JPH09164495A - レーザ加工ヘッド - Google Patents

レーザ加工ヘッド

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JPH09164495A
JPH09164495A JP7328667A JP32866795A JPH09164495A JP H09164495 A JPH09164495 A JP H09164495A JP 7328667 A JP7328667 A JP 7328667A JP 32866795 A JP32866795 A JP 32866795A JP H09164495 A JPH09164495 A JP H09164495A
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JP
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nozzle
gas
tip
laser processing
processing head
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JP7328667A
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Hisao Tanaka
久雄 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工の際に発生するスパッタ等による
レーザ加工ヘッドの光学系の汚染を防止し、加工の信頼
性・作業能率を向上させるレーザ加工ヘッドを得るこ
と。 【解決手段】 レーザ加工ヘッドにおいて、加工ノズル
11内部のレーザ光12の光軸方向に沿って集光レンズ
13から加工ノズル先端部の穴18までの間の空間へレ
ーザ光12の光軸とほぼ直交する方向に超音速ガス16
を吹き出す超音速ガスノズル30と、超音速ガス16を
空間外へ排出するための排出口21とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工ヘッド
に関し、特にレーザ加工時に発生するスパッタ、ヒュー
ム等によるレーザ加工ヘッドの光学系の汚染を防止する
ように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば特開平5−18526
6号公報に示された従来の炭酸ガスレーザ加工機の加工
ヘッドを示す概略図である。図に示すように、加工ノズ
ル11の内部にはレーザ光12を集光する集光光学系と
しての集光レンズ13が配設されており、該集光レンズ
13により被加工物14にレーザ光12を集光し、例え
ば溶接などのレーザ加工を行っている。また、レーザ加
工の際、溶接部19の酸化防止のために、レーザ加工部
の近傍にシールドガス15aを導入するシールドボック
ス15を用いて覆っている。よってノズル11の先端は
該シールドボックス15と接続されており、密閉性を保
っている。
【0003】上述した構成に於いて、集光されたレーザ
光12は、ノズル11内を通過し、被加工物14に照射
され、同時に所定速度で加工ヘッド全体に対して被加工
物14を図中R方向へ移動させることにより、溶接部1
9が形成される。
【0004】ところでレーザ加工時には、ヒューム、ス
パッタ等が発生し、集光レンズ13等の光学系に付着し
て光学系を汚染する。このため、従来に於いてはシール
ドボックス15の直上で上記ノズル11内に、レーザ光
12の光軸と直交または略直交する方向に穴径が一定の
ガス吹き出しノズル(ストレートノズル)20及び相対
する位置に排出口21を設け、ガス流16を形成し、加
工点から上方に飛び出してきたスパッタ17の進行方向
をガス流16によって変化させる提案がなされてきた。
ところが穴径が一定のガス吹き出しノズル(ストレート
ノズル)は、図15に示す例のようにガス流は、吹き出
し口近傍から離れるに従って圧力が急激に低下する。
【0005】このため、このガス流は金属酸化物などの
微粒子であるヒュームの侵入を防ぐことは可能である
が、微細溶融金属で且つ上方へ向かっての大きな運動量
を有するスパッタについてはガス吹き出しノズルから離
れる程防御作用を果たさず、汚染が進行している。
【0006】炭酸ガスレーザでは、集光レンズは汚染が
著しくなるとレーザ光12の透過率が低下し、汚れ自体
