JPH0916861A - 導体布線フィルム - Google Patents

導体布線フィルム

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JPH0916861A
JPH0916861A JP16084195A JP16084195A JPH0916861A JP H0916861 A JPH0916861 A JP H0916861A JP 16084195 A JP16084195 A JP 16084195A JP 16084195 A JP16084195 A JP 16084195A JP H0916861 A JPH0916861 A JP H0916861A
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JP
Japan
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conductor
film
adhesive layer
wiring film
conductor wiring
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JP16084195A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Sano
清彦 佐野
Masaaki Kanai
昌昭 金井
Takuya Nishimoto
卓矢 西本
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、種々の大きさの透明体に対して適用
することができ、透明体の美観を維持することができ、
しかも透明体の破壊を検知・霜取り・曇り止めを行うこ
とができる導体布線フィルムを提供することを目的とす
る。 【構成】一方の主面上に接着剤層(4)を有する樹脂製
フィルム(1)と、直線部分(2a)および湾曲部分
(2b)を有し、前記直線部分(2a)が略平行に位置
し、かつ、前記湾曲部分(2b)が前記直線部分(2
a)を介して連続して位置するように、略S字形状に前
記接着剤層(4)上に布線された導体(2)とを具備
し、複数の前記湾曲部分(2b)が構成する2つの湾曲
部分列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前記導
体(2)と前記接着剤層(4)との間に剥離可能なフィ
ルム(5)が介在されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスや透明プラスチ
ック等の透明体に貼着して、透明体の破壊検知、霜取
り、曇り止めを行うために好適なフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、窓、ショーケース、サンルー
フ、道路の透明防音壁等に用いられているガラス製もし
くはプラスチック製の透明板等に導体回路を形成し、こ
の導体回路の断線により透明板の破損を検知したり、導
体回路に通電して透明板の霜取りや曇り止めを行う技術
が知られている。
【0003】この技術の具体的な方法としては、1枚の
ガラス板上に導体回路を形成し、その上にもう1枚のガ
ラス板を重ね合わせる方法や、ガラス板表面上に導電性
塗料を印刷して導体回路を形成する方法が挙げられる。
しかしながら、前者の方法は複数の工程を必要とするた
め製造コストが高いために、後者の方法は透明体の美観
を損なわずに細い導体回路を歩留り良く形成することが
難しいために実用的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、実開平60−3
4685号公報には、表面に金属線で構成される回路を
形成した樹脂製フィルムをガラス板の表面に貼着し、そ
の回路と断線検知回路とを接続しておき、ガラス板の破
壊に伴って起こる回路の断線を検知してガラス破壊の警
報を発生させる方法が開示されている。この方法は、金
属線で構成した回路が透明体の美観を損なわず、しかも
透明体に貼着するだけで施工することができるので、経
済的にも有利である。
【0005】しかしながら、このように金属線が布線さ
れている樹脂製フィルムは、通常の樹脂製フィルムと異
なり、所望の寸法に自由に切断して使用することができ
ず、種々の大きさの透明体に適用することができない。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、種々の大きさの透明体に対して適用することがで
き、透明体の美観を維持することができ、しかも透明体
の破壊を検知・霜取り・曇り止めを行うことができる導
