示しない記憶装置に格納される。そして、
オペレータが図示しない操作パネル等を操作することに
よってパーソナルコンピュータ２４に印刷指示が与えら
れると、プリンタドライバ２７は、前記データファイル
２６をプリンタコマンドに変換し、該プリンタコマンド
をプリントファイル２８として前記記憶装置に格納す
る。

【０００６】次に、前記プリンタドライバ２７は、前記
記憶装置からプリントファイル２８を読み出し、該プリ
ントファイル２８を印刷データとしてパラレルインタフ
ェース２９を介しプリンタ装置１１に転送する。該プリ
ンタ装置１１において、上位インタフェース処理部１４
は印刷データを受信し、受信バッファ１５に格納する。
続いて、コマンド解析部１６は、前記受信バッファ１５
に格納された印刷データを順次読み出し、文字展開処理
部１６ａ、グラフィックス処理部１６ｂ及びイメージデ
ータ処理部１６ｃによって文字、図形等のコマンドを解
析し、印刷データを印刷イメージとして展開するための
ディスプレイリストを作成し、該ディスプレイリストを
ページバッファ１７に格納する。

【０００７】次に、印刷イメージ展開部１８は、ページ
バッファ１７から前記ディスプレイリストを読み出し、
該ディスプレイリストを印刷方向順に配列し、ラスタバ
ッファ１９に印刷イメージとして展開する。そして、該
ラスタバッファ１９に印刷イメージが展開されるのと同
時に、エンジン部１３のエンジン制御部２１は、ラスタ
バッファ１９から印刷イメージを読み出し、該印刷イメ
ージをイメージデータとして書込バッファ２２に書き込
む。さらに、前記エンジン制御部２１は、書込バッファ
２２に書き込まれたイメージデータに従って図示しない
書込ヘッドを制御し、用紙３０に文字、図形等を印刷す
る。

【０００８】次に、複数のパーソナルコンピュータ２４
と一つのプリンタ装置１１とを接続して構成されたネッ
トワーク装置について説明する。図３は従来のネットワ
ーク装置の概念図である。図において、１１はネットワ
ーク装置において共通のプリンタ装置であり、該プリン
タ装置１１に複数のパーソナルコンピュータ２４がパラ
レルインタフェース２９を介して接続される。

【０００９】ここで、二つのパーソナルコンピュータ２
４において、それぞれのアプリケーション２５（図２）
によってデータファイル２６が作成され、各パーソナル
コンピュータ２４に印刷指示が与えられると、前記プリ
ンタ装置１１の上位インタフェース処理部１４は、各パ
ーソナルコンピュータ２４から転送された印刷データ
を、受信した順に受信バッファ１５に格納する。

【００１０】したがって、エンジン部１３において、受
信された印刷データの順に印刷が行われる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のプリンタ装置においては、印刷が行われた後の用紙
３０を誰でも入手することができるようになっているの
で、あるオペレータによる印刷指示に従って印刷が行わ
れた用紙３０を、他のオペレータが誤って入手してしま
うことがある。

【００１２】本発明は、前記従来のプリンタ装置の問題
点を解決して、あるオペレータによる印刷指示に従って
印刷が行われた用紙を、他のオペレータが誤って入手し
てしまうことがない上位装置、プリンタ装置及びネット
ワーク装置を提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】そのために、本発明の上
位装置においては、アプリケーションによって作成され
たデータファイルと、オペレータによる印刷指示によっ
て、前記データファイルをプリントファイルにし、該プ
リントファイルを印刷データとしてインタフェースを介
してプリンタ装置に転送するプリンタドライバとを有す
る。

【００１４】そして、前記印刷データにはコードがセッ
トされる。本発明のプリンタ装置においては、インタフ
ェースを介して上位装置から転送された印刷データを受
信する上位インタフェース処理部と、コードを入力する
ためのコード入力部と、各上位装置から転送される印刷
データに対応させて配設された複数のバッファメモリ
と、受信された印刷データにセットされたコードを読み
取るとともに、該コードと前記コード入力部に入力され
たコードとを比較し、比較結果に基づいて真偽信号を発
生させるコード識別部と、該コード識別部によって発生
させられた真偽信号に基づいて、前記複数のバッファメ
モリからのデータを選択的に送信するゲート部とを有す
る。

