JPH09168946A - 作業管理装置 - Google Patents

作業管理装置

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JPH09168946A
JPH09168946A JP33047795A JP33047795A JPH09168946A JP H09168946 A JPH09168946 A JP H09168946A JP 33047795 A JP33047795 A JP 33047795A JP 33047795 A JP33047795 A JP 33047795A JP H09168946 A JPH09168946 A JP H09168946A
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tact time
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Minoru Nomaru
実 能丸
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産計画が遵守できるように作業速度などを
自動的に設定する作業管理装置の提供。 【解決手段】 要求タクトタイム算出部62は、生産計
画に基づいてワークの生産に要求される要求タクトタイ
ムを算出する。また、基準タクトタイム算出部64は、
作業条件記憶部63に記憶されている作業条件からその
ワークの生産にかかるであろう基準タクトタイムを計算
する。算出された基準タクトタイムが算出された要求タ
クトタイムよりも長い場合には、作業条件変更部65に
よって基準タクトタイムが要求タクトタイムより短くな
るように生産機械の作業条件を予め設定されている作業
条件から新たな作業条件に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の生産機械に
共同して作業を行わせる作業管理装置に係り、特に、生
産計画が遵守できるように作業速度などを自動的に設定
する作業管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、作業効率の向上を目指して、
1つのワーク対し複数の生産機械で異なる作業を同時に
行うようにした生産ラインが稼働している。
【0003】この生産ラインの制御は、生産管理装置に
よって行われている。
【0004】生産管理装置が生産計画を入力すると、そ
の日に製造しなければならない車種や台数などを演算
し、この演算結果に基づいてライン速度などを設定して
いる。したがって、生産ラインに故障が起こるなどの事
故が発生しない限りは、生産計画通りの生産が可能であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、この生産ラインに、たとえば力覚センサを備えた知
能ロボットなどが配置されるようになり、このような知
能ロボットは与えられた作業がスムースに行われなかっ
た場合には、同一作業を繰り返し行うようになっている
ため、1つの作業が確実に行われるようになって生産ラ
インの停止が少なくなったという点では生産計画を遵守
しやすくなったと言えるが、逆に、繰り返し行う作業が
多くなると、序々に生産速度が遅れぎみとなって生産計
画の遵守が困難になるという新たな問題が発生する。
【0006】もちろん、人間が常に生産計画と生産実績
を監視してライン速度の変更を行えば、この問題はある
程度は解消されると思われるが、常に監視することは実
際には困難である。
【0007】本発明は、以上のような問題点を解消する
ためになされたものであり、生産計画が遵守できるよう
に作業速度などを自動的に設定する生産管理装置の提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の生産機械に共同して作業を行わせる作業管理装置
であって、生産計画に基づいてワーク種ごとに要求され
る要求タクトタイムを算出する要求タクトタイム算出手
段と、前記複数の生産機械に予め設定されている作業条
件に基づいて、作業管理の基準となる基準タクトタイム
をワーク種ごとに算出する基準タクトタイム算出手段
と、当該基準タクトタイム算出手段により算出された基
準タクトタイムが前記要求タクトタイム算出手段により
算出された要求タクトタイムよりも長い場合には、当該
基準タクトタイムが要求タクトタイムより短くなるよう
に、前記複数の生産機械のそれぞれの作業条件を予め設
定されている作業条件から新たな作業条件に変更する作
業条件変更手段とを有することを特徴とする作業管理装
置である。
【0009】たとえば、生産計画に基づいて、A車につ
いては1日に200台生産する必要があるから2分/
台、またB車については1日に100台生産する必要が
あるから3分/台の割合で生産しなければならないとい
うように、生産にかけられる時間、すなわち要求タクト
タイムを求め、また、たとえば1つ1つの部品の組み付
けに要する作業速度やどのロボットにどの作業をさせる
かという作業割付といった予め設定してある作業条件か
ら、この作業条件ではA車については2.5分/台の割
合で生産でき、B車については2.7分/台の割合で生
産できるというように、生産にかかるであろう時間、す
なわち基準タクトタイムを求める。
【0010】上記の例では、A車を2分/台で生産する
必要があるのに、予め設定してある作業条件では2.5
分/台の割合でしか生産できないのであるから、この車
種に対しては、予め設定されている作業速度や作業割付
などの作業条件を変更して、基準タクトタイムが要求タ
クトタイム内に収まるようにする。
【0011】このように、作業条件を変更することで生
産計画を遵守した生産が行えるようになる。
【0012】請求項2記載の発明においては、前記作業
条件変更手段は、前記複数の生産機械のそれぞれの作業
速度を、前記基準タクトタイムが前記要求タクトタイム
内に収まるように予め設定した範囲内で変更する作業速
度変更手段、または、前記複数の生産機械のそれぞれに
割り付ける作業を、前記基準タクトタイムが前記要求タ
クトタイム内に収まるように変更する作業割付変更手段
のいずれか一方であることを特徴とする作業管理装置で
ある。
【0013】このように、作業速度を変更して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにするか、
または、作業割付を変更して基準タクトタイムが要求タ
クトタイム内に収まるようにすれば、生産計画を遵守し
