JPH0916860A - 導体布線フィルム - Google Patents

導体布線フィルム

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Publication number
JPH0916860A
JPH0916860A JP16084095A JP16084095A JPH0916860A JP H0916860 A JPH0916860 A JP H0916860A JP 16084095 A JP16084095 A JP 16084095A JP 16084095 A JP16084095 A JP 16084095A JP H0916860 A JPH0916860 A JP H0916860A
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JP
Japan
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conductor
adhesive layer
film
wiring film
conductor wiring
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Application number
JP16084095A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Sano
清彦 佐野
Masaaki Kanai
昌昭 金井
Takuya Nishimoto
卓矢 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、種々の大きさの被貼着体に対して適
用することができ、被貼着体の美観を維持することがで
き、しかも被貼着体の破壊を検知・霜取り・曇り止めを
行うことができる導体布線フィルムを提供することを目
的とする。 【構成】一方の主面上に接着剤層(4)を有する樹脂製
フィルム(1)と、直線部分(2a)および湾曲部分
(2b)を有し、前記直線部分(2a)が略平行に位置
し、かつ、前記湾曲部分(2b)が前記直線部分(2
a)を介して連続して位置するように、略S字形状に前
記接着剤層(4)上に布線された導体(2)とを具備
し、複数の前記湾曲部分(2b)が構成する2つの湾曲
部分列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前記導
体(2)の前記湾曲部分(2b)に接続端子(5)が形
成されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスや透明プラスチ
ック等の被貼着体に貼着して、被貼着体の破壊検知、霜
取り、曇り止めを行うためのフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、窓、ショーケース、サンルー
フ、道路の透明防音壁等に用いられているガラス製もし
くはプラスチック製の透明板等に導体回路を形成し、こ
の導体回路の断線により透明板の破損を検知したり、導
体回路に通電して透明板の霜取りや曇り止めを行う技術
が知られている。
【0003】この技術の具体的な方法としては、1枚の
ガラス板上に導体回路を形成し、その上にもう1枚のガ
ラス板を重ね合わせる方法や、ガラス板表面上に導電性
塗料を印刷して導体回路を形成する方法が挙げられる。
しかしながら、前者の方法は複数の工程を必要とするた
め製造コストが高い。後者の方法は透明体の美観を損な
わずに細い導体回路を歩留り良く形成することが難しい
ために実用的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、実開平60−3
4685号公報には、表面に金属線で構成される回路を
形成した樹脂製フィルムをガラス板の表面に貼着し、そ
の回路と断線検知回路とを接続しておき、ガラス板の破
壊に伴って起こる回路の断線を検知してガラス破壊の警
報を発生させる方法が開示されている。この方法は、金
属線で構成した回路が透明体の美観を損なわず、しかも
透明体に貼着するだけで施工することができるので、経
済的にも有利である。
【0005】しかしながら、このように金属線が布線さ
れている樹脂製フィルムは、通常の樹脂製フィルムと異