【００１５】本発明のネットワーク装置においては、コ
ードがセットされた印刷データを転送する複数の上位装
置と、該各上位装置から転送された印刷データを受信
し、該印刷データに基づいて印刷を行うプリンタ装置と
を有する。そして、該プリンタ装置は、コードを入力す
るためのコード入力部と、各上位装置から転送される印
刷データに対応させて配設された複数のバッファメモリ
と、受信された印刷データにセットされたコードを読み
取るとともに、該コードと前記コード入力部に入力され
たコードとを比較し、比較結果に基づいて真偽信号を発
生させるコード識別部と、該コード識別部によって発生
させられた真偽信号に基づいて、前記複数のバッファメ
モリからのデータを選択的に送信するゲート部とを備え
る。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の
第１の実施の形態におけるネットワーク装置のブロック
図、図４は本発明の第１の実施の形態における認識部の
動作説明図である。なお、この場合、上位装置としての
パーソナルコンピュータ２４からプリンタ装置３１に印
刷データを転送することによって印刷を行う場合につい
て説明する。

【００１７】図に示すように、プリンタ、発券機、通帳
記帳機等のプリンタ装置３１は、コントローラ部１２、
エンジン部１３及び認識部３２から成る。また、前記コ
ントローラ部１２は、上位インタフェース処理部１４、
ネットワーク装置に属する各パーソナルコンピュータ２
４に対応させて配設された複数の受信バッファ１５ａ、
１５ｂ、…、コマンド解析部１６、ページバッファ１
７、印刷イメージ展開部１８及びラスタバッファ１９を
有し、エンジン部１３は、エンジン制御部２１及び書込
バッファ２２を有し、認識部３２は、コード入力部３
３、コード識別部３４及びゲート部３５を有する。そし
て、前記コマンド解析部１６は、文字展開処理部１６
ａ、グラフィックス処理部１６ｂ及びイメージデータ処
理部１６ｃを有する。

【００１８】一方、パーソナルコンピュータ２４は、Ｄ
ＯＳ２４ａ、Ｗｉｎｄｏｗｓ２４ｂ等の基本システム、
アプリケーション（ＡＰ）２５、該アプリケーション２
５によって作成されたデータファイル２６、プリンタド
ライバ２７及びプリントファイル２８を有する。そし
て、前記プリンタ装置３１とパーソナルコンピュータ２
４とは、インタフェース、例えば、パラレルインタフェ
ース２９によって接続され、ネットワーク装置を構成す
る。なお、パラレルインタフェース２９に代えてＲＳ２
４４インタフェース等を使用することもできる。

【００１９】また、前記コード入力部３３は、キー入力
装置、磁気カード読取装置、ＩＣカード読取装置等から
成り、パーソナルコンピュータ２４に印刷指示を行った
オペレータが、キー入力装置の数字、アルファベット等
のキーを押下したり、磁気カード読取装置に磁気カード
を挿入したり、ＩＣカード読取装置にＩＣカードを挿入
したりすることによって、印刷指示を行った前記オペレ
ータだけが知りうる固有のコードを入力することができ
るようになっている。この場合、該コードは、複数の数
字、アルファベット等によって構成される。

【００２０】また、前記コード識別部３４は、受信バッ
ファ１５ａ、１５ｂ、…に格納された印刷データにセッ
トされたコードを格納するための記憶回路３４ａ、及び
該記憶回路３４ａに格納されたコードと、前記コード入
力部３３に入力されたコードとを比較する比較演算回路
３４ｂとから成り、該比較演算回路３４ｂは、比較結果
に基づいて真偽信号を発生させ、該真偽信号をゲート部
３５及び受信バッファ１５ａ、１５ｂ、…に対して出力
する。

