JPH09163273A - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JPH09163273A
JPH09163273A JP7345088A JP34508895A JPH09163273A JP H09163273 A JPH09163273 A JP H09163273A JP 7345088 A JP7345088 A JP 7345088A JP 34508895 A JP34508895 A JP 34508895A JP H09163273 A JPH09163273 A JP H09163273A
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JP
Japan
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ring
spacer
projector device
tilt angle
rings
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Withdrawn
Application number
JP7345088A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Okumura
隆一 奥村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH09163273A publication Critical patent/JPH09163273A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • H04N5/7408Direct viewing projectors, e.g. an image displayed on a video CRT or LCD display being projected on a screen

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 あおり角の微調整、及びラフ調整が容易なプ
ロジェクタ装置を実現する。 【解決手段】 開口部の中心線を境にした対称形状とさ
れ、一方の面に前記中心線の両側に所定角度の傾斜面が
少なくとも2以上連続して形成されている傾斜リング1
1、13と、傾斜リング11、13の斜面を支持するリ
ング支持部材10と、傾斜リング11、13の回転を補
助するリングガイド部8によって構成され、傾斜リング
11、13は斜面が形成されていない他方の面が対向し
た状態で配置してプロジェクタ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2個の傾斜リング
を用いて水平、垂直方向のあおり角を調整する調整機構
を有するプロジェクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管を用いた投射型のプロジェク
タ装置は、R、G、B各色に対応した3個の陰極線管
(CRT・・・Cathode Ray Tube)の前方に結像光学系
を形成するレンズブロックが配置され、各色のCRTの
映像を拡大投影してスクリーン上で合成してするように
なされている。図14はこのようなプロジェクタ装置の
一例を摸式的に示す図であり、図14(a)は上面、図
14(b)は側面を示している。レンズブロック33
R、33G、33Bは、それぞれR光、G光、B光に対
応したCRT34R、34G、34Bの前方に配置され
ている。各レンズブロック33(R、G、B)の前方に
は、スクリーン35に投影される映像が実線によって示
されている。
【0003】図14(a)に図示されているように、レ
ンズブロック33(R、G、B)がCRT34(R、
G、B)に対して平行に配置されていると、レンズブロ
ック33R、及び33Bによって投影されるR画像とB
画像のフォーカス面FR、FBは、スクリーン35に対
して平行なものではなくなってしまう。また同様に、図
14(b)に示されているように、垂直方向においては
レンズブロック33(R、G、B)ともにフォーカス面
F(R、G、B)がスクリーン35に対して平行なもの
ではなくなってしまう。
【0004】このために、レンズの特性(光源からレン
ズまでの距離を短くするとレンズから結像面までの距
離、すなわち投射距離は長くなる、又その逆も成り立
つ)を考慮し、例えば図15(a)(b)に示されてい
るようにレンズブロック33(R、G、B)とCRT3
4(R、G、B)に必要に応じた所定のあおり角をあた
えることで、スクリーン35に対して平行な画像を映し
出すようにしている。
【0005】ところで、図16は光源からレンズまでの
距離及びレンズからフォーカス面までの距離を摸式的に
示す図であり、Rs は光源、Lはレンズ、Fはフォーカ
ス面a0 、a1 、a2 は光源Rs からレンズLまでの距
離、b0 、b1 、b2 は投射距離である。図示されてい
るように光源Rs の映像A−BはレンズLの投射面で逆
転することとなり、光源Rs とフォーカス面Fが平行で
ある場合は、例えば図16(a)に示されているように
なる。ここに示されている1/a1 +1/b1 と1/a
2+1/b2 は一定となるので、光源Rs が傾斜すると
フォーカス面Fも傾斜することとなる。すなわち図16
(b)に示されているように、距離a1 が距離a0より
短くなると距離b1 が距離b0 より長くなり、距離a2
が距離a0 より長くなると距離b2 が距離b0 より短く
なる。
【0006】つまり、このようなレンズ特性を利用して
図15(a)に示されているように、レンズブロック3
3RとCRT34R、レンズブロック33BとCRT3
4Bに水平方向のあおり角θ、また図15(b)に示さ
れてるように、レンズブロック33(R、G、B)とC
RT34(R、G、B)それぞれに垂直方向のあおり角
βをあたえることによって、R、G、B各色の画像のフ
