JP3275063B2 - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JP3275063B2 JP32776993A JP32776993A JP3275063B2 JP 3275063 B2 JP3275063 B2 JP 3275063B2 JP 32776993 A JP32776993 A JP 32776993A JP 32776993 A JP32776993 A JP 32776993A JP 3275063 B2 JP3275063 B2 JP 3275063B2
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寛 河原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管(CRT)等
の画像形成手段から出射された画像を投写レンズ系にて
スクリーン上に拡大投影する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来の投写型表示装置の1つの
投写ユニットを示す分解斜視図であり、図23はこの横断
面図である。図中1は画像形成手段たるCRT等の投写
管であり、この投写管1は、前面にこの投写管1を嵌合
する矩形の開口部を有する略筐型のユニットベース6に
て保持されている。また投写型表示装置のフェース部1a
は、フェース部1aより少し小さい凹部と、この凹部の周
囲にフランジ40a とを有するCRTカバー40の凹部側に
液密状態に接着固定されており、フェース部1aとこの凹
部とで形成される空間7には冷媒液9が充填されてい
る。
【0003】一方図中2は投写管1にて形成された画像
を拡大投影する投写レンズであり、この投写レンズ2は
レンズブラケット41にネジ止めされている。そしてこの
レンズブラケット41とCRTカバー40とは、ユニットベ
ース6の開口部の4隅近傍に立設された4本の植込みボ
ルト42をレンズブラケット41及びCRTカバー40のフラ
ンジ40a の4隅に設けられた孔に夫々貫通させ、ナット
43で締結することにより固定されている。このときCR
Tカバー40とユニットベース6との間には、異なる厚み
を有し、断面が楔形をなすスペーサ44, 45が、内側にそ
の厚みが薄くなる態様で挟持されている。このように組
み合わされた投写管1,投写レンズ2にて1つの投写ユ
ニットを構成し、通常、カラーの投写型表示装置では
赤,緑,青色用の3つの投写ユニットをユニットベース
6に取り付けているが、図22, 図23では1つの投写ユニ
ット、赤色用の投写ユニットのみを示している。
【0004】図24は、これら3つの投写ユニットを備え
る投写型表示装置の要部を示す模式図である。赤色用,
緑色用, 青色用の各投写ユニットR,G,Bは、これら
の光軸がスクリーン99の中心で交差するようにこの順で
配されている。中央に配置された緑色用の投写ユニット
Gから出射される光はスクリーン99面に対して直角に入
射し、平面視で左側に配置された赤色用の投写ユニット
R及び右側に配置された青色用Bから出射される各光は
スクリーン99面に対して必要な集中角θにて入射するよ
うになっている。このような集中角θを得るために赤色
用, 青色用の投写ユニットR,Bには、図22, 図23に示
す如く厚みが異なる一対のスペーサ44,45を使用してい
るが、緑色用の投写ユニットGには同厚みの一対のスペ
ーサを使用している。
【0005】以上の如き構成の投写型表示装置において
は、各投写管1R ,1G ,1B にて形成された画像は、
夫々投写レンズ2R ,2G ,2B によって拡大投影され
スクリーン99上に結像される。
【0006】一般に図24に示す如き構成の投写型表示装
置は、製造時に前記集中角θを調整して、異なるスクリ
ーンサイズ, 投写距離の製品を造り分けることが多い。
従来の投写型表示装置における集中角θの変更は、ボル
ト43を緩めた後、異なる厚さ組み合わせを有するスペー
サに差し替えることにより行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き方法により
集中角θを変更する場合は、異なる厚さ組み合わせを有
するスペーサを数種類準備しておく必要があるため部品
点数が多くなり、また取り付けを行う現地で微調整する
場合は、厚さが異なるスペーサを常に携帯していなけれ
ばならないという問題がある。そして集中角θの変更が
微小である場合は、スペーサ厚みの差異も小さいため、
どのスクリーンサイズ,投写距離に設定してあるかを判
断することが困難である。また投写レンズ2及び投写管
1はナット43にて同時に締結しているため、スペーサ4
4, 45を差し替える際、ナット43を緩めると、投写管1
及び投写レンズ2が不安定な状態になり、不測の事故を
招来する可能性がある。さらに3つの投写ユニットは近
接して配置されているため、2つの投写ユニットの間に
位置するスペーサを差し替えるときには、その空間が狭
く、作業性が悪いという問題もある。
【0008】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、画像形成手段と投写レンズとをフレームにて
保持し、このフレームのユニットベースに対する回動を
可能として、容易に集中角を変更することができる投写
型表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る投写型表
示装置は、フェース部を有する画像形成手段及び前記フ
ェース部と対向する投写レンズをフレームが保持してな
る複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定の集
中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への回動
が可能に前記フレームを取付けたユニットベースとを備
える投写型表示装置において、フレーム又はユニットベ
ースは前記フレームの回動方向に並設してある複数の係
合部を有しており、フレーム又はユニットベースは前記