体布線フィルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の主面上
に接着剤層を有する樹脂製フィルムと、直線部分および
湾曲部分を有し、前記直線部分が略平行に位置し、か
つ、前記湾曲部分が前記直線部分を介して連続して位置
するように、略S字形状に前記接着剤層上に布線された
導体とを具備し、複数の前記湾曲部分が構成する2つの
湾曲部分列のうちいずれか一つの湾曲部分列における前
記導体と前記接着剤層との間に剥離可能なフィルムが介
在されていることを特徴とする導体布線フィルムを提供
する。
【0008】ここで、樹脂製フィルムを構成する樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエス
テル樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン共重合体
樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系
樹脂等を用いることができる。
【0009】導体の材料としては、電気伝導性に優れた
銅、アルミニウム、これらの合金等を用いることが好ま
しい。また、これらの導体の外側には、樹脂ワニスを被
覆して絶縁してもよい。導体の断面形状は、円形でも長
方形でもよいが、極細線として用いる場合には、円形の
ものが入手し易い。導体の外径は10〜100μmであ
ることが好ましい。これは、導体の外径が10μm未満
であると、布線作業において断線等の問題が発生する恐
れがあり、外径が100μmを超えると、導体が顕在化
してしまい、透明体の美観を損なうからである。
【0010】樹脂製フィルムの一方の主面上に形成され
た接着剤層の材料としては、アクリル樹脂、酢酸ビニル
−アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エチレン
−アクリル樹脂等を用いることができる。また、接着剤
層の厚さは、導体を完全に埋め込むために導体外径より
5μm以上厚くすることが好ましい。また、接着剤層が
厚すぎる場合には、表面が平滑な接着剤層を形成するこ
とが工業的に難しくなり、ガラスに貼着したときに美観
が損なわれるので、接着剤層の厚さは、およそ200μ
mを超えないように設定することが好ましい。
【0011】導体を接着剤層中に布線する方法としては
種々の方法があるが、先端に小さなローラを備え、その
ローラ部に導体を送るガイドを有する治具を用いて、ロ
ーラが回転してフィルム上を転がることにより、導体が
ローラの回転方向に連続的に繰る出され、これによりフ
ィルム上に布線する方法が最も簡便な方法である。ま
た、布線された導体のピッチ、すなわち接着剤層上に略
S字形状に布線された導体の直線部分の間隔は、5〜1
00mmであることが好ましい。これは、導体のピッチ
が5mm未満であると、導体を接着剤層上に布線する作
業性が大幅に低下するだけで、それに見合う破壊検知の
精度向上は得られない。導体のピッチが100mmを超
えると、透明体において導体が存在する部分が疎となり
過ぎ、例えば、透明体が窓の場合においては、窓に人の
手が挿入できる程度の開口部を形成することが可能とな
り、導体布線フィルムを設置しても防犯効果が発揮され
なくなる恐れがあるからである。
【0012】導体を接着剤層中に布線する方法として
は、導体の外側に接着性を有する薄い樹脂層を形成した
後、薄い樹脂層を有する導体を樹脂製フィルム上に接着
して、例えば接着性を有する樹脂がホットメルトタイプ
のものであれば加熱することにより接着して布線した
後、導体が埋設されるように接着剤層を塗布形成する方
法や、樹脂製フィルム上に接着剤をあらかじめ薄く塗布
し、その上に導体を布線した後、導体が埋設されるよう
に接着剤層を塗布形成する方法等が挙げられる。このよ
うな方法を採用することにより、導体が存在することに
よる接着剤層の厚さのバラツキを抑えることができる。
【0013】また、接着剤層中に布線される導体の外径
が50μm以下である場合には、最も簡単な布線方法と
して、樹脂製フィルム上に導体が埋設されるために充分
な厚さの接着剤層を通常の塗膜形成方法、例えばロール
コート法、リップコート法により形成し、その接着剤層
上に導体を布線し、その後ロール等を用いて導体を布線
した接着剤層を加圧して導体を接着剤層中に埋設する方
法が挙げられる。なお、この方法においては、ロールの
表面には、フッ素樹脂のように接着剤層を構成する樹脂
に対して接着しにくい材料を被覆しておくことが好まし
い。
【0014】導体と接着剤層との間に介在させる剥離可
能なフィルム(剥離フィルム)としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート等のポリエステル樹脂、塩化ビニル