た生産が行えるようになる。
【0014】請求項3記載の発明においては、前記作業
条件変更手段は、前記複数の生産機械のそれぞれの作業
速度を、前記基準タクトタイムが前記要求タクトタイム
内に収まるように予め設定した範囲内で変更する作業速
度変更手段と、当該作業速度変更手段によって前記複数
の生産機械のそれぞれの作業速度を最大限まで上昇して
もなお前記基準タクトタイムを前記要求タクトタイム内
に収めることができない場合には、前記複数の生産機械
のそれぞれに割り付ける作業を変更して前記基準タクト
タイムが前記要求タクトタイムに近付くように、あるい
は収まるようにする作業割付変更手段とを有することを
特徴とする作業管理装置である。
【0015】このように、作業速度を優先して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにし、さら
に、作業速度だけでは不足の場合に、作業割付を変更し
て基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよう
にすれば、生産計画が大きく変動した場合でもその要求
に応えることができるようになる。
【0016】請求項4記載の発明においては、前記作業
条件変更手段は、前記複数の生産機械のそれぞれに割り
付ける作業を、前記基準タクトタイムが前記要求タクト
タイムよりも小さくなるように変更する作業割付変更手
段と、当該作業割付変更手段によって前記基準タクトタ
イムを最短としてもなお前記基準タクトタイムが前記要
求タクトタイムよりも小さくできない場合には、前記複
数の生産機械のそれぞれの作業速度を所望の範囲内で変
更して前記基準タクトタイムが前記要求タクトタイムに
近付くように、あるいは短くなるようにする作業速度変
更手段とを有することを特徴とする作業管理装置であ
る。
【0017】このように、作業割付を優先して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにし、さら
に、作業割付だけでは不足の場合に、作業速度を変更し
て基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよう
にすれば、生産計画が大きく変動した場合でもその要求
に応えることができるようになる。
【0018】請求項5記載の発明は、センサで監視しな
がら所望の作業を行う生産機械を含み、当該生産機械を
含む複数の生産機械に共同して作業を行わせる作業管理
装置であって、入力したワーク種ごとの要求タクトタイ
ムから残り作業にかけることができる総タクトタイムを
算出する総タクトタイム算出手段と、予め設定されてい
るワーク種ごとの作業タクトタイムから残り作業にかか
る総作業タクトタイムを算出する総作業タクトタイム算
出手段と、当該総作業タクトタイム算出手段により算出
された総作業タクトタイムが前記総タクトタイム算出手
段により算出された総タクトタイムよりも長い場合に
は、当該総作業タクトタイムが総タクトタイムより短く
なるように、以降の作業については前記複数の生産機械
のそれぞれの作業条件を設定されている作業条件から新
たな作業条件に変更する作業条件変更手段とを有するこ
とを特徴とする作業管理装置である。
【0019】たとえば、インストルメントパネル等の柔
軟な部品に他の部品を嵌合させるような作業を行う場合
には、ロボットのハンドに力覚センサを取り付けて、こ
の力覚センサからの信号に基づいてロボットの姿勢を変
化させるなどして作業に柔軟性を持たせ、作業をスムー
スに行えるようにしている。このような力覚センサを持
つロボットでは、同一の作業であっても必ず同一の時間
で終わるとは限らないことから、作業の途中において、
以降の作業にかけることができる総タクトタイムと、以
降の作業においてかかってしまうであろう総作業タクト
タイムとを求める。
【0020】たとえば、上記の例と同様に、A車の作業
が1/2終了した時点で総タクトタイムが1分であった
とし、力覚センサの補正作業が多く行われたために、総
作業タクトタイムが1、5分であったとすると、残りの
作業を1分以内に収めなければならないのであるから、
以降の作業がこの時間内に終了できるように、予め設定
されている作業速度や作業割付などの作業条件を変更す
る。
【0021】このようにすれば、補正動作などが原因で
作業が遅れぎみとなっても、要求タクトタイム内でその
作業を完了させることができるようになり、結果として
生産計画を遵守した生産が行えるようになる。
【0022】請求項6記載の発明は、センサで監視しな
がら所望の作業を行う生産機械を含み、当該生産機械を
含む複数の生産機械に共同して作業を行わせる作業管理
装置であって、前記複数の生産機械が行う作業の各作業
要素ごとの実績作業時間をワーク種別に記憶する実績作
業時間記憶手段と、当該実績作業時間記憶手段に記憶さ
れている実績作業時間から前記複数の生産機械の各作業
要素ごとの作業要素別タクトタイムをワーク種別に統計
処理によって求める統計処理手段と、入力したワーク種
ごとの基準タクトタイムから残り作業にかけることがで
きる総タクトタイムを算出する総タクトタイム算出手段
と、前記統計処理手段によって求められた前記ワーク種
ごとの作業要素別タクトタイムから残り作業にかかる総
作業タクトタイムを算出する総作業タクトタイム算出手
段と、当該総作業タクトタイム算出手段により算出され
た総作業タクトタイムが前記総タクトタイム算出手段に
より算出された総タクトタイムよりも長い場合には、当
該総作業タクトタイムが総タクトタイムより短くなるよ
うに、以降の作業については前記複数の生産機械のそれ
ぞれの作業条件を設定されている作業条件から新たな作
業条件に変更する作業条件変更手段とを有することを特
徴とする作業管理装置である。
【0023】力覚センサを持つロボットでは、同一の作
業であっても必ず同一の時間で終わるとは限らないこと
から、作業の途中において、以降の作業にかけることが
できる総タクトタイムと、以降の作業においてかかって
しまうであろう総作業タクトタイムとを求めるようにし
てあるのは請求項5記載の発明と同様であるが、総作業
タクトタイムは、これから行われる作業での動作補正の
状況によって大きく異なることがあるので、できるだけ
正確な数値を求める必要がある。
【0024】このために、過去に行われた作業要素ごと
の実績作業時間をワーク種別に蓄積し、これを統計処理
することによって、より正確な総作業タクトタイムを求
めることができるようにしている。
