JPH09162758A - 多チャンネルfm無線放送システム - Google Patents

多チャンネルfm無線放送システム

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Publication number
JPH09162758A
JPH09162758A JP35069695A JP35069695A JPH09162758A JP H09162758 A JPH09162758 A JP H09162758A JP 35069695 A JP35069695 A JP 35069695A JP 35069695 A JP35069695 A JP 35069695A JP H09162758 A JPH09162758 A JP H09162758A
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JP
Japan
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radio
channel
frequency
transmitter
transmission
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JP35069695A
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English (en)
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Yukio Masuda
幸雄 増田
Noriyuki Abe
紀之 阿部
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ECHO DENKI KK
Original Assignee
ECHO DENKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】異なる複数の情報を同時間帯にそれぞれ異なる
電波で送信する、複数のFM送信機を一体化して送信
し、市販のFMラジオで自由に周波数を選択して災害時
の非常情報などを各国語別、グループ別等に聞くことが
できる多様性に富んだ放送システムを提供する。 【解決手段】FM送信機60−1〜5の出力を多チャン
ネル合成器90に入力後1ケ所の出力端子95より出力
する多チャンネルFM無線送信機Aを単独で使用する場
合は直接に、案内放送などの各種共聴システムと接続し
て使用する場合は多チャンネルFM無線増幅器を介し
て、アンテナ100に接続して送信する。さらに、この
送信電波を受信し、自動的に周波数変換して送信できる
多チャンネルFM無線中継機により送信された電波を市
販のFMラジオ101を用いて自由に周波数を選択受信
して聞くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異なる複数の情
報を同時間帯に複数の異なる周波数で送信できる多チャ
ンネルFM無線送信機Aの送信アンテナ100より空中
に送信する方法か多チャンネルFM無線増幅器Bの送信
アンテナ128又は送信アンテナ133より空中に送信
する方法、さらに多チャンネルFM無線中継機Cの送信
アンテナ163より空中に送信するこれ等のシステムの
多チャンネルFM無線送信機A単独又はこれと、他の組
合せ使用により、各送信アンテナからの電波を受信出来
る領域を移動し、又は居座っている不特定多数の人々
は、この送信されている多数の周波数のなかから市販の
携帯FMラジオ101又は移動体に設備されたFMラジ
オ101で自分の好む情報を自由に選択受信して聞くこ
とができる多様性にとんだ聴聞環境を提供できる一種の
放送システムで、多チャンネルFM無線放送システムの
発明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多チャンネル放送の送受信システ
ムは放送する情報信号を符号化、この符号化信号の多重
化、多重化された信号を高度技術による変調手段後、送
信する送信機であり、この送信信号を受信する受信機も
信号の復調後の信号の復号手段で復号されたチャンネル
