JPH09168615A

JPH09168615A - グリップ

Info

Publication number: JPH09168615A
Application number: JP8245408A
Authority: JP
Inventors: R Dennis Nesbitt; アー、デニス、ネスビット
Original assignee: Lisco Inc
Current assignee: Lisco Inc
Priority date: 1995-09-12
Filing date: 1996-08-29
Publication date: 1997-06-30
Also published as: KR970014796A; US5634859A; AU6196796A; CA2182162A1; GB2305131B; GB9619006D0; GB2305131A

Abstract

(57)【要約】【課題】ソフトな感触及び粘着性を増し、トルクを減
らして耐久性及び信頼性のある構造を持つゴルフ・クラ
ブ・グリップを提供することにある。【解決手段】ゴルフ・クラブ・グリップ１０の内面１
２及び外面１４は、実質的に互いに同軸である。ゴルフ
・クラブ・グリップ１０はその長さに沿い内層３２及び
外層３４で作られている。内層３２は、約７０ないし９
０の比較的硬いシヨアＡ硬さに作り、外層３４は約３０
ないし５０の比較的柔らかいシヨアＡ硬さに作る。外層
３４及び内層３２は一緒に成形される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ソフトな感触及び粘着
性を増すと共にトルクを減らしたグリップに関し、こと
にソフトな感触及び粘着性を増すことにより、一層快適
にし、トルクを減らすことにより一層効率的にしたゴル
フ・クラブ・グリップに関する。

【０００２】

【従来の技術】種種の構造及び形状を持つゴルフクラブ
及びその他のスポ−ツ器具に対するグリップの使用は当
業界にはよく知られている。なおとくにこのようなグリ
ップを一層快適にし一層機能的にするために従来考えら
れ、利用された種種の構造及び形状を持つゴルフ・クラ
ブ及びその他のスポ−ツ器具用のグリップは、多くの目
的及び要求の実施のために種種の従来の技術に対し多種
類の構造のものが開発されているが、よく知られ予知さ
れる明白な構成のものから基本的に成っていることが知
られている。

【０００３】たとえばアフインデル（Ｕｆｆｉｎｄｅｌ
ｌ）を発明者とする米国特許第４，２６１，５６７号明
細書による従来の技術では、剛性のキャップと、たわみ
性の発泡体すなわちフォ−ム（ｆｏａｍ）から成るワン
ピ−ス形管状スリ−ブとから成る手づかみの器具たとえ
ばゴルフ・クラブ用のハンド・グリップについて述べて
ある。キャップは、シャフトにグリップを位置決めして
保持しシャフトの端部と、前記フォ−ムから成るスリ−
ブの外端部とを保護するように手づかみの器具のハンド
ル・シャフトと協働するように構成してある。摩耗に耐
えるようになるべくは外皮（ｏｕｔｅｒｓｋｉｎ）を
設けたたわみ性のフォ−ムから成るワンピ−ス形のスリ
−ブは、使用者に緩衝性グリップを提供する。又剛性キ
ャップ及びフォ−ム製スリ−ブ・グリップを作る方法が
得られる。

【０００４】アフインデルを発明者とする米国特許第
４，３３８，２７０号明細書には、手で保持する複合の
フォ−ム製器具用グリップを作る方法について記載して
ある。手でづかみの器具用たとえばゴルフクラブ用のハ
ンドグリップは、剛性キャップ及びたわみ性フォ−ムか
ら成るワンピ−ス形の管状スリ−ブで構成されている。
キャップは、シャフトにグリップを位置決めして保持し
シャフトの端部と、フォ−ムから成る管状のスリ−ブの
外端部とを保護するように器具のハンドル・シャフトに
協働する構造にしてある。摩耗に耐えるようになるべく
は外皮を設けたたわみ性フォ−ムから成るワンピ−ス形
のスリ−ブは、使用者に緩衝グリップを提供する。又剛
性キャップ及びフォ−ム・スリ−ブ・グリップを作る方
法も提供される。

【０００５】コロウニア（Ｋｏｌｏｎｉａ）を発明者と
する米国特許第４，６３９，０２９号明細書には工具取
手について記載してある。工具取手は、心部材周囲に成
形プラスチック外側コ−ティングを持つ心部材を備えた
複合構造から成っている。この成形プラスチック材複合
構造は、ソケット端部と中間区分及び衝合端部とを持
つ。ソケット端部は、取手を取付ける工具のソケット部
分に挿入する実質的に円形の外径を持つ。中間区分は、
実質的にその全長に沿い卵形の横断面を持ちそして円形
ソケット端部を卵形中間横断面に連結する転移部分を持
つ。卵形横断面は、ソケット端部を工具のソケット部分
内に挿入したときに工具の取扱いを容易にするのに有効
である。この発明の特長は種種の特殊形状の心部材、ソ
ケット端部及び衝合端部に係わる。この発明の他の特長
は、工具取手を工具ソケット部分に又は工具の柄部分に
連結する方式に係わる。この発明の工具取手は、ショベ
ル、スペ−ド形フォ−ク、ピッチフォ−ク及び類似物の
ような手動工具にとくに有用である。