がレーザ光で加熱され、このため生ずる熱変形により集
光性能等の光学特性が劣化し、その結果、良好な加工が
できなくなり、ついには集光レンズが破壊し加工不可能
になる。
【0007】YAGレーザでは、光学材料として石英等
のガラスを使用できるので集光レンズ前面に透明な保護
ガラスを設けることが行われている。保護ガラスにより
集光レンズは保護されるが、今度は保護ガラス自体が汚
染され、汚染が著しくなるとレーザ光12の透過率が低
下し、光学特性が劣化し、その結果、良好な加工ができ
なくなり、さらには汚れ自体がレーザ光で加熱され、こ
のために生ずる熱変形で保護ガラスが破壊し加工不可能
になる。
【0008】さらに図14に示すノズル11内に、レー
ザ光12の光軸と直交または略直交する方向に穴径が一
定のガス吹き出しノズル(ストレートノズル)20を設
ける構造では、ノズル11先端の透過穴18から被加工
物14へのスパッタ排出ガスの流出はなく、逆に被加工
物表面が負圧になるため、溶接部19の酸化を防ぐため
にはシールドボックス15を設けシールドガスとして非
酸化性ガス(例えば不活性ガス、窒素、炭酸ガス等)を
別系統で導入する必要がある。
【0009】またスパッタは集光レンズや保護ガラスを
汚染するばかりではなく被加工物上にも付着する。装飾
部品や電子部品などではスパッタ付着により製品価値や
機能が低下する。このためレーザ加工条件の最適化を図
るなどの施工面の改善が行われているが、発生を多少抑
えることは可能なものの、皆無に近い状態にまでするこ
とは不可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ加工ヘッ
ドは、吹き出し口近傍から距離が離れると圧力が低下す
るガス吹き付け手段で構成されている。通常、ノズル1
1の内径は20mm程度あるので、この部分へ飛散侵入
するスパッタをすべて吹き飛ばし、除去することができ
ない。すなわち、ガス吹き出しノズルから離れる程吹き
出したガス流16の圧力低下のためスパッタ17が吹き
飛ばされにくくなり、集光レンズ13が汚染され、良好
な加工ができなくなるので定期的に集光レンズ13の交
換の必要があった。加工に悪影響を及ぼす汚染のしきい
値が明確でないためレーザ加工の信頼性を保つため交換
頻度が高くなり、レーザ加工に占める多大なコスト上昇
をもたらしたり、装置が生産ラインに導入されている場
合には稼働率の低下をもたらしている。
【0011】また従来のレーザ加工ヘッドは、被加工物
14の表面が負圧になるため、溶接部19の酸化を防ぐ
ためにはシールドボックス15を設けシールドガス15
aとして非酸化性ガス(例えば不活性ガス、窒素、炭酸
ガス等)を別系統で導入し、溶接部19を密閉する必要
がある。このため被加工範囲が広く必要になり、狭い部
分の加工ができないという問題点があった。
【0012】さらに従来のレーザ加工では、被加工物上
のスパッタは、レーザ加工条件の最適化を図るなどの施
工面の改善により発生が低減されているものの、スパッ
タの付着・残留を嫌う装飾部品や電子部品などへの適用
を制限しているという問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、レーザ加工の際に発生するスパ
ッタ、ヒューム等によるレーザ加工ヘッドの光学系の汚
染を防止し、加工の信頼性・作業能率を向上させるこ
と、加工領域が大幅に制限されない加工ヘッドを得るこ
と、さらに被加工物にスパッタが付着・残留しないレー
ザ加工ヘッドを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザ加
工ヘッドは、加工ノズル内部のレーザ光の光軸方向に沿
って集光レンズ部から加工ノズル先端部までの間の空間
へ上記レーザ光の光軸とほぼ直交する方向に超音速ガス
を吹き出す超音速ガスノズルと、上記超音速ガスを上記
空間外へ排出するための排出口とを備えたものである。
【0015】また、超音速ガスノズルを複数個備えたも
のである。
【0016】また、複数個の超音速ガスノズルを、加工
ノズル内部でのスパッタの飛散状態に応じて配置するよ
うにしたものである。
【0017】また、超音速ガスとしてシールドガスを吹
き出すようにしたものである。
【0018】また、加工ノズル内部のレーザ光の光軸方
向に沿って集光レンズ部から加工ノズル先端部までの間
の空間へ上記レーザ光の光軸とほぼ直交する方向にシー