【0025】このようにすれば、補正動作などが原因で
作業が遅れぎみとなっても、基準タクトタイム内でその
作業をより確実に完了させることができるようになり、
結果として生産計画を遵守した生産が行えるようにな
る。
【0026】請求項7記載の発明においては、前記作業
条件変更手段は、前記複数の生産機械のそれぞれの作業
速度を、前記総作業タクトタイムが前記総タクトタイム
内に収まるように予め設定した範囲内で変更する作業速
度変更手段、または、前記複数の生産機械のそれぞれに
割り付ける作業を、前記総作業タクトタイムが前記総タ
クトタイム内に収まるように変更する作業割付変更手段
のいずれか一方であることを特徴とする作業管理装置で
ある。
【0027】このように、作業速度を変更して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにするか、
または、作業割付を変更して基準タクトタイムが要求タ
クトタイム内に収まるようにすれば、生産計画を遵守し
た生産が行えるようになる。請求項8記載の発明におい
ては、前記作業条件変更手段は、前記複数の生産機械の
それぞれの作業速度を、前記総作業タクトタイムが前記
総タクトタイム内に収まるように予め設定した範囲内で
変更する作業速度変更手段と、当該作業速度変更手段に
よって前記複数の生産機械のそれぞれの作業速度を最大
限まで上昇してもなお前記総作業タクトタイムが前記総
タクトタイム内に収めることができない場合には、前記
複数の生産機械のそれぞれに割り付ける作業を変更して
前記総作業タクトタイムが前記総タクトタイムに近付く
ように、あるいは収まるようにする作業割付変更手段と
を有することを特徴とする作業管理装置である。
【0028】このように、作業速度を優先して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにし、さら
に、作業速度だけでは不足の場合に、作業割付を変更し
て基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよう
にすれば、生産計画が大きく変動した場合でもその要求
に応えることができるようになる。
【0029】請求項9記載の発明においては、前記作業
条件変更手段は、前記複数の生産機械のそれぞれに割り
付ける作業を、前記総作業タクトタイムが前記総タクト
タイムよりも小さくなるように変更する作業割付変更手
段と、当該作業割付変更手段によって前記総作業タクト
タイムを最短としてもなお前記総作業タクトタイムが前
記総タクトタイムよりも小さくできない場合には、前記
複数の生産機械のそれぞれの作業速度を所望の範囲内で
変更して前記総作業タクトタイムが前記総タクトタイム
に近付くように、あるいは短くなるようにする作業割付
変更手段とを有することを特徴とする作業管理装置であ
る。
【0030】このように、作業割付を優先して基準タク
トタイムが要求タクトタイム内に収まるようにし、さら
に、作業割付だけでは不足の場合に、作業速度を変更し
て基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよう
にすれば、生産計画が大きく変動した場合でもその要求
に応えることができるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明の作業管理装置が適用され
る生産ラインの一例を示したものである。
【0033】図示されているように、この生産ライン
は、作業ステージ5の周囲に設けられた走行軌道10
A,10B,10C上をワークである部品を搬送する自
動搬送車(以下、AGVという)15A〜15Fと、作
業ステージ5に設けられている両腕ロボット20と、多
軸型のロボット25A,25Bとから構成されている。
【0034】AGV15A〜15Dは、単に部品の搬送
を行うために設けられているものであり、AGV15
E,15Fは、単に部品を搬送するのみならず、載置し
ている部品を必要に応じて上下させたり、左右にスライ
ドさせたりしてロボット20,25A,25Bの作業を
助けるように動作する。これらAGV15A〜15Fお
よびロボット20,25A,25Bの動作は、統合コン
トローラ30によって総合的に制御される。また、この
統合コントローラ30には、後述する作業管理装置60
が接続され、この作業管理装置60からの指令によって
生産管理が行われる。請求項における複数の生産機械と
は、両腕ロボット20と多軸型のロボット25A,25
Bと、AGV15E,15Fに相当する。
【0035】なお、両腕ロボット20はCR制御盤35
によって、また、多軸型ロボット25A,25BはAR
制御盤40によってそれぞれ個別的に制御される。
【0036】両腕ロボット20は、走行軌道10C上を
走行するAGV15E,15Fと協調して作業を行う協
調型のロボットであり、作業の内容に応じて作業ツール
を自動的に取り替える機能を有している。また、視覚セ
ンサや力覚センサを備えているので、ある程度の力が加
わると弾性変形してしまうような柔らかい部品の組立も
視覚コントローラ17や力覚コントローラ19の制御に
よって繰り返し作業を行うことが可能となっているた
め、容易に行うことができるようになっている。AGV
15E,15Fは、協調型の両腕ロボット20と協調し
て動作する協調型のAGVである。
【0037】図2は、作業管理装置60の概略構成を示
すブロック図である。
【0038】図に示すホストコンピュータ70は、販売
会社などから送られてくる受注状況から、本日生産しな
ければならない車種、仕様、台数に関する生産計画を演
算するコンピュータであり、このホストコンピュータ7
0によって演算された生産計画は生産計画入力部61を
介して作業管理装置60内に入力される。
【0039】要求タクトタイム算出部62は、生産計画
入力部61を介して入力した生産計画から、どの車種の
どの仕様は一台当たり何分で生産すべきかという要求タ
クトタイムを、その日の生産ラインの稼働時間などに基
づいて算出する部分であり、要求タクトタイム算出手段
として機能する。
【0040】作業条件記憶部63には、基準となる作業
条件の下で、力覚センサ18を備えた両腕ロボット2
0、多軸型のロボット25A,25B、AGV15E,
15Fを用いて生産した場合に、どの車種のどの仕様は
どの程度の時間で生産可能であるかという基準タクトタ
イムが過去の生産履歴などに基づいて記憶されている。
また、両腕ロボット20、多軸型のロボット25A,2
5B、AGV15E,15Fのそれぞれの作業速度もオ
