JPH09166757A - 光導波路の位置制御方法及びこの光導波路の位置制御方法を用いる光スイッチ - Google Patents

光導波路の位置制御方法及びこの光導波路の位置制御方法を用いる光スイッチ

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JPH09166757A
JPH09166757A JP32904295A JP32904295A JPH09166757A JP H09166757 A JPH09166757 A JP H09166757A JP 32904295 A JP32904295 A JP 32904295A JP 32904295 A JP32904295 A JP 32904295A JP H09166757 A JPH09166757 A JP H09166757A
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JP
Japan
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optical waveguide
side optical
fixed
moving
optical fiber
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Application number
JP32904295A
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English (en)
Inventor
Takafumi Yamaguchi
尚文 山口
Tetsuya Taguchi
哲也 田口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で光導波路の位置を正確に制御でき、且
つ、光接続損失の小さい光導波路の位置制御方法及びこ
の位置制御方法を用いた光スイッチを提供すること。 【解決手段】 本発明の光導波路の位置制御方法は、固
定側光ファイバに対向する移動側光導波路の位置を制御
する光導波路の位置制御方法において、光導波路型回折
格子を内蔵する固定側光ファイバに移動側光導波路を対
向させ、この移動側光導波路を固定側光導波路の端面に
沿って移動させると共に移動側光導波路から固定側光フ
ァイバの端面に向けて、光導波路型回折格子にてブラッ
グ反射される波長の位置検出光を投射し、固定側光ファ
イバの光導波路型回折格子にてブラッグ反射される位置
検出光の反射光を移動側光導波路にて受光し、受光した
反射光の反射光量を測定し、反射光の反射光量に基づい
て移動側光導波路の位置を制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムに
おいて用いられる光導波路の位置制御方法およびこの光
導波路の位置制御方法を用いる光スイッチに関する。
【0002】
【従来技術】従来、光導波路の位置制御方法として以下
のものが知られている。
【0003】すなわち、まず、ファイバ配列部材に配列
された固定側光ファイバに対向する移動側光ファイバを
パルスモータによって固定側光ファイバの端面に沿って
移動させながら、固定側光ファイバの一端面に向けて光
を投射させる。このとき、固定側光ファイバの他端から
出力される透過光量を固定側光ファイバの他端に接続さ
れたパワーメータによって測定し、透過光量が最大とな
る位置を、パルスモータに取り付けられたロータリエン
コーダからのパルス数として記憶する。このパルス数を
全ての固定側光ファイバについて記憶する。
【0004】そして、記憶された固定側光ファイバの位
置すなわちパルス数と、実際に計測されるパルス数とに
基づいて、移動側光ファイバの位置を制御する。
【0005】また、光スイッチにおいて、特開平7−7
2398号公報に示されるように、固定側光ファイバを
固定すると共に移動側光ファイバを位置決めする溝をも
つファイバ配列部材が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような位置制御方法では以下のような問題点があった。
【0007】すなわち、光スイッチを長期間にわたって
使用する場合に、ファイバ配列部材と移動側光ファイバ
の駆動系との熱膨張係数の差異による環境温度変化や、
摩耗等による経時的な位置決め精度の劣化のため、記憶
された位置と実際に観測される位置とが異なってしま
い、移動側光ファイバは、所定の位置に正確に位置決め
されなくなる。
【0008】また、固定側光ファイバの位置を記憶する
にあたって、上述のような透過方式では、固定側光ファ
イバに取り付けられた光コネクタと受光装置(光パワー
メータ)とを結合し1本づつ透過光の光量を測定する必
要があったため、作業に時間がかかるだけでなくコスト
高になるという問題があった。
【0009】さらに、溝をもつファイバ配列部材を用い
た光スイッチでは、ファイバ配列部材自体が高価である
ため、光スイッチが高価なものとなってしまうという問
題点があった。また、1つの溝に1つの固定側光ファイ
バを固定させるという性質上、固定側光ファイバは1次
元でしか配列されないため、2次元に配列することがで
きず、固定側光ファイバの高密度化が図れないという問
題点があった。
【0010】さらにまた、固定側光ファイバを固定する
溝の延長線上の溝に移動側光ファイバを位置決めし光結
合を行わせるため、溝に異物がたまると、移動側光ファ
イバおよび固定側光ファイバの中心軸線同士がずれ、光
接続損失が大きくなってしまうという問題点があった。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、安価で、光導波路の位置を正確に制御できる
と共に光接続損失の小さい光導波路の位置制御方法及び
この位置制御方法を用いた光スイッチを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による光導波路の
位置制御方法は、固定側光導波路に対向する移動側光導
波路の位置を制御する光導波路の位置制御方法におい
て、光導波路型回折格子を内蔵する前記固定側光導波路
に前記移動側光導波路を対向させ、この移動側光導波路
を前記固定側光導波路の端面に沿って移動させると共
に、前記移動側光導波路から前記固定側光導波路の端面
に向けて、前記光導波路型回折格子にてブラッグ反射さ
れる波長の位置検出光を投射し、前記固定側光導波路の
前記光導波路型回折格子にてブラッグ反射される前記位
置検出光の反射光を前記移動側光導波路にて受光し、受
光した前記反射光の反射光量を測定し、前記反射光の反
射光量に基づいて前記移動側光導波路の位置を制御する
ものである。
【0013】上述の位置制御方法では、固定側光導波路
は、光導波路型回折格子を内蔵しており、移動側光導波
路は、固定側光導波路の端面に対向した状態で、固定側
光導波路の端面に沿って移動される。このとき、移動側
光導波路からは、光導波路型回折格子でブラッグ反射さ
れる波長の位置検出光が投射されると共に、光導波路型
回折格子にてブラッグ反射される波長の位置検出光の反
射光が移動側光導波路にて受光され、この反射光の反射
光量が測定される。反射光量は、固定側光導波路と移動
側光導波路との相対位置によって異なり、特に、固定側
光導波路のコアの中心軸線と移動側光導波路のコアの中
心軸線とが一致した場合に最大となる。従って、この反
射光量に基づいて移動側光導波路の位置を制御すること
が可能となる。
【0014】また、本発明による光スイッチは、固定側
光導波路に対向する移動側光導波路の位置を制御するこ
とにより、前記固定側光導波路と前記移動側光導波路と
を突き合せて光結合させる光スイッチにおいて、固定側
光導波路には光導波路型回折格子を内蔵すると共に、前
記移動側光導波路は、前記固定側光導波路に対向され
