JPH09167008A - プラントデータ管理装置 - Google Patents

プラントデータ管理装置

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JPH09167008A
JPH09167008A JP32724795A JP32724795A JPH09167008A JP H09167008 A JPH09167008 A JP H09167008A JP 32724795 A JP32724795 A JP 32724795A JP 32724795 A JP32724795 A JP 32724795A JP H09167008 A JPH09167008 A JP H09167008A
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plant
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time
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unit
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Masahiko Nakamura
昌彦 中村
Atsushi Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、プラントから入力されるプラント状態
量は、その時のプラント運転状態、大気温度等の環境条
件等による様々な変動成分を含んでおり、プラント状態
量からプラントの性能を正しく解析することが困難とさ
れていた。 【解決手段】 プラント状態量aからプラントの起動完
了を判定後、発電機出力が所定時間継続して負荷整定し
ていることを判定した時刻とプラント起動完了判定時刻
とのほぼ中間時刻を性能データ作成開始時刻として求め
るプラント状態判定手段11と、性能データ作成開始時
刻から負荷整定判定時刻までのプラント状態データを基
に性能データを作成する性能データ作成手段12とを設
ける。これによりプラント起動完了直後の過渡的なプラ
ント状態量を解析対象から外し、さらに限られた短い時
間のプラント状態量のデータを用いて性能データを作成
できるので、プラントの運転状態や大気温度等の環境条
件の影響を最小限に抑えた性能データを作成でき、プラ
ントの正確な性能解析を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントから
入力されるプラント状態量やこのプラント状態量を基に
作成されるプラントの性能データを管理し、要求に応じ
てそれらプラントデータの解析を行うプラントデータ管
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電プラントにおいては、発電設備の保
守や高効率化を目的として、プラントからその状態量を
示すデータを取り込んで蓄積管理し、このデータを用い
て様々な解析を行い、解析結果を時系列グラフ、散布図
或いは回帰曲線等によって表示している。
【0003】図16はこの種のプラントデータ管理装置
の構成を示す図である。同図に示すように、このプラン
トデータ管理装置は、負荷安定状態判定手段1、性能計
算データ演算手段2、プラントデータ記憶手段3、プラ
ントデータ解析手段4、出力手段5、入力手段6及び対
話装置7などから構成されている。
【0004】負荷安定状態判定手段1は、発電プラント
より入力されるプラント状態量aに基づき、プラントの
起動開始後に発電機の出力が所定時間例えば1時間負荷
整定したことを判定して、その判定結果bを性能計算デ
ータ演算手段2に送る。ここで、負荷整定とは発電機の
出力が負荷安定状態(定格出力の上下5%の値の範囲内
にある状態)を言う。判定結果を受信した性能計算デー
タ演算手段2は、図17に示すように、負荷整定した各
所定時間(1時間)分のプラント状態量の平均値を求
め、これらの平均値から発電端効率等の性能データを計
算し、この性能データcをプラント状態量のデータと共
にプラントデータ記憶手段3にプラントデータとして記
憶する。
【0005】オペレータが対話装置7からデータ解析要
求hを出すと、入力手段6を通じて解析要求fがプラン
トデータ解析手段4へ送られる。するとプラントデータ
解析手段4はプラントデータ記憶手段3より該当するプ
ラントデータdを抽出し、このプラントデータを解析
し、その解析結果eを出力手段5を通じて対話装置7に
出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプラントデ
ータ管理装置においては、プラントの起動以降、発電機
の出力が負荷整定した所定時間(1時間)単位のプラン
ト状態量の平均値から性能データを求めて解析を行って
いる。しかしながら、プラントの起動完了直後と負荷安
定状態がある程度続いた後とでは、それまで発電設備が
保有しているエネルギーに違いがあるため、負荷整定時
のプラント状態量には大きな差がある。
【0007】また、発電機の出力は大気温度、大気圧
力、大気湿度等の環境条件による多大な影響を受ける。
上記従来のプラントデータ管理装置では、発電機の出力
が負荷整定した各所定時間(1時間)単位のプラント状
態量の平均値から性能データを求めて解析を行っている
ので、その間に得られるプラント状態量は環境の変化に
よる変動成分を含んでいることになる。さらに環境条件
による発電機出力の変動は負荷整定の判定にも悪影響を
及ぼす。
【0008】さらに、回帰曲線を算出する際に、単にプ
ラントデータを複数の期間(例えば月毎)に等分割し、
各期間内のプラントデータの平均値を使用していたので
は、例えば、1月〜3月と6月〜9月のように季節の異
なるデータ間で、季節(環境)の違いによる大きさ差が
生じてしまう。
【0009】また、プラントの効率は発電設備の定検以
後、運転時間の増加に連れて徐々に低下することが一般
である。このため、同じ運転状態、環境条件であって
も、プラントデータの解析結果にはプラントの効率が変
動の要素として加わってしまう。 これらの事情から、
上記従来のプラントデータ管理装置では、発電設備の保
守を目的とする正確且つ理想的な解析データが得られな