【００２１】そのために、前記パーソナルコンピュータ
２４においては、各オペレータごとに、又は各パーソナ
ルコンピュータ２４ごとに前記コードがあらかじめ設定
されていて、各オペレータがパーソナルコンピュータ２
４に前記コードを入力することができるようになってい
る。そして、前記プリンタドライバ２７は、前記コード
が入力されると、該コードをプリントファイル２８の先
頭にセットする。

【００２２】なお、パーソナルコンピュータ２４の指示
によってコードを自動的にプリントファイル２８の先頭
にセットすることもできる。そして、前記ゲート部３５
は、前記比較演算回路３４ｂから出力された真偽信号を
受け、該真偽信号に基づいて、受信バッファ１５ａ、１
５ｂ、…に格納された印刷データをコマンド解析部１６
に選択的に送信する。

【００２３】次に、前記構成のネットワーク装置の動作
について説明する。まず、パーソナルコンピュータ２４
のアプリケーション２５によってデータファイル２６が
作成され、図示しない記憶装置に格納される。そして、
図示しない操作パネル等を第１のオペレータが操作する
ことによってパーソナルコンピュータ２４に印刷指示が
与えられると、プリンタドライバ２７は、前記データフ
ァイル２６をプリンタコマンドに変換し、該プリンタコ
マンドをプリントファイル２８として前記記憶装置に格
納する。

【００２４】この場合、前記プリントファイル２８の先
頭には、各オペレータの所定の操作によって、又はパー
ソナルコンピュータ２４の指示によって前記コードが自
動的にセットされる。次に、前記プリンタドライバ２７
は、前記記憶装置からプリントファイル２８を読み出
し、該プリントファイル２８を印刷データとしてパラレ
ルインタフェース２９を介しプリンタ装置３１に転送す
る。

【００２５】該プリンタ装置３１において、上位インタ
フェース処理部１４は印刷データを受信し、受信バッフ
ァ１５ａに格納する。そして、前記認識部３２のコード
識別部３４は、前記受信バッファ１５ａに格納された印
刷データの先頭にセットされたコードを読み取り、該コ
ードを記憶回路３４ａに格納する。続いて、第２のオペ
レータの印刷指示によって、対応するパーソナルコンピ
ュータ２４から他の印刷データが転送されてくると、上
位インタフェース処理部１４は前記印刷データを受信
し、受信バッファ１５ｂに格納する。

【００２６】そして、前記認識部３２のコード識別部３
４は、前記受信バッファ１５ｂに格納された印刷データ
の先頭にセットされたコードを読み取り、該コードを前
記記憶回路３４ａの他の領域に格納する。このように、
各パーソナルコンピュータ２４からそれぞれ異なるオペ
レータの印刷指示によって印刷データが転送されてくる
と、上位インタフェース処理部１４は各印刷データを受
信し、受信した順に受信バッファ１５ａ、１５ｂ、…に
格納する。

【００２７】そして、前記認識部３２のコード識別部３
４は、各コードを読み取って記憶回路３４ａのそれぞれ
異なる領域に格納する。一方、コード入力部３３に、前
記オペレータだけが知りうる固有のコードが入力される
と、比較演算回路３４ｂは、前記記憶回路３４に格納さ
れたコードを読み出し、該コードと前記コード入力部３
３に入力されたコードとを比較する。そして、前記比較
演算回路３４ｂは、比較結果に基づいて真偽信号を発生
させ、該真偽信号をゲート部３５及び受信バッファ１５
ａ、１５ｂ、…に対して出力する。

【００２８】前記ゲート部３５は、前記比較演算回路３
４ｂから出力された真偽信号に基づいて、受信バッファ
１５ａ、１５ｂ、…に格納された印刷データをコマンド
解析部１６に選択的に送信する。ところで、例えば、第
１のオペレータが対応するパーソナルコンピュータ２４
に対して印刷指示を与えた後、第２のオペレータが対応
するパーソナルコンピュータ２４に対して印刷指示を与
えたとする。この場合、最初に受信された印刷データは
受信バッファ１５ａに、次に受信された印刷データは受
信バッファ１５ｂに格納される。

