JP3370250B2 - 時分割双方向方式携帯電話中継装置 - Google Patents

時分割双方向方式携帯電話中継装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数の無線ゾー
ンより構成されている時分割双方向方式(即ちTime
Division Duplex、以下においてはT
DDと略記する)携帯電話サービスエリアの1つの無線
ゾーン内の無線基地局と、当該無線ゾーン内の電波不感
地帯内にある携帯電話端末との間の無線電話回線を中継
するTDD携帯電話中継装置に係り、特に、このTDD
携帯電話中継装置が電波不感地帯に設置されることを積
極的に利用して回線の有効利用を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある無線ゾーン内にありながら、
その無線ゾーンの無線基地局からの電波が届かない電波
不感地帯、例えば当該無線ゾーン内に建てられているタ
ーミナルビル内等でも携帯電話端末を高い回線品質で利
用できるようにするために携帯電話中継装置が用いられ
てきた。図4は、この携帯電話中継装置の構成を上記無
線基地局および上記携帯電話端末等との関係で示したも
のである。すなわち携帯電話中継装置2は、ある無線ゾ
ーン内にありながら、その無線ゾーンの無線基地局14
からの電波が届かない電波不感地帯となっている建造物
等、例えばターミナルビル1に設置されており、送受信
アンテナ3は、このターミナルビル1外、例えばこのタ
ーミナルビル1の外壁に配設されており無線基地局14
に対向しており、また送受信アンテナ4は、ターミナル
ビル1内に配設されており、このターミナルビル1内の
携帯電話端末5(同図には1個だけ図示されているが、
1個に限定されない)に対向している。そして携帯電話
中継装置2は、送受信アンテナ3及び4、送受信アンテ
ナ3に接続しているアンテナ共用器6、送受信アンテナ
4に接続しているアンテナ共用器9、これらアンテナ共
用器6と9との間の下り伝送線路および上り伝送線路に
それぞれ挿入接続されている下り回線増幅器8および上
り回線増幅器10から構成されている。
【0003】上記のような携帯電話中継装置2がターミ
ナルビル1に設置されている場合には、ターミナルビル
1内が上記のように電波不感地帯になっていても、無線
基地局14からの中継装置下り受信波21は、ターミナ
ルビル1外の送受信アンテナ3により受信され、この中
継装置下り受信波21に対応する電気信号(即ち中継装
置下り受信信号)は、アンテナ共用器6を経て、下り回
線増幅器8で増幅されアンテナ共用器9を経て送受信ア
ンテナ4から、ターミナルビル1内に中継装置下り送信
波22として送出され、携帯電話端末5は、この中継装
置下り送信波22を受信できることになる。また、携帯
電話端末5から送出された中継装置上り受信波23は、
上記送受信アンテナ4により受信され、この中継装置上
り受信波23に対応する電気信号(即ち中継装置上り受
信信号)は、アンテナ共用器9を経て上り回線増幅器1
0で増幅されアンテナ共用器6を経て送受信アンテナ3
から中継装置上り送信波24として無線基地局14に送
出される。このように、携帯電話中継装置を介在させる
ことにより、電波不感地帯となっているターミナルビル
1内の携帯電話端末5と無線基地局14との間でも高い
回線品質を確保できることになるのである(すなわち、
ターミナルビル1内も実質的に電波不感地帯でなくな
る)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の携
帯電話中継装置は、ある無線ゾーン内にある電波不感地
帯を、その無線ゾーン内の他の一般の地帯と同様に、そ
の無線ゾーンの無線基地局との間で回線を確保できる空
間に変更するだけのもので、電波に関して上記電波不感
地帯内が、その外と隔絶されている空間であることを積
極的に利用するものではなかった。
【0005】他方、電波不感地帯となるような建造物
は、一般には巨大な建物で、例えば多数の者が利用する
ターミナルビル、エアポートビル等であることが多い。
このような建物内では、一般に、多くの共通情報(例え
