JPH09165732A - シート敷設工法およびシート敷設装置 - Google Patents

シート敷設工法およびシート敷設装置

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JPH09165732A
JPH09165732A JP7348733A JP34873395A JPH09165732A JP H09165732 A JPH09165732 A JP H09165732A JP 7348733 A JP7348733 A JP 7348733A JP 34873395 A JP34873395 A JP 34873395A JP H09165732 A JPH09165732 A JP H09165732A
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sheet
laying
roll
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hanger
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Kenichi Tanaka
健一 田中
Tetsuo Matsuzaki
哲夫 松崎
Keita Tomizawa
桂太 富沢
Eiichi Makino
栄一 牧野
Seiichi Goto
聖一 後藤
Kenji Morita
研志 森田
Atsushi Sugimoto
篤史 杉本
Yoshio Nishino
好生 西野
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Shibata Industrial Co Ltd
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Toyo Construction Co Ltd
Shibata Industrial Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不陸の大きいシート敷設面にも確実にかつ簡
単に防砂シートを敷設できるようにし、大水深域への適
用を可能にする。 【解決手段】 捨石マウンド2上にケーソン3を連続に
据付けて埋立護岸1を形成した後、捨石マウント2の法
面2bに防砂シート4を敷設するに際し、ウエイトチェ
ーン7を載せた防砂シート4を巻いたシートロール10
を作業船12上のクレーン13に吊具11を介して吊下
支持し、GPS受信アンテナ23から取込んだGPS信
号と、吊具11および作業船12に設けた超音波発信機
19および超音波受信機20間で授受される超音波信号
とにより吊具11の位置を確認しながら、吊具11を捨
石マウント2の法面2bに沿って移動させ、シートロー
ル10から防砂シート4を繰出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋立護岸や防波堤
などの基礎を通して土砂が漏出するのを防止する防砂シ
ートを敷設するための工法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば海洋の埋立に際しては、一般に海
底に造成した基礎マウンド上にケーソンを連続に据付け
て護岸となし、この護岸で囲んだ内側海域(内海)に土
砂を投棄して順次海水と置換していく工法を採用してい
る。このような埋立工法において、前記基礎マウンド
は、海底に砕石等を投棄して造成した、いわゆる捨石マ
ウンドからなることが多く、このような捨石マウンド
は、一種の透過構造となっているため、単に内海に埋立
土砂を投棄した場合は、潮位の干満等で発生する海水の
流れにより埋立土砂が捨石層を通して内海から外海へ漏
出することになる。そこで従来は、捨石マウンドの内海
側の面特に法面に防砂シートを敷設し、この防砂シート
上に埋立土砂を投棄するようにしていた。なお、捨石マ
ウンドは防波堤の構築に際しても利用されるが、例えば
砂地盤に捨石マウンドを造成した場合は、下層の砂が前
記同様に捨石層を通して漏出するので、この場合も事前
に捨石マウンドの造成予定地に防砂シートを敷設する必
要がある。
【0003】ところで従来、上記防砂シートの敷設は、
一般には防砂シートをフロートを用いて水面上に浮かべ
て拡げた後、フロートを取除いてシート自体の重さまた
は載荷重により沈める方法が採用されているが、気泡な
どの影響もあって水中に一様に沈めることが極めて困難
