JPH09164477A - アルミニウム製円筒パネル及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム製円筒パネル及びその製造方法

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JPH09164477A
JPH09164477A JP34669395A JP34669395A JPH09164477A JP H09164477 A JPH09164477 A JP H09164477A JP 34669395 A JP34669395 A JP 34669395A JP 34669395 A JP34669395 A JP 34669395A JP H09164477 A JPH09164477 A JP H09164477A
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直史 畑山
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裕之 瀧川
Toshihiko Sasaki
佐々木敏彦
Isamu Ueki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面板とコアが隙間なく強固にろう付けさ
れ、パネルの組立作業が容易で、真円度の高い一体ろう
付けされた円筒パネルを得る。 【構成】 円筒状の内面板1及び外面板2と、両面板の
間に挟まれた波形形状の心材3で構成され、該心材3は
円周方向に連続した波形断面形状をなすとともに波形の
起伏が円筒軸方向に縦通する(いいかえれば、波形の山
又は谷が円筒軸方向に平行に走る)ように配置され、両
面板1、2と心材3が互いにろう付け接合された円筒パ
ネル。この心材3は、面板の面に平行なフランジ部3a
と面板の面に対し傾斜したウェブ部3bからなる台形形
状の連続体である。片面にろう材がクラッドされた面板
1、2を円筒状に巻き、その間に両面にろう材がクラッ
ドされた波型の心材を配置し、内外面を拘束した状態で
例えば真空ろう付けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量で高剛性を要
する耐圧用容器等に利用されるアルミニウム製円筒容器
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム製耐圧容器は、従来、板材
を直方体状又は円筒状に加工し溶接接合して製造されて
いる。しかし、板材成形による容器は膜構造であるた
め、強度を確保し内外圧差による変形を防止するには、
板厚を厚くする必要があり、そのため容器全体が重量増
になるという問題がある。また、軽量で高剛性のアルミ
ニウムハニカムパネルを使用したアルミニウム製耐圧容
器が、特開平2−102973号公報に開示されてい
る。この公報に開示された発明は、平面状のアルミニウ
ムハニカムパネルを溶接接合し、直方体形状の耐圧容器
を得るものであるが、いうまでもなく直方体形状は耐圧
強度上円筒形状の容器より不利であり、その分重量増に
なるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハニカムパネルを利用
して円筒状耐圧容器を形成する手段としては、例えば次
の方法が考えられる。 (1)円筒状に成形した内外面板の間にハニカムコアを
配列してろう付け一体化し、円筒ハニカムパネルを得る
方法。 (2)ろう付けされた平面ハニカムパネルを曲げ加工
し、得られた複数の曲面ハニカムパネルを円筒状に組み
付けて溶接し、円筒ハニカムパネルを製造する方法。
【0004】上記(1)の手段によるときは、一般に、
幾何学的にハニカムコアを構成するコア部材間及び面板
とハニカムコア間に隙間が生じ、コア部材間に隙間が
あるため6角柱のハニカムセルが完全に構成されず、こ
れがろう付け後のハニカムパネルの剛性低下をもたら
す、面板とハニカムコア間の隙間により、面板とハニ
カムコア間にろう付け不良が発生する、円筒状にハニ