【００２９】そして、第２のオペレータが、第１のオペ
レータより早くコード入力部３３にコードを入力する
と、前記コード識別部３４の記憶回路３４ａに格納され
たコードは第１のオペレータに対して設定されたもので
あるので、記憶回路３４ａに格納されたコードとコード
入力部３３に入力されたコードとは一致しない。したが
って、前記コード識別部３４は真偽信号として偽信号を
ゲート部３５に対して出力する。その結果、該ゲート部
３５は、受信バッファ１５ａに格納された印刷データを
コマンド解析部１６には送信しない。

【００３０】続いて、前記第２のオペレータの操作によ
って、コード識別部３４は、記憶回路３４ａのアドレス
をカウントアップしてコードを読み出し、該コードと前
記コード入力部３３に入力されたコードとを比較する。
この場合、受信バッファ１５ｂに格納された印刷データ
は、前記第２のオペレータがパーソナルコンピュータ２
４に対して印刷指示を行ったものであるので、前記記憶
回路３４ａに格納されたコードと前記コード入力部３３
に入力されたコードとは一致する。したがって、前記コ
ード識別部３４は真偽信号として真信号をゲート部３５
に対して出力する。その結果、該ゲート部３５は、受信
バッファ１５ｂに格納された印刷データをコマンド解析
部１６に送信する。

【００３１】該コマンド解析部１６は、前記ゲート部３
５から出力された印刷データを受けると、文字展開処理
部１６ａ、グラフィックス処理部１６ｂ及びイメージデ
ータ処理部１６ｃによって文字、図形等のコマンドを解
析し、印刷データを印刷イメージとして展開するための
ディスプレイリストを作成し、該ディスプレイリストを
ページバッファ１７に格納する。

【００３２】次に、印刷イメージ展開部１８は、ページ
バッファ１７から前記ディスプレイリストを読み出し、
該ディスプレイリストを印刷方向順に配列し、ラスタバ
ッファ１９に印刷イメージとして展開する。そして、該
ラスタバッファ１９に印刷イメージが展開されるのと同
時に、エンジン部１３のエンジン制御部２１は、ラスタ
バッファ１９から印刷イメージを読み出し、該印刷イメ
ージをイメージデータとして書込バッファ２２に書き込
む。さらに、前記エンジン制御部２１は、書込バッファ
２２に書き込まれたイメージデータに従って図示しない
書込ヘッドを制御し、用紙３０に文字、図形等を印刷す
る。

【００３３】このように、印刷指示を行ったオペレータ
だけが、印刷が行われた後の用紙３０を入手することが
できるようになっているので、あるオペレータによる印
刷指示に従って印刷が行われた用紙を、他のオペレータ
が誤って入手してしまうことがなくなる。次に、本発明
の第２の実施の形態について説明する。

【００３４】図５は本発明の第２の実施の形態における
ネットワーク装置のブロック図、図６は本発明の第２の
実施の形態における認識部の動作説明図である。なお、
第１の実施の形態と同じ構造を有するものについては、
同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
この場合、コントローラ部１２は、上位インタフェース
処理部１４、受信バッファ１５、コマンド解析部１６、
ページバッファ１７、印刷イメージ展開部１８、及びネ
ットワーク装置に属する各パーソナルコンピュータ２４
に対応させて配設された複数のラスタバッファ１９ａ、
１９ｂ、…を有し、エンジン部１３は、エンジン制御部
２１及び書込バッファ２２を有し、認識部３２は、コー
ド入力部３３、コード識別部３４及びゲート部３５を有
する。

