JPH11295580A - 移送機構 - Google Patents

移送機構

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JPH11295580A
JPH11295580A JP10626198A JP10626198A JPH11295580A JP H11295580 A JPH11295580 A JP H11295580A JP 10626198 A JP10626198 A JP 10626198A JP 10626198 A JP10626198 A JP 10626198A JP H11295580 A JPH11295580 A JP H11295580A
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JP
Japan
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lead screw
moving
moving body
rack
nut body
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JP10626198A
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Kanehiro Tada
金弘 多田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードスクリューの軸方向と移動体の移動方
向との間にずれがあった場合でも、該ずれによるナット
体のリードスクリューに対する姿勢の乱れが自動的に補
正されるようにすることを課題とする。 【解決手段】 回転運動を直線運動に変えて移動体を移
動させる移送機構1であって、駆動側に設けられたリー
ドスクリュー2と、移動体10に設けられ上記リードス
クリューと噛合するナット体3とから成り、ナット体
は、リードスクリューと噛合するラック部6と、ラック
部のリードスクリューから離間する方向への移動量を規
制するストッパ部5と、ラック部をリードスクリューに
噛合させる方向へ弾発的に付勢する弾発付勢部7と、移
動体と連結される連結部8とを備え、上記連結部は、移
動体に対して移動体の移動方向に対して傾動可能な連結
手段9により連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な移送機構に関
する。詳しくは、リードスクリューとこれに噛合するナ
ット体とを備えた移送機構において、リードスクリュー
の軸方向と移動体の移動方向との間にずれがあってもそ
の悪影響が生じないようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】回転運動を直線運動に変換して移動体を
直線的に移動させる移送機構に、リードスクリューとこ
れに噛合するラック部を備えたナット体とから構成した
ものがある。
【0003】そのような移送機構にあっては、衝撃によ
ってリードスクリューとラック部とが離間したときに、
次ぎに噛合するときまでに互いの位置にずれが生じて、
移動体の位置ずれを起こしてしまうという問題がある。
【0004】そこで、従来より、かかる位置ずれを防止
するための種々の方策が採られてきた。
【0005】その一例として、特開平4−204612
号によって開示されたもの(図8参照)のように、ナッ
ト体aにリードスクリューbと噛合するラック部c、c
と該ラック部c、cにリードスクリューbを挟んで対向
するように位置したストッパ部d、dとをリードスクリ
ューbとの間に僅かの間隔をあけて設け、弾発付勢部e
によってラック部c、cをリードスクリューbに押し付
けておくようにしたものがある。
【0006】このような移送機構にあっては、例えば、
外部的な衝撃によりナット体aがそのラック部c、cが
リードスクリューbから離間する方向に移動した場合で
も、ラック部c、cとリードスクリューbとの噛合が外
れる前にリードスクリューbとストッパ部d、dとが当
接してナット体aのそれ以上の同方向への移動が阻止さ
れて、リードスクリューbとナット体aとの位置ずれが
回避されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の移送機構にあっては、リードスクリューbの軸方向
と移動体の移動方向との間にずれが生じた場合に、移動
体の移動に障害をもたらす惧があるという問題があっ
た。
【0008】すなわち、図9に示すように、図示しない
移動体の移動方向、例えば、移動体を案内するガイド軸