カムコアを組み立てる作業が非常に面倒である、等の問
題がある。なお、本出願人の出願にかかる特願平5−3
34797号又は特願平5−334798号に記載され
た曲面ハニカムパネル用コア部材を用いることで、上記
問題の及びはほぼ解消されるが、上記の問題の解
決には至っていない。
【0005】一方、上記(2)の手段によるときは、
曲率の大きい曲面ハニカムパネル(径の小さい円筒容
器)を製作する場合、曲げ加工時にハニカムコアがせん
断座屈する、最終的に溶接により円筒ハニカムパネル
を製造するため、溶接歪に対する真円度管理が非常に難
しい、等の問題がある。なお、石川島播磨技報(平成5
年11月、第33巻第6号、第414〜419ページ)
には、ハニカムコアにせん断力を作用させない曲げ加工
方法が紹介されているが、上記問題の解決には至って
いない。
【0006】本発明は、従来のハニカムコアを利用した
円筒パネルには上記のような製造上の制約が多くあり、
軽量で高剛性の円筒パネルを曲率の大小に関わらず高精
度で製造するのは困難であることに鑑みてなされたもの
で、両面板とコアが隙間なく強固にろう付けされ、パネ
ルの組立作業が容易な一体ろう付けされた円筒パネルを
得ること、さらには真円度の高い一体ろう付けされた円
筒パネルを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に関わるアルミニ
ウム製円筒パネルは、円筒状の内面板及び外面板と、両
面板の間に挟まれた波形形状の心材で構成され、前記心
材は円周方向に連続した波形断面形状をなすとともに波
形の起伏が円筒軸方向に縦通する(いいかえれば、波形
の山又は谷が円筒軸方向に平行に走る)ように配置さ
れ、両面板と心材が互いにろう付け接合されていること
を特徴とする。そして、必要に応じ、パネルの端部及び
/又は中間部の両面板の間に補強用の環状枠材が一体的
に設けられる。
【0008】上記円筒パネルにおいては、心材を波形形
状とし、これを波形の起伏が円筒軸方向に縦通するよう
に両面板の間に配置したので、心材を円筒の曲率の大小
に関わらず面板の円筒状の内外面に沿うように自在に曲
げ、両面板の間に容易に配置することができる。また円
周方向に自在に伸縮させることもできるので、目標とす
る円筒パネル厚に対応して心材の高さを調整することも
容易である。
【0009】本発明に関わるアルミニウム製円筒パネル
の製造方法は、ろう材をクラッドしたアルミニウムブレ
ージングシートをろう材面が外側になるように円筒状に
巻いた内面板と、同じくろう材面が内側になるように円
筒状に巻いた外面板の間に、両面にろう材をクラッドし
たアルミニウムブレージングシートを連続する波形形状
に成形してなる心材を、該心材が円周方向に連続した波
形断面形状をなすとともに波形の起伏が円筒軸方向に縦
通するように配置し、両面板と心材をろう付け接合する
ことを特徴とする。
【0010】上記アルミニウム製円筒パネルの製造方法
の好適な具体例としては、アルミニウム製円筒パネルの
内径に対応する曲率を有した金属製円筒治具の周囲に、
上記内面板、心材及び外面板を順次配置し、外面板の外
周をアルミニウム製円筒パネルの外径に対応する曲率を
有する金属製の成形用円筒体で拘束し、ろう付け時の前
記心材と内外面板の熱膨張量と成形用円筒体の熱膨張量
の差により該成形用円筒体に張力を付与し、これにより
内外面板と心材に面圧を付加することが挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を参照して本
発明の実施の形態について詳述する。まず、図1は本発
明に関わるアルミニウム製円筒パネルの一例を示すもの
で、円筒状に巻かれた外面板1及び内面板2の間に波形
形状の心材3が挟まれ、互いにろう付けされている。な
お、4は円筒パネルの両端部に溶接により一体的に取り
付けられた補強用の環状枠材である。この例では、心材
3は、面板1、2の面に平行なフランジ部3aと面板
1、2の面に対し傾斜したウェブ部3bからなる台形形