ルドガスを吹き出す補助ガス導入口と、上記シールドガ
スを上記空間外へ排出するための補助ガス排出口とを備
えたものである。
【0019】さらに、加工ノズル先端部の形状を、被加
工物の対面側が広がった漏斗形状としたものである。
【0020】また、加工ノズル先端部の漏斗形状部の先
端及び内面を耐熱樹脂により被覆したものである。
【0021】また、加工ノズル先端部の漏斗形状部の外
周に、複数のノズルが設けられた先端シールドガスノズ
ル部材を備えたものである。
【0022】また、先端シールドガスノズル部材に設け
られた複数のノズルは、複数のノズル群が同心円状に配
置されたものである。
【0023】さらに、先端シールドガスノズル部材の最
外周のノズル群は、加工点から離れる方向に傾いた超音
速ガスノズルにより構成されたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.図1は、この発明の第1の実施の
形態を示すレーザ加工ヘッドの構成図である。図に於い
て11〜19、21は図14に示した従来例と同一また
は相当部分を示しており、その説明は省略する。ただ
し、従来例はレーザ光に炭酸ガスレーザを用いている
が、本実施の形態及び以下に示す実施の形態はすべてY
AGレーザを用いたもので、前述したように保護ガラス
31を使用している。レーザ光の違いにより光学材料の
種類が異なるが機能は同じである。そして、集光レンズ
部として、以下の実施の形態においては、集光レンズ1
3単体、または集光レンズ13と保護ガラス31との組
み合わせのものを指すものとする。
【0025】超音速ガスノズル30は、ガス吹き出し部
22先端に設置してある。超音速ガスノズル30の拡大
図を図2に示す。この実施の形態においては、複数個の
超音速ガスノズル30を、加工ノズル内部でのスパッタ
の飛散状態に応じて配置する一例として図2のように、
複数の超音速ガスノズル30を千鳥状に設け、図中、上
方向ほど数が多くなるように構成されている。個々の穴
は同図断面図のように途中が細くくびれ、吹き出し口が
広がっている。個々の穴の超音速ノズルのノズル出口か
らの距離に対する吹き出しガス圧力の一例を図3に示
す。同図に示されるように、ノズル出口から離れても吹
き出し圧力は一定である。
【0026】次に上記構成のレーザ加工ヘッドを用いて
被加工物14を溶接する場合の動作を説明する。集光さ
れたレーザ光12は保護ガラス31、ノズル先端穴18
を通過して被加工物14に照射され、同時に所定速度で
被加工物14を図中R方向へ移動することにより、溶接
部19を形成する。この際、溶接部19からはスパッタ
17が上方に飛散する。このうちノズル先端穴18を通
過して、加工ノズル11内に侵入したものは、保護ガラ
ス31と被加工物14との間に設けられた超音速ガスノ
ズル30からの超音速ガス流16により、その方向をガ
ス流方向に変化させられる。そして排出口21からノズ
ル11外へ排出される。よって、保護ガラス31へのス
パッタ付着を防ぐことができる。また超音速ガスノズル
30は、溶接部19から放射状に飛散するスパッタ17
に対応して穴の数を増加させているので、スパッタ17
の吹き飛ばし・除去に最適な超音速ガス流16を形成し
ている。尚、千鳥状に複数の穴を隣接して設けているの
で、隙間のない超音速ガス流16である。
【0027】このとき効果的なスパッタ除去を行なうに
はガス流は音速以上の超音速が必要である。一例として
図1に示すレーザ加工ヘッドを用いて下記条件にてビー
ドオンプレート溶接を行い保護ガラス31のスパッタ付
着状況を試験した。尚、比較として同一加工条件下で従
来例であるストレートノズルでも実施した。 加工条件 レーザ光:YAGレーザ、平均出力:165W、ピーク
出力:1.3kW 周波数:25Hz、パルス幅:5msec.、速度:1
00mm/分、被加工物:ステンレス鋼、スパッタ排除
ガス:空気(8kg/cm2 絶対圧力)、シールドガ
ス:アルゴン(2kg/cm2 絶対圧力)、ガス吹き出
しノズル:内径15mm(超音速ノズルあり、なし) 溶接長さ100mm溶接した後の保護ガラスを示したの
が図4(保護ガラス汚染比較模式図)である。同じ圧力
の空気をガス吹き出しノズルに導入しても、従来例のよ
うなストレートノズルではガス吹き出し口から離れた部
分にスパッタが付着している。これに対して本実施の形