ーバーライドとして3段階に分けて記憶している。さら
に、両腕ロボット20、多軸型のロボット25A,25
B、AGV15E,15Fのそれぞれに割り付けが可能
な作業要素と、その作業要素を割り当てた場合にかかる
作業タクトタイムも各生産機械ごとおよび車種ごとに記
憶している。また、後述の統計処理部69の統計処理に
よって得られる,たとえば、車種Aに対して、両腕ロボ
ット20でボルト締めを行った場合に、かかる時間が2
0秒であるとか、同一の作業を多軸型のロボット25
A,25Bで行った場合に、かかる時間が15秒である
とかいったような各作業要素ごとの作業要素別タクトタ
イムも記憶している。
【0041】また、本発明の作業管理装置60は、力覚
センサ18や視覚センサを備えた生産機械の生産管理も
行えるようにしているので、図8および図9に示すよう
に、力覚センサなどの補正動作を行うことなく作業が行
われた場合にかかるであろう作業タクトタイムと、補正
動作が行われた場合の許容時間も記憶されている。
【0042】基準タクトタイム算出部64は、この作業
条件記憶部63に記憶されている車種や仕様ごとの基準
タクトタイムに基づいて、作業管理の基準となる基準タ
クトタイムをワーク種ごと,すなわち車種や仕様ごとに
算出する基準タクトタイム算出手段として機能するもの
である。
【0043】作業条件変更部65は、基準タクトタイム
算出部64により算出された基準タクトタイムと要求タ
クトタイム算出部62により算出された要求タクトタイ
ムとを比較して、基準タクトタイムが要求タクトタイム
よりも長い場合には、本日の生産計画にしたがった生産
は行えないことになるので、この生産計画を遵守できる
ように、生産ラインのスピードをアップしたり、両腕ロ
ボット20、多軸型のロボット25A,25B、AGV
15E,15Fのそれぞれに割り付けてある基準となる
作業条件を組み替えたりするものであり、作業条件変更
手段として機能するものである。
【0044】作業速度変更部65Aは、基準タクトタイ
ムが要求タクトタイムよりも長い場合に、両腕ロボット
20、多軸型のロボット25A,25B、AGV15
E,15Fのそれぞれの作業速度を作業条件記憶部63
に予め設定されている範囲内で変更するものであって、
作業速度変更手段として機能する。
【0045】作業割付変更部65Bは、基準タクトタイ
ムが要求タクトタイムよりも長い場合に、両腕ロボット
20、多軸型のロボット25A,25B、AGV15
E,15Fのそれぞれに割り付けた作業を作業条件記憶
部63に記憶されている作業割り付けに関するデータに
基づいて変更するもので、作業割付変更手段として機能
するものである。
【0046】基準タクトタイムを要求タクトタイム以内
に収めるためには、両腕ロボット20、多軸型のロボッ
ト25A,25B、AGV15E,15Fのそれぞれの
作業速度を上げるだけでもよいし、また、これらの作業
割り付けを変更することによってもよい。さらには作業
速度の上昇と作業割り付けの変更を併用してもよい。総
タクトタイム算出部66は、統合コントローラ30から
入力する作業の進行状況と、現在生産しつつある車種の
要求タクトタイムから残り作業にかけることができる総
タクトタイムを算出するものであり、総タクトタイム算
出手段として機能するものである。
【0047】総作業タクトタイム算出部67は、総タク
トタイム算出部66を介して入力した作業の進行状況と
作業条件記憶部63に記憶されている車種ごと作業要素
ごとの作業タクトタイムおよび後述する作業要素別タク
トタイムとから、現在生産しつつある車種の残り作業に
かかってしまうであろう総作業タクトタイムを算出する
ものであって、総作業タクトタイム算出手段として機能
するものである。
【0048】作業条件変更部65はまた、総作業タクト
タイム算出部67により算出された総作業タクトタイム
と総タクトタイム算出部66により算出された総タクト
タイムとを比較して、総作業タクトタイムが総タクトタ
イムよりも長い場合には、現在生産中の車種は、生産計
画から計算された要求タクトタイム内での生産は行えな
いことになるので、要求タクトタイム内での生産ができ
るように、生産ラインのスピードをアップしたり、両腕
ロボット20、多軸型のロボット25A,25B、AG
V15E,15Fのそれぞれに割り付けてある基準とな
る作業条件を組み替えたりする。
【0049】実績作業時間記憶部68には、統合コント
ローラ30を介して入力される各種の作業にかかった実
績作業時間を、各車種ごと、生産機械ごと、作業要素ご
とに入力し、これを記憶するものであり、実績作業時間
記憶手段として機能するものである。
【0050】統計処理部69は、実績作業時間記憶部6
8に蓄積された実績作業時間から、実際の作業でかかる
時間を各車種ごと、生産機械ごと、作業要素ごとに統計
処理し、この処理結果を作業要素別タクトタイムとして
作業条件記憶部63に記憶させておくものであり、統計
処理手段として機能するものである。
【0051】以上のように構成されている本発明の作業
管理装置は、図3以降のフローチャートに基づいて次の
ように動作する。
【0052】まず、ホストコンピュータ70から生産計
画入力部61が生産計画を入力すると、要求タクトタイ
ム算出部62では、工場の稼動時間などを勘案して各車
種別、仕様別に要求タクトタイムを算出する。
【0053】たとえば、生産計画に基づいて、A車につ
いては1日に200台生産する必要があるから2分/
台、またB車については1日に100台生産する必要が
あるから3分/台の割合で生産しなければならないとい
うように、生産にかけられる時間、すなわち要求タクト
タイムを求める(S1,S2)。
【0054】また、基準タクトタイム算出部64は、作
業条件記憶部63に記憶されている車種ごと仕様ごとの
基準タクトタイムを算出する。たとえば1つ1つの部品
の組み付けに要する作業速度やどのロボットにどの作業
をさせるかという作業割付といった予め設定してある作
業条件から、この作業条件ではA車については2.5分
/台の割合で生産でき、B車については2.7分/台の
割合で生産できるというように、生産にかかるであろう
時間、すなわち基準タクトタイムを求める。(S3)。
【0055】作業条件変更部65は、以上のステップで
算出された要求タクトタイムと基準タクトタイムとを比
較して、基準タクトタイムが要求タクトタイムよりも長
い場合には、本日の生産計画にしたがった生産は行えな
いことになるので、図9に示すように、作業速度変更部