で、施工能率も劣るという問題があった。
【0004】そこで最近は、防砂シートを軸部材にロー
ル状に巻取ってなるシートロールをクレーンで吊って水
底に降ろし、捨石マウンドの法面の傾斜またはクレーン
の動きを利用してシートロールを転がしながら敷設する
工法を採用することが多くなっている(例えば特開平7
−127034号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ートロールを利用する工法によれば、シートロールを一
定方向へ円滑に転がすのが困難であるため、潜水士の援
助が必要であり、その上、敷設面の不陸が大きい場合に
はシートロールが転がらないため、例えばシート敷設面
としての捨石マウンドの法面を事前に潜水士により均す
均し作業が必要となり、何れにしろ、面倒な潜水作業が
必要となって、水深20mを越えるような大水深域への
適用は、実質断念せざるを得ない状況にあった。
【0006】なお、従来汎用の防砂シートは、伸張特性
が小さい(伸び20〜30%)ため、これを不陸の大き
いシート敷設面に敷設すると、その後の埋立土砂の上載
荷重で伸び限界を越えて破断してしまい、この面からも
前記した均し作業は必要となっていたが、最近は、防砂
シートとして高伸張特性(伸び50%以上)を有するシ
ートを用いることにより、不陸の大きい面に直接敷設し
ても前記した破断が発生しないようにし、もって捨石の
均し作業を不要にする工法の開発も進められている。し
かし、不陸が大きいと、上記したようにシートロールが
転がらないため、防砂シートの敷設は実質不可能とな
り、せっかくの工法を生かすことができないという問題
もあった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、不陸の大きいシ
ート敷設面にも確実にかつ簡単に防砂シートを敷設する
ことができるようにし、もって捨石均しなどの特別の潜
水作業を不要にして大水深域への適用を可能にするシー
ト敷設工法およびシート敷設装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るシート敷設工法は、軸部材に防砂シー
トをロール状に巻取ってなるシートロールを吊具に回動
自在に支持させ、前記吊具を作業船上の作業機械により
水中に降ろした後、グローバルポジショニングシステム
(GPS)および超音波測量システムにより前記吊具の
位置を作業船上で確認しながら、該吊具をシート敷設面
に沿って移動させて、前記シートロールから防砂シート
を繰出すようにしたことを特徴とする。
【0009】上記のように構成したシート敷設工法によ
れば、GPSにより作業船の位置を求めると共に、超音
波測量システムにより作業船と吊具との相対位置を求め
ることで、シートロールを吊る吊具の絶対位置を高精度
に求めることができ、したがって、事前にシート敷設面
の形状を把握しておけば、そのシート敷設面に対して吊
具の位置を確認しながら該吊具をシート敷設面に沿って
正確に移動させることができ、不陸の大きさに影響され
ることなく防砂シートを敷設できる。
【0010】本発明の工法において、上記陸上の既知点
に設置したGPS固定局で受信したデータに基いて、吊
具の位置データを補正することでより正確に吊具を位置
を求めることができるようになる。また本工法は、吊具
の位置を作業船上のモニターで確認しながら、遠隔操作
で作業機械および作業船の動きを制御して、吊具をシー
ト敷設面に沿って移動させるようにすることができ、こ
の場合は、リアルタイムに施工管理できる。
【0011】本工法で用いる防砂シートの種類は任意で
あるが、不陸の大きい(±70cm)シート敷設面に直接
敷設しても破断の心配がないところから、高伸張特性
(伸び50%以上)を有する高伸度シートを用いるのが
望ましい。また、この防砂シートには、シート重量を増
すためのウエイト部材を添設しておくのが望ましい。
【0012】上記シート敷設工法を実施するための装置
は、防砂シートをロール状に巻取った軸部材を回動自在
に支持する吊具と、該吊具を吊下支持するクレーンを載
せた作業船と、GPSおよび超音波測量システムにより
前記吊具の位置を求める位置出し手段と、前記位置出し
手段にて求めた前記吊具の位置データを表示する表示器
とを備えていることを特徴とする。
【0013】上記吊具は、クレーンの吊ワイヤが掛けら
れるフックを有する長尺の本体フレームと、該本体フレ
ームの両端部に回動可能に設けられた回転軸とを備え、
前記回転軸に、防砂シートを巻取った軸部材の両端を脱
