JPH09163303A - 圧縮動画像の記録方法および圧縮動画像の高速再生装置 - Google Patents

圧縮動画像の記録方法および圧縮動画像の高速再生装置

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JPH09163303A
JPH09163303A JP7316493A JP31649395A JPH09163303A JP H09163303 A JPH09163303 A JP H09163303A JP 7316493 A JP7316493 A JP 7316493A JP 31649395 A JP31649395 A JP 31649395A JP H09163303 A JPH09163303 A JP H09163303A
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JP7316493A
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Koichi Awano
光一 粟野
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Nippon Columbia Co Ltd
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Nippon Columbia Co Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体から圧縮動画像データを高速再生す
る際、滑らかで崩れの少ない良好な画面を出力できる圧
縮動画像の高速再生装置を提供する。 【解決手段】 光ディスクに記録された圧縮動画像デー
タを再生する際、高速再生時にだけ用いる画像内予測符
号化されたデータであって、復号処理時間が短いIF
クチャ5a,5b,5c,5d,5e…を、データスト
リーム1に定期的に挿入して記録しておき、高速再生時
にはIF ピクチャ5a,5b,5c,5d,5e…の一
部または全部を抽出し復号して、画像7a,7c,7e
…をメモリに格納する。1枚の画像7aは、次のIF
クチャ5cの復号が完了するまでメモリに蓄えらえ、出
力画面を分割した小領域の1つに順次出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の記
録媒体に記録された圧縮動画像データを高速再生する技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等に記録された圧縮動画像デ
ータの再生装置において、いわゆる早送りや巻き戻し等
のトリックモードにおいて、画像を高速再生して映像を
高速検索する方法が検討されている。メディア統合系動
画画像圧縮の国際標準(以下、MPEG、Moving
Picture Experts Groupとい
う)を用いて圧縮符号化された画像データを例にして説
明する。このMPEGは、例えば、藤原洋監修「ポイン
ト図解式最新MPEG教科書」、(株)アスキー、(1
994−8)、p.97−110等に記載されている。
【0003】早送りして高速再生する場合、Iピクチャ
(Intra Picture)の画像データのみを抽
出して復号し、これを画面表示し、次のIピクチャのデ
ータが抽出され復号されるまで、そのフレームの画像デ
ータを画面上でフリーズ、すなわち、そのまま表示し続
けるという方法がある。
【0004】図4は、圧縮動画像のデータストリームの
概念図である。図中、2はGOP、3はIピクチャ、4
はPピクチャまたはBピクチャである。この圧縮動画像
のデータストリームは、最も代表的な動画圧縮方法であ
るMPEGを例にとったものであり、画像データを複数
フレームごとに1つの塊、すなわち、GOP(Grou
p of Pictures)2として分割し、原則と
してこのGOP内において前後隣接するフレームの差分
に対して圧縮符号化を行なったものである。
【0005】ただし、差分をとるためには基準となるデ
ータが必要である。そのデータだけで1フレームの画面
が形成できるような画像データを1つのGOP2内に必
ず挿入する。これがIピクチャ3であり、画像内予測符
号化された画像データである。GOP2のデータは、前
後の隣接フレームの差分データであるPピクチャまたは
Bピクチャ4とIピクチャ3から構成され、これに図示
を省略したシーケンスヘッダを付けたフォーマットで記
録される。
【0006】図5は、従来の装置による高速再生方法の
概念図である。図中、図4と同様な部分には同じ符号を
用いて説明を省略する。3a,3b,3c,3e…はI
ピクチャ、6は出力画面、41a,41c,41e…は