【０００６】佐藤（Ｓａｔｏ）を発明者とする米国特許
第４，９１９，４２０号明細書には、ゴルフクラブのグ
リップとその製法とについて記載してある。この発明に
よるゴルフ・クラブのグリップは、右手の反対の手の手
のひらの中指、薬指及び小指の各基部に対応するつかみ
区域とこの手のひらの小指の基部の隣接部の延長部分に
位置する手のひら部とに複数の突起を持つ区域を設ける
ことによって、右手の反対の手によりこのグリップをつ
かんだときにすべりを防ぐ。又１つずつ互いに無関係に
隔離した複数の突起又はくぼみを形成した区域を設けて
ある。従ってグリップの本体全体を表面から一様な深さ
に研削するときは、複数の平坦部分を持つ区域で繊維が
露出する。又複数の凹凸を持つ区域では繊維が露出しな
い。繊維の露出した区域では適度のすべりにくい効果が
得られ又グリップの感触がソフトになる。

【０００７】デッカ−（Ｄｅｃｋｅｒ）を発明者とする
米国特許第４，９４１，２３２号明細書には、取手用の
すべりにくい緩衝性カバ−について記載してある。取手
用のすべり防止たわみ性緩衝用覆いは、取手を覆うのに
適当な積層体を備えている。この積層体は、一方の側に
は洗浄できつかみ作用を高めた乱雑な連続気ほうのフォ
−ム材から成る外層を積層し他方の側には感圧接着剤を
施した緩衝性不浸の独立気ほうフォ−ムから成る基体層
を持つ。この積層体はシ−ト又は管として形成すればよ
い。積層体シ−トは取手の輪郭に合致するように切断し
次いで各縁部を互いに重ね又は衝合させて取手のまわり
に巻付ける。又積層体の管を取手の輪郭に合うように形
成してもよい。

【０００８】中西（Ｎａｋａｎｉｓｈｉ）を発明者とす
る米国特許第４，９５３，８６１号明細書にはボ−ルを
打つスポ−ツ用具について記載してある。ボ−ルを打つ
スポ−ツ用具は、ボ−ルを打つ部分とこのボ−ルを打つ
部分に柄部分を介して一体にしたグリップ部分とを持
つ。又ボ−ルを打つ部分、柄部分及びグリップ部分の少
なくとも１つには約５０ないし２００の針入値を持つゲ
ル材料を緩衝材料として使う緩衝部分を設けてある。

【０００９】丸井（Ｍａｒｕｉ）を発明者とする米国特
許第４，９６４，１９２号明細書には多数の半径を持つ
グリップについて記載してある。緩衝性グリップは、非
対称の偏心横断面形状を持つ単一体の管状の本体部分を
備えている。非対称偏心形状により、その各部分の緩衝
作用を周囲の寸法は適当な値に保持しながら増大する。
非対称の横断面形状は、第１の厚さの緩衝材料を持つ第
１の部分と、第２の一層薄い厚さの緩衝材料を持つ第２
の部分と、さらに薄い厚さのクッション材料から成る第
３の部分とを備える。第３の緩衝部分には、グリップを
つかむ間に指に積極的な密実な感触を及ぼす扁平な表面
を設けてある。このグリップの横断面形状の外側により
定まる中心の曲がりは、緩衝作用を与える自動車ハンド
ルバ−のような硬く丸い部材を受入れるようにした大体
円形の内側部分の中心からずれている。緩衝作用厚さ
は、グリップの一端部の比較的小さい値から中心領域の
最大値まで変り他端部の一層薄い厚さまでふたたび減小
し互いに異なる寸法の手に対し変化する周囲が得られる
ようにする。

【００１０】チェン（Ｃｈｅｎ）を発明者とする米国特
許第４，９８４，７９３号明細書には、単一体の射出成
形構造のたわみ性材料からなるラケットハンドルキャッ
プについて記載され、このハンドルキャップは、内部空
洞、接着テ−プ及び複数のつりあいおもりを形成するよ
うにグリップ部分に沿い広がり区分に細長く延びる穴を
一端部に備えている。グリップ部分は、ラケットフレ−
ムのハンドル部分を挿入することにより流通空気をなく
すようにそれぞれ列状に形成した複数の卵形循環口及び
円形の空気循環口を持つ。各つりあいおもりは、卵形及
び円形の空気循環口に適宜に取りはずしできるように挿
入するようにこれ等の卵形及び円形の空気循環口に形状
が一致して前記のラケット・ハンドルの重量調節及び配
分ができるようにしてある。