係合部のうち一の係合部に選択的に係合してユニットベ
ースに対するフレームの回動の角度を設定する位置決め
弾性体とを有していることを特徴とする。
【0010】第2発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレーム又はユニットベースは前記フレー
ムの回動方向に並設してある複数の係合部を有してお
り、フレーム又はユニットベースは前記係合部のうち一
の係合部に選択的に係合してユニットベースに対するフ
レームの回動の角度を設定する位置決め材と、該位置決
め材を前記係合部に向けて付勢するばねとを有している
ことを特徴とする。
【0011】第3発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレームの回動の軸から離隔した側部には
嵌合部が複数設けてあり、該複数の嵌合部のうち一の嵌
合部に選択的に嵌合してユニットベースに対するフレー
ムの回動の角度を設定する位置決め材がユニットベース
に設けてあることを特徴とする。
【0012】第4発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレームの回動の軸から離隔した位置に
は、厚み方向の一端の直径が他の部分の直径より小さい
孔が設けてあり、該孔へ係止体をその表面の一部が表出
するように前記孔の他端側から装入し、さらに該係止体
を前記孔の他端側から弾圧してあり、ユニットベースに
は、回動の軸からの距離が、前記軸から前記孔までの距
離と等しい位置に、前記係止体の表出部分が嵌合する複
数の孔が設けてあることを特徴とする。
【0013】第5発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレームの回動の軸から離隔した側部を臨
む位置でユニットベースに回動可能に軸支され、該軸支
部の周りに前記側部と当接することが可能な複数の面を
有する多角形状カムを備え、該多角形状カムは、その回
動により複数の面のうちの一面がフレームに選択的に当
接するようになしてあり、さらに前記フレームを前記多
角形状カムに圧接させる手段を備えることを特徴とす
る。
【0014】第6発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、厚みが異なる部分を有するスペーサを備
え、フレームの回動の軸から離隔した側部を臨む位置で
前記スペーサを挿嵌するための孔がユニットベースに
けてあり、前記スペーサへ前記フレームをその回動方向
に圧接させる手段を備えることを特徴とする。
【0015】第7発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレームの回動の軸から離隔した位置には
複数の孔が設けてあり、ユニットベースにはこれら複数
の孔に選択的に嵌合する位置決め材と、該位置決め材を
フレームへ弾圧する手段とを備えることを特徴とする。
【0016】第8発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、フレームの回動の軸から離隔した側部を臨
む位置でユニットベースにその支点が回動自在に取り付
けられ、その一端がフレームと係合されたレバーを備
え、該レバーの他端をフレームが所定の角度をなすよう
選択的に嵌合させる複数の凹部が前記支点と離隔した
位置でユニットベースに設けてあることを特徴とする。
【0017】第9発明に係る投写型表示装置は、フェー
ス部を有する画像形成手段及び前記フェース部と対向す
る投写レンズをフレームが保持してなる複数の投写ユニ
ットと、スクリーンに対して所定の集中角をなすととも
に、該集中角を変更する方向への回動が可能に前記フレ
ームを取付けたユニットベースとを備える投写型表示装
置において、その一端に形成されたネジ方向が異なる対
のL字型ボルトと、方向が異なるネジ目が両端に加工さ
れており、前記対のL字型ボルトをその両端に螺合する
棒状ナットと、該棒状ナットを回転させる手段とを備
え、前記L字型ボルトの他端はフレームに回動自在に保
持されており、前記棒状ナットを回転させることにより
ユニットベースに対するフレームの角度を変更するよう
になしてあることを特徴とする。
【0018】第10発明に係る投写型表示装置は、第1
発明において、フレームの回動の軸は、画像形成手段が
形成する画像の主走査方向の中心線上にあることを特徴
とする。
【0019】第11発明に係る投写型表示装置は、第3
発明において、フレームの回動の軸から離隔して設けら
れた複数の嵌合部近傍に、集中角を確認することが可能
な表示を有することを特徴とする。
【0020】
【作用】第1発明にあっては、ユニットベースに対して
軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換する
部品数を増大することなく、集中角を変更することがで
きる。また、位置決め弾性体を係合させる係合部を選択
することにより、係合部の数に応じた複数段に集中角を
変更させることが容易である。
【0021】第2発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、位置決め材を係合させる係合部を選択
することにより、係合部の数に応じた複数段に集中角を
変更させることが容易である。
【0022】第3発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、位置決め材と一の嵌合部との位置が合
う位置へフレームを回動させると、この嵌合部に位置決
め材が嵌合し、ユニットベースに対するフレームの回動
の角度が決定されて集中角が設定される。そしてこの位
置決め材を嵌合させる嵌合部の選択が可能になしてある
ことにより、フレームの側部に設けた嵌合部数に応じた
複数段に集中角を変更設定することができる。
【0023】第4発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、係止体が装入された孔と、ユニットベ
ースに設けられた一の孔との位置が合う位置へフレー
