JPH09166983A - 音源装置 - Google Patents

音源装置

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JPH09166983A
JPH09166983A JP7347370A JP34737095A JPH09166983A JP H09166983 A JPH09166983 A JP H09166983A JP 7347370 A JP7347370 A JP 7347370A JP 34737095 A JP34737095 A JP 34737095A JP H09166983 A JPH09166983 A JP H09166983A
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JP
Japan
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data
waveform
waveform data
memory
music
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JP7347370A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Daisuke Mori
大輔 森
Kenji Matsumoto
堅治 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない波形メモリ容量で、多種の規格の音源
に適用でき、音色品質のよい音源装置を提供する。 【解決手段】 多元波形データバンク106は音源の規
格に対応してバンク別に、音色の品質に対応してサブバ
ンク別に音色の波形データをあらかじめ記憶しており、
音楽データ分析手段111は入力端子101から入力す
る音楽データに追従しながら、音源の規格、音色、音
高、そのタイミングなどの音楽情報を抽出し、波形デー
タ書換手段114は前記音楽情報に対応する波形データ
を多元波形データバンク106から波形メモリ109に
書き込み、発音手段115は前記音楽データと波形メモ
リ109の波形データとにより楽音を生成して出力す
る。音楽データが要求する波形データのみ波形メモリに
書き換え入力するので、波形メモリは少容量でよい。な
お、波形メモリ109の記憶量に対応してサブバンクの
波形データを用い、波形メモリを有効に利用して高品質
の音色を再現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器に係わ
り、とくにMIDIデータなどに代表される音楽データ
に基づいて音楽を演奏するために用いられる音源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術の進歩に伴い、各
種の音源装置が提供されている。一般的に音源装置で
は、音色のマッピングやドラム音色の鍵盤へのマッピン
グ、ボリュームカーブやオクターブのとり方などが音源
装置ごとに異なっている。このため、ある音源装置に作
成された音楽データを他の音源装置で再生できるように
補正するのは大変困難な作業である。このような音楽デ
ータの互換性を必要とする用途のために、演奏再現に最
低限必要な共通部分を定める各種の音源装置の規格が提
唱され、このような規格に準拠した音源のために作成さ
れた音楽データは、多方面にわたって活用できる価値の
高い音楽ソフト資産となるため、音楽データ作成者にと
っても、また音楽データの使用者にとっても非常に価値
のあるものとなる。
【0003】これらの観点から、近年、市販の音源装置
はこれらの規格に準拠することが求められている。ま
た、これらの規格とは別に、特定の規格ではなく、過去
に市販された音源装置で演奏を行うことを前提とした音
楽データ(通常は電子楽器上の音楽データ読み書き装置
やパソコンで読み取れるファイル形式など)がユーザの
手元やパソコン通信などのネットワークなどに存在す
る。したがって、新規の音源装置には、上記のような規
格に準拠した音色並びが要求されるとともに、すでに市
場に流布されている既存の音源装置と同等の音色並びが
要求される。このような要求に応えることのできる従来
の音源装置には、特開平3−25496号公報に開示さ
れているようにな音源楽器がある。
【0004】以下、従来技術から考えうる音源装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図5はその構成を示
すブロック図である。図において、101は音楽データ
の入力端子、102は前記音楽データに従って発音情報
を生成する発音指示器、103は発音指示器102から
与えられた発音情報に従って楽音を合成して出力する楽
音合成器、104は書き換え指示の入力端子、105は
バンク選択値の入力端子、106はバンク選択値に従っ
て波形データを出力する波形データバンク、107は書
