JPH0916526A - データ処理システム - Google Patents
データ処理システムInfo
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- JPH0916526A JPH0916526A JP16750695A JP16750695A JPH0916526A JP H0916526 A JPH0916526 A JP H0916526A JP 16750695 A JP16750695 A JP 16750695A JP 16750695 A JP16750695 A JP 16750695A JP H0916526 A JPH0916526 A JP H0916526A
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- Japan
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- coupling mechanism
- processor
- instruction
- storage device
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 複数のプロセッササブシステムと結合機構と
を有するマルチプロセッサシステムにおいて、共有記憶
装置を介して複数のプロセッサが接続されたマルチプロ
セッサシステムと同等のプロセッサ間の通信機能を仮想
的に実現する。 【解決手段】 マルチプロセッサシステムは、複数のプ
ロセッササブシステム1、2と結合機構3とにより構成
される。各プロセッササブシステムは、複数の命令プロ
セッサ、システムコントローラ、主記憶装置、入出力プ
ロセッサにより構成される。結合機構3は、複数の命令
プロセッサ、システムコントローラ、主記憶装置、拡張
記憶からなる。拡張記憶20は、共有記憶装置(独立型
ES)として使用できる。プロセッササブシステム上の
OSから、従来からある共有記憶装置へのアクセス機能
及びプロセッサ間通信機能を行う命令が発行されると、
センドメッセージ命令に置き換えられ、結合機構3はそ
の命令の要求に応じた処理を行う。
を有するマルチプロセッサシステムにおいて、共有記憶
装置を介して複数のプロセッサが接続されたマルチプロ
セッサシステムと同等のプロセッサ間の通信機能を仮想
的に実現する。 【解決手段】 マルチプロセッサシステムは、複数のプ
ロセッササブシステム1、2と結合機構3とにより構成
される。各プロセッササブシステムは、複数の命令プロ
セッサ、システムコントローラ、主記憶装置、入出力プ
ロセッサにより構成される。結合機構3は、複数の命令
プロセッサ、システムコントローラ、主記憶装置、拡張
記憶からなる。拡張記憶20は、共有記憶装置(独立型
ES)として使用できる。プロセッササブシステム上の
OSから、従来からある共有記憶装置へのアクセス機能
及びプロセッサ間通信機能を行う命令が発行されると、
センドメッセージ命令に置き換えられ、結合機構3はそ
の命令の要求に応じた処理を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主記憶装置及び該主記
憶装置に接続され命令を実行する少なくとも1つの中央
演算処理装置からなるプロセッササブシステムの複数組
と、結合機構とを備えるマルチプロセッサ構成のデータ
処理システムに係り、特に、結合機構に共有記憶装置の
機能を実現させることのできるデータ処理システムに関
する。
憶装置に接続され命令を実行する少なくとも1つの中央
演算処理装置からなるプロセッササブシステムの複数組
と、結合機構とを備えるマルチプロセッサ構成のデータ
処理システムに係り、特に、結合機構に共有記憶装置の
機能を実現させることのできるデータ処理システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチプロセッサシステムとし
て、主記憶装置と、該主記憶装置に接続され命令を実行
する少なくとも1つの中央演算処理装置とにより構成さ
れ、それぞれが独立のオペレーティングシステムで運転
されるプロセッササブシステムを複数組備え、各プロセ
ッササブシステムが、共有記憶装置を介して疎結合され
て構成されているものがある。このマルチプロセッサシ
ステムは、一般に、独立型ESと呼ばれている。
て、主記憶装置と、該主記憶装置に接続され命令を実行
する少なくとも1つの中央演算処理装置とにより構成さ
れ、それぞれが独立のオペレーティングシステムで運転
されるプロセッササブシステムを複数組備え、各プロセ
ッササブシステムが、共有記憶装置を介して疎結合され
て構成されているものがある。このマルチプロセッサシ
ステムは、一般に、独立型ESと呼ばれている。
【0003】このようなマルチプロセッサシステムに関
する従来技術として、例えば、特開昭64−78361
号公報、特開平4−367963号公報等に記載された
技術が知られている。
する従来技術として、例えば、特開昭64−78361
号公報、特開平4−367963号公報等に記載された
技術が知られている。
【0004】また、プロセッササブシステム複数組と、
プロセッササブシステムからアクセス可能な記憶域を備
え、前記プロセッササブシステムからプログラムによっ
て要求される操作を実行する結合機構(coupling facil
ity)とにより構成されるマルチプロセッサシステムが
知られている。
プロセッササブシステムからアクセス可能な記憶域を備
え、前記プロセッササブシステムからプログラムによっ
て要求される操作を実行する結合機構(coupling facil
ity)とにより構成されるマルチプロセッサシステムが
知られている。
【0005】なお、このようなマルチプロセッサシステ
ムにおけるメッセージ送信機構に関技術が、例えば、特
開平6−004490号公報に記載されて知られてい
る。
ムにおけるメッセージ送信機構に関技術が、例えば、特
開平6−004490号公報に記載されて知られてい
る。
【0006】前者と後者とのシステムで異なるところ
は、複数のプロセッササブシステムを結合する手段が前
者は共有記憶装置であり、後者は結合機構であるという
ところである。前者及び後者の各システムは、それぞれ
が通信機能を持ち、その通信機能が別々の異なる機能を
持つ命令により実現されている。このため、1つのシス
テムにおいて両者の機能を実現しようとすると、システ
ム上に結合機構と共有記憶装置との両方を持たなければ
ならないため、コストが上昇してしまうという問題が生
じる。また、前者の共有記憶装置は、専用のハードウェ
アにより実現されるのに対し、後者の結合機構は、専用
ハードウェアでなくプロセッササブシステムを用いて実