系樹脂、塩化ビニリデン共重合体樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂等の高分子材料や
紙等からなるフィルムの少なくとも片面にシリコーン樹
脂等からなる剥離層を設けたもの等を用いることができ
る。また、この剥離可能なフィルムの厚さは、フィルム
に段差ができないことが望ましいため、導体布線フィル
ムの厚さにもよるが、できるだけ薄い方が好ましい。す
なわち、実用上10〜100μmの範囲である。
【0015】なお、上記導体布線フィルムにおいて、外
界に露出する接着剤層上、すなわち接着剤層の樹脂製フ
ィルムと接触していない表面上に、保護フィルム等を設
けて接着剤層を保護してもよい。
【0016】本発明の導体布線フィルムを透明体に貼着
する方法としては、水貼着法、すなわち界面活性剤を含
む水を透明体表面に噴霧し、その水分を除去することに
より気泡を除去しながら透明体表面に導体布線フィルム
を貼着する方法等を用いることができる。
【0017】本発明の導体布線フィルムを所望の寸法に
切断した後に、フィルムの導体に端子を作製する方法と
しては、剥離フィルムを剥離し、その領域の導体と接着
剤層との間に金属箔が介在するようにして、この金属箔
を接着剤層上に固定し、次いで、この金属箔と導体とを
半田付けや溶接等の方法により接合する方法等が挙げら
れる。このような方法を採用することにより、高い強度
を有する端子部を形成することができる。なお、剥離フ
ィルムを剥離する前に、導体に直接他の導体を半田付
け、溶接、圧接等の方法により接合してもよい。
【0018】本発明の導体布線フィルムは、防犯用途と
としては、ガラス製もしくは透明プラスチック製の窓、
ショーケース、サンルーフ、道路の透明防音壁等に、結
露防止や融雪用途ととしては、車両の窓、車両のライト
の出射窓、太陽電池の採光窓等である。
【0019】
【作用】本発明の導体布線フィルムは、接着剤層を有す
る樹脂製フィルムと、略S字形状に連続して接着剤層上
に布線された導体とを具備し、導体の湾曲部分が構成す
る湾曲部分列における導体と接着剤層との間に剥離フィ
ルムが介在されていることを特徴としている。
【0020】上記構成を有する導体布線フィルムは、導
体と接着剤層との間に剥離フィルムが介在されている領
域を有するので、この領域の導体は接着されておらず、
容易に引き出すことができ、容易に導体を自由に状態に
することができる。このとき、この領域の自由状態の導
体の湾曲部分をピンセット等を用いて切断することによ
り、導体をフィルム外部に取り出して端子を作製するこ
とができる。しかも、湾曲部分列の長さ方向において
は、導体布線フィルムのどの部分にも容易に端子を作製
することができる。この結果、略S字形状に布線された
導体の直線部分と平行に切断する場合に、いずれの場所
でも導体布線フィルムを切断することが可能となる。な
お、剥離フィルムは、端子を作製した後はいつでも取り
除くことができるので、導体布線フィルムを透明体に貼
着する際に障害となることはない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の導体布線フィルムの一例で
ある透明体用破壊検知フィルムを示す平面図であり、図
2(a)は図1におけるIIa−IIaに沿う断面図であ
り、図2(b)は図1におけるIIb−IIbに沿う断面図
である。図中1は樹脂フィルムを示す。樹脂フィルム1
の一方の主面上には、接着剤層4が形成されている。こ
の接着剤層4中には、導体2が埋設されており、直線部
分2aが略平行に位置し、かつ、湾曲部分2bが直線部
分2aを介して連続して位置するように、略S字状に布
線されている。また、複数の湾曲部分2bが構成する2
つの湾曲部分列のうち一方の湾曲部分列における導体2
と接着剤層4との間には、剥離フィルム5が介在されて
いる。なお、他方の湾曲部分列と樹脂フィルムの端部と
の距離は比較的広く設定されている。この領域は、導体
布線フィルム施工時における寸法調節のための切りしろ
として使用する。
【0022】導体2は、剥離フィルム5上に位置する部
分を用いて端子を形成することにより、断線検知回路
(図示せず)と電気的に接続することが可能である。一
方、接着剤層4の他方の面には、保護フィルム3が設け
られている。
【0023】上記構成を有する導体布線フィルムは、ガ
ラス、透明プラスチック等からなる透明体の表面に貼着
されて使用される。このとき、導体布線フィルムの導体
は、端子を介して断線検知回路に電気的に接続される。
この状態で透明体が破壊されることにより導体が断線す
ると、断線検知回路が断線を検知して警報回路を作動さ
せて警報を発する。このように導体布線フィルムが透明
