JPH09169906A - 発泡成形品用導電性シリコーンゴム組成物及び発泡導電性ロール - Google Patents

発泡成形品用導電性シリコーンゴム組成物及び発泡導電性ロール

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JPH09169906A
JPH09169906A JP34930395A JP34930395A JPH09169906A JP H09169906 A JPH09169906 A JP H09169906A JP 34930395 A JP34930395 A JP 34930395A JP 34930395 A JP34930395 A JP 34930395A JP H09169906 A JPH09169906 A JP H09169906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーンゴムの優れた特性を損なうことな
く、細かく均一なセルを有し、かつ、成形品の硬度を容
易に調整することが可能な導電性シリコーンゴム組成物
と、この組成物からなる発泡弾性体層を備えた発泡導電
性ロールを提供する。 【解決手段】 シリコーンゴムとエチレン−プロピレン
ゴムを95:5〜60:40の重量比で混合して得られ
た混合物を主成分とし、少なくとも導電性付与剤を含有
することを特徴とする発泡成形品用導電性シリコーンゴ
ム組成物。導電性中心材上に、シリコーンゴムとエチレ
ン−プロピレンゴムを95:5〜60:40の重量比で
混合して得られた混合物を主成分とし、少なくとも導電
性付与剤、発泡剤及び架橋剤を含有する導電性シリコー
ンゴム組成物からなる発泡弾性体層が被覆されてなるこ
とを特徴とする発泡導電性ロール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーンゴムの
優れた特性を損なうことなく、細かく均一なセルを有
し、かつ、成形品の硬度を容易に調整することが可能な
発泡成形品用導電性シリコーンゴム組成物と、この組成
物からなる発泡弾性体層を備えた、特に、静電転写式複
写機、レーザービームプリンタ等の現像部や転写部など
で好適に使用される発泡導電性ロールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】静電転写式複写機、レーザービームプリ
ンタ等の現像部や転写部などの部位においては、通常、
鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属などからなる導
電性中心材上に、導電性ゴム組成物からなる発泡弾性体
層が被覆形成された発泡導電性ロールが使用されてい
る。上記発泡弾性体層を構成する導電性ゴム組成物とし
ては、例えば、エチレン−プロピレンゴム、シリコーン
ゴム、ウレタンゴム等の各種合成ゴムを主成分とし、こ
れにカーボンブラック粒子、グラファイト粒子等の導電
性粒子及び発泡剤、架橋剤等を所定の割合で配合したも
のなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの中でも、シリ
コーンゴムを主成分とした導電性シリコーンゴム組成物
は、製造時の抵抗値安定性及び低温低湿から高温高湿ま
での環境に対する抵抗値安定性に優れているとともに、
特に圧縮に対する歪み特性が他のものに比べて極めて優
れているという利点がある。しかしながら、この種の導
電性シリコーンゴム組成物においては、シリコーンゴム
の粘度が元々低いうえに、製造時に使用される架橋剤の
架橋速度が発泡速度に比べて遅いため、セルが大きくな
り過ぎ粗く不均一なものになってしまうという問題があ
った。発泡成形品においては、細かく均一なセルを有し
ていることが、その特性を損なわない上で最も重要であ
るが、従来の導電性シリコーンゴムでは、そのような細
かく均一なセルを有した発泡成形品を得ることは困難で
あった。
【0004】そこで、このような問題に対して従来で
は、シリカ、マイカ、クレー等の無機充填剤を多量に配
合して未架橋シリコーンゴムコンパウンドの粘度を高
め、これによってセルを細かく均一にする試みがなされ
ているのであるが、この方法の場合には、無機充填剤の
影響によって発泡弾性体層の特性が変化してしまうこと
が懸念されるため、無機充填剤の配合量には限度があ
り、実際上の改善には至っていない。
【0005】さて、この種の導電性シリコーンゴム組成
物を構成材料として用いた発泡導電性ロールとしては、
細かく均一なセルを有し、かつ特性変化が少ないことに
加え、使用条件に合った最適な硬度を備えたものが要求
される。ロールの硬度を調整する方法としては、例え
ば、発泡弾性体層を構成するシリコーンゴムの架橋度を
変更する方法や、シリコーンゴムに配合する発泡剤の量
を変更して発泡倍率を変化させて行う方法などが考えら
れるが、これらの方法で硬度調整を行う場合には、上記
と同様、発泡弾性体層のセルが粗く不均一なものになっ
てしまうとともに、特性が変化しまうことが懸念される