状の連続体であり、各フランジ部3a及びウェブ部3b
は円筒軸方向に平行に走っている。そして、上記フラン
ジ部3aが面板1、2にろう付け接合され、好ましく
は、(ウェブ部高さh/フランジ部幅w)が1〜20の
範囲、ウェブ部3bの面板1、2に対する傾斜角θ1
45〜90度の範囲とされている。
【0012】上記心材3において、(h/w)の好まし
い範囲を1〜20とするのは、(h/w)<1の場合、
wの大きさにもよるが円筒パネルの厚みが小さくなり、
軽量、高剛性という二重円筒パネルのメリットが小さ
く、(h/w)>20の場合、やはりwの大きさにもよ
るが円筒容器直径がかなり大きくなることが予想され、
現実的には製造不可能となるためである。なお、現実的
な数値として、wを例えばおよそ5〜10mmに設定す
るとよい。また、傾斜角θ1の好ましい範囲を45〜9
0度とするのは、以下の理由による。すなわち、円筒パ
ネルに作用するせん断力はウェブ部3bが受け持つが、
45度以下にした場合、ウェブ部3bに作用するせん断
応力が上昇し、せん断応力を低下させるためにウェブ部
板厚をアップさせる必要があり、重量アップとなるため
である。
【0013】図2は本発明に関わるアルミニウム製円筒
パネルの他の例を示すもので、円筒パネルの軸方向中間
部の両面板1、2の間に所定間隔をおいて複数の補強用
の環状枠材5が挟まれ、円筒パネルの端部と環状枠材5
の間及び環状部材5と5の間には図1に示すものと同じ
心材3が同じ配置で挟まれ、互いにろう付けされ一体化
されている。なお、この例でも、円筒パネルの端部に環
状部材4が溶接により一体的に取り付けられている。
【0014】図3は、上記アルミニウム製円筒パネルの
さらに他の例を示すもので、ここでは心材7は台形形状
ではなく、円形の頂部7aと面板の面に対し傾斜したウ
ェブ部7bからなる波形形状の連続体であり、頂部7a
の先端が両面板1、2に線接触し、ここでろう付け接合
されている。好ましくは、頂部7aの直径が1〜10m
mの範囲、ウェブ部7bの面板に対する傾斜角θ2が4
5〜90度の範囲とされている。上記心材7において、
頂部7aの直径の好ましい範囲を1〜10mmとしたの
は、1mm未満では成形しにくく、10mmを越える場
合、せん断力を受け持つウェブ部7bの密度が小さくな
り過ぎるためである。傾斜角θ2の好ましい範囲を45
〜90度としたのは、先に述べた理由による。
【0015】次に、図4〜図12を参照して、本発明に
関わるアルミニウム製円筒パネルの製造手順の例を説明
する。 (1)ろう付け金型のセット まず、図4に示すように、ろう付け用金型軸11をろ
う付け用金型固定治具12上にセットする。ろう付け用
金型軸11の両端にはそれぞれ周方向に120゜間隔で
右雌ネジ13が溶接等により固定され、該右雌ネジ13
に雄ネジ14が螺合し、該雄ネジ14にはナット15が
溶接等により固定され、これら右雌ネジ13、雄ネジ1
4及びナット15が一組となってろう付け金型(後述)
の径調整器を構成する。
【0016】図5に示すろう付け用金型16aは、そ
の表面側が目標とするアルミニウム円筒パネルの内径に
対応する曲率(曲率半径R0)を有し、両側面には曲率
調整用ガイドレール17が設けられ、3個一組で円筒型
に組み付けられる。その裏面側両端には左雌ネジ18が
固定されており、図6に示すように、ここに雄ネジ14
を挿入し、ナット15を回転させてろう付け用金型軸1
1に固定する。 以下、同様の手順でろう付け用金型16b、16cを
図7、図8に示すようにろう付け用金型軸11に固定す
る。なお、このときのろう付け用金型16a〜16cの
取り付け半径R1は、前記所定の半径R0より小さ目にセ
ットする。この状態におけるろう付け用金型軸11とろ
う付け用金型16a〜16cのセットを、以下、ろう付
け用円筒治具19という。 図9に示すように、ろう付け用円筒治具19の両側面
から曲率調整用リング21を当てがって、これを曲率調
整用ガイドレール17の周りに組み付け、両者のクリア
ランスが0になるようにナット15を回転させながら微