放送信号を出力する放送出力手段とを備えるものであ
る。これ等のことは、特許願の出願番号特願平5−15
3845に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術で
は機器の高価な事もあり普及するには問題が多すぎる。
ゆえにこのシステムは現在実用化され一般の人々が使用
できるまでになっていない。
【0004】さらに従来の一般放送局及びミニFM放送
局並びに上記多チャンネル放送等の地上からの送信電波
は地下街、地下空間、地下鉄電車等には伝播しないた
め、これ等の場所では一般の人々は個人的には自分の携
帯するラジオでは受信出来ないのである。
【0005】一方今日の大都市は、地下鉄の増進により
地下街はもとより地下空間域の利用が益々増大し、不特
定多数の多くの人々、勿論外国人を含む人々が利用する
機会が増大している。
【0006】さらに今日の国際化社会の時代の到来によ
り各地域社会には、多数の国々の外国人が毎日、観光か
らビジネス、あるいは各種の国際イベントへの参加に訪
れている。同時に何かの理由で、短長期的に諸外国の人
々が滞在し、生活することが毎年多くなっている。この
ような新しい社会の出現のなかで、これ等諸外国の人々
への日常的な情報提供と聴聞環境の対策は大都市と言え
ども何ひとつなされていないのである。1995年12
月11日付北海道新聞で「14ケ国の市民が物申す」と
ある。
【0007】例えば各種の国際的イベント会場はもとよ
り各都市の一般的娯楽施設又は遊園地等でさえ人々の情
報伝達は全て日本人を主にしたものだけである。
【0008】このような新しい社会環境の進展にあって
既存の各施設の有線方式による拡声器装置及びラジオ,
テレビ放送システムによる情報伝達方法では不十分であ
り、万が一都市型災害の発生時の直接の被害現場とその
付近及び災害を直接受けた人々並びに被害者の避難場所
等での情報伝達システムとしては全く不備なことはこれ
までのいくつかの大災害で指摘されているのである。
【0009】すなわち災害現場は刻々変化する環境のな
かでいかに即時性のある必要かつ利便性の情報を外国の
人々も含めた各小さな地域ごとに全ての被害者に対応で
きる情報伝達システムでなければならないのである。本
発明の目的は、多様性にとんだ聴聞環境を提供すること
で、これら課題を解決できる多チヤンネルFM無線放送
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の諸問題を解決する
ために、現在の日本国内にあってはとりあえず、電波法
及び放送法で規制されない322MHz以下の微弱電波
の送信出力で送信し、受信手段は市販のFMラジオで受
信出来る周波数を使用する複数のFM送信機Ch1〜C
h5,60−1〜5の出力端子70−1〜5を多チャン
ネル合成器90の入力端子80−1〜5にそれぞれ接続
し多チャンネル合成器90の出力端子95,1ケ所とす
ることで、同時間帯に複数の独立した情報を異なる周波
数の微弱電波を送信できる多チャンネルFM無線送信機
Aと、この多チャンネルFM無線送信機Aが送信する微
弱電波の周波数を受信できる市販のFMラジオ101で
構成される手段とを備える。
【0011】微弱電波を使用した場合は地下街のような
大きな地下空間、地下鉄電車又は大型ビルのような数段
に分断された空間に効率的にこの多チャンネルFM無線
送信機Aの送信電波を使用し情報伝達する方法手段は微
弱電波を送信する多チャンネルFM無線機Aの出力端子
95を混合分配器122と高周波同軸ケーブル121及
び2分岐器123からなる共聴システムの混合分配器1
22に接続し、入力した後、各2分岐器123より多チ
ャンネルFM無線送信機Aから発射された微弱電波の周
波数だけを通過させるフィルター125と高周波同軸ケ
ーブル121で減衰した減衰量と同じレベルまで微弱電
波を増幅する高周波増幅器126を接続し、高周波増幅
器126の出力端子127に送信アンテナ128を接読
し再び多チャンネルFM無線送信機Aの電波を空中へ微
弱電波で送信できる送信手段を備える多チャンネルFM
無線増幅器Bと、受信方法は市販のFMラジオ101で
受信できるよう構成される手段とを備える。
【0012】受信すべき多チャンネルの周波数で送信さ