態(超音速ノズル)ではスパッタの付着は認められな
い。
【0028】発明の実施の形態2.図5は、この発明の
第2の実施の形態を示すレーザ加工ヘッドの構成図、図
6は、図5のA−A断面図、図7は、補助ガスの動作説
明図である。この実施の形態は、実施の形態1と異な
り、シールドボックス15を除去し、レーザ光12に直
交し、且つ超音速ガス流16にも直交・衝突する位置に
補助ガス流41を流すようにしたものである。40は補
助ガスを流入する補助ガス導入口であり、超音速ガス流
16の両側に設置してある。
【0029】次に上記構成のレーザ加工ヘッドの補助ガ
ス流41の動作について図5〜図7に基いて説明する。
ノズル11内に導入され、超音速ガス流16に衝突した
補助ガス流41は、超音速ガス流16に引っ張られて排
出口21に流れながら拡散する。超音速ガス流16の周
囲を流れながら排出口21に到達した補助ガス流41
は、大半排出口21からノズル11外部に流出するが、
一部はノズル11内壁に衝突・方向変化し、ノズル先端
穴18から流出する。進行方向を変化しているため速度
は低下している。このノズル先端穴18から流出する速
度は補助ガスと超音速ガスとの導入圧力によって変化さ
せることができる。超音速ガス及び補助ガスに非酸化性
のガスを用いることにより溶接部19をシールドでき、
溶接部19の酸化を防ぐことができる。尚、スパッタ吹
き飛ばし作用も実施の形態1と同様である。
【0030】発明の実施の形態3.図8は、この発明の
第3の実施の形態を示すレーザ加工ヘッドの構成図、図
9は、図8のB−B断面図、図10は、補助ガスの動作
説明図である。この実施の形態は、実施の形態1と異な
り、シールドボックス15を除去し、レーザ光12に直
交し、且つ超音速ガス流16と同一方向で超音速ガス流
16の周囲の位置に補助ガス流41を流すようにしたも
のである。40は補助ガスを流入する補助ガス導入口で
あり、超音速ガスノズル30の周囲に設置してある。
【0031】次に上記構成のレーザ加工ヘッドの補助ガ
ス流の動作について図8〜図10に基いて説明する。ノ
ズル11内に導入され、超音速ガス流16に衝突した補
助ガス流41は、超音速ガス流16に引っ張られて排出
口21に流れながら拡散する。超音速ガス流16の周囲
を流れながら排出口21に到達した補助ガス流41は、
その大半は排出口21からノズル11外部に流出する
が、一部はノズル11内壁に衝突・方向変化し、ノズル
先端穴18から流出する。進行方向を変化しているため
速度は低下している。このノズル先端穴18から流出す
る速度は補助ガスと超音速ガスとの導入圧力によって変
化させることができる。超音速ガス及び補助ガスに非酸
化性のガスを用いることにより溶接部19をシールドで
き、溶接部19の酸化を防ぐことができる。尚、スパッ
タ吹き飛ばし作用も実施の形態1及び2と同様である。
【0032】発明の実施の形態4.図11は、この発明
の第4の実施の形態を示すレーザ加工ヘッドの構成図、
図12は、図11に示すシールドガスノズル及びノズル
先端穴の断面拡大図である。図11に於いて、30は超
音速ガスノズル、21は超音速ガス流の排出口である。
28は先端が広がり漏斗形状(ラッパ形状)となったノ
ズル先端穴、50は透過口の周囲に設置された先端シー
ルドガスノズル部材で、二重の同心円状に設けられた複
数のガスノズル(ガス吹き出し穴)で構成されている。
図12に於いて、内周のノズル群はストレートガスノズ
ル51、外周のノズル群は超音速ガスノズル30aで、
内周と外周のノズル群とは別配管され(図示省略)、非
酸化性ガスが導入されている。またノズル先端穴28の
先端及び内壁は、耐熱樹脂としてフッ素樹脂被覆52が
施されている。なお、この実施の形態では、ノズル群は
二重となっているが、三重以上の多数の同心円状のもの
を用いても、同様の効果を得られる。
【0033】次に上記構成のレーザ加工ヘッドを用いて
被加工物を溶接する場合の動作を図11、12に加え
て、図13のシールドガス及び先端ノズル穴動作説明図
に基いて説明する。集光されたレーザ光12は保護ガラ
ス31、ノズル先端穴28を通過して被加工物14に照
射され、同時に所定速度で被加工物14を図中R方向へ
移動することにより、溶接部19を形成する。この際、
溶接部19からはスパッタ17が上方に飛散するが、ノ
ズル先端穴28が溶接部19に対向して広くなっている
ため、及び被加工物14と保護ガラス31との間に形成