調整し、ろう付け用円筒治具19の外周半径をR0にセ
ットする。
【0017】(2)円筒パネルの組立 (a)内面板材2’のセット ろう付け用円筒治具19を、図10に示すように、一
対のターニングローラ22上に設置する。 内面板材2’の端部を固定用部材24aでろう付け用
円筒治具19の表面に固定し、回転方向aでターニング
ローラ22を回転させながら内面板材2’をろう付け用
円筒治具19の表面に巻き付ける。 内面板材2’を巻き付けながら、途中を順次固定用部
材24b、24cによりろう付け用円筒治具19の表面
に固定し、他端部を固定用部材24dで固定する。 次いで、図10(b)に示すように、複数のバンド2
5で内面板材2’を外周から締め付けることによって、
最終的に内面板材2’をろう付け用円筒治具19の表面
に固着させ、固定用部材24a〜24dを増し締めした
後、バンド25を外す。
【0018】(b)波状板材3’のセット 固定用部材24bをろう付け用円筒治具19から外し
た後、波状板材3’の端部を再度固定用部材24bでろ
う付け用円筒治具19に固定し、回転方向bでターニン
グローラ22を回転させながら波状板材3’を内面板材
2’上に巻き付ける。 以下同様の手順で、波状板材3’を固定用部材24
a、24d、24cを脱着させながら波状板材3’を内
面板2に巻き付けた後、その他端部を固定用部材24e
で固定する。
【0019】(c)外面板材1’のセット 外面板材1’を上記(b)と同要領で、固定用部材2
4aをろう付け用治具19から外した後、外面板材1’
の端部を再度固定用部材24aで波状板材3’に固定
し、回転方向aでターニングローラ22を回転させなが
ら外面板材1’を波状板材3’上に巻き付ける。 以下同様の手順で、固定用部材24b、24e、24
cを脱着させながら外面板材1’を波状板材3’に巻き
付けた後、外面板材1’の他端部を固定用部材24dで
固定する。 次いで、図10(b)に示すように、複数のバンド2
5で外面板材1’を外周から締め付けることによって、
最終的に外面板材1’を波状板材3’に固着させ、固定
用部材24a〜24eを取り外す。 次ぎに、図11に示すように、ブロック1(b1)部
分のバンド25を外し、フランジ部26bを有する一対
の金属製バンド26aからなる成形用円筒体26を外面
板材1’の周りにはめ、ボルト27で締め付けることに
よって、内面板材2’、波状板材3’及び外面板材1’
をろう付け用円筒治具19に固定する。 以下同様の手順で、ブロック2(b2)、ブロック3
(b3)の部分のバンド25を外し、内面板材2’、波
状板材3’及び外面板材1’を成形用円筒体26でろう
付け用円筒治具19に固定する。
【0020】なお、上面板材1’及び下面板材2’は、
6951合金からなる板材の一方の面に4004合金ろ
う材をクラッドしたグレージングシートであり、波状板
材3’の側にろう材面がくるように配置する。また、波
状板材3’は、6951合金からなる板材の両面に40
04合金ろう材をクラッドしたグレージングシートを波
状に成形したものである。
【0021】(3)ろう付け 上記要領で組み立てられたろう付け用円筒治具19、
円筒パネル組立体28及び成形用円筒体26のセット
を、図6に示したろう付け用金型固定治具12に再セッ
トした後、真空炉にてろう付けする。 真空ろう付け時、ろう付け用円筒治具19及び成形用
円筒体26の熱膨張係数よりもアルミニウム材の熱膨張
係数が大きく設定されているため、熱膨張量の差により
成形用円筒体に張力が付与され、これにより内外面板材
1’、2’と波状板材3’間に適宜面圧が作用し、内外
面板材1’、2’と波状板材3’が隙間なく一体ろう付
けされる。
【0022】(4)円筒パネル取り出し ろう付け後、成形用円筒体26を外す。 ろう付けされた円筒パネル28がろう付け用円筒治具
19から外せるように、先に述べたろう付け金型の径調
整器でろう付け用金型16a〜16cの径を縮める。 ろう付け用円筒治具19と円筒パネル28を図12に
示すように直立させた後、上部からろう付け用円筒治具
19を円筒パネル28から外す。