なり、所望の寸法に自由に切断して使用することができ
ず、種々の大きさの透明体に適用することができない。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、種々の大きさの被貼着体に対して適用することが
でき、被貼着体の美観を維持することができ、しかも被
貼着体の破壊を検知・霜取り・曇り止めを行うことがで
きる導体布線フィルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の主面上
に接着剤層を有する樹脂製フィルムと、直線部分および
湾曲部分を有し、前記直線部分が略平行に位置し、か
つ、前記湾曲部分が前記直線部分を介して連続して位置
するように、略S字形状に前記接着剤層上に布線された
導体とを具備し、複数の前記湾曲部分が構成する2つの
湾曲部分列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前
記導体の前記湾曲部分に接続端子が接続されていること
を特徴とする導体布線フィルムを提供する。前記接続端
子は、樹脂製フィルムの端部から延出するように設ける
ことが望ましい。
【0008】また、本発明は、一方の主面上に接着剤層
を有する樹脂製フィルムと、直線部分および湾曲部分を
有し、前記直線部分が略平行に位置し、かつ、前記湾曲
部分が前記直線部分を介して連続して位置するように、
略S字形状に前記接着剤層上に布線された導体とを具備
し、複数の前記湾曲部分が構成する2つの湾曲部分列の
うちいずれか一つの湾曲部分列における前記導体の前記
湾曲部分の少なくとも一部が前記樹脂製フィルムの端部
から延出していることを特徴とする導体布線フィルムを
提供する。
【0009】ここで、樹脂製フィルムを構成する樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエス
テル樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン共重合体
樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系
樹脂等を用いることができる。
【0010】導体の材料としては、電気伝導性に優れた
銅、アルミニウム、これらの合金等を用いることが好ま
しい。また、これらの導体の外側には、樹脂ワニスを被
覆してもよい。導体の断面形状は、円形でも長方形でも
よいが、極細線として用いる場合には、円形のものが入
手し易い。導体の外径は10〜100μmであることが
好ましい。これは、導体の外径が10μm未満である
と、布線作業において断線等の問題が発生する恐れがあ
り、外径が100μmを超えると、導体が顕在化してし
まい、被貼着体として透明体に貼着したときに、透明体
の美観を損なうからである。
【0011】樹脂製フィルムの一方の主面上に形成され
た接着剤層の材料としては、アクリル樹脂、酢酸ビニル
−アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エチレン
−アクリル樹脂等を用いることができる。また、接着剤
層の厚さは、導体を完全に埋め込むために導体外径より
5μm以上厚くすることが好ましい。また、接着剤層が
厚すぎる場合には、表面が平滑な接着剤層を形成するこ
とが工業的に難しくなり、ガラスに貼着したときに美観
が損なわれるので、接着剤層の厚さは、およそ200μ
mを超えないように設定することが好ましい。
【0012】導体を接着剤層中に布線する方法としては
種々の方法があるが、先端に小さなローラを備え、その
ローラ部に導体を送るガイドを有する治具を用いて、ロ
ーラが回転してフィルム上を転がることにより、導体が
ローラの回転方向に連続的に繰る出され、これによりフ
ィルム上に布線する方法が最も簡便な方法である。ま
た、布線された導体のピッチ、すなわち接着剤層上に略
S字形状に布線された導体の直線部分の間隔(ピッチ)
は、5〜100mmであることが好ましい。これは、導
体のピッチが5mm未満であると、破壊検知の精度が著
しく向上するわけでなく、導体を接着剤層上に布線する
作業性が低下するだけであり、導体のピッチが100m
mを超えると、被貼着体において導体が存在する部分が
疎となり過ぎ、例えば、被貼着体が窓の場合において