いと言う問題があった。
【0010】また、複数台の同一設備の発電ユニットを
まとめて一つの発電プラントとして構成した複合発電プ
ラントにおいては、異常の早期発見等を目的として、各
発電ユニットのデータのグラフを同時に表示することが
行われている。しかしながら、ユニット数が多くなって
くると、表示データが大量且つ繁雑化し、複数入り交じ
ったグラフ表示の中から異常の疑いのあるユニットを監
視員が速やかに断定することが難しくなってくる。
【0011】また、通常時は各発電ユニットのプラント
状態量のみを数値で表示し、異常が発見された時だけ、
該当するユニットのプラント状態量をグラフ化して表示
する装置がある。しかし、この装置では、監視員がグラ
フ表示のための必要な入力を装置に与える必要があり、
異常発見からグラフ表示までに手間と時間がかかると言
う問題があった。
【0012】本発明はこのような課題を解決するための
もので、プラントの運転状態や大気温度等の環境条件の
影響を最小限に抑えた性能データを作成して、プラント
の正確な性能解析を行うことのできるプラントデータ管
理装置の提供を目的としている。
【0013】また本発明は、定検後の累計プラント運転
時間によって決まってくるプラントの効率の影響を最小
限に抑えたプラントデータを採取して信頼性の高い解析
データを得ることのできるプラントデータ管理装置の提
供を目的としている。
【0014】さらに本発明は、複数の発電ユニットから
なる複合発電プラントにおいて、各ユニットのプラント
データの解析結果を同時に表示したものの中から、異常
の疑いのある発電ユニットを即座に識別することの可能
なプラントデータ管理装置の提供を目的としている。
【0015】さらに本発明は、季節間の環境条件の違い
による変動を取り除いたプラントデータの解析結果を得
ることのできるプラントデータ管理装置の提供を目的と
している。
【0016】そして本発明は、警報状態の発生に応じ
て、自動的に警報発生時以前のプラントデータの解析を
開始して解析結果を表示することで、操作員の操作負担
軽減及び警報発生から解析結果表示までの時間短縮を図
ることのできるプラントデータ管理装置の提供を目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラントデータ管理装置は、発電機を有す
るプラントより入力したプラント状態量を基に、プラン
トの起動完了を判定した後、発電機の出力が所定時間継
続して負荷整定していることを判定し、その負荷整定判
定時刻とプラント起動完了判定時刻とのほぼ中間の時刻
を性能データの作成開始時刻として求めるプラント状態
判定手段と、プラントより入力したプラント状態量のデ
ータを記憶する記憶手段と、プラント状態判定手段によ
って求められた性能データの作成開始時刻から負荷整定
判定時刻以前までの所定時間分のプラント状態量のデー
タを記憶手段より抽出するデータ抽出手段と、データ抽
出手段によって抽出されたプラント状態量のデータを基
にプラントの性能データを作成する性能データ作成手段
と、性能データ作成手段によって求められた性能データ
を解析する解析手段と、解析手段の解析結果を可視的に
出力する出力手段を具備することを特徴とする。
【0018】この発明においては、発電機出力の負荷整
定判定時刻とプラント起動完了判定時刻とのほぼ中間の
時刻を性能データの作成開始時刻とすることでプラント
起動完了直後の過渡的なプラント状態量が解析に導入さ
れることをなくし、さらに、性能データの作成開始時刻
から負荷整定判定時刻以前までの限られた短い時間のプ
ラント状態量のデータを基に性能データを作成すること
によって、プラントの運転状態や大気温度等の環境条件
による影響を最小限に抑えた性能データを作成でき、よ
り正確なプラントの性能解析を行うことができる。
【0019】また、本発明のプラントデータ管理装置
は、発電機を有するプラントより入力した一部のプラン
ト状態量を、現在の大気温度に基づいて基準大気温度時
の換算値に補正するデータ捕正手段と、データ補正手段
によって補正されたプラント状態量及びプラントより入
力したプラント状態量を基に、プラントの起動完了を判
定した後、発電機の出力が所定時間継続して負荷整定し
ていることを判定し、その負荷整定判定時刻とプラント
起動完了判定時刻とのほぼ中間の時刻を性能データの作
成開始時刻として求めるプラント状態判定手段と、プラ
ントより入力したプラント状態量のデータを記憶する記
憶手段と、プラント状態判定手段によって求められた性
能データの作成開始時刻から負荷整定判定時刻以前まで
の所定時間分のプラント状態量のデータを記憶手段より
抽出するデータ抽出手段と、データ抽出手段によって抽
出されたプラント状態量のデータを基にプラントの性能
データを作成する性能データ作成手段と、性能データ作
成手段によって求められた性能データを解析する解析手
段と、解析手段の解析結果を可視的に出力する出力手段
を具備することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、発電機出力等のプラン
ト状態量のデータを現在の大気温度に基づいて基準大気
温度時の換算値に補正することで、大気温度による負荷
整定状態の判定や性能データの作成への影響を解消する
ことができる。
【0021】さらに、本発明のプラントデータ管理装置
は、定検後のプラント運転時間を演算する運転時間演算
手段と、運転時間演算手段によって演算された定検後の
プラント運転時間とプラントデータとを対応付けて記憶
する記憶手段と、定検後の任意のプラント運転期間を指
定する指定手段と、指定手段により指定された定検後の
プラント運転期間のプラントデータを記憶手段より検索
するデータ検索手段と、データ検索手段によって検索さ
れたプラントデータを解析する解析手段と、解析手段の
解析結果を可視的に出力する出力手段とを具備すること
を特徴とする。
【0022】この発明によれば、指定手段により定検後
の同一の運転期間を毎回指定して、その同一運転期間の
プラントデータを対象に解析を行うことで、定検後の累
計プラント運転時間によって決まってくるプラントの効
率の善し悪しが解析結果に反映されることを防止するこ
とができる。
【0023】さらに、本発明のプラントデータ管理装置
は、複数の発電ユニットから構成されるプラントの、各