されている超音速ガス流によるノズル先端穴28近傍が
負圧になるため、スパッタは、すべてノズル先端穴28
に吸い込まれる。ノズル11内に吸い込まれたスパッタ
17は保護ガラス31と被加工物14との間に設けられ
た超音速ガスノズル30からの超音速ガス流16によ
り、その方向をガス流方向に変化させられ、排出口21
から外部へ放出されることにより、保護ガラス31への
スパッタ17の付着を防ぐことができる。尚、前述の如
くノズル先端穴28には、スパッタ17が吸い込まれる
がフッ素樹脂52が被覆してあり、スパッタが付着しに
くくなる。
【0034】先端シールドガスノズル部材50の超音速
ガスノズル30aに高圧シールドガス15b(この実施
の形態では絶対圧力8kg/cm2 )として、非酸化性
ガスを導入することにより超音速のシールドガス流54
が溶接加工点を中心とし、且つ溶接加工点から遠ざかる
向きに流れ、大気の侵入を防止している。同時に低圧シ
ールドガス(この実施の形態では絶対圧力2kg/cm
2 )として非酸化性ガスを導入することにより、溶接加
工点をシールドしながらスパッタ17と一緒にノズル先
端穴28へ吸い込まれる。このため溶接部19の酸化を
防止できる。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】加工ノズル内部のレーザ光の光軸方向に沿
って集光レンズ部から加工ノズル先端部までの間の空間
へ上記レーザ光の光軸とほぼ直交する方向に超音速ガス
を吹き出す超音速ガスノズルと、上記超音速ガスを上記
空間外へ排出するための排出口とを備えたことにより、
加工ノズル先端部から入り加工ノズル内部で飛散するス
パッタを吹き飛ばし、除去することができる。このため
光学部品の汚染を防止でき、安定な加工ができるばかり
でなく、部品交換の期間が伸び、作業効率が向上する。
【0037】また、超音速ガスノズルを複数個備え、さ
らに複数個の該ガスノズルを、加工ノズル内部でのスパ
ッタの飛散状態に応じて配置するようにしたことによ
り、加工ノズル先端部から入り加工ノズル内部で放射状
に飛散するスパッタを効率よく吹き飛ばし、除去するこ
とができる。
【0038】また、超音速ガスに非酸化性ガスを用い、
或は補助ガス導入口を設け、超音速ガス及び補助ガスに
非酸化性ガスを用いることにより、超音速ガスノズルを
設けることに、スパッタの吹き飛ばし(除去)と、溶接
部の酸化防止との2つの機能を持たせることができる。
【0039】さらに、加工ノズル先端部の形状を、被加
工物の対面側が広がった漏斗形状としたことにより、ノ
ズル先端部の穴からのスパッタの吸い込み能力を向上さ
せることができる。
【0040】また、加工ノズル先端部の漏斗形状部の先
端及び内面を耐熱樹脂により被覆したことにより、加工
ノズル先端部に、スパッタを付着しにくくすることがで
きる。
【0041】また、加工ノズル先端部の漏斗形状部の外
周に、複数のノズル群が同心円状に設けられた先端シー
ルドガスノズル部材を備え、さらに先端シールドガスノ
ズル部材の最外周のノズル群は、加工点から離れる方向
に傾いた超音速ガスノズルにより構成したことにより、
加工ノズル先端部が漏斗形状となり、加工ノズル先端部
が負圧となっても、溶接部に十分シールドガスが供給さ
れ、効果的に溶接部の酸化防止を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドの構成図である。
【図2】 この発明の第1の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドに使用される超音速ガスノズル拡大図である。
【図3】 この発明の第1の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドに使用される超音速ガスノズルのノズル出口か
らの距離に対する吹き出し圧力の一例である。
【図4】 この発明の第1の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドの説明に用いた保護ガラス汚染比較模式図であ
る。
【図5】 この発明の第2の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドの構成図である。
【図6】 図5のA−A断面図である。