の軸方向G−Gとリードスクリューbの軸方向D−Dと
の間にずれがある場合、2つのストッパ部d、dとリー
ドスクリューbとの間の間隔A、Bのどちらかが狭くな
ってしまい(図9の場合はBの方が狭くなってい
る。)、リードスクリューbとの間の間隔が狭くなった
方のストッパ部dがリードスクリューbと干渉を起こし
てしまって、ナット体aがリードスクリューbに対して
移動することができなくなってしまう事態が生じる惧が
ある。
【0009】また、ストッパ部dとリードスクリューb
とが干渉を起こさないまでも、互いの線膨張係数の相違
から、低温(又は高温)下で両者が干渉を起こすように
なる惧がある。
【0010】そのために、ストッパ部の部品精度を厳し
く確保することが必要となり、且つ、部品のバラツキの
管理も厳しくする必要があり、これらによって、移送機
構がきわめて高価なものとなってしまうという問題があ
る。
【0011】そこで、本発明は、リードスクリューの軸
方向と移動体の移動方向との間にずれがあった場合で
も、該ずれによるナット体のリードスクリューに対する
姿勢の乱れが自動的に補正されるようにすることを課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明移送機構は、上記
した課題を解決するために、ナット体は、リードスクリ
ューと噛合するラック部と、ラック部のリードスクリュ
ーから離間する方向への移動量を規制するストッパ部
と、ラック部をリードスクリューに噛合させる方向へ弾
発的に付勢する弾発付勢部と、移動体と連結される連結
部とを備え、上記連結部は、移動体に対して移動体の移
動方向に対して傾動可能な連結手段により連結されるよ
うにしたものである。
【0013】従って、本発明移送機構にあっては、リー
ドスクリューの軸方向と移動体の移動方向との間にずれ
(傾き)があっても、ナット体が移動体に対して移動し
てリードスクリューの軸方向に倣うようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明移送機構の実施の
形態を添付図面を参照して説明する。
【0015】図1及び図2は本発明移送機構の基本概念
を示すものである。
【0016】移送機構1は、図示しない駆動手段によっ
て回転駆動されるリードスクリュー2と該リードスクリ
ュー2と噛合し、リードスクリュー2の回転によってリ
ードスクリュー2の軸方向に送られるナット体3を備え
る。
【0017】ナット体3は一の壁部4とこの壁部4に対
向して設けられた別の壁部5、5を有し、一の壁部4の
うち別の壁部5、5に対向した部分6、6にラック歯が
形成されてラック部とされ、別の壁部5、5がストッパ
部とされる。上記ストッパ部5と5との間の位置にバネ
材料から成る弾発付勢部7が配設されている。
【0018】そして、上記ナット体3はその連結部8が
連結手段9を介して移動体10と連結されている。そし
て、上記連結手段9は、ナット体3を移動体10に対し
て移動体10の移動方向G−Gに対して傾動可能とする
ものである。
【0019】そして、上記リードスクリュー2がラック
部6、6とストッパ部5、5との間に位置され、弾発付
勢部7がストッパ部5、5の側からリードスクリュー2
に弾接され、これによって、リードスクリュー2の螺条
とラック部6、6のラック歯とが噛合される。
【0020】しかして、上記移送機構1において、リー
ドスクリュー2が回転すると、それによってナット体3
のラック部6、6がリードスクリュー2によって送られ
て移動するので、ナット体3と連結手段9を介して連結
されている移動体10がその移動方向、例えば、該移動
体10が案内されるガイド軸の延びる方向G−Gに移動
される。
【0021】そして、例えば、図2に示すように、リー
ドスクリュー2の軸方向D−Dと移動体10の移動方向
G−Gとがずれている(D−DがG−Gに対して傾いて
いる。)場合には、ナット体3において、弾発付勢部7
がリードスクリュー2にラック部6、6の反対側から弾
接してラック部6、6をリードスクリュー2に噛合させ
る方向に付勢しているので、ナット体3には常にラック
部6、6を均等にリードスクリュー2に噛合させようと
する力が働く。しかも、ナット体3は移動体10と傾動
可能な連結手段9を介して連結されているので、ナット
体3はそれに働いている上記力によって移動体10に対
して傾動して、図2に示すように、リードスクリュー2
に正対した向きとなる。
【0022】これによって、リードスクリュー2とスト
ッパ部5、5との間の間隔AとBとは均等に保たれ、従
来にあったような、A又はB、どちらかの間隔が狭くな