それぞれIピクチャ3a,3c,3e…から復号された
画像である。記録媒体には、データストリーム1が所定
の変調形式および記録フォーマットで記録されている。
説明を簡単にするため、記録媒体のピックアップは、高
速再生中も記録されたデータストリーム1をすべて読み
取るものとする。
【0007】データストリーム1の時系列上には複数の
GOP2が並んでいる。通常再生時には、Iピクチャ3
a,3b,3c,3d,3e…、PピクチャまたはBピ
クチャ4を読み出して圧縮動画像を復号する。高速再生
時には、データストリーム1の中からIピクチャのみを
抽出して復号する。全てのIピクチャを抽出してもよい
が、図示の例では、Iピクチャ3a,3c,3e…を取
り出して復号している。
【0008】1枚のIピクチャ、例えば、Iピクチャ3
aが復号されて画像41aが出力画面6上に表示される
が、この画像41aは、次のIピクチャ3cのデータが
復号されて表示が可能になるまで出力画面6上でフリー
ズされる。MPEGの場合、Iピクチャ3a,3b,3
c,3d,3e…は、GOP2の中に必ず1枚挿入され
ているので、所望のIピクチャから復号された画像が迅
速に正しく表示される限り、画面の崩れのない良好な高
速再生が可能である。
【0009】しかしながら、上述した方法ではいくつか
の問題がある。まず、Iピクチャのデータ量が大きいた
めに復号に時間がかかる。Iピクチャ3a,3b,3
c,3d,3e…の中から、例えば、m枚につき1枚の
割合でIピクチャを取り出す場合、復号に時間がかか場
合、mの値を大きくはできるが、小さく設定できない。
図示の例では、このmを1にできない。その結果、出力
画面6がフリーズされる時間が短くならないために、い
わゆるコマ落ちが多くなる。その結果、出力される画像
の絵柄の変化が激しくて紙芝居のような画像になる。
【0010】加えて、元の動画像の絵柄に応じて各Iピ
クチャ3a,3b,3c,3d,3e…のデータ量にば
らつきがあることから、復号に要する処理時間が不規則
に変動する。処理時間が一時的に長くなると、予定され
た次のIピクチャの復号ができなくなる場合が発生す
る。図示の例では、Iピクチャ3aの復号処理時間が長
くなるとすると、Iピクチャ3cの復号ができず、画像
41cを出力できなくなり、画像41aのフリーズの時
間が延長される。この場合、一時的にコマ落ちが発生す
るため、フリーズの時間が一定しなくなる。
【0011】これらの結果、画面の推移がぎこちなくな
り視聴者に不快感を与えることになる。画面がフリーズ
される時間を短縮するためには、例えば、長沢雅人ほか
7名、「次世代ディジタルビデオディスクにおける特殊
再生方式」、テレビジョン学会技術報告、18(7
2)、(1994−11)、P.77〜82に記載され
ているように、1画面分全部の画像データを読み出すの
でなく、視聴者にとって重要な、画面の中央付近の画像
データを優先的に再生する方法が提案されている。しか
し、この方法では1画面の上下の画像が見えない上、一
定時間内に復号できた画像のみを表示装置に出力するた
め、画像の表示範囲が時間的に変動するため、画面の崩
れが気になるという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたもので、記録媒体から圧縮動画像
データを高速再生する際、滑らかで崩れの少ない良好な
画面を出力できる圧縮動画像の記録方法および圧縮動画
像の高速再生装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、圧縮動画像のデータストリームを
記録媒体に記録する圧縮動画像の記録方法において、1
画面の情報量を削減した後に画像内予測符号化したデー
タを、前記データストリーム中に定期的に挿入して記録
することを特徴とするものである。
【0014】請求項2に記載の発明においては、圧縮動
画像の高速再生装置において、圧縮動画像のデータスト
リームに1画面の情報量が削減された後に画像内予測符
号化されたデータが定期的に挿入されて記録された記録
媒体から、前記データを抽出する手段と、該抽出手段の
出力データを復号する復号手段を有することを特徴とす
るものである。
【0015】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の圧縮動画像の高速再生装置において、前記復
号手段の出力データを、復号の完了ごとに表示画面の複
数の小領域に順次小領域を変更して出力する手段を有す
ることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の圧縮動画像の記
録方法および高速再生装置の実施の形態の概念図であ
