JPH09171136A - 4群6枚構成の読取り光学系 - Google Patents

4群6枚構成の読取り光学系

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JPH09171136A
JPH09171136A JP34825395A JP34825395A JPH09171136A JP H09171136 A JPH09171136 A JP H09171136A JP 34825395 A JP34825395 A JP 34825395A JP 34825395 A JP34825395 A JP 34825395A JP H09171136 A JPH09171136 A JP H09171136A
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lens
group
line
object side
optical system
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JP34825395A
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Inventor
Yuuichirou Kanoshima
雄一郎 彼島
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大口径、広画角で開口効率が約100%であ
るにも拘らず色収差が良好に補正されカラー原稿をも高
性能に読取り得る読取り光学系を提供する。 【解決手段】 可視域全域に対する色収差を良好に補正
するため、4群6枚のガウスタイプ(L1 〜L61)を採
用し、特にd線における屈折率が1.49700 、d線におけ
るアッベ数が81.6という低屈折率、低分散の光学材料
を、ガウスタイプの第2群内の正レンズである第2レン
ズL2 に積極的に使用している。レンズ面の曲率半径r
i 、レンズ面間隔di 、レンズの屈折率を適当に選択
し、さらに、全系の合成焦点距離、第1群(第1レンズ
1 )の焦点距離、第2群(第2、第3レンズL2 、L
3 )と第3群(第4、第5レンズL41、L51)の合成焦
点距離のそれぞれに所定の条件を付して、色収差、コマ
フレアを良好に補正し、高コントラスト、高MTFを実
現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4群6枚構成の光
学系、特に、ファクシミリ、デジタル複写機、イメージ
スキャナ等に使用して好適な4群6枚構成の読取り光学
系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ、デジタル複写機、イメー
ジスキャナなどの機器(以下、「イメージスキャナ等」
と総称する)では、例えば3インチ1チップCCD(固
体撮像素子)のようなイメージセンサー上に、原稿から
の像を縮小した状態で結像させて原稿の情報を電気信号
化する。そして、イメージスキャナ等では、モノクロ原
稿の場合でもカラー原稿の場合でも、原稿の高速読取り
性能と機器本体の小型化ないしコンパクト化が求められ
ることになるが、この要望を達成するには、広画角で且
つ大口径の読取り光学系が必要になる。
【0003】一方、カラー原稿を対象としたイメージセ
ンサーの場合には、赤・緑・青の各フィルタを載せた受
光素子を1チップ上に配列し、その受光面上にカラー原
稿の像を結像させて原稿像を3原色に色分解して電気信
号化することになるが、カラー原稿を精度よく且つ良好
に読取るためには、赤・緑・青の各色の結像位置を光軸
方向で一致させることが必要条件となる。そのため、カ
ラー原稿用の読取り光学系では、モノクロ原稿を対象と
した読取り光学系に比べて、可視域全域( 400nm〜700n
m )という広い波長域に亘って色収差を良好に補正し得
る性能を具えていなければならないことになる。
【0004】このような事情が存するために、イメージ
スキャナ等に装備(搭載)する読取り光学系では、どう
しても、例えば4群6枚構成といったレンズ枚数の多い
光学系構成を採らざるを得なくなる。この場合、既に提
案されている4群6枚構成の読取り光学系としては、例
えば特開平4 - 163508号公報、特開平5 - 210048号公
報、特開平6 - 109971号公報にそれぞれ記載されたもの
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、特開平4
- 163508号公報で開示された読取り光学系では、半画角
が17.5°と狭く、このことがこの読取り光学系の大
きな欠点となり、また、特開平5 - 210048号公報および
特開平6 - 109971号公報で開示された読取り光学系で
は、いずれも、FナンバーがF4〜F5と暗く、これが
これらの読取り光学系の大きな欠点となっている。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、F3.6という大口径を保ちながらも半画角
が19.9°と広画角であり、軸上および軸外の収差の
バランスが良く、しかも、色収差を初めとする各収差も
良好に補正され、開口効率が約100%であるにも拘ら
ずコマフレアも小さく、高いコントラストを有し、高周
波数における高いMTF( Modulation Transfer Funct
ion )を実現した4群6枚構成の読取り光学系を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、物体側から順次に配置