現することが可能であるが、前者の共有記憶装置(独立
型ES)における機能を備えることができないものであ
る。
は、複数のプロセッササブシステムを結合する手段が前
者は共有記憶装置であり、後者は結合機構であるという
ところである。前者及び後者の各システムは、それぞれ
が通信機能を持ち、その通信機能が別々の異なる機能を
持つ命令により実現されている。このため、1つのシス
テムにおいて両者の機能を実現しようとすると、システ
ム上に結合機構と共有記憶装置との両方を持たなければ
ならないため、コストが上昇してしまうという問題が生
じる。また、前者の共有記憶装置は、専用のハードウェ
アにより実現されるのに対し、後者の結合機構は、専用
ハードウェアでなくプロセッササブシステムを用いて実
現することが可能であるが、前者の共有記憶装置(独立
型ES)における機能を備えることができないものであ
る。
【0007】図4は結合機構と共有記憶装置との両者の
機能を実現した従来技術によるデータ処理システムの構
成を示すブロック図である。図4において、1、2はプ
ロセッササブシステム、3は結合機構、4〜6、11〜
13、22〜24は命令プロセッサ、7、14、21は
システムコントローラ、8、15、18は主記憶装置、
9、16、19は入出力プロセッサ、10、17は光チ
ャネル(ISCH)、26〜29はポート、25は共有
記憶装置、30は共有記憶コントローラ、31は共有記
憶、32、33はレジスタである。
機能を実現した従来技術によるデータ処理システムの構
成を示すブロック図である。図4において、1、2はプ
ロセッササブシステム、3は結合機構、4〜6、11〜
13、22〜24は命令プロセッサ、7、14、21は
システムコントローラ、8、15、18は主記憶装置、
9、16、19は入出力プロセッサ、10、17は光チ
ャネル(ISCH)、26〜29はポート、25は共有
記憶装置、30は共有記憶コントローラ、31は共有記
憶、32、33はレジスタである。
【0008】図示従来技術によるデータ処理システム
は、N台のプロセッササブシステム1〜2と、結合機構
3と、共用記憶装置25とにより構成されている。そし
て、プロセッササブシステム1は、命令プロセッサ4〜
6、システムコントローラ7、主記憶装置8、入力出力
プロセッサ9を備えて構成され、同様に、プロセッササ
ブシステム2は、命令プロセッサ11〜13、システム
コントローラ14、主記憶装置15、入力出力プロセッ
サ16を備えて構成される。また、結合機構3は、プロ
セッササブシステム1、2と同様に、命令プロセッサ2
2〜24、システムコントローラ21、主記憶装置1
8、入力出力プロセッサ19を備えて構成される。共有
記憶装置25は、専用のハードウェアであり、ポート2
8、29、共有記憶コントローラ30、共有記憶(E
S)31、レジスタ32、33を備えて構成されてい
る。
は、N台のプロセッササブシステム1〜2と、結合機構
3と、共用記憶装置25とにより構成されている。そし
て、プロセッササブシステム1は、命令プロセッサ4〜
6、システムコントローラ7、主記憶装置8、入力出力
プロセッサ9を備えて構成され、同様に、プロセッササ
ブシステム2は、命令プロセッサ11〜13、システム
コントローラ14、主記憶装置15、入力出力プロセッ
サ16を備えて構成される。また、結合機構3は、プロ
セッササブシステム1、2と同様に、命令プロセッサ2
2〜24、システムコントローラ21、主記憶装置1
8、入力出力プロセッサ19を備えて構成される。共有
記憶装置25は、専用のハードウェアであり、ポート2
8、29、共有記憶コントローラ30、共有記憶(E
S)31、レジスタ32、33を備えて構成されてい
る。
【0009】なお、ポート26、27は、プロセッササ
ブシステム1、2との間を光ファイバにより接続する場
合に、光変換を行うために必要となるものである。ま
た、レジスタ32、33は、プロセッサ間通信機能を実
現するための制御情報を格納するためのものであり、図
示例においては、プロセッササブシステム1、2に対応
して設けられている。
ブシステム1、2との間を光ファイバにより接続する場
合に、光変換を行うために必要となるものである。ま
た、レジスタ32、33は、プロセッサ間通信機能を実
現するための制御情報を格納するためのものであり、図
示例においては、プロセッササブシステム1、2に対応
して設けられている。
【0010】前述した構成を有する従来技術において、
結合機構3と共有記憶装置25とは、プロセッササブシ
ステム1、2との間の接続方法が異なっており、結合機
構3は、プロセッササブシステム1、2内の入出力プロ
セッサ9、16から光チャネル(ISCH)10、17
を通してプロセッササブシステムと接続される。一方、
共有記憶装置25は、結合機構3の場合と同様にプロセ
ッササブシステム1、2と光接続するために、プロセッ
ササブシステム1、2内のシステムコントローラ7、1
4から光変換を行うポート26、27を通して接続され
ている。
結合機構3と共有記憶装置25とは、プロセッササブシ
ステム1、2との間の接続方法が異なっており、結合機
構3は、プロセッササブシステム1、2内の入出力プロ
セッサ9、16から光チャネル(ISCH)10、17
を通してプロセッササブシステムと接続される。一方、
共有記憶装置25は、結合機構3の場合と同様にプロセ
ッササブシステム1、2と光接続するために、プロセッ
ササブシステム1、2内のシステムコントローラ7、1
4から光変換を行うポート26、27を通して接続され
ている。
【0011】前述したように、従来技術によるデータ処
理システムは、結合機構と共有記憶装置との両者の機能
を実現するために、プロセッササブシステムに結合機
構、共有記憶装置を個別に接続する必要があり、また、
各プロセッササブシステムのシステムコントローラ部に
光変換を行うためのポートを設ける必要のあるものであ
る。
理システムは、結合機構と共有記憶装置との両者の機能
を実現するために、プロセッササブシステムに結合機
構、共有記憶装置を個別に接続する必要があり、また、
各プロセッササブシステムのシステムコントローラ部に
光変換を行うためのポートを設ける必要のあるものであ
る。
【0012】なお、一般に、結合機構に接続可能なプロ
セッササブシステムの数は、入出力プロセッサを介して
接続されるため最大256までは可能であるが、共有記
憶装置に接続可能なプロセッササブシステムの数は、共
有記憶装置のハードウェアの構成から最大8個程度まで
と少ない。
セッササブシステムの数は、入出力プロセッサを介して
接続されるため最大256までは可能であるが、共有記
憶装置に接続可能なプロセッササブシステムの数は、共