回動させると、係止体の表出部分がこの孔に嵌合し、
ユニットベースに対するフレームの回動の角度が決定さ
れて集中角が設定される。そしてこの係止体の表出部分
を嵌合させる孔の選択が可能になしてあることにより、
係止体を嵌合させる孔の数に応じた複数段に集中角を変
更設定することができる。
【0024】第5発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、多角形状カムを回動することにより、
多角形状カムの回動中心と、多角形状カムと接するフレ
ムの一面との距離が変更され、これに応じてユニット
ベースに対するフレームの回動の角度が変更されるの
で、多角形状カムが有する面数に応じた複数段に集中角
を変更することができる。
【0025】第6発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、孔に挿嵌するスペーサの位置を選択す
ることにより、スペーサと接するフレームの一面との距
離が変更され、これに応じてユニットベースに対するフ
レームの回動の角度が変更されるので、スペーサが有す
る厚みの数に応じた複数段に集中角を変更設定すること
ができる。
【0026】第7発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、位置決め材と一の孔との位置が合う位
置へフレームを回動させると、この孔に位置決め材が嵌
合し、ユニットベースに対するフレームの回動の角度が
決定されて集中角が設定される。そしてこの位置決め材
を嵌合させる孔の選択が可能になしてあることにより、
この孔の数に応じた複数段に集中角を変更設定すること
が容易である。
【0027】第8発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、レバーを操作するとフレームが回動
し、レバーの他端を一の凹部に嵌合させると、ユニット
ベースに対するフレームの回動の角度が決定されて集中
角が設定される。そしてこのレバーを嵌合させる凹部の
選択が可能になしてあることにより、この凹部数に応じ
た複数段に集中角を変更設定することが容易である。
【0028】第9発明にあっては、ユニットベースに対
して軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、交換
する部品数を増大することなく、集中角を変更すること
ができる。また、棒状ナットを回転させると、棒状ナッ
トとL字型ボルトとの螺合深さが変更され、対をなすL
字型ボルト間の距離を変化させることが可能である。そ
うするとフレームがユニットベースに対して軸を中心に
回動し、これにより集中角が変更される。
【0029】第10発明にあっては、第1発明の作用に
加えて、画像の走査方向の中心点を軸としてフレームを
回動させることができるので、集中角の変更時の画像の
ずれを最小限に止め、より高精度な調整が行える。
【0030】第11発明にあっては、第3発明の作用に
加えて、位置決め材が嵌合してある嵌合部の側の表示に
よりそのとき設定されている集中角を容易に確認するこ
とができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。 実施例1.図1は、本発明に係る投写型表示装置の1つ
の投写ユニット(赤色用の投写ユニット)を示す平面図
であり、図2はこの分解斜視図である。図中1は画像形
成手段たるCRT等の投写管であり、また2は投写管1
にて形成された画像を拡大投影するための複数のレンズ
(図示せず)を筒体内に備える投写レンズである。この
投写レンズ2の筒体上面には、拡大投写の対象である図
示しないスクリーンのインチ数に応じて投写レンズ2の
位置を調整するネジ2aとフォーカス距離を調整するネジ
2bとが設けられている。これら投写管1及び投写レンズ
2は、矩形中空のフレーム3の両側に液密状態に接着固
定されており、投写管1のフェース部1aと投写レンズ2
との間に形成される空間8には冷媒液9が充填されてい
る。
【0032】フレーム3の底部には、所定厚みを有する
矩形のフレーム4が接着固定されており、このフレーム
(以下フレームベースと言う)4の1長辺側の2隅に
は、夫々軸孔4a、及びこの軸孔4aを中心とした円弧状の
長孔4cが設けられている。一方、上蓋が欠如した偏平な
筐型をなし3つの投写ユニット(1つのみ図示)を保持
するユニットベース5の所定の位置には孔5eが形成され
ており、フレームベース4の軸孔4a及びこの孔5eへはワ
ッシャ50を介して取付用ネジ53を螺入してある。またユ
ニットベース5にはフレームベース4の長孔4cに対応す
る所定の位置に孔5fが設けられており、フレームベース
4の長孔4c及びこの孔5fへはワッシャ50を介して取付用
ネジ53を螺入してある。これによりフレームベース4は
ユニットベース5に対し長孔4cの範囲内で軸孔4aを中心
とした回動が可能である。またフレームベース4は、長
孔4c側短辺の所定の位置に3つのV溝4d, 4d, 4dが設け
られている。そしてこの短辺の近傍には一端がV字型を
なす板バネ10の他端がユニットベース5にネジ止めされ
ており、このV字型部分を前記V溝4d, 4d, 4dのいずれ
かに嵌合し、フレームベース4側へ弾圧せしめるように
なしてある。
【0033】以上の如き構成の投写型表示装置は、板バ
ネ10のV字型部分を嵌合させるV溝4d, 4d, 4dを選択す
ることにより前記集中角θを選定することができる。ま
た従来のように調整作業中に投写管1と投写レンズ2と
が不安定な状態になることもないため安全に作業を行う
ことができる。
【0034】なおV溝4dの位置及び個数は適宜選択すれ
ばよい。また青色用の投写ユニットにおいては、ユニッ
トベース5に対して逆方向にフレームベース4の角度が
設定してあり、フレームベース4の平面視左側にV溝4d
を備え、その外側に板バネ10が取り付けてある。そして
この状態で回動が可能なようになっている。さらに中央
に配置される緑色用の投写ユニットのフレームベース4
にはV溝4dは設けられておらず、板バネ10も取り付けら