は、窓に人の手が挿入できる程度の開口部を形成するこ
とが可能となり、導体布線フィルムを設置しても防犯効
果が発揮されなくなる恐れがあるからである。
【0013】導体を接着剤層中に布線する方法として
は、導体の外側に接着性を有する薄い樹脂層を形成した
後、薄い樹脂層を有する導体を樹脂製フィルム上に接着
して、例えば接着性を有する樹脂がホットメルトタイプ
のものであれば加熱することにより接着して布線した
後、導体が埋設されるように接着剤層を塗布形成する方
法や、樹脂製フィルム上に接着剤をあらかじめ薄く塗布
し、その上に導体を布線した後、導体が埋設されるよう
に接着剤層を塗布形成する方法等が挙げられる。このよ
うな方法を採用することにより、導体が存在することに
よる接着剤層の厚さのバラツキを抑えることができる。
【0014】また、接着剤層中に布線される導体の外径
が50μm以下である場合には、最も簡単な布線方法と
して、樹脂製フィルム上に導体が埋設されるために充分
な厚さの接着剤層を通常の塗膜形成方法、例えばロール
コート法、リップコート法により形成し、その接着剤層
上に導体を布線し、その後ロール等を用いて導体を布線
した接着剤層を加圧して導体を接着剤層中に埋設する方
法が挙げられる。なお、この方法においては、ロールの
表面には、フッ素樹脂のように接着剤層を構成する樹脂
に対して接着しにくい材料を被覆しておくことが好まし
い。
【0015】導体の湾曲部分に接続する端子としては、
銅箔、アルミニウム箔等の金属箔がフィルムの可撓性を
損なわないので好ましい。この接続端子の寸法は、布線
ピッチ等を考慮して適宜設定する必要がある。接続端子
は、1〜4個おきに導体の湾曲部分に形成することが好
ましい。これは、接続端子を形成する頻度を前記頻度よ
りも少なくすると、導体布線フィルムから効率良く接続
端子を引き出すことができず、種々の大きさの被貼着体
に対して適用することができなくなるからである。
【0016】上記接続端子を導体の湾曲部分に接続する
方法としては、導体の湾曲部分と接着剤層との間に金属
箔を介在させ、金属箔を接着剤層上に固定し、あるいは
導体の湾曲部分上に金属箔を載置し、その状態で半田付
けや溶接等の方法により接合する方法等が挙げられる。
このとき、半田付けや溶接の熱により絶縁電線の被覆が
溶融させ、導体と金属箔とが電気的に接続することがで
きる。
【0017】この場合、接着剤層上に後述する保護フィ
ルムがあらかじめ設けてあるときは、半田付けの際に使
用される半田こてや溶接の際に使用される溶接治具の熱
により保護フィルムを溶融し、さらに絶縁電線の被覆を
溶融し、導体と金属箔とを電気的に接続させることがで
きる。
【0018】また、樹脂製フィルムの端部から延出させ
た導体の湾曲部分を端子部とし、この湾曲部分に直接リ
ード線等を半田付けや溶接により接合してもよい。この
場合にも、半田付けや溶接の熱により絶縁電線の被覆を
溶融して、導体とリード線とを電気的に接続することが
できる。なお、樹脂製フィルムの端部から延出させた導
体の湾曲部分に、上記のように金属箔を設けて端子部を
形成してもよい。
【0019】なお、上記導体布線フィルムにおいて、外
界に露出する接着剤層上、すなわち接着剤層の樹脂製フ
ィルムと接触していない表面上に、保護フィルム等を設
けて接着剤層を保護してもよい。
【0020】本発明の導体布線フィルムを被貼着体に貼
着する方法としては、水貼着法、すなわち界面活性剤を
含む水を被貼着体表面に噴霧し、その水分を除去するこ
とにより気泡を除去しながら被貼着体表面に導体布線フ
ィルムを貼着する方法等を用いることができる。
【0021】本発明の導体布線フィルムは、防犯用途と
としては、ガラス製もしくは透明プラスチック製の窓、
ショーケース、サンルーフ、道路の透明防音壁等に、結
露防止や融雪用途ととしては、車両の窓、車両のライト
の出射窓、太陽電池の採光窓等である。
【0022】
【作用】本発明の導体布線フィルムは、接着剤層を有す
る樹脂製フィルムと、略S字形状に連続して接着剤層上
に布線された導体とを具備し、導体の湾曲部分に接続端
子が形成されている、または導体の湾曲部分が樹脂製フ
ィルムの端部から延出していることを特徴としている。
【0023】上記構成を有する導体布線フィルムは、接
続端子または導体の湾曲部分が端子として樹脂製フィル