て、前記固定側光導波路の端面に向けて前記光導波路型
回折格子にてブラッグ反射される波長の位置検出光と前
記光導波路型回折格子にてブラッグ反射されない波長の
光結合光とを選択的に投射すると共に前記固定側光導波
路の前記光導波路型回折格子にて反射される前記位置検
出光の反射光を受光するよう構成し、前記移動側光導波
路にて受光した前記位置検出光の反射光の反射光量を測
定する光量測定手段と、前記移動側光導波路を前記固定
側光導波路の端面に沿って移動させる移動手段と、前記
反射光の反射光量に基づいて前記移動手段を制御する制
御手段とを更に備える構成とした。
【0015】上述の光スイッチでは、固定側光導波路
は、光導波路型回折格子を内蔵しており、移動側光導波
路は、固定側光導波路の端面に対向した状態で、固定側
光導波路の端面に沿って移動される。このとき、移動側
光導波路の端面からは、光導波路型回折格子にてブラッ
グ反射される波長の位置検出光が投射されると共に光導
波路型回折格子にてブラッグ反射される波長の位置検出
光の反射光が移動側光導波路にて受光され、この反射光
の反射光量が測定される。反射光量は、固定側光導波路
と移動側光導波路との相対位置によって異なり、特に、
固定側光導波路のコアの中心軸線と移動側光導波路のコ
アの中心軸線とが一致した場合に最大となる。そして、
反射光量に基づき、制御手段によって移動手段が制御さ
れ、移動手段に取り付けられた移動側光導波路の位置が
制御される。移動側光導波路が制御されて所定の固定側
光導波路に対向する位置に配置されたならば、光導波路
型回折格子にてブラッグ反射されない光結合光が移動側
光導波路の端面から投射され、この光結合光が固定側光
導波路に入射され、光結合が完了する。
【0016】さらに別の実施態様として、前記移動側光
導波路を、所定方向に配列された前記固定側光導波路の
第1の固定側光導波路の端面に向けて前記位置検出光を
投射すると共に前記第1の固定側光導波路の前記光導波
路型回折格子にてブラッグ反射される前記位置検出光の
反射光を受光する第1の移動側光導波路と、前記固定側
光導波路の第2の固定側光導波路の端面に向けて前記光
結合光を投射する第2の移動側光導波路とに分割し、前
記第1の移動側光導波路と前記第2の移動側光導波路と
を、前記第1の固定側光導波路と前記第2の固定側光導
波路との間隔とほぼ等しい間隔で前記固定側光導波路の
配列方向と平行な方向に配置する構成とした。
【0017】上記光スイッチにおいて、第1の移動側光
導波路から、所定方向に配列された固定側光導波路の第
1の固定側光導波路の端面に向けて位置検出光を投射す
ると、位置検出光は、第1の固定側光導波路の内部の光
導波路型回折格子に入射され、光導波路型回折格子にて
ブラッグ反射され、ブラッグ反射された位置検出光の反
射光は、第1の移動側光導波路にて受光される。そし
て、受光した反射光の反射光量を光量反射手段にて測定
し、この反射光量に基づいて第1の移動側光導波路の位
置を制御し、第1の移動側光導波路を所定の固定側光導
波路に対向する適切な位置に配置する。このとき、第2
の移動側光導波路は、所定方向に配列された固定側光導
波路の内、前記の第2の固定側光導波路の端面に対向す
る位置に配置され、この位置で第2の移動側光導波路の
端面から第2の固定側光導波路に向けて光結合光が投射
され、光結合が完了する。
【0018】さらに詳細には、前記固定側光導波路の内
部において、光導波路型回折格子を、光軸に対して直交
する第1の光導波路型回折格子と、前記光軸に対して斜
めの角度を有する第2の光導波路型回折格子とから構成
し、前記第2の光導波路型回折格子を前記第1の光導波
路型回折格子の後方に配置する構成とした。
【0019】上記構成の光スイッチでは、固定側光導波
路の端面に向けて位置検出光を投射させると、位置検出
光は第1の光導波路型回折格子で大部分がブラッグ反射
されるが、光導波路型回折格子における乱反射等により
位置検出光の一部は透過する。透過した位置検出光は、
第1の光導波路型回折格子の後方に配置された第2の光
導波路型回折格子にて固定側光導波路のクラッドの方向
に反射される。
【0020】さらに別の実施態様として、前記固定側光
導波路を、前記光導波路型回折格子を内蔵する第1の固
定側光導波路と前記光導波路型回折格子を内蔵しない第
2の固定側光導波路とから構成し、前記移動側光導波路
を、前記第1の固定側光導波路の端面に向けて前記位置
検出光を投射すると共に前記第1の固定側光導波路の前
記光導波路型回折格子にてブラッグ反射される前記位置
検出光の反射光を受光する第1の移動側光導波路と、前
記第2の固定側光導波路の端面に向けて前記光結合光を
投射する第2の移動側光導波路とに分割し、前記第1の
移動側光導波路と前記第2の移動側光導波路とを、第1
の固定側光導波路と前記第2の固定側光導波路との間隔
とほぼ等しい間隔で前記第1の固定側光導波路と前記第
2の固定側光導波路とを結ぶ方向と平行な方向に配置す
る構成とした。
【0021】上記光スイッチにおいて、第1の移動側光
導波路から、光導波路型回折格子を内蔵する第1の固定
側光導波路の端面に向けて位置検出光を投射すると、位
置検出光は、第1の固定側光導波路の内部の光導波路型
回折格子に入射し、光導波路型回折格子にて反射され、
反射された位置検出光の反射光は、第1の移動側光導波
路にて受光される。そして、受光した反射光の反射光量
を光量反射手段にて測定し、この反射光量に基づいて第
1の移動側光導波路の位置を制御し、第1の移動側光導
波路を所定の第1の固定側光導波路に対向する適切な位
置に配置する。このとき、第2の移動側光導波路は、光
導波路型回折格子を内蔵しない第2の固定側光導波路に
対向して配置されており、この位置で第2の移動側光導
波路から、第2の固定側光導波路の端面に向けて光結合
光を投射して、光結合が完了する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による光
導波路の位置制御方法の実施形態、およびこの位置制御
方法を用いた光スイッチの第1ないし第3実施形態につ
いて説明する。
【0023】(光導波路の位置制御方法の実施形態)ま
ず、光導波路の位置制御方法の実施形態について図1と
共に説明する。
【0024】図1(a)において、符号1で示すもの
は、内部に光導波路型回折格子2(以下、光回折格子)
を内蔵する固定側光ファイバであり、固定側光ファイバ
1の端面に対向する位置に移動側光ファイバ4が配置さ
れている。移動側光ファイバ4は、光導波路型回折格子
2にてブラッグ反射される波長を有する位置検出光を固
定側光ファイバ1の端面に向けて投射すると共に、固定
側光ファイバ1の端面に沿って移動されるようになって
いる。なお、移動側光ファイバ4および固定側光ファイ
バ1の端面の間にはマッチングオイルが充填されてい
る。
【0025】図1(a)に示すように移動側光ファイバ
4を固定側光ファイバ1の端面に沿って移動させると共
に、移動側光ファイバ4の端面から固定側光ファイバ1
の端面に向けて位置検出光を投射する。
【0026】投射された位置検出光は、固定側光ファイ
バ1の端面に向かい、固定側光ファイバ1の内部に入射
する。入射された位置検出光は、導波されて光回折格子
2に達し、光回折格子2にてブラッグ反射される。この
ブラッグ反射された位置検出光の反射光は、固定側光フ
ァイバ1の端面から出射された後、移動側光ファイバ4
の端面にて受光され、その受光された反射光の反射光量
が測定される。
【0027】位置検出光を移動側光ファイバ4の端面か
ら投射するにあたって、位置検出光が固定側光ファイバ
1のクラッド5の端面に入射する場合、位置検出光は、
クラッド5の内部では全反射による導波がされず、固定
側光ファイバ1の端面の乱反射や、クラッド5の外すな
わち隣接する媒質への放射などにより減衰される。この