れていない。そしてユニットベース5の長辺方向に対し
て投写ユニットの光軸が略垂直をなすように取り付けて
ある。またV溝を多数設けて、投写ユニットがユニット
ベース5に対して逆方向に交叉する角度まで回動が可能
な構成とし、赤色用の投写ユニットと青色用の投写ユニ
ットとを共通化させることも可能である。
【0035】実施例2.図3は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニットの他の実施例を示す平面図
である。図1に示す3つのV溝4d, 4d, 4dの側に夫々集
中角θに合った表示S,M,Lを刻印してある。その
他、図1に示すものと同様の部分には同符号を付して説
明を省略する。これにより集中角θの選定位置を容易に
確認することができる。
【0036】実施例3.図4は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニット(青色用の投写ユニット)
のさらに他の実施例を示す平面図であり、図5はこれを
前側(投写レンズ2側)下方から見た状態を示す分解斜
視図である。フレームベース4の下面において、投写管
1に形成される画像の走査方向の中心点に相当する位置
には下側へ向けてピン30が立設されており、このピン30
はユニットベース5に設けてある孔5dに回動自在に挿嵌
してある。またユニットベース5の孔5dより前側には、
孔5dからの距離が等しく孔5dに対し対照的である位置に
孔5j, 5jが設けられている。そしてピン30を軸としてフ
レームベース4を所定の角度だけ回動させたときに、フ
レームベース4において孔5j, 5jに対応する位置にはピ
ン30を中心とした所定長さの円弧状の長孔4i, 4iが設け
られており、これら長孔4i, 4i及び孔5j, 5jへは夫々ワ
ッシャ50を介して取付用ネジ53を螺入してある。その
他、図1に示すものと同様の部分には同符号を付して説
明を省略する。
【0037】本実施例ではピン30を中心にフレームベー
ス4を回動させて適当なV溝4dへ板バネ10のV字型部分
を嵌合させることにより、容易に集中角θを変更するこ
とができる。
【0038】実施例4.図6は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニット(赤色用の投写ユニット)
のさらに他の実施例を示す平面図である。フレームベー
ス4において長孔4c側の短辺には、各外側がテーパ形状
をなす切欠部4g, 4gがこの間に凸部4hを形成する態様で
設けられている。一方、ユニットベース5には、一端に
凹部23a を有し他端は棒状をなしており、中央部にその
長さ方向に長い長孔23b を有し、長孔23b より凹部23a
側にピン23c を有するレバー23が、凸部4hと凹部23a と
が係合する態様で、この長孔23bにてネジ止めされてい
る。そしてこのネジとピン23c とには、その捩り部がユ
ニットベース5に固定された捩りコイルバネ24が係合さ
せてあり、この捩りコイルバネ24の弾性力によりレバー
23をフレームベース4側へ圧接させるようになってい
る。またユニットベース5上においてフレームベース4
の前側, 後側には、これに当接することで回動を停止さ
せる位置決めピン25, 25が立設してある。その他、図1
に示すものと同様の部分には同符号を付して説明を省略
する。
【0039】図6ではレバー23はフレームベース4に向
けて略垂直な状態にある場合を示しており、図7はレバ
ー23の凹部23a を前側(図において右側)へ操作した状
態を示している。図7に示す如くレバー23の凹部23a を
前側へ操作すると、フレームベース4が軸孔4aを中心
に、図において反時計回り方向へ回動し、前側の位置決
めピン25に当接する位置で停止する。これにより集中角
θが変更される。またレバー23を逆方向へ操作すると逆
に後側の位置決めピン25に当接する位置で回動が停止す
る。これにより投写ユニットの集中角θを3段階に変更
することが可能である。
【0040】実施例5.図8は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニット(赤色用の投写ユニット)
のさらに他の実施例を後側下方から見た状態を示す分解
斜視図であり、図9は図8のIX−IX線における縦断面図
である。フレームベース4の長孔4cを備える短辺側には
底部の直径がその上部の直径より小さい孔4eが設けられ
ており、この孔4eには球11が上方より没入せしめてあ
る。このとき球11の表面はフレームベース4の下面から
その1/3程度表出するようになっている。さらに孔4e
には球11の上にバネ12を装入し、キャップ13にてバネ12
を圧縮するように封止してある。これによりフレームベ
ース4の下面側から球11が押圧されるとバネ12はさらに
圧縮されて球11は孔4e内へ押し込まれるようになってい
る。
【0041】一方、ユニットベース5には、前記孔5eか
ら軸孔4a, 孔4e間の距離と同等の距離である3ヶ所に適
宜離隔させて嵌合孔5a, 5a, 5aが設けられている。その
他、図1に示すものと同様の部分には同符号を付して説
明を省略する。以上の構成により、嵌合孔5aに球11が嵌
合した状態からフレームベース4を回動させる力を加え
ると、球11は嵌合孔5aの周壁から押圧力を受け、孔4e内
へ押し込まれる。そしてフレームベース4の回動により
孔4eと嵌合孔5aとの位置が一致すると、球11の一部が嵌
合孔5aに嵌合する。本実施例ではこのような節度機構を
有しているので、フレームベース4を回動させてこれら
嵌合孔5a, 5a, 5aのいずれかに球11の表出部分を嵌合さ
せることにより、所望する投写距離に対応した投写ユニ
ットの集中角θを3段階に設定することができる。また
球11は弾性的に出入自在であるので、嵌合させる嵌合孔
5aの変更も容易である。なお嵌合孔5aの位置及び個数は
適宜選択すればよい。
【0042】実施例6. 図10は、本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ット(赤色用の投写ユニット) のさらに他の実施例を示