【００１１】ウケ（Ｕｋｅ）を発明者とする米国特許第
５，０４２，８０４号明細書にはスポ−ツ用具又は器具
用のハンドグリップについて記載してある。スポ−ツ用
具又は器具たとえばラケット又はバットのハンドルシャ
フトに取付けるハンドルグリップは、ハンドルシャフト
のまわりに取付ける内面と使用者の手で握る握り外面と
をもつエラストマ−質材料から成る細長いスリ−ブによ
り構成してある。このグリップは、ソフトな感じの変化
する領域を形成するように表面区域の一部にわたって延
びる内面及び外面の少なくとも一部に凹凸部を設けてあ
る。ソフトな感じは、手に受ける荷重によって曲がり又
はつぶれる薄くした又は凹凸の領域によって得られる。

【００１２】グラバ（Ｇｌａｖａ）を発明者とする米国
特許第５，０８８，７３４号明細書には、レクリエ−シ
ョン用具又は作業用具用の先細のハンドルについて記載
してある。衝撃を生じ又は振動を生ずる器具である手動
の器具は先細のハンドルを備える。この器具はこれに取
手を取付けてあり、この取手は、中央の心と、握り面
と、この握り面の下側に心に隣接して位置し又はこの心
内に埋込んだゲル質の衝撃又は振動の吸収材料とを備え
る。このゲル質の衝撃又は振動吸収材料は、約１００な
いし３５０（１０ないし１ｍｍ）のコ−ン針入度と少な
くとも１００％の最終伸びとを持つゲルである。又ゲル
質の衝撃又は振動吸収材料の厚さは、このゲル質の衝撃
又は振動吸収材料の厚さがこの器具の制御装置の使用を
妨げる厚さより薄い場合に心と握り面の少なくとも一部
分との間に衝撃又は振動吸収の離隔距離を実質的に保持
するのに十分であり、このようにして器具の作動制御特
性はあまり変えないでこの器具により生ずる衝撃又は振
動を吸収する。又器具のハンドルの衝撃及び振動を吸収
する方法についても記載してある。

【００１３】ダウニ−（Ｄｏｗｎｅｙ）を発明者とする
米国特許第５，２６１，６６５号明細書には、複数種類
の材料から形成したゴルフ・クラブ・グリップとその製
法とについて記載してある。このゴルフ・クラブ・グリ
ップは、種種の量から作った中空の内側ソケット及び外
側ジャケットから形成してある。これ等のソケット及び
ジャケットは、こわさ特性、色彩又はこわさ及び色彩が
共に異なる。外側ジャケットは、ソケットのまわりに成
形しこのソケットにこれ等両者間の接触面にわたって接
着してある。ジャケットのねじり応力は、ジャケット及
びソケットの間の境界面にわたって生ずる接合によって
内側ソケットに伝わりこのソケットによい抵抗を受け
る。ソケットは、半径方向に突出する複数の突起を持つ
内側ソケット心部分を備えるのがよい。このジャケット
の構造は、各突起の側方を囲み、各突起の最も外側の面
が露出するようにする。ゴルフ・クラブ・グリップは、
１対の成形型の間で回転する１対の互いに同じ取付け心
（ｍｏｕｎｔｉｎｇｃｏｒｅ）で作る。各ソケットは
先ず、第１の型内の１個の取付け心に作られる。そして
ソケットを設けた第１の取付け心は、第２の型内に周期
的に移動させる。この発明のゴルフ・クラブ・グリップ
のジャケットは、第１の型内に作り終わったソケットの
まわりに成形するが、これと同時に、第１の型内に移動
させた第２の取付け心に新しいソケットを作る。

【００１４】最後に南（Ｍｉｎａｍｉ）を発明者とする
米国特許第５，３２２，２９０号明細書にはゴルフ・ク
ラブ・グリップについて記載してある。このゴルフ・ク
ラブ・グリップは、内層とこの内層の外面に積層した外
層とから成る二重層構造を持つ。内層及び外層の一方は
第１の材料から成るが、他方の層は第２の材料から作っ
てある。第１の材料は、この第１の材料が第２の材料よ
り一層容易に弾性的に変形するように第２の材料より高
い弾性を持つが、第２の材料は第１の材料より高い粘弾
性を持つ。

【００１５】この点において、ソフトな感触及び粘着性
が増大しトルクの減小した本発明によるゴルフ・クラブ
・グリップは従来技術の普通の考え方及び構造とは実質
的に異なり又このようにしてゴルフ・クラブ・グリップ
をソフトな感触及び厚さの増大により一層快適にし又ト
ルクを減小させて一層効率的にするために主として開発
された装置を提供する。

【００１６】従って増大したソフトな感触及び粘着性と
減小したトルクとを持ち、ゴルフ・クラブ・グリップを
一層快適にし又一層効率的にするのに使うことのできる
新規の改良されたゴルフ・クラブ・グリップの必要性が
引続いて存在することは明らかである。この点に関し本
発明はこの必要性を実質的に満たす。

【００１７】

【発明の開示】従来の種種の構造及び形状の公知の形式
のゴルフ・クラブ用及びその他のスポーツ器具用のグリ
ップに固有の従来の欠点に鑑みて、本発明は増大したソ
フトな感触及び粘着性と、減小したトルクとを持つ改良
されたゴルフ・クラブ・グリップを提供するものであ
る。このようにして以下に詳細に述べる本発明の一般的
目的は、増大した快適感及び効率を持ち従来の利点はす
べて備えるがその欠点は除いた新規な改良されたゴルフ
・クラブ・グリップを提供することにある。