ため、位置検出光は、光回折格子2にほとんど入射する
ことはなく、クラッド5の光回折格子2にて反射される
位置検出光の反射光の光量は小さいものとなる。従っ
て、位置検出光の反射光は移動側光ファイバ4の端面に
てほとんど受光されることはない。
【0028】また、位置検出光が固定側光ファイバ1の
コア6aの端面に入射する場合、位置検出光は、固定側
光ファイバ1の端面にて乱反射はされるが、コア6aの
内部にて全反射による導波がなされるため、クラッド5
の外すなわち隣接する媒質への放射などによりほとんど
減衰されない。このため、光回折格子2に入射する位置
検出光の光量は多くなると共に、光回折格子2にてブラ
ッグ反射されるため、固定側光ファイバ1の端面から出
射される位置検出光の反射光の光量は多くなる。従っ
て、移動側光ファイバ4にて受光される反射光の反射光
量も多くなる。特に、移動側光ファイバ4のコア6bの
中心軸線7および固定側光ファイバ1のコア6aの中心
軸線8が一致する場合には、移動側光ファイバ4にて受
光される反射光の反射光量は最大となる。
【0029】上述の原理に基づいて、測定された反射光
の反射光量から、移動側光ファイバ4および固定側光フ
ァイバ1の中心軸線同士の間隔すなわち軸ずれ量dに対
して反射光損失を算出すると、反射光損失は、軸ずれ量
dに対して図1(b)に示されるような分布になる。特
に、軸ずれ量がゼロすなわち移動側光ファイバ4のコア
6bのおよび固定側光ファイバ1のコア6aの中心軸線
同士が一致するときに、反射光損失は最小となる。これ
は、測定される反射光量が最大となることを意味してい
る。
【0030】なお、入射光量は、移動側光ファイバ4か
ら投射される位置検出光の光量を意味し、反射光損失
は、−10*log(反射光量/入射光量)の式にて算
出される。
【0031】また、図1(c)に示すように、光回折格
子2を内蔵しない固定側光ファイバ9を、光回折格子2
を内蔵する固定側光ファイバ1に代えて用いる場合、移
動側光ファイバ4の端面から投射される光は、固定側光
ファイバ9の一端に入射されて固定側光ファイバ9の他
端から出射され、出射された透過光の光量が測定され
る。このとき、移動側光ファイバ4と固定側光ファイバ
9との間の接続損失は、軸ずれ量dに対して図1(d)
に示すような分布になる。
【0032】なお、入射光量は、移動側光ファイバ4か
ら投射される位置検出光の光量を意味し、接続損失は、
−10*log(透過光量/入射光量)の式にて算出さ
れる。
【0033】図1(b)および図1(d)から、図1
(b)の損失の方が軸ずれ量dに対して急激に変化す
る、すなわち敏感に変化することが分かる。光ファイバ
のコアといった非常に小さい部分(光通信用のシングル
モード光ファイバでは、クラッド径:125μmに対し
てコア径:数μm程度)を検出する場合、僅かな軸ずれ
量に対して物理量が敏感に変化する方が適しているた
め、上述した反射光の反射光量を測定する方がより効果
的である。
【0034】このため、移動側光ファイバ4の側で位置
検出光の反射光の反射光量を測定すれば、軸ずれ量dに
対する反射光損失の分布が分かるので、軸ずれ量、すな
わち移動側光ファイバ4および固定側光ファイバ1の相
対的な位置関係が認識されることになる。
【0035】さらに、反射光の反射光量に基づいて移動
側光ファイバ4の移動方向または移動量を制御するよう
にすれば、移動側光ファイバ4は、固定側光ファイバ1
に対して任意の位置に配置される。
【0036】特に、移動側光ファイバ4が停止される位
置を、反射光損失が最小となる位置、すなわち反射光の
反射光量が最大となる位置とすれば、移動側光ファイバ
4のコア6bおよび固定側光ファイバ1のコア6aの中
心軸線同士が高精度に一致することになり、より高精度
な光結合が可能となる。
【0037】(光スイッチの第1実施形態)次に、上述
した光導波路の位置制御方法を用いた光スイッチの第1
実施形態について説明する。なお、以下の説明におい
て、便宜上XYZ座標軸を導入し、この座標軸を用いて
説明を行うこととする。
【0038】図2において、光スイッチはベース10を
備え、ベース10上には、移動手段11としてのXY粗
動ステージ12を備えている。XY粗動ステージ12
は、X軸粗動ステージ13およびY軸粗動ステージ14
からなり、X軸又はY軸方向に後述の可動ヘッド15を
移動させる。X軸粗動ステージ13は、X軸DCサーボ
モータ16、X軸ボールネジ17、一対のX軸粗動案内
ガイド18を備えており、Y軸粗動ステージ14は、ロ
ータリエンコーダ(図示せず)が取り付けられたY軸D
Cサーボモータ19、Y軸ボールネジ20、一対のY軸
粗動案内ガイド21を備えている。このような構成にす
ることで、後述の移動側光ファイバ22は、2次元的に
粗動可能になっている。
【0039】更に、この光スイッチは、移動手段11と
して、X軸方向に微動するX軸微動機構23と、Y軸方
向に微動するY軸微動機構24とを備えている。
【0040】X軸微動機構23は、X軸微動テーブル2
5、Y軸粗動ステージ14上にX軸方向に固定された2
本のX軸微動案内ガイド26、X軸方向に微動するため
のX軸圧電アクチュエータ27とから構成されている。
X軸微動テーブル22は、2本のX軸微動案内ガイド2
6に移動可能に取り付けられており、X軸圧電アクチュ
エータ27は、Y軸粗動ステージ14とX軸微動テーブ
ル25との間に介在させられており、印加電圧を調整す
ることによりX軸方向に伸縮され、X軸方向に微動され
る。
【0041】Y軸微動機構24は、X軸微動テーブル2
2上においてY軸方向に固定された2本のY軸微動案内
ガイド28と、Y軸微動案内ガイド28上に取り付けら
れた角柱部材29と、角柱部材29の先端に取り付けら
れたブロック状の可動ヘッド15と、X軸微動テーブル
25と角柱部材29との間に介在させられると共に角柱
部材29をY軸方向に微動させるY軸圧電アクチュエー
タ30とから構成されている。
【0042】また、可動ヘッド15には、先端がベース
10の方を向くように、すなわち図2の紙面に垂直な方
向(Z軸方向)に向くように移動側光ファイバ22が取
り付けられている。
【0043】また、図3において、移動側光ファイバ2
2の基端部は、第1光カップラ31に接続され、第1光
カップラ31には、第1光ファイバ32を介して第2光
カップラ33が接続されている。第2光カップラ33に
は、光アイソレータ34をもった第2光ファイバ35を
介して、位置検出光λ2 を発する位置検出用光源36が
接続され、光アイソレータ35a,35bをもった2本
の第3光ファイバ36a,第4光ファイバ36bを介し
て、光結合光λ1 、λ3 を発する光結合用光源37a,
37bがそれぞれ接続されている。このため、位置検出
光と光結合光とが、1本の移動側光ファイバ22から選
択的に投射される。なお、位置検出光λ2 は、後述する
固定側光ファイバ38に内蔵された光回折格子39にて
ブラッグ反射される波長を有しており、光結合光λ1
λ3 は、光回折格子39にてブラッグ反射されない波長
を有している。
【0044】また、第1光カップラ31には、光アイソ
レータ40をもった第5光ファイバ41を介して光量測
定手段としてのパワーメータ42が接続されている。パ
ワーメータ42は、後述する固定側光ファイバ38の光
回折格子39にて反射される位置検出光λ2 の反射光量
を測定する。
【0045】また、固定側光ファイバ38の基端部に
は、第4光カップラ(図示せず)が接続され、この第4
光カップラに、第7光ファイバ、第8光ファイバ(図示
せず)を介して、固定側光ファイバ38の一端から入射
された光結合光λ1 、λ3 の透過光を受光すると共に、
受光した透過光の透過光量を測定するためのパワーメー
タ(図示せず)がそれぞれ接続されるようになってい
る。
【0046】なお、図3において、実線は位置検出光λ