る。図中、図4,図5と同様な部分には同じ符号を用い
て説明を省略する。5a,5b,5c,5d,5e…は
F ピクチャ、7a,7c,7e…はそれぞれIF ピク
チャ5a,5c,5e…から復号された画像である。
【0017】この実施の形態は、高速再生時にだけ用い
る画像内予測符号化されたデータであって、復号処理時
間が短いIF ピクチャ5a,5b,5c,5e…をデー
タストリーム1に定期的に挿入して記録しておき、圧縮
動画像データを高速再生する際、IF ピクチャ5a,5
b,5c,5d,5e…の一部または全部を抽出し復号
して画像7a,7c,7e…を出力するというものであ
る。画像7a,7c,7e…をメモリに格納し、例え
ば、1枚の画像7aは、次のIF ピクチャ5cの復号が
完了するまでメモリに蓄えられ、出力画面を分割した小
領域の1つに順次出力される。
【0018】光ディスク等の記録媒体には、従来技術と
同様に、Iピクチャ3a,3b,3c,3d,3e…、
PピクチャまたはBピクチャ4を有するGOP2形式の
圧縮動画像のデータストリーム1を、所定の変調形式お
よび記録フォーマットで書き込む。
【0019】その際、1画面の情報量を削減した後に画
像内予測符号化をし、これを高速再生用Iピクチャ(以
後、IF ピクチャという)5a,5b,5c,5d,5
e…として、従来のデータストリーム1中に定期的に挿
入した上で、データストリーム1とともに記録媒体に書
き込む。IF ピクチャ5a,5b,5c,5d,5e…
は、Iピクチャ3a,3b,3c,3d,3eを作成し
た元の1画面と同じものから作成すればよい。IF ピク
チャの挿入位置は特に限定されないが、例えば、1つの
GOP2について1枚のIF ピクチャをIピクチャ3
a,3b,3c,3d,3e…の直後に挿入すればよ
い。
【0020】このIF ピクチャ5a,5b,5c,5
d,5e…は、通常の1画面の情報量を削減した後に画
像内予測符号化をしたものであるから、復号に要する時
間が従来のIピクチャ3よりも小さくなる。1画面の情
報量が削減された画像データの一具体例としては、例え
ば、1画面中の画素を間引きして取り出した画像データ
である。画面の縦横ともに1/N(Nは自然数)に間引
きすると、情報量が1画面当たり1/N2 に削減され、
削減された画像データに対して画像内予測符号化をする
と、復号する際の処理時間が1/N2 の値に応じて短縮
される。なお、画像内予測符号化の方法は、Iピクチャ
と同じでよいが、異ならせてもよい。
【0021】記録媒体から通常の再生をするときは、デ
ータストリーム1中のIピクチャ3a,3b,3c,3
d,3e…、PピクチャまたはBピクチャ4を読み出し
て圧縮動画像を復号する。高速再生をするときは、IF
ピクチャのみを抽出して復号する。全てのIF ピクチャ
5a,5b,5c,5d,5e…を抽出してもよいが、
図示の例では、2枚につき1枚の割合でIF ピクチャ5
a,5c,5e…を取り出して復号し、画像7a,7
c,7e…が出力画面6上に表示される。その際、例え
ば画像7aは、次に予定されたIF ピクチャ5cのデー
タが復号されて画像7cの表示が可能になるまで出力画
面6上でフリーズされる。
【0022】高速再生時に再生される画像7a,7c,
7e…は、元の1画面の画像データが1/N2 に間引さ
れたものに戻るため、元の1画面を表わすが、1画面分
の情報量が削減されたものである。その結果、復号時間
が短くなり、画面がフリーズされる時間を短くすること
ができる。したがって、コマ落ちを少なくすることがで
き、図示の例では、1枚づつIF ピクチャ5a,5b,
5c,5d,5e…を復号することもでき、コマ落ちを
なくすることもできる。
【0023】加えて、復号に要する処理時間が不規則に
変動しても、変動幅が小さくなるため、予定された次の
F ピクチャの復号ができなくなる場合が少なくなり、
画像7a,7c…のフリーズの時間が一時的に延長され
る確率が少なくなる。したがって、1画面の情報量は少
ないながら完全に1枚の画像が形成されるようなIF
クチャを抽出するので、従来技術のように、再生画面の
一部が崩れたりすることがない。
【0024】IF ピクチャ3a,3c,3e…が復号さ
れて得られた画像7a,7c,7e…は、復号が完了す
るごとにそれぞれのフリーズ期間中、一旦メモリに格納
された上でCRTなどの出力装置に表示される。出力装
置においては、表示画面の縮小されたサイズの表示領域
において元の1画面を表示することができる。図示の例
では、図3を参照して後述するように、表示領域を移動
させているが、同一の表示領域に表示してもよい。ある
いは、画像7a,7c…の画素の1単位の大きさを原画
像の画素の大きさのN2 に拡大すれば、画像7a,7c