ムの端部から延出しているので、接続端子を容易に取り
出すことができる。したがって、導体布線フィルムのど
の部分にも容易に端子を作製することができる。この結
果、略S字形状に布線された導体の直線部分と平行に切
断する場合に、いずれの場所でも切断することが可能と
なる。なお、剥離フィルムは、端子を作製した後はいつ
でも取り除くことができるので、導体布線フィルムを被
貼着体に貼着する際に障害となることはない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の導体布線フィルムの一実施
例を示す平面図であり、図2(a)は図1におけるIIa
−IIaに沿う断面図であり、図2(b)は図1における
IIb−IIbに沿う断面図である。図中1は樹脂フィルム
を示す。樹脂フィルム1の一方の主面上には、接着剤層
4が形成されている。この接着剤層4中には、導体2が
埋設されており、直線部分2aが略平行に位置し、か
つ、湾曲部分2bが直線部分2aを介して連続して位置
するように、略S字状に布線されている。また、複数の
湾曲部分2bが構成する2つの湾曲部分列のうち一方の
湾曲部分列におけるそれぞれの湾曲部分2bには、樹脂
フィルム1の幅方向における端部から延出するように接
続端子5が取り付けられている。なお、他方の湾曲部分
列と樹脂フィルムの端部との距離は比較的広く設定され
ている。この領域は、導体布線フィルム施工時における
寸法調節のための切りしろとして使用する。この接続端
子5には、断線検知回路(図示せず)と電気的に接続す
ることが可能である。一方、樹脂フィルム1の他方の主
面上には、保護フィルム3が設けられている。
【0025】また、導体2の湾曲部分2bに接続端子5
を形成する代わりに、図3に示すように、導体2を接着
剤層4上に布線する際に、導体2の湾曲部分2bが樹脂
フィルム1の幅方向における一方の端部から延出するよ
うにし、延出した湾曲部分2bを接続端子として用いて
もよい。
【0026】上記構成を有する導体布線フィルムは、ガ
ラス、透明プラスチック等からなる被貼着体の表面に貼
着されて使用される。このとき、導体布線フィルムの導
体は、端子を介して断線検知回路に電気的に接続され
る。この状態で被貼着体が破壊されることにより導体が
断線すると、断線検知回路が断線を検知して警報回路を
作動させて警報を発する。このように導体布線フィルム
が被貼着体の破壊を検知することにより、防犯機能が発
揮される。また、導体に通電することにより、被貼着体
の霜取りや曇り止めを行うことができる。
【0027】次に、本発明の具体的な実施例について説
明する。 (実施例1)ロール巻きされた長尺の長さ5m、幅10
00mm、厚さ50μmの均一な厚さの透明なポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム上に、有機溶剤
で希釈されたアクリル樹脂系接着剤をグラビアコート法
により塗布し、連続的に乾燥して厚さ40μmの均一な
厚さの接着剤層を形成した。
【0028】次いで、接着剤層上に、接続端子として寸
法5mm×5mm、厚さ20μmの銅箔を、半分PET
フィルムの端部から延出するようにして載置して銅箔を
接着剤層上に接着した。
【0029】さらに連続的に、接着剤層上に、導体とし
て厚さ1μmのポリウレタン被覆を有する外径20μm
の絶縁電線を、その一端部がPETフィルムの端部近傍
に位置するように位置決めし、PETフィルムの巻取方
向と垂直な方向(PETフィルムの幅方向)において移
動可能なトラバーサを用いて、上記絶縁電線を押圧しな
がら貼着して布線した。なお、布線においては、PET
フィルム上に貼着したPETテープ上で絶縁電線をU字
ターンさせて湾曲部分を形成することができるように、
PETフィルム面に平行な面内で回転運動が可能なロー
ルヘッドを用いた。このようにして、PETフィルムの
接着剤層上にPETフィルム幅方向のストローク約50
0mm、布線ピッチ約20mmで略S字状の布線を行っ
た。
【0030】次いで、絶縁電線が布線されたPETフィ
ルムの接着剤層上に、表面をフッ素樹脂で被覆したロー
ルを押圧して絶縁電線を樹脂剤層中に埋め込んだ。さら
に、この樹脂剤層上に保護フィルムを連続的にラミネー
トしてロール巻きした導体布線フィルムを作製した。