き換え指示値に基づいて書き込みアドレス値とアドレス
切り換え信号と書き込み制御信号とを生成する書込制御
器、108は書込制御器107が生成する書き込みアド
レス値と楽音合成器103が生成する読み出しアドレス
値とを、書込制御器107が生成するアドレス切り換え
信号に基づいて切り換えるアドレス切換器、109はア
ドレス切換器108の出力によりアドレスを指示される
波形メモリで、書込制御器107が波形メモリ109の
データ書き込みおよび読み出しを制御する書き込み制御
信号を出力し、波形メモリ109の出力データは楽音合
成器103の波形入力値となっている。
【0005】上記構成の音源装置の動作について図面を
参照しながら説明する。まず、波形データバンク106
について説明する。図6は波形データバンク106の内
容を示す模式図である。波形データバンク106におけ
るバンク1には、たとえば規格1に準拠した音色セット
を実現するのに必要な波形データが、データとして用意
されている。また、バンク2には規格2に準拠した音色
セットを実現するのに必要が波形データが用意されてい
る。このようにバンクごとに順次に既存の特定の音源装
置に対応する音色セットを実現に必要な音色セットが用
意され、n個のバンクにn通りの音色セットが用意され
ている。
【0006】つぎに、波形メモリ109の内容を波形デ
ータバンク106のうちの所望の規格に対応する波形デ
ータに書き換える動作について説明する。音源データが
規格1に準拠して作成されている場合には、入力端子1
05から規格に対応するバンク選択値を入力して規格1
を選択し、つぎに、入力端子104から波形メモリ10
9の書き換え指示を入力する。書き換えが指示される
と、書込制御器107は波形メモリ109に与える書き
込みアドレスを生成して、アドレス切り換え信号ととも
にアドレス切換器108に出力する。書き換えを行うと
きには、楽音合成器103は停止しているので、楽音合
成器103が生成する読み出しアドレス値は波形メモリ
109に供給しなくても差し支えなく、アドレス切り換
え信号によりアドレス切換器108は書き込みアドレス
を出力する。
【0007】つぎに、書込制御器107は波形メモリ1
09に波形データを書き込む書き込み制御信号を発生
し、この書き込み制御信号に従って波形データバンク1
06の出力データが逐次波形メモリ109に書き込まれ
る。波形データバンク106が出力する1バンク分の波
形データを波形メモリ109に書き込むことで書き込み
が終了すると、書込制御器107はアドレス切り換え信
号によってアドレス切換器108が楽音合成器103の
読み出しアドレスを出力できるように切り換え制御す
る。
【0008】以上の書き込み作業が終了すると、入力端
子101から音楽データが入力され、発音指示器102
でこの音楽データが発音情報に変換され、楽音合成器1
03に与えられることによって音楽が演奏される。
【0009】このように、波形バンクを選択し、波形メ
モリの書き換えを指示することによって、特定の規格に
準じた波形データが波形メモリ109にセットされるこ
とになり、各種の規格、またはすでに市販された音源に
整合した音源装置として機能させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の音源
装置では、バンクの指示値に基づいて、波形メモリに音
色データがセットされるので、実際の演奏に不要な音色
データも波形メモリにセットすることになる。たとえ
ば、音楽データが規格1に準ずるものであったとする。
そして規格1は128の音色を要求するものであるとす
ると、波形メモリにセットされる音色数は128とな
る。しかし、実際の音楽データで128すべての音色数
のデータを指定することは少ない。すなわち、大半の音
色データは演奏に使用されないにもかかわらず波形メモ
リ上に存在することになる。一般に、音源装置の楽音出
力の品質は1音色当りの波形メモリ量で決まるが、上記
した従来の音源装置では容量の小さな波形メモリを12
8音色で分け合うため、必ずしもよい品質で音楽再生が
できないことがあると言う問題を有していた。
【0011】本発明は上記の課題を解決するもので、音
楽データをあらかじめ、または実時間で分析し、楽音合
成器が波形メモリを参照するタイミングに合わせて必要
な音色の波形データを波形メモリにセットしていく制御
機能を備えることによって、これらの問題を解決できる
音源装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、楽音合成に用いる波形データを音源の規格に対応し
てバンク別に、かつ音色の品質に対応してサブバンク別
にあらかじめ記憶している多次元波形データバンクと、
波形データを一時格納する波形メモリと、音楽データを
入力する入力端子と、前記音楽データを分析して音源の
規格、音色名、音高、およびその発生タイミングなどの
音楽情報を抽出する音楽データ分析手段と、前記音楽情