…も拡大されて、元の1画面をフルスクリーンで表示す
ることもできる。
【0025】1画面の画像データを1/N2 に間引きす
る場合、Nの値があまりに大きいと、縮小サイズ表示の
場合には高速再生時の画面が小さくなり、フルスクリー
ン表示の場合には画像が粗くなって見づらくなるので好
ましくない。しかし、記録側と再生側とであらかじめ所
定値に決めてあれば、基本的には任意のNの値で圧縮画
像の高速再生ができる。また、間引き率を縦と横とで異
ならせることもできる。
【0026】図2は、本発明の圧縮動画像の高速再生装
置の実施の形態の概要ブロック図である。図中、11は
光ディスク、12はピックアップ、13はRFアンプ、
14はキー入力部、15はシステムコントローラ、16
はCPU、17はIF ピクチャ検出部、18は復号部、
19はメモリ、20は画像出力制御部、21はD/A変
換器、22は画面出力装置である。この再生装置では、
光ディスク11に記録されたピット列をピックアップ1
2で読み取り、RFアンプ13で増幅する。この図で
は、復調やエラー訂正等の処理はRFアンプ13のブロ
ック内で行なうものとし、RFアンプ13からは、図1
のデータストリーム1を含む2値データ列が出力され
る。
【0027】RFアンプ13の出力のうち、通常再生時
には図1のIF ピクチャ5a,5b,5c…のデータを
無視するが、ユーザがキー入力部14等で高速再生を指
定すると、システムコントローラ15がこれを認識し、
再生方法を高速再生モードに切り替えるようにピックア
ップ12やCPU16等を制御する。高速再生モードに
なると、ピックアップ12は、高速に記録トラックを横
切って移動し始める。ピックアップ12は移動と同時に
移動先のトラックのデータを必要な量だけ読み取っては
また移動をする。
【0028】IF ピクチャ検出部17は、図1のデータ
ストリーム1から移動中のピックアップ12が読み取っ
たIF ピクチャ5a,5b,5c,5d,5e…を検出
する。具体的には、例えば、IF ピクチャの先頭に高速
再生用のデータであることを示すフラグを記録してお
き、IF ピクチャ検出部17はこのフラグを検出し、フ
ラグが検出されると、CPU16は、IF ピクチャ5
a,5b,5c,5d,5e…のデータのみを、その一
部または全部を抽出して復号部18にデータ転送を行な
う。
【0029】転送されたIF ピクチャ、例えば図1のI
F ピクチャ5aのデータは、復号部18によって画像内
予測符号の復号をされて図1の画像7aとなった後、画
像出力制御部20に出力されるとともに、メモリ19に
も格納される。メモリ19では、次のIF ピクチャ、例
えば図1のIF ピクチャ5cのデータが抽出され復号部
18で復号完了するまで画像7aのデータを書き換えな
い。画像出力制御部20は、復号部18の出力からメモ
リ19の出力に切り替えて、D/A変換器21を通して
画面出力装置22に出力することにより、図1の画像7
aのフリーズを実現する。そして、次のIF ピクチャ5
cの復号完了とともに、メモリ19のデータを新しい画
像7cのデータに書き換える。
【0030】画像出力制御部20は、画像7a,7c,
7e等を、CRTや液晶表示装置等の画面出力装置22
の所望の表示領域に表示できるような映像信号や画像信
号を発生する。なお、画像出力制御部20に文字列パタ
ーン発生部23を接続してもよく、図3を参照して後述
するような任意の文字列パターンを画像信号にスーパイ
ンポーズすることができる。
【0031】図3は、高速再生時にユーザが目にする画
面構成の具体例の説明図であり、図3(A)ないし図3
(C)は時間経過とともに変化する画面を示している。
図中、31は小領域、D1 〜D8 は中央部を除く小領
域、D9 は中央部の小領域、32は高速再生中であるこ
とを示す文字および演奏時間を示す文字、33a,33
c,33eはそれぞれ画像7a,7c,7eの絵柄であ
る。この構成例では、表示画面をN×Nの小領域31に
分割する。
【0032】高速再生時には、中央部を除く小領域D1
〜D8 に、図1に示した画像7a,7c,7e…を順次
表示する。図2において、復号部18でIF ピクチャを
復号した画像をメモリ19に格納し、次のIF ピクチャ
が復号されるまで中央部を除く小領域D1 〜D8 の1つ
にフリーズして出力し続け、次のIF ピクチャの復号が
完了すると、画像出力制御部20は、画面に出力する画
像を切り替え、さらに、この画像を先の画像が表示され
ていた小領域に隣接する小領域に割り当てて出力し、高
速再生終了までこれを繰り返すことによって実現され
る。
【0033】図1を参照して説明したように、画像7
a,7c,7d…は、1画面の画像データを1/N2
間引きしたものであるから、中央部を除く小領域D1