【００１８】このために本発明は、ソフトな感触及び粘
着性を増すと共にトルクを減らしたゴルフ・クラブ・グ
リップにおいて、大体において円筒形の形状の内面と、
大体において円すい台形の形状の外面とを備えたゴルフ
・クラブ・グリップにある。内面及び外面は、円筒形の
ゴルフ・クラブ・シャフトに対するグリップ位置決め及
び除去のための開いた下端部と、被覆するゴルフ・クラ
ブの端部に隣接して位置決めできる閉じた端部との間に
延びる共通の軸線を持つ。この軸線は長さが約１０ 1/2
インチであり、外面を、その上端部で直径を１ 1/8 イ
ンチとし、その下端部では直径を約 5/8 インチとし、
厚さを、その上端部で約 9/32インチとし、その下端部
では約 1/16インチとする。ゴルフ・クラブ・グリップ
はその長さに沿い内層及び外層の二層で作られる。内層
は、約７０ないし９０の比較的硬いショアＡ硬さに作
る。又外層は、約３０ないし５０の比較的柔らかいショ
アＡ硬さに作られる。外層及び、内層は一緒に形成し、
外層はグリップの全長に沿いこのグリップの厚さの約５
０ないし２５％を構成する。内層は、１００部のナッツ
イン（Ｎａｔｓｙｎ）、６０部の５５０ブラック（Ｂｌ
ａｃｋ）１５部の酸化亜鉛、１部のノーガガード（Ｎａ
ｕｇａｇａｒｄ）、２部のステアリン酸、２部のバンフ
ル（Ｖａｎｆｒｅ）１０部のヒシル（ＨｉＳｉｌ）２３
３、１部のデュラックス（Ｄｕｒａｘ）、０．２部のユ
ナッズ（Ｕｎａｄｓ）及び２部のいおうとを含む。外層
は、９８部のＳＭＲ６０ＣＶ、４部のブラック・マスタ
ーバッチ・カラー（ＢｌａｃｋＭａｓｔｅｒｂａｔｃ
ｈＣｏｌｏｒ）、５部の酸化亜鉛、２部のステアリン
酸、２．７５部のいおう、１部のキヤプタックス（Ｃａ
ｐｔａｘ）及び０．１部のメチル・テュアッズ（Ｍｅｔ
ｈｙｌＴｕａｄｓ）で作られる。

【００１９】本発明の以下の詳細な説明が明らかになる
ように又本発明の効果が明きらかになるように本発明の
比較的重要な特徴を以上により一般的に述べた。なお本
発明の付加的な特徴についても後述するのはもちろんで
ある。

【００２０】この点に関し本発明の少なくとも１実施例
の説明に先だって、以下の説明に述べ又は図面に例示し
た構造の詳細及び部品の配置への適用に限定するもので
ないのはもちろんである。又本説明で使う表現及び用語
が説明のためのものであり限定するものでないのはもち
ろんである。

【００２１】このようにして当業者には明らかなように
この説明が基本とする考え方は本発明の複数の目的を実
施するのにその他の構造、方法及びシステムに対し基本
として容易に利用することができる。従って特許請求の
範囲の以下の各請求項が本発明の精神を逸脱しない限り
このような同等の構造を含むものとしてもよい。

【００２２】従って本発明の目的は、ソフトな感触及び
粘着性を増しトルクを減らして従来のグリップの利点は
すべて備えその欠点は持たない新規な改良されたゴルフ
・クラブ・グリップを提供することにある。

【００２３】本発明の他の目的は、ソフトな感触及び粘
着性を増しトルクを減らして容易かつ効率的に作られ市
販され利用できる新規な改良されたゴルフクラブグリッ
プを提供することにある。

【００２４】さらに本発明の目的は、ソフトな感触及び
粘着性を増しトルクを減らして耐久性及び信頼性のある
構造を持つ新規な改良されたゴルフ・クラブ・グリップ
を提供することにある。

【００２５】本発明のさらに別の目的は、ソフトな感触
及び粘着性を増しトルクを減らして材料及び労力の両方
に関して製造費を低減でき、従ってこの場合消費者への
販売価格を安価にできることにより購入者に経済的に利
用できるゴルフ・クラブ用のこのようなグリップを作る
ことのできる新規な改良されたゴルフ・クラブ・グリッ
プを提供することにある。

【００２６】本発明のなお他の目的は、ゴルフ・クラブ
・グリップをソフトな感触及び粘着性を増して一層快適
にしトルクを減らして一層効率的にすることにある。

【００２７】最後に本発明の目的は、内面及び外面を備
えた新規の改良されたグリップを提供することにある。
内面及び外面は実質的に同軸である。このグリップは、
その長手に沿い内層及び外層から成る２層から作ってあ
る。内層は約７０ないし９０の比較的硬いショアＡ硬さ
に作られ、又外層は約３０ないし５０の比較的柔らかい
ショアＡ硬さに作ってある。外層及び内層は一緒に成形
してある。