ば、「何時何分着予定の列車は10分遅れで到着」とか
「何番線発の列車は他の何番線発に変更」といった多く
の利用者に対して提供する情報等)の提供が行なわれて
いる。そしてこのような共通情報の提供は、所定の場所
の掲示板への表示或いはスピーカーを用いた構内放送等
で実行されている。しかし、利用者にとって、掲示板へ
の表示は、その所定の場所まで行かないと情報を認識で
きないという不便があり、また構内放送は、一度、聴き
のがすと、次の放送タイミングまで待たなければならな
いという不便がある。このような事情を考慮すると、上
記のような建物内の上記利用者が、それぞれ所持してい
る携帯電話端末を用いて所定の電話番号で発呼すると、
その携帯電話端末に、無線基地局より上記共通情報が送
られてくるといった共通情報の個別放送システムがあれ
ば、極めて便利であると考えられる。
【0006】しかし、上記のような個別放送システムで
は、上記建物内の多数の者が、それぞれ自分の携帯電話
端末を用いて、当該システムを同時に利用した場合を考
えると、この場合上記多数の者の数だけの周波数チャネ
ルが利用され、しかも各周波数チャネルで同一の共通情
報が送信されていることになり回線の利用に無駄があ
り、実用的でない。更に、従来の携帯電話中継装置は、
送信と受信とにそれぞれ異なる周波数を用いる携帯電話
システムのみに対応しており、周波数の有効活用といっ
た面で十分なものでなかった。本願発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、設置されるところ
が電波不感地帯であることを積極的に利用して回線の有
効活用を図る機能、即ち携帯電話端末を電波不感地帯内
で共通情報の個別報知に用いることができる機能を有
し、更に周波数を有効利用できるTDDの携帯電話シス
テムに対応できる機能を有すTDD携帯電話中継装置等
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、複
数の無線ゾーンより構成されているTDD携帯電話サー
ビスエリアの1つの無線ゾーン内の無線基地局と、当該
無線ゾーン内の電波不感地帯内にある携帯電話端末との
間の無線電話回線を中継するTDD携帯電話中継装置を
以下のように構成した。すなわち、上記電波不感地帯外
に設置され、上記無線基地局との送受信を行う第1の送
受信アンテナと、上記電波不感地帯内に設置され、上記
携帯電話端末との送受信を行う第2の送受信アンテナ
と、送信用データを入力するデータ入力装置と、上記デ
ータ入力装置より入力された送信用データを入力すると
共に、前記当該無線ゾーンに割当てられている周波数チ
ャネル以外の周波数チャネルを用いてデータを送出する
データ送出装置とを備え、上記第1の送受信アンテナに
おいて受信した下り受信信号と上記データ送出装置から
送出されたデータを合成し、上記第2の送受信アンテナ
より送信するように構成した。
【0008】請求項2の発明では、ある1つの無線ゾー
ンの無線基地局と、その無線ゾーン内の電波不感地帯内
にある携帯電話端末と、請求項1記載のTDD携帯電話
中継装置とからなる個別放送システムを以下のようにし
た。すなわち、上記携帯電話端末より特定の発呼があっ
たときは、この発呼が制御チャネルにより、上記TDD
携帯電話中継装置を介して上記無線基地局に送られ、上
記無線基地局は上記発呼を受けて、上記TDD携帯電話
中継装置を介して、上記制御チャネルにより上記携帯電
話端末へ、特定の制御信号を送信し、上記携帯電話は、
この制御信号を受信して、送信動作を停止した上で、受
信周波数チャネルを上記携帯電話中継装置のデータ送出
装置で用いられている周波数チャネルに固定し、その上
で上記無線基地局から送出されてきた同期信号に基づい
た受信動作で、当該周波数チャネルでの受信を行うよう
にした。請求項3の発明では、複数の無線ゾーンより構
成されているサービスエリアの1つの無線ゾーン内の無
線基地局と、当該無線ゾーン内の電波不感地帯内にある
無線端末との間の無線回線を中継する無線中継装置を以
下のように構成した。即ち、上記電波不感地帯外に設置
され、上記無線基地局との送受信を行う第1の送受信ア