8 には、それぞれ、原画像の1画面が縮小されて表示
される。この図ではN=3として9分割しているため、
中央部を除く小領域D1 〜D8 は、表示画面の周辺部と
なる。
【0034】中央部の小領域D9 は、高速再生中である
ことを示す文字および演奏時間を示す文字32などが表
示される小領域であり、演奏時間の進行とともに表示内
容が変化する。画像出力制御部20が、図2に示した文
字列パターン発生部23の出力を中央部の小領域D9
割り当てることによってこのような表示が実現される。
【0035】図3(A)は、ユーザが高速再生を指定し
た直後の画面である。指定直後に抽出されたIF ピクチ
ャ、例えば図1のIF ピクチャ5aから復号された画像
7aを画面左上の小領域D1 に表示する。33aは画像
7aの絵柄である。このときD2 〜D8 の小領域は、黒
画面になっている。
【0036】図3(B)は、その後、次のIF ピクチャ
のデータ、例えばIF ピクチャ5cが復号されたときの
画面である。小領域D1 の右に隣接する小領域D2 に新
しい画像7cを表示し、今まで表示していた小領域D1
と小領域D3 〜D8 を黒画面にする。33cは画像7c
の絵柄である。
【0037】図3(C)は、さらに次のIF ピクチャが
復号されたときの画面であり、小領域D2 の右に隣接す
る小領域D3 に新しい画像7eを表示し、今まで表示し
ていた小領域D2 と小領域D1 ,D4 〜D8 を黒画面に
する。33eは画像7eの絵柄である。以後同様にし
て、画像を表示する領域を、D4 ,D5 ,D6 ,D7
8 ,D1 ,D2 …と巡回させて行き、これらをユーザ
が高速再生の指定を解除するまで繰り返す。
【0038】上述した画面の構成は、一具体例である
が、このような画面構成にすることにより、高速再生中
において、ピックアップが走査中の画面を滑らかな画面
表示で見ることができるとともに、同一の表示画面内で
も順次場所を変えて表示するため、高速再生用データの
復号時間の増減によって画面推移のぎこちなさが生じて
も、視聴者はこれを感じにくく、また、表示サイズは小
さいながら1枚の完結した画面が表示されるため、視聴
者に不快感を与えない。また、表示される小領域の移動
する速度によって、高速再生の速度を知ることもでき
る。また、いわゆる早送りと巻き戻しのモードに応じ
て、表示される小領域の移動方向を異ならせて、モード
の確認ができるようにしてもよい。
【0039】表示画面中央部の小領域D9 も含めて、全
ての小領域にIF ピクチャから復号された画像を表示
し、高速再生中であることを示す文字および演奏時間を
示す文字32などの表示をやめてもよい。あるいは、高
速再生中であることを示す文字および演奏時間を示す文
字32などを表示画面全体の背景画面として表示して、
この背景画面上に、IF ピクチャから復号された画像
を、表示する小領域を順次移動させて表示してもよい。
背景画面を均一な青色、いわゆるブルーバックにしても
よい。
【0040】上述した説明では、Iピクチャ3a,3
b,3cを作成した元の1画面と同じ画面から、IF
クチャ5a,5b,5c…を作成したが、この近傍の1
画面から作成してもよい。あるいは、高速再生用に、新
たな絵柄の1画面を作成して、この新たな1画面の1画
面当たりのデータ量を少なくした上で画像内予測符号化
して高速再生用データを作成することもできる。
【0041】また、上述した説明では、画像圧縮方式と
してMPEG1を用いた例について説明したが、GOP
構造を持たない圧縮方式でもよく、1画面のデータ量を
削減した後に画像内予測符号化した高速再生用データ
を、データストリーム中に定期的に挿入できるものであ
ればよい。挿入は、一定周期である方が好ましいが、必
ずしも一定である必要はなく、フラグ等を検出して高速
再生用データを取り出して復号できればよい。なお、ピ
クチャには、MPEG2のように、フレームを割り当て
てもフィールドを割り当ててもよい。
【0042】記録媒体としては、ビデオCD,CD−R
OM,DVD等の光ディスクに限らない。高速再生時の
ピックアップ(ヘッド)のアクセス方式は異なるが、磁
気記録媒体であるハードディスクでもよい。半導体メモ
リからなる大容量バルクメモリであってもよい。復号処
理に時間がかかる圧縮動画像のデータストリームが記録
されるものであればよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、1画面の情報量を削減した後
に画像内予測符号化したデータを、データストリーム中
に定期的に挿入して記録することから、再生時に、他の
圧縮動画像のデータを復号することなく、挿入されたデ
ータを短い復号処理時間で復号することができるという