着可能に連結される構成とすることができる。この場
合、吊具には、回転軸が必要以上に回転しないようにそ
の回転速度を制御する制動手段を設けるようにするのが
望ましい。また、本装置は、前記吊具に、その回転軸の
回転量を検出する回転量検出器を設け、作業船に前記回
転量検出結果に基いて制動手段の作動を制御する制御手
段をさらに設ける構成とすることができ、この場合は、
防砂シートの繰出量を正確に制御することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0015】図1は、本発明に係るシート敷設工法の全
体的な実施状況を示したものである。同図において、1
は、埋立予定海域(内海)Aを外海Bから仕切る埋立護
岸で、海底地盤上に造成した捨石マウンド2とこの捨石
マウンド2の頂部2aに連続して据付けたケーソン3と
からなっている。本工法は、この埋立護岸1を構成する
捨石マウンド2の天端2aの一部とこの天端2aから続
く法面2bに防砂シート4を自動的に敷設するもので、
捨石マウンド2の上面(シート敷設面)は、ここでは特
別の均しを行うことなく仕上げられて、図2に示すよう
に大きな不陸H(±70cm程度)を有する状態となって
いる。
【0016】一方、ここで敷設する防砂シート4として
は、高伸張特性を有する高伸張シートを用いている。こ
の高伸張シートは、ポリエステル系の合成繊維により
縦、横両方向共に高い伸びを有するように作製された織
布または不織布からなり、例えばシバタ工業社からSD
−600の商品名で市販されている。このSD−600
シートは、約110%の伸び特性を有しているため、上
記した大きな不陸H(±70cm)を有する捨石マウンド
2上に敷設した後、この上に埋立土砂を投棄すると、図
3に示すように防砂シート4が埋立土砂5の重量を受け
て、捨石マウンド2の凹部6内に伸張してその凹部底に
張付くようになり、したがって防砂シート4は上載荷重
によって破断することはなくなる。
【0017】本実施の形態において、上記防砂シート4
には、図4および5に示すように、シート重量を増すた
めのウエイトチェーン(ウエイト部材)7を取付けてい
る。このウエイトチェーン7は、防砂シート4の一面に
格子状をなすように縦横に載置されると共に、それらの
交差部が結束ワイヤ8により防砂シート4に結合されて
いる。このウエイトチェーン7を付設した防砂シート4
は、後述する軸部材9(図8、9)にロール状に巻取ら
れてシートロール10として供されるようになってい
る。なお、防砂シート4は、一例として幅W10〜15
m、長さ20〜30mの大きさを有し、ウエイトチェー
ン7は、前記した大きさの防砂シート4に対して一例と
して1.5〜3mのピッチPで配列されている。
【0018】本シート敷設工法においては、上記シート
ロール10を後述する吊具11に回動自在に支持させる
と共に、上記埋立護岸1にて囲まれた内海Bに浮かべた
作業船12上のクレーン13から延ばした吊ワイヤ14
に前記吊具11を吊下支持させ、クレーン13の動きで
吊具11と共にシートロール10を水中に降ろす。作業
船12は、図1に示すようにケーソン3およびアンカー
(図示略)に一端を固定したロープ15の他端をウイン
チ16に巻取らせることにより、その位置が任意に変更
されるようになっている。しかして、この作業船12か
ら水中に降ろした吊具11の位置すなわちシートロール
10の位置を検出するため、本実施の形態では、次のよ
うな位置出し手段を用いている。
【0019】すなわち、この位置出し手段は、グローバ
ルポジショニングシステム(GPS)および超音波測量
システムを含むもので、図6および7に示すように、作
業船12上に設置したGPS移動局17と、陸上の既知
点に設置したGPS固定局18と、吊具11に設けた2
つの超音波送信機19と、作業船12に設けた3つの超
音波受信機20と、演算処理装置21とを備えている。
GPS移動局17およびGPS固定局18のそれぞれに
は、少なくとも4個の衛星22から発信されたGPS信
号を受取るGPS受信アンテナ23、24を有するGP
S受信機25、26が設けられている。また、GPS固
定局18内にはGPS受信機26で受けた信号を無線送
信する無線送信機27が、GPS移動局17には前記無
線送信機27から送信された信号を受信する無線受信機
28がそれぞれ設けられている。
【0020】演算処理装置21は、前記GPS移動局1
7内のGPS受信機25から取込んだ信号に基いて作業
