JPH09170061A - ロール表面の溶射方法 - Google Patents

ロール表面の溶射方法

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JPH09170061A
JPH09170061A JP7331364A JP33136495A JPH09170061A JP H09170061 A JPH09170061 A JP H09170061A JP 7331364 A JP7331364 A JP 7331364A JP 33136495 A JP33136495 A JP 33136495A JP H09170061 A JPH09170061 A JP H09170061A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
thermal spraying
high frequency
sprayed
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP7331364A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Sawa
雅明 沢
Yoshiaki Azuma
佳昭 四阿
Shinji Sato
信治 佐藤
Yasuhiro Tsumura
康浩 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明方法は、ロールの溶射において、溶射
膜の密着性を向上するとともに、ロール歪みを防止する
溶射方法を提供する。 【解決手段】 溶射粉末材料を半溶融状態にした溶射材
料を被溶射体へ溶射するに際し、ロールを周胴方向へ回
転しつつ高周波誘導加熱により、表面を加熱軟化して溶
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、ロール表面の
溶射方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーメット、セラミックス、金属の溶射
粉末材料を半溶融化して溶射材料とし、これを被溶射体
へ投射して溶射することが知られている。また、被溶射
体の溶射部をトーチにより加熱して溶射し、溶射膜の密
着性を向上することが特開平2−225653号公報に
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】デフレクターロール、
ピンチロール、ブライドルロール等の鋼帯搬送用プロセ
スロールの表面に溶射材料を形成するとき、上記のよう
にトーチ加熱するとロールが熱歪みによって変形し、搬
送ロールとしての機能を確実に発揮することが不可能と
なる。即ち、搬送鋼帯が蛇行して鋼帯巾方向両端部に疵
が発生することから、搬送速度を減速することになり生
産性が低下する欠点がある。また、鋼帯が変形すること
もあり、品質を著しく低下させることになる等の課題が
ある。本発明方法は、このような課題を有利に解決する
ためなされたものであり、鋼帯搬送用プロセスロール等
のロールに溶射膜を形成するに際し、ロールを変形させ
ることなく加熱して溶射することのできる溶射方法を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、溶射粉末材料を半溶融状態にした溶射材料を
被溶射体へ溶射するに際し、ロールを周胴方向へ回転し
つつ高周波誘導加熱により、表面を加熱軟化して溶射す
ることを特徴とするロール表面の溶射方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明方法の一例を図面によって
説明する。図1において、溶射ガン1の燃焼室2へ燃料
供給口3から燃料を供給するとともに、支燃ガス供給口
4から支燃ガスを供給して燃焼せしめ、同時に溶射粉末
材料供給口5から溶射粉末材料を供給して加熱し、半溶
融状態の溶射材料6としてロール(被溶射体)7へ投射
して溶射を施すに際し、ロール7を胴周方向へ回転しつ
つ、ロール反対側に配置した高周波誘導加熱ワークコイ
ル8に発信器9から高周波を発信して表面を加熱軟化し
て溶射するものである。しかして、高周波誘導加熱によ
ると、ロール7の誘電損失により交流電場のエネルギー
が熱エネルギーに変換され、ロール7内部ヘ浸透するに
つれて交流電場のエネルギーが低下するため、ロール7
表面部が加熱されるものと認められる。従って、ロール
7表面部の加熱にとどまることから、短時間に加熱する
ことができ、溶射時間にほとんど悪影響はなく、しかも
生産性の低下もなく、ロール7内部まで加熱されること
がないので、ロール7の熱歪みは発生しない。従って、
鋼帯搬送用ロールとしての機能を確実に発揮させること
ができ、またロール7の表面部が加熱軟化していること
から、密着性に優れた溶射膜を形成することができる。
【0006】このようにしてロール7表面部の加熱によ
り硬度が低下して軟化することによって、サーメットま
たはセラミックスを溶射材料6とした場合は、サーメッ
トまたはセラミックスが溶射により軟化したロール7表
面に食い込みアンカー効果によって溶射膜の密着性を向
上する。また、金属を溶射材料6とした場合は、金属原
子が軟化したロール7表面に拡散して溶射膜の密着性を
向上する。このようにロール7表面部を加熱軟化する温
度としては、ロール材質によって若干異なるが、例えば
一般構造用鋼(S35C等)においては、500〜80
0℃で上記のごとく溶射膜の密着性を確実に向上させる
ことができる。また、ロール7表面が極度に酸化する可
能性がある場合には、不活性ガス雰囲気にすることが好
ましい。
【0007】ロール7の胴長方向(巾方向)全幅を溶射
する場合は、高周波誘導加熱ワークコイル8をロール7
の胴長方向へ溶射ガン1の移動に追従して、移動自在に
構成しロール7表面部を加熱軟化しつつ溶射するもので
ある。
【0008】溶射材料(溶射粉末材料)としては、一般
に用いられている例えば、Mo、Ti、V、Ni−Cr
系、Ni−B−Si系等の金属、またはTiC、Al2
3、Cr2 3 、WC、ZrO2 等のセラミックス、
更に、このようなセラミックスと金属からなるサーメッ
トを、一般に行われているガスフレーム溶射、プラズマ
溶射等により、被溶射体へ溶射するに際し、上記のごと
く被溶射体であるロールの表面部を高周波誘導加熱によ
り加熱軟化して溶射するものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を比較例とともに
挙げる。
【表1】
【0010】注1:溶射は、ガスフレーム溶射により実
施。 注2:溶射粉末材料(溶射材料)は一般に用いられてい
る、A:Ti、B:Ni、C:Ni−Cr系、D:Ni
−Al、E:Fe−Cr系、F:Al、G:Al 2 3
系、H:TiO2 系、I:ZrO2 −Y2 3 系、J:
2 3 系、K:SiO2 系、L:WC系、M:Cr3
2 系の材料を使用した。尚A〜Fは金属、G〜Kセラ
ミックス、L、Mはサーメットである。 注3:実施例のロール(被溶射体)加熱は、高周波誘導
加熱10〜70KHz(加熱時間20〜30分)で上表
の表面温度に加熱。比較例は、ガストーチ加熱(加熱時
間3.0時間)により、上表の表面温度に加熱した。 注4:溶射は、ロール胴幅1900mm、ロール全周に
施した。 注5:ロールは、一般構造用鋼で構成したロールを使
用。 注6:ロール歪みの有無は、無:歪みなし、有:歪み発
生によりブライドルロール及びデフレクターロールに
は、使用不可。
【0011】
【発明の効果】本発明方法によれば、ロール表面に溶射
した溶射膜の密着性を向上することができ品質を高める
ことができる。また、ロールに熱歪みを発生することな
く、密着性に優れた溶射膜を形成することができるの
で、ロールの機能を確実に発揮することができるととも
に、耐久性等も向上することができる。更に、ロール表
面の加熱時間を短縮して、生産性を向上することができ
る等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 溶射ガン 2 燃焼室 3 燃料ガス供給管 4 支燃ガス供給管 5 材料供給口 6 溶射材料 7 被溶射体 8 高周波誘導加熱ワークコイル 9 高周波発信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 康浩 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵株 式会社名古屋製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶射粉末材料を半溶融状態にした溶射材
    料を被溶射体へ溶射するに際し、ロールを周胴方向へ回
    転しつつ高周波誘導加熱により、表面を加熱軟化して溶
    射することを特徴とするロール表面の溶射方法。
JP7331364A 1995-12-20 1995-12-20 ロール表面の溶射方法 Pending JPH09170061A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020903