す平面図である。フレームベース4の投写レンズ2側
(前側)には、フレームベース4の回動の軸から離隔し
た側部を臨む位置でユニットベース5にネジ14a を軸と
して回動可能に軸支され、該軸支部の周りに前記フレー
ムベース4の側部と当接することが可能な複数の面を有
する多角形状カム14を備えている。多角形状カム14は矩
形の1角部を斜めに切り落とした5角形をなしており、
この斜辺に対向する、多角形状カム14の幾何学的中心と
は異なる位置にてネジ止めされている。またフレームベ
ース4の後側には、凹部を有する直方体状のスプリング
ホルダ16がこの凹部をフレームベース4へ向けて固設さ
れており、このスプリングホルダ16の凹部にその一端を
保持されたスプリング15にてフレームベース4を多角形
状カム14に圧接するようになしてある。その他、図1に
示すものと同様の部分には同符号を付して説明を省略す
る。
【0043】そして多角形状カム14をネジ14a を軸とし
て回動させて、フレームベース4と接する面を切り換え
ると、ネジ14a とフレームベース4の前側との距離が変
更されてユニットベース5上において投写ユニットが軸
孔4aを中心に回動し、投写ユニットの集中角θを多段階
に変更設定することができる。
【0044】実施例7. 図11は、本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ット(青色用の投写ユニット) のさらに他の実施例を上
側前方から見た状態を示す斜視図であり、図12は図11の
XII-XII 線における縦断面図である。図中17は、4つの
厚みを有するように直方体を階段状にカットしたスペー
サであり、ユニットベース5の孔5fより前側の位置には
フレームベース4の回動の軸から離隔した側部を臨む位
置で前記スペーサ17を挿嵌するための矩形の孔5gがユニ
ットベース5に開設されている。この孔5gは、スペーサ
17の2番目に厚い部分が嵌合する大きさであり、図11で
は、厚みが厚い方を上側にし、階段状の底面に相当する
面がフレームベース4と接するような向きで、3番目に
厚い部分が孔5gに挿入してある。また図5に示すものと
同様、フレームベース4の後側からフレームベース4を
スペーサ17に圧接させるスプリング15がスプリングホル
ダ16によって取り付けられている。これによりフレーム
ベース4においてスペーサ17と接する面と孔5gの前側の
面との距離は、孔5gに挿入されている3番目の厚さと同
等となっている。その他、図1に示すものと同様の部分
には同符号を付して説明を省略する。
【0045】フレームベース4を後側へ押して孔5gへ挿
入するスペーサ17の厚み部分を変更し、スペーサ17とフ
レームベース4とを当接させると、ユニットベース5に
対しフレームベース4が孔5eを中心に回動し、投写ユニ
ットの集中角θを容易に設定することができる。なおス
ペーサ17の各厚み及びその段数は適宜選択すればよい。
【0046】実施例8.図13は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニット(赤色用の投写ユニット)
のさらに他の実施例を後側下方から見た状態を示す分解
斜視図であり、図14は図13のXIV-XIV 線における縦断面
図である。フレームベース4の長孔4cより後側には、下
側にツバを有するピン18を嵌合するための3つの嵌合孔
4f, 4f,4fが設けられており、これら嵌合孔4f, 4f, 4f
は軸孔4aからの距離を等しくしてあり、各嵌合孔4fの上
側はピン18の軸部が嵌合する大きさに、下側は前記ツバ
が嵌合する大きさになしてある。この嵌合孔4f, 4f, 4f
にはフレームベース4の下側からピン18, 18, 18が夫々
嵌通されている。嵌合孔4fの上側は、ピン18のツバより
小さいため上方へは抜けないようになっている。
【0047】またユニットベース5の孔5fより後側に
は、孔5eからの距離が軸孔4a, 嵌合孔4f間の距離と同等
である孔5hが設けられている。この孔5hには、一端がユ
ニットベース5にネジ止めされた板バネ19a の他端に取
り付けられた位置決めピン19が、板バネ19a の弾性力に
より挿嵌されている。嵌合孔4f, 4f, 4fのいずれかと孔
5hとの位置を合わせると、位置決めピン19は上向きの力
により前記ピン18を上方へ押し上げ、嵌合孔4fへ嵌入す
る。その他、図1に示すものと同様の部分には同符号を
付して説明を省略する。
【0048】そして投写ユニットの集中角θを変更する
場合は、この押し上げられているピン18を下方へ押し下
げることにより、位置決めピン19を嵌合孔4fから外し、
そして軸孔4cを中心にフレームベース4を回動させる
と、他の嵌合孔4fへ位置決めピン19が嵌入する。これに
より集中角θを容易に変更設定することが可能である。
なお嵌合孔4fの位置及び個数は適宜選択すればよい。
【0049】実施例9.図15は、本発明に係る投写型表
示装置の1つの投写ユニット(赤色用の投写ユニット)
のさらに他の実施例を後側下方から見た状態を示す分解
斜視図であり、図16は図15のXVI-XVI 線における縦断面
図である。ユニットベース5の孔5fより後側には、筒部
が下側に向けて凸設された孔5b1 , 5b2 を備え、これら
孔5b1 ,5b2 へは、位置決めピン20a と位置決めピン20a
より長いノブ20b とを一体的に備えるアーム20を、位
置決めピン20a,ノブ20b を夫々孔5b1 , 5b2 へ挿嵌し、
ノブ20b に上方からスプリング21及び輪止め22をこの順
に装着し固定することにより装嵌している。一方、フレ
ームベース4の長孔4cより後側には、孔5e,5b1 間の距
離と同等であり、且つ軸孔4aからの距離が同等である3
つの嵌合孔4b, 4b, 4bが設けられている。その他、図1
に示すものと同様の部分には同符号を付して説明を省略
する。
【0050】そして投写ユニットの集中角θを変更する
場合は、このノブ20b を下方へ押すと、位置決めピン20
a は下方へ押され、フレームベース4の嵌合孔4bから外
れる。この状態で軸孔4cを中心にフレームベース4を回