ンテナと、上記電波不感地帯内に設置され、上記無線端
末との送受信を行う第2の送受信アンテナと、上記電波
不感地帯内で個別放送されるデータを入力するデータ入
力装置と、上記データ入力装置より入力されたデータを
送出するデータ送出装置とを備え、上記第1の送受信ア
ンテナにおいて受信した下り受信信号と上記データ送出
装置から送出されたデータを合成し、上記第2の送受信
アンテナより送信するようにした。請求項4の発明で
は、ある1つの無線ゾーンの無線基地局と、その無線ゾ
ーン内の電波不感地帯内にある無線端末と、上記電波不
感地帯外に設置され、上記無線基地局との送受信を行う
第1の送受信アンテナと、上記電波不感地帯内に設置
れ、上記無線端末との送受信を行う第2の送受信アンテ
ナと、上記電波不感地帯内で個別放送されるデータを入
力するデータ入力装置と、上記データ入力装置より入力
されたデータを送出するデータ送出装置とを備え、上記
第1の送受信アンテナにおいて受信した下り受信信号と
上記データ送出装置から送出されたデータを合成し、上
記第2の送受信アンテナより送信する無線中継装置とか
らなる無線中継システムを以下のようなものにした。即
ち、上記無線端末より上記電波不感地帯内で放送される
データの受信を要求する特定の発呼があったときは、特
定の制御信号が上記無線端末へ送信され、上記無線端末
は上記制御信号を受信するとともに上記データ送出装置
で用いられる周波数チャネルに固定し、上記データ送出
装置から送出される上記電波不感地帯内で個別放送され
るデータを受信するようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施の形態に
基づいて、本願発明を具体的に説明する。図1は上記実
施の形態に係るTDD携帯電話中継装置の構成を、無線
基地局および電波不感地帯になっているターミナルビル
1内の携帯電話端末5等との関係で示したものがある。
なお、この図1においては、従来例を示す前記図4にお
ける回路部と、概ね、同一構成および同一機能を備える
回路部については、同一符号を付しているが、これらの
回路部についての説明は省略する。
【0010】サーキュレータ17は、送受信アンテナ3
側から送られてくる中継装置下り受信信号を分配器16
側にのみ送出し、上り回線増幅器10側から送られてく
る中継装置上り受信信号を送受信アンテナ3側にのみ送
出する回路である。また、サーキュレータ18は、送受
信アンテナ4側から送られてくる中継装置上り受信信号
を上り回線増幅器10側にのみ送出し、下り回線増幅器
8側から送られてくる増幅された合成電気信号を送受信
アンテナ4側にのみ送出する回路部である。データ入力
装置12は、前記共通情報(例えば公共交通機関発着情
報)を入力する装置であり、このデータ入力装置12か
ら入力された共通情報は、個別放送用の構内放送データ
26としてデータ送出装置11に与えられる。データ送
出装置11は、上記構内放送データ26を取込むと共
に、当該無線ゾーンに割当てられている周波数チャネル
以外の1つの周波数チャネルに係る搬送波を取込んだ構
内放送データ26で変調し、得られた変調波電気信号を
構内放送信号25として、後述の同期用受信部15より
の同期信号に基づいた送出動作で、合成器7に送出する
回路部である。
【0011】分配器16(なお、この分配器は、周波数
的に線形であり、分配対象となった信号と異なった周波
数成分を持つ信号を送出しないが、本明細書で分配器と
いったときは、全てこのようなものを意味する)は、サ
ーキュレータ17側から送られてきた中継装置下り受信
信号を同期用受信部15および合成器7に分配して送出
する回路部である。同期用受信部15は、上記分配器1
6から送られてきた中継装置下り受信信号を復調して同
期信号を得て、当該同期信号をデータ送出装置11に送
出する回路部である。合成器7(なお、この合成器は、
周波数的に線形であり、合成対象となった上記両信号の
周波数と異なった周波数の信号を送出しないが、本明細
書で合成器といったときは、全てこのようなものを意味
する)は、分配器16から送られてきた中継装置下り受