れている電波(微弱電波も含む)を受信アンテナ150
で受信し必要周波数だけを通過させるフイルター152
と高周波増幅器153で増幅した後、受信周波数変換器
154で逓減した周波数帯に変えて中間周波数増幅器1
57で増幅した後、送信周波数変換器158で受信周波
数と異なる周波数帯に変えた後高周波増幅器161で増
幅し、接続された送信アンテナ163より空中に電波を
自動的に送信できる装置すなわち多チャンネルFM無線
中継機Cと受信方法は市販のFMラジオ101で受信で
きるよう構成される手段とを備える。
【0013】
【作用】多チャンネルFM無線送信機AではFM送信機
60−1〜5が発信する複数の異なる周波数を設定さ
れ、それぞれのFM送信機60−1〜5の信号入力端子
5−1〜5,4−1〜5に放送する内容の情報が入力さ
れる。
【0014】また信号入力端子6,7,8はグループチ
ャンネル及び全チャンネル一括放送の必要性の有無によ
り設定される。以上の設定項目はいつでも多チャンネル
FM無線送信機Aの設備者によって自由に変更設定でき
る。これ等設定後送信手段は、FM変調された送信信号
を送信する。
【0015】一方受信手段は、この多チャンネルFM無
線送信機Aを設備している場所、たとえば地下空間,地
下鉄電車,イベント会場,各娯楽施設,遊園地等の管理
者又は事業者が不特定多数の人々へ向けて放送を行なっ
ている場合、この送信電波を受信できる領域を移動し、
又は居座っている人々は、この送信されている多数の周
波数のなかから市販の携帯FMラジオ又は移動体に設備
されたFMラジオで自分の好む情報を自由に選択受信し
て聞くことができる。
【0016】このような状況下で管理者又は事業者は各
自の定期及び必要伝達情報はもとより万が一災害発生時
には全チャンネルを使用して同時に放送することができ
る。これは、航空機内の放送方式を考えてくれれば理解
できることである。
【0017】唯違うことは移動しながら多数の情報のな
かから自分の必要とするか、また好みの情報を聞くこと
ができることが最大の特長である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例の図を参照し
て説明する。図1,図2,図3,図4,図5,図6は、
本発明の実施例の多チャンネルFM無線放送システムに
関する図である。図1は、本発明の実施例の多チャンネ
ルFM無線送信機Aのブロック図とFMラジオ101の
組合せ図である。
【0019】図2は、本発明の多チャンネルFM無線送
信機Aと共聴システム機器の組合せ接続による本発明の
実施例の多チャンネルFM無線増幅器Bに接続のアンテ
ナからの電波を受信するFMラジオ101の組合せ図で
ある。図3は多チャンネルFM無線増幅器Bの別の使用
方法である。
【0020】図4,図5,図6は、図1,図2,図3の
各送信アンテナからの送信電波のどれか、ひとつの周波
数帯を受信して自動的に別の送信周波数に変えて送信で
きる多チャンネルFM無線中継機Cのブロック図と中継
の概念図である。
【0021】図1を説明する。市販のFMラジオで受信
できる周波数を送信できる複数のFM送信機60−1〜
5は現在の日本国にあってはとりあえず、電波法及び放
送法で規制されない322MHZ以下の微弱電波を発射
するものとし、これ等複数の送信機の発射する周波数は
必ず同時間帯内では異なるようにする。
【0022】FM送信機60−1(Ch1),60−2
(Ch2),60−3(Ch3)60−4(Ch4),
60−5(Ch5)は1ケ毎に完全に独立された完全遮
蔽框体に入れ、常に必要により、その数の増減ができ
る。(説明の利便上5チャンネルにした)
【0023】また周波数の混信回避ができるように、あ
らかじめ設計された基準内で変更して使用する。勿論信
号の変調方式はFM変調である。
【0024】FM送信機60−1〜5の出力端子70−
1〜5を多チャンネル合成器90の入力端子80−1〜
5にそれぞれ接続し、多チャンネル合成器90の出力端
子95を1ケ所設ける。
【0025】各FM送信機60−1〜5の各入力端子5
0−1〜5には、それぞれミキサー40−1〜5,セレ
クタ20−1〜5,増幅器10−1〜5が接続される。