有記憶装置のハードウェアの構成から最大8個程度まで
と少ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
結合機構と共有記憶装置との両者の機能を1つのシステ
ムで実現しようとすると、結合機構を用いたシステムと
共有記憶装置を用いたシステムとのそれぞれが独自の機
能を実現しているため、システムとして、結合機構と共
有記憶装置との両方を備えなければならず、システム全
体のコストが大きなものとなるという問題点を有してい
る。
結合機構と共有記憶装置との両者の機能を1つのシステ
ムで実現しようとすると、結合機構を用いたシステムと
共有記憶装置を用いたシステムとのそれぞれが独自の機
能を実現しているため、システムとして、結合機構と共
有記憶装置との両方を備えなければならず、システム全
体のコストが大きなものとなるという問題点を有してい
る。
【0014】また、前記従来技術は、共有記憶装置に接
続可能なプロセッササブシステムの台数が結合機構に対
し非常に少ないという問題点を有している。
続可能なプロセッササブシステムの台数が結合機構に対
し非常に少ないという問題点を有している。
【0015】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、結合機構を用いたシステムで共有記憶装置を用
いたシステムと同等の機能を持たせ、共有記憶装置を用
いたシステムとの互換性を持たせることのできるデータ
処理システムを提供することにある。
解決し、結合機構を用いたシステムで共有記憶装置を用
いたシステムと同等の機能を持たせ、共有記憶装置を用
いたシステムとの互換性を持たせることのできるデータ
処理システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、主記憶装置及び該主記憶装置に接続され命令を実行
する少なくとも1つの中央演算処理装置からなるプロセ
ッササブシステムの複数組と、前記プロセッササブシス
テムからプログラムによって要求される操作を実行する
と共に、命令を実行するための中央演算処理装置及び主
記憶装置からなる少なくとも1つの結合機構とを備えて
構成されるマルチプロセッサ構成のデータ処理システム
において、前記結合機構が、前記複数組のプロセッササ
ブシステムにより共有されるデータを保持する共有記憶
装置としての拡張記憶と、拡張記憶を使用する通信を制
御する制御情報を、プロセッササブシステム対応に備
え、前記プロセッササブシステムが、前記共有記憶をア
クセスする命令、共有記憶を使用する通信命令を、前記
結合機構に対する命令に変換して結合機構に渡し、前記
結合機構が、前記プロセッササブシステムからの要求を
実行するようにすることにより達成される。
は、主記憶装置及び該主記憶装置に接続され命令を実行
する少なくとも1つの中央演算処理装置からなるプロセ
ッササブシステムの複数組と、前記プロセッササブシス
テムからプログラムによって要求される操作を実行する
と共に、命令を実行するための中央演算処理装置及び主
記憶装置からなる少なくとも1つの結合機構とを備えて
構成されるマルチプロセッサ構成のデータ処理システム
において、前記結合機構が、前記複数組のプロセッササ
ブシステムにより共有されるデータを保持する共有記憶
装置としての拡張記憶と、拡張記憶を使用する通信を制
御する制御情報を、プロセッササブシステム対応に備
え、前記プロセッササブシステムが、前記共有記憶をア
クセスする命令、共有記憶を使用する通信命令を、前記
結合機構に対する命令に変換して結合機構に渡し、前記
結合機構が、前記プロセッササブシステムからの要求を
実行するようにすることにより達成される。
【0017】また、前記目的は、結合機構上の主記憶上
に持つ制御情報と、データを格納するための前記拡張記
憶とからなるES構造体を定義し、該ES構造体を制御
するためのES構造体コマンドを追加することにより達
成される。
に持つ制御情報と、データを格納するための前記拡張記
憶とからなるES構造体を定義し、該ES構造体を制御
するためのES構造体コマンドを追加することにより達
成される。
【0018】
【作用】結合機構上の拡張記憶は、システムにおける共
有記憶装置(独立型ES)として使用することが可能と
なる。また、システム上のあるプロセッササブシステム
上のOSから、従来からある共有記憶装置へのアクセス
またはプロセッサ間通信を行う命令が発行されると、該
命令はハードウエア制御またはマイクロプログラム制御
によりES構造体コマンドに置き換えられ、結合機構
は、このコマンドの要求に応じた処理を行う。以上の動
作により、従来の命令を変更することなく、共有記憶装
置(独立型ES)を用いたと同等のシステムを、結合機
構を用いたシステムで実現することができる。
有記憶装置(独立型ES)として使用することが可能と
なる。また、システム上のあるプロセッササブシステム
上のOSから、従来からある共有記憶装置へのアクセス
またはプロセッサ間通信を行う命令が発行されると、該
命令はハードウエア制御またはマイクロプログラム制御
によりES構造体コマンドに置き換えられ、結合機構
は、このコマンドの要求に応じた処理を行う。以上の動
作により、従来の命令を変更することなく、共有記憶装
置(独立型ES)を用いたと同等のシステムを、結合機
構を用いたシステムで実現することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明によるデータ処理システムの一
実施例を図面により詳細に説明する。
実施例を図面により詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例によるデータ処理
のシステムの構成を示すブロック図、図2は共有記憶装
置の機能を実現するES構造体の構成を説明する図、図
3はES構造体内の制御情報のフォーマットを説明する
図である。図1、2において、20は拡張記憶であり、
他の符号は図4の場合と同一である。
のシステムの構成を示すブロック図、図2は共有記憶装
置の機能を実現するES構造体の構成を説明する図、図
3はES構造体内の制御情報のフォーマットを説明する
図である。図1、2において、20は拡張記憶であり、
他の符号は図4の場合と同一である。
【0021】本発明の一実施例によるシステムは、図1
に示すように、N台のプロセッササブシステム1〜2
と、結合機構3とが相互に接続されて構成されている。
プロセッササブシステム1は、N台の命令プロセッサ4
〜6と、システムコントローラ7と、主記憶装置8とに
より構成され、同様に、プロセッササブシステム2は、
N台の命令プロセッサ11〜13と、システムコントロ
ーラ14と、主記憶装置15とにより構成されている。