船12の現在位置を演算する機能を有している。この場
合、衛星22から送られた信号により演算した値は多少
の誤差を含んでおり、そこで、既知点であるGPS固定
局18内のGPS受信機26で受けたGPS信号を無線
送・受信機27、28を経て演算処理装置21へ送り、
前記した作業船12の現在位置を補正する。このように
して得られた作業船12の位置精度は±2cmの範囲とな
る。演算処理装置21はまた、超音波発信機19に信号
線31(図7)を介して発信タイミングを指示すると共
に、超音波受信機20から信号を受けとって作業船12
と吊具11との相対距離を求める機能を有している。そ
して、演算処理装置21は、前記のようにして求めた作
業船12の現在位置、および作業船12と吊具11との
相対距離から吊具11の位置(絶対位置)を演算し、そ
の結果をCRTやプリンタなどを含む表示器29へ出力
する。なお、作業船12には、船の向きを検出するジャ
イロスコープ30と船の前後、左右の傾きを検出するト
リムヒール計31とが設置されており、演算処置装置2
1は、これらからの信号に基いて演算結果を補正し、そ
の補正した位置データを表示器29へ送出するようにな
っている。
【0021】ここで、上記吊具11は、図8〜11に示
すように、クレーン13の吊ワイヤ14が掛けられるフ
ック32を有する長尺の本体フレーム33と、この本体
フレーム33の両端部に対向して設けられ、前記シート
ロール10の軸部材9を回動自在に支持する支持ユニッ
ト34、35とから概略構成されている。各支持ユニッ
ト34、35は、本体フレーム33の下面に該本体フレ
ーム33と直交する方向へ延ばして固定された支持フレ
ーム36と、この支持フレーム36の下面から垂直に立
下げた左右一対の支持脚37と、この支持脚37の間に
配置され該支持脚37に対して継手部38を介して連結
された二枚板からなるローラフレーム39と、このロー
ラフレーム39に同心円上に配列して取付けた複数のロ
ーラ40と、この複数のローラ40に回動自在に支持さ
れた回転軸41とを備えている。
【0022】ローラフレーム39は、図12に示すよう
に八角形をなし、その中央に前記回転軸41を挿通させ
るための円形孔39aを設けると共に、その孔39aの
周りに前記ローラ40を取付けるための取付孔39bを
複数(ここでは8つ)設けている。前記取付孔39b
は、同図に良く示されるように下側に多数(ここでは6
つ)が偏位するように設けられており、したがってロー
ラ40は下側に多数が偏位するようにローラフレーム3
9に取付けられることになる。これは、重量物であるシ
ートロール10をより安定して支持できるようにするた
めである。また、ローラ40は、図13に示すように環
状溝40aを有する溝付ローラとして構成されており、
その軸孔40bの両端部には軸受42が嵌入されてい
る。軸受42は、ローラ40の端面にボルトにより固定
した板体43により抜止めされており、この軸受42内
を挿通させた軸(図示略)が前記ローラフレーム39の
取付孔39bに圧入されるようになる。
【0023】一方、回転軸41は、図14に示すよう
に、その一端に前記シートロール10の軸部材9の端部
フランジ9a(図9)と結合されるフランジ44を有す
ると共に、その軸方向中間の外周に前記ローラ40の環
状溝40aに嵌合可能な環状レール45を有している。
回転軸41は、対向する支持ユニット34と35の間
で、そのフランジ44を相互に対向させて各ローラフレ
ーム39に取付けられている。シートロール10は、図
9に良く示されるようにその軸部材9の端部フランジ9
aを回転軸41のフランジ44に合せてボルト(図示
略)で連結されることにより、2つの回転軸41の間に
挟持される。
【0024】本実施の形態において一方の支持ユニット
35は、スライドユニット46を介して本体フレーム3
3に吊下支持されている。このスライドユニット46
は、図9および11に良く示されるように、支持フレー
ム36の上面に固定され本体フレーム33の下フランジ
33aに摺動自在に嵌装されたスライド板47と、本体
フレーム33のウエブ33bを挟む位置で前記スライド
板47の上面に一体に設けられたラック48と、本体フ
レーム33のウエブ33bを貫通させた軸49の両端部
に前記ラック48に噛合可能に取付けられたピニオン5
0とからなっている。
【0025】上記ピニオン50の軸49の両端部は角形
(例えば四角形)に形成されており、一方、その角形の
端部に係合可能なソケット部51aを先端に有するL字