動させると、他の嵌合孔4bへ位置決めピン20a が挿嵌す
ることができる。これにより集中角θを容易に変更設定
することが可能である。なお嵌合孔4bの位置及び個数は
適宜選択すればよい。
【0051】実施例10. 図17は、本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ット(赤色用の投写ユニット) のさらに他の実施例を前
側上方から見た状態を示す分解斜視図である。フレーム
ベース4において長孔4cの前側には孔(図示せず)が設
けられており、ユニットベース5の、この図示しない孔
の外側でフレームベース4の回動の軸から離隔した側部
を臨む適宜位置には孔5iが設けられている。そしてL字
型をなし、短軸側の先端部に短軸方向に長い長孔26a を
有し、屈曲部に孔26b を有するレバー26が、孔5iと孔26
b とへバネ27及びワッシャ50を挿嵌しネジ53を螺入し
て、ユニットベース5に取り付けられている。また図示
しない孔と長孔26a とにネジ55を螺入してあり、この長
孔26a の範囲内で回動自在になしてある。さらに孔5iと
離隔した位置でユニットベース5の前側長辺において
5i側にはレバー26の長辺部が嵌合する3つの切欠部5c,
5c, 5cが設けられている。その他、図1に示すものと同
様の部分には同符号を付して説明を省略する。
【0052】図18はレバー26の長軸を中程の切欠部5cに
嵌合した状態を示す平面図であり、図19はレバー26の長
軸を最も角部に近い切欠部5cに嵌合した状態を示す平面
図である。図18に示す状態から図19に示す状態へレバー
26を操作することにより、レバー26の短軸側先端は前方
向へ傾き、それに伴ってフレームベース4は軸孔4aを中
心に、図において時計回り方向へ回動した状態となる。
これにより集中角θが変更される。またレバー23を逆方
向へ操作するとフレームベース4は逆方向へ回動して集
中角θを変更することができる。これにより投写ユニッ
トの集中角θを容易に3段階に変更することができる。
なお切欠部5cの位置及び個数は適宜選択すればよい。
【0053】実施例11.図20は、本発明に係る投写型表
示装置の2つの投写ユニット(ユニットベース5の両側
に配された赤,青色用の投写ユニット) のさらに他の実
施例を示す正面断面図であり、図21はこの底面図であ
る。フレームベース4の前側において長孔4c寄りにはL
字型ボルト57を挿嵌するための孔4jが設けられており、
軸孔4aを軸としてフレームベース4を回動したときの孔
4jに対応する位置に長孔5kが設けられている。そしてこ
れら孔4j, 長孔5kへ下方からL字型ボルト57の一端を回
動自在に挿嵌し、上方はキャップ58が嵌合してある。2
つの投写ユニットに挿嵌された2個のL字型ボルト57,
57の他端側はその中途に左右逆方向のネジ目が加工され
ており、これらL字型ボルト57, 57はその両端に右ネジ
と左ネジが加工された棒状ナット59にて一体化されてい
る。棒状ナット59は、その略中央部において、棒状ナッ
ト59を回転せしめるギア60及びこのギア60に接しモータ
62にて駆動されるウォームギア61を介してユニットベー
ス5に支持されている。その他、図1に示すものと同様
の部分には同符号を付して説明を省略する。
【0054】モータ62にてウォームギア61を駆動する
と、棒状ナット59が回転し、左右逆方向のネジ目が加工
されていることにより、L字型ボルト57, 57との螺入深
さは左右対称に変更され、孔4j, 4j間の距離が変更され
てフレームベース4がユニットベース5に対して軸孔4a
を中心に回動するので、赤,青色用の投写ユニットがな
す夫々の集中角θを等しく連続的に変更する、例えば小
さくすることができる。このとき。モータ62の駆動を逆
にして棒状ナット59を逆方向に回転させると、集中角θ
を逆に変更する、例えば大きくすることができる。
【0055】なお説明は省略したが、実施例3から実施
例9に特記した構成と、実施例10に特記した構成、即ち
投写管1の画像の走査方向における中心線上に設けたピ
ン30を回動軸としてフレームベース4を回動させる構成
とを組み合わせることが可能であることはいうまでもな
い。また本実施例では長孔4c, 4iの形状を円弧状とした
が、集中角の変更が可能な幅を有する矩形の長孔として
もよい。さらに本実施例では、画像形成手段としてCR
Tを使用した場合について説明しているが、LCD等の
他の画像形成手段を使用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように第1発明に係る投写型表示
装置は、位置決め弾性体を係合させる係合部を選択する
ことにより、係合部の数に応じた複数段に集中角を変更
させることが容易である。また、ユニットベースに対し
て軸を中心にしたフレームの回動が行えるので、部品数
を増大することなく、集中角の調整が容易に効率良く行
える。
【0057】また第2発明に係る投写型表示装置は、
置決め材を係合させる係合部を選択することにより、係
合部の数に応じた複数段に集中角を変更させることが容
易である。
【0058】さらに第3発明に係る投写型表示装置は、
フレームに設けられ、弾性材を嵌合させる嵌合部を選択
することにより、フレームの側部に設けた嵌合部数に応
じた複数段に集中角を変更させることが容易である。
【0059】さらに第4発明に係る投写型表示装置は、
球を嵌合させる孔の数に応じた複数段に集中角を変更さ
せることが容易である。
【0060】さらに第5発明に係る投写型表示装置は、
多角形状カムを回動することにより、多角形状カムの回
動中心と、多角形状カムと接するフレームの辺との距離
が変更され、これにより複数段に集中角を変更すること
ができる。
【0061】さらに第6発明に係る投写型表示装置は、
孔に挿嵌するスペーサの位置を選択することにより、ス
ペーサと接するフレームの辺との距離が変更され、これ
により複数段に集中角を変更することができる。
【0062】さらに第7発明に係る投写型表示装置は、
フレームに設けられ、位置決め材を嵌合させる孔を選択