【００３５】また、前記コード入力部３３は、キー入力
装置、磁気カード読取装置、ＩＣカード読取装置等から
成り、パーソナルコンピュータ２４に印刷指示を行った
オペレータが、キー入力装置の数字、アルファベット等
のキーを押下したり、磁気カード読取装置に磁気カード
を挿入したり、ＩＣカード読取装置にＩＣカードを挿入
したりすることによって、印刷指示を行った前記オペレ
ータだけが知りうる固有のコードを入力することができ
るようになっている。

【００３６】そして、前記コード識別部３４は、受信バ
ッファ１５に格納された印刷データにセットされたコー
ドを格納するための記憶回路３４ａ、及び該記憶回路３
４ａに格納されたコードと、前記コード入力部３３に入
力されたコードとを比較する比較演算回路３４ｂとから
成り、該比較演算回路３４ｂは、比較結果に基づいて真
偽信号を発生させ、該真偽信号をゲート部３５に対して
出力する。

【００３７】そして、前記ゲート部３５は、前記比較演
算回路３４ｂから出力された真偽信号を受け、該真偽信
号に基づいて、ラスタバッファ１９ａ、１９ｂ、…に格
納された印刷データをエンジン制御部２１に選択的に送
信する。次に、前記構成のネットワーク装置の動作につ
いて説明する。まず、パーソナルコンピュータ２４のア
プリケーション２５によってデータファイル２６が作成
され、図示しない記憶装置に格納される。そして、図示
しない操作パネル等を第１のオペレータが操作すること
によってパーソナルコンピュータ２４に印刷指示が与え
られると、プリンタドライバ２７は、前記データファイ
ル２６をプリンタコマンドに変換し、該プリンタコマン
ドはプリントファイル２８として前記記憶装置に格納さ
れる。

【００３８】この場合、前記プリントファイル２８の先
頭には、各オペレータの所定の操作によって、又はパー
ソナルコンピュータ２４の指示によって前記コードが自
動的にセットされる。次に、前記プリンタドライバ２７
は、前記記憶装置からプリントファイル２８を読み出
し、該プリントファイル２８を印刷データとしてパラレ
ルインタフェース２９を介しプリンタ装置４１に転送す
る。

【００３９】該プリンタ装置４１においては、上位イン
タフェース処理部１４は印刷データを受信し、受信バッ
ファ１５に格納する。そして、前記認識部３２のコード
識別部３４は、前記受信バッファ１５に格納された印刷
データの先頭にセットされたコードを読み取り、該コー
ドを記憶回路３４ａに格納する。次に、前記コマンド解
析部１６は、前記受信バッファ１５に格納された印刷デ
ータを順次読み出し、文字展開処理部１６ａ、グラフィ
ックス処理部１６ｂ及びイメージデータ処理部１６ｃに
よって文字、図形等のコマンドを解析し、印刷データを
印刷イメージとして展開するためのディスプレイリスト
を作成し、該ディスプレイリストをページバッファ１７
に格納する。

【００４０】そして、印刷イメージ展開部１８は、ペー
ジバッファ１７から前記ディスプレイリストを読み出
し、該ディスプレイリストを印刷方向順に配列し、ラス
タバッファ１９ａに印刷イメージとして展開する。続い
て、第２のオペレータの印刷指示によって、対応するパ
ーソナルコンピュータ２４から他の印刷データが転送さ
れてくると、上位インタフェース処理部１４は前記印刷
データを受信し、受信バッファ１５に格納する。そし
て、前記認識部３２のコード識別部３４は、前記受信バ
ッファ１５に格納された印刷データの先頭にセットされ
たコードを読み取り、該コードを記憶回路３４ａの他の
領域に格納する。

【００４１】次に、前記コマンド解析部１６は、前記受
信バッファ１５に格納された印刷データを順次読み出
し、文字展開処理部１６ａ、グラフィックス処理部１６
ｂ及びイメージデータ処理部１６ｃによって文字、図形
等のコマンドを解析し、印刷データを印刷イメージとし
て展開するためのディスプレイリストを作成し、該ディ
スプレイリストをページバッファ１７に格納する。