ォーカス面F(R、G、B)をスクリーン35に対して
平行にして映し出すことができるようになる。
【0007】ところで、図15(a)(b)で示される
ようなあおり角は、例えば投影するスクリーン35の大
きさを変更する場合は、通常それにともないレンズ倍率
を変えるため投射距離が変わり、必要とされるあおり角
θ、βも変わってくる。そこで以下説明するような方法
で、プロジェクタ装置の設置状況等に応じてあおり角
θ、βを任意に設定することができるようにしている。
【0008】図17は、例えばエアカップリングタイプ
の光学系に用いられるスペーサ方式のあおり角調整機構
を有するプロジェクタ装置の分解斜視図であり、図18
はこの光学系に用いられるあおり角調整部材を拡大して
示す斜視図である。この図17に示されているあおり角
調整機構は、この図には示されていない投射レンズを保
持するレンズスペーサ40とCRT34を保持するCR
Tスペーサ59の間にあおり角調整部材43、47、5
1、55を配置してねじ止することにより水平、垂直方
向のあおり角を与えることができるように構成されてい
る。
【0009】レンズスペーサ40側に配置されるあおり
角調整部材43、47の一端には、それぞれねじ穴部4
4a、44b、44c、ねじ穴部48a、48b、48
cが形成されている。これらのねじ穴部44(a、b、
c)、ねじ穴部48(a、b、c)はそれぞれCRTス
ペーサ59に取付けられるCRTのインチサイズ(7
0”、120”、250”等)に対応して異なる高さで
形成され、レンズスペーサ40のねじ受け41a、42
aが嵌合するように形成されている。そしてねじ受け4
1a、42aのねじ穴41N1 、42N1 に挿通された
ねじをねじ穴部44(a、b、c)、ねじ穴部48
(a、b、c)いずれかを選択して使用することによ
り、焦点距離の調整を行うことができるようになってい
る。
【0010】また、あおり角調整部材43の他端には、
ねじ穴部44(a、b、c)に対応している例えば約±
0.2゜程度の傾斜で構成される傾斜面46a、46c
及びフラット面46bが、あおり角調整機構47の他端
には、ねじ穴部48(a、b、c)に対応している傾斜
面50a、50c及びフラット面50bが形成されてい
る。
【0011】例えばねじ穴部44aにねじ受け41aが
当接すると、ねじ受け41bには傾斜面46aが当接す
るようになり、また、ねじ穴部44bにねじ受け41b
が嵌合されると、ねじ受け41bにはフラット面46b
が当接するようになる。同様に例えばねじ穴部48aに
ねじ受け42aが当接すると、ねじ受け42bには傾斜
面50aが当接するようになり、ねじ穴部48bにねじ
受け42bが嵌合されると、ねじ受け42bにはフラッ
ト面50bが当接するようになる。なお、ねじ受け41
b、42bに挿通されたねじNは、傾斜面、フラット面
の中央部分に形成される挿通部46d、50dに挿通さ
れる。
【0012】ねじ穴部44(a、b、c)、ねじ穴部4
8(a、b、c)に挿通されたねじは、CRTスペーサ
59側に配置されるあおり角調整部材51、55のねじ
穴部52(a、b、c)のいずれか、及びねじ穴56
(a、b、c)のいずれかを介して、CRTスペーサ5
9のねじ穴受け60a、61aのねじ穴60N1 、61
1 にねじ込まれる。
【0013】レンズスペーサ59側に配置されるあおり
角調整部材51、55の一端には、それぞれねじ穴部5
2a、52b、52c、ねじ穴部56a、56b、56
cが形成されている。また、この一端のレンズスペーサ
59に対向する側において、各ねじ穴部の周辺部分には
傾斜面53a、53c、フラット面53b、傾斜面57
a、57c、フラット面57bが形成されている。
【0014】また、あおり角調整部材51の他端におけ
るレンズスペーサ59に対向する側には、ねじ穴部52
(a、b、c)に対応している例えば約±0.2゜程度
の傾斜で構成される傾斜面54a、54c及びフラット
面54bが、またあおり角調整機構55の他端における
レンズスペーサ59に対向する側には、ねじ穴部56
(a、b、c)に対応している傾斜面58a、58c及
びフラット面58bが形成されている。また、これら傾
斜面、フラット面の中央部分には挿通部54d、58d
が形成され、ねじ受け60b、61bにねじ込まれるね
じNは挿通部54d、58dを介することになる。
【0015】例えばねじ穴部52aにねじNが挿通され
ると、ねじ受け60aには斜面53a、ねじ受け60b
には傾斜面54aが当接するようになり、また、ねじ穴
部52bにねじNが挿通されると、ねじ受け60aには
フラット面53b、ねじ受け60bにはフラット面54
bが当接するようになる。同様に例えばねじ穴部56a
にねじNが挿通されると、ねじ受け61aには斜面57
a、ねじ受け61bには傾斜面58aが当接するように
なり、また、ねじ穴部56bにねじNが挿通されると、
ねじ受け61aにはフラット面57b、ねじ受け61b
にはフラット面58bが当接するようになる。
【0016】このように、例えば複数種類の傾斜面を有
しているあおり角調整部材43、47、51、55を用
いて、その傾斜面を選択することによって、その傾斜面
の傾斜角度に応じたあおり角を与えることができるよう
になる。
【0017】図19は球面軸受機構によるあおり角調整
機構を示す図であり、図19(a)はあおり角調整機構
の上面図、図19(b)は正面図、図19(c)は投射
レンズ33、CRT34とともに示す側面図、図19
(d)は断面図である。この球面軸受機構は例えば図1
9(d)に断面的に示されているように、レンズスペー
サ63とCRTスペーサ64の当接面を球面で構成して
組み合わせ、図19(a)(b)(c)に示されている
垂直調整ねじ66、水平調整ねじ67の開け締めによっ
てあおり角を与えるように構成されている。レンズスペ
ーサ63とCRTスペーサ64は押しバネSを介してね
じNによって連結されており、さらに、CRTスペーサ
64の内側に設けられる押え金具69によってその組み