【0026】ミキサー40−1〜5の入力側をグループ
又は全チャンネル一斉切換えスイッチS1,S2,S
3,30−1〜3操作により増幅器10−6,10−
7,10−8に接続される。
【0027】以上の構成部品及び電源部を1体型の框体
に収納し、固定又は携帯移動して使用できるようにした
装置を、多チャンネルFM無線送信機Aである。
【0028】本発明は以上のような構造で、これを使用
するときは、多チャンネルFM無線送信機Aの出力端子
95にアンテナ100を直接又は、高周波同軸ケーブル
140を数メートル接続し、その先端にアンテナ100
を接続、機器の電源投入後、各チャンネルの信号入力端
子5−1〜5,4−1〜5より各種情報信号を入力し、
各FM送信機60−1〜5より同時間帯に微弱電波を空
中に発射する。
【0029】一方不特定多数の人々は移動する、しない
に関係なくアンテナ100より半径約70m以内でFM
ラジオ101を携帯し、送信されている電波を選択受信
することで、自分好みの情報信号だけを自由に聞くこと
ができる一種の放送システムである。
【0030】しかし現在このような異なる周波数の多チ
ャンネル方式による放送システムは存在しないのである
から、この発明を多チャンネルFM無線放送システムと
して呼ぶことにした。
【0031】なおこの装置の設置事業者が、通常の連絡
事項は勿論のこと、万が一の災害発生の一斉通報をスイ
ッチS1〜S3,30−1〜3を操作し、送信した場合
すでにこの設置事業者の放送をFMラジオ101で、ど
れかひとつのチャンネルを受信している人々は自動的に
これ等情報を正確に聞くことができるのである。
【0032】但し数ケ国の外国の人々向に放送している
場合はそれぞれのチャンネルを使用してそれぞれの国の
言葉で放送する必要がある。
【0033】また設置施設者は自分の多チャンネルFM
無線送信機Aから発振している全チャンネルの周波数が
自分のサービスエリア内で発振されていないか注意する
必要がある。
【0034】もし同じ周波数の混信が確認された相手が
周波数の変更を出来ない場合、混信している周波数を送
信しているFM送信機60−1〜5の該当するユニット
の発振周波数を発振部にある周波数設定スイッチで、あ
らかじめ設計で定められた周波数の範囲で変更し使用す
る事ができる。
【0035】この場合FMラジオ101携帯者も従来受
信している周波数では受信出来なくなるのでFMラジオ
101の受信選択を再調整及びリセットしている場合は
再リセット調整して受信することになる。
【0036】本発明は以上のような構造で、この使用方
法を数例説明する。多チャンネルFM無線送信機Aを国
内で単独使用する場合は主に室内とし、送信アンテナ1
00を中心に半径約70m以内を電波の受信可能範囲基
準に考え設置することである。
【0037】国際会議の会場で使用すると同時通話装置
となり、国際イベント会場では参加各国別と一般来場者
向けに多様性にとんだ聴聞環境を提供すると同時に会場
案内はもとより混雑会場での非常放送を確実に各個人に
伝えることができる。
【0038】美術館,博物館,郷土資料館等で数ケ所の
コーナー毎に数ケ国の各言葉で説明内容を一致させなが
ら常時繰返しテープ放送を行なうことで外国人を含む来
場者は移動しながら順次コーナー毎にFMラジオ101
で選択調整して受信できるのである。
【0039】その他各娯楽施設内に設備することで、常
に多様性のある聴聞環境を提供するなかで案内情報及び
万が一の災害時に場内の人々へ情報を正確に一人でも多
くの人へ伝達し混雑の発生を防止することができる。
【0040】図2、図3を説明する。一般的に有線で変
調搬送波を伝送する方法として共聴システムの混合分配
器122と高周波同軸ケーブル121及び2分岐器12
3等で構成された図2のような接続で行なう方法があ
る。
【0041】この共聴システムの混合分配器122の入
力に多チャンネルFM無線送信機Aの出力端子95を接
続し多チャンネルFM無線送信機Aより微弱電波を入力
する。
【0042】この場合共聴システム回路に他の変調搬送
波(例えばCATV,等)が同時伝送されている場合は
各2分岐器123に高周波同軸ケーブル121を接続し
た後多チャンネルFM無線送信機Aの微弱電波の複数の