【0023】(5)円筒パネル28の真円度 上記方法で製作された円筒パネル28の真円度を計測し
た結果を表1に示す。計画径に対し、±0.1%以内の
優れた真円度を有している。
【0024】
【表1】
【0025】このようにして製造された円筒パネル28
を用いて耐圧容器を製造するには、例えば図1に示すよ
うにその両端部に適宜環状枠材4等を溶接により接合
し、少なくとも一方の端部をアルミニウム板材及び/又
はアルミニウムハニカムパネル等で塞ぐとよい。
【0026】次に、さらに図13及び図14を参照し
て、パネルの中間部の両面板の間に補強用の環状枠材を
一体的に備える円筒パネルを製造する方法を例示する。 (1)ろう付け金型のセット 〜先の製造方法と同様。
【0027】(2)円筒パネルの組立 (a)内面板材2’のセット 〜先の製造方法と同様。 次いで、図10(b)に示すように、複数のバンド2
5で内面板材2’を外周から締め付けることによって、
最終的に内面板材2’をろう付け用円筒治具19の表面
に固着させ、固定用部材24a〜24dを外す。
【0028】(b)波状板材3’のセット 図13に示すように、ブロック1(b1)部分のバン
ド25をいったん外し、波状板材3’をターニングロー
ラ22を回転させながら内面板2’に巻き付けた後、再
びバンド25でブロック1(b1)部分の波状板材3’
を内面板材2’に固着させる。 次いで、図14に示す一対の補強用環状枠材5’を、
図13に示すように内面板材2’上にセットし、溶接に
より接合する(溶接部M)。 ブロック2(b2)、ブロック3(b3)部分について
も、上記と同様の手順で波状板材3’及び補強用環
状枠材を内面板材2’の上に固着させる。
【0029】以降の工程(外面板材1’のセット、ろう
付け、円筒パネル取り出し)は先に説明した製造方法と
同様に行う。これにより、図2に示すような、円筒パネ
ルの軸方向中間部の両面板1、2の間に所定間隔をおい
て複数の補強用の環状枠材5が挟まれ、円筒パネルの端
部と環状枠材5の間及び環状部材5と5の間に心材3が
挟まれ、これらが互いにろう付けされて一体化したアル
ミニウム円筒パネルを得ることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、円筒の曲率の大小に関
わらずパネルの組立作業が容易で、心材が面板に沿って
配置され面板と心材の間に隙間ができないのでろう付け
不良の発生がない。また、ろう付けのみにより円筒パネ
ルを製造することができ、特に円筒パネル組付体の内外
を拘束した状態でろう付けすることにより、真円度の高
いパネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる円筒パネルの一部切欠き正面図
(a)、側面図(b)、A部の拡大断面図(c)及びB
−B拡大断面図(d)である。
【図2】本発明に関わる他の円筒パネル(軸方向中間部
の両面板の間に補強用環状枠材を備えるもの)の一部切
欠き正面図である。
【図3】本発明に関わるさらに他の円筒パネルの要部拡
大断面図である。
【図4】本発明に関わる円筒パネルの製造方法のうち、
ろう付け金型のセット工程を説明するためのろう付け用
金型軸の正面図(a)及びそのC−C断面図である。
【図5】同じくろう付け用金型の斜視図である。
【図6】同じくろう付け用金型の取付手順の説明図であ
る。
【図7】同じくろう付け用金型の取付手順の説明図であ
る。
【図8】同じくろう付け用金型の取付手順の説明図であ
る。
【図9】同じくろう付け用円筒治具の曲率調整手順の説
明図であり、ろう付け用円筒治具の一部切欠き正面図
(a)、曲率調整用リングの側面図(b)及びその正面
図(c)である。
【図10】本発明に関わる円筒パネルの製造方法のう
ち、円筒パネルの組立工程を説明するためのろう付け用
円筒治具等の側面図(a)及び正面図(b)である。
【図11】同じく成形用円筒体の締め付け手順を説明す
るためのろう付け用円筒治具等の側面図(a)、正面図
(b)及びD部詳細図(c)である。