合わせが安定するようになされている。
【0018】垂直調整ねじ66はレンズスペーサ63に
挿通されてCRTスペーサ64に連結されている。そし
て垂直調整ねじ66を締める(緩める)ことにより、C
RTスペーサ64が球面に沿って摺動して、垂直調整ね
じ66側の垂直方向の間隔Vが狭く(広く)なって傾き
を有するようになり、これが垂直方向のあおり角とされ
る。
【0019】水平調整ねじ67はレンズスペーサ63に
挿通され調整レバー65に連結され、調整レバー65は
軸65aによってレンズスペーサ63に、また、軸65
bによってCRTスペーサ64に連結されている。水平
調整ねじ67を締める(緩める)と、軸65aを支点と
して軸65bが押し出されるようになり、水平調整ねじ
67側の水平方向の間隔Hが広く(狭く)なって)傾き
を有するようになり、これが水平方向のあおり角とされ
る。なお、調整レバー65を設けることにより調整機構
を例えばレンズスペーサ63の上方に集中して形成する
ことができ、調整操作性が向上されるようになる。
【0020】このように、レンズスペーサ63とCRT
スペーサ64の接合面を球面で構成することによって、
この球面を摺動させることによって水平、垂直方向のあ
おり角を自由に与えることができるようになっている。
【0021】図20は、二軸機構よるあおり角調整機構
の一部を断面的に示す斜視図である。CRTスペーサ7
0の上下には光軸方向に沿って、それぞれ一対の軸受支
柱70a,70aが形成され、この軸受支柱70a,7
0aの前端部にはそれぞれ軸受穴70b,70bが設け
られている。ベローズ71は例えばCRTスペーサ70
の前面に対してボルトB4 により固定リング71aにお
ける上下左右の4点(図示するのは2点)が固定される
ことでCRT34と結合される。
【0022】水平回転フレーム72の上下の横枠にはそ
れぞれ水平回転軸受穴72a,72aが設けられ、縦枠
の左右にはそれぞれ垂直回転軸受穴72b,72bが設
けられている。そして、この水平回転フレーム72はC
RTスペーサ70の軸受支柱70a,70aに上下から
はさまれるように位置し、この状態で上下の軸受穴70
bと水平回転軸受穴72aに対してそれぞれ水平回転軸
73,73が挿通される。これにより水平回転フレーム
72は水平回転軸73,73を中心に(回転中心軸Xに
て示す)水平方向における回転が可能なように保持され
る。
【0023】更に水平回転フレーム72の上側の縦枠右
側に設けられたねじ螺合穴72cに回転角度調整ねじB
1 がねじ込まれた状態で挿通され、回転角度調整ねじB
1 のねじ先端がCRTスペーサ70の前面部に当接する
状態となるようにされる。これにより、回転角度調整ね
じB1 を回すことにより水平回転フレーム72の回転角
度(水平方向のあおり角)を調節することができる。
【0024】このレンズスペーサ74にはこの図には示
されていないレンズ本体部を固定するための4つのボル
ト螺合穴74a(図には3つのボルト螺合穴を示す)が
設けられ、また、上端部のほぼ中央にはL字形突起74
b(断面により示す)が形成され、このL字形突起74
bには回転角度調整ねじB2 のねじ螺合穴74cが設け
られる。また、左右の中央部にはそれぞれ垂直回転軸受
穴74d,74dが形成される。
【0025】更にベローズ71は、レンズエレメント7
5とCRT34を結合する状態で、レンズスペーサ74
の後面部に対して、図示しないがCRTスペーサ70に
固定されるのと同様の状態で取り付けられる。この際、
べローズ71の内部にはガラスとほぼ同等の屈折率を有
する液体が注入される。これにより、CRT34とレン
ズエレメント75間は光学的に結合されると共に、CR
T34の管面を冷却する効果も得ることができる。
【0026】そして、レンズスペーサ74の左右の垂直
回転軸受穴74dと水平回転フレーム72の垂直回転軸
受穴72bに対して、それぞれ垂直回転軸76、76が
挿通されることで、レンズスペーサ74は水平回転フレ
ーム72の枠内に位置する状態で、図に示す回転中心軸
Yを中心に、垂直方向に回転可能に保持されることとな
る。更にこの状態で回転角度調整ねじB2 がL字形突起
74bのねじ螺合穴74cにねじ込まれる状態で挿通さ
れ、回転角度調整ねじB2 の先端部が水平回転フレーム
72の前面部に当接するようにされる。これにより、回
転角度調整ねじB2 を回すことによりレンズスペーサ7
4の回転角度(垂直方向のあおり角)を調節することが
できる。
【0027】図21はレンズスペーサ82とCRTスペ
ーサ88の間に2枚の傾斜リング85、86を配置し
て、これらの傾斜リングの傾斜によってあおり角を与え
るあおり角調整機構である。なお、この図で傾斜リング
85、86は、その一部が切り取られて示されており、
その内部にはべローズ78が配置されているのを示して
いる。また、CRTスペーサ88の上面には、例えばC
RT34等の重量によって加わる負加の蓄え/放出を行
うアキュムレータ89、89が形成されている。レンズ
スペーサ82とCRTスペーサ88は、圧縮ばねSを介
してねじN、N、N、Nによって連結されており、傾斜
リング85、86によってあおり角が与えられた場合
も、安定した状態を保つことができるようになされてい
る。
【0028】図22は、傾斜リング85、86を回転さ
せた場合に与えられるあおり角を摸式的に示す図であ
る。例えば図22(a)に示されている状態から傾斜リ
ング85を180゜回転させると、図22(b)に示さ
れているように傾斜リング85の傾斜によってあおり角
θ1 を与えることができる。また、図22(a)に示す
状態から傾斜リング86を例えば180゜回転させると
図22(c)に示されているように傾斜リング86の傾
斜によってあおり角θ2 を与えることができるようにな
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図17、図
18に示した調整機構では、CRTスペーサ59とレン
ズスペーサ40の間にあおり角調整部材43、47、5