【００４２】そして、印刷イメージ展開部１８は、ペー
ジバッファ１７から前記ディスプレイリストを読み出
し、該ディスプレイリストを印刷方向順に配列し、ラス
タバッファ１９ｂに印刷イメージとして展開する。この
ように、各パーソナルコンピュータ２４からそれぞれ異
なるオペレータの印刷指示によって印刷データが転送さ
れてくると、上位インタフェース処理部１４によって前
記印刷データが順次受信され、受信バッファ１５に格納
されるとともに、印刷イメージ展開部１８によって、各
ラスタバッファ１９ａ、１９ｂ、…に印刷イメージが展
開される。

【００４３】そして、前記認識部３２のコード識別部３
４は、各印刷データにセットされた各コードを読み取っ
て記憶回路３４ａのそれぞれ異なる領域に格納する。一
方、コード入力部３３に、前記オペレータだけが知りう
る固有のコードが入力されると、比較演算回路３４ｂ
は、前記記憶回路３４ａから前記コードを読み出し、該
コードと前記コード入力部３３に入力されたコードとを
比較する。そして、前記比較演算回路３４ｂは、比較結
果に基づいて真偽信号を発生させ、該真偽信号をゲート
部３５及びラスタバッファ１９ａ、１９ｂ、…に対して
出力する。

【００４４】前記ゲート部３５は、前記比較演算回路３
４ｂから出力された真偽信号に基づいて、ラスタバッフ
ァ１９ａ、１９ｂ、…に展開された印刷イメージをエン
ジン制御部２１に選択的に送信する。ところで、例え
ば、第１のオペレータが対応するパーソナルコンピュー
タ２４に対して印刷指示を与えた後、第２のオペレータ
が対応するパーソナルコンピュータ２４に対して印刷指
示を与えたとする。この場合、最初に受信された印刷デ
ータは印刷イメージとしてラスタバッファ１９ａに、次
に受信された印刷データは印刷イメージとしてラスタバ
ッファ１９ｂに展開される。

【００４５】そして、第２のオペレータが、第１のオペ
レータより早くコード入力部３３にコードを入力する
と、前記コード識別部３４の記憶回路３４ａに格納され
たコードは第１のオペレータに対して設定されたもので
あるので、記憶回路３４ａに格納されたコードとコード
入力部３３に入力されたコードとは一致しない。したが
って、前記コード識別部３４は真偽信号として偽信号を
ゲート部３５に対して出力する。その結果、該ゲート部
３５は、ラスタバッファ１９ａに展開された印刷イメー
ジをエンジン制御部２１には送信しない。

【００４６】続いて、前記第２のオペレータの操作によ
って、コード識別部３４は、記憶回路３４ａのアドレス
をカウントアップしてコードを読み出し、該コードと前
記コード入力部３３に入力されたコードとを比較する。
この場合、ラスタバッファ１９ｂに展開された印刷イメ
ージは、前記第２のオペレータがパーソナルコンピュー
タ２４に対して印刷指示を行ったものであるので、前記
記憶回路３４ａに格納されたコードとコード入力部３３
に入力されたコードとは一致する。したがって、前記コ
ード識別部３４は真偽信号として真信号をゲート部３５
に対して出力する。その結果、該ゲート部３５は、ラス
タバッファ１９ｂに展開された印刷イメージをエンジン
制御部２１に送信する。

【００４７】そして、エンジン制御部２１は、前記印刷
イメージをイメージデータとして書込バッファ２２に書
き込み、該書込バッファ２２に書き込まれたイメージデ
ータに従って図示しない書込ヘッドを制御し、用紙３０
に文字、図形等を印刷する。このように、印刷指示を行
ったオペレータだけが、印刷が行われた後の用紙３０を
入手することができるようになっているので、あるオペ
レータによる印刷指示に従って印刷が行われた用紙を、
他のオペレータが誤って入手してしまうことがなくな
る。