信信号と上記データ送出装置11からの構内放送信号2
5とを合成し、この合成により得られた電気信号を下り
回線増幅器8に送出する回路部である。
【0012】以上のように構成された本実施の形態の動
作を、図2及び3を参照しながら説明する。先ず、この
ターミナルビル1がある無線ゾーンに割当てられている
周波数チャネルを利用しての無線基地局14と携帯電話
端末5との間の送受信に際しての動作について説明す
る。この場合は、前記図4に示す従来例と同様に、無線
基地局14から中継装置下り受信波21は送受信アンテ
ナ3により受信され、この中継装置下り受信波21に対
応する電気信号は、サーキュレータ17、分配器16お
よび合成器7を経て、下り回線増幅器8で増幅されサー
キュレータ18を経て送受信アンテナ4から中継装置下
り送信波22として送出され、携帯電話端末5は、これ
を受信することになる。また、携帯電話端末5から送出
された中継装置上り受信波23は、送受信アンテナ4に
より受信され、この中継装置上り受信波23に対応する
電気信号はサーキュレータ18を経て、上り回線増幅器
10で増幅され、サーキュレータ17を経て、送受信ア
ンテナ3から中継装置上り送信波24として無線基地局
14に送出される。
【0013】次に携帯電話端末5を利用して、前記共通
情報(例えば公共交通機関発着情報)の放送を受ける場
合の動作について、図2のタイムチャートを参照しなが
ら説明する。データ入力装置12より入力された各共通
情報すなわち構内放送データ26は、この無線ゾーンに
割当てられている周波数チャネル以外の1つの周波数チ
ャネルに係る搬送波を用いた構内放送信号25として、
図2の(a)に示すように、データ送出装置11から継
続的に送出され、これは合成器7、下り回線増幅器8、
サーキュレータ18および送受信アンテナ4を経て中継
装置下り送信波22と同様にターミナルビル1内に送出
される。そして、ターミナルビル1内の携帯電話端末5
を用いて上記共通情報の放送を受ける際は、放送受信希
望コードとしてターミナルビル1内の各場所に表示され
ている構内放送受信電話番号を携帯電話端末5にキー等
を操作して入力する。そして当該操作に基づく発呼によ
り、先ず携帯電話端末5の送信出力は図2に示すよう
に、通常の通話希望時と同様、制御チャネルを使い、送
受信アンテナ4、サーキュレータ18、上り回線増幅器
10、サーキュレータ17および送受信アンテナ3を経
て無線基地局14に与えられる。これを受けて、無線基
地局14は、図2の(C)に示すように、携帯電話端末
5との間に制御チャネル回線を接続する。次ぎにこの制
御チャネル回線の接続を受け携帯電話端末5は、図2の
(b)に示すように放送受信希望コードを無線基地局1
4に送出する。無線基地局14は、この放送受信希望コ
ードを受信して携帯電話端末5に放送受信指示を送り、
携帯電話端末5が受信する周波数チャネルを、データ送
出装置11が利用している周波数チャネル(すなわち当
該無線ゾーンに割当てられている周波数ャネル以外の1
つの周波数チャネル)に固定すると共に、携帯電話端末
5の送信動作を停止させる。これにより携帯電話端末5
は放送受信専用モードに固定され、また無線基地局14
は携帯電話端末5の送信動作停止に基づく受信レベルの
低下より、携帯電話端末5の上記状態を認識して、図2
の(C)に示すように上記制御チャネル回線を切る。
【0014】ここで、図3により、時分割双方向通話シ
ステムにおける同期用受信部15の動作を説明してお
く。時分割双方向通話システムにおいては、ある一つの
無線ゾーン内で通話をする全ての携帯電話端末5はその
無線ゾーンの無線基地局14の動作と同期した動作を実
行する(同図A、B参照)。このため、当該無線ゾーン
内で動作するTDD携帯電話中継装置2中のデータ送出
装置11の動作も上記無線基地局14の動作に同期した
ものであることを要する。同期用受信部15は、この要
請を実現するために、同期信号を内蔵している中継装置
下り受信信号を分配器16より入力し、これを復調して
上記同期信号を得て、当該同期信号をデータ送出装置1
1に与える(同図のa参照)。データ送出装置11は、
当該同期信号に基づき、上記無線基地局14の動作に同