ため、架橋度の調整や配合量の調整が非常に煩雑であっ
た。
【0006】このように現状では、シリコーンゴムの優
れた特性を損なうことなく、細かく均一なセルを有し、
かつ、成形品の硬度を容易に調整することが可能な導電
性シリコーンゴム組成物は得られていない。
【0007】本発明はこのような点に基づいてなされた
もので、その目的とするところは、シリコーンゴムの優
れた特性を損なうことなく、細かく均一なセルを有し、
かつ、成形品の硬度を容易に調整することが可能な導電
性シリコーンゴム組成物と、この組成物からなる発泡弾
性体層を備えた発泡導電性ロールを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するべく種々研究を重ねた結果、シリコーンゴム
にエチレン−プロピレンゴムを特定の混合比率で混合さ
せた場合に、シリコーンゴムの優れた特性を維持したま
ま、細かく均一なセルを有した発泡成形品が得られるこ
とを見い出した。また、このとき、シリコーンゴムとエ
チレン−プロピレンゴムの混合比率を変更するだけで、
他の添加剤の種類や配合量を何ら変更することなく、シ
リコーンゴムの安定した特性を維持したまま発泡成形品
の硬度を容易に調整することが可能であることも見い出
した。本発明者は、これらの知見に基づいて本発明を完
成した。
【0009】即ち、本発明による発泡成形品用導電性シ
リコーンゴム組成物は、シリコーンゴムとエチレン−プ
ロピレンゴムを95:5〜60:40の重量比で混合し
て得られた混合物を主成分とし、少なくとも導電性付与
剤を含有することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の他の態様による発泡導電性
ロールは、導電性中心材上に、シリコーンゴムとエチレ
ン−プロピレンゴムを95:5〜60:40の重量比で
混合して得られた混合物を主成分とし、少なくとも導電
性付与剤、発泡剤及び架橋剤を含有する導電性シリコー
ンゴム組成物からなる発泡弾性体層が被覆されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】シリコーンゴムとしては、従来よ
り様々な種類のものが公知となっているので、それらを
単独で、若しくは2種以上を併用して用いれば良い。従
来公知のシリコーンゴムとしては、例えば、(1)ビニ
ル基を有するオルガノポリシロキサンを有機過酸化物で
架橋させるタイプ、(2)ケイ素原子結合ビニル基を有
するオルガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素を有
するオルガノポリシロキサンを白金系化合物の存在下で
付加反応させて架橋させるタイプ、(3)分子鎖両末端
に水酸基を有するオルガノポリシロキサンとケイ素原子
結合水素を有するオルガノポリシロキサンを有機スズ化
合物の存在下で脱水素反応させて架橋させるタイプ、
(4)分子鎖両末端に水酸基を有するオルガノポリシロ
キサンと加水分解性のオルガノシラン類を有機スズ化合
物やチタン酸エステル類の存在下で縮合反応させて架橋
させるタイプのものなどが挙げられるが、これらの中で
も、有機過酸化物で架橋するタイプ(1)及び付加反応
により架橋するタイプ(2)のものは、作業上取り扱い
易いので好ましい。特に、有機過酸化物で架橋するタイ
プ(1)のものであれば、後述するエチレン−プロピレ
ンゴムとの共架橋を必要とする場合に有効である。尚、
これらは、予め充填剤等の各種の添加剤が配合されたも
のであっても構わない。
【0012】エチレン−プロピレンゴムとしては、エチ
レンとプロピレンを共重合させたもの(EPM)の他、
更に第三成分として、エチリデンノルボルネン、1,4
−ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン等のジエン系モ
ノマーを共重合させたもの(EPDM)などが挙げられ
る。これらは単独で使用しても良いし、2種以上を併用
しても良い。また、シリコーン変性されたものや、上記
シリコーンゴムと同様に予め充填剤、可塑剤、架橋促進
剤、老化防止剤等の各種の添加剤が配合されたものであ
っても構わない。
【0013】本発明においては、シリコーンゴムとエチ
レン−プロピレンゴムを95:5〜60:40の重量比
で混合することを必須要件としている。エチレン−プロ
ピレンゴムはシリコーンゴムコンパウンドの粘度を高め
てセルを細かく均一にする作用を呈するものである。エ
チレン−プロピレンゴムの重量比が5未満では、シリコ
ーンゴムコンパウンドの粘度を充分に高めることがてき
ないためセルを細かく均一にすることができない。ま
た、エチレン−プロピレンゴムの重量比が40を超える
と、シリコーンゴムコンパウンドの粘度が高くなり過
ぎ、充分な発泡倍率が得られず発泡成形品として充分な
硬度にならないとともに、シリコーンゴムの優れた特性
を維持することが困難になってしまう。
【0014】上記の混合物を主成分とし、これに少なく
とも導電性付与剤を含有させることにより本発明の発泡
成形品用導電性シリコーンゴム組成物が完成する。導電