【００４８】また、ラスタバッファ１９ａ、１９ｂ、…
に展開された印刷イメージをゲート部３５に送信するよ
うになっているので、オペレータは、印刷が行われた用
紙３０を、第１の実施の形態のプリンタ装置３１（図
１）より早く入手することができる。なお、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨
に基づいて種々変形させることが可能であり、これらを
本発明の範囲から排除するものではない。

【００４９】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、上位装置においては、アプリケーションによって
作成されたデータファイルと、オペレータによる印刷指
示によって、前記データファイルをプリントファイルに
し、該プリントファイルを印刷データとしてインタフェ
ースを介してプリンタ装置に転送するプリンタドライバ
とを有する。

【００５０】そして、前記印刷データにはコードがセッ
トされる。この場合、オペレータが上位装置に印刷指示
を与えると、上位装置は、前記データファイルをプリン
トファイルにし、該プリントファイルを印刷データとし
てインタフェースを介してプリンタ装置に転送する。し
たがって、プリンタ装置において、前記印刷データにセ
ットされたコードに基づいて印刷を行うことができる。

【００５１】本発明のプリンタ装置においては、インタ
フェースを介して上位装置から転送された印刷データを
受信する上位インタフェース処理部と、コードを入力す
るためのコード入力部と、各上位装置から転送される印
刷データに対応させて配設された複数のバッファメモリ
と、受信された印刷データにセットされたコードを読み
取るとともに、該コードと前記コード入力部に入力され
たコードとを比較し、比較結果に基づいて真偽信号を発
生させるコード識別部と、該コード識別部によって発生
させられた真偽信号に基づいて、前記複数のバッファメ
モリからのデータを選択的に送信するゲート部とを有す
る。

【００５２】この場合、上位装置から印刷データが転送
されると、上位インタフェース処理部は、前記印刷デー
タを受信する。また、コード識別部は、受信された印刷
データにセットされたコードを読み取るとともに、該コ
ードと前記コード入力部に入力されたコードとを比較
し、比較結果に基づいて真偽信号を発生させる。

【００５３】そして、ゲート部は、真偽信号に基づい
て、複数のバッファメモリからのデータを選択的に送信
する。したがって、印刷データにセットされたコードと
コード入力部に入力されたコードとが一致しない場合に
は印刷が行われないので、あるオペレータによる印刷指
示に従って印刷が行われた用紙を、他のオペレータが誤
って入手してしまうことがない。

【００５４】本発明のネットワーク装置においては、コ
ードがセットされた印刷データを転送する複数の上位装
置と、各上位装置から転送された印刷データを受信し、
該印刷データに基づいて印刷を行うプリンタ装置とを有
する。そして、該プリンタ装置は、コードを入力するた
めのコード入力部と、各上位装置から転送される印刷デ
ータに対応させて配設された複数のバッファメモリと、
受信された印刷データにセットされたコードを読み取る
とともに、該コードと前記コード入力部に入力されたコ
ードとを比較し、比較結果に基づいて真偽信号を発生さ
せるコード識別部と、該コード識別部によって発生させ
られた真偽信号に基づいて、前記複数のバッファメモリ
からのデータを選択的に送信するゲート部とを備える。

【００５５】この場合、オペレータが各上位装置に印刷
指示を与えると、各上位装置は、コードがセットされた
印刷データをプリンタ装置に転送する。該プリンタ装置
において、上位装置から印刷データが転送されると、上
位インタフェース処理部は、前記印刷データを受信す
る。また、コード識別部は、受信された印刷データにセ
ットされたコードを読み取るとともに、該コードと前記
コード入力部に入力されたコードとを比較し、比較結果
に基づいて真偽信号を発生させる。

【００５６】そして、ゲート部は、真偽信号に基づい
て、複数のバッファメモリからのデータを選択的に送信
する。したがって、印刷データにセットされたコードと
コード入力部に入力されたコードとが一致しない場合に
は印刷が行われないので、あるオペレータによる印刷指
示に従って印刷が行われた用紙を、他のオペレータが誤
って入手してしまうことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態におけるネットワー
ク装置のブロック図である。