期した動作を実行し、上記同期信号を内蔵したデータ送
出装置出力(即ち前記変調波電気信号)は、構内放送信
号25として合成器7等を経て送受信アンテナ4に至
り、この送受信アンテナ4より中継装置下り送信波22
と同様に送信される(同図のC参照)。このため携帯電
話端末5は、基地局回線から構内放送へと支障なく移動
できることになる(同図のD参照)。
【0015】以上のような動作により、放送受信専用モ
ードになった携帯電話端末5は、前述のようにしてター
ミナルビル1内に送受信アンテナ4から送出されている
構内放送信号25を専ら受信する状態となり、携帯電話
端末5の携帯者は、図2の(a)に示すように、データ
送出装置11から連続的に送出されてくる各共通情報
(例えば公共交通関係発着情報)を極めて容易に認識で
きることになる。この場合、上記各共通情報は、図2の
(a)に示すように繰返して送信され、放送されるか
ら、1度、聴きのがしても、次の回の放送により、容易
に認識できることになる(なお、携帯電話端末5通常の
携帯電話機能のモードに戻すときには、通常の待受け状
態にする操作を行えばよい)。
【0016】また、上述のような操作および動作によ
り、ターミナルビル1内の時分割多元接続された複数の
携帯電話端末5は、同時に、上記のような構内放送信号
25を受信でき、更にターミナルビル1内で複数の周波
数チャネルを使うことにより多数の者が上記のような共
通情報を同時に認識できることになる。そしてターミナ
ルビル1内は電波不感地帯になっているので、すなわち
ターミナルビル1内は、電波に関してターミナルビル1
外と隔絶されているので、構内放送信号25がターミナ
ルビル1外に漏れて不都合が発生するといったことはあ
り得ない。このことから、同一無線ゾーン内の多数の建
物内で、上記のようなTDD携帯電話中継装置を利用
し、上記データ送出装置11が利用した周波数チャネル
と同一の周波数チャネルを繰返して使うことも可能であ
る。
【0017】以上のように、本願発明によれば、携帯電
話中継装置の設置場所が電波不感地帯であることを積極
的に利用し、当該設置場所が属している無線ゾーンに、
本来、割当てられていない周波数チャネルを用い(すな
わち、回線の有効活用を図りつつ)、その電波不感地帯
内での共通情報の個別放送が可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、設置されるところが電波不感地帯であることを積極
的に利用して回線の有効活用を図る機能、即ち携帯電話
端末を電波不感地帯内で共通情報の個別報知に用いるこ
とができる機能を有し、更に周波数を有効利用できるT
DDの携帯電話システムに対応できる機能を有すTDD
携帯電話中継装置およびこのTDD携帯電話中継装置を
用いた個別放送システムの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図2】上記実施の形態の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図3】上記実施の形態での同期用受信部15の動作説
明図である。
【図4】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 ターミナルビル 2 携帯電話中継装置 3 送受信アンテナ 4 送受信アンテナ 5 携帯電話端末 7 合成器 8 下り回線増幅器 10 上り回線増幅器 11 データ送出装置 12 データ入力装置 14 無線基地局 15 同期用受信部 16 分配器 17 サーキュレータ 18 サーキュレータ 21 中継装置下り受信波 22 中継装置下り送信波 23 中継装置上り受信波 24 中継装置上り送信波 25 構内放送信号 26 構内放送データ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線ゾーンより構成されている時
    分割双方向方式携帯電話サービスエリアの1つの無線ゾ
    ーン内の無線基地局と、当該無線ゾーン内の電波不感地
    帯内にある携帯電話端末との間の無線電話回線を中継す