ってしまうというような事態を回避することができる。
【0023】なお、図示したものにあっては、ラック部
を一つの壁部に2個形成し、また、ストッパ部も各ラッ
ク部に対向して各別に設けたものを示したが、ラック部
は1つの壁部にではなく、それぞれ別個の壁部として形
成されても良いし、また、一の壁部の2つの部分に分け
て形成しなければならないものでもなく、該一の壁部の
全長に亘ってラック歯を形成した1つのラック部として
形成しても良い。さらに、ストッパ部もそれぞれのラッ
ク部に対応して2個設ける必要はなく、2つのラック部
又は移動方向に長い1つのラック部に対して1つのスト
ッパ部を設けるようにしても良い。
【0024】
【実施例】次ぎに、本発明をカメラにおけるレンズを移
動させるための移送機構に適用した実施例について説明
する。
【0025】レンズ鏡筒11の骨格部は、前部鏡筒12
が中間鏡筒13の前端部に、また、後部鏡筒14が中間
鏡筒13の後端部に、それぞれタッピングビス15、1
5、・・・によって固定されることによって形成され
る。
【0026】前部鏡筒12には第1群レンズ16がカシ
メ等によって固定支持される。
【0027】第1の移動枠17が前部鏡筒12と中間鏡
筒13とによって形成された空間内に前後方向に移動可
能に支持される。第1の移動枠17は上端部に前後方向
に延び上方に開口した樋状をしたスリーブ部18を有
し、該スリーブ部18の前後両端部に軸受部19、19
が設けられている。また、第1の移動枠17の下端部に
はU字状の切欠を有した案内片20が突設されており、
枠部21に第2レンズ群22がカシメ等により固定支持
されている。
【0028】そして、前部鏡筒12と中間鏡筒13との
間にはガイド軸23a、23bが架け渡し状に支持され
ており、上側のガイド軸23aが第1の移動枠17の軸
受部19、19に挿通され、下側のガイド軸23bに第
1の移動枠17の案内片20のU字状切欠が摺動自在に
係合されていて、これによって、第1の移動枠17は前
後方向に移動自在に支持される。
【0029】中間鏡筒13には、第3レンズ群24がカ
シメ等により固定支持され、また、アイリス25が前端
部に固定される。
【0030】第2の移動枠26が中間鏡筒13と後部鏡
筒14とによって形成された空間内に前後方向に移動可
能に支持される。第2の移動枠26は上端部に前後方向
に延び上方に開口した樋状をしたスリーブ部27を有
し、該スリーブ部27の前後両端部に軸受部28、28
が設けられている。また、第2の移動枠26の下端部に
はU字状の切欠を有した案内片29が突設されており、
枠部30に第4レンズ群31がカシメ等により固定支持
されている。
【0031】そして、中間鏡筒13と後部鏡筒14との
間にはガイド軸32a、32bが架け渡し状に支持され
ており、上側のガイド軸32aが第2の移動枠26の軸
受部28、28に挿通され、下側のガイド軸32bに第
2の移動枠26の案内片29のU字状切欠が摺動自在に
係合されていて、これによって、第2の移動枠26は前
後方向に移動自在に支持される。
【0032】後部鏡筒14には撮像素子取付部33が形
成されており、ここに図示しないCCD等の固体撮像素
子が取り付けられる。
【0033】そして、第2群レンズ22が移動すること
により画角の変倍、すなわち、ズーミングが行われ、ま
た、第4群レンズ31が移動することによって上記画角
の変倍に伴う像面変動の補正とピント合わせ、すなわ
ち、フォーカシングが為される。
【0034】そして、本発明に係る移送機構は上記第1
の移動枠17及び第2の移動枠26を光軸方向に移動さ
せる機構として適用されている。
【0035】第1の移動枠17を移動させる移送機構3
4に第1の実施例が適用されている。
【0036】第1の移動枠17のスリーブ部18にナッ
ト体35が連結される。
【0037】該ナット体35は、前後方向に延びる円柱
状をした連結部36を有し、該連結部36にこれを前後
に貫通した連結孔36aが形成されている。該連結孔3
6aは横断面形状で長孔状をしており、その短径が上記
上側のガイド軸23aの外径とほぼ同じにされ、長径が
ガイド軸23aの外径より十分に大きくされている。
【0038】また、該連結部36の一の側面には係合突
起37が突設されており、該係合突起37の平面をした
前後両面にはほぼ半球状をした当接部37a、37aが
突設されている。
【0039】上記連結部36の上方に一の壁部38が立
設され、該壁部38の一方の面のうち前後に離間した部
分39、39にラック歯40、40、・・・が形成され
て該部分がラック部とされる。
【0040】また、上記ラック部39、39に所定の間