体の破壊を検知することにより、防犯機能が発揮され
る。また、導体に通電することにより、透明体の霜取り
や曇り止めを行うことができる。
【0024】次に、本発明の具体的な実施例について説
明する。 (実施例1)ロール巻きされた長尺の長さ50m、幅1
000mm、厚さ50μmの均一な厚さの透明なポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム上に、有機溶
剤で希釈されたアクリル樹脂系接着剤をグラビアコート
法により塗布し、連続的に乾燥して厚さ40μmの均一
な厚さの接着剤層を形成した。
【0025】次いで、長さ50m、幅10mm、厚さ2
5μmの剥離テープとして離型処理済みのPETテープ
をPETフィルムの幅方向における一方の端部に添わせ
て接着剤層上に貼着した。
【0026】この後、連続的に接着剤層上に、導体とし
て厚さ1μmのポリウレタン被覆を有する外径20μm
の絶縁電線を、その一端部がPETフィルムの端部近傍
に位置するように位置決めし、PETフィルムの巻取方
向と垂直な方向(PETフィルムの幅方向)において移
動可能なトラバーサを用いて、上記絶縁電線を押圧しな
がら貼着して布線した。なお、布線においては、PET
フィルム上に貼着した剥離テープ上で絶縁電線をU字タ
ーンさせて湾曲部分を形成することができるように、P
ETフィルム面に平行な面内で回転運動が可能なロール
ヘッドを用いた。このようにして、PETフィルムの接
着剤層上にPETフィルム幅方向のストロークが約60
0mm、布線ピッチが約20mmの略S字状に導体を布
線した。
【0027】次いで、絶縁電線が布線されたPETフィ
ルムの接着剤層上に、表面をフッ素樹脂で被覆したロー
ルを押圧して絶縁電線を樹脂剤層中に埋め込んだ。さら
に、この樹脂剤層上に保護フィルムを連続的にラミネー
トしてロール巻きした導体布線フィルムを作製した。
【0028】上記のようにして作製された導体布線フィ
ルムを、図3に示すように、引き違い窓に貼着した。具
体的には、導体布線フィルムを、引き違い窓の寸法(縦
1380mm、横780mm)に対応させて、図1中2
点鎖線で示すように、縦1370mm、横770mmの
大きさに切断した。導体布線フィルムを切断して上記寸
法に調節する際には、絶縁電線が存在しない比較的広い
領域を用いた。このような導体布線フィルム片6を2枚
作製した。
【0029】次いで、2枚の導体布線フィルム片6から
保護フィルム3を剥がし、窓ガラス10および導体布線
フィルム片6の接着剤層4上に水を噴霧器でスプレー
し、窓内枠サッシ11に設けられている錠12近傍に、
それぞれPETテープが形成されている端部が位置する
ようにして、窓ガラス10表面に導体布線フィルム片6
を貼り、板状のへらを用いて窓ガラス10表面の水分を
追い出すことにより気泡を追い出しながら導体布線フィ
ルム片6を貼着した。
【0030】次いで、導体布線フィルム片6の最上部お
よび最下部の絶縁電線2の端部を引き出し、この部分を
含む領域の剥離テープを剥して、露出した接着剤層上に
それぞれ寸法5mm×5mm、厚さ20μmの銅箔7を
接着し、それぞれの銅箔7に絶縁電線2の端部を半田付
けして端子部を形成した。この端子部にリード線8の一
端部を接続し、さらにリード線8の他端部を窓内枠サッ
シ11の角部に設けられたコネクタ9に接続した。ま
た、コネクタ9には、断線検知回路(図示せず)を介し
て警報機(図示せず)を接続した。このように、容易に
現場施工することができ、窓ガラスの寸法に合わせて窓
ガラスのほぼ全面に導体布線フィルムを貼着することが
できた。
【0031】このとき、窓の美観については、窓ガラス
と導体布線フィルムとの間に気泡は確認されず、しかも
絶縁電線も顕在化しておらず優れたものであった。ま
た、このときの絶縁電線が構成する回路抵抗は3.6k
Ωであり、例えば直流3Vの電源を用いることにより、
0.8mA程度の電流を検出することができるものであ
った。さらに、この導体布線フィルムについて、ドライ
バーの先端をガラス板に付けて、ドライバーの頭部をハ
ンマーで強打することによりガラス破壊試験を行ったと
ころ、ガラス破壊が検知されて警報機が鳴ったことが確
認できた。 (実施例2)実施例1と同様にして導体布線フィルムを
作製した。次いで、導体布線フィルムを、図4に示すよ
うに、引き違い窓に貼着した。具体的には、導体布線フ
ィルムを、引き違い窓の寸法(縦900mm、横600
mm)に対応させて、縦890mm、横590mmの大
きさに切断した。導体布線フィルムを切断して上記寸法
に調節する際には、絶縁電線が存在しない比較的広い領
域を用いた。このような導体布線フィルム片6を2枚作
製した。
【0032】次いで、2枚の導体布線フィルム片6から