2 の流れを示しており、破線は、固定側光ファイバ38
に設けられた光回折格子39でブラッグ反射された位置
検出光の反射光の流れを示している。一点鎖線は光結合
光の流れを示している。
【0047】また、図4において、パワーメータ42
は、第1コンパレータ43に接続されている。
【0048】第1コンパレータ43は、パワーメータ4
2にて測定された反射光の反射光量の出力信号VP を2
つの基準電圧値V1 、V2 と比較し、その比較した比較
信号を出力した後、比較信号をAND回路43aにて論
理演算してその結果を出力するものであり、中央演算処
理装置44(以下、CPU)に接続されている。また、
CPU44には動作制御回路45(制御手段)が接続さ
れている。
【0049】動作制御回路45は、CPU44からの信
号に基づいて、X軸DCサーボモータ16、Y軸DCサ
ーボモータ19を制御する制御信号を送出すると共に、
X軸圧電アクチュエータ27、Y軸圧電アクチュエータ
30を制御する制御信号を送出するものである。これら
の制御信号に基づいて、X軸DCサーボモータ16、Y
軸DCサーボモータ27、X軸圧電アクチュエータ27
およびY軸圧電アクチュエータ30の移動量や移動方向
が調整される。
【0050】一方、図2において、ベース10上には、
移動側光ファイバ22の先端に対面するように固定側光
ファイバ38の先端面が並設されている。移動側光ファ
イバの端面22と、固定側光ファイバ38の端面とは互
いに接触することなく、わずかに離隔して配置されてい
る。このため、位置決めによる破損等を生じることはな
く、また、この破損等に伴って起こっていた接続損失の
突発的な増加も起こることはない。
【0051】また、固定側光ファイバ38は、図5に示
すように、ファイバ配列部材80により互いに接触する
ように2次元状に配列されており、固定側光ファイバ3
8の高密度化が図られている。このような高密度配列の
固定側光ファイバ38は、外径、構造が規格に沿って統
一された製造バラツキ等のない光ファイバを、エポキシ
樹脂等を含む接着剤を用いて積み重ねることにより容易
に製造される。
【0052】なお、固定側光ファイバ38は、図5にお
いて、間隔を開けないで配置されているが、固定側光フ
ァイバ38同士の間隔を開けて、固定側光ファイバ38
の間の材質を、位置検出光λ2 に対して反射光量が僅か
な材質としてもよいし、固定側光ファイバ38の存在を
確認した光量レベルにて固定側光ファイバ38の間隔の
存在が確認できる程度の反射光量をもつ材質としてもよ
い。
【0053】また、各固定側光ファイバ38の内部に
は、図6に示すように、光回折格子39が形成されてお
り、光回折格子39は光軸46に対して直交して形成さ
れた第1の光回折格子47aと、光軸46に対して斜め
の角度で形成された第2の光回折格子47bとからな
る。第2の光回折格子47bは、第1の光回折格子47
aの後方、すなわち位置検出光λ2 の透過方向の下流側
に配置されている。
【0054】上述のような構成のため、光回折格子39
に位置検出光λ2 が投射された場合、位置検出光λ
2 は、第1の光回折格子47aで大部分がブラッグ反射
されるが、第1の光回折格子47aにおける乱反射等の
ため、一部は透過して第2の光回折格子47bに入射す
る。入射された位置検出光λ2 の透過光は、第2の光回
折格子47bにて固定側光ファイバ38のクラッド48
の方向に反射される。このため、位置検出光λ2 は、固
定側光ファイバ38の基端部に接続された機器類(図示
せず)に入射することがない。従って、固定側光ファイ
バ38の基端部に接続された機器類において、位置検出
光λ2 が、光通信用の光信号と誤認されることがなく、
高効率の光スイッチが可能となる。
【0055】なお、光回折格子39は、任意の周期で空
間的に屈折率変化を形成する方法、例えば、2光束干渉
法、位相格子干渉法、プリズム干渉法などを用いて、G
eをドーピングした石英ガラスからなる固定側光ファイ
バ38の側面から紫外線干渉パターンを投影することに
より形成される。
【0056】次に、本発明による位置制御方法を用いた
移動側光ファイバ22の位置決め・光結合作業について
図7のフローチャートを参照して説明する。ここで、
「位置決め」とは、移動側光ファイバ22及び固定側光
ファイバ38のコアの中心軸線同士を精度良く一致させ
ることを意味し、「粗動位置決め」とは、単に移動側光
ファイバ22および固定側光ファイバ38の端面同士を
対向させることを意味する。
【0057】まず、各固定側光ファイバの存在位置を事
前に決定しておく。すなわち、ある原点位置を決め、こ
の原点位置から固定側光ファイバ38の配列方向(Y軸
方向)に沿って移動側光ファイバ22を移動させ、移動
側光ファイバ22と固定側光ファイバ38とがほぼ対向
する位置を目視で確認した後、この原点位置から各固定
側光ファイバ38の存在位置までの距離を、ロータリエ
ンコーダから出力されるパルス数にて記憶することによ
り各固定側光ファイバ38の存在位置を決定する。
【0058】そして、移動側光ファイバ22を、記憶し
たパルス数に基づいて、所定の固定側光ファイバ38に
粗動位置決めする(S100)。
【0059】次に、移動側光ファイバ22の端面から固
定側光ファイバ38の端面に向けて位置検出光λ2 を投
射する(S101)。
【0060】このとき、位置検出光λ2 は、位置検出用
光源を点灯して、光アイソレータ34をもった第3光フ
ァイバ35へ向けて位置検出光λ2 を発し、さらに、第
2光カップラ33、第2光ファイバ32、第1光カップ
ラ31を通過させて移動側光ファイバ22の基端部に入
射させ、移動側光ファイバ22の遊端部の端面から固定
側光ファイバ38の遊端部の端面に向けて投射させる。
【0061】投射された位置検出光λ2 は、固定側光フ
ァイバ38の遊端部の端面に向かい、固定側光ファイバ
38の内部に入射する。入射された位置検出光λ2 は、
導波されて第1光回折格子47aに達し、第1光回折格
子47aにてブラッグ反射される。このブラッグ反射さ
れた位置検出光λ2 の反射光は、固定側光ファイバ38
の遊端部の端面から出射された後、移動側光ファイバ2
2の遊端部の端面にて受光される(S102)。
【0062】移動側光ファイバ22にて受光された反射
光は移動側光ファイバ22の内部を通り、第1光カップ
ラ31を通過しパワーメータ42に導かれ、パワーメー
タ42にて反射光が電気信号として出力信号VP に変換
され、反射光の反射光量が測定される(S103)。
【0063】上述のようにして反射光の反射光量が測定
されると、反射光の反射光量の出力信号VP は、移動側
光ファイバ22のコアの中心軸線の変位量に対して図8
に示すような波形の電気信号として出力される。
【0064】電気信号として出力された反射光量の出力
信号VP は、第1コンパレータ43にて2つの基準電圧
信号V1 、V2 (V1 <V2 )に対して、V1 <VP
2を満たすかどうかが判定される(S104)。
【0065】ここで、2つの基準電圧信号レベルV1
2 は目的に応じて任意に設定することができるが、光
スイッチの実施形態では、2つの基準電圧信号レベルV
1 、V2 をそれぞれ、反射光の出力信号VP の最大値付
近の信号レベルに設定する。このように設定すること
で、移動側光ファイバ22を、出力信号VP がほぼ最大
となる位置、すなわち移動側光ファイバ22および固定
側光ファイバ38のコアの中心軸線同士がほぼ一致する
位置に配置させることが可能になる。
【0066】出力信号VP は、2つの基準電圧信号
1 、V2 と比較され、それぞれに対して比較された2
つの比較信号がAND回路43aにて論理演算される。
AND回路43aでは、「0」か「1」の信号が出力さ
れ、この信号がCPU44に入力され、CPU44にて
「0」か「1」の信号かどうかが判断される。