報に対応する波形データを前記多次元波形データバンク
から前記波形メモリの所定位置に書き込む波形データ書
換手段と、前記音楽データに対応して前記波形メモリの
波形データを用いて楽音を合成する発音手段とを備え、
前記音楽データ分析手段は音楽データの入力に追従して
前記音楽情報を抽出し、前記波形データ書換手段は前記
音楽情報に対応する波形データを前記波形メモリの所定
位置に更新して書き込み、前記発音手段は前記音楽デー
タと前記波形メモリに書き込まれた波形データとにより
楽音を合成する動作を、前記音楽データの入力に追従し
て実行するようにした音源装置である。
【0013】これにより、少ない波形メモリ容量で種々
の規格の音源データを活用できるとともに、あらかじめ
すべての波形データの転送書き込みする処理も不要とな
る。
【0014】請求項2に係わる本発明は、波形データ書
換手段は、波形メモリの記憶量に対応して多元波形デー
タバンクにおけるサブバンクを選択するようにした請求
項1に係わる音源装置である。
【0015】これにより、波形メモリの記憶容量を最大
限に活用して、高品質の楽音を生成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の本発明は、楽音
合成に用いる波形データを音源の規格に対応してバンク
別に、かつ音色の品質に対応してサブバンク別にあらか
じめ記憶している多次元波形データバンクと、波形デー
タを一時格納する波形メモリと、音楽データを入力する
入力端子と、前記音楽データを分析して音源の規格、音
色名、音高、およびその発生タイミングなどの音楽情報
を抽出する音楽データ分析手段と、前記音楽情報に対応
する波形データを前記多次元波形データバンクから前記
波形メモリの所定位置に書き込む波形データ書換手段
と、前記音楽データに対応して前記波形メモリの波形デ
ータを用いて楽音を合成する発音手段とを備え、前記音
楽データ分析手段は音楽データの入力に追従して前記音
楽情報を抽出し、前記波形データ書換手段は前記音楽情
報に対応する波形データを前記波形メモリの所定位置に
更新して書き込み、前記発音手段は前記音楽データと前
記波形メモリに書き込まれた波形データとにより楽音を
合成する動作を、前記音楽データの入力に追従して実行
するようにした音源装置であり、また、請求項2に記載
の本発明は、波形データ書換手段は、波形メモリの記憶
量に対応して多元波形データバンクにおけるサブバンク
を選択するようにした請求項1記載の音源装置である。
【0017】以下、実施の形態について説明する。 (実施の形態)以下、本発明の音源装置の一実施の形態
について図面を参照しながら説明する。図1は本実施の
形態の構成を示すブロック図である。なお、図5と同じ
構成要素には同一番号を付与して説明を省略する。本実
施の形態が従来例と異なる点は、データバンク106が
サブバンクを備えた多元波形データバンクであるととも
に、音楽データ分析器111と、波形データ書換指示器
112と、遅延器113とを備えている。上記構成にお
いて、音楽データ分析器111は音楽データを分析して
音楽情報を出力する音楽データ分析手段であり、また、
波形データ書換指示器112と書込制御器107とアド
レス切換器108とは波形メモリの内容を書き換える波
形データ書換手段114を構成し、また、遅延器113
と発音指示器102と楽音合成器103とは楽音を生成
する発音手段115を構成する。なお、本実施の形態に
おける各構成要素は、メモリを備えたマイクロコンピュ
ータなどのプログラム動作により容易に実現することが
できる。
【0018】図2は本実施の形態における多元波形デー
タバンク106の構成を示す模式図である。多元波形デ
ータバンクのバンク1には、たとえば規格1に準拠した
音色セットを実現するのに必要な波形データがデータと
して用意されている。この多元波形データバンクが従来
例と異なる点は、バンク1の内容がバンク1aとバンク
1bの2つのサブバンクに分かれている点である。本実
施の形態では、バンク1aには図6に示したバンク1と
同じ内容の波形データが用意されている。また、バンク
1bにも規格1に準拠した音色セットの波形データを用
意しているが、バンク1aとバンク1bの違いは、バン
ク1bの方が1音色当りのデータ長がバンク1aのデー
タ長の2倍になっている点である。すなわち、バンク1
bにはバンク1aよりも高い品質の楽音を再生できる波
形データが格納されている。バンク2には規格2に準拠
した音色セットを実現するのに必要な波形データが用意
されていて、バンク1と同様に、バンク2a、バンク2
bなる2つのサブバンクを備えている。以下、同様にし
て、既存の特定の音源装置に対応する音色セットを実現
するのに必要な音色セットが、n個のバンクにn通りの
音色セットの波形データが用意されている。
【0019】上記構成においてその動作を説明する。本
音源装置の動作の概要は、音楽データを遅延させ、その