保護フィルム3を剥がし、窓ガラス10および導体布線
フィルム片6の接着剤層4上に水を噴霧器でスプレー
し、窓ガラス10の上方に、それぞれ剥離テープが形成
されている端部が位置するようにして、窓ガラス10表
面に導体布線フィルム片6を貼り、板状のへらを用いて
窓ガラス10表面の水分を追い出すことにより気泡を追
い出しながら導体布線フィルム片6を貼着した。なお、
窓ガラス10の上方に絶縁電線で構成される回路が位置
するように導体布線フィルムを窓ガラス10に貼着した
のは、窓ガラスを破壊して侵入する際に、錠12よりも
上方の部分の窓ガラスを破壊することに着目したからで
ある。
【0033】次いで、導体布線フィルム片6の上部の絶
縁電線2の端部を2箇所引き出して端子部を形成した。
この端子部にリード線8の一端部を接続し、さらにリー
ド線8の他端部を窓内枠サッシ11の角部に設けられた
コネクタ9に接続した。また、コネクタ9には、断線検
知回路(図示せず)を介して警報機(図示せず)を接続
した。この後、剥離フィルムの剥がされた部分を窓ガラ
スに貼着した。このように、容易に現場施工することが
でき、窓ガラスの寸法に合わせて窓ガラスのほぼ全面に
導体布線フィルムを貼着することができた。
【0034】本発明の導体布線フィルムにおいては、外
界に露出する接着剤層上に保護フィルムを設けることに
より、透明体に貼着する際の作業性を向上させることが
でき、しかも接着剤層を保護することができ、これによ
り接着剤層中に布線されている導体を保護することがで
きる。
【0035】また、本発明の導体布線フィルムにおいて
は、複数の湾曲部分が構成する2つの湾曲部分列のうち
剥離フィルム介在されていない湾曲部分列とフィルム端
部との間隔を比較的広くとることにより、その領域を切
りしろとして使用することができるので、透明体に貼着
する際に透明体の寸法に容易に揃えることができる。し
たがって、寸法に対する自由度が大きくなり、これによ
り現場における作業性が向上する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の透明体の導
体布線フィルムは、接着剤層を有する樹脂製フィルム
と、略S字形状に連続して接着剤層上に布線された導体
とを具備し、導体の湾曲部分が構成する湾曲部分列にお
ける導体と接着剤層との間に剥離フィルムが介在されて
いるので、種々の大きさの透明体に対して適用すること
ができる自由度がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導体布線フィルムの一実施例を示す平
面図。
【図2】(a)は図1におけるIIa−IIaに沿う断面
図、(b)は図1におけるIIa−IIaに沿う断面図。
【図3】本発明の導体布線フィルムを窓ガラスに貼着し
た状態の一例を示す説明図。
【図4】本発明の導体布線フィルムを窓ガラスに貼着し
た状態の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1…樹脂フィルム、2…金属線、2a…直線部分、2b
…湾曲部分、3…保護フィルム、4…接着剤層、5…剥
離フィルム、6…導体布線フィルム片、7…銅箔、8…
リード線、9…コネクタ、10…窓ガラス、11…窓内
枠サッシ、12…錠。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の主面上に接着剤層(4)を有する樹
    脂製フィルム(1)と、 直線部分および湾曲部分を有し、前記直線部分が略平行
    に位置し、かつ、前記湾曲部分が前記直線部分を介して
    連続して位置するように、略S字形状に前記接着剤層
    (4)上に布線された導体(2)とを具備し、 複数の前記湾曲部分が構成する2つの湾曲部分列のうち
    いずれか一つの湾曲部分列における前記導体(2)と前
    記接着剤層(4)との間に剥離可能なフィルム(5)が
    介在されていることを特徴とする導体布線フィルム。
JP16084195A 1995-06-27 1995-06-27 導体布線フィルム Pending JPH0916861A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172809A (ja) * 2003-11-21 2005-06-30 Fujikura Kasei Co Ltd ひび割れ検知材およびその製造方法、ひび割れ検知システムならびにひび割れ検知方法
JP2009103632A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 線状検出具

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