【0031】上記のようにして作製された導体布線フィ
ルムを、図4に示すように、引き違い窓に貼着した。具
体的には、導体布線フィルムを、引き違い窓の寸法(縦
1380mm、横780mm)に対応させて、図1中2
点鎖線で示すラインに沿って縦1370mm、横770
mmの大きさに切断した。導体布線フィルムを切断して
上記寸法に調節する際には、絶縁電線が存在しない比較
的広い領域を用いた。このような導体布線フィルム片6
を2枚作製した。
【0032】次いで、2枚の導体布線フィルム片6から
保護フィルム3を剥がし、窓ガラス10および導体布線
フィルム片6の接着剤層4上に水を噴霧器でスプレー
し、窓内枠サッシ11に設けられている錠12近傍に、
それぞれ接続端子が形成されている端部が位置するよう
にして、窓ガラス10表面に導体布線フィルム片6を貼
り、板状のへらを用いて窓ガラス10表面の水分を追い
出すことにより気泡を追い出しながら導体布線フィルム
片6を貼着した。
【0033】次いで、導体布線フィルム片6の最上部の
接続端子および最下部の接続端子5と、絶縁電線2の導
体とを半田付けにより接合し、その接合部分にリード線
8の一端部を接続し、さらにリード線8の他端部を窓内
枠サッシ11の角部に設けられたコネクタ9に接続し
た。また、コネクタ9には、断線検知回路(図示せず)
を介して警報機(図示せず)を接続した。このように、
容易に現場施工することができ、窓ガラスの寸法に合わ
せて窓ガラスのほぼ全面に導体布線フィルムを貼着する
ことができた。
【0034】このとき、窓の美観については、窓ガラス
と導体布線フィルムとの間に気泡は確認されず、しかも
絶縁電線も顕在化しておらず優れたものであった。ま
た、このときの絶縁電線が構成する回路抵抗は3.6k
Ωであり、例えば直流3Vの電源を用いることにより、
0.8mA程度の電流を検出することができるものであ
った。さらに、この導体布線フィルムについて、ドライ
バーの先端をガラス板に付けて、ドライバーの頭部をハ
ンマーで強打することによりガラス破壊試験を行ったと
ころ、ガラス破壊が検知されて警報機が鳴ったことが確
認できた。 (実施例2)実施例1と同様にして導体布線フィルムを
作製した。次いで、導体布線フィルムを、図4に示すよ
うに、引き違い窓に貼着した。具体的には、導体布線フ
ィルムを、引き違い窓の寸法(縦900mm、横600
mm)に対応させて、縦890mm、横590mmの大
きさに切断した。導体布線フィルムを切断して上記寸法
に調節する際には、絶縁電線が存在しない比較的広い領
域を用いた。このような導体布線フィルム片6を2枚作
製した。
【0035】次いで、2枚の導体布線フィルム片6から
保護フィルム3を剥がし、窓ガラス10および導体布線
フィルム片6の接着剤層4上に水を噴霧器でスプレー
し、窓ガラス10の上方に、それぞれ接続端子が形成さ
れている端部が位置するようにして、窓ガラス10表面
に導体布線フィルム片6を貼り、板状のへらを用いて窓
ガラス10表面の水分を追い出すことにより気泡を追い
出しながら導体布線フィルム片6を貼着した。なお、窓
ガラス10の上方に絶縁電線で構成される回路が位置す
るように導体布線フィルムを窓ガラス10に貼着したの
は、窓ガラスを破壊して侵入する際に、錠12よりも上
方の部分の窓ガラスを破壊することに着目したからであ
る。
【0036】次いで、導体布線フィルム片6の上部の2
箇所の接続端子5と絶縁電線2の導体とを半田付けによ
り接合し、その接合部分にリード線8の一端部を接続
し、さらにリード線8の他端部を窓内枠サッシ11の角
部に設けられたコネクタ9に接続した。また、コネクタ
9には、断線検知回路(図示せず)を介して警報機(図
示せず)を接続した。このように、容易に現場施工する
ことができ、窓ガラスの寸法に合わせて窓ガラスのほぼ
全面に導体布線フィルムを貼着することができた。
【0037】このとき、窓の美観については、窓ガラス
と導体布線フィルムとの間に気泡は確認されず、しかも
絶縁電線も顕在化しておらず優れたものであった。ま
た、このときの絶縁電線が構成する回路抵抗は2.3k
Ωであった。さらに、この導体布線フィルムについて、
ドライバーの先端をガラス板に付けて、ドライバーの頭
部をハンマーで強打することによりガラス破壊試験を行
ったところ、ガラス破壊が検知されて警報機が鳴ったこ