隔をあけて対向した別の壁部41、41が形成され、該
壁部41、41がストッパ部とされる。
【0041】さらに、2つのストッパ部41と41との
間の部分にはバネ材料から成る弾発付勢部42が配設さ
れている。
【0042】上記連結部36が第1の移動枠17のスリ
ーブ部18内に位置され、このとき、その係合突起37
がスリーブ部18の一方の内壁面に形成された平面形状
で矩形を為す係合凹部18aと係合され、これによっ
て、ナット体35の第1の移動枠17に対する前後方向
における位置決めが為される。また、係合突起37の前
後両面に突設された当接部37a、37aが係合凹部1
8aの前後両面に当接し、これによって、ナット体35
はスリーブ部18内である程度回動可能とされる。そし
て、上記ガイド軸23aが連結部36の連結孔37aに
挿通され、これによって、ガイド軸23aを介して第1
の移動枠17とナット体35とが連結される。そして、
ガイド軸23aが挿通される連結孔37aが横断面形状
で長孔状を為しているので、ナット体35は連結孔37
aの両側がガイド軸23aに当接する範囲内においてガ
イド軸23aの延びる方向、すなわち、第1の移動枠1
7の移動方向に対して回動することができる。
【0043】中間鏡筒13の上部に駆動ユニット43が
取り付けられる。
【0044】該駆動ユニット43は側方から見てほぼ倒
立凹字状をしたブラケット44の一方の支持片44aの
外側にステッピングモータ45が固定され、2つの支持
片44a、44b間に回転可能に支持されたリードスク
リュー46がステッピングモータ45の回転軸と連結さ
れて成る。
【0045】このような駆動ユニット43が中間鏡筒1
3の上部に固定されることによって、そのリードスクリ
ュー46が上記ナット体35のラック部39、39とス
トッパ部41、41との間に位置され、弾発付勢部42
がリードスクリュー46にラック部39、39の反対側
から弾接することによって、リードスクリュー46の螺
条とラック部39、39のラック歯40、40、・・・
とが噛合される。
【0046】そして、移送機構34のステッピングモー
タ45が駆動されてリードスクリュー46が回転される
ことによって、ナット体35が前後方向に送られること
になり、これによって、ナット体35と連結されている
移動枠17が前後方向に移動せしめられる。
【0047】そして、リードスクリュー46の軸方向と
第1の移動枠17の移動方向、すなわち、ガイド軸23
aの軸方向との間にずれがあった場合には、ナット体3
5が移動体である第1の移動枠17の移動方向に対して
傾動可能な連結手段、すなわち、横断面形状で長孔状を
した連結孔36aとガイド軸23aとによって構成され
た連結手段を介して第1の移動枠17と連結されてい
て、弾発付勢部42がリードスクリュー46にラック部
39、39の反対側から弾接してラック部39、39を
リードスクリュー46に噛合させる方向に付勢している
ので、ナット体35には常にラック部39、39を均等
にリードスクリュー46に噛合させようとする力が働い
ているので、ナット体35は該力によって傾動して、リ
ードスクリュー46に正対した向きとなる。
【0048】これによって、リードスクリュー46とス
トッパ部41、41との間の間隔は均等に保たれ、従来
にあったような、どちらかの間隔が狭くなってしまうと
いうような事態を回避することができる。
【0049】第2の移動枠26を移動させる移送機構4
7に第2の実施例が適用されている。
【0050】第1の移動枠17のスリーブ部27にナッ
ト体48が連結される。
【0051】該ナット体48は、前後方向に延びる連結
部49を有し、該連結部49の前後両端部に下方へ突出
された弾性片50、50が形成されており、前側の弾性
片50の下端部前面及び後側の弾性片50の下端部後面
にそれぞれ連結ピン51、51が突設されている。
【0052】また、該連結部49の一の側面には係合突
起52が突設されており、該係合突起52の平面をした
前後両面にはほぼ半球状をした当接部52a、52aが
突設されている。
【0053】上記連結部49の上方に一の壁部53が立
設され、該壁部53の一方の面のうち前後に離間した部
分54、54にラック歯55、55、・・・が形成され
て該部分がラック部とされる。
【0054】また、上記ラック部54、54に所定の間
隔をあけて対向した別の壁部56、56が形成され、該
壁部56、56がストッパ部とされる。
【0055】さらに、2つのストッパ部56と56との
間の部分にはバネ材料から成る弾発付勢部57が配設さ
れている。
【0056】上記スリーブ部27の一方の内壁面には平