【0067】出力信号VP がV1 <VP <V2 を満たさ
ない場合には、AND回路43aにて「0」が出力さ
れ、CPU44を介してY軸方向の位置決めを継続する
よう動作制御回路45に制御信号が送出された後、動作
制御回路45からY軸圧電アクチュエータ30に駆動信
号が送出される。この結果、Y軸圧電アクチュエータ3
0に電圧が印加されY軸方向に伸長されて、角柱部材2
9が移動される。これにより、角柱部材29の先端の可
動ヘッド15に取り付けられた移動側光ファイバ22が
固定側光ファイバ38の配列方向(Y軸方向)に微動さ
れる。
【0068】ここで、移動側光ファイバ22の端面から
固定側光ファイバ38の端面に向けて位置検出光λ2
投射したままにする。このため、移動側光ファイバ22
を微動させるにあたっても、投射された位置検出光λ2
は、上述したように、固定側光ファイバ38に内蔵され
た第1光回折格子47aにてブラッグ反射され、この反
射光が移動側光ファイバ22の端面にて受光され(S1
02)、パワーメータ42にて電気信号として反射光の
反射光量(出力信号VP )が測定されることになる(S
103)。
【0069】一方、出力信号VP がV1 <VP <V2
満たす場合には、AND回路43aにて「1」が出力さ
れ、CPU44を介してY軸方向の位置決めを停止する
よう動作制御回路45に制御信号が送出された後、動作
制御回路45からY軸圧電アクチュエータ30に停止信
号が送出される。この結果、Y軸圧電アクチュエータ3
0に印加する電圧は一定に保たれ、移動側光ファイバ2
2は、出力信号VP がV1 <VP <V2 を満たす位置に
停止される(S105)。
【0070】なお、Y軸方向の反射光の反射光量の最大
値を算出した後、パワーメータ42で測定された反射光
の反射光量の出力信号VP に基づいてX軸圧電アクチュ
エータ27を作動させて、X軸方向について反射光の反
射光量の最大値を算出するのがさらに好適である。この
ような動作を行えば、固定側光ファイバ38の第1光回
折格子47aにて反射される位置検出光λ2 の反射光の
反射光量はさらに多くなり、固定側光ファイバ38と移
動側光ファイバ22との光結合をさらに高精度に行うこ
とができる。
【0071】移動側光ファイバ22が停止されたなら
ば、位置検出光λ2 を消灯する(S107)。続いて、
光回折格子50にてブラッグ反射されない波長の光結合
光λ1、λ3 を発する光結合用光源37a,37bの
内、どちらか1つの光結合光用光源を選択し、光結合用
光源37a(または37b)を点灯して、選択された光
結合光を移動側光ファイバ22の端面から投射して、固
定側光ファイバ38の端面に入射させ、光結合を完了す
る(S108)。
【0072】なお、移動側光ファイバ22を位置決めさ
せるにあたって、図4(a)に示されるような第1コン
パレータ43を用いた電気回路を構成したが、第1コン
パレータ43に代えてA/Dコンバータ48を用いた図
4(b)に示される電気回路を構成してもよい。
【0073】上述の電気回路を用いた場合、電気信号と
して出力された反射光量の出力信号VP は、A/Dコン
バータ48にてデジタル信号に変換され、このデジタル
信号がCPU44に送出された後、CPU44にて、ソ
フトウェアによりデジタル信号の最大値を算出する演算
が行われる。CPU44からは動作制御回路45に制御
信号が送出され、動作制御回路45にてXY軸圧電アク
チュエータ27,30の移動方向および移動量が制御さ
れ、反射光量の出力信号VP の最大値が算出されたとき
に、移動側光ファイバ22は位置決めされる。
【0074】また、移動側光ファイバ22を粗動位置決
めさせる作業(S100)にあたって、本発明による光
導波路の位置制御方法を利用することが可能である。
【0075】上記のことを実現させるためには、図4
(a)または図4(b)において、パワーメータ42と
CPU44との間に、第1コンパレータ43とは別の第
2コンパレータ(図示せず)を第1コンパレータ43ま
たはA/Dコンバータ48と並列に配置させる。かかる
場合、第2コンパレータを主に用いて粗動位置決めが行
われるため、DCサーボモータに取り付けられたロータ
リエンコーダは不要になる。
【0076】以下、第2コンパレータを用いた移動側光
ファイバ22の粗動位置決め作業について図9のフロー
チャート、図10(a)および図10(b)を参照して
説明する。
【0077】まず、移動側光ファイバ22が現在対向し
ている固定側光ファイバ38の配置番号を、原点となる
固定側光ファイバ38からN0番目とし、この配置番号
N0を確認する(S200)。
【0078】配置番号N0を確認するにあたっては、移
動側光ファイバ22の端面から固定側光ファイバ38の
端面に向けて位置検出光を投射する(S201)。
【0079】位置検出光は、固定側光ファイバ38に入
射して、固定側光ファイバ38に内蔵された第1光回折
格子47aにてブラッグ反射された後、その反射光が移
動側光ファイバ22の端面にて受光され、受光された反
射光の反射光量がパワーメータ42にて測定される。
【0080】反射光量は、パワーメータ42にて電気信
号として出力され、出力された出力信号VP は、図10
(a)に示すような波形となって、第2コンパレータに
入力される。
【0081】第2コンパレータでは、出力信号VP が予
め決められた基準信号V3 より大きい場合すなわち移動
側光ファイバ22および固定側光ファイバ38がほぼ対
向する位置関係にある場合には、出力信号VP は、基準
信号V3 より大きい一定の信号レベルに変換される。
【0082】出力信号VP が予め決められた基準信号V
3 より小さい場合、すなわち移動側光ファイバ22およ
び固定側光ファイバ38がほぼ対向する位置関係にない
場合には、出力信号VP は、ゼロ信号レベルに変換され
る。
【0083】この結果、移動側光ファイバ22の中心軸
線の位置に対して、出力信号VP は、図10(b)に示
されるような2値化された比較出力信号VC に変換され
る。
【0084】2値化された比較出力信号VC が基準信号
3 より大きい場合にのみ固定側光ファイバ38が存在
することが確認される。
【0085】次に、Y軸DCサーボモータ19を駆動さ
せることにより、Y軸ボールネジ20を回転させ、Y軸
粗動ステージ14を一対のY軸案内ガイド21に沿って
Y軸方向に移動させる。これにより、移動側光ファイバ
22を、指令配置番号Nt(すなわち原点となる固定側
光ファイバ38からNt番目)の固定側光ファイバ38
の配列方向(Y軸方向)に向けて移動させる(S20
2)。
【0086】移動側光ファイバ22を移動させる際、移
動側光ファイバ22が1本の固定側光ファイバ38と対
向するたびに反射光量の出力信号VP は基準信号V3
り大きくなり、第2コンパレータにて比較出力信号VC
に変換される。比較出力信号VC は、高レベルの信号の
みによって固定側光ファイバ38が存在することを確認
するが、この比較出力信号VC が第2コンパレータから
CPU44へ送出され、この高レベルの信号の数Nがカ
ウントされる(S203)。なお、このカウント数N
は、N=|Nt−N0|により算出される。
【0087】そして、カウント数Nがゼロでない、すな
わち移動側光ファイバ22が粗動位置決めされていない
場合には、移動側光ファイバ22は、さらに固定側光フ
ァイバ38の配列方向(Y軸方向)に沿って移動され
る。カウント数Nがゼロ、すなわち移動側光ファイバ2
2が、粗動位置決めされる場合には、移動側光ファイバ
22は停止される(S204)。
【0088】さらに、移動側光ファイバ22の位置決め
が必要ならば、図6に示すS101以降の操作を行う。
【0089】また、上述した光スイッチを用いて本発明
の光導波路の位置制御方法を評価した。
【0090】位置制御方法の評価を行うために、エンコ
ーダなどを用いて固定側光ファイバ38の位置を特定し