1、55を配置するという単純な方法であおり角を与え
ることができるが、予め各あおり角調整部材に形成され
たあおり角しか与えられない。したがって、異なる角度
のあおり角を与える場合はあおり角調整部材を交換しな
ければならず、その交換作業が煩雑なものとなってしま
う。
【0030】また、図19に示したCRTスペーサ64
とレンズスペーサ63の当接面を球面で構成する調整機
構では、CRTスペーサ64とレンズスペーサ63の間
に押しバネSを配置する場合に、この押しバネSを押し
つぶしておく必要があり、組立時にそのための特殊な治
具が必要となる。また、あおり角がどのような状態に設
定されているかを把握することが困難であり、プロジェ
クタ装置の設置前に所定のあおり角を与えておくことが
用意ではない。
【0031】また、図20に示したジンバル機構は、輸
送上の信頼性と角度調整機能を満たすため各部品の連結
部分に高い精度が要求されるようになり、その結果組立
作業が特殊化する。これによって製造コスト及び組立コ
ストが増加してしまうことになる。
【0032】また、図21に示したように、2個の傾斜
リング85、86を用いる調整機構においては、これら
の傾斜リングの例えば側面に示されている数値によっ
て、どのくらいのあおり角が与えられているかをすぐに
把握することができるが、あおり角が同一平面内で変化
しないので、精度の良い微調整を容易に行うことができ
ないという問題がある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、陰極線管と、結像
光学系を形成するレンズブロックと、前記陰極線管とレ
ンズブロックの間に配置され、前記陰極線管に所定のあ
おり角を与えるあおり角調整機構を備えているプロジェ
クタ装置において、前記あおり角調整機構は、開口部の
中心線を境にした対称形状とされ、一方の面に前記中心
線の両側に所定角度の傾斜面が少なくとも2以上連続し
て形成されている傾斜リングと、前記傾斜リングの斜面
を支持する傾斜リング支持部と、前記傾斜リングの回転
を補助するリングガイド部によって構成され、前記傾斜
リング支持部が前記傾斜リングの傾斜面を摺動すること
によってあおり角を調整することができるようにプロジ
ェクタ装置を構成する。
【0034】また陰極線管と、結像光学系を形成するレ
ンズブロックと、前記陰極線管とレンズブロックの間に
配置され、前記陰極線管に所定のあおり角を与えるあお
り角調整機構を備えているプロジェクタ装置において、
前記あおり角調整機構は、開口部の中心線を境にした対
称形状とされ、一方の面に前記中心線の両側に所定角度
の傾斜面が少なくとも2以上連続して形成されている第
一、第二の傾斜リングと、前記第一、第二の傾斜リング
の斜面を支持する傾斜リング支持部と、前記第一、第二
の傾斜リングの回転を補助するリングガイド部によって
構成され、前記第一、第二の傾斜リングは斜面が形成さ
れていない他方の面が対向した状態で配置してプロジェ
クタ装置を構成する。
【0035】本発明によれば、傾斜リングを回転させる
ことで、あおり角が同一平面上で変化するようになるの
で、微妙な調整を行うことができるようになる。また、
傾斜リングの回転角度からあおり角の調整状態を定量的
に把握することができるので、おおまかな調整を行う場
合にも適している。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプロジェクタ装置
の実施形態を図1乃至図12に従って説明する。図1は
本実施形態のプロジェクタ装置の外観を示す斜視図、図
2は図1に示すプロジェクタ装置を側面から示す平面
図、また図3は図1、図2に示すプロジェクタ装置の要
部を分解して示す斜視図である。まず、図1、図2にし
たがいプロジェクタ装置の構成概要を説明し、その後図
3の分解斜視図にしたがってプロジェクタ装置の各部の
詳細を説明する。なお、図3においてレンズブロック及
びCRTの図示は省略する。
【0037】図1、図2に示されているように、本実施
形態のプロジェクタ装置1に用いられるあおり角調整機
構は、レンズブロック2を保持するレンズスペーサ3、
傾斜リング11、13、及びCRT21を保持するCR
Tスペーサ15によって構成されている。そして、レン
ズスペーサ3とCRTスペーサ15は、ナットNT、ワ
ッシャWa、バネSa、ネジ部材Nによって連結され、
その間に垂直方向のあおり角を調整する傾斜リング1
1、水平方向のあおり角を調整する傾斜リング13、及
び傾斜リング11、13の緩衝部材とされる潤滑リング
12が配置されるようになる。
【0038】スクリーンなどに像を投影する投射レンズ
2は、レンズスペーサ3の前面に設けられているレンズ
ホルダ4に対してネジ等によって固定される。さらに、
レンズホルダ4にはボウル状のレンズエレメント5が取
付けられている。このレンズスペーサ3の4隅には、そ
の両端にネジ溝が形成されているネジ部材Nが貫通する
ネジ穴が設けられており、このネジ穴を貫通したネジ部
材Nの一端がCRTスペーサ15にねじ込まれる。さら
にねじ部材Nの他端はレンズスペーサ3の前方に突出し
て、バネSa、ワッシャWaを介してナットNTがねじ
込まれる。したがって、バネSaの押圧によってレンズ
スペーサ3とCRTスペーサ15は安定した状態を維持
することが可能になる。
【0039】図3(a)はプロジェクタ装置1の要部の
分解斜視図を示す図であり、図3(b)(c)は同図
(a)に示す傾斜リング11、13を支持するリング支
持部材を拡大して示す図である。レンズスペーサ3の背
面には傾斜リング11を支持するとともに、その回転を
ガイドするリングガイド部8(a,b,c,d,)が突
設されている。そしてこのリングガイド部8の内側に傾
斜リング11を配置することにより、傾斜リング11は
リングが緯度円滑な回転動作をすることができるように
なる。
【0040】リングガイド部8(a,b,c,d,)の
内側には後で図6の断面図で詳しく説明するように底面
部が球面で形成されている座ぐり9(a,b,c,