間に前記音楽データが要求する音色の波形データを多元
波形データバンク106から波形メモリ109内に書き
込んで準備する動作を演奏に追従しながら行うことにあ
る。入力端子101に入力された音楽データは、音楽デ
ータ分析器111に入力されるとともに、遅延器113
を介して発音指示器102に入力される。音楽データ分
析器111は音楽データを分析する。一般に音楽データ
には、対応する規格、楽音の発音タイミング、音色、お
よび音高などの情報が含まれている。音楽データ分析器
111はこれらの情報を分析し、入力された音楽データ
の演奏に必要な音色名、音高、およびそれらの音色が演
奏に用いられるタイミングなどの音楽情報を抽出する。
図3は抽出した結果の一例を時間経過とともに示す模式
図である。ただし、図に示したすべてを一度に抽出する
必要はなく、音楽データに追従して順次に抽出すればよ
い。波形データ書換指示器112は上記の音楽情報を基
に、多元波形データバンク106と書込制御器107と
発音指示器102とを制御し、音楽データが要する波形
データを波形メモリ109に順次に書き込んで用意し、
楽音合成器は楽音データに従い、用意された波形データ
を用いて楽音を順次に合成する。
【0020】図4は波形メモリ109の内容を時間経過
とともに示す模式図である。初期状態、すなわち音楽デ
ータが入力端子101に与えられた時点では、図4
(b)に示したように、波形メモリ109には波形デー
タは存在していない。音楽データが音楽データ分析器1
11で分析され、図3に示したような演奏情報が得られ
ると、波形データ書換指示器112はその演奏情報に対
応して、時刻t0 から演奏を開始する準備として最初に
演奏されるバイオリン2の波形データを波形メモリ10
9に書き込む指示を出力する。具体的には、多元波形デ
ータバンク106のバンク1bに記憶されているバイオ
リン2の波形データの読み出しを指示するとともに、書
込制御器107にバイオリン2の波形データを波形メモ
リ109に書き込む位置を指示する。ここでバンク2b
のバイオリン2を指定するのは、波形メモリに十分余裕
があって、バンク1bのバイオリン2(波形メモリの占
有量が相対的に小さい)を用いるより良い音質が得られ
るからである。
【0021】書込制御器107は、波形データ書換指示
器112で指定された波形データを波形メモリ109の
指定位置に書き込むためのアドレスを生成するととも
に、選択信号をアドレス切換器108に出力して前記書
き込みアドレスを選択させ、波形メモリ109に出力さ
せる。このようにして波形メモリ109にバイオリン2
の波形データをセットするとともに、波形データ書換指
示器112は発音指示器102に波形メモリ109上に
おけるバイオリン2の波形データの位置を与える。遅延
器113は以上の動作が完了するのに十分な遅延時間で
音楽データを遅延させ、演奏開始準備が完了後に発音指
示器102に入力する。このとき、音楽データの演奏を
開始するために必要なバイオリン2の波形データが波形
メモリ109にすでにセットされており、また、発音指
示器102はそれら波形データの位置がわかっているの
で、発音指示器102は音楽データが指示する音程情報
などに従って楽音合成器103に、波形メモリ109か
らの波形データの読み出しと、バイオリンの音の合成と
を指示する。その結果、出力端子110に楽音、この場
合はバイオリン2の楽音波形が出力される。以上の動作
により、音楽データの演奏に必要なすべての音色の波形
データを波形メモリ109にセットするのを待つことな
く演奏を開始することができる。
【0022】図4におけるt0 時点は、この開始時点に
おける波形メモリ109の内容を示す。演奏が進むに従
って図2に示したように演奏に必要な音色の種類が次第
に増えていくので、これらの音色の波形データが波形メ
モリ109に順次にセットされ、時刻t1 の時点におけ
る波形メモリ109の内容は図4のt1 の状態となる。
このように、演奏中に波形メモリ109の内容を順次書
き換えるためには、書き込みのタイミングと読み出しの
タイミングとを分ける必要があり、書込制御器107は
楽音合成器103が波形メモリ109のデータを参照し
ていないタイミングを楽音合成器103の読み取りタイ
ミングから検出してアドレス切換器108を制御する。
さらに演奏が進み、時刻t2 では波形メモリ109の内
容は図4のt2 のようになっている。すなわち、波形メ
モリ109の容量に対して演奏に必要な音色数が多くな
ったので、データ長が短いサブバンク2aの波形データ
を使用して、より多くの音色の楽音合成を可能としてい
る。このようにして、規格に対応する波形バンクをあら
かじめ選択し、音楽データに対応する波形データを順次
に波形メモリの書き換えるように指示することにより、
特定の規格データに準じた波形データが順次に波形メモ
リ109にセットされ、その波形データを用いて順次に
楽音が合成され、音楽が再生される。