て記憶した後、この記憶した位置に移動側光ファイバ2
2を移動させる制御方法を比較の対象とした。
【0091】上記比較対象の制御方法では、X軸微動テ
ーブル25と、角柱部材29とにそれぞれリニアエンコ
ーダ(図示せず)を取り付け、固定側光ファイバ38お
よび移動側光ファイバ22のコアの中心軸線同士が精度
良く一致する移動側光ファイバ22の位置をリニアエン
コーダから出力されるパルス数によって記憶した後、移
動側光ファイバ22を、この記憶した移動側光ファイバ
22の位置に移動させ停止させることにより位置決めが
行われた。
【0092】そして、移動側光ファイバ22の位置決め
が完了した後は、本発明による位置制御方法および比較
対象の制御方法において、移動側光ファイバ22の端面
から光結合光λ1 あるいは光結合光λ3 を投射して固定
側光ファイバ38の一端に入射させ、固定側光ファイバ
38の基端部にて受光される光結合光の透過光の透過光
量を測定した。
【0093】この透過光の透過光量は、常温環境温度お
よび50℃の環境温度下で測定され、各温度における透
過光量が、本発明による位置制御方法とこの比較対象と
なる制御方法との両者で比較された。
【0094】両者の比較の結果、本発明による位置制御
方法では、常温環境温度下と50℃とで透過光量はほぼ
同じであったが、比較対象となる制御方法では、50℃
における透過光量は、常温環境温度下における透過光量
の半分近く下がった。
【0095】結局、本発明による位置制御方法では、移
動側光ファイバ22は、反射光量が最大となる移動側光
ファイバ22の位置に位置決めされるために、環境温度
変化による位置ずれには関係せず、正確な位置決めが達
成されているのである。従って、本発明による位置制御
方法により移動側光ファイバ22の位置決めを行えば、
より高精度な光結合が可能となる。
【0096】(光スイッチの第2実施形態)次に、光ス
イッチの第2実施形態について説明する。なお、光スイ
ッチの第1実施形態と同一又は相当部分には同一の符号
を付し、同一又は相当部分の説明と重複する説明につい
ては省略する。
【0097】図11において、各固定側光ファイバ38
は互いに、ほぼ同じ間隔で一定方向(Y軸方向)に沿っ
て配列されている。各固定側光ファイバ38の内部には
光回折格子39が形成されている。
【0098】また、固定側光ファイバ38の端面に対向
するように、2本の移動側光ファイバ22が、可動ヘッ
ド15に取り付けられている。2本の移動側光ファイバ
22は、可動ヘッド15において、互いに隣接する固定
側光ファイバ38の間隔と同じ間隔で固定側光ファイバ
の配列方向(Y軸方向)と平行な方向に並設されてい
る。
【0099】2本の移動側光ファイバ22の内、一方
は、固定側光ファイバの端面に向けて位置検出光のみを
投射すると共に固定側光ファイバ38の内部に形成され
た光回折格子39に入射してブラッグ反射された位置検
出光の反射光を受光する位置検出用の移動側光ファイバ
50(第1の移動側光導波路)である。位置検出光は、
固定側光ファイバ38の内部に形成された光回折格子3
9にてブラッグ反射される波長を有している。また、他
方は、光結合光のみを投射する光結合用の移動側光ファ
イバ49(第2の移動側光導波路)であり、光結合光
は、位置検出に用いられる固定側光ファイバに隣接する
別個の固定側光ファイバの端面に向けて投射される。光
結合光は、固定側光ファイバ38の内部に形成された光
回折格子39にてブラッグ反射されない波長を有するも
のである。
【0100】また、図12に示すように、位置検出用の
移動側光ファイバ50の基端部は、光カップラ51に接
続され、光カップラ51には、光アイソレータ52をも
った第1光ファイバ53を介して、固定側光ファイバ3
8の光回折格子39にてブラッグ反射される波長の位置
検出光を発する位置検出用光源54が接続されていると
共に、光アイソレータ55をもった第2光ファイバ56
を介して、固定側光ファイバ38の光回折格子39にて
ブラッグ反射される位置検出光の反射光量を測定するパ
ワーメータ57が接続されている。
【0101】光結合用の移動側光ファイバ49の基端部
は、光回折格子39にてブラッグ反射されない波長の光
結合光を発する光結合用光源58に接続されている。
【0102】上述のように、移動側光ファイバ22を位
置検出用の移動側光ファイバ50と光結合用の移動側光
ファイバ49とに分割したため、光結合光は、光カップ
ラ51を介さずに、光結合用の移動側光ファイバ58の
端面から固定側光ファイバ38の端面に向けて投射され
ることになる。このため、より強度の大きい光結合光が
固定側光ファイバ38に送り込まれる。
【0103】次に、移動側光ファイバ22の位置決め・
光結合作業について光スイッチの第1実施形態と相異す
る点を説明する。以下の説明において、位置検出される
固定側光ファイバ38のことを「被検出固定側光ファイ
バ38a」と呼び、移動側光ファイバ22と光結合され
る固定側光ファイバ38のことを「光結合固定側光ファ
イバ38b」と呼ぶ。
【0104】光スイッチの第1実施形態では、位置決め
作業にあたっては、1本の移動側光ファイバ22で所定
の固定側光ファイバ38の位置が検出されると同時に、
この移動側光ファイバ22は所定の固定側光ファイバ3
8に対向する位置に位置決めされる。光結合にあたって
は、同一の移動側光ファイバ22の端面から被検出固定
側光ファイバ38の端面に向けて光結合光が投射され
る。
【0105】これに対し、光スイッチの第2実施形態で
は、位置決め作業にあたっては、位置検出用の移動側光
ファイバ50で被検出固定側光ファイバ38aの位置が
検出される。このとき、互いに隣接する固定側光ファイ
バ38の間隔は、位置検出用の移動側光ファイバ50と
光結合用の移動側光ファイバ49との間の間隔と等しい
ため、光結合用の移動側光ファイバ49は、被検出固定
側光ファイバ38aに隣接する光結合固定側光ファイバ
38bに対向する位置に位置決めされる。光結合作業に
あたっては、光結合用の移動側光ファイバ49の端面か
ら光結合固定側光ファイバ38bの端面に向けて光結合
光が投射される。
【0106】なお、光スイッチの第2実施形態におい
て、光結合用の移動側光ファイバ49および位置検出用
の移動側光ファイバ50の位置関係は互いに逆であって
もよい。
【0107】また、光結合用の移動側光ファイバ50お
よび位置検出用の移動側光ファイバの間隔を、互いに隣
接する固定側光ファイバの間隔と等しくなるようにした
が、互いに隣接する固定側光ファイバの間隔の整数倍の
間隔とすることも可能である。
【0108】(光スイッチの第3実施形態)次に、光ス
イッチの第3実施形態について説明する。なお、光スイ
ッチの第1および第2実施形態と同一又は相当部分には
同一の符号を付し、同一又は相当部分の説明と重複する
説明については省略する。
【0109】図13において、上下、すなわちX軸方向
に配列されている固定側光ファイバアレイの内、上、す
なわちX座標軸の負側に配列されているものを第1ファ
イバアレイ59とする。第1ファイバアレイ59は斜線
で示されている。また、上下に配列されている固定側光
ファイバアレイの内、下、すなわちX座標軸の正側に配
列されているものを第2ファイバアレイ60とする。第
2ファイバアレイは斜線で示されていないものである。
第1ファイバアレイ59および第2ファイバアレイ60
は互いに一定の間隔を保ちながらそれぞれY軸方向に沿
って配列されている。
【0110】第1ファイバアレイ59の各固定側光ファ
イバ59a(以下、被検出固定側光ファイバ)の内部に
は光軸に対して直交して形成された第1光回折格子47
aのみが形成されている。また、第2ファイバアレイ6
0の各固定側光ファイバ59b(以下、光結合固定側光
ファイバ)の内部には、光回折格子39は形成されてい
ない。