面形状で矩形をした係合凹部27aが形成され、また、
その前後両面壁には長孔状の連結孔27b、27bが形
成されている。
【0057】ナット体48はその連結部49が第2の移
動枠26のスリーブ部27内に位置されて、第2の移動
枠26と連結される。このとき、その係合突起52がス
リーブ部27の係合凹部27aと係合され、これによっ
て、ナット体48の第2の移動枠26に対する前後方向
における位置決めが為される。また、係合突起52の前
後両面に突設された当接部52a、52aが係合凹部2
7aの前後両面に当接し、これによって、ナット体48
はスリーブ部27内である程度回動可能とされる。さら
に、ナット体48の連結ピン51、51がスリーブ部2
7の連結孔27b、27bに摺動可能に係合され、これ
によって、第2の移動枠26とナット体48とが連結さ
れる。そして、上記連結ピン51、51が係合している
連結孔27b、27bは長孔状であるので、連結ピン5
1、51は連結孔27b、27bの長さの範囲内で移動
することができ、従って、その範囲内でナット体48は
第2の移動枠26に対して傾動することができる。
【0058】中間鏡筒13の上部に上記駆動ユニット4
3と同様の駆動ユニット43が取り付けられる。
【0059】そして、駆動ユニット43が中間鏡筒13
の上部に固定されることによって、そのリードスクリュ
ー46が上記ナット体48のラック部54、54とスト
ッパ部56、56との間に位置され、弾発付勢部57が
リードスクリュー46にラック部54、54の反対側か
ら弾接することによって、リードスクリュー46の螺条
とラック部54、54のラック歯55、55、・・・と
が噛合される。
【0060】そして、移送機構47のステッピングモー
タ45が駆動されてリードスクリュー46が回転される
ことによって、ナット体48が前後方向に送られること
になり、これによって、ナット体48と連結されている
第2の移動枠26が前後方向に移動せしめられる。
【0061】そして、リードスクリュー46の軸方向と
第2の移動枠26の移動方向、すなわち、ガイド軸32
aの軸方向との間にずれがあった場合には、ナット体4
8が移動体である第2の移動枠26の移動方向に対して
傾動可能な連結手段、すなわち、長孔状をした連結孔2
7b、27bと連結ピン51、51とによって構成され
た連結手段を介して第2の移動枠26と連結されてい
て、弾発付勢部57がリードスクリュー46にラック部
54、54の反対側から弾接してラック部54、54を
リードスクリュー46に噛合させる方向に付勢している
ので、ナット体48には常にラック部54、54を均等
にリードスクリュー46に噛合させようとする力が働い
ているので、ナット体48は該力によって傾動して、リ
ードスクリュー46に正対した向きとなる。
【0062】これによって、リードスクリュー46とス
トッパ部56、56との間の間隔は均等に保たれ、従来
にあったような、どちらかの間隔が狭くなってしまうと
いうような事態を回避することができる。
【0063】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明移送機構は、回転運動を直線運動に変えて移
動体を移動させる移送機構であって、駆動側に設けられ
たリードスクリューと、移動体に設けられ上記リードス
クリューと噛合するナット体とから成り、ナット体は、
リードスクリューと噛合するラック部と、ラック部のリ
ードスクリューから離間する方向への移動量を規制する
ストッパ部と、ラック部をリードスクリューに噛合させ
る方向へ弾発的に付勢する弾発付勢部と、移動体と連結
される連結部とを備え、上記連結部は、移動体に対して
移動体の移動方向に対して傾動可能な連結手段により連
結されたことを特徴とする。
【0064】従って、本発明移送機構にあっては、リー
ドスクリューの軸方向と移動体の移動方向との間に傾き
があっても、ナット体が移動体に対して移動してリード
スクリューの軸方向に倣うようになる。そのため、リー
ドスクリューの軸方向と移動体の移動方向との間にずれ
があっても、ナット体の一部、例えば、ストッパ部とリ
ードスクリューとが干渉してしまう事態が避けられるの
で、従来のように、ナット体の部品精度を上げたり、ま
た、部品のバラツキの管理を厳しくする必要が無く、安
価に製造することができる。
【0065】また、請求項2に記載した発明にあって
は、上記連結手段を、移動体の移動を案内するガイド軸
と、該ガイド軸が挿通される連結部に形成された連結孔
とから構成し、上記連結孔を、その横断面形状で短径が
上記ガイド軸の外径とほぼ同じで長径がガイド軸の外径