【００２８】これ等の目的は本発明の他の目的と共に本
発明の種種の特長と共にとくに特許請求の範囲の各請求
項に記載され又本説明の一部に述べてある。

【００２９】以下本発明の好適な実施例を添付図面につ
いて詳細に説明する。添付図面では同様な部品に同様な
参照数字を使ってある。

【００３０】

【実施例】添付図面によりとくにそ図１により、ソフト
な感触及び粘着性が増しトルクの減小した本発明による
新規な改良されたゴルフ・クラブ・グリップについて記
載してある。

【００３１】本発明の第１実施例はゴルフ・クラブ・グ
リップ１０にある。ゴルフ・クラブ・グリップ１０はプ
レー中にソフトな感触を増すように構成してある。ゴル
フ・クラブ・グリップ１０は又プレー中に粘着性が増す
ように構成してある。快適感のほかに本発明ゴルフ・ク
ラブ・グリップはゴルフ・スイング中に減小したトルク
により機能を向上するようにしてある。前記したゴルフ
・クラブ・グリップは第１の実施例であるのはもちろん
である。本発明は又、スキーポールとテニス、ラケット
ボール、パドルボール及び類似のスポーツ用のラケット
とを含む他の器具と共に、ねじ回し、ハンマ、プライヤ
等のような工具を含む他の装置のグリップに使うのに適
している。

【００３２】ゴルフ・クラブ・グリップ１０の一般的な
全構造は、大体において普通のものである。このゴルフ
・クラブ・グリップ１０は内面１２を備える。内面１２
は大体において円筒形に形成してある。このゴルフ・ク
ラブ・グリップ１０は又外面１４を持つ。外面１４は大
体において円すい台形である。内面１２及び外面１４は
共通の軸線１６を持つ。

【００３３】ゴルフ・クラブ・グリップ１０は、開いた
下端部１８まで延びている。開いた下端部１８は、ゴル
フ・クラブ・グリップ１０を円筒形のゴルフ・クラブ・
シャフト２０の上端部に対して位置決めし又ゴルフ・ク
ラブ・シャフト２０を除去するようにしてある。さらに
ゴルフ・クラブ・グリップ１０は閉じた上端部２２を持
つ。閉じた上端部２２は、覆われるゴルフ・クラブ上端
部に隣接して位置決めすることができる。閉じた端部２
２はこれを貫く空気穴２４を持つ。

【００３４】ゴルフ・クラブ・グリップ１０の軸線は長
さが約１０ 1/2インチであり、外面１４はその閉じた上
端部で直径が約１ 1/8インチである。ゴルフ・クラブ・
グリップ１０はまたその外面１４がその開いた下端部１
８で直径が約 5/8 インチである。従ってゴルフ・クラ
ブ・グリップ１０の厚さはその閉じた上端部２２で約9/
32インチであり、その開いた下端部１８で約 1/16 イン
チである。

【００３５】前記したゴルフ・クラブ・グリップのプレ
ー特性は、このゴルフ・クラブ・グリップの構成材料に
よって得られる。この製造は、ゴルフ・クラブ・グリッ
プを、その長さに沿い内層３２及び外層３４から成る２
層に形成することにより行なわれる。内層３２は、約７
０ないし９０の比較的硬いショアＡ硬さに作る。外層３
４は、約３０ないし５０の比較的柔らかいショアＡ硬さ
に作る。内層３２は、ゴルフ・クラブ・グリップの厚い
方の上端部と薄い方の下端部との間でゴルフ・クラブ・
グリップの厚さの７５ないし５０％の厚さである。外層
３４はその全長にわたって約 1/16 インチの比較的薄い
層である。

【００３６】内層３２及び外層３４は、その製造中に互
いに一緒に成形される。寸法を考えると外層３４は、長
さに沿い連続的に変るグリップ厚さの約５０ないし２５
％を構成する。

【００３７】内層３７は約１００部のナッツイン（Ｎａ
ｔｓｙｎ）から作ったエラストマーである。これは内層
全体の約５１．７６重量％である。ナッツイン（Ｎａｔ
ｓｙｎ）は、グッドイヤー・コーポレイション（Ｇｏｏ
ｄｙｅａｒＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）の商標である。
ナッツインの機能はゴム・ベース（ｒｕｂｂｅｒｂａ
ｓｅ）を提供することである。又この内層の主成分とし
て６０部の５５０ブラック（Ｂｌａｃｋ）が含まれる。
これは内層の３１．０６重量％である。ブラックはキヤ
ボット・コーポレイション（ＣａｂｏｔＣｏｒｐｏｒ
ａｔｉｏｎ）の商標である。ブラックの機能は、ハーネ
ス（ｈａｒｎｅｓｓ）及び引裂強さを提供することであ
る。第３の主成分は内層の約７．７６重量％を構成する
１５部の酸化亜鉛である。酸化亜鉛の機能は加硫を活性
化することである。