発電ユニット毎のプラントデータを記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶された各発電ユニットのプラントデ
ータを解析する解析手段と、記憶手段に記憶された2つ
の発電ユニット間のプラントデータの差分を全ての発電
ユニットの組み合わせ毎に求め、求めた差分が有意なも
のであるか否かを判定し、有意な差分のない複数の発電
ユニットを同一グループ化するグループ化手段と、解析
手段の解析結果をグループ化手段により得たグループ毎
に識別できるように可視的に出力する出力手段とを具備
することを特徴とする。
【0024】この発明によれば、プラントデータ間に有
意な差分のない発電ユニットどうしを同一グループ化
し、各グループのプラントデータの解析結果を各々識別
可能に表示することによって、異常の疑いのある発電ユ
ニットの存在が一目で確認できるようになる。
【0025】さらに、本発明のプラントデータ管理装置
は、プラントデータを記憶する記憶手段と、記憶手段に
記憶された特定期間毎のプラントデータの平均値を各々
求め、これらの平均値を用いて、個々の特定期間を先頭
に含む年間のプラントデータの平均値を各々求める平均
演算手段と、平均演算手段によって求められた年間のプ
ラントデータの平均値を用いてプラントデータの解析を
行う解析手段と、解析手段の解析結果を可視的に出力す
る出力手段とを具備することを特徴とする。
【0026】本発明においては、特定期間間隔でプラン
トデータの年間の平均値を各々求め、この年間平均値を
用いてプラントデータの解析を行うようにしたことで、
季節間の環境条件の違いによるプラントデータへの影響
を取り除いた解析結果を得ることが可能となる。
【0027】さらに、本発明のプラントデータ管理装置
は、プラントより入力したプラントデータを記憶する記
憶手段と、プラントより入力したプラントデータの値と
所定の制限値とを比較し、プラントデータの値が制限値
を越えた場合を警報状態として判定する警報判定手段
と、警報判定手段により警報状態が判定された時、記憶
手段に記憶された警報発生時以前のプラントデータを解
析する解析手段と、解析手段の解析結果を可視的に出力
する出力手段とを具備することを特徴とする。
【0028】この発明においては、警報状態の発生に応
じて、自動的に、警報発生時以前のプラントデータの解
析を開始して解析結果が表示されるので、操作員の操作
負担軽減及び警報発生から解析結果表示までの時間短縮
を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0030】図1は第1の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図である。同図に示すように、この
装置は、プラント状態判定手段11、プラント性能デー
タ作成手段12、プラントデータ記憶手段13、プラン
トデータ解析手段14、出力手段15、入力手段16及
び対話装置17等から構成されている。
【0031】プラント状態判定手段11は、プラントよ
り入力したプラント状態量aから、プラントの起動開
始、起動完了を順次判定した後、発電機の出力が所定時
間例えば1時間継続して負荷整定していることを判定
し、その負荷整定判定時刻とプラント起動完了判定時刻
とのほぼ中間の時刻を性能データの作成開始時刻として
求めてプラントデータ記憶手段13に保存するものであ
る。
【0032】プラント性能データ作成手段12は、プラ
ントデータ記憶手段13より性能データ作成開始時刻b
を抽出すると共に、この性能データ作成開始時刻から負
荷整定判定時刻までの所定時間分(ここでは30分間)
のプラント状態量のデータdをプラントデータ記憶手段
13より取り出し、そのデータの平均値を求め、求めた
平均値を用いてプラントの性能計算を行い、上記平均値
と性能計算値を性能データcとしてプラントデータ記憶
手段13に保存するものである。
【0033】プラントデータ記憶手段13は、プラント
より入手したプラント状態量a、プラント状態判定手段
11より入手した性能データの作成開始時刻b、及びプ
ラント性能データ作成手段12より入手した性能データ
c等をプラントデータとして記憶するものである。
【0034】プラントデータ解析手段14は、オペレー
タからの解析要求に応じて、プラントデータ記憶手段1
3から解析目的のプラントデータiを読み込み、その解
析を行って解析結果eを出力手段15を通じて対話装置
17に送るものである。
【0035】対話装置17は、オペレータからのデータ
解析要求の入力、解析結果等の表示を行うための手段で
ある。
【0036】次に、以上のように構成されたプラントデ
ータ管理装置の作用を説明する。
【0037】プラント状態判定手段11の構成を図2に
示す。このプラント状態判定手段11は、まずタービン
起動状態判定手段111にて、プラントから送られてく
るプラント状態量aに基づき、ガスタービンの起動開始
を判定し、続いてIGV温度制御ONすなわちガスター
ビンの起動完了とMCV全開すなわち蒸気タービンの起
動完了を判定する。
【0038】タービン起動状態判定手段111は前記両
タービンの起動完了を判定すると、負荷整定状態判定手
段112にタービン起動完了通知jを送る。負荷整定状
態判定手段112はこの通知jを受けると、発電機の出
力が負荷整定の状態(発電機出力が定格出力の上下5%
の範囲にある状態)にあるかどうかを判定し、この負荷
整定状態が所定時間例えば1時間継続した場合に性能デ
ータ作成時刻演算手段113に条件成立完了通知kを送
る。性能データ作成時刻演算手段113はこの通知kを
受けると、現在の時刻とタービン起動完了の判定時刻と
のほぼ中間時刻を性能データの作成開始時刻として求
め、この性能データの作成開始時刻bをプラントデータ
記憶手段13に保存する。この実施形態においては、上
記中間時刻として、現在の時刻から30分前の時刻を計
算して性能データの作成開始時刻としている。
【0039】プラント性能データ作成手段12の構成を
図3に示す。プラント性能データ作成手段12は、毎日
予め指定された時刻になると、まず性能データ作成時刻
抽出手段121にてプラントデータ記憶手段13から性
能データの作成開始時刻bを抽出してプラントデータ抽