65Aにより、3段階に設定されているオーバーライ
ド,すなわち、各作業要素別の速度を1段階上げ、基準
タクトタイム算出部62では、この1段階上げたオーバ
ーライドで、再度、基準タクトタイムを演算する。この
結果、まだ要求タクトタイムよりも短くならない場合に
は、さらにオーバーライドを1段上げる。このようにオ
ーバーライドを上げる処理は、基準タクトタイムが要求
タクトタイムよりも短くなるまで、または、用意されて
いるオーバーライドが最大になるまで行われる。本実施
の形態では、このオーバーライドは図9に示すように三
段階であるので、第三段階の一番早い速度になるまで設
定が変更される。また、このオーバーライドは、単に車
種ごとの作業に基づいて一律に設定されているのではな
く、図8に示すように各作業要素ごとに細かく設定され
ているので、オーバーライドの設定変更は、実際には、
このように全ての作業要素を勘案して行われる(S4〜
S7)。
【0056】一方、最初に基準タクトタイムを算出した
時点で、要求タクトタイムよりも短かければ生産計画に
則した生産ができるので、基準となるオーバーライドお
よび作業割り付けを作業条件として各生産機械に設定
し、その作業条件で生産を行わせる(S8,S9)。
【0057】上記のように、オーバーライドを変更して
も、生産計画を遵守できない場合には、各生産機械に予
め設定してある作業割り付け、たとえば、どのマニピュ
レータにはどの作業を行わせるかという作業の割り付け
を生産速度が上昇できるように変更する。この作業割り
付けの変更は、作業割り付け変更部65Bによって行
う。基準タクトタイム算出部64では、変更された作業
割り付けに基づいて、再度基準タクトタイムを演算す
る。この結果、まだ要求タクトタイムよりも長い場合に
は、さらに別の作業割り付けに変更する。このように作
業割り付けを変更する処理は、基準タクトタイムが要求
タクトタイムよりも短くなるまで、または、変更可能な
作業割り付けがなくなるまで行われる(S10〜S1
2)。
【0058】オーバーライドを最大まで上げ、また、最
短の作業時間となる作業割り付けとしてもなお要求タク
トタイムよりも短くならない場合には、基準タクトタイ
ムが最小となるオーバーライドおよび作業割り付けを設
定する(S13)。
【0059】オーバーライドを変更したり、作業割り付
けを変更したりして、基準タクトタイムが要求タクトタ
イムよりも短くなると、その時点でのオーバーライドと
作業割り付けを各生産機械に作業条件として設定し、そ
の作業条件で生産を行わせる(S8)。
【0060】以上の処理は、各車種ごとあるいは仕様ご
とに行い、生産計画の対象とされた全ての車種などにつ
いて行われると、工場での生産が開始される(S9)。
【0061】以上の処理は、生産計画が遵守できるよう
に、工場が稼動する前に、車種ごとの生産速度や各生産
機械がどの作業を受け持つかという作業条件を定める処
理である。
【0062】しかしながら、このようにして生産計画を
守れるようにしても、工場の稼動中にこの計画を守れな
いような事態が生じる事があるが、図4に示すフローチ
ャートでは、そのような場合でも生産計画に沿った生産
が行えるようん処理を行っている。
【0063】図4に示すフローチャートは、各作業機械
に対して行われる処理である。
【0064】まず、図3のフローチャートの処理によっ
て決定された作業条件を入力し、この作業条件で生産が
開始されると、各生産機械の作業要素ごとにかかる時間
を測定するためのカウントをスタートさせる(S2
1)。
【0065】ある作業要素を完了したマニピュレータが
ある場合には、その作業要素の作業に要した時間が、そ
の作業要素に設定されている基準タクトとセンサ補正に
よる繰り返し作業の許容値とを足した時間以内であるか
どうかの判断がされる。
【0066】たとえば、図9においてダクト把持という
作業をある作業機械のマニピュレータで行った場合に、
基準タクトが5秒であり、センサ補正によってダクト把
持をやり直すというような作業の許容時間の最大値が5
秒であるから、最大限10秒以内にこの作業が行われた
かどうかが判断される。この判断は、いずれかの作業機
械のマニピュレータが所定の作業を終了する度に行われ
る(S22〜S24)。
【0067】もし、許容値を勘案した作業時間内で作業
が完了しなかった場合には、最初に設定した作業条件の
ままでは、その日の生産計画を守れなくなる恐れがある
ので、総作業タクトタイム算出部67は、この作業機械
が残りの作業を行うに当たって、どの程度の時間が必要
となるか,つまり総タクトタイムがどの程度の時間とな
るのかを算出する。
【0068】作業条件記憶部63には、どの作業をどの
マニピュレータで行った場合には、どの程度の時間が必
要かという作業タクトタイムが車種別に記憶されている
が、総作業タクトタイム算出部67では、この作業タク
トタイムをみて総作業タクトタイムを演算する。
【0069】一方、総タクトタイム算出部66は、その
車種の生産にかけることができる要求タクトタイムを入
力し、この要求タクトタイムを遵守するには後工程にか
けることができる作業時間がどの程度であるかを演算し
て総タクトタイムを演算する。
【0070】作業条件変更部65では、総作業タクトタ
イムと総タクトタイムとを比較して、総作業タクトタイ
ムが総タクトタイムよりも長い場合には、その車種の生
産に与えられた要求タクトタイム内での生産を行うこと
が困難であるから、作業速度変更部65Aにより、3段
階に設定されているオーバーライド,すなわち、各作業
要素別の速度を1段階上げ、総作業タクトタイム算出部
67では、この1段階上げたオーバーライドで、再度、
総作業タクトタイムを演算する。この結果、まだ総タク
トタイムよりも短くならない場合には、さらにオーバー
ライドを1段上げる。このようにオーバーライドを上げ
る処理は、総作業タクトタイムが総タクトタイムよりも
短くなるまで、または、用意されているオーバーライド
が最大になるまで行われる。本実施の形態では、このオ
ーバーライドは図9に示すように三段階であるので、第
三段階の一番早い速度になるまで設定が変更される(S
25〜S27)。
【0071】上記のように、オーバーライドを変更して
も、要求タクトタイムを遵守できない場合には、各生産
機械の後工程の作業割り付けを生産速度が上昇できるよ
うに変更する。この作業割り付けの変更は、作業割り付
け変更部65Bによって行う。総作業タクトタイム算出
部67では、変更された作業割り付けに基づいて、再度
総作業タクトタイムを演算する。この結果、まだ総タク