また、結合機構3は、プロセッササブシステム1、2と
同様に、N台の命令プロセッサ22〜24と、システム
コントローラ21と、主記憶装置18と、入力出力プロ
セッサ19と拡張記憶装置20とを備えて構成される。
に示すように、N台のプロセッササブシステム1〜2
と、結合機構3とが相互に接続されて構成されている。
プロセッササブシステム1は、N台の命令プロセッサ4
〜6と、システムコントローラ7と、主記憶装置8とに
より構成され、同様に、プロセッササブシステム2は、
N台の命令プロセッサ11〜13と、システムコントロ
ーラ14と、主記憶装置15とにより構成されている。
また、結合機構3は、プロセッササブシステム1、2と
同様に、N台の命令プロセッサ22〜24と、システム
コントローラ21と、主記憶装置18と、入力出力プロ
セッサ19と拡張記憶装置20とを備えて構成される。
【0022】前述した本発明の一実施例によるシステム
構成は、図4により説明した従来技術によるシステム構
成と比較して、プロセッササブシステムのシステムコン
トローラ7、14に設けられる共有記憶装置25に接続
するための光変換を行うポート26、27と、共有記憶
装置25とが不必要なものであり、コストの削減を図る
ことのできるものである。そして、本発明の一実施例に
おいては、結合機構3のシステムコントローラ21に拡
張記憶装置20を接続し、この拡張記憶装置20を用い
て共有記憶装置の機能を実現している。また、本発明の
一実施例は、結合機構3内で共有記憶装置の機能を実現
することにより、共有記憶装置の機能を使用することの
できるプロセッササブシステム台数を、最大256とす
ることができ、共有記憶装置へのプロセッササブシステ
ムの接続可能台数が最大8台程度であるという従来技術
に比較して飛躍的に大きくすることができ、これにより
システムの大幅な性能の向上を図ることができる。
構成は、図4により説明した従来技術によるシステム構
成と比較して、プロセッササブシステムのシステムコン
トローラ7、14に設けられる共有記憶装置25に接続
するための光変換を行うポート26、27と、共有記憶
装置25とが不必要なものであり、コストの削減を図る
ことのできるものである。そして、本発明の一実施例に
おいては、結合機構3のシステムコントローラ21に拡
張記憶装置20を接続し、この拡張記憶装置20を用い
て共有記憶装置の機能を実現している。また、本発明の
一実施例は、結合機構3内で共有記憶装置の機能を実現
することにより、共有記憶装置の機能を使用することの
できるプロセッササブシステム台数を、最大256とす
ることができ、共有記憶装置へのプロセッササブシステ
ムの接続可能台数が最大8台程度であるという従来技術
に比較して飛躍的に大きくすることができ、これにより
システムの大幅な性能の向上を図ることができる。
【0023】次に、図1のシステムにおいて共有記憶装
置の機能を実現する方法を図2、図3を参照して説明す
る。
置の機能を実現する方法を図2、図3を参照して説明す
る。
【0024】図1のシステムにおいて共有記憶装置の機
能を実現するために、本発明の一実施例は、図2に示す
ように、結合機構3内に共有記憶として使用する拡張記
憶装置20を設け、また、結合機構3の主記憶装置18
上に、拡張記憶20を用いた通信を制御するための制御
情報303〜306を設けて構成される。制御情報30
3〜306は、従来技術による共有記憶装置25におけ
るレジスタ32、33に相当するものであり、本発明の
一実施例においては、プロセッササブシステム対応に1
つずつ設けられる。
能を実現するために、本発明の一実施例は、図2に示す
ように、結合機構3内に共有記憶として使用する拡張記
憶装置20を設け、また、結合機構3の主記憶装置18
上に、拡張記憶20を用いた通信を制御するための制御
情報303〜306を設けて構成される。制御情報30
3〜306は、従来技術による共有記憶装置25におけ
るレジスタ32、33に相当するものであり、本発明の
一実施例においては、プロセッササブシステム対応に1
つずつ設けられる。
【0025】これらの制御情報303〜306は、それ
ぞれ、図3に示すように、プロセッササブシステム番号
401、タグ402、入出力ポート番号403、通信元
プロセッササブシステム番号識別フラグ404、共有記
憶装置番号405からなる。これらの制御情報は、例え
ば、特開平05−342171号公報に説明されている
ものと同一であり、この制御情報を用いることにより共
有記憶装置と同一の機能を実現することができる。
ぞれ、図3に示すように、プロセッササブシステム番号
401、タグ402、入出力ポート番号403、通信元
プロセッササブシステム番号識別フラグ404、共有記
憶装置番号405からなる。これらの制御情報は、例え
ば、特開平05−342171号公報に説明されている
ものと同一であり、この制御情報を用いることにより共
有記憶装置と同一の機能を実現することができる。
【0026】プロセッササブシステム番号401は、結
合機構3に接続されているプロセッササブシステムの番
号を示し、タグ402は、接続されているプロセッササ
ブシステムが有効か否かを示し、入出力ポート番号40
3は、そのプロセッササブシステムが接続されている入
出力ポートの番号を示す。これらの情報は、システムの
立ち上り時、または、システムの構成変更時に各プロセ
ッササブシステムから設定される。また、通信元プロセ
ッササブシステム番号識別フラグ404は、プロセッサ
サブシステム間通信を行うとき、通信元となるプロセッ
ササブシステムから設定される情報であり、通信元プロ
セッサ番号を識別するためにプロセッササブシステム番
号毎に設けられ、当該プロセッササブシステムが通信制
御命令を発行したか否かを示す。
合機構3に接続されているプロセッササブシステムの番
号を示し、タグ402は、接続されているプロセッササ
ブシステムが有効か否かを示し、入出力ポート番号40
3は、そのプロセッササブシステムが接続されている入
出力ポートの番号を示す。これらの情報は、システムの
立ち上り時、または、システムの構成変更時に各プロセ
ッササブシステムから設定される。また、通信元プロセ
ッササブシステム番号識別フラグ404は、プロセッサ
サブシステム間通信を行うとき、通信元となるプロセッ
ササブシステムから設定される情報であり、通信元プロ
セッサ番号を識別するためにプロセッササブシステム番
号毎に設けられ、当該プロセッササブシステムが通信制
御命令を発行したか否かを示す。
【0027】共有記憶装置番号405は、拡張記憶の番
号を示す。この共有記憶装置番号は、本来、1つのシス
テム内に共有記憶装置が複数接続されている場合に、共
有記憶装置を識別するための番号であるが、結合機構に