【００３８】内層の少量成分は１部のノーガガード（Ｎ
ａｕｇａｇａｒｄ）を含み、これは内層の０．５２重量
％である。このノーガガードの機能はゴム配合品の酸化
防止保護体を形成することである。

【００３９】内層の次の少量成分は２部のステアリン酸
でありこれは内層の１．０４重量％である。ステアリン
酸の機能は処理を活性化し向上させることである。

【００４０】内層の次の少量成分は２部のバンフル（Ｖ
ａｎｆｒｅ）であり、これは内層の１．０４重量％であ
る。バンフル（Ｖａｎｆｒｅ）はバンダービルト・コー
ポレイション（ＶａｎｄｅｒｂｉｌｔＣｏｒｐｏｒａ
ｔｉｏｎ）の商標である。バンフルの機能は処理を向上
させることである。

【００４１】内層の次の少量成分は１０部のヒシル（Ｈ
ｉＳｉｌ）２３３であり、これは内層の５．１８重量％
である。ヒシル（ＨｉＳｉｌ）２３３はＰＰＧコーポレ
イションの商標である。ヒシル２３３の機能は硬さ及び
補強作用を生ずることである。

【００４２】内層の次の少量成分は１部のデユラックス
（Ｄｕｒａｘ）であり，これは内層の０．５２重量％で
ある。デユラックス（Ｄｕｒａｘ）はバンダビルト・コ
ーポレイションの商標である。デユラックスの機能は加
硫を加速することである。

【００４３】内層の次の少量成分は０．２部のユナツヅ
（Ｕｎａｄｓ）でありこれは内層の０．１０重量％であ
る。ユナツヅ（Ｕｎａｄｓ）は、バンダービルト・コー
ポレイションの商標である。ユナツヅの機能も又加硫を
加速することである。

【００４４】内層の最後の少量成分は２部のいおうであ
り、これは内層の１．０４重量％である。いおうはスト
ーフア・ケミカル・コーポレイション（Ｓｔａｕｆｆｅ
ｒＣｈｅｍｉｃａｌＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）の化学
薬品である。いおうの機能は加硫用である。

【００４５】本発明による外層は９８部のＳＭＲ６０Ｃ
Ｖで作られるが、これは約８６．８４重量％である。Ｓ
ＭＲ６０ＣＶはマレーシア産の天然ゴムである。ＳＭＲ
６０ＣＶの機能は柔らかいゴム基材を生成することであ
る。

【００４６】外層の他の少量成分は、４部のブラック・
マスターバッチ・カラー（ＢｌａｃｋＭａｓｔｅｒｂ
ａｔｃｈＣｏｌｏｒ）から成り、これは約３．５４重
量％である。ブラック・マスターバッチ（Ｂｌａｃｋ
Ｍａｓｔｅｒｂａｔｃｈ）は、コロニアル・ラバー・ワ
ークス・コーポレイション（ＣｏｌｏｎｉａｌＲｕｂ
ｂｅｒＷｏｒｋｓＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）の製品で
あり、その機能は黒色を加えることである。

【００４７】外層の次の少量成分は２．７５部のいおう
であり、これは約２．４４重量％である。いおうはスト
ーフア・ケミカル・コーポレイションの化学薬品であ
る。このいおうの機能は加硫作用である。

【００４８】外層の他の少量成分は１部のキヤプタック
ス（Ｃａｐｔａｘ）である。キヤプタックス（Ｃａｐｔ
ａｘ）はバンダービルト・コーポレイションの商標であ
る。その機能は加硫を加速することである。

【００４９】外層の他の少量成分は０．１部のメチル・
テユアツヅ（ｍｅｔｈｙｌｔｕａｄｓ）であり，これ
は約０．８９重量％である。その機能は加硫を加速する
ことである。

【００５０】最後の成分は、約４．４３重量％に相当す
る５部の酸化亜鉛と、約１．７８重量％に相当する２部
のステアリン酸とである。

【００５１】他の実施例では外層は別の製剤によって作
る。このような別の製剤は７１．１７重量％のブロモ・
ブチル２２５３を含む。ブロモ・ブチル（Ｂｒｏｍｏ
Ｂｕｔｙｌ）２２５３はエクソン・コーポレイション
（ＥｘｘｏｎＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）の商標であ
る。これは、柔らかさを増し、緩衝性を高め、摩擦係数
を高める作用をする軟質のゴム・ベース（ｒｕｂｂｅｒ
ｂａｓｅ）である。