出手段122へ送る。プラントデータ抽出手段121
は、図4に示すように、性能データの作成開始時刻から
30分間つまり負荷整定判定時刻までのプラント状態量
のデータdをプラントデータ記憶手段13から抽出して
平均値算出手段123に送る。平均値算出手段123は
入手したデータmの平均値を計算してその平均値データ
n、pを性能計算データ演算手段124に送ると共に性
能データ保存手段125に送る。性能計算データ演算手
段124は、送られてきたプラント状態量の平均値デー
タnを基に性能計算を行って性能計算データoを得、こ
れを性能データ保存手段125に送る。性能データ保存
手段125は平均値算出手段123及び性能計算データ
演算手段124によって各々計算された平均値データp
及び性能計算データoを1組の性能データcとしてまと
めてプラントデータ記憶手段13に保存する。
【0040】一方、対話装置17上で、オペレータから
のデータ解析要求が発生すると、そのデータ解析要求h
は入力手段16を通じてプラントデータ解析手段14に
与えられる。プラントデータ解析手段14はデータ解析
要求を受けると、プラントデータ記憶手段13からその
解析に必要なプラントデータiを抽出し、このプラント
データを対象に目的の解析を行う。解析結果eは出力手
段15を通して対話装置17に送られ、対話装置17の
表示画面に、例えば図18に示すような形式で表示され
る。
【0041】ここで、この図18に示す解析結果画面に
ついて説明を補足する。この解析結果画面には、プラン
トデータを複数の期間に等分割し各期間毎の代表点を基
に導き出した回帰曲線Aと、この回帰曲線Aを予め指定
された値だけ上または下に平行にずらした上下限制限曲
線A1、A2と、所定の管理値Bとが数値とグラフによ
り表示されている。そして回帰曲線Aの変化傾向から上
下限制限曲線A1、A2が管理値Bを越える日付(超過
予想日)が解析され、その解析結果が表示されるものと
なっている。
【0042】以上説明したようにこの実施形態のプラン
トデータ管理装置によれば、発電機出力の負荷整定判定
時刻とプラント起動完了時刻とのほぼ中間時刻を性能デ
ータの作成開始時刻とすることで、プラント起動完了直
後の過渡的なプラント状態量が解析に用いられることを
なくし、さらに、性能データの作成開始時刻から負荷整
定判定時刻までの限られた短い時間のプラント状態量の
データを用いて性能データを作成することで、プラント
の運転状態や大気温度等の環境条件による影響を最小限
に抑えた性能データを作成でき、より正確なプラントの
性能解析を行うことができる。
【0043】さらに、この実施形態によれば、プラント
運転時は性能データの作成開始時刻のみを計算して保存
しておき、性能データについては後でまとめて計算する
ことができるので、大量のデータを計算することが可能
となる。
【0044】なお、性能データを作成する際、性能デー
タの作成開始時刻から必ずしも負荷整定判定時刻までの
データを抽出する必要はなく、性能データの作成開始時
刻から負荷整定判定時刻以前までの所定時間分のデータ
を用いて性能データを作成するようにしてもよい。
【0045】また、性能データの作成開始時刻は、発電
機出力の負荷整定判定時刻とプラント起動完了判定時刻
との中間時刻のみに限定される必要性もなく、プラント
起動完了直後のプラント状態量が過渡的な状態にある期
間と、負荷整定判定時刻に近すぎて性能データを作成す
るのに十分なプラント状態量のデータが得られないよう
な期間を除いた範囲で、性能データの作成開始時刻を求
めるようにすればよい。 次に、本発明の第2の実施形
態について説明する。
【0046】図5は第2の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図である。同図に示すように、この
装置は、プラントデータ補正手段21、プラント状態判
定手段22、プラント性能データ作成手段23、プラン
トデータ記憶手段24、プラントデータ解析手段25、
出力手段26、入力手段27及び対話装置28等から構
成されている。
【0047】プラントデータ補正手段21は、プラント
より入力した発電機出力データ等の一部のプラント状態
量のデータaを基準大気温度時の換算値に補正し、補正
データbをプラント状態判定手段22に入力するもので
ある。
【0048】プラント状態判定手段22は、プラントよ
り入力したプラント状態量aからプラントの起動開始、
起動完了を順次判定した後、プラント補正手段21より
入力した補正データbを基に発電機の出力が所定時間例
えば1時間継続して負荷整定していることを判定し、そ
の負荷整定判定時刻とプラント起動完了判定時刻とのほ
ぼ中間の時刻を性能データの作成開始時刻として求めて
プラントデータ記憶手段23に保存するものである。そ
の他の構成内容は図1の実施形態と同じである。 次
に、このプラントデータ管理装置の作用を説明する。
【0049】プラントデータ補正手段21の構成を図6
に示す。プラントデータ補正手段21は、まずデータ補
正制御手段211にて、プラントから入力されるプラン
ト状態量のデータaの中から、発電機出力データと大気
温度データを抽出し、これらのデータkを大気温度補正
手段212に送る。大気温度補正手段212は、次のよ
うにして発電機出力データを補正する。
【0050】図19は大気温度に対する発電機出力の補
正度を示すグラフであり、大気温度15℃時の発電機出
力を基準(100%)とした場合の各大気温度時の発電
機出力の変化の様子を示している。大気温度補正手段2
12は、このような補正度情報を用いて、基準大気温度
(15℃)時の発電機出力に対する現在の大気温度時の
発電機出力の割合を求め、この割合を用いて実際の発電
機出力を基準大気温度時の換算値に補正する。例えば、
図19において、実際の大気温度が25℃の場合、発電
機出力は15℃時の95%であるから、実際の発電機出
力が95MWならば発電機出力の補正値は100MWと
なる。こうして求められた補正データl、bはデータ補
正制御手段211を通じてプラント状態判定手段22に
送られる。 以降の動作は第1の実施形態とほぼ同様で
ある。すなわち、プラント状態判定手段22は、プラン
トより入力したプラント状態量aからプラントの起動開
始、起動完了を順次判定した後、プラント補正手段21