より共有記憶装置の機能を実現する場合、結合機構が2
つ以上接続されている場合等で結合機構の拡張記憶が2
つ以上存在する場合、あるいは、1つの拡張記憶を論理
的に幾つかに分割して使用する場合に使用される。
号を示す。この共有記憶装置番号は、本来、1つのシス
テム内に共有記憶装置が複数接続されている場合に、共
有記憶装置を識別するための番号であるが、結合機構に
より共有記憶装置の機能を実現する場合、結合機構が2
つ以上接続されている場合等で結合機構の拡張記憶が2
つ以上存在する場合、あるいは、1つの拡張記憶を論理
的に幾つかに分割して使用する場合に使用される。
【0028】なお、プロセッササブシステム番号401
は、プロセッササブシステム間通信時、通信先プロセッ
ササブシステム番号として使用される。また、各フィー
ルドのさらに詳しい説明は、前記特開平05−3421
71公報に記載されている。
は、プロセッササブシステム間通信時、通信先プロセッ
ササブシステム番号として使用される。また、各フィー
ルドのさらに詳しい説明は、前記特開平05−3421
71公報に記載されている。
【0029】前述で説明した結合機構3の主記憶装置1
8上の制御情報303〜306と、データを格納するた
めの拡張記憶20とをまとめてES構造体と定義する。
また、各プロセッササブシステム1〜2上の主記憶装置
8、15上には、通知ベクトル301、302が設けら
れている。この通知ベクトルは、本発明の一実施例にお
いては各プロセッササブシステムの主記憶装置上に1ビ
ットずつ存在するものとする。
8上の制御情報303〜306と、データを格納するた
めの拡張記憶20とをまとめてES構造体と定義する。
また、各プロセッササブシステム1〜2上の主記憶装置
8、15上には、通知ベクトル301、302が設けら
れている。この通知ベクトルは、本発明の一実施例にお
いては各プロセッササブシステムの主記憶装置上に1ビ
ットずつ存在するものとする。
【0030】すでに説明した従来技術による共有記憶装
置は、他のプロセッササブシステムとの通信を、割り込
みにより実現している。これに対して、結合機構を用い
る本発明の一実施例によるシステムは、結合機構により
前述した通知ベクトルをセットし、各プロセッササブシ
ステムが、ハードウエアまたはマイクロプログラム制御
により、この通知ベクトルを、例えば、タイマ更新割り
込み時等の定期的な間隔でポーリングすることにより実
現している。各プロセッササブシステムのハードウエア
またはマイクロプログラムは、ポーリングによりこの通
知ベクトルがセットされていることを検出すると、OS
に対し外部割り込みにより通知ベクトルがセットされて
いることを通知する。これにより、本発明の一実施例
は、OSから見ると従来技術の場合の共有記憶装置を備
えるものと同様となり、OSを変更することなく、結合
機構を用いて共有記憶装置を備えるシステムと同等のシ
ステムを実現することができる。
置は、他のプロセッササブシステムとの通信を、割り込
みにより実現している。これに対して、結合機構を用い
る本発明の一実施例によるシステムは、結合機構により
前述した通知ベクトルをセットし、各プロセッササブシ
ステムが、ハードウエアまたはマイクロプログラム制御
により、この通知ベクトルを、例えば、タイマ更新割り
込み時等の定期的な間隔でポーリングすることにより実
現している。各プロセッササブシステムのハードウエア
またはマイクロプログラムは、ポーリングによりこの通
知ベクトルがセットされていることを検出すると、OS
に対し外部割り込みにより通知ベクトルがセットされて
いることを通知する。これにより、本発明の一実施例
は、OSから見ると従来技術の場合の共有記憶装置を備
えるものと同様となり、OSを変更することなく、結合
機構を用いて共有記憶装置を備えるシステムと同等のシ
ステムを実現することができる。
【0031】次に、前述したES構造体を制御する方法
について説明する。
について説明する。
【0032】前述したようなES構造体を有する本発明
の一実施例において、各プロセッササブシステムは、結
合機構をアクセスするためにセンドメッセージ命令を使
用する。センドメッセージには、例えば、特開平6−0
04490号公報に説明されているように様々なコマン
ドが存在する。結合機構3内における拡張記憶20への
アクセス、及び、結合機構3の通信機能もこのセンドメ
ッセージ命令により実現される。
の一実施例において、各プロセッササブシステムは、結
合機構をアクセスするためにセンドメッセージ命令を使
用する。センドメッセージには、例えば、特開平6−0
04490号公報に説明されているように様々なコマン
ドが存在する。結合機構3内における拡張記憶20への
アクセス、及び、結合機構3の通信機能もこのセンドメ
ッセージ命令により実現される。
【0033】そして、本発明の一実施例では、ES構造
体を制御するために新たにES構造体コマンドが定義さ
れる。ES構造体コマンドには、拡張記憶に対する読み
込み、書き込みと、各制御情報に対する読み込み、書き
込み、比較等の機能を設ける。ここで、従来からの共有
記憶装置に対する専用命令を列挙すると、共有記憶装置
へのアクセスに関しては、Read ES命令、Write E
S命令、PAD ES命令があり、また、プロセッサ間
通信を行うものに関しては、通信制御命令、通信情報読
み出し命令がある。
体を制御するために新たにES構造体コマンドが定義さ
れる。ES構造体コマンドには、拡張記憶に対する読み
込み、書き込みと、各制御情報に対する読み込み、書き
込み、比較等の機能を設ける。ここで、従来からの共有
記憶装置に対する専用命令を列挙すると、共有記憶装置
へのアクセスに関しては、Read ES命令、Write E
S命令、PAD ES命令があり、また、プロセッサ間
通信を行うものに関しては、通信制御命令、通信情報読
み出し命令がある。
【0034】各プロセッササブシステムのOSは、これ
らの命令を発行することにより、結合機構を使用して共
有記憶装置を用いたシステムと同等の処理を行うことが
できる。以下、これらの命令を前述したES構造体を用
いて実現する方法について説明する。
らの命令を発行することにより、結合機構を使用して共
有記憶装置を用いたシステムと同等の処理を行うことが
できる。以下、これらの命令を前述したES構造体を用
いて実現する方法について説明する。
【0035】OSを変更することなしに、かつ、結合機
構により前述の処理を実現するために、命令が各プロセ
ッササブシステムのOSから発行されると、各命令は、
結合機構へのアクセス手段であるセンドメッセージ命令
と同様の一連の処理を、ハードウエアまたはマイクロプ
ログラムにより行うことにより実現する。以下の説明で