【0023】以上のように本実施の形態の音源装置によ
れば、音楽データが要する波形データのみを順次に波形
メモリ109に書き換えながら用いるので、種々の規格
の波形データを活用できるとともに波形メモリ109の
容量は小さくて済み、また、波形メモリ109の書き換
え状況に応じて最適のデータ配置、すなわち音色が最も
良くなるようにデータ長を選択して配置することが可能
になり、品質の高い楽音を合成することができる。
【0024】なお、本実施の形態では、遅延器113の
遅延時間を、波形メモリ109に最初の波形データをセ
ットするまでの時間に相当する遅延としたが、波形デー
タの書き換えタイミングを確保するためにさらに長くし
てもよく、また、遅延時間を制御して音楽再生を開始す
るまでの時間を最短にすることもできる。また、多元波
形データバンク106のサブバンクの数をaとbの2種
類としたが、波形メモリ109の容量などに合わせさら
にサブバンクの数を増やし、各種のデータ長の音色波形
データを用意してもよい。また、波形メモリ109に使
用するメモリは必ずしもRAMに限らず、フラッシュメ
モリや、その他の記憶装置であってもよい。また、発音
指示器102と遅延器113の設置順序は本実施の形態
の逆、すなわち発音指示器102の出力を遅延するよう
にしてもよい。また、多元波形データバンク106に
は、メモリ、ハードディスク、およびCD−ROMなど
の各種の記憶装置を用いることができることは言うまで
もない。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、各種の規格に整合でき、かつ演奏の状況に応じて最
適のデータ配置にする(音色が最もよくなるようにデー
タ長を選択して配置する)ことを可能とし、少ないメモ
リ量で品質の高い楽音を合成することができ、一例とし
て、音楽データの内容が、たとえばピアノだけで演奏さ
れるピアノソロの場合には、すべての波形メモリをピア
ノに割り付け、そのキータッチごとに波形データを使い
分けることも可能となり、ピアノ音の品質を向上させる
ことができる。
【0026】また、波形メモリの中身を逐次書き換える
ことができるので、音楽データの作成上、音色数に制限
がなくなり、より高度な音楽の作成を可能にし、その実
用上優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音源装置の一実施の形態の構成を示す
ブロック図
【図2】本発明の音源装置における多元波形データバン
クの内容を示す模式図
【図3】音楽データから抽出した音楽情報に対応する音
色セットの一例をタイミングとともに示す模式図
【図4】本発明の音源装置における波形メモリが時間と
ともに変化する様子を示す模式図
【図5】従来の音源装置の構成を示すブロック図
【図6】従来の音源装置における波形データバンクの内
容を示す模式図
【符号の説明】
101 入力端子 102 発音指示器(発音手段) 103 楽音合成器(発音手段) 106 多元波形データバンク 107 書込制御器(波形データ書換手段) 108 アドレス切換器(波形データ書換手段) 109 波形メモリ 111 音楽データ分析器(音楽データ分析手段) 112 波形データ書換指示器 113 遅延器(発音手段) 114 波形データ書換手段 115 発音手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音合成に用いる波形データを音源の規
    格に対応してバンク別に、かつ音色の品質に対応してサ
    ブバンク別にあらかじめ記憶している多次元波形データ
    バンクと、波形データを一時格納する波形メモリと、音
    楽データを入力する入力端子と、前記音楽データを分析
    して音源の規格、音色名、音高、およびその発生タイミ
    ングなどの音楽情報を抽出する音楽データ分析手段と、
    前記音楽情報に対応する波形データを前記多次元波形デ
    ータバンクから前記波形メモリの所定位置に書き込む波
    形データ書換手段と、前記音楽データに対応して前記波
    形メモリの波形データを用いて楽音を合成する発音手段
    とを備え、前記音楽データ分析手段は音楽データの入力
    に追従して前記音楽情報を抽出し、前記波形データ書換
    手段は前記音楽情報に対応する波形データを前記波形メ
    モリの所定位置に更新して書き込み、前記発音手段は前
    記音楽データと前記波形メモリに書き込まれた波形デー
    タとにより楽音を合成する動作を、前記音楽データの入
    力に追従して実行するようにした音源装置。
  2. 【請求項2】 波形データ書換手段は、波形メモリの記
    憶量に対応して多元波形データバンクにおけるサブバン
    クを選択するようにした請求項1記載の音源装置。
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