    る時分割双方向方式携帯電話中継装置において、 上記電波不感地帯外に設置され、上記無線基地局との送
    受信を行う第1の送受信アンテナと、 上記電波不感地帯内に設置され、上記携帯電話端末との
    送受信を行う第2の送受信アンテナと、 送信用データを入力するデータ入力装置と、 上記データ入力装置より入力された送信用データを入力
    すると共に、前記当該無線ゾーンに割当てられている周
    波数チャネル以外の周波数チャネルを用いてデータを送
    出するデータ送出装置とを備え、 上記第1の送受信アンテナにおいて受信した下り受信信
    号と上記データ送出装置から送出されたデータを合成
    し、上記第2の送受信アンテナより送信することを特徴
    とする時分割双方向式携帯電話中継装置。
  2. 【請求項2】 ある1つの無線ゾーンの無線基地局と、
    その無線ゾーン内の電波不感地帯内にある携帯電話端末
    と、請求項1記載の時分割双方向式携帯電話中継装置と
    からなる個別放送システムであり、 上記携帯電話端末より特定の発呼があったときは、この
    発呼が制御チャネルにより、上記時分割双方向式携帯電
    話中継装置を介して上記無線基地局に送られ、 上記無線基地局は上記発呼を受けて、上記時分割双方向
    式携帯電話中継装置を介して、上記制御チャネルにより
    上記携帯電話端末へ、特定の制御信号を送信し、 上記携帯電話は、この制御信号を受信して、送信動作を
    停止した上で、受信周波数チャネルを上記携帯電話中継
    装置のデータ送出装置で用いられている周波数チャネル
    に固定し、その上で上記無線基地局から送出されてきた
    同期信号に基づいた受信動作で、当該周波数チャネルで
    の受信を行うようにしたことを特徴とする個別放送シス
    テム。
  3. 【請求項3】 複数の無線ゾーンより構成されているサ
    ービスエリアの1つの無線ゾーン内の無線基地局と、当
    該無線ゾーン内の電波不感地帯内にある無線端末との間
    の無線回線を中継する無線中継装置において、 上記電波不感地帯外に設置され、上記無線基地局との送
    受信を行う第1の送受信アンテナと、 上記電波不感地帯内に設置され、上記無線端末との送受
    信を行う第2の送受信アンテナと、 上記電波不感地帯内で個別放送されるデータを入力する
    データ入力装置と、 上記データ入力装置より入力されたデータを送出するデ
    ータ送出装置とを備え、 上記第1の送受信アンテナにおいて受信した下り受信信
    号と上記データ送出装置から送出されたデータを合成
    し、上記第2の送受信アンテナより送信することを特徴
    とする無線中継装置。
  4. 【請求項4】 ある1つの無線ゾーンの無線基地局と、
    その無線ゾーン内の電波不感地帯内にある無線端末と、
    上記電波不感地帯外に設置され、上記無線基地局との送
    受信を行う第1の送受信アンテナと、上記電波不感地帯
    内に設置され、上記無線端末との送受信を行う第2の送
    受信アンテナと、上記電波不感地帯内で個別放送される
    データを入力するデータ入力装置と、上記データ入力装
    置より入力されたデータを送出するデータ送出装置とを
    備え、上記第1の送受信アンテナにおいて受信した下り
    受信信号と上記データ送出装置から送出されたデータを
    合成し、上記第2の送受信アンテナより送信する無線中
    継装置とからなる無線中継システムであり、 上記無線端末より上記電波不感地帯内で個別放送される
    データの受信を要求する特定の発呼があったときは、特
    定の制御信号が上記無線端末へ送信され、上記無線端末
    は上記制御信号を受信するとともに上記データ送出装置
    で用いられる周波数チャネルに固定し、上記データ送出
    装置から送出される上記電波不感地帯内で個別放送され
    るデータを受信することを特徴とする無線中継システ
    ム。
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