周波数だけを通過させるフィルター125を接続する。
【0043】しかし共聴システム回路が単に多チャンネ
ルFM無線送信機Aのみを伝送する場合はフィルター1
25は省略できる。但し、後日変調搬送波が共聴システ
ムに追加された場合はフィルター125を追加すること
である。
【0044】すなわち高周波同軸ケーブル121及びフ
ィルター125等で減衰した微弱電波を減衰量と同じレ
ベルまで増幅する高周波増幅器126を接続し、その出
力端子127に送信アンテナ128を接続し、再び多チ
ャンネルFM無線送信機Aの電波を空中へ送信できる送
信手段を備えた多チャンネルFM無線増幅器Bと、この
送信アンテナ128から送信された電波を受信する手段
は市販のFMラジオ101で受信できるよう構成された
多チャンネルFM無線放送システムである。
【0045】なお図3が示すように多チャンネルFM無
線増幅器Bの増幅度を大きくすることで、多チャンネル
FM無線送信機Aの微弱電波を数倍から数十倍の送信出
力として送信アンテナ133から送信できる。この受信
手段は今までと同じように市販のFMラジオ101で自
由に受信を選択して聞くことができるが、その受信範囲
は送信アンテナ133を中心に半径数Km〜数十Kmが
可能になるようにできるのである。
【0046】但し、現在日本国内では使用不可能である
が今後の規制緩和及び現時点で外国の一部の国では使用
可能であると思われるので出願した。
【0047】本発明は以上のような構造で、この使用方
法を数例説明する。病院の各診療科の窓口で受付時に通
院患者へFMラジオ101を渡し病院内の要所要所に設
置された、多チャンネルFM無線増幅器Bの送信アンテ
ナ128で、呼び出し放送を行う一方、不特定多数の受
信者は個々の好みのチャンネルをFMラジオ101で聞
く事で待ち時間のストレス解消になる。又病院内勤務し
ている者も各種連絡に活用する事ができる円滑な運行が
可能となる。これは、災害時の緊急事態に迅速に対応す
る事が可能と言う事である。
【0048】大海原を航海する豪華客船及びフェーリー
さらに大型貨物船には数多くの国々の人々が乗船し、又
は働いております。しかし海が穏やかで何日も寄港せず
航海を続く時人々は退屈になりがちである。そのような
時自国の音楽等の放送を聞きながらいつでもどこにいて
も案内放送又は仕事の指示をFMラジオ101で受信し
行動できるのである。勿論万が一の非常放送があった場
合受信者は今までの拡声器装置より一人一人確実に聞き
すばやく行動がとれるのである。
【0049】最近及び今後の労働環境はますます国際化
され職場によっては多数の国々の人々が一ケ所で働いて
いるが、一般的に単純労働であり、外国と言うことで各
自ストレスを持ちながら働いている。このような人々を
対象に自国の音楽を常時放送し、合わせて仕事の指示を
行える上事故発生時の指示を迅速にできるのである。
【0050】地下街,及びその地下空間並びに地下鉄車
両間等で使用することで人々の不安とストレス解消にな
ることは今まで述べた通りである。
【0051】図4,図5,図6を説明する。一般的に無
線機等の送信電波が伝播しない地域に電波を伝播させる
方法は図4のように主体となる送信機(図4では多チャ
ンネルFM無線機Aである)を基本に電波を送信し、こ
の送信電波を離れた場所で受信し自動的に受信周波数と
異なる周波数に変えて再び空中に電波を送信することで
ある。
【0052】図5は多チャンネルFM無線中継機Cのブ
ロック図で、何等かの方法(図1,図2,図3)で多チ
ャンネルFM無線放送されている電波F1〜Fnを受信
アンテナ150で受信し、多チャンネル周波数F1〜F
nの周波数帯のみをフイルター152で通過させ、高周
波増幅器153で減衰した電波を増幅する。
【0053】その後受信周波数変換器154に入力し受
信局部発振器155からの発信周波数Fxとの差分周波
数(F1〜Fn)−Faを通過するフィルター156に
入力し
【0054】中間周波数増幅器157で増幅した後送信
周波数変換器158に入力し、送信局部発振器159か
らの発振周波数Fyとの加算周波数〔(F1〜Fn)−
Fx〕+FYの新しい周波数F1’〜Fn’を作る。
【0055】ここでF1〜Fn,Fx,FyにFMラジ
オの受信できる周波数帯と局発周波数に具体的周波数を