トタイムよりも長い場合には、さらに別の作業割り付け
に変更する。このように作業割り付けを変更する処理
は、総作業タクトタイムが総タクトタイムよりも短くな
るまで、または、変更可能な作業割り付けがなくなるま
で行われる(S28〜S30)。
【0072】オーバーライドを最大まで上げ、また、最
短の作業時間となる作業割り付けとしてもなお要求タク
トタイムよりも短くならない場合には、総作業タクトタ
イムが最小となるオーバーライドおよび作業割り付けを
設定する(S31)。
【0073】オーバーライドを変更したり、作業割り付
けを変更したりして、総作業タクトタイムが総タクトタ
イムよりも短くなると、その時点でのオーバーライドと
作業割り付けを各生産機械に作業条件として設定し、以
降の作業については、その作業条件で生産を行わせる
(S32)。
【0074】このように、予め予定されていた時間内に
ある作業要素の作業が完了できなかった場合には、設定
されている作業条件のままでは要求タクトタイムが守れ
なくなるであろうとの予測の下に、後工程でかかる時間
が短くなるように速度を変更したり、作業割り付けを変
更したりして、要求タクトタイム内に収まるようにして
いる。
【0075】図5は、図4の作業割り付けの変更の処理
を示すフローチャートである。
【0076】作業割り付けを変更する必要が生じた場合
には、その車種に対してその作業機械が行うべき残りの
作業要素を抽出して(S40)、この抽出した作業要素
を実行することができるマニピュレータの内、作業要素
の交換が可能なマニピュレータであって、最も短い時間
で実行可能なマニピュレータをその作業に割り当て(S
41)、マニピュレータの作業要素の入れ替えを行う
(S42)。
【0077】このようにして作業要素の交換が可能なマ
ニピュレータを捜し出して、要求タクトタイムを守れる
ようにしている。
【0078】図6に示すフローチャートは、作業タクト
を書き替える処理を示している。
【0079】1つの作業要素に要する時間である作業タ
クトタイムは、作業条件記憶部63に記憶されている
が、この作業タクトタイムを固定値として与えたので
は、1台の車両の生産にかかる基準タクトタイムを正確
に把握することが困難となる場合があるので、この基準
タクトタイムをより正確な時間とできるように、作業タ
クトタイムを実際に生産に要した時間から順次更新して
行くものである。
【0080】まず、統計処理部69では、1つの作業要
素の終了までにかかった実績時間と、センサ補正により
作業が行われた場合にはそのセンサ補正作業に要した時
間を、全ての作業要素ごとに計測し(S50)、これを
実績作業時間記憶部68に記憶させておき、このデータ
数がそれぞれの作業要素についてN個になった時点で、
その作業要素のデータを取り出して統計処理をし、図7
に示すような分布曲線を描き、その分布の基準値と許容
値とを求める(S51,S52)。
【0081】求められた基準値は、その作業要素を実行
する上で掛かるであろう平均値であるから、統計処理部
69は、この基準値をその作業要素の新たな作業タクト
タイムとして、作業条件記憶部63に記憶されているそ
の作業要素の作業タクトタイムから書き替える。
【0082】同様に、許容値も求められた許容値に書き
替えることになる。したがって、図9の各作業要素ごと
の基準値と許容値とは、実際の作業で得られた最新の情
報に基づいて書き替えられることになる。
【0083】以上のように、工場が稼動する前に、生産
計画が遵守できるように、車種ごとの生産速度や各生産
機械がどの作業を受け持つかという作業条件を定め、作
業中には、与えられた要求タクトタイム内で作業が終わ
るかどうかを常に監視し、終わらない恐れがあれば、終
えることができるように作業速度などを変更し、また、
実際の作業において収集したデータに基づいて、1台当
たりどの程度の時間が必要であるか等を車種ごとに把握
できるようにしているので、生産ラインを生産計画が遵
守できるように稼動させることができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、基準タクトタ
イムが要求タクトタイムよりも長い場合には、当該基準
タクトタイムが要求タクトタイムより短くなるように、
前記複数の生産機械のそれぞれの作業条件を予め設定さ
れている作業条件から新たな作業条件に変更するように
したので、生産計画を遵守した生産が行えるようにな
る。
【0085】請求項2記載の発明では、複数の生産機械
のそれぞれの作業速度を、基準タクトタイムが要求タク
トタイム内に収まるように予め設定した範囲内で変更し
たり、複数の生産機械のそれぞれに割り付ける作業を、
基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるように
変更したので、生産計画を遵守した生産が行えるように
なる。
【0086】請求項3記載の発明では、複数の生産機械
のそれぞれの作業速度を、基準タクトタイムが要求タク
トタイム内に収まるように予め設定した範囲内で変更
し、複数の生産機械のそれぞれの作業速度を最大限まで
上昇してもなお前記基準タクトタイムを前記要求タクト
タイム内に収めることができない場合には、前記複数の
生産機械のそれぞれに割り付ける作業を変更して前記基
準タクトタイムが前記要求タクトタイムに近付くよう
に、あるいは収まるようにしたので、生産計画が大きく
変動した場合でもその要求に応えることができるように
なる。
【0087】請求項4記載の発明では、作業割付を優先
して基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよ
うにし、さらに、作業割付だけでは不足の場合に、作業
速度を変更して基準タクトタイムが要求タクトタイム内
に収まるようしたので、生産計画が大きく変動した場合
でもその要求に応えることができるようになる。
【0088】請求項5記載の発明では、総作業タクトタ
イムが総タクトタイムよりも長い場合には、総作業タク
トタイムが総タクトタイムより短くなるように、以降の
作業については前記複数の生産機械のそれぞれの作業条
件を設定されている作業条件から新たな作業条件に変更
するようにしたので、作業を行っている途中で、補正動
作などが原因で作業が遅れぎみとなっても、要求タクト
タイム内でその作業を完了させることができるようにな
り、結果として生産計画を遵守した生産が行えるように
なる。
【0089】請求項6記載の発明では、複数の生産機械
が行う作業の各作業要素ごとの実績作業時間から複数の