性付与剤としては従来公知のもの、例えば、カーボンブ
ラック粒子、グラファイト粒子等の導電性粒子、炭素繊
維等の繊維を粉砕した物、金属粉末等の粉状物、金属酸
化物粉体、導電性ポリマーなどが挙げられる。これらの
中でも、カーボンブラック粒子は安価であり、かつ導電
性付与の効果も大きいため好ましい。導電性付与剤の種
類や配合量は、本発明によって得られるゴム組成物に要
求される抵抗値等を考慮して適宜に選択する。
【0015】尚、本発明においては、上記の成分以外に
も、充填剤(補強性充填剤、増量充填剤)、顔料、耐熱
性向上剤、難燃剤等の各種の添加剤を必要に応じて適宜
配合しても良い。このようなものとしては、例えば、煙
霧質シリカ、沈殿法シリカ、けいそう土、酸化チタン、
酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、
マイカ、クレイ、炭酸亜鉛、炭酸マンガン、水酸化セリ
ウム、ガラスビーズ、ポリジメチルシロキサン、アルケ
ニル基含有ポリシロキサン、ポリオルガノシルセスキオ
キサンなどが挙げられる。
【0016】本発明のゴム組成物を使用して発泡成形品
を製造する方法としては、例えば、組成物中に予め所定
の温度で分解あるいは気化してガスを発生する発泡剤を
配合しておき、これを加熱して発泡させる方法や、高圧
下で組成物中にガスを溶解させ、その後圧力を低下させ
ることにより発泡させる方法などが挙げられる。これら
は、得ようとする発泡成形品の種類等を考慮して適宜に
選択する。このようにして製造された発泡成形品は、シ
リコーンゴムの優れた特性を何ら損なうことなく、細か
く均一なセルを有したものとなる。従って、本発明のゴ
ム組成物は、例えば、発泡導電性ロールの構成材料など
として好適に使用することができる。
【0017】本発明の他の態様による発泡導電性ロール
は、上記構成の導電性シリコーンゴム組成物に少なくと
も発泡剤及び架橋剤を配合したものを、鉄、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属などからなる導電性中心材上
に、プレス成形、トランスファー成形、押出成形などの
公知の成形方法により被覆して弾性体層を形成し、その
後、加熱して架橋と同時に発泡させ、更にそれを所定の
外径まで研削することにより得ることができる。この
際、導電性中心材上には従来公知のように、予めプライ
マー処理等の前処理を施しておくことが好ましい。これ
によって導電性中心材と発泡弾性体層との接着性を高め
ることができる。
【0018】発泡剤としては、例えば、アゾビスイソブ
チロニトリル(AIBN)、アゾジカルボンアミド(A
DCA)などが挙げられる。発泡剤の配合量は、特に限
定されないが、好ましくは、シリコーンゴムとエチレン
−プロピレンゴムの混合物100重量部に対して、1重
量部以上10重量部以下とする。発泡剤の配合量が1重
量部未満では、ほとんど発泡せず、また、10重量部を
超えると隣接したセル同志が互いに連なってしまい、粗
いセルになってしまう。尚、発泡剤の種類によっては、
必要に応じて有機酸、尿素等の発泡助剤を併用しても良
い。更に、合成ゴムに発泡剤を高濃度で充填した発泡剤
を使用することもできる。
【0019】架橋剤としては、シリコーンゴムの架橋に
一般的に用いられているものであれば何でも良く特に限
定されない。例えば、2,5ジメチル−2,5−ビス
(ターシャリブチルパーオキシ)ヘキサン、ジターシャ
リブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイドなど
の有機過酸化物が挙げられる。これらは、使用するシリ
コーンゴムのタイプ等を考慮して適宜に選択する。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を比較例と併せて説明
する。尚、シリコーンゴムとしては、ジメチルビニルシ
リコーンゴムを使用し、エチレン−プロピレンゴムとし
ては、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)を使用
した。各配合材料の詳細は表2に示すとおりである。
【0021】まず、表1に示した配合材料の内、シリコ
ーンゴム、エチレン−プロピレンゴム、導電性付与剤及
び充填剤を3リットルニーダーで混練した。次に、得ら
れた組成物と、発泡剤及び架橋剤を12インチオープン
ロールで水冷しながら充分に混練し、これをクロスヘッ
ドダイ式押出機に供給して直径6mm、長さ260mm
のステンレス製の導電性中心材上に、肉厚4.5mmと
なるように押出被覆した。その後、250℃に保持され
た熱風炉中で10分間加熱して架橋と同時に発泡させ、
次いで再び200℃に保持された乾燥炉中で8時間加熱
処理した。このようにして得られた発泡弾性体層を外径
15mm、長さ220mmに研削して発泡導電性ロール
を製造した。
【0022】本実施例では、このようにして製造した発
泡導電性ロールのセル径、発泡倍率、ロール硬度及び抵
抗値をそれぞれ測定し、その結果を基に品質の評価を行