d,)が形成され、これらの座ぐり9にリング支持部材
10、10、10、10が配置されるようになる。リン
グ支持部材10の上面部10aは傾斜リング11の傾斜
面に当接して支持するように平面で構成され、下方部は
座ぐり9と同じように球面10bとして形成され、先端
部分には突起10cが突設されている。この突起10c
はこの図には示されていない座ぐり9の底面部に形成さ
れている穴Hに挿入され、これによって傾斜リング11
の傾斜に応じたリング支持部材10の偏位動作の安定性
が向上するようになる。
【0041】また、リングガイド部8bには、あおり角
を調整する場合に2個の傾斜リングが同時に回転するの
を防止するためのストッパねじSnがねじ込まれるねじ
穴Snaは形成されている。このストッパねじSnは、
その先端が傾斜リング11の側面に当接することにより
傾斜リング11の回転を制限するものである。なおここ
では、リングガイド部8bにねじ穴Snaを設けたが、
いずれのリングガイド部(a、c、又はd)に設けられ
ていても良い。例えば、水平方向のあおり角を調整する
際に、傾斜リング13を回転する際に、傾斜リング11
をストッパねじSnで固定することで、傾斜リング13
のみを回転することができるようになる。なお、このよ
うなストッパねじ機構は、後述する傾斜リング13に対
しても設けられている。
【0042】メモリMは傾斜リング11が回転した量を
示すように、リングガイド部8に沿って設けられてい
る。このメモリMに示されている角度は後述する回転レ
バーによって示される。
【0043】傾斜リング11、13及び潤滑リング12
は、図4(a)(b)(d)の分解斜視図に拡大して示
されている。図4(a)に示されている傾斜リング11
は、その開口部の中心を通過する谷部11a、山部11
dを結ぶ線を境とした対称形状とされ、谷部11aから
始まる斜面11b1 、11b2 と、山部11dに向かっ
て形成される斜面11c1 、11c2 という2種類の斜
面が形成されている。そして、山部11aと斜面11c
1 、11c2 の頂点の他端、及び斜面11b1 、11b
2 の頂点と山部11dは同等の高さで形成されている。
したがって、各斜面は同等の傾斜を有して形成され、斜
面11b1 と斜面11c1 、斜面11b2 と斜面11c
2 は常に同等の高さの位置でリング支持部材10に支持
されるようになる。また、各斜面が形成さている反対側
の面には、後で図4(d)で説明する傾斜リング13の
ガイド溝13eと同様の溝が形成されている。
【0044】回転レバー11Lは斜面11bの頂点部分
にあたる側面に突設され、傾斜リング11を回転させる
場合に操作するレバーである。また、この回転レバー1
1Lは取り外し可能に構成してあおり角の調整を行わな
い場合は、取り外しておくようにしてもよい。
【0045】図4(b)に示されている潤滑リング12
は緩衝部材として例えばポリアセタール等の樹脂で形成
され、傾斜リング11と傾斜リング13の間に配置され
ている。そして、通常は傾斜リング11、13が操作時
以外に容易に回転しないようにストッパの役割も果たし
ている。また、図4(c)の断面図に示されているよう
に、その円周に沿ってガイド突起12a、12bが突設
され、傾斜リング11、13の斜面部分と反対側とされ
る平面に形成されているガイド溝に嵌合されることにな
る。
【0046】図4(d)に示されている傾斜リング13
は、図4(a)に示した傾斜リング13と同等の形状で
構成され、谷部13a、斜面13b、13b、斜面13
c、13c、山部13dは谷部11a、斜面11b1
11b2 、斜面11c1 、11c2 、山部11dに対応
している。さらに、傾斜リング13は図示されているよ
うに傾斜リング11に対して90゜ずらした状態で配置
されるので、回転レバー13Lは山部13dが形成され
ている部分の側面に設けられる。つまり、あおり角を与
えない通常の状態では、回転レバー11Lと13L、斜
面11b1 と13c1 、斜面11b2 と13b1 、斜面
11c1 と13c2 、斜面11c2 と13b2 が対向し
て配置されることになる。
【0047】これにより、傾斜リング11、13を回転
させると、山部11aと谷部11d、山部13aと谷部
13dを結んだ線を境にしていずれか一方の側が高く他
方の側が低くなる。これによって、例えば傾斜リング1
1では垂直方向のあおり角、傾斜リング11と90゜ず
らした状態で配置される傾斜リング13では水平方向の
あおり角を与えることができるようになる。なお、本実
施形態では傾斜リング11、13は、その開口部の中心
を通過する谷部、山部を結ぶ線を境とした対称形状で2
個ずつ斜面を設ける例で説明するが、2以上の斜面を設
けるようにしてもよい。この場合、斜面の数に対応して
座ぐり9、リング支持部材10が設けられるようにな
る。
【0048】このように、図4(a)(b)(d)で説
明した所定の傾斜を有している2個の傾斜リング11、
13を回転させることによってCRT21に対してあお
り角を与えることができるようになる。
【0049】再び図3に戻り説明する。傾斜リング1
1、13、及び潤滑リング12の中央部分にはべローズ
14が貫通するようにして配置され、その一端はレンズ
スペーサ3に、また他端はCRTスペーサ15に取付け
られる。そしてその内部には、ガラスとほぼ同等の屈折
率の液体が封入され、これによって、CRT21とレン
ズエレメント5は光学的に結合された状態になる。この
べローズ14は、傾斜リング11、13によってあおり
角が与えられると、その角度に応じて任意の部分が伸縮
するように構成されている。
【0050】べローズ14の他端が取付けられるCRT
スペーサ15の後方(図に示されている上方)から、図
1、図2に示した図示されていないCRT21が取付け
られる。そしてCRTから出力される像光は、開口16
を通過した後にべローズ14、レンズエレメント5を介
してレンズブロック2に入射することになる。
【0051】CRTスペーサ15の前方には、図5に示