【図２】従来のネットワーク装置のブロック図である。

【図３】従来のネットワーク装置の概念図である。

【図４】本発明の第１の実施の形態における認識部の動
作説明図である。

【図５】本発明の第２の実施の形態におけるネットワー
ク装置のブロック図である。

【図６】本発明の第２の実施の形態における認識部の動
作説明図である。

【符号の説明】

１４ 上位インタフェース処理部 １５、１５ａ、１５ｂ、… 受信バッファ １６ コマンド解析部 １９、１９ａ、１９ｂ、… ラスタバッファ ２１ エンジン制御部 ２４ パーソナルコンピュータ ２５ アプリケーション ２６ データファイル ２７ プリンタドライバ ２８ プリントファイル ２９ パラレルインタフェース ３１、４１ プリンタ装置 ３３ コード入力部 ３４ コード識別部 ３４ａ 記憶回路 ３４ｂ 比較演算回路 ３５ ゲート部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 広 東京都港区虎ノ門１丁目７番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ）アプリケーションによって作成さ
   れたデータファイルと、（ｂ）オペレータによる印刷指
   示によって、前記データファイルをプリントファイルに
   し、該プリントファイルを印刷データとしてインタフェ
   ースを介してプリンタ装置に転送するプリンタドライバ
   とを有するとともに、（ｃ）前記印刷データにはコード
   がセットされることを特徴とする上位装置。
2. 【請求項２】 （ａ）インタフェースを介して上位装置
   から転送された印刷データを受信する上位インタフェー
   ス処理部と、（ｂ）コードを入力するためのコード入力
   部と、（ｃ）各上位装置から転送される印刷データに対
   応させて配設された複数のバッファメモリと、（ｄ）受
   信された印刷データにセットされたコードを読み取ると
   ともに、該コードと前記コード入力部に入力されたコー
   ドとを比較し、比較結果に基づいて真偽信号を発生させ
   るコード識別部と、（ｅ）該コード識別部によって発生
   させられた真偽信号に基づいて、前記複数のバッファメ
   モリからのデータを選択的に送信するゲート部とを有す
   ることを特徴とするプリンタ装置。
3. 【請求項３】 前記各バッファメモリは、各上位装置か
   ら転送された印刷データを格納する受信バッファである
   請求項２に記載のプリンタ装置。
4. 【請求項４】 前記各バッファメモリは、各上位装置か
   ら転送された印刷データに基づいて、印刷イメージが展
   開されるラスタバッファである請求項２に記載のプリン
   タ装置。
5. 【請求項５】 前記コード識別部は、コードを格納する
   記憶回路、及び前記コードと前記コード入力部に入力さ
   れたコードとを比較する比較演算回路から成る請求項２
   に記載のプリンタ装置。
6. 【請求項６】 前記ゲート部は、前記真偽信号に基づい
   て、各受信バッファに格納された印刷データをコマンド
   解析部に選択的に送信する請求項３に記載のプリンタ装
   置。
7. 【請求項７】 前記ゲート部は、前記真偽信号に基づい
   て、各ラスタバッファに格納された印刷データをエンジ
   ン制御部に選択的に送信する請求項４に記載のプリンタ
   装置。
8. 【請求項８】 （ａ）コードがセットされた印刷データ
   を転送する複数の上位装置と、（ｂ）該各上位装置から
   転送された印刷データを受信し、該印刷データに基づい
   て印刷を行うプリンタ装置とを有するとともに、（ｃ）
   該プリンタ装置は、コードを入力するためのコード入力
   部と、各上位装置から転送される印刷データに対応させ
   て配設された複数のバッファメモリと、受信された印刷
   データにセットされたコードを読み取るとともに、該コ
   ードと前記コード入力部に入力されたコードとを比較
   し、比較結果に基づいて真偽信号を発生させるコード識
   別部と、該コード識別部によって発生させられた真偽信
   号に基づいて、前記複数のバッファメモリからのデータ
   を選択的に送信するゲート部とを備えることを特徴とす
   るネットワーク装置。