された、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズで
ある第1レンズのみから成る第1群、物体側に凸面を向
けた正のメニスカスレンズである第2レンズと該第2レ
ンズに接合され且つ物体側に凸面を向けた負のメニスカ
スレンズである第3レンズとから成る第2群、負レンズ
である第4レンズと該第4レンズに接合され且つ正レン
ズである第5レンズとから成る第3群、正レンズである
第6レンズのみから成る第4群から構成された4群6枚
構成の光学系であって、前記第2レンズに、d線におけ
る屈折率nd およびアッベ数νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに、 (1) 0.7 f < f1 < 0.83f (2) -0.96f < f2・3 < -0.69f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、物体側か
ら順次に配置された、物体側に凸面を向けた正のメニス
カスレンズである第1レンズのみから成る第1群、物体
側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第2レン
ズと該第2レンズに接合され且つ物体側に凸面を向けた
負のメニスカスレンズである第3レンズとから成る第2
群、両凹レンズである第4レンズと該第4レンズに接合
され且つ両凸レンズである第5レンズとから成る第3
群、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第
6レンズのみから成る第4群から構成された4群6枚構
成の光学系であって、前記第5レンズに、d線における
屈折率nd およびアッベ数νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに (1) 0.84f < f1 < 0.92f (2) -0.71f < f2・3 < -0.64f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、物体側か
ら順次に配置された、物体側に凸面を向けた正のメニス
カスレンズである第1レンズのみから成る第1群、物体
側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第2レン
ズと該第2レンズに接合され且つ物体側に凸面を向けた
負のメニスカスレンズである第3レンズとから成る第2
群、両凹レンズである第4レンズと該第4レンズに接合
され且つ両凸レンズである第5レンズとから成る第3
群、像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第
6レンズのみから成る第4群から構成された4群6枚構
成の光学系であって、前記第2レンズおよび第5レンズ
に、いずれも、d線における屈折率nd およびアッベ数
νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに、 (1) 0.73f < f1 < 0.83f (2) -0.61f < f2・3 < -0.52f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】カラー原稿をも良好に読取るという目的を達成
するためには、可視域全域( 400nm〜700nm )という広
い波長域に亘って色収差を良好に補正する必要がある
が、本発明では、例えばd線における屈折率nd および
アッベ数νd が、それぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 という低屈折率、低分散の光学材料を積極的に利用する
ことにより、広い波長域に対する色収差を良好に補正す
るようにしている。
【0011】この場合、低屈折率、低分散の光学材料を
4群6枚構成のガウスタイプの接合レンズ群内の正レン
ズに使用すると、色収差の良好な補正が可能になるとい
う発想に基づき、本発明では、先ず、読取り光学系に4
群6枚のガウスタイプ構成を採用し、このタイプ構成の
内側の物体側に位置する接合レンズ群(第2群)内の正
レンズである第2レンズ、または/および、内側の像側
に位置する接合レンズ群(第3群)内の正レンズである
第5レンズに、前述した値を持つ光学材料を用いるよう
にして、低屈折率、低分散の光学材料の持ち味を充分に
生かすようにしている。
【0012】そして、光学系タイプおよび光学材料に対
するこのような限定を行った上で、目的とする高性能の
光学系を得ることのできるレンズ面の曲率半径、レンズ
面間隔、レンズの屈折率を選択し、さらに、全系の合成
焦点距離(e線)をf、第1群(第1レンズL1 )の焦
点距離(e線)をf1 、第2群(第2、第3レンズL
2 、L3 )と第3群(第4、第5レンズL4 、L5 )の
合成焦点距離(e線)をf2・3 としたときに、これら
f、f1 、f2・3 に所定の条件を付することによって、
色収差が良好に補正された具体的な実施例を創作したも
のである。
【0013】本発明では、低屈折率、低分散の光学材料
としてd線における屈折率nd が 、1.48 < nd <1.5
0 、アッベ数νd が、80< νd <83 の範囲に含まれ
る光学材料を用いているが、この範囲に含まれる光学材
料としては、現段階で、例えば(株)HOYA社の製品
名「FCD1」という材料、SCHOTT社の製品名
「FK52」という材料、(株)OHARA社の製品名
「FPL51」という材料が知られている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すのは、本発明の請求項