より入力した補正データbを基に発電機の出力が所定時
間継続して負荷整定していることを判定し、その負荷整
定判定時刻とプラント起動完了判定時刻とのほぼ中間時
刻を性能データの作成開始時刻cとして求めてプラント
データ記憶手段24に保存する。プラント性能データ作
成手段23は、プラントデータ記憶手段24より性能デ
ータ作成開始時刻cを抽出し、この性能データの作成開
始時刻から負荷整定判定時刻までの所定時間分のプラン
ト状態量のデータeを取り出し、そのデータの平均値を
求め、求めた平均値を用いてプラントの性能計算を行
い、平均値と性能計算データを性能データdとしてプラ
ントデータ記憶手段24に保存する。その後、オペレー
タからのデータ解析要求が発生すると、プラントデータ
解析手段25はプラントデータ記憶手段24からその解
析に必要なプラントデータを抽出し、このプラントデー
タを対象に解析を行って解析結果を対話装置28に出力
する。
【0051】かくしてこの実施形態によれば、発電機出
力データを現在の大気温度に基づいて基準大気温度時の
換算値に補正することで、大気温度によって発電機出力
か変動することによる負荷整定状態の判定誤りを防止で
き、さらに、大気温度の変化による影響を取り除いたよ
り正確な性能データが得られて正確なプラントの性能解
析を行うことができる。
【0052】なお、この実施形態においては、大気温度
に応じて発電機出力データを補正するようにしたが、そ
の他の環境条件、例えば大気圧力や大気湿度等との関係
において発電機出力データを同様に補正するように構成
してもよい。
【0053】図7はこの場合のプラントデータ補正手段
の構成を示す図である。この補正手段においては、1つ
のプラント状態量のデータに対して、大気温度による補
正、大気圧力による補正、大気湿度による補正、その他
の環境条件による補正を順次行っている。このように様
々な環境条件による補正をデータに加えることで、環境
の変化による影響をほぼ完全に解消することができる。
【0054】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0055】図8は第3の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図である。同図に示すように、この
装置は、運転時間演算手段31、プラントデータ記憶手
段32、プラントデータ検索手段33、プラントデータ
解析手段34、出力手段35、入力手段36及び対話装
置37等から構成されている。
【0056】運転時間演算手段31は、定検後のプラン
ト運転時間bを算出してプラントデータ記憶手段32に
保存するものである。プラントデータ検索手段33は、
オペレータにより指定された定検後のプラント運転期間
のプラントデータcをプラントデータ記憶手段32から
抽出してプラントデータ解析手段34へ送るものであ
る。プラントデータ解析手段34は、プラントデータ検
索手段33によって抽出されたプラントデータdを解析
し、その解析結果fを出力手段35を通じて対話装置3
7へ出力するものである。
【0057】次に、このプラントデータ管理装置の作用
を説明する。
【0058】運転時間演算手段31の構成を図9に示
す。運転時間演算手段31は、毎日予め指定された時刻
になると、まず定検情報抽出手段311にてブラントデ
ータ記憶手段32よりプラントの定検状態判定データa
を抽出し、現在定検中かどうかを確認してその結果jを
運転時間計算手段312へ通知する。定検時である場
合、運転時間計算手段312は、リセットした定検後運
転時間(時間値=0)bをプラントデータ記憶手段32
に保存する。一方、非定検時は、運転時間計算手段31
2は運転時間データ抽出手段313に対し、プラントデ
ータ記憶手段32からの運転時間に関するデータの抽出
依頼kを出す。運転時間データ抽出手段313は、この
依頼kを受けてプラントデータ記憶手段32から前日ま
での定検後運転時間と当日の運転時間の各データlを抽
出して運転時間計算手段312に送る。運転時間計算手
段312は、入手した各運転時間を加算することによっ
て、当日までの定検後運転時間bを求め、これをプラン
トデータ記憶手段32に保存する。 一方、オペレータ
からのデータ解析要求が発生すると、プラントデータ解
析手段34はプラントデータ検索手段33に対してプラ
ントデータ記憶手段32からのプラントデータの抽出要
求eを出す。ここで、プラントデータ検索手段33がプ
ラントデータ記憶手段32より抽出するプラントデータ
cは、オペレータによって予め指定された定検後の任意
のプラント運転期間のプラントデータとされている。プ
ラントデータ検索手段33によって検索されたプラント
データc、dはプラントデータ解析手段34へ送られて
解析され、その解析結果f、hは出力手段35を通して
対話装置37に表示される。
【0059】したがって、このプラントデータ管理装置
によれば、データ解析を行う毎に定検後の同一のプラン
ト運転期間を指定して、その同一プラント運転期間のプ
ラントデータを対象に解析を行うことで、定検後の累計
プラント運転時間によって決まってくるプラントの効率
の善し悪しが解析結果に反映されることを防止でき、よ
り正確な解析結果が得られる。
【0060】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0061】図10は第4の実施形態のプラントデータ
管理装置の構成を示す図である。同図に示すように、こ
の装置は、プラントデータ記憶手段41、プラントデー
タ比較解析手段42、プラントデータ解析手段46、出
力手段43、入力手段44及び対話装置45等から構成
されている。
【0062】ここで、プラントは複数の発電ユニットで
構成されている。本装置は、個々の発電ユニットからプ
ラント状態量のデータaを各々取り込んでプラントデー
タ記憶手段41に時系列的に記憶するものとされてい
る。
【0063】プラントデータ比較解析手段42は、プラ
ントデータ記憶手段41から各発電ユニットのプラント
データbを読み込み、2つの発電ユニット間のプラント
データの差分を全ての発電ユニットの組み合わせ毎に求
め、その差分が有意なものであるか否かを判定し、有意
な差分を持たない複数の発電ユニットを同一グループ化
し、プラントデータ解析手段46によって得られる解析