とが確認できた。
【0038】本発明の導体布線フィルムにおいては、外
界に露出する接着剤層上に保護フィルムを設けることに
より、被貼着体に貼着する際の作業性を向上させること
ができ、しかも接着剤層を保護することができ、これに
より接着剤層中に布線されている導体を保護することが
できる。
【0039】また、本発明の導体布線フィルムにおいて
は、複数の湾曲部分が構成する2つの湾曲部分列のうち
剥離フィルム介在されていない湾曲部分列とフィルム端
部との間隔を比較的広くとることにより、その領域を切
りしろとして使用することができるので、被貼着体に貼
着する際に被貼着体の寸法に容易に揃えることができ
る。したがって、寸法に対する自由度が大きくなり、こ
れにより現場における作業性が向上する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の導体布線フ
ィルムは、接着剤層を有する樹脂製フィルムと、略S字
形状に連続して接着剤層上に布線された導体とを具備
し、導体の湾曲部分に接続端子が形成されている、また
は導体の湾曲部分が樹脂製フィルムの端部から延出して
いるので、長さ方向のいずれの位置でもリード線を接続
し易く、種々の大きさの被貼着体に対して適用すること
ができる自由度があり、被貼着体の美観を維持すること
ができ、しかも被貼着体の破壊を検知・霜取り・曇り止
めを行うことができるものである。
【0041】このように、本発明の導体布線フィルム
は、絶縁電線の断線により被貼着体の破壊を検知するの
で、振動や音波を観測する従来の被貼着体の破壊検知装
置と異なり、高価なロジック回路が不要であり、比較的
安価に設計できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導体布線フィルムの一実施例を示す平
面図。
【図2】(a)は図1におけるIIa−IIaに沿う断面
図、(b)は図1におけるIIa−IIaに沿う断面図。
【図3】本発明の導体布線フィルムの他の実施例を示す
平面図。
【図4】本発明の導体布線フィルムを窓ガラスに貼着し
た状態の一例を示す説明図。
【図5】本発明の導体布線フィルムを窓ガラスに貼着し
た状態の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1…樹脂フィルム、2…金属線、2a…直線部分、2b
…湾曲部分、3…保護フィルム、4…接着剤層、5…接
続端子、6…導体布線フィルム片、7…銅箔、8…リー
ド線、9…コネクタ、10…窓ガラス、11…窓内枠サ
ッシ、12…錠。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の主面上に接着剤層(4)を有する樹
    脂製フィルム(1)と、 直線部分(2a)および湾曲部分(2b)を有し、前記
    直線部分(2a)が略平行に位置し、かつ、前記湾曲部
    分(2b)が前記直線部分(2a)を介して連続して位
    置するように、略S字形状に前記接着剤層(4)上に布
    線された導体(2)とを具備し、 複数の前記湾曲部分(2b)が構成する2つの湾曲部分
    列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前記導体
    (2)の前記湾曲部分(2b)に接続端子(5)が接続
    されていることを特徴とする導体布線フィルム。
  2. 【請求項2】一方の主面上に接着剤層(4)を有する樹
    脂製フィルム(1)と、 直線部分(2a)および湾曲部分(2b)を有し、前記
    直線部分(2a)が略平行に位置し、かつ、前記湾曲部
    分(2b)が前記直線部分(2a)を介して連続して位
    置するように、略S字形状に前記接着剤層(4)上に布
    線された導体(2)とを具備し、 複数の前記湾曲部分(2b)が構成する2つの湾曲部分
    列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前記導体
    (2)の前記湾曲部分(2b)の少なくとも一部が前記
    樹脂製フィルム(1)の端部から延出していることを特
    徴とする導体布線フィルム。
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