った。測定結果は表1に併記した。
【0023】測定方法は以下のとおりである。セル径 発泡弾性体層から厚さ0.5mm以下に切断したものを
試料とし、この試料片に点在するセルの中から任意に抽
出した5つのセルの内径をスケール付の拡大投影機を用
いて測定し、その平均値及び最大値と最小値の差を表1
に示した。得られた平均値によりセルの細かさを評価
し、最大値と最小値の差によりセルの均一さを評価し
た。
【0024】発泡倍率 発泡弾性体層から質量が5g程度となるように採取した
ものを試料とし、この試料の比重を測定した。そして、
未架橋状態(未発泡状態)のゴム組成物の比重に基づき
発泡状態での体積増加分を算出し、これを発泡倍率とし
て表1に示した。
【0025】ロール硬度 発泡弾性体層上の任意の5箇所のアスカーC硬度を測定
し、その平均値及び最大値と最小値の差を表1に示し
た。最大値と最小値の差によりロール硬度のバラツキを
評価した。
【0026】抵抗値 発泡導電性ロールをアルミニウム板に1kgfの荷重で
押し当て、その状態で導電性中心材とアルミニウム板間
にDC1kVの電圧を印加して抵抗値を測定した。表1
には、10℃、25%RH雰囲気中での抵抗値と40
℃、80%RH雰囲気中での抵抗値を示した。そして、
抵抗値の変化から環境に対する抵抗値の安定性を評価し
た。抵抗値の変化が1桁を超えなければ合格と判断し
た。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表1から明らかなように、本発明にかかる
ゴム組成物を発泡弾性体層の構成材料として使用したロ
ール(実施例1乃至実施例4)は、いずれも、細かく均
一なセルを有しており、ロール硬度にはバラツキが全く
見られていない。また、これらは、シリコーンゴムとエ
チレン−プロピレンゴムの混合比率の変更によってロー
ル硬度が変化しているものの、抵抗値の安定性は何ら損
なわれていない。つまり、シリコーンゴムとエチレン−
プロピレンゴムの混合比率を変更するだけで、他の添加
剤の種類や配合量を何ら変更することなく、シリコーン
ゴムの優れた特性(抵抗値安定性)を維持したままロー
ルの硬度を容易に調整できることが判る。
【0030】これに対して、エチレン−プロピレンゴム
を全く混合していない比較例1は、セルが粗く不均一で
あり、そのためにロール硬度のバラツキも大きくなって
いる。比較例2は、エチレン−プロピレンゴムを混合し
ているものの、その混合比率が本発明の範囲に満たない
場合の例であるが、シリコーンゴムコンパウンドの粘度
を充分に高めることがてきないため比較例1と同様にセ
ルが粗く不均一なものであった。ロール硬度のバラツキ
も比較例1とほとんど変化していない。比較例3は、エ
チレン−プロピレンゴムの混合比率が本発明の範囲を超
える場合の例であるが、発泡倍率が55%と不充分であ
るためロール硬度が60以上となっているとともに、抵
抗値の変化も1桁以上となっており、シリコーンゴムの
安定した特性を維持できていない。比較例4は、比較例
1における充填剤の配合量を、シリコーンゴムの特性
(例えば、伸び、引張強度)に影響が及ばない程度の量
まで増加した場合の例であるが、セルの状態は比較例2
と同程度にまでしか改善されていない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の発泡成形
品用導電性シリコーンゴム組成物は、シリコーンゴムの
優れた特性を損なうことなく、細かく均一なセルを有
し、かつ、成形品の硬度を容易に調整することが可能で
ある。従って、例えば、静電転写式複写機、レーザービ
ームプリンタ等の現像部や転写部などで使用される発泡
導電性ロールの構成材料として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 13/00 0374−3J F16C 13/00 A G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 15/08 501 15/08 501B //(C08L 83/04 23:16) B29K 83:00 105:04 105:24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴムとエチレン−プロピレン
    ゴムを95:5〜60:40の重量比で混合して得られ
    た混合物を主成分とし、少なくとも導電性付与剤を含有
    することを特徴とする発泡成形品用導電性シリコーンゴ
    ム組成物。
  2. 【請求項2】 導電性中心材上に、シリコーンゴムとエ
    チレン−プロピレンゴムを95:5〜60:40の重量
    比で混合して得られた混合物を主成分とし、少なくとも
    導電性付与剤、発泡剤及び架橋剤を含有する導電性シリ
    コーンゴム組成物からなる発泡弾性体層が被覆されてな
    ることを特徴とする発泡導電性ロール。
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