結果を、前記グループ毎に識別できるようにするもので
ある。
【0064】次に、このプラントデータ管理装置の作用
を説明する。
【0065】プラントデータ比較解析手段42の構成を
図11に示す。プラントデータ比較解析制御手段422
は、オペレータからのデータ解析要求を受けると、比較
解析データ抽出手段421を通じてプラントデータ記憶
手段41より各発電ユニットのプラントデータb、gを
抽出し、これをプラントデータ解析手段46に供給して
解析を要求すると共に、比較解析用のプラントデータj
をプラン卜関係判定手段423に供給してグループ判定
を要求する。
【0066】プラン卜関係判定手段423は、2つの発
電ユニット間のプラントデータの差分データを全ての発
電ユニットの組み合わせ毎に求めた後、各差分データの
平均及び分散の値を計算する。例えば、発電ユニットX
のデータがx1,x2,x3,…,xnで、発電ユニッ
トYのデータがy1,y2,y3,…,ynの時、その
差分データは(x1−y1),(x2−y2),(x3
−y3),…,(xn−yn)と求められる。このよう
にして、対象となる全ての発電ユニットの組み合わせ毎
に、各差分データの平均及び分散の値を求める。次に、
個々の差分データについて、その平均値が0であるとい
う仮説のt検定(両側検定)が行われる。すなわち、5
%の有意水準で検定を行う時、先に求めた差分データの
データ数がn個で平均及び分散の値がそれぞれd,sd
2 であれば、 検定統計量tn-1 =d/(sd /(n−1)1/2 ) が計算され、tn-1 ≦1.96となれば、仮説は正しい
とされ、両発電ユニットの関係は同一グループと判定さ
れ、その判定結果kはグループ分け手段424に通知さ
れる。
【0067】こうして全ての発電ユニット間の関係が求
められると、グループ分け手段424にて同一グループ
の関係を持つ発電ユニットが集められ、グループ分けが
行われる。例えば、発電ユニット1,2,3,4があ
り、発電ユニット1と発電ユニット2とが同一グループ
と判定され、また発電ユニット2と発電ユニット4とが
同一グループと判定されたとき、発電ユニット1,2,
4が同一グループと判定され、その判定結果lがデータ
比較解析制御手段422に通知される。
【0068】データ比較解析制御手段422は、以上各
発電ユニットのグループ分け結果に基づいて、プラント
データ解析手段46から送られてくる各ユニットのプラ
ントデータの解析結果にグループ属性を付与し、その解
析データcを出力手段43を通じて対話装置45に出力
して表示させる。
【0069】図12にその解析結果の表示例を示す。本
例において、解析データのグループは時系列グラフの線
種の違いによって識別可能に表示される。勿論、線の色
によってグループを識別するようにしてもよい。
【0070】このように、プラントデータ間に有意な差
分を持たない発電ユニットどうしを同一グループ化し、
各グループのプラントデータの解析結果を線種等の違い
によって識別可能に表示することによって、運転状態に
疑いのある発電ユニットの存在が一目で確認できるよう
になる。
【0071】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0072】図13は第5の実施形態のプラントデータ
管理装置の構成を示す図である。同図に示すように、こ
の装置は、プラントデータ記憶手段51、移動平均演算
手段52、プラントデータ解析手段53、出力手段5
4、入力手段55及び対話装置56等から構成されてい
る。
【0073】移動平均演算手段52は、プラントデータ
記憶手段51から特定期間毎のプラントデータbを抽出
してその平均値を各々求め、これらの平均値を用いて、
個々の特定期間を先頭に含む年間のプラントデータの平
均値つまり年間移動平均値dを求めるものである。そし
て、プラントデータ解析手段53は、移動平均演算手段
52によって求められた年間移動平均値dを用いて統計
的解析を行うものである。
【0074】次に、このプラントデータ管理装置の作用
を説明する。
【0075】オペレータからのデータ解析要求が発生す
ると、プラントデータ解析手段53は移動平均演算手段
52に対して年間移動平均値の算出要求cを出す。移動
平均演算手段52はこの要求を受けると、プラントデー
タ記憶手段51からプラントデータbを抽出し、まず特
定期間毎例えば四半期毎のプラントデータの平均値を求
める。例えば、1995年1月から1996年12月ま
での期間のデータの解析要求が発生したとする。この場
合、移動平均演算手段52は、1995年の1〜3月,
4〜6月,7〜9月,10〜12月,1996年の1〜
3月,4〜6月,7〜9月,10〜12月の期間毎にデ
ータの平均値を求める。
【0076】次に移動平均演算手段52は、求めた四半
期毎の平均値から年間(4期分)の移動平均値を算出す
る。先の例によれば、1995年の1〜12月,199
5年4月〜1996年3月,1995年7月〜1996
年6月,1995年10月〜1996年9月,1996
年の1月〜12月のデータの平均が年間移動平均値とし
て算出される。こうして作成された年間移動平均値dは
プラントデータ解析手段53に送られて解析され、その
解析結果e、gが出力手段54を介して対話装置56に
出力され、表示される。
【0077】このように、この実施形態のプラントデー
タ管理装置によれば、特定期間間隔でプラントデータの
年間移動平均値を各々求め、この年間移動平均値を用い
てプラントデータの解析を行うようにしたことで、季節
間の環境条件の違いによるプラントデータへの影響を取
り除いた解析結果を得ることが可能となる。
【0078】なお、この実施形態では、四半期間隔でプ
ラントデータの年間移動平均値を計算するようにした
が、年間移動平均値を計算する間隔は月間隔でもよい
し、その他の任意の期間とすることも可能である。
【0079】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。
【0080】図14は第6の実施形態のプラントデータ
管理装置の構成を示す図である。同図に示すように、こ
の装置は、警報状態判定手段61、プラントデータ記憶
手段62、プラントデータ解析手段63、出力手段64
及び対話装置65等から構成されている。