形の操作アーム51(図9、11)が用意される。本体
フレーム33の両側のうち、操作し易い側から操作アー
ム51を延ばして、そのソケット部51aを軸49に係
合させ、ピニオン50を回転させると、その回転運動が
ラック48を介してスライド板47の直線運動に変換さ
れる。すなわち、スライドユニット46を操作して両支
持ユニット34と35の間隔を調整することにより、シ
ートロール10の軸部材9の長さのバラツキを吸収する
ことができ、両回転軸41の間にシートロール45を確
実に支持することが可能になる。
【0026】また、一方の支持ユニット35側には、回
転軸41の回転速度を制御する制動ユニット52が配設
されている。この制動ユニット52は、図11に良く示
されるように、回転軸41の他端に取付けたリング状円
板53とこの円板53の外周面に押圧される一対のシュ
ー54とを備えている。シュー54は、ローラフレーム
39にピン55を用いて揺動可能に取付けられた一対の
揺動アーム56、57の下端部にそれぞれ設けられてい
る。一対の揺動アーム56、57は、同期バー58によ
り連結されて相互に開閉動作するようになっており、そ
の一方の揺動アーム57がローラフレーム39に取付け
たシリンダ59の出力軸に作動連結されている。そし
て、一対の揺動アーム56、57は、シリンダ59の伸
張に応じてシュー54側を閉じるように動作し、シュー
54を円板53の外周面に押付けて回転軸41を制動す
る。また、他方の揺動アーム55の基端とローラフレー
ム39との間にはばね60が介装されており、一対の揺
動アーム56、57は、このばね60の付勢力で、常時
はシュー54側を開放する方向へ動作するようになって
いる。
【0027】上記制動ユニット52は、例えば他方の支
持ユニット34側に例示したディスクブレーキ61に代
えることができる。このディスクブレーキ61は、図
9、10に良く示されるように、対向ピストン型として
構成されたもので、支持ユニット34内のローラフレー
ム39に取付けられて、回転軸41の他端に取付けたデ
ィスク62を挟持し、所定の制動力を発生する。
【0028】なお、この吊具11の本体フレーム33の
両端部には、水中カメラ63が取付けられている。ま
た、一方の支持ユニット35のローラフレーム39に
は、回転軸41の周面に所定のピッチで突設したドグ6
4を検知して回転軸41の回転量を検出する回転量検出
器65と、治具11とシート敷設面との間の距離を測定
する超音波測深機66とが取付けられている(図9)。
【0029】上記吊具11にシートロール10を支持さ
せるに際しては、図15、16に示すように、シートロ
ール10の軸部材9を両持ちで支持する一対のロール支
持台70を用意し、これを作業船12上に所定の間隔で
設置する。このロール支持台70は、左右一対の支柱7
1の上端に、上面にV字形溝72を形成する支持ブロッ
ク73を取付けたもので、そのV字形溝72にシートロ
ール10の軸部材9を載せることにより、シートロール
10を安定支持できるようになっている。そして、この
ロール支持台70に支持したシートロール10に対し
て、クレーン13に吊った吊具1を接近させ、その両端
の支持ユニット34、35内の回転軸41の間に軸部材
9を位置させ、回転軸41のフランジ44と軸部材9の
端部フランジ9aとを合せてボルトで締結すれば、吊具
11に対してシートロール10を簡単に一体化できるよ
うになる。なおこの時、シートロール10の軸部材9の
長さに合せてスライドユニット46の作動により一方の
支持ユニット35を移動させることはいうまでもない。
【0030】一方、上記のように吊具11にシートロー
ル10を支持させた後は、この吊具11を図17、18
に示す吊具支持台75に載せ、施工開始を待つようにす
るのが望ましい。この吊具支持台75は、吊具11の支
持ユニット34、35を構成する支持フレーム36の両
端部が載置される支承部76を上端に有する左右一対の
支柱77を備えている。この場合、左右一対の支柱77
は、ローラフレーム39や回転軸41を含む支持ユニッ
ト34、35の主要部と干渉しないように十分な間隔を
とるように設置する。
【0031】防砂シート4の敷設に際しては、予め防砂
シート4を敷設すべき捨石マウンドの法面2bの上面形
状を測定してこれを前記演算処理装置21の記憶部(図
示略)に記憶させると共に、表示器29のCRTにその
表面軌跡を表示させる。そして、護岸1で囲まれた内海
Aに浮かべた作業船12を捨石マウンド2の法面2bに