生産機械の各作業要素ごとの作業要素別タクトタイムを
ワーク種別に統計処理によって求め、求められた前記ワ
ーク種ごとの作業要素別タクトタイムから残り作業にか
かる総作業タクトタイム求め、この総作業タクトタイム
が総タクトタイムよりも長い場合には、当該総作業タク
トタイムが総タクトタイムより短くなるように、以降の
作業については前記複数の生産機械のそれぞれの作業条
件を設定されている作業条件から新たな作業条件に変更
するようにしたので、過去に行われた作業要素ごとの実
績作業時間をワーク種別に蓄積し、これを統計処理する
ことによって、より正確な総作業タクトタイムを求める
ことができ、補正動作などが原因で作業が遅れぎみとな
っても、基準タクトタイム内でその作業をより確実に完
了させることができるようになり、結果として生産計画
を遵守した生産が行えるようになる。
【0090】請求項7記載の発明では、複数の生産機械
のそれぞれの作業速度を、基準タクトタイムが要求タク
トタイム内に収まるように予め設定した範囲内で変更し
たり、複数の生産機械のそれぞれに割り付ける作業を、
基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるように
変更したので、生産計画を遵守した生産が行えるように
なる。
【0091】請求項8記載の発明では、複数の生産機械
のそれぞれの作業速度を、基準タクトタイムが要求タク
トタイム内に収まるように予め設定した範囲内で変更
し、複数の生産機械のそれぞれの作業速度を最大限まで
上昇してもなお前記基準タクトタイムを前記要求タクト
タイム内に収めることができない場合には、前記複数の
生産機械のそれぞれに割り付ける作業を変更して前記基
準タクトタイムが前記要求タクトタイムに近付くよう
に、あるいは収まるようにしたので、生産計画が大きく
変動した場合でもその要求に応えることができるように
なる。
【0092】請求項9記載の発明では、作業割付を優先
して基準タクトタイムが要求タクトタイム内に収まるよ
うにし、さらに、作業割付だけでは不足の場合に、作業
速度を変更して基準タクトタイムが要求タクトタイム内
に収まるようしたので、生産計画が大きく変動した場合
でもその要求に応えることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業管理装置が適用される生産ライ
ンを示す図である。
【図2】 本発明の作業管理装置のブロック図である。
【図3】 本発明の生産管理装置の動作フローチャート
である。
【図4】 本発明の生産管理装置の動作フローチャート
である。
【図5】 本発明の生産管理装置の動作フローチャート
である。
【図6】 本発明の生産管理装置の動作フローチャート
である。
【図7】 統計処理を行う場合の説明図である。
【図8】 作業条件記憶部に記憶されているタクトタイ
ムの一例を示す図である。
【図9】 作業条件記憶部に記憶されているタクトタイ
ムの一例を示す図である。
【符号の説明】
5…作業ステージ、 15A〜15D…AGV、 18…力覚センサ、 20…両腕ロボット、 25A,25B…多軸型のロボット、 30…統合コントローラ、 65…作業条件変更部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の生産機械(20,25A,25
    B,15A,15F)に共同して作業を行わせる作業管
    理装置(60)であって、 生産計画に基づいてワーク種ごとに要求される要求タク
    トタイムを算出する要求タクトタイム算出手段(62)
    と、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)に予め設定されている作業条件に基づいて、作
    業管理の基準となる基準タクトタイムをワーク種ごとに
    算出する基準タクトタイム算出手段(64)と、 当該基準タクトタイム算出手段(64)により算出され
    た基準タクトタイムが前記要求タクトタイム算出手段
    (62)により算出された要求タクトタイムよりも長い
    場合には、当該基準タクトタイムが要求タクトタイムよ
    り短くなるように、前記複数の生産機械(20,25
    A,25B,15A,15F)のそれぞれの作業条件を
    予め設定されている作業条件から新たな作業条件に変更
    する作業条件変更手段(65)とを有することを特徴と
    する作業管理装置。
  2. 【請求項2】 前記作業条件変更手段(65)は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれの作業速度を、前記基準タクトタイ
    ムが前記要求タクトタイム内に収まるように予め設定し
    た範囲内で変更する作業速度変更手段(65A)、また
    は、前記複数の生産機械(20,25A,25B,15
    A,15F)のそれぞれに割り付ける作業を、前記基準
    タクトタイムが前記要求タクトタイム内に収まるように
    変更する作業割付変更手段(65B)のいずれか一方で
    あることを特徴とする請求項1記載の作業管理装置。
  3. 【請求項3】 前記作業条件変更手段(65)は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれの作業速度を、前記基準タクトタイ
    ムが前記要求タクトタイム内に収まるように予め設定し
    た範囲内で変更する作業速度変更手段(65A)と、 当該作業速度変更手段(65A)によって前記複数の生
    産機械(20,25A,25B,15A,15F)のそ
    れぞれの作業速度を最大限まで上昇してもなお前記基準
    タクトタイムを前記要求タクトタイム内に収めることが
    できない場合には、前記複数の生産機械(20,25
    A,25B,15A,15F)のそれぞれに割り付ける
    作業を変更して前記基準タクトタイムが前記要求タクト
    タイムに近付くように、あるいは収まるようにする作業
    割付変更手段(65B)とを有することを特徴とする請
    求項1記載の作業管理装置。
  4. 【請求項4】 前記作業条件変更手段(65)は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれに割り付ける作業を、前記基準タク
    トタイムが前記要求タクトタイムよりも小さくなるよう
    に変更する作業割付変更手段(65B)と、 当該作業割付変更手段(65B)によって前記基準タク