効果がある。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、圧縮動画
像のデータストリームに1画面の情報量が削減された後
に画像内予測符号化されたデータが定期的に挿入されて
記録された記録媒体から、そのデータを抽出する手段
と、この抽出手段の出力データを復号する復号手段を有
することから、挿入されたデータを短時間で復号するこ
とができるため、高速再生する際、滑らかで崩れの少な
い良好な画面を出力できる。その結果、画面を見ながら
今どのあたりを高速再生しているのかを常に視聴者が認
識できるという効果がある。また、挿入されたデータ
を、一旦メモリに格納する場合にも、データ量が削減さ
れているので、メモリ容量が少なくてすむ。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、復号手段
の出力データを、復号の完了ごとに表示画面の複数の小
領域に順次小領域を変更して出力する手段を有すること
から、同一画面内でも順次場所を変えて表示されるた
め、高速再生用データの復号時間の増減によって画面推
移のぎこちなさが生じても、視聴者はこれを感じにく
く、また、表示サイズは小さいながら1枚の完結した画
面が表示されるため、視聴者に不快感を与えないという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮動画像の記録方法および高速再生
装置の実施の形態の概念図である。
【図2】本発明の圧縮動画像の高速再生装置の実施の形
態の概要ブロック図である。
【図3】高速再生時にユーザが目にする画面構成の具体
例の説明図であり、図3(A)ないし図3(C)は時間
経過とともに変化する画面を示している。
【図4】圧縮動画像のデータストリームの概念図であ
る。
【図5】従来の装置による高速再生方法の概念図であ
る。
【符号の説明】
1…圧縮動画像のデータストリーム、2…GOP、3,
3a,3b,3c,3d,3e…Iピクチャ、4…Pピ
クチャまたはBピクチャ、5a,5b,5c,5d,5
e…IF ピクチャ、6…出力画面、7a,7c,7e…
F ピクチャ5a,5c,5eから復号された画像、1
1…光ディスク、12…ピックアップ、31…小領域、
32は高速再生中であることを示す文字および演奏時間
を示す文字、33a,33c,33e…画像7a,7
c,7eの絵柄、41a,41c,41e…Iピクチャ
3a,3c,3eから復号された画像。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮動画像のデータストリームを記録媒
    体に記録する圧縮動画像の記録方法において、1画面の
    情報量を削減した後に画像内予測符号化したデータを、
    前記データストリーム中に定期的に挿入して記録するこ
    とを特徴とする圧縮動画像の記録方法。
  2. 【請求項2】 圧縮動画像のデータストリームに1画面
    の情報量が削減された後に画像内予測符号化されたデー
    タが定期的に挿入されて記録された記録媒体から、前記
    データを抽出する手段と、該抽出手段の出力データを復
    号する復号手段を有することを特徴とする圧縮動画像の
    高速再生装置。
  3. 【請求項3】 前記復号手段の出力データを、復号の完
    了ごとに表示画面の複数の小領域に順次小領域を変更し
    て出力する手段を有することを特徴とする請求項2に記
    載の圧縮動画像の高速再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999045708A1 (fr) * 1998-03-04 1999-09-10 Sony Corporation Dispositif de lecture de donnees video et methode afferente

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WO1999045708A1 (fr) * 1998-03-04 1999-09-10 Sony Corporation Dispositif de lecture de donnees video et methode afferente
US6728472B1 (en) 1998-03-04 2004-04-27 Sony Corporation Video data reproducing device and video data reproducing method

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