与えて説明すると次のようになる。F1〜Fn:70M
Hz〜75MHz,Fx:50MHz,Fy:60MH
zゆえに a=(F1〜Fn)−Fx=(70MHz〜75MHz)−50MHz =20MHz〜25MHz b=〔(F1〜Fn)−Fx〕+FY =(20MHz〜25MHz)+60MHz = 80MHz〜85MHz
【0056】この新しい80MHz〜85MHzの周波
数帯のみを通過するフィルター160に入力した後高周
波増幅器161に入力する。
【0057】この高周波増幅器161で微弱電波として
送信できるよう増幅し、送信アンテナ163より受信周
波数の電波と異なる新しい周波数の電波を送信できるこ
とで受信者はFMラジオ101で新しい周波数を選択し
て受信できるのである。
【0058】この多チャンネルFM無線中継機Cを図6
に示すような中継の概念で拡大利用方法も考えられるの
である。このことにより微弱電波利用による多チャンネ
ルFM無線放送システムの送信サービスエリアも拡大的
にして新しい使用方法ができるのでる。
【0059】本発明は以上のような構成で、この使用方
法はすでに記載した地域,場所施設等の他に次のような
実施例を説明する。
【0060】屋根付競技場(ドーム付野球場も含む)は
外からの微弱電波の混信と逆に外部への伝播も非常に減
衰してしまうので、この微弱電波使用による多チャンネ
ルFM無線中継方式を使用することが十分可能であるの
でドーム場内全域に多チャンネルFM無線放送ができる
のである。
【0061】このことは国際競技大会は勿論のこと、野
球場等へ多数の外国の人々も観客として来場しているに
もかかわらず、これ等外国の人々は母国語で試合経過を
聞くことができないのである(日本人は一般のラジオ放
送を受信し聞いている)よってこの多チャンネルFM無
線放送システムを使用し、それぞれの国の言葉で同時放
送した場合、外国の人々も日本人の観客同様居座ってい
ようと、移動していようと、FMラジオ101携帯者は
どこにいても母国語で聞くことができるのである。
【0062】また同時に競技関係者への独自の放送もで
きるので各国毎に競技関係者への連絡事項は勿論、場内
に居る全ての人々への競技主催者側からの案内放送も同
時に行えるし、万が一の災害発生時の非常放送ができる
ことは言うまでもありません。このような内容的に多目
的で多様的に人々に伝えることは現在の拡声器による方
法では不可能であることは確実であります。
【0063】このような数万人の多種多様な人々が集ま
っている場所での人々への情報を伝える方法はいずれに
せよ現在のシステムは不十分なのである。一日も早いこ
の多チャンネルFM無線放送システムの普及が必要なの
である。
【0064】
【発明の効果】従来製品と比べて、個性化と国際化時代
にマッチした多様性にとんだ聴聞環境を提供できる新し
い放送システムである。
【0065】国内にあっては高齢化社会の進行で大都市
及び近郊都市へ多くの老人が移住しそのことで大都市の
地下街とその空間地域等のような半密閉状態の混雑した
場所と娯楽施設等へ多くの老人が出向くことが多くなっ
ている。このような環境下では老人は突然拡声器等で案
内又は非常放送があっても事の内容を十分聞き取れてい
ないのが老人の耳である。これを解決する方法として
は、多様性のある情報を繰返し連続して放送する環境を
提供することである。例ば昔自分達が良く聞いた音楽な
どは何回繰返されても聞いているのである。このことで
一種の聞くことに自然に注意がはらわれるので突然の案
内又は非常放送があっても十分聞き取れるのである。
【0066】このことは大きな災害発生時には外国の人
々を含めた状況のなかでは大変重要なことで今後調査を
必要とすることである。
【0067】この多チャンネルFM無線放送システムが
普及することで、どの場所,施設,会場へ入ると、どの
ような内容の放送が受信できるか分るようになり今まで
以上に多くの人々がFMラジオの携帯と利用が増え、万
が一人々の密集した場所,施設会場での災害発生時の初
期混乱を少なくでき又平常時はストレス解消として使用
できるシステムであり従来製品にないすぐれたものであ
る。
【0068】さらに外国に於いては多数の民族からなる
国と多くの国々の労働者を受け入れている国では非常に