されているように、レンズスペーサ3を貫通したねじ部
材Nがねじ込まれるねじ穴17(a、b、c、d)、レ
ンズスペーサ3と同様のリングガイド部18(a、b、
c、d)、座ぐり19(a、b、c、d)形成されてい
る。そして例えばリングガイド部18bには、レンズス
ペーサ3のリングガイド部8bと同様にストッパねじが
ねじ込まれるねじ穴Snaが形成されている。座ぐり1
9(a、b、c、d)には、それぞれレンズスペーサ3
の座ぐり9に配置されたものと同形状とされるリング支
持部材10が配置される。さらにリングガイド部18
(a、b、c、d)の内側に傾斜リング13を嵌合する
ように配置すると、傾斜リング13の各傾斜面はそれぞ
れリング支持部材10の平面部10aによって支持され
るようになる。また、レンズスペーサ3と同様に傾斜リ
ング13が回転した角度を示すメモリMが設けられてい
る。
【0052】次に、図6の断面図にしたがって、リング
支持部材10によって傾斜リング11、13を支持する
場合について説明する。なお、この図ではリング支持部
材10によって傾斜リング11を支持する例を説明する
が、傾斜リング13も同様にしてCRTスペーサ15に
配置されているリング支持部材10に支持されるように
なる。
【0053】図6(a)は座ぐり9付近を断面で示す図
である。座ぐり9はその底面が球面で構成され、さらに
最低部にはリング支持部10の突起10bよりも径のや
や大きい穴Hが形成されている。そして図6(b)に示
されているように、座ぐり9にリング支持部材10を配
置すると、リング支持部材10の先端部分に形成されて
いる突起10bが穴Hに挿入され、球面部10aが座ぐ
り9に嵌合するようになる。この場合図示されているよ
うに、突起10bは穴Hの中において遊びを有している
とともに球面同士が当接しているので、図6(c)
(d)に示されているように、平面部10aに傾斜リン
グ11(13)のいずれかの斜面が当接した場合も、そ
の斜面の傾斜角度に応じて偏位することが可能になる。
【0054】例えば図6(c)に示されているように、
傾斜リング11(13)の斜面が右側に傾いている場合
は、リング支持部材10もその傾斜に応じて右側に傾斜
する。これにともなって突起部10bも穴Hの中を左側
に偏移する。このように突起部10bを穴Hに挿入する
ことによって、リング支持部材10の偏位の中心が定め
られ、安定したリング支持を行うことができるようにな
る。また図6(d)に示されているように、傾斜リング
11(13)の斜面が左側に傾いている場合は、リング
支持部材10もその傾斜に応じて左側に傾斜する。これ
にともなって突起部10bも穴Hの中を右側に偏移する
ようになる。
【0055】次に、傾斜リング11を回転させることに
よって垂直方向のあおり角βを与える場合の一例を説明
する。図7は図2に示した状態から、回転レバー11L
を操作して傾斜リング11を矢印U方向、すなわち上方
向に回転させた場合を示している。傾斜リング11を上
方向に操作すると、傾斜リング11の各斜面が、リング
ガイド部8b、8c(8a、8d)の内側に配置されて
いるリング支持部材10の平面部10aを摺動しながら
回転するようになる。したがって、リングガイド部8b
の内側に配置されているリング支持部材10の平面部1
0aには、斜面11b2 (11c2 )の厚みのより薄い
方が当接するようになり、レンズスペーサ3とCRTス
ペーサ15の上方の間隔は狭くなる。
【0056】これに対して、リングガイド部8cの内側
に配置されているリング支持部材10の平面部10aに
は、斜面11b1 (11c1 )の厚みのより厚いが方に
当接するようになる。したがって、レンズスペーサ3と
CRTスペーサ15の下方の間隔が広くなる。これによ
って、図示されている中心線Cに対して、垂直方向の上
方向にあおり角β1 を与えることができるようになる。
【0057】また、図8に示されているように、回転レ
バー11Lを操作して傾斜リング11を矢印D方向、す
なわち下方向に回転させると、リングガイド部8bの内
側に配置されているリング支持部材10の平面部10a
には、斜面11b2 (11c2 )の厚みのより厚い方が
当接することになり、レンズスペーサ3とCRTスペー
サ15の上方の間隔は広くなる。これに対して、リング
ガイド部8cの内側に配置されているリング支持部材1
0の平面部10aには、斜面11b1 (11c1 )の厚
みのより薄いが方に当接するようになる。したがって、
レンズスペーサ3とCRTスペーサ15の上方の間隔が
狭くなる。これによって、図示されている中心線Cに対
して、垂直方向の上方向にあおり角β2 を与えることが
できるようになる。
【0058】次に、傾斜リング13を回転させることに
よって水平方向のあおり角θを与える場合の一例を説明
する。以下、例に挙げて説明する図9、図10、図11
は図2に示したプロジェクタ装置1を下面から示してお
り、図9はあおり角を与えていない、すなわち回転レバ
ー11L、13Lが対向している場合、図10は右方向
のあおり角、図11は左方向のあおり角を与えている状
態を示している。
【0059】図10は図9に示した状態から回転レバー
13Lを操作して傾斜リング13を矢印R方向、すなわ
ち右方向に回転させた場合を示している。傾斜リング1
3を右方向に操作すると、傾斜リング13の各斜面が、
リングガイド部18c、18d、(18a、8b)の内
側に配置されているリング支持部材10の平面部10a
を摺動しながら回転するようになる。したがって、リン
グガイド部8cの内側に配置されているリング支持部材
10の平面部10aには、斜面13c1 (13b1 )の
厚みのより薄い方が当接するようになり、レンズスペー
サ3とCRTスペーサ15の右側の間隔は狭くなる。
【0060】これに対して、リングガイド部8dの内側
に配置されているリング支持部材10の平面部10aに
は、斜面13c2 (13b2 )の厚みのより厚いが方に
当接するようになる。したがって、レンズスペーサ3と