近接する適当場所に係留する。次に、予めシートロール
10を支持し上記吊具支持台75(図17、18)上に
載置された吊具11をクレーン13から延ばした吊ワイ
ヤ13に吊り、先ず捨石マウンド2の天端2aの直上位
置まで吊具11を下げ、シートロール10の一端から防
砂シート4をわずか引出して、重錘やワイヤなどの適宜
の固定手段でその端部を天端2aに固定する。
【0032】そして、前記GPSおよび超音波測量シス
テムを含む位置出し手段により吊具11の位置を割出
し、吊具11の位置を表示器29のCRT内で追いなが
ら、吊具11を捨石マウンド2の法面2bに沿って移動
させる。これにより、シートロール10から防砂シート
4が次第に引出され、該法面2bに敷設される。この
時、回転軸41の回転量を回転量検出器65により検出
し、その検出結果に基いて回転軸41が必要以上に回転
しないように、すなわち防砂シート4の繰出量が適正に
なるように、制動ユニット52のシリンダ59またはデ
ィスクブレーキ61に供給する油圧を制御する。また、
吊具11に設けた水中カメラ63で敷設状態を監視する
と共に、吊具11に設けた超音波測深機66により吊具
11と法面2bとの間の距離を確認し、異常があれば、
直ちに作業を停止する。
【0033】このように、防砂シート4は、捨石マウン
ド2の大きな不陸H(図2)を乗り越えてその法面2b
に一様に敷設される。そして、シートロール10に巻取
った防砂シート4の全量を敷設したら、吊具11を作業
船12上に上げ、ロール支持台70(図15、16)上
に軸部材9を切離した後、吊具支持台75に事前にセッ
トされたシートロール10を吊具11に支持し、上記し
た要領で、先に敷設した防砂シート4に所定量ラップさ
せ(ラップ代は2〜3m程度)、次の防砂シート4を敷
設し、これを順次繰返して、捨石マウンド2の天端2a
および法面2bの全面に防砂シート4を敷設する。
【0034】なお、防砂シート4の敷設後は、例えば図
19に示すようにナローマルチビームソナー80を利用
して防砂シート4の上面を走査し、図20に示すように
防砂シート4上のウエイトチェーン7の模様から出来形
管理をするのが望ましい。この場合、ナローマルチビー
ムソナー80の使用周波数は、一例として455kHz程
度が選択され、またビーム角度θとしては1.5度程度
が、走査範囲αとして90度が選択される。
【0035】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るシート敷設工法および装置によれば、不陸の大きい
シート敷設面にも確実にかつ簡単に防砂シートを敷設す
ることができるので、捨石均しなどの特別の潜水作業が
不要になり、大水深域に適用して好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート敷設工法の実施状況を示す
斜視図である。
【図2】本シート敷設工法における防砂シートの敷設状
態を模式的に示す断面図である。
【図3】本シート敷設工法で用いる防砂シートの変形状
態を模式的に示す断面図である。
【図4】本シート敷設工法で用いる防砂シートとこの上
に付設するウエイトチェーンの配置状態を模式的に示す
平面図である。
【図5】防砂シートに対するウエイトチェーンの取付状
態を示す斜視図である。
【図6】本シート敷設工法における位置出し手段を模式
的に示す斜視図である。
【図7】位置出し手段の構造を示すブロックである。
【図8】本シート敷設装置の吊具の全体構造を示す正面
図である。
【図9】吊具の要部を一部開放して示す正面図である。
【図10】吊具の要部を拡大して示す片側の側面図であ
る。
【図11】吊具の要部を拡大して示す反対側の側面図で
ある。
【図12】吊具の一部であるローラフレームの形状を示
す正面図である。
【図13】吊具の一部であるローラの構造を示す断面図
である。
【図14】吊具の一部である回転軸の構造を示す断面図
である。
【図15】シートロールを支持するロール支持台の構造
を示す正面図である。
【図16】シートロールを支持するロール支持台の構造
を示す側面図である。
【図17】吊具を支持する吊具支持台の構造を示す正面
図である。
【図18】吊具を支持する吊具支持台の構造を示す側面
図である。
【図19】出来形管理に用いるナローマルチビームソナ
ーとその使用態様を示す模式図である。
【図20】出来形管理の適用対象であるウエイトチェー