1に記載された4群6枚構成の読取り光学系の光学系配
置図であり、図2に示すのは、本発明の請求項2および
3に記載された4群6枚構成の読取り光学系の光学系配
置図である。なお、図1および図2中には、原稿側の光
学要素(コンタクトガラス)G1 およびイメージセンサ
ー側の光学要素(CCDカバーガラス)G2 が記入され
ている。
【0015】さて、本発明の請求項1に記載された読取
り光学系は、物体側から順次に配置された、物体側に凸
面を向けた正のメニスカスレンズである第1レンズL1
のみから成る第1群と、物体側に凸面を向けた正のメニ
スカスレンズである第2レンズL2 と、この第2レンズ
2 に接合され且つ物体側に凸面を向けた負のメニスカ
スレンズである第3レンズL3 とから成る第2群と、負
レンズとしての負のメニスカスレンズである第4レンズ
41と、この第4レンズL41に接合され且つ正レンズと
しての正のメニスカスレンズである第5レンズL51とか
ら成る第3群と、正レンズとしての両凸レンズである第
6レンズL61のみから成る第4群との4群6枚構成の光
学系として構成されている。
【0016】この場合、第2レンズL2 の光学材料に、
d線における屈折率nd が 、1.48< nd <1.50 と低
屈折率で、アッベ数νd が、80< νd <83 と低分散
である光学材料を用いると共に、 (1) 0.7 f < f1 < 0.83f (2) −0.96f < f2・3 < −0.69f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズL1 )の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズL2 、L3 )と第3
群(第4、第5レンズL41、L51)の合成焦点距離(e
線) なる条件式を満足するように構成されている。
【0017】一方、本発明の請求項2および3に記載さ
れた読取り光学系は、いずれも図2に示すように、物体
側から順次に配置された、物体側に凸面を向けた正のメ
ニスカスレンズである第1レンズL1 のみから成る第1
群と、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズであ
る第2レンズL2 と該第2レンズL2 に接合され且つ物
体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである第3レ
ンズL3 とから成る第2群と、両凹レンズである第4レ
ンズL42と該第4レンズL42に接合され且つ両凸レンズ
である第5レンズL52とから成る第3群と、像側に凸面
を向けた正のメニスカスレンズである第6レンズL62
みから成る第4群との4群6枚構成の光学系として構成
されている。
【0018】この場合、請求項2に記載された発明で
は、第5レンズ52に、d線における屈折率nd が 、1.48
< nd <1.50 と低く、アッベ数νd が、80< νd
<83 と低分散である光学材料を用い、さらに、 (1) 0.84f < f1 < 0.92f (2) −0.71f < f2・3 < −0.64f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズL1 )の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズL2 、L3 )と第3
群(第4、第5レンズL42、L52)の合成焦点距離(e
線) なる条件式を満足するように、また、請求項3に記載さ
れた発明では、第2レンズL2 および第5レンズL
52に、いずれも、d線における屈折率nd が 、1.48<n
d <1.50 、アッベ数νd が、80< νd <83 である光
学材料を用い、さらに、 (1) 0.73f < f1 < 0.83f (2) −0.61f < f2・3 < −0.52f なる条件式を満足するように構成されている。
【0019】このような構成を持つ請求項1〜3のいず
れの発明においてでも、条件式(1)は、読取り光学系
の第1群(第1レンズL1 )のパワーを定めるものであ
り、f1 の値が条件式の上限を超えると第1群のパワー
が緩くなり過ぎてレンズ自体が大きくなり、その結果、
コストアップを招く要因となる。逆に、f1 の値が条件
式の下限を超えると、レンズ自体をコンパクトにするに
は有利となるがコマフレアが増大するという問題を生じ
る。また、条件式(2)は、読取り光学系の第2群(第
2、第3レンズL2 、L3 )の合成のパワー配置を定め
るものであり、f2・3 の値が条件式の上限を超えると球
面収差が負で大きくなり、逆に、条件式の下限を超える
と球面収差が正で大きくなると共にコマフレアが増大す
る。いずれの場合も軸上と軸外の収差のバランスが大き
く崩れてしまうことになる。
【0020】尚、上記第2レンズL2 および/または第
5レンズL51,L52に用いられる低分散、低屈折率の光
学材料としては、上述したように例えばHOYA(株)
製の製品名「FCD1」という材料を用いたが、この光
学材料「FCD1」は、nd=1.49700,νd
81.61であるが、さらにne =1.49845,ν
e =81.20,nF −nC =0.006090,n
F′−nC′=0.006139、という物性値を持って
いる。
【0021】また、低分散、低屈折率の他の光学材料と
しては、上述したようにOHARA社製の「FPL5
1」を用いてもよいし、SCHOTT社製の「FK5
2」を用いてもよい。因みに、SCHOTT社製の「F
K52」は、屈折率はnd =1.48605、アッベ数