は、これをセンドメッセージ命令に置き換えると述べる
こととして、各命令について説明する。
構により前述の処理を実現するために、命令が各プロセ
ッササブシステムのOSから発行されると、各命令は、
結合機構へのアクセス手段であるセンドメッセージ命令
と同様の一連の処理を、ハードウエアまたはマイクロプ
ログラムにより行うことにより実現する。以下の説明で
は、これをセンドメッセージ命令に置き換えると述べる
こととして、各命令について説明する。
【0036】Read ES命令 Read ES命令は、共有記憶のデータを命令発行元のプ
ロセッササブシステムの主記憶に読み込む命令である。
命令のオペランドとして、主記憶アドレス、共有記憶ア
ドレス、転送バイト数が与えられる。いま、あるプロセ
ッササブシステム上のプログラムからこのRead ES命
令が発行されると、そのプロセッササブシステムの命令
プロセッサは、ハードウエア制御またはマイクロプログ
ラム制御によって、命令のオペランドである主記憶アド
レス、共有記憶アドレス、転送バイト数を含む動作要求
ブロックを生成し、発行されたRead ES命令をセンド
メッセージ命令に置き換えてES構造体コマンドを結合
機構に発行する。これにより、結合機構は、プロセッサ
サブシステムからのES構造体コマンドを受け取り、動
作要求ブロックに基づいて結合機構内の拡張記憶の指定
されたアドレスから指定されたバイト長分のデータを読
み取り、コマンドの発行元のプロセッササブシステムに
そのデータを転送する。
ロセッササブシステムの主記憶に読み込む命令である。
命令のオペランドとして、主記憶アドレス、共有記憶ア
ドレス、転送バイト数が与えられる。いま、あるプロセ
ッササブシステム上のプログラムからこのRead ES命
令が発行されると、そのプロセッササブシステムの命令
プロセッサは、ハードウエア制御またはマイクロプログ
ラム制御によって、命令のオペランドである主記憶アド
レス、共有記憶アドレス、転送バイト数を含む動作要求
ブロックを生成し、発行されたRead ES命令をセンド
メッセージ命令に置き換えてES構造体コマンドを結合
機構に発行する。これにより、結合機構は、プロセッサ
サブシステムからのES構造体コマンドを受け取り、動
作要求ブロックに基づいて結合機構内の拡張記憶の指定
されたアドレスから指定されたバイト長分のデータを読
み取り、コマンドの発行元のプロセッササブシステムに
そのデータを転送する。
【0037】Write ES命令 Write ES命令は、命令発行元のプロセッササブシス
テムの主記憶のデータを共有記憶に書き込む命令であ
る。命令のオペランドとして、主記憶アドレス、共有記
憶アドレス、転送バイト数が与えられる。いま、あるプ
ロセッササブシステム上のプログラムからこのWrite
ES命令が発行されると、そのプロセッササブシステム
の命令プロセッサは、ハードウエア制御またはマイクロ
プログラム制御によって、命令のオペランドである主記
憶アドレス、共有記憶アドレス、転送バイト数を含む動
作要求ブロックを生成し、発行されたWrite ES命令
をセンドメッセージ命令に置き換えてES構造体コマン
ドを結合機構に発行する。これにより、結合機構は、プ
ロセッササブシステムからのES構造体コマンドを受け
取り、動作要求ブロックに基づいてコマンドの発行元の
プロセッササブシステムの主記憶の指定されたアドレス
から指定されたバイト長分データを読み取り、結合機構
内の拡張記憶へ指定されたアドレスを先頭にそのデータ
を転送する。
テムの主記憶のデータを共有記憶に書き込む命令であ
る。命令のオペランドとして、主記憶アドレス、共有記
憶アドレス、転送バイト数が与えられる。いま、あるプ
ロセッササブシステム上のプログラムからこのWrite
ES命令が発行されると、そのプロセッササブシステム
の命令プロセッサは、ハードウエア制御またはマイクロ
プログラム制御によって、命令のオペランドである主記
憶アドレス、共有記憶アドレス、転送バイト数を含む動
作要求ブロックを生成し、発行されたWrite ES命令
をセンドメッセージ命令に置き換えてES構造体コマン
ドを結合機構に発行する。これにより、結合機構は、プ
ロセッササブシステムからのES構造体コマンドを受け
取り、動作要求ブロックに基づいてコマンドの発行元の
プロセッササブシステムの主記憶の指定されたアドレス
から指定されたバイト長分データを読み取り、結合機構
内の拡張記憶へ指定されたアドレスを先頭にそのデータ
を転送する。
【0038】PAD ES命令 PAD ES命令は、共有記憶上のデータをイニシャラ
イズする命令である。命令のオペランドとして、パディ
ングバイト、共有記憶アドレス、転送バイト数が与えら
れる。いま、あるプロセッササブシステム上のプログラ
ムからこのPAD ES命令が発行されると、そのプロ
セッササブシステムの命令プロセッサは、ハードウエア
制御またはマイクロプログラム制御によって、命令のオ
ペランドであるパディングバイト、共有記憶アドレス、
転送バイト数を含む動作要求ブロックを生成し、発行さ
れたPAD ES命令をセンドメッセージ命令に置き換
えてES構造体コマンドを結合機構に発行する。これに
より、結合機構は、プロセッササブシステムからのES
構造体コマンドを受け取り、動作要求ブロックに基づい
てパディングバイトを結合機構内の拡張記憶へ指定され
たアドレスから転送バイト長分書き込む。
イズする命令である。命令のオペランドとして、パディ
ングバイト、共有記憶アドレス、転送バイト数が与えら
れる。いま、あるプロセッササブシステム上のプログラ
ムからこのPAD ES命令が発行されると、そのプロ
セッササブシステムの命令プロセッサは、ハードウエア
制御またはマイクロプログラム制御によって、命令のオ
ペランドであるパディングバイト、共有記憶アドレス、
転送バイト数を含む動作要求ブロックを生成し、発行さ
れたPAD ES命令をセンドメッセージ命令に置き換
えてES構造体コマンドを結合機構に発行する。これに
より、結合機構は、プロセッササブシステムからのES
構造体コマンドを受け取り、動作要求ブロックに基づい
てパディングバイトを結合機構内の拡張記憶へ指定され
たアドレスから転送バイト長分書き込む。
【0039】通信制御命令 通信制御命令は、他のプロセッササブシステム(自プロ
セッササブシステムを含む)に対して外部割り込み状態
を発生させると共に通信パラメータ(データ)を送出す
る命令である。命令のオペランドとして、命令発行元プ
ロセッササブシステムの主記憶アドレス、共有記憶アド
レス、転送バイト数、通信先のプロセッササブシステム
IDが与えられる。この通信制御命令は、本来、外部割
り込みを発生させるものであるが、結合機構を用いたシ