    トタイムを最短としてもなお前記基準タクトタイムが前
    記要求タクトタイムよりも小さくできない場合には、前
    記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,1
    5F)のそれぞれの作業速度を所望の範囲内で変更して
    前記基準タクトタイムが前記要求タクトタイムに近付く
    ように、あるいは短くなるようにする作業速度変更手段
    (65A)とを有することを特徴とする請求項1記載の
    作業管理装置。
  5. 【請求項5】 センサ(17,18,19)で監視しな
    がら所望の作業を行う生産機械(20)を含み、当該生
    産機械(20)を含む複数の生産機械(20,25A,
    25B,15A,15F)に共同して作業を行わせる作
    業管理装置(60)であって、 入力したワーク種ごとの要求タクトタイムから残り作業
    にかけることができる総タクトタイムを算出する総タク
    トタイム算出手段(66)と、 予め設定されているワーク種ごとの作業タクトタイムか
    ら残り作業にかかる総作業タクトタイムを算出する総作
    業タクトタイム算出手段(67)と、 当該総作業タクトタイム算出手段(67)により算出さ
    れた総作業タクトタイムが前記総タクトタイム算出手段
    (66)により算出された総タクトタイムよりも長い場
    合には、当該総作業タクトタイムが総タクトタイムより
    短くなるように、以降の作業については前記複数の生産
    機械(20,25A,25B,15A,15F)のそれ
    ぞれの作業条件を設定されている作業条件から新たな作
    業条件に変更する作業条件変更手段(65)とを有する
    ことを特徴とする作業管理装置。
  6. 【請求項6】 センサ(17,18,19)で監視しな
    がら所望の作業を行う生産機械(20)を含み、当該生
    産機械(20)を含む複数の生産機械(20,25A,
    25B,15A,15F)に共同して作業を行わせる作
    業管理装置(60)であって、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)が行う作業の各作業要素ごとの実績作業時間を
    ワーク種別に記憶する実績作業時間記憶手段(68)
    と、 当該実績作業時間記憶手段(68)に記憶されている実
    績作業時間から前記複数の生産機械(20,25A,2
    5B,15A,15F)の各作業要素ごとの作業要素別
    タクトタイムをワーク種別に統計処理によって求める統
    計処理手段(69)と、 入力したワーク種ごとの基準タクトタイムから残り作業
    にかけることができる総タクトタイムを算出する総タク
    トタイム算出手段(66)と、 前記統計処理手段(69)によって求められた前記ワー
    ク種ごとの作業要素別タクトタイムから残り作業にかか
    る総作業タクトタイムを算出する総作業タクトタイム算
    出手段(67)と、 当該総作業タクトタイム算出手段(67)により算出さ
    れた総作業タクトタイムが前記総タクトタイム算出手段
    (66)により算出された総タクトタイムよりも長い場
    合には、当該総作業タクトタイムが総タクトタイムより
    短くなるように、以降の作業については前記複数の生産
    機械(20,25A,25B,15A,15F)のそれ
    ぞれの作業条件を設定されている作業条件から新たな作
    業条件に変更する作業条件変更手段(65)とを有する
    ことを特徴とする作業管理装置。
  7. 【請求項7】 前記作業条件変更手段(65)は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれの作業速度を、前記総作業タクトタ
    イムが前記総タクトタイム内に収まるように予め設定し
    た範囲内で変更する作業速度変更手段(65A)、また
    は、前記複数(20,25A,25B,15A,15
    F)の生産機械のそれぞれに割り付ける作業を、前記総
    作業タクトタイムが前記総タクトタイム内に収まるよう
    に変更する作業割付変更手段(65B)のいずれか一方
    であることを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    作業管理装置。
  8. 【請求項8】 前記作業条件変更手段は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれの作業速度を、前記総作業タクトタ
    イムが前記総タクトタイム内に収まるように予め設定し
    た範囲内で変更する作業速度変更手段(65A)と、 当該作業速度変更手段(65A)によって前記複数の生
    産機械(20,25A,25B,15A,15F)のそ
    れぞれの作業速度を最大限まで上昇してもなお前記総作
    業タクトタイムが前記総タクトタイム内に収めることが
    できない場合には、前記複数の生産機械のそれぞれに割
    り付ける作業を変更して前記総作業タクトタイムが前記
    総タクトタイムに近付くように、あるいは収まるように
    する作業割付変更手段(65B)とを有することを特徴
    とする請求項5または請求項6記載の作業管理装置。
  9. 【請求項9】 前記作業条件変更手段(65)は、 前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれに割り付ける作業を、前記総作業タ
    クトタイムが前記総タクトタイムよりも小さくなるよう
    に変更する作業割付変更手段(65B)と、 当該作業割付変更手段(65B)によって前記総作業タ
    クトタイムを最短としてもなお前記総作業タクトタイム
    が前記総タクトタイムよりも小さくできない場合には、
    前記複数の生産機械(20,25A,25B,15A,
    15F)のそれぞれの作業速度を所望の範囲内で変更し
    て前記総作業タクトタイムが前記総タクトタイムに近付
    くように、あるいは短くなるようにする作業速度変更手
    段(65A)とを有することを特徴とする請求項5また
    は請求項6記載の作業管理装置。
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