【0111】また、被検出固定側光ファイバ59a(第
1の固定側光ファイバ),光結合固定側光ファイバ59
b(第2の固定側光ファイバ)の端面に対向するよう
に、2本の移動側光ファイバ22が可動ヘッド15に取
り付けられている。2本の移動側光ファイバ22は、可
動ヘッド15において、第1ファイバアレイ59および
第2ファイバアレイ60の間隔と同じ一定の間隔で、光
結合固定側光ファイバ60aと、この光結合固定側光フ
ァイバ60aに最も近接する被検出固定側光ファイバ5
9aとを結ぶ方向に並設されている。
【0112】2本の移動側光ファイバ22の内、X座標
軸の正側、すなわち角柱部材29側にあるものは、光結
合光のみを投射する光結合用の移動側光ファイバ49
(第2の移動側光導波路)である。光結合光の波長は、
任意の波長でよく、位置検出光の波長と同じ波長の光を
用いることも可能である。また、X座標軸の負側、すな
わち角柱部材29から離隔した位置にあるものは、位置
検出光のみを投射すると共に第1ファイバアレイ59の
被検出固定側光ファイバ59aの内部に形成された光回
折格子39に入射して反射された位置検出光の反射光を
受光する位置検出用の移動側光ファイバ50(第1の移
動側光導波路)である。位置検出光は、第1ファイバア
レイ59の被検出固定側光ファイバ59aの内部に形成
された光回折格子39にてブラッグ反射される波長を有
している。
【0113】なお、光スイッチの第3実施形態におい
て、可動ヘッド15において、光結合用の移動側光ファ
イバ49と、位置検出用の移動側光ファイバ50との位
置関係は互いに逆であってもよい。このように位置関係
を逆にさせた場合、位置決め・光結合作業を行うにあた
って、第1ファイバアレイ59と第2ファイバアレイ6
0との位置関係も逆にする必要がある。
【0114】また、光スイッチの第3実施形態において
は、光結合用の移動側光ファイバ49の基端部にのみ光
通信用の機器が接続されるため、第1および第2実施形
態のように、固定側光ファイバ38の基端部に接続され
た光通信用の機器において、位置検出光が、光通信用の
光信号と誤認されることがない。従って、高効率の光ス
イッチが可能となる。
【0115】次に、移動側光ファイバ22の位置決め・
光結合作業について光スイッチの第1実施形態と相異す
る点を説明する。
【0116】光スイッチの第1実施形態では、位置決め
作業にあたっては、1本の移動側光ファイバ22で被検
出固定側光ファイバ38aの位置が検出されると同時
に、この移動側光ファイバ22は被検出固定側光ファイ
バ38aに対向する位置に位置決めされる。光結合にあ
たっては、同一の移動側光ファイバ22の端面から被検
出固定側光ファイバ38aの端面に向けて光結合光が投
射される。
【0117】これに対し、光スイッチの第3実施形態で
は、位置決め作業にあたっては、位置検出用の移動側光
ファイバ22で被検出固定側光ファイバ59aの位置が
検出される。このとき、位置検出用の移動側光ファイバ
50と光結合用の移動側光ファイバ49とは、第1ファ
イバアレイ59および第2ファイバアレイ60の間隔と
等しく、さらに、被検出固定側光ファイバ59aと、こ
の被検出固定側光ファイバ59aに最も近接する光結合
固定側光ファイバ60aとを結ぶ方向と平行な方向に並
設されているため、光結合用の移動側光ファイバ49
は、被検出固定側光ファイバ59aに最も近接する光結
合固定側光ファイバ60aに対向する位置に位置決めさ
れる。光結合作業にあたっては、光結合用の移動側光フ
ァイバ49の端面から、光結合固定側光ファイバ60a
の端面に向けて光結合光が投射される。
【0118】なお、光スイッチの第1実施形態では、光
結合作業にあたって、位置検出用光源36を消灯させて
いたが、光スイッチの第3実施形態では、位置検出光が
投射される被検出固定側光ファイバ59aには、光通信
用の機器類は接続されていないため、位置検出用光源5
4は消灯される必要はない。
【0119】以上、本発明による光導波路の位置制御方
法と、この位置制御方法を用いた光スイッチの種々の実
施形態についてそれぞれ説明したが、本発明は、前述し
た各実施形態に限られない。
【0120】例えば、光スイッチの実施形態では、2次
元状に配列された固定側光ファイバ38が用いられてい
るが、1列に配列させたものであってもよい。また、1
本の固定側光ファイバ38のみを配置させたものであっ
てもよい。
【0121】さらに、光結合用光源は、1つ以上であれ
ばその数に限定されない。
【0122】さらにまた、光量測定手段としてパワーメ
ータ42,57を用いたが、これに限定されるものでは
ない。例えば、光電子増倍管であってもよい。
【0123】また、第1ファイバアレイ59と第2ファ
イバアレイ60とからなる1対のファイバアレイのみが
示されているが、複数対のファイバアレイがX軸方向に
向けて並べられてもよい。
【0124】さらに、移動手段11としての圧電アクチ
ュエータ27,30は、微動させることが可能であれ
ば、モータ等であってもよい。
【0125】また、上記光スイッチの実施形態におい
て、移動側光導波路として移動側光ファイバ22が用い
られたが、図14に示すような光学系により移動側光導
波路200を構成してもよい。
【0126】図14において、符号100で示すもの
は、任意の波長の光を発する光源であり、この光源の光
投射方向に対して対称に、回折格子101、ビームスプ
リッタ102、コリメータレンズ103および集光レン
ズ104が光源の側から順に配置されている。回折格子
101は、固定側光ファイバ38の内部に形成される第
1光導波路型回折格子47aと同じ周期間隔を有するも
のである。
【0127】また、集光レンズ104側からビームスプ
リッタ102に光が入射されると、ビームスプリッタ1
02にて光は反射されるが、この光の反射光の方向に
は、ビームスプリッタ102側から順に受光レンズ10
5、受光部106が配置されている。
【0128】一方、上記構成の移動側光導波路200
と、光導波路型回折格子47aを内蔵する固定側光ファ
イバ38とは互いに対向する位置関係に配置されてい
る。
【0129】上述した構成の移動側光導波路200にお
いて光源100から種々の波長を有する光を発すると、
この光は、回折格子101にて固定側光ファイバ38の
内部に形成される光導波路型回折格子47aにてブラッ
グ反射される特定の波長の位置検出光が選択される。こ
の位置検出光は、ビームスプリッタ102を通過して、
コリメータレンズ103にてほぼ平行にされ、集光レン
ズ104にて集光され、固定側光ファイバ38の端面に
向けて投射される。投射された位置検出光は、固定側光
ファイバ38の端面に入射され、固定側光ファイバ38
に内蔵された光導波路型回折格子47aに入射する。位
置検出光は、上述の位置制御方法において述べたよう
に、光導波路型回折格子47aにてブラッグ反射され、
この反射光は、固定側光ファイバ38の端面から出射さ
れ、移動側光導波路200の集光レンズ104に入射す
る。集光レンズ104に入射された反射光は、コリメー
タレンズ103を通過してビームスプリッタ102に入
射され、ビームスプリッタ102にて反射される。この
反射光は、受光レンズ105を通過して受光部106に
達し、反射光の光量が測定される。これ以降、移動側光
導波路200は、上述した位置制御方法と全く同様に制
御される。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光導波路
の位置制御方法によれば、移動側光導波路から固定側光
導波路の内部に位置検出光を入射させ、固定側光導波路
の内部に形成された光導波路型回折格子にてブラッグ反
射される位置検出光の反射光の反射光量を測定し、この
反射光量に基づいて、移動側光導波路及び位置決めすべ
き固定側光導波路のコアの中心軸線同士を精度良く一致