CRTスペーサ15の左側の間隔が広くなる。これによ
って、図示されている中心線Cに対して、水平方向の上
左方向にあおり角θ1 を与えることができるようにな
る。
【0061】また、図11に示されているように、回転
レバー13Lを操作して傾斜リング13を矢印L方向、
すなわち左方向に回転させると、リングガイド部18c
の内側に配置されているリング支持部材10の平面部1
0aには、斜面13c1 (11b1 )の厚みのより厚い
方が当接することになり、レンズスペーサ3とCRTス
ペーサ15の右側の間隔は広くなる。これに対して、リ
ングガイド部8dの内側に配置されているリング支持部
材10の平面部10aには、斜面13c2 (13b2
の厚みのより薄いが方に当接するようになる。したがっ
て、レンズスペーサ3とCRTスペーサ15の右側の間
隔が狭くなる。これによって、図示されている中心線C
に対して、垂直方向の上方向にあおり角θ2 を与えるこ
とができるようになる。
【0062】なお、傾斜リング11、13のストッパ機
構としては、例えば図12に示されているように、複数
の溝が形成されている溝部11S、13Sを有している
傾斜リング11R、13Rを用い、レンズスペーサ3及
びCRTスペーサ15に、溝部11S、13Sに係止さ
れる係止部20aを有しているストッパ20、20を設
けるようにしても良い。また、各傾斜リングの配置方向
を変えることによって、レンズスペーサ3側に配置され
る傾斜リング11を水平方向調整用、またCRTスペー
サ15に配置される傾斜リング13を垂直方向調整用と
して用いることも可能である。また、傾斜リング11、
13を支持するリング支持部材10はリング支持突起部
として各スペーサに突設して一体的に構成するようにし
ても良い。
【0063】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図13はあおり角調整機構として上記実施形態で説明し
た傾斜リングを1個用いて、水平/垂直のいずれか一方
のあおり角を調整することができるプロジェクタ装置の
一例を側面から示す平面図であり、図2と同一部分は同
一符号を付している。この他の実施形態ではレンズスペ
ーサ3側に潤滑リング12及び傾斜リング11が配置さ
れ、CRTスペーサ15側に傾斜リング11を支持する
傾斜リング支持部材10が配置されている。
【0064】レンズスペーサ3には潤滑リング12のガ
イド突起12a又は12bのいずれか一方が嵌入するガ
イド溝(図示せず)が形成されており、傾斜リング11
には潤滑リング12のガイド突起12a又は12bの他
方が嵌合することになる。また、CRTスペーサ15に
は傾斜リング11の斜面11b1 、11b2 (11a
1 、11a2 )に当接する傾斜リング支持部材10が配
置される座繰り9(破線で示す)が形成されている。な
お、傾斜リング11の斜面11b1 、11b2 (11
a、11a2 )を傾斜リング支持部材10が摺動するこ
とによってあおり角が与えられる動作は、先程図9、図
10、図11で説明した実施形態と同様なのでここでは
詳細な説明を省略する。
【0065】このように、1個の傾斜リング11を用い
たあおり角調整機構は、傾斜リング1個分の配置スペー
スを省略することができ、回動レバー11Lを操作する
(上方向、又は下方向)ことによって傾斜リング11が
回動して、例えば垂直方向のあおり角を調整することが
可能である。例えば、使用する投射レンズの種類(大き
さ等)に応じて配置スペースが制約される場合がある
が、他の実施形態として示されるあおり角調整機構を用
いることによって、狭いスペースで例えば垂直方向のあ
おり角の大まかな調整/微調整を行うことができるよう
になる。この場合水平方向のあおり角に関しては専用の
スペーサ等を用いて、予め所定のあおり角を与えておけ
ば良い。
【0066】なお、ここでは、傾斜リング11によって
垂直方向のあおり角を与える例を説明したが、この傾斜
リング11を例えば90゜ずらして配置することによっ
て水平方向のみのあおり角を調整するあおり角調整機構
を構成することもできる。また、傾斜リング11をCR
Tスペーサ15側に配置して、傾斜リング支持部材10
の座繰り9をレンズスペーサ3側に形成するようにして
も良い。
【0067】また、傾斜リング支持部10は上記実施形
態と同様に、レンズスペーサ3又はCRTスぺーサ15
に突設して一体的に形成するようにしても良い。さら
に、傾斜リング11の側面に溝を形成して、図12に示
したようなストッパ機構を設けるようにしても良い。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、傾斜リ
ングを回転させることであおり角が同一平面内で変化す
るので、調整動作が安定するとともに微調整を容易に行
うことも可能になる。さらに、傾斜リングの回転角から
調整状態を定量的に把握できるので、大まかな調整を行
う場合にも適している。また、従来よりも、少ない部品
点数であおり角調整機構を構成することができるととも
に、組立てる際に特殊な治具を用いる必要がないので製
造コストを低下することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のプロジェクタ装置の外観斜
視図である。
【図2】実施形態のプロジェクタ装置を側面から示す平
面図である。
【図3】実施形態のプロジェクタ装置の要部を示す分解
斜視図である。
【図4】実施形態のあおり角調整機構を構成する傾斜リ
ング、潤滑リングを示す斜視図である。
【図5】実施形態のあおり角調整機構を構成するCRT
スペーサの斜視図である。
【図6】リング支持部材及びリング支持部材が配置され
る座ぐりの断面図である。
【図7】実施形態のプロジェクタ装置に垂直方向のあお
り角を与える場合の摸式図である。
【図8】実施形態のプロジェクタ装置に垂直方向のあお
り角を与える場合の摸式図であ図である。
【図9】実施形態のプロジェクタ装置を下方から示す平
面図である。
【図10】実施形態のプロジェクタ装置に水平方向のあ