νd は、νd =81.8であり、OHARA社製の「F
PL51」は、HOYA社製の「FCD1」と同じく、
屈折率nd =1.497、アッベ数νd =81.6で
ある。
【0022】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例を示す。第1
実施例は、請求項1に記載された発明に係り、第2、第
3および第4実施例は、請求項2に記載された発明に係
り、第5および第6実施例は、請求項3に記載された発
明に係るものである。なお、各実施例中に用いられてい
る記号の意味は、以下の通りである。
【0023】 ri :物体側から数えてi番目のレンズ面の曲率半径 di :物体側から数えてi番目のレンズ面間隔 ni :物体側から数えてi番目のレンズの屈折率(d線) νi :物体側から数えてi番目のレンズのアッベ数(d線) F/No:Fナンバ ω :半画角(単位:°) Y :物体高(単位:mm) m :倍率 f :e線における全系の合成焦点距離(単位:mm) f1 :e線における第1群の焦点距離(単位:mm) f2・3 :e線における第2群と第3群の合成焦点距離(単位:mm)
【0024】
【表1】 〈実施例1〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.72f,f2・3 =−0.71f
【0025】
【表2】 〈実施例2〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.81f,f2・3 =−0.94f
【0026】
【表3】 〈実施例3〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.86f,f2・3 =−0.66f
【0027】
【表4】 〈実施例4〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.9f,f2・3 =−0.69f
【0028】
【表5】 〈実施例5〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.75f,f2・3 =−0.54f
【0029】
【表6】 〈実施例6〉 条件式のパラメータの値:f1 =0.81f,f2・3 =−0.59f
【0030】これらの実施例に係る球面収差・非点収差
・歪曲収差・コマ収差は、第1実施例については図3の
収差図に、第2実施例については図4の収差図に、実施
例3については図5の収差図に、実施例4については図
6の収差図に、実施例5については図7の収差図に、実
施例6については図8の収差図にそれぞれ示す通りであ
る。これらの各収差図でも明かなように、いずれの実施
例においても、性能的にF3.6、半画角19.9°と
いう高い性能を有しながら、収差的にも、軸上および軸
外の収差のバランスが良く、色収差を初めとする各収差
も良好に補正され、開口効率が約100%であるにも拘
らずコマフレアも小さく補正されていることが分る。
【0031】これは、請求項1〜3に記載された発明が
如何に優れているかを充分に示すものと云える。以上、
図示の実施例に基づいて説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内
において、種々に変更実施することができる。
【0032】本発明では、高屈折率、低分散の光学材料
の1例としてd線における屈折率が1.497 、アッベ数が
81.6である光学材料を用いているが、上述したように屈
折率ndとしては 1.48 < nd <1.50 、アッベ数νd
としては、80< νd <83 の範囲に含まれるものを用
いることができる。しかし、新種の光学材料については
今後も出現する可能性が高いので、前述した屈折率値お
よびアッベ数値と実質的に同等な数値を有する光学材料
が出現した場合には、それを使用して各収差が良好に補
正された高性能の4群6枚構成の読取り光学系を得るこ
とが可能である。従って、本発明の請求項1〜3に記載
されている高屈折率、低分散の光学材料は、このような
実質的に同等な数値を有する光学材料を含むものである
ことを付言する。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、4群6枚
構成の読取り光学系において、F3.6という大口径を
保ちながらも半画角が19.9°と広画角であり、軸上
および軸外の収差のバランスが良く、しかも、色収差を
初めとする各収差も良好に補正され、開口効率が約10
0%であるにも拘らずコマフレアも小さく、高いコント
ラストを有し、高周波数における高いMTFを実現でき
るという優れた効果を奏することができる。そのため、
カラー原稿を含む各種原稿の良好な読取りが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1(第1実施例)に係る4群6
枚構成の読取り光学系の構成を示す光学系配置図であ
る。
【図2】本発明の請求項2および3(第2〜第6実施
例)に係る4群6枚構成の読取り光学系の構成を示す光
学系配置図である。
【図3】本発明の第1実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。なお、球面収差に係る収差図中においては
球面収差を実線、正弦条件を破線でそれぞれ示し、非点
収差に係る収差図中においてはサジタル光線を実線、メ
リディオナル光線を破線でそれぞれ示す。また、各々の
収差図中において、eはe線( 546.07 nm)、gはg線
( 435.84 nm)、CはC線( 656.27 nm)の光線をそれ
ぞれ示す(以下の各収差図において同じ)。