することにより、この孔の数に応じた複数段に集中角を
変更させることが容易である。
【0063】さらに第8発明に係る投写型表示装置は、
レバーの他端を嵌合させる凹部を選択することにより、
この凹部数に応じた複数段に集中角を変更させることが
容易である。
【0064】さらに第9発明に係る投写型表示装置は、
棒状ナットを回転させると、棒状ナットとL字型ボルト
との螺合深さが変更され、対をなすL字型ボルト間の距
離を変化させることが可能である。そうするとフレー
ユニットベースに対して軸を中心に回動し、これによ
り集中角が容易に変更される。
【0065】さらに第10発明に係る投写型表示装置は、
画像の走査方向の中心線を軸としてフレームを回動させ
ることができるので、部品数を増大することなく、より
高精度な調整が行える。
【0066】さらに第11発明に係る投写型表示装置は、
弾性材が嵌合してある嵌合部の側の表示によりそのとき
設定されている集中角を容易に確認することができる
等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ットを示す平面図である。
【図2】図1に示す投写型表示装置の1つの投写ユニッ
トを後側下方から見た状態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ットを示す平面図である。
【図4】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ットの他の実施例を示す平面図である。
【図5】図4に示す投写型表示装置の1つの投写ユニッ
トを前側下方から見た状態を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ットのさらに他の実施例を示す平面図である。
【図7】図6に示すレバーの凹部を前側へ操作した状態
を示す平面図である。
【図8】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユニ
ットを後側下方から見た状態を示す分解斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線における縦断面図である。
【図10】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユ
ニットを示す平面図である。
【図11】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユ
ニットを上側前方から見た状態を示す斜視図である。
【図12】図11のXII-XII 線における縦断面図である。
【図13】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユ
ニットを後側下方から見た状態を示す分解斜視図であ
る。
【図14】図13のXIV-XIV 線における縦断面図である。
【図15】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユ
ニットの他の実施例を後側下方から見た状態を示す分解
斜視図である。
【図16】図15のXVI-XVI 線における縦断面図である。
【図17】本発明に係る投写型表示装置の1つの投写ユ
ニットを前側上方から見た状態を示す分解斜視図であ
る。
【図18】図17に示すレバーの長軸を中程の切欠部に嵌
合した状態を示す平面図である。
【図19】図17に示すレバーの長軸を最も角部に近い切
欠部に嵌合した状態を示す平面図である。
【図20】本発明に係る投写型表示装置の2つの投写ユ
ニットを示す正面断面図である。
【図21】本発明に係る投写型表示装置の2つの投写ユ
ニットを示す底面図である。
【図22】従来の投写型表示装置の1つの投写ユニット
を示す分解斜視図である。
【図23】従来の投写型表示装置の1つの投写ユニット
を示す横断面図である。
【図24】3つの投写ユニットを備える投写型表示装置
の要部を示す模式図である。
【符号の説明】
1 投写管 1a フェース部 2 投写レンズ 3 フレーム 4 フレームベース 4a 軸孔 4b, 4f, 5a 嵌合孔 4c, 4i 長孔 4d V溝 4e, 5g 孔 4g, 5c 切欠部 5 ユニットベース 10 板バネ 11 球 12, 15 バネ 14 多角形状カム 17 スペーサ 19, 20a 位置決めピン 19a 板バネ 20 アーム 20b ノブ 21 スプリング 23, 26 レバー 24 コイルバネ 30 ピン 53 取付用ネジ 57 L字型ボルト 59 棒状ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 俊孝 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 京都製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−269590(JP,A) 実開 昭64−51385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/74

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェース部を有する画像形成手段及び
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    なる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベース
    を備える投写型表示装置において、フレーム又はユニッ
    トベースは前記フレームの回動方向に並設してある複数
    の係合部を有しており、フレーム又はユニットベースは
    前記係合部のうち一の係合部に選択的に係合してユニッ
    トベースに対するフレームの回動の角度を設定する位置
    決め弾性体とを有していることを特徴とする投写型表示
    装置。
  2. 【請求項2】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレーム又はユニッ