【図12】本発明に関わる円筒パネルの製造方法のう
ち、円筒パネルの取り出し工程の説明図である。
【図13】本発明に関わる円筒パネルの他の製造方法の
うち、補強用環状枠材の組付手順の説明図である。
【図14】上記補強用環状枠材の正面図(b)及びE−
E断面図(b)である。
【符号の説明】
1 外面板 1’ 外面板材(素材) 2 内面板 2’ 内面板材(素材) 3 心材 3’ 波状板材(素材) 4、5 環状枠材 5’ 環状枠材(素材) 7 心材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 3/12 B32B 3/12 B // F16J 12/00 F16J 12/00 P B F B23K 101:02 (72)発明者 佐々木敏彦 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 (72)発明者 植木 勇 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の内面板及び外面板と、両面板の
    間に挟まれた波形形状の心材で構成され、前記心材は円
    周方向に連続した波形断面形状をなすとともに波形の起
    伏が円筒軸方向に縦通するように配置され、両面板と心
    材が互いにろう付け接合されていることを特徴とするア
    ルミニウム製円筒パネル。
  2. 【請求項2】 上記心材が、面板の面に平行なフランジ
    部と面板の面に対し傾斜したウェブ部からなる台形形状
    の連続体であり、上記フランジ部が面板に接合され、
    (ウェブ部高さ/フランジ部幅)の比が1〜20の範囲
    にあり、かつウェブ部の面板に対する傾斜角が45〜9
    0度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載され
    たアルミニウム製円筒パネル。
  3. 【請求項3】 上記心材が、面板に線接触する円形の頂
    部と面板の面に対し傾斜したウェブ部を有する波形形状
    の連続体であり、上記頂部が面板に接合され、頂部の直
    径が1〜10mmの範囲にあり、かつ心材の面板に対す
    る傾斜角が45〜90度の範囲であることを特徴とする
    請求項1に記載されたアルミニウム製円筒パネル。
  4. 【請求項4】 パネルの端部及び/又は中間部の両面板
    の間に補強用の環状枠材を一体的に備えることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載されたアルミニウム
    製円筒パネル。
  5. 【請求項5】 ろう材をクラッドしたアルミニウムブレ
    ージングシートをろう材面が外側になるように円筒状に
    巻いた内面板と、同じくろう材面が内側になるように円
    筒状に巻いた外面板の間に、両面にろう材をクラッドし
    たアルミニウムブレージングシートを連続する波形形状
    に成形してなる心材を、該心材が円周方向に連続した波
    形断面形状をなすとともに波形の起伏が円筒軸方向に縦
    通するように配置し、両面板と心材をろう付け接合する
    ことを特徴とするアルミニウム製円筒パネルの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 アルミニウム製円筒パネルの内径に対応
    する曲率を有した金属製円筒治具の周囲に、上記内面
    板、心材及び外面板を順次配置し、外面板の外周をアル
    ミニウム製円筒パネルの外径に対応する曲率を有する成
    形用円筒体で拘束し、ろう付け時の前記心材と内外面板
    の熱膨張量と成形用円筒体の熱膨張量の差により該成形
    用円筒体に張力を付与し、これにより内外面板と心材に
    面圧を付加することを特徴とする請求項5に記載された
    アルミニウム製円筒パネルの製造方法。
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