【図4】本発明の第2実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。
【図5】本発明の第3実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。
【図6】本発明の第4実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。
【図7】本発明の第5実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。
【図8】本発明の第6実施例の読取り光学系に係る球面
収差・非点収差・歪曲収差・コマ収差をそれぞれ示す収
差図である。
【符号の説明】
1 第1レンズ L2 第2レンズ L3 第3レンズ L41,L42 第4レンズ L51,L52 第5レンズ L61,L62 第6レンズ G1 コンタクトガラス G2 CCDカバーガラス r1 〜r10 物体側から数えて1番目〜10番目の各レ
ンズ面の曲率半径 d1 〜d 9 物体側から数えて1番目〜10番目の各レ
ンズ面間隔 ni 物体側から数えてi番目のレンズの屈折率(d
線) νi 物体側から数えてi番目のレンズのアッベ数(d
線)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順次に配置された、物体側に
    凸面を向けた正のメニスカスレンズである第1レンズの
    みから成る第1群、 物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第2
    レンズと該第2レンズに接合され且つ物体側に凸面を向
    けた負のメニスカスレンズである第3レンズとから成る
    第2群、 負レンズである第4レンズと該第4レンズに接合され且
    つ正レンズである第5レンズとから成る第3群、 正レンズである第6レンズのみから成る第4群から構成
    された4群6枚構成の光学系であって、 前記第2レンズに、d線における屈折率nd およびアッ
    ベ数νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに、 (1) 0.7 f < f1 < 0.83f (2) −0.96f < f2・3 < −0.69f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
    第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とする4群6枚構成の
    読取り光学系。
  2. 【請求項2】 物体側から順次に配置された、物体側に
    凸面を向けた正のメニスカスレンズである第1レンズの
    みから成る第1群、 物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第2
    レンズと該第2レンズに接合され且つ物体側に凸面を向
    けた負のメニスカスレンズである第3レンズとから成る
    第2群、 両凹レンズである第4レンズと該第4レンズに接合され
    且つ両凸レンズである第5レンズとから成る第3群、 像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第6レ
    ンズのみから成る第4群から構成された4群6枚構成の
    光学系であって、 前記第5レンズに、d線における屈折率nd およびアッ
    ベ数νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに (1) 0.84f < f1 < 0.92f (2) −0.71f < f2・3 < −0.64f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
    第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とする4群6枚構成の
    読取り光学系。
  3. 【請求項3】 物体側から順次に配置された、物体側に
    凸面を向けた正のメニスカスレンズである第1レンズの
    みから成る第1群、 物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第2
    レンズと該第2レンズに接合され且つ物体側に凸面を向
    けた負のメニスカスレンズである第3レンズとから成る
    第2群、 両凹レンズである第4レンズと該第4レンズに接合され
    且つ両凸レンズである第5レンズとから成る第3群、 像側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである第6レ
    ンズのみから成る第4群から構成された4群6枚構成の
    光学系であって、 前記第2レンズおよび第5レンズに、いずれも、d線に
    おける屈折率nd およびアッベ数νd がそれぞれ 1.48 < nd < 1.50 80 < νd < 83 である光学材料を用い、さらに、 (1) 0.73f < f1 < 0.83f (2) −0.61f < f2・3 < −0.52f 但し、f :全系の合成焦点距離(e線) f1 :第1群(第1レンズ)の焦点距離(e線) f2・3 :第2群(第2、第3レンズ)と第3群(第4、
    第5レンズ)の合成焦点距離(e線) なる条件式を満足することを特徴とする4群6枚構成の
    読取り光学系。
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