ステムにおいては、この外部割り込みを以下のように実
現している。
セッササブシステムを含む)に対して外部割り込み状態
を発生させると共に通信パラメータ(データ)を送出す
る命令である。命令のオペランドとして、命令発行元プ
ロセッササブシステムの主記憶アドレス、共有記憶アド
レス、転送バイト数、通信先のプロセッササブシステム
IDが与えられる。この通信制御命令は、本来、外部割
り込みを発生させるものであるが、結合機構を用いたシ
ステムにおいては、この外部割り込みを以下のように実
現している。
【0040】いま、あるプロセッササブシステム上のプ
ログラムからこの通信制御命令が発行されると、そのプ
ロセッササブシステムの命令プロセッサは、ハードウエ
ア制御またはマイクロプログラム制御によって、命令の
オペランドである主記憶アドレス、共有記憶アドレス、
転送バイト数、プロセッササブシステムIDを含む動作
要求ブロックを生成し、発行された通信制御命令をセン
ドメッセージ命令に置き換えてES構造体コマンドを結
合機構に発行する。結合機構は、プロセッササブシステ
ムからのES構造体コマンドを受け取ると、動作要求ブ
ロックにより与えられた通信先のプロセッササブシステ
ムIDと、ES構造体を構成する結合機構内の主記憶に
格納されている制御情報303〜306におけるプロセ
ッササブシステム番号401とを比較し、同一の番号が
あるか否かを調べる。結合機構は、検索の結果、同一の
番号があった場合、その制御情報の通信元プロセッササ
ブシステム番号識別フラグ404に情報を格納し、動作
要求ブロックにより与えられたアドレスにより指定され
たバイト長分の通信パラメータ(データ)を読み取り、
拡張記憶へ指定されたアドレスを先頭にそのデータを転
送する。そして、結合機構は、通信先プロセッササブシ
ステムの主記憶上の通知ベクトル302を“1”に更新
する。
ログラムからこの通信制御命令が発行されると、そのプ
ロセッササブシステムの命令プロセッサは、ハードウエ
ア制御またはマイクロプログラム制御によって、命令の
オペランドである主記憶アドレス、共有記憶アドレス、
転送バイト数、プロセッササブシステムIDを含む動作
要求ブロックを生成し、発行された通信制御命令をセン
ドメッセージ命令に置き換えてES構造体コマンドを結
合機構に発行する。結合機構は、プロセッササブシステ
ムからのES構造体コマンドを受け取ると、動作要求ブ
ロックにより与えられた通信先のプロセッササブシステ
ムIDと、ES構造体を構成する結合機構内の主記憶に
格納されている制御情報303〜306におけるプロセ
ッササブシステム番号401とを比較し、同一の番号が
あるか否かを調べる。結合機構は、検索の結果、同一の
番号があった場合、その制御情報の通信元プロセッササ
ブシステム番号識別フラグ404に情報を格納し、動作
要求ブロックにより与えられたアドレスにより指定され
たバイト長分の通信パラメータ(データ)を読み取り、
拡張記憶へ指定されたアドレスを先頭にそのデータを転
送する。そして、結合機構は、通信先プロセッササブシ
ステムの主記憶上の通知ベクトル302を“1”に更新
する。
【0041】通信先のプロセッササブシステムは、ハー
ドウエア制御またはマイクロプログラム制御によりタイ
マ更新割り込み時等の定期的な間隔で行っているポーリ
ングにより、この通知ベクトルが“1”になっているこ
とを検知すると、このことをOSに対して外部割込みに
より通知する。通信先のプロセッササブシステムのOS
は、この割り込みを受けると、通信情報読み出し命令を
発行する。
ドウエア制御またはマイクロプログラム制御によりタイ
マ更新割り込み時等の定期的な間隔で行っているポーリ
ングにより、この通知ベクトルが“1”になっているこ
とを検知すると、このことをOSに対して外部割込みに
より通知する。通信先のプロセッササブシステムのOS
は、この割り込みを受けると、通信情報読み出し命令を
発行する。
【0042】通信情報読み出し命令 通信情報読み出し命令は、自プロセッササブシステムに
対して発行された通信制御命令により結合機構3の拡張
記憶20内に格納された通信パラメータを自システム内
の主記憶上に転送する命令である。命令のオペランドと
して、主記憶アドレス、共有記憶アドレス、転送バイト
数が与えられる。
対して発行された通信制御命令により結合機構3の拡張
記憶20内に格納された通信パラメータを自システム内
の主記憶上に転送する命令である。命令のオペランドと
して、主記憶アドレス、共有記憶アドレス、転送バイト
数が与えられる。
【0043】いま、あるプロセッササブシステム上のプ
ログラムにおいてこの通信情報読み出し命令が発行され
ると、そのプロセッササブシステムの命令プロセッサ
は、ハードウエア制御またはマイクロプログラム制御に
よって、オペランドである主記憶アドレス、共有記憶ア
ドレス、転送バイト数を含む動作要求ブロックを生成
し、発行された通信情報読み出し命令をセンドメッセー
ジ命令に置き換えてES構造体コマンドを結合機構に発
行する。これにより、結合機構は、プロセッササブシス
テムからのES構造体コマンドを受け取り、コマンドに
基づいて拡張記憶の指定されたアドレスから指定された
バイト長分のデータ(通信パラメータ)を読み取り、コ
マンドの発行元のプロセッササブシステムの主記憶上へ
該データを転送する。そして、結合機構3は、拡張記憶
20の通信パラメータの格納されていた部分を0にクリ
アする。
ログラムにおいてこの通信情報読み出し命令が発行され
ると、そのプロセッササブシステムの命令プロセッサ
は、ハードウエア制御またはマイクロプログラム制御に
よって、オペランドである主記憶アドレス、共有記憶ア
ドレス、転送バイト数を含む動作要求ブロックを生成
し、発行された通信情報読み出し命令をセンドメッセー
ジ命令に置き換えてES構造体コマンドを結合機構に発
行する。これにより、結合機構は、プロセッササブシス
テムからのES構造体コマンドを受け取り、コマンドに
基づいて拡張記憶の指定されたアドレスから指定された
バイト長分のデータ(通信パラメータ)を読み取り、コ
マンドの発行元のプロセッササブシステムの主記憶上へ
該データを転送する。そして、結合機構3は、拡張記憶
20の通信パラメータの格納されていた部分を0にクリ
アする。
【0044】前述した本発明の一実施例によれば、従来
の命令を変更することなく、共有記憶装置を用いるシス
テムにおける機能を、結合機構を用いたシステムにより
実現することが可能となる。
の命令を変更することなく、共有記憶装置を用いるシス
テムにおける機能を、結合機構を用いたシステムにより
実現することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、結