【図7】 この発明の第2の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドに於ける補助ガス動作説明図である。
【図8】 この発明の第3の実施の形態によるレーザ加
工ヘッドの構成図である。
【図9】 図8のB−B断面図である。
【図10】 この発明の第3の実施の形態によるレーザ
加工ヘッドに於ける補助ガス動作説明図である。
【図11】 この発明の第4の実施の形態によるレーザ
加工ヘッドの構成図である。
【図12】 この発明の第4の実施の形態によるレーザ
加工ヘッドのシールドガスノズル及びノズル先端穴拡大
図である。
【図13】 この発明の第4の実施の形態によるレーザ
加工ヘッドのシールドガスノズル及びノズル先端穴動作
説明図である。
【図14】 従来のレーザ加工ヘッドの構成図である。
【図15】 従来のレーザ加工ヘッドに使用されるスト
レートガスノズルのノズル出口からの距離に対する吹き
出し圧力の一例である。
【符号の説明】
11 加工ノズル、12 レーザ光、13 集光レン
ズ、14 被加工物、15 シールドボックス、16
超音速ガス流、17 スパッタ、18 ノズル先端穴、
19 溶接部、20 ガス吹き出しノズル、21 排出
口、22 ガス吹き出し部、28 ノズル先端穴、30
超音速ガスノズル、31 保護ガラス、40 補助ガ
ス導入口、41 補助ガス、50 シールドガスノズ
ル、51 ストレートガスノズル、52 フッ素樹脂被
覆、53 シールドガス流、54 シールドガス流。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工ノズル内部のレーザ光の光軸方向に
    沿って集光レンズ部から加工ノズル先端部までの間の空
    間へ上記レーザ光の光軸とほぼ直交する方向に超音速ガ
    スを吹き出す超音速ガスノズルと、上記超音速ガスを上
    記空間外へ排出するための排出口とを備えたことを特徴
    とするレーザ加工ヘッド。
  2. 【請求項2】 超音速ガスノズルを複数個備えたことを
    特徴とする請求項1に記載のレーザ加工ヘッド。
  3. 【請求項3】 複数個の超音速ガスノズルを、加工ノズ
    ル内部でのスパッタの飛散状態に応じて配置するように
    したことを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 超音速ガスとしてシールドガスを吹き出
    すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレ
    ーザ加工ヘッド。
  5. 【請求項5】 加工ノズル内部のレーザ光の光軸方向に
    沿って集光レンズ部から加工ノズル先端部までの間の空
    間へ上記レーザ光の光軸とほぼ直交する方向にシールド
    ガスを吹き出す補助ガス導入口と、上記シールドガスを
    上記空間外へ排出するための補助ガス排出口とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレー
    ザ加工ヘッド。
  6. 【請求項6】 加工ノズル先端部の形状を、被加工物の
    対面側が広がった漏斗形状としたことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載のレーザ加工ヘッド。
  7. 【請求項7】 加工ノズル先端部の漏斗形状部の先端及
    び内面を耐熱樹脂により被覆したことを特徴とする請求
    項6に記載のレーザ加工ヘッド。
  8. 【請求項8】 加工ノズル先端部の漏斗形状部の外周
    に、複数のノズルが設けられた先端シールドガスノズル
    部材を備えたことを特徴とする請求項6、7のいずれか
    に記載のレーザ加工ヘッド。
  9. 【請求項9】 先端シールドガスノズル部材に設けられ
    た複数のノズルは、複数のノズル群が同心円状に配置さ
    れたことを特徴とする請求項8に記載のレーザ加工ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 先端シールドガスノズル部材の最外周
    のノズル群は、加工点から離れる方向に傾いた超音速ガ
    スノズルにより構成されたことを特徴とする請求項9に
    記載のレーザ加工ヘッド。
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