【００５２】この別の実施例に含まれる他の成分は、デ
イスコ・コーポレイション（ＤｉｓｃｏＣｏｒｐｏｒ
ａｔｉｏｎ）の商標であり１．４重量％に相当する２部
から成ると共に、色を生ずる機能を持つカラー・マスタ
ーバッチ（ＣｏｌｏｒＭａｓｔｅｒｂａｔｃｈ）と、
ジンク・コーポレイション・オブ・アメリカ（Ｚｉｎｃ
ＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎｏｆＡｍｅｒｉｃａ）か
ら市販され３．５６重量％に相当する５部の酸化亜鉛
と、活性化する機能を持ち、１．４２重量％に相当する
２部のステアリン酸と、サノコ・コーポレイション（Ｓ
ｕｎｏｃｏＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）の商標であり、
軟化及び可塑化の機能を持ち３．５６重量％をに相当す
る５部のサンタナ（Ｓｕｎｔｈａｎａ）４１５と、ＰＰ
Ｇインダストリズ・コーポレイションの商標であり引裂
強さを生ずる機能を持ち１７．７９重量％に相当する２
５部のヒシル（ＨｉＳｉｌ）２３３と、ストーフア・ケ
ミカル・コーポレイションの化学薬品であり、加硫する
機能を持ち０．３６重量％をに相当する０．５部のいお
うと、バンダービルト・コーポレイションの商標であ
り、加硫を加速する機能を持ち０．７１重量％に相当す
る１部のキャプタックス・ブロモ（ＣａｐｔａｘＢｒ
ｏｍｏ）である。

【００５３】本発明は従来の技術に対し複数の改良点を
加える。各材料の特定の構成により、使用者の手に一層
快適になり摩耗が減るようにプレー中にソフトな感触を
増す。さらに本発明グリップは、プレー中に、ただしと
くにゴルファーが汗をかいているときに粘着性を増大す
る。このようにしてゴルファーがゴルフ・グローブを使
用していてもいなくても使用者の手とグリップの外面と
の間に適正な接触状態が保持される。さらに雨天である
かないか、ゴルファーが汗をかいているかいないかに関
係なく、スイング中にグリップ及びクラブの不適正な回
転のおそれが減る。最後に使用材料は又スイング中にゴ
ルフクラブのトルクを減らすことによって機能する。こ
のトルクとは、グリップの外面と、ゴルファーの手とに
対するゴルフ。・クラブ及びそのヘッドの不適正な回転
を意味する。従って本発明グリップを備えたゴルフ・ク
ラブにより、プレー中にクラブ・ヘッド及びゴルフ・ス
イングに対し一層強い制御作用が得られる。

【００５４】本発明の使用及び操作の方式に関しては以
上述べた所から明らかである。従って使用及び操作の方
式に関してさらには述べないことにする。

【００５５】以上述べた所について、本発明の各部品が
種種の寸法、材料、形状、形式，機能と操作、組立て及
び使用の方式とを含む最適の寸法的関係が当業者には容
易に明らかであると考えられ、又添付図面に例示し本説
明で述べたのと同等の関係はすべて本発明に含まれるの
は明らかである。

【００５６】従って以上述べた所は本発明の原理を例示
しただけであると考えられる。さらに多くの変化変型が
容易に行われるから、本発明を前記の図示の構造及び作
用に限定するのは望ましくなく、従って本発明の範囲内
で適当に変化変型を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ソフトな感触及び粘着性を増し、トルクを減ら
した本発明のより構成したゴルフ・クラブ・グリップの
好適な実施例の斜視図である。