    トベースは前記フレームの回動方向に並設してある複数
    の係合部を有しており、フレーム又はユニットベースは
    前記係合部のうち一の係合部に選択的に係合してユニッ
    トベースに対するフレームの回動の角度を設定する位置
    決め材と、該位置決め材を前記係合部に向けて付勢する
    ばねとを有していることを特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレームの回動の軸
    から離隔した側部には嵌合部が複数設けてあり、該複数
    の嵌合部のうち一の嵌合部に選択的に嵌合してユニット
    ベースに対するフレームの回動の角度を設定する位置決
    め材がユニットベースに設けてあることを特徴とする投
    写型表示装置。
  4. 【請求項4】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に 前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレームの回動の軸
    から離隔した位置には、厚み方向の一端の直径が他の部
    分の直径より小さい孔が設けてあり、該孔へ係止体をそ
    の表面の一部が表出するように前記孔の他端側から装入
    し、さらに該係止体を前記孔の他端側から弾圧してあ
    り、ユニットベースには、回動の軸からの距離が、前記
    軸から前記孔までの距離と等しい位置に、前記係止体の
    表出部分が嵌合する複数の孔が設けてあることを特徴と
    る投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレームの回動の軸
    から離隔した側部を臨む位置でユニットベースに回動可
    能に軸支され、該軸支部の周りに前記側部と当接するこ
    とが可能な複数の面を有する多角形状カムを備え、該多
    角形状カムは、その回動により複数の面のうちの一面が
    フレームに選択的に当接するようになしてあり、さらに
    前記フレームを前記多角形状カムに圧接させる手段を備
    えることを特徴とする投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、厚みが異なる部分を
    有するスペーサを備え、フレームの回動の軸から離隔し
    た側部を臨む位置で前記スペーサを挿嵌するための孔が
    ユニットベースに設けてあり、前記スペーサへ前記フレ
    ムをその回動方向に圧接させる手段を備えることを特
    徴とする投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレームの回動の軸
    から離隔した位置には複数の孔が設けてあり、ユニット
    ベースにはこれら複数の孔に選択的に嵌合する位置決め
    材と、該位置決め材をフレームへ弾圧する手段とを備え
    ることを特徴とする投写型表示装置。
  8. 【請求項8】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、フレームの回動の軸
    から離隔した側部を臨む位置でユニットベースにその支
    が回動自在に取り付けられ、その一端がフレームと
    合されたレバーを備え、該レバーの他端をフレームが所
    定の角度をなすように選択的に嵌合させる複数の凹部が
    前記支点と離隔した位置でユニットベースに設けてある
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 フェース部を有する画像形成手段及び前
    記フェース部と対向する投写レンズをフレームが保持し
    てなる複数の投写ユニットと、スクリーンに対して所定
    の集中角をなすとともに、該集中角を変更する方向への
    回動が可能に前記フレームを取付けたユニットベースと
    を備える投写型表示装置において、その一端に形成され
    たネジ方向が異なる対のL字型ボルトと、方向が異なる
    ネジ目が両端に加工されており、前記対のL字型ボルト
    をその両端に螺合する棒状ナットと、該棒状ナットを回
    転させる手段とを備え、前記L字型ボルトの他端はフレ
    ムに回動自在に保持されており、前記棒状ナットを回
    転させることによりユニットベースに対するフレームの
    角度を変更するようになしてあることを特徴とする投
    型表示装置。
  10. 【請求項10】 フレームの回動の軸は、画像形成手段
    が形成する画像の主走査方向の中心線上にあることを特
    徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  11. 【請求項11】 フレームの回動の軸から離隔して設け
    られた複数の嵌合部近傍に、集中角を確認することが可
    能な表示を有することを特徴とする請求項3記載の投写
    型表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417303B1 (en) 1997-12-16 2002-07-09 Exxonmobil Research And Engineering Company Substantially linear copolymers

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US6417303B1 (en) 1997-12-16 2002-07-09 Exxonmobil Research And Engineering Company Substantially linear copolymers

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JPH07184152A (ja) 1995-07-21

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