おり角を与える場合の摸式図である。
【図11】実施形態のプロジェクタ装置に水平方向のあ
おり角を与える場合の摸式図である。
【図12】本発明の他の実施形態を説明する図である。
【図13】傾斜リングの側面にストッパ機構を設ける例
を示す図である。
【図14】プロジェクタ装置のスクリーン上のフォーカ
スを摸式的に示す図である。
【図15】プロジェクタ装置のあおり角を説明する図で
ある。
【図16】レンズ特性によるフォーカス面の距離を摸式
的に示す図である。
【図17】従来例としてのスペーサ方式のあおり角調整
機構を説明する図である。
【図18】図17に示すあおり角調整機構のスペーサを
拡大して示す斜視図である。
【図19】従来例としての球面軸受けによるあおり角調
整機構を説明する図である。
【図20】従来例としての2軸機構によるあおり角調整
機構を説明する図である。
【図21】従来例としての傾斜リングによるあおり角調
整機構を説明する図である。
【図22】図21に示す傾斜リングよって与えられるあ
おり角を摸式的に示す図である。
【符号の説明】 3 レンズスペーサ 8a、8b、8c、8d リングガイド部 10 リング支持部材 11、13 傾斜リング 11a、13a 谷部 11d、13d 山部 11b、11c、13b、13c 斜面 12 潤滑リング 15 CRTスペーサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管と、 結像光学系を形成するレンズブロックと、 前記陰極線管とレンズブロックの間に配置され、前記陰
    極線管に所定のあおり角を与えるあおり角調整機構を備
    えているプロジェクタ装置において、 前記あおり角調整機構は、 開口部の中心線を境にした対称形状とされ、一方の面に
    前記中心線の両側に所定角度の傾斜面が少なくとも2以
    上連続して形成されている傾斜リングと、 前記傾斜リングの斜面を支持する傾斜リング支持部と、 前記傾斜リングの回転を補助するリングガイド部と、 によって構成され、前記傾斜リングの斜面を前記傾斜リ
    ング支持部が摺動することによってあおり角を調整する
    ことができるように構成されていることを特徴とするプ
    ロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜リングは、前記斜面が形成され
    ていない平面部が緩衝部材を介して前記レンズブロック
    を保持するスぺーサ、又は前記陰極線管を保持するスぺ
    ーサに配置されることを特徴とする請求項1に記載のプ
    ロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜リング支持部は前記傾斜リング
    の斜面の傾斜に応じて偏位するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜リング支持部は前記陰極線管を
    保持するスペーサ、又は前記レンズブロックを保持する
    スペーサに形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のプロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 前記リングガイド部に前記傾斜リングを
    回転させないようにするストッパ機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜リングの側面に形成された複数
    の溝及び、この溝に嵌合するストッパによって前記傾斜
    リングを回転させないようにするストッパ機構が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェク
    タ装置。
  7. 【請求項7】 陰極線管と、 結像光学系を形成するレンズブロックと、 前記陰極線管とレンズブロックの間に配置され、前記陰
    極線管に所定のあおり角を与えるあおり角調整機構を備
    えているプロジェクタ装置において、 前記あおり角調整機構は、 開口部の中心線を境にした対称形状とされ、一方の面に
    前記中心線の両側に所定角度の傾斜面が少なくとも2以
    上連続して形成されている第一、第二の傾斜リングと、 前記第一、第二の傾斜リングの斜面を支持する傾斜リン
    グ支持部と、 前記第一、第二の傾斜リングの回転を補助するリングガ
    イド部と、 によって構成され、前記第一、第二の傾斜リングは斜面
    が形成されていない他方の面が対向した状態で配置され
    ていることを特徴とするプロジェクタ装置。
  8. 【請求項8】 前記第一、第二の傾斜リングの間には緩
    衝部材が配置されていることを特徴とする請求項7に記
    載のプロジェクタ装置。
  9. 【請求項9】 前記傾斜リング支持部は前記第一、第二
    の傾斜リングの斜面の傾斜に応じて偏位するように構成
    されていることを特徴とする請求項7に記載のプロジェ
    クタ装置。
  10. 【請求項10】 前記傾斜リング支持部は前記陰極線管
    を保持するスペーサ、及び前記レンズブロックを保持す
    るスペーサに形成されていることを特徴とする請求項7
    に記載のプロジェクタ装置。
  11. 【請求項11】 前記リングガイド部に前記第一、第二
    の傾斜リングを回転させないようにするストッパ機構が
    設けられていることを特徴とする請求項7に記載のプロ
    ジェクタ装置。
  12. 【請求項12】 前記第一、第二の傾斜リングの側面に
    形成された複数の溝及び、この溝に嵌合するストッパに
    よって前記第一、第二の傾斜リングを回転させないよう
    にするストッパ機構が設けられていることを特徴とする
    請求項7に記載のプロジェクタ装置。
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