より十分に大きい長孔としたので、移動体の移動方向に
対して傾動可能な連結手段を簡単に、且つ、安価に構成
することができる。
【0066】さらに、請求項3に記載した発明にあって
は、上記連結手段を、移動体に前後に離間して形成され
た連結孔と、該連結孔に係合された連結ピンとから構成
し、上記連結孔を、長孔状に形成し、該連結孔に上記連
結ピンを摺動可能に係合するようにしたので、移動体の
移動方向に対して傾動可能な連結手段を簡単に、且つ、
安価に構成することができる。
【0067】なお、上記した実施の形態及び実施例にお
いて示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施
するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2と共に本発明移送機構の基本概念を示すも
のであり、本図は概略側面図である。
【図2】作用を示す平面図である。
【図3】図4乃至図7と共に本発明移送機構をカメラに
おけるレンズ移送機構に適用した実施の一例を示すもの
であり、本図はレンズ鏡筒の縦断面図である。
【図4】レンズ鏡筒の概略分解斜視図である。
【図5】第1の移動枠とこれに連結されるナット体とを
分離して示す拡大斜視図である。
【図6】リードスクリューとこれを駆動する機構の拡大
斜視図である。
【図7】第2の移動枠とこれに連結されるナット体とを
分離して示す拡大斜視図である。
【図8】従来の移送機構の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の移送機構における問題点を示す概略平面
図である。
【符号の説明】
1…移送機構、2…リードスクリュー、3…ナット体、
5…ストッパ部、6…ラック部、7…弾発付勢部、8…
連結部、9…連結手段、10…移動体、D−D…リード
スクリューの軸方向、G−G…移動体の移動方向、17
…第1の移動枠(移動体)、23a…ガイド軸、26…
第2の移動枠(移動体)、27b…連結孔、34…移送
機構、35…ナット体、36…連結部、36a…連結
孔、23a、36a…連結手段、39…ラック部、41
…ストッパ部、42…弾発付勢部、46…リードスクリ
ュー、47…移送機構、48…ナット体、49…連結
部、51…連結ピン、27a、51…連結手段、54…
ラック部、56…ストッパ部、57…弾発付勢部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転運動を直線運動に変えて移動体を移
    動させる移送機構であって、 駆動側に設けられたリードスクリューと、移動体に設け
    られ上記リードスクリューと噛合するナット体とから成
    り、 ナット体は、リードスクリューと噛合するラック部と、
    ラック部のリードスクリューから離間する方向への移動
    量を規制するストッパ部と、ラック部をリードスクリュ
    ーに噛合させる方向へ弾発的に付勢する弾発付勢部と、
    移動体と連結される連結部とを備え、 上記連結部は、移動体に対して移動体の移動方向に対し
    て傾動可能な連結手段により連結されたことを特徴とす
    る移送機構。
  2. 【請求項2】 上記連結手段が、移動体の移動を案内す
    るガイド軸と、該ガイド軸が挿通される連結部に形成さ
    れた連結孔とから成り、 上記連結孔は、その横断面形状で短径が上記ガイド軸の
    外径とほぼ同じで長径がガイド軸の外径より十分に大き
    い長孔であることを特徴とする請求項1に記載の移送機
    構。
  3. 【請求項3】 上記連結手段が、移動体に前後に離間し
    て形成された連結孔と、該連結孔に係合された連結ピン
    とから成り、 上記連結孔は、長孔状に形成され、該連結孔に上記連結
    ピンが摺動可能に係合されたことを特徴とする請求項1
    に記載の移送機構。
JP10626198A 1998-04-16 1998-04-16 移送機構 Pending JPH11295580A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308924A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Pentax Corp 移動機構
JP2013104941A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Panasonic Corp 光学機器

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