便利に利用される可能性があるシステムと思われるので
ある。すでにアメリカはラジオ放送は数十チャンネルで
しかも専用化された放送が全地域で行われていることを
考えれば今後の国際化の中で日本もいずれ規制緩和が行
われると思われるのである。その時こそが本発明の効果
がさらに発揮できるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多チャンネルFM無線送信機Aのブロ
ック図である。
【図2】本発明の多チャンネルFM無線増幅器Bの実施
例を示すブロック図である。
【図3】本発明の多チャンネルFM無線増幅器Bの他の
実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の多チャンネルFM無線中継機Cのブロ
ック図である。
【図5】本発明の多チャンネルFM無線中継機Cの実施
例を示すブロック図である。
【図6】本発明の多チャンネルFM無線中継機Cの中継
の概念図である。
【符号の説明】
60−1〜5 FM送信機 90 多チャンネル合成器 100 送信アンテナ 101 FMラジオ 122 混合分配器 123 2分岐器 125 フィルター 126 高周波増幅器 150 受信アンテナ 154 受信周波数変換器 155 受信局部発振器 156 中間周波数帯域フィルター 158 送信周波数変換器 159 送信局部発振器, 161 高周波増幅器 A 多タチャンネルFM無線送信機 B 多タチャンネルFM無線増幅器 C 多タチャンネルFM無線中継機 C1・C2 多タチャンネルFM無線中継機 α 中間周波数 b 変換による送信周波数。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】市販のFMラジオで受信できる周波数を送
    信できる、複数のFM送信機Ch1〜Ch5,60−1
    〜5の出力端子70−1〜5を多チャンネル合成器90
    の入力端子80−1〜5にそれぞれ接続し、多チャンネ
    ル合成器90の出力端子95,1ケ所とすることで、同
    時間帯に複数の独立した情報を異なる周波数で送信でき
    る多チャンネルFM無線送信機Aと、この周波数の電波
    を受信できる市販のFMラジオ101で横成されること
    を特徴とする多チャンネルFM無線放送システムであ
    る。
  2. 【請求項2】請求項1の多チャンネルFM無線送信機A
    の出力端子95を混合分配器122と高周波同軸ケーブ
    ル121及び2分岐器123で構成された共聴システム
    の混合分配器122に接続し、多チャンネルFM無線送
    信機Aより送信電波を入力した後各2分岐器123にす
    でに多チャンネルFM無線送信機Aで送信された複数の
    周波数のみを通過させるフイルター125と高周波同軸
    ケーブル121を接続し、各装置で減衰した減衰量と同
    レベルまで電波を増幅する高周波増幅器126を接続
    し、その出力端子127に送信アンテナ128を接続し
    再び多チャンネルFM無線送信機Aの電波を空中へ送信
    できる送信手段を備える多チャンネルFM無線増幅器B
    と受信方法は市販のFMラジオ101で受信できるよう
    構成された多チャンネルFM無線放送システムである。
  3. 【請求項3】請求項1、請求項2の送信手段で送信され
    ている電波を受信可能範囲内の適当に離れた所で受信ア
    ンテナ150で受信した複数の周波数を同時に受信周波
    数変換器154で逓減し、中間周波増幅器157で増幅
    した後、送信周波数変換器158で受信した周波数より
    高い周波数に逓増した新しい複数の周波数を増幅器16
    1で増幅し、高周波増幅器161の出力端子162に送
    信アンテナ163を接続し再び複数の周波数の電波を空
    中に送信できる手段とを備える多チャンネルFM無線中
    継機Cと受信方法は市販のFMラジオ101で受信でき
    るよう構成された多チャンネルFM無線放送システムで
    ある。
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