合機構を用いることによりコスト低減を図ることができ
ると共に、共有記憶装置(独立型ES)の機能を実現す
ることができる。また、結合機構上の拡張記憶を共有記
憶として専用に使用することにより、結合機構の主記憶
を従来通りの他の機能に使用することが可能となる。さ
らに、本発明によれば、共有記憶装置を使用する場合に
比較して、プロセッササブシステムの接続可能台数を多
くすることができ、システムの性能向上を実現すること
ができる。
合機構を用いることによりコスト低減を図ることができ
ると共に、共有記憶装置(独立型ES)の機能を実現す
ることができる。また、結合機構上の拡張記憶を共有記
憶として専用に使用することにより、結合機構の主記憶
を従来通りの他の機能に使用することが可能となる。さ
らに、本発明によれば、共有記憶装置を使用する場合に
比較して、プロセッササブシステムの接続可能台数を多
くすることができ、システムの性能向上を実現すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例によるデータ処理のシステム
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】共有記憶装置の機能を実現するES構造体の構
成を説明する図である。
成を説明する図である。
【図3】ES構造体内の制御情報のフォーマットを説明
する図である。
する図である。
【図4】結合機構と共有記憶装置との両者の機能を実現
した従来技術によるデータ処理システムの構成を示すブ
ロック図である。
した従来技術によるデータ処理システムの構成を示すブ
ロック図である。
1、2 プロセッササブシステム 3 結合機構 4〜6、11〜13、22〜24 命令プロセッサ 7、14、21 システムコントローラ 8、15、18 主記憶装置 9、16、19 入出力プロセッサ 20 拡張記憶 10、17 チャネル 25 共有記憶装置 26〜29 ポート 30 共有記憶コントローラ 31 共有記憶 32、33 レジスタ 301、302 通知ベクトル 303〜306 制御情報
Claims (3)
- 【請求項1】 主記憶装置及び該主記憶装置に接続され
命令を実行する少なくとも1つの中央演算処理装置から
なるプロセッササブシステムの複数組と、前記プロセッ
ササブシステムからプログラムによって要求される操作
を実行すると共に、命令を実行するための中央演算処理
装置及び主記憶装置からなる少なくとも1つの結合機構
とを備えて構成されるマルチプロセッサ構成のデータ処
理システムにおいて、前記結合機構は、前記複数組のプ
ロセッササブシステムにより共有されるデータを保持す
る共有記憶装置としての拡張記憶を備え、前記プロセッ
ササブシステムは、前記共有記憶をアクセスする命令
を、前記結合機構に対する命令に変換して結合機構に渡
し、前記結合機構は、前記プロセッササブシステムから
の共有記憶装置へのアクセスを実行することを特徴とす
るデータ処理システム。 - 【請求項2】 主記憶装置及び該主記憶装置に接続され
命令を実行する少なくとも1つの中央演算処理装置から
なるプロセッササブシステムの複数組と、前記プロセッ
ササブシステムからプログラムによって要求される操作
を実行すると共に、命令を実行するための中央演算処理
装置及び主記憶装置からなる少なくとも1つの結合機構
とを備えて構成されるマルチプロセッサ構成のデータ処
理システムにおいて、前記結合機構は、前記複数組のプ
ロセッササブシステムにより共有されるデータを保持す
る共有記憶装置としての拡張記憶と、拡張記憶を使用す
る通信を制御する制御情報を主記憶装置内に前記プロセ
ッササブシステム対応に備え、前記プロセッササブシス
テムは、前記共有記憶を使用する通信命令を、前記結合
機構に対する命令に変換して結合機構に渡し、前記結合
機構は、前記プロセッササブシステムからの拡張記憶を
使用する通信要求を、前記制御情報を使用して実行する
ことを特徴とするデータ処理システム。 - 【請求項3】 前記結合機構にプロセッササブシステム
から渡される命令は、結合機構内に定義される前記拡張
記憶と制御情報とよるES構造体に対するコマンドによ
り構成されていることを特徴とする請求項1または2記
載のデータ処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16750695A JPH0916526A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | データ処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16750695A JPH0916526A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | データ処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0916526A true JPH0916526A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15850951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16750695A Pending JPH0916526A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | データ処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0916526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503834A (ja) * | 2004-06-22 | 2008-02-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 並列通信バスを介して割り込みメッセージを伝送するためのコンピュータシステムおよび方法 |
-
1995
- 1995-07-03 JP JP16750695A patent/JPH0916526A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008503834A (ja) * | 2004-06-22 | 2008-02-07 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 並列通信バスを介して割り込みメッセージを伝送するためのコンピュータシステムおよび方法 |
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