させることができるため、光スイッチを精度良く行うこ
とができる。
【0131】また、光導波路の位置制御方法を用いた光
スイッチでは、移動側光導波路から固定側光導波路の内
部に位置検出光を入射させ、固定側光導波路に内蔵され
た光導波路型回折格子にてブラッグ反射される位置検出
光の反射光を検出する方式を採用しているため、複数の
光量測定手段を必要とせず、移動側光導波路に1つの光
量測定手段を取り付けるだけで済む。従って、光スイッ
チを安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光導波路の位置制御方法の概念を
示す概略図である。
【図2】第1実施形態の光スイッチの平面図である。
【図3】移動側光ファイバの基端部に接続された光源お
よび光量測定手段の構成を示す概略図である。
【図4】パワーメータにて測定される反射光の反射光量
を測定・制御する電気回路の構成を示す概略図である。
【図5】第1実施形態の光スイッチの主要部を示す斜視
図である。
【図6】固定側光ファイバの中心軸線方向の断面図であ
る。
【図7】光スイッチにおける位置決め・光結合作業の流
れを示すフローチャートである。
【図8】移動側光ファイバの中心軸線の位置に対する反
射光の反射光量の出力信号を示すグラフ図である。
【図9】本発明の位置制御方法を利用した粗動位置決め
作業の流れを示すフローチャートである。
【図10】移動側光ファイバの中心軸線の位置に対する
反射光の比較出力信号を示すグラフ図である。
【図11】第2実施形態の光スイッチの主要部を示す斜
視図である。
【図12】第2および第3実施形態の光スイッチにおけ
る移動側光ファイバの基端部に接続された光源および光
量測定手段の構成を示す概略図である。
【図13】第3実施形態の光スイッチの主要部を示す斜
視図である。
【図14】移動側光導波路の変形例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1,38…固定側光ファイバ、11〜30…移動手段、
22,200…移動側光導波路(移動側光ファイバ)、
38a…被検出固定側光ファイバ(第1の固定側光ファ
イバ)、38b…光結合固定側光ファイバ(第2の固定
側光ファイバ)、39…光導波路型回折格子、42,5
7…光量測定手段(パワーメータ)、45…制御部(動
作制御回路)、47a…第1光導波路型回折格子、47
b…第2光導波路型回折格子、49…第2移動側光導波
路(光結合用の移動側光ファイバ)、50…第1移動側
光導波路(位置検出用の移動側光ファイバ)、59a…
第1の固定側光ファイバ(被検出固定側光ファイバ)、
60a…第2の固定側光ファイバ(光結合固定側光ファ
イバ)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側光導波路に対向する移動側光導波
    路の位置を制御する光導波路の位置制御方法において、 光導波路型回折格子を内蔵する前記固定側光導波路に前
    記移動側光導波路を対向させ、この移動側光導波路を前
    記固定側光導波路の端面に沿って移動させると共に、前
    記移動側光導波路から前記固定側光導波路の端面に向け
    て、前記光導波路型回折格子にてブラッグ反射される波
    長の位置検出光を投射し、前記固定側光導波路の前記光
    導波路型回折格子にてブラッグ反射された前記位置検出
    光の反射光を前記移動側光導波路にて受光し、受光した
    前記反射光の反射光量を測定し、前記反射光の反射光量
    に基づいて前記移動側光導波路の位置を制御することを
    特徴とする光導波路の位置制御方法。
  2. 【請求項2】 固定側光導波路に対向する移動側光導波
    路の位置を制御することにより、前記固定側光導波路と
    前記移動側光導波路とを突き合せて光結合させる光スイ
    ッチにおいて、 前記固定側光導波路には光導波路型回折格子を内蔵する
    と共に、 前記移動側光導波路は、前記固定側光導波路に対向され
    て、前記固定側光導波路の端面に向けて前記光導波路型
    回折格子にてブラッグ反射される波長の位置検出光と前
    記光導波路型回折格子にてブラッグ反射されない波長の
    光結合光とを選択的に投射すると共に、前記固定側光導
    波路の前記光導波路型回折格子にてブラッグ反射される
    前記位置検出光の反射光を受光するよう構成し、 前記移動側光導波路にて受光した前記位置検出光の反射
    光の反射光量を測定する光量測定手段と、 前記移動側光導波路を前記固定側光導波路の端面に沿っ
    て移動させる移動手段と、 前記反射光の反射光量に基づいて前記移動手段を制御す
    る制御手段と、を更に備えたことを特徴とする光スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記移動側光導波路を、所定方向に配列
    された前記固定側光導波路の第1の固定側光導波路の端
    面に向けて前記位置検出光を投射すると共に前記第1の
    固定側光導波路の前記光導波路型回折格子にてブラッグ
    反射される前記位置検出光の反射光を受光する第1の移
    動側光導波路と、前記固定側光導波路の第2の固定側光
    導波路の端面に向けて前記光結合光を投射する第2の移
    動側光導波路とに分割し、 前記第1の移動側光導波路と前記第2の移動側光導波路
    とを、前記第1の固定側光導波路と前記第2の固定側光
    導波路との間隔とほぼ等しい間隔で前記固定側光導波路
    の配列方向と平行な方向に配置したことを特徴とする請
    求項2記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記固定側光導波路を、前記光導波路型
    回折格子を内蔵する第1の固定側光導波路と前記光導波
    路型回折格子を内蔵しない第2の固定側光導波路とから
    構成し、 前記移動側光導波路を、前記第1の固定側光導波路の端
    面に向けて前記位置検出光を投射すると共に前記第1の
    固定側光導波路の前記光導波路型回折格子にてブラッグ
    反射される前記位置検出光の反射光を受光する第1の移
    動側光導波路と、前記第2の固定側光導波路の端面に向
    けて前記光結合光を投射する第2の移動側光導波路とに
    分割し、 前記第1の移動側光導波路と前記第2の移動側光導波路
    とを、前記第1の固定側光導波路と前記第2の固定側光
    導波路との間隔とほぼ等しい間隔で前記第1の固定側光
    導波路と前記第2の固定側光導波路とを結ぶ方向と平行
    な方向に配置したことを特徴とする請求項2記載の光ス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 前記固定側光導波路の内部において、前
    記光導波路型回折格子を、光軸に対して直交する第1の
    光導波路型回折格子と、光軸に対して斜めの角度を有す
    る第2の光導波路型回折格子とから構成し、前記第2の
    光導波路型回折格子を前記第1の光導波路型回折格子の
    後方に配置したことを特徴とする請求項2又は3記載の
    光スイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002502052A (ja) * 1998-01-29 2002-01-22 イー−テック ダイナミクス, インコーポレイテッド 小型1×n電気機械的光スイッチ
JP2010014940A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Fujikura Ltd 光スイッチ

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