【0081】警報状態判定手段61は、プラントから時
々刻々送られてくるプラント状態量aと内部に設定され
た制限値とを比較し、プラント状態量が制限値を越えた
場合を警報状態として判定し、警報発生通知bを出力手
段64を通じて対話装置65に送る。また警報状態判定
手段61は、プラント状態量が正常状態から警報状態へ
と変化した際に、プラントデータ解析手段63に対して
予め指定されたデータの解析要求dを行うものである。
【0082】出力手段64は、現在のプラント状態量の
値及び前記警報状態判定手段61で判定した警報状態を
表示すると共に、警報状態となった際にプラントデータ
解析手段63の解析結果eを対話装置65に自動的に表
示するものである。
【0083】次に、このプラントデータ管理装置の作用
を説明する。
【0084】警報状態判定手段61は、プラントより入
力した現在のブラント状態量aと予め設定された制限値
とを比較し、現在のブラント状態量が制限値を越えてい
ない時を正常状態、越えている時を警報状態であること
を判定する。警報状態判定手段61は警報状態を判定す
ると、出力手段64に対して警報発生通知bを出すと共
にプラントデータ解析手段63に対して予め指定された
過去の期間のプラントデータの解析要求dを出す。
【0085】出力手段64は、例えば図15に示すよう
に、警報発生の有無に拘らず対話装置65の画面上の警
報状態表示ウィンドゥW1に各PID毎の現在までのプ
ラント状態量を表示しており、あるPIDに対する警報
発生通知bを受けるとウィンドゥW1にその旨を表示す
る。例えば、該当するPIDに関する表示を正常状態を
示す緑色から警報状態を示す赤色に変更する。
【0086】−方、警報状態判定手段61からの解析要
求dを受けたプラントデータ解析手段63は、プラント
データ記憶手段62より、該当するPIDの予め指定さ
れた期間の過去のプラントデータ(例えば、1日前から
現在までのデータ)を抽出してその解析を行う。解析が
終了すると、解析結果は出力手段64に送られる。する
と出力手段64は、図15に示すように、対話装置65
の画面にグラフ表示ウィンドウW2を開き、そこに解析
結果であるプラントデータの変化傾向を示すグラフデー
タを表示する。
【0087】このように、この実施形態のプラントデー
タ管理装置においては、警報状態の発生に応じて、自動
的に、警報発生時以前のプラントデータの解析を行い、
その解析結果を表示することができるので、操作員の操
作負担軽減及び警報発生から解析結果表示までの時間短
縮を図ることができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
電機出力の負荷整定判定時刻とプラント起動完了判定時
刻とのほぼ中間の時刻を性能データの作成開始時刻とす
ることでプラント起動完了直後の過渡的なプラント状態
量が解析に導入されることをなくし、さらに、性能デー
タの作成開始時刻から負荷整定判定時刻以前までの限ら
れた短い時間のプラント状態量のデータを基に性能デー
タを作成することによって、プラントの運転状態や大気
温度等の環境条件による影響を最小限に抑えた性能デー
タを作成でき、より正確なプラントの性能解析を行うこ
とができる。
【0089】また、本発明によれば、発電機出力等のプ
ラント状態量のデータを現在の大気温度に基づいて基準
大気温度時の換算値に補正することで、大気温度による
負荷整定状態の判定や性能データの作成への影響を解消
することができる。
【0090】さらに、この発明によれば、指定手段によ
り定検後の同一の運転期間を毎回指定して、その同一運
転期間のプラントデータを対象に解析を行うことで、定
検後の累計プラント運転時間によって決まってくるプラ
ントの効率の善し悪しが解析結果に反映されることを防
止することができる。
【0091】また、この発明によれば、プラントデータ
間に有為な差分のない発電ユニットどうしを同一グルー
プ化し、各グループのプラントデータの解析結果を識別
可能に表示することによって、運転状態に疑いのある発
電ユニットの存在が一目で確認できるようになる。
【0092】さらに、本発明によれば、特定期間間隔で
プラントデータの年間の平均値を各々求め、この年間平
均値を用いてプラントデータの解析を行うようにしたこ
とで、季節間の環境条件の違いによるプラントデータへ
の影響を取り除いた解析結果を得ることが可能となる。
【0093】また、この発明によれば、警報状態の発生
に応じて、自動的に、警報発生時以前のプラントデータ
の解析を開始して解析結果が表示されるので、操作員の
操作負担軽減及び警報発生から解析結果表示までの時間
短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のプラントデータ管理
装置の構成を示す図
【図2】図1のプラント状態判定手段の構成を示す図
【図3】図1のプラント性能データ作成手段の構成を示
す図
【図4】図1のプラントデータ管理装置による性能デー
タの作成開始時刻の算定方法と性能データ作成用のデー
タ採取期間を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態のプラントデータ管理
装置の構成を示す図
【図6】図5のプラントデータ補正手段の構成を示す図
【図7】図5のプラントデータ補正手段の変形例を示す
【図8】本発明の第3の実施形態のプラントデータ管理
装置の構成を示す図
【図9】図8の運転時間演算手段の構成を示す図
【図10】本発明の第4の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図
【図11】図10のプラントデータ比較解析手段の構成
を示す図
【図12】図10のプラントデータ管理装置による各発
電ユニット毎の解析結果の表示例を示す図
【図13】本発明の第5の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図
【図14】本発明の第6の実施形態のプラントデータ管
理装置の構成を示す図
【図15】図14のプラントデータ管理装置による解析
結果の表示例を示す図
【図16】従来のプラントデータ管理装置の構成を示す
【図17】従来のプラントデータ管理装置による性能デ
ータ作成用のデータ採取期間を示す図
【図18】図1のプラントデータ管理装置によるプラン