【図２】図１に示した本発明ゴルフ・クラブ・グリップ
の縦断面図である。

【図３】図１及び２のゴルフ・クラブ・グリップの拡大
斜視図である

【符号の説明】

１０ゴルフ・クラブ・グリップ１２内面１４外面１６軸線１８下端部２０ゴルフ・クラブ・シャフト２２閉端部３２内層３４外層

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】実質的に互いに同軸の内面及び外面を備
えたグリップにおいて、このグリップを、その長さに沿い内層及び外層から成る
２層で作り、前記内層は、約７０ないし９０の比較的硬
いショアＡ硬さに作られ、前記外層は、約３０ないし５
０の比較的柔らかいショアＡ硬さに作られ、前記外層及
び内層を一緒に成形して成るグリップ。
【請求項２】前記内層が、約１００部のナッツイン
と、６０部の５５０ブラックと、１５部の酸化亜鉛と、
１部のノ−ガガ−ドと、２部のステアリン酸と、２部の
バンフルと、１０部のヒシル２３３と、１部のデュラッ
クスと、０．２部のユナッヅと、２部のいおうとを含む
請求項１のグリップ。
【請求項３】前記外層が、約９８部のＳＭＲ６０ＣＶ
と、４部のブラック・マスタ−バッチ・接着剤と、５部
の酸化亜鉛と、２部のステアリン酸と、２．７５部のい
おうと、１部のキャプタックスと、０．１部のメチル・
テュアッヅとを含む請求項１のグリップ。
【請求項４】前記外層が約１００部のブロモ・ブチル
２２５３と、２部のカラ−・マスタ−バッチと、５部の
酸化亜鉛と、２部のステアリン酸と、５部のサンテイン
４１５と、２５部のヒシル２３３と、０．５部のいおう
と、１．０部のキャプタックスとを含む請求項１のグリ
ップ。
【請求項５】前記内層が、約５１．７６％のナッツイ
ンと、３１．０６％の５５０ブラックと、７．７６％の
酸化亜鉛と、０．５２％のノ−ガガ−ドと、１．０４％
のステアリン酸と、１．０４％のバンフルと、５．１８
％のヒシル２３３と、０．５２％のデュラックスと、
０．１０％のユナッヅと、１．０４％のいおうとを含む
請求項１のグリップ。
【請求項６】前記外層が、約８６．８４％のＳＭＲ６
０ＣＶと、３．５４％のブラック・マスタ−バッチと、
４．４３％の酸化亜鉛と、１．７８％のステアリン酸
と、２．４４％のいおうと、０．８９％のキャプタック
スと、０．０９％のメチユ・テュアッヅとを含む請求項
１のグリップ。
【請求項７】前記外層が、約７１．１７％のブロモ・
ブチル２２５３と、１．４２％のカラ−・マスタ−バッ
チと、３．５６％の酸化亜鉛と、１．４２％のステアリ
ン酸と、３．５６％のサンテイン４１５と、１７．７９
％のヒシル２３３と、０．３６％のいおうと、０．７１
％のキャプタックスとを含む請求項１のグリップ。
【請求項８】前記内層の主成分が、約５１．７６％の
ゴム・ベースである請求項１のグリップ。
【請求項９】前記外層の主成分が、約８６．８４％の
天然ゴムである請求項１のグリップ。
【請求項１０】前記外層の主成分が、約７１．１７％
の天然ゴムである請求項１のグリップ。
【請求項１１】ソフトな感触及び粘着性を増すと共に
トルクを減らしたゴルフ・クラブ・グリップにおいて、大体において円筒形の形状の内面と、大体において円す
い台形の形状の外面とを備え、前記内面及び外面が、共
通の軸線を持つと共に、円筒形のゴルフ・クラブ・シャ
フトに対するグリップ位置決め及び除去のための開いた
下端部と、覆われるゴルフ・クラブの端部に隣接して位
置させることのできる閉じた端部との間に延び、前記軸
線の長さを約１０ 1/2インチとし、前記外面を、その上
端部では直径を約１ 1/8インチとし、その下端部では直
径を約 5/8 インチとし、又厚さを、その上端部では約
9/32 インチとし、その下端部では約 1/16 インチと
し、前記ゴルフ・クラブ・グリップを、その長さに沿い内層
及び外層から成る２層で作り、前記内層を、約７０ない
し９０の比較的硬いショアＡ硬さに作り、前記外層を、
約３０ないし５０の比較的柔らかいショアＡ硬さに作
り、前記外層及び内層を一緒に成形し、前記外層が前記
ゴルフ・クラブ・グリップの全長に沿いこのゴルフ・ク
ラブ・グリップの厚さの約５０ないし２５％を構成する
ようにし、前記内層が１００部のナッツインと、６０部の５５０ブ
ラックと、１５部の酸化亜鉛と、１部のノ−ガガ−ド
と、２部のステアリン酸と、２部のバンフルと、１０部
のヒシル２３３と、１部のデュラックスと、０．２部の
ユラッヅと、２部のいおうとを含み、前記外層を、９８部のＳＭＲ６０ＣＶと、４部のブラッ
ク・マスタ−バッチと、５部の酸化亜鉛と、２部のステ
アリン酸と、２．７５部のいおうと、１部のキャプタッ
クスと、０．１部のメチル・テュアッヅとで作って成
る、ゴルフ・クラブ・グリップ。
【請求項１２】ゴルフ・クラブ・グリップにおいて、
大体において円筒形の形状の内面と、大体円において円
すい台形の形状の外面とを備え、前記内面及び外面が、
共通の軸線を持つと共に、円筒形のゴルフ・クラブ・シ
ャフトに対するグリップ位置決め及び除去のための開い
た下端部と、覆われる前記ゴルフ・クラブ・シャフトの
端部に隣接して位置させることのできる閉じた端部との
間に延び、前記軸線の長さを約１０ 1/2インチとし、前
記外面を、その上端部では直径を約１ 1/8インチとし、
その下端部では直径を約 5/8インチとし、又厚さを、そ
の上端部では約 9/32 インチとし、その下端部では約 1
/16 インチとし、前記ゴルフ・クラブ・グリップを、その長さに沿い内層
及び外層から成る２層で作り、前記内層を、約７０ない
し９０の比較的硬いショアＡ硬さに作り、前記外層を、
約３０ないし５０の比較的柔らかいショアＡ硬さに作
り、前記外層及び内層を一緒に成形し、前記外層が、前
記ゴルフ・クラブ・グリップの全長に沿いこのゴルフ・
クラブ・グリップの厚さの約５０ないし２５％を構成
し、前記内層は、約１００部のナッツインと、約６０部
の５５０ブラックとを含み、前記外層を、約１００部のブロモ・ブチル２２５３と、
約２５部のヒシル２３３とで作って成る、ゴルフ・クラ
ブ・グリップ。