ンの状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 埋立護岸 2 捨石マウンド 3 ケーソン 4 防砂シート 8 ウエイトチェーン(ウエイト部材) 9 軸部材 10 シートロール 11 吊具 12 作業船 13 クレーン(作業機械) 16 ウインチ 17 GPS移動局 18 GPS固定局 19 超音波発信機 20 超音波受信機 21 演算処理装置 23 GPS受信アンテナ 24 GPS受信アンテナ 27 無線送信機 28 無線受信機 29 表示器 33 本体フレーム 34 支持ユニット 35 支持ユニット 41 回転軸 52 制動ユニット 61 ディスクブレーキ 65 回転量検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富沢 桂太 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 牧野 栄一 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 後藤 聖一 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 森田 研志 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 杉本 篤史 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 西野 好生 兵庫県明石市魚住町中尾1058番地 シバタ 工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材に防砂シートをロール状に巻取っ
    てなるシートロールを吊具に回動自在に支持させ、前記
    吊具を作業船上の作業機械により水中に降ろした後、グ
    ローバルポジショニングシステム(GPS)および超音
    波測量システムにより前記吊具の位置を作業船上で確認
    しながら、該吊具をシート敷設面に沿って移動させて、
    前記シートロールから防砂シートを繰出すことを特徴と
    するシート敷設工法。
  2. 【請求項2】 陸上の既知点に設置したGPS固定局で
    受信したデータに基いて、吊具の位置データを補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート敷設工法。
  3. 【請求項3】 吊具の位置を作業船上のモニターで確認
    しながら、遠隔操作で作業機械および作業船の動きを制
    御して、吊具をシート敷設面に沿って移動させることを
    特徴とする請求項1に記載のシート敷設工法。
  4. 【請求項4】 防砂シートとして、高伸張特性を有する
    シートを用いることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト敷設工法。
  5. 【請求項5】 防砂シートに、シート重量を増すための
    ウエイト部材を添設したことを特徴とする請求項1また
    は4に記載のシート敷設工法。
  6. 【請求項6】 防砂シートをロール状に巻取った軸部材
    を回動自在に支持する吊具と、該吊具を吊下支持するク
    レーンを載せた作業船と、GPSおよび超音波測量シス
    テムにより前記吊具の位置を求める位置出し手段と、前
    記位置出し手段にて求めた前記吊具の位置データを表示
    する表示器とを備えていることを特徴とするシート敷設
    装置。
  7. 【請求項7】 吊具が、クレーンの吊ワイヤが掛けられ
    るフックを有する長尺の本体フレームと、該本体フレー
    ムの両端部に回動可能に設けられた回転軸とを備え、前
    記回転軸に、防砂シートを巻取った軸部材の両端を脱着
    可能に連結することを特徴とする請求項6に記載のシー
    ト敷設装置。
  8. 【請求項8】 吊具が、回転軸の回転速度を制御する制
    動手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の
    シート敷設装置。
  9. 【請求項9】 吊具に、その回転軸の回転量を検出する
    回転量検出器を設け、作業船に前記回転量検出結果に基
    いて制動手段の作動を制御する制御手段をさらに設けた
    ことを特徴とする請求項6、7または8に記載のシート
    敷設装置。
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