トデータの解析結果の表示例を示す図
【図19】大気温度に対する発電機出力の補正度を示す
グラフ
【符号の説明】
11、22……プラント状態判定手段 12、23……プラント性能データ作成手段 13、24、32、41、51、62……プラントデー
タ記憶手段 14、25、34、46、53、63……プラントデー
タ解析手段 15、26、35、43、54、64……出力手段 16、27、36、44、55……入力手段 17、28、37、45、56、65……対話装置 21……プラントデータ補正手段 31……運転時間演算手段 33……プラントデータ検索手段 42……プラントデータ比較解析手段 52……移動平均演算手段 61……警報状態判定手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機を有するプラントより入力したプ
    ラント状態量を基に、前記プラントの起動完了を判定し
    た後、前記発電機の出力が所定時間継続して負荷整定し
    ていることを判定し、その負荷整定判定時刻とプラント
    起動完了判定時刻とのほぼ中間の時刻を性能データの作
    成開始時刻として求めるプラント状態判定手段と、 前記プラントより入力したプラント状態量のデータを記
    憶する記憶手段と、 前記プラント状態判定手段によって求められた性能デー
    タの作成開始時刻から前記負荷整定判定時刻以前までの
    所定時間分のプラント状態量のデータを前記記憶手段よ
    り抽出するデータ抽出手段と、 前記データ抽出手段によって抽出されたプラント状態量
    のデータを基に前記プラントの性能データを作成する性
    能データ作成手段と、 前記性能データ作成手段によって求められた性能データ
    を解析する解析手段と、 前記解析手段の解析結果を可
    視的に出力する出力手段を具備することを特徴とするプ
    ラントデータ管理装置。
  2. 【請求項2】 発電機を有するプラントより入力した一
    部のプラント状態量を、現在の大気温度に基づいて基準
    大気温度時の換算値に補正するデータ捕正手段と、 前
    記データ補正手段によって補正されたプラント状態量及
    び前記プラントより入力したプラント状態量を基に、前
    記プラントの起動完了を判定した後、前記発電機の出力
    が所定時間継続して負荷整定していることを判定し、そ
    の負荷整定判定時刻とプラント起動完了判定時刻とのほ
    ぼ中間の時刻を性能データの作成開始時刻として求める
    プラント状態判定手段と、 前記プラントより入力したプラント状態量のデータを記
    憶する記憶手段と、 前記プラント状態判定手段によって求められた性能デー
    タの作成開始時刻から前記負荷整定判定時刻以前までの
    所定時間分のプラント状態量のデータを前記記憶手段よ
    り抽出するデータ抽出手段と、 前記データ抽出手段によって抽出されたプラント状態量
    のデータを基に前記プラントの性能データを作成する性
    能データ作成手段と、 前記性能データ作成手段によって求められた性能データ
    を解析する解析手段と、 前記解析手段の解析結果を可
    視的に出力する出力手段を具備することを特徴とするプ
    ラントデータ管理装置。
  3. 【請求項3】 定検後のプラント運転時間を演算する運
    転時間演算手段と、 前記運転時間演算手段によって演算された前記定検後の
    プラント運転時間とプラントデータとを対応付けて記憶
    する記憶手段と、 定検後の任意のプラント運転時間を指定する指定手段
    と、 前記指定手段により指定された定検後のプラント運転時
    間のプラントデータを前記記憶手段より検索するデータ
    検索手段と、 前記データ検索手段によって検索されたプラントデータ
    を解析する解析手段と、 前記解析手段の解析結果を可
    視的に出力する出力手段とを具備することを特徴とする
    プラントデータ管理装置。
  4. 【請求項4】 複数の発電ユニットから構成されるプラ
    ントの、前記各発電ユニット毎のプラントデータを記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記各発電ユニットのプラン
    トデータを解析する解析手段と、 前記記憶手段に記憶された2つの前記発電ユニット間の
    プラントデータの差分を全ての前記発電ユニットの組み
    合わせ毎に求め、求めた差分が有意なものであるか否か
    を判定し、有意な差分のない複数の発電ユニットを同一
    グループ化するグループ化手段と、 前記解析手段の解析結果を前記グループ化手段により得
    た前記グループ毎に識別できるように可視的に出力する
    出力手段とを具備することを特徴とするプラントデータ
    管理装置。
  5. 【請求項5】 プラントデータを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された特定期間毎のプラントデータ
    の平均値を各々求め、これらの平均値を用いて、個々の
    前記特定期間を先頭に含む年間のプラントデータの平均
    値を各々求める平均演算手段と、 前記平均演算手段によって求められた前記年間のプラン
    トデータの平均値を用いて前記プラントデータの解析を
    行う解析手段と、 前記解析手段の解析結果を可視的に出力する出力手段と
    を具備することを特徴とするプラントデータ管理装置。
  6. 【請求項6】 プラントより入力したプラントデータを
    記憶する記憶手段と、 前記プラントより入力したプラントデータの値と所定の
    制限値とを比較し、前記プラントデータの値が制限値を
    越えた場合を警報状態として判定する警報判定手段と、 前記警報判定手段により警報状態が判定された時、前記
    記憶手段に記憶された警報発生時以前のプラントデータ
    を解析する解析手段と、 前記解析手段の解析結果を可視的に出力する出力手段と
    を具備することを特徴とするプラントデータ管理装置。
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