JPH09162625A - チップアンテナ - Google Patents

チップアンテナ

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JPH09162625A
JPH09162625A JP7320254A JP32025495A JPH09162625A JP H09162625 A JPH09162625 A JP H09162625A JP 7320254 A JP7320254 A JP 7320254A JP 32025495 A JP32025495 A JP 32025495A JP H09162625 A JPH09162625 A JP H09162625A
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chip antenna
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dielectric material
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誠治 神波
Teruhisa Tsuru
輝久 鶴
Kenji Asakura
健二 朝倉
Takeshi Suesada
剛 末定
Harufumi Bandai
治文 萬代
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波用のアンテナに応用することができる
小形のチップアンテナを提供する。 【解決手段】 チップアンテナ10は、酸化バリウム、
酸化アルミニウム及びシリカを主成分とする誘電材料
(比誘電率=6)からなる部分11a、酸化ニッケル、
酸化亜鉛、酸化コバルト及び酸化鉄を主成分とする磁性
材料(比透磁率=20)からなる部分11bで形成され
る直方体状の基体11を備える。そして、基体11の長
手方向に螺旋状に巻回される導体12は、誘電材料から
なる部分11aにのみ設けられている。この際、導体1
2の一端は、基体11の表面に引き出され、導体12に
電圧を印加するために基体11の表面に形成された給電
用端子16に接続される給電部17を形成し、他端は、
誘電材料からなる部分21aの内部において自由端18
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップアンテナに
関し、特に、移動体通信用及びローカルエリアネットワ
ーク(LAN)用の移動体通信機に用いられるチップア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来のチップアンテナの側面
図を示す。チップアンテナ50は、アルミナ、ステアタ
イト等の絶縁体粉末からなる絶縁体層(図示せず)を積
層した直方体状の絶縁体51と、銀、銀−パラジウム等
からなり、絶縁体51の内部にコイル状に形成された導
体52と、アモルファス金属粉末等の絶縁体粉末からな
り、絶縁体51及びコイル状の導体52の内部に形成さ
れる磁性体53と、絶縁体51を焼成した後、導体52
の引き出し端(図示せず)に、被着、焼き付けされる外
部接続端子54a及び54bとで構成されている。すな
わち、チップアンテナ50は、磁性体53にコイル状の
導体52を巻回し、絶縁体51で封入した構成になって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
のチップアンテナにおいては、導体のインダクタンス値
を高めるために、コイル状の導体の内部に高透磁率の磁
性体、例えばアモルファス金属磁性体を配置し、絶縁体
で封入することにより、小形化を実現していた。
【0004】しかしながら、コイル状の導体の内部に、
高透磁率のアモルファス金属磁性体を配置し、絶縁体で
封入する構造では、アモルファス金属磁性体のQ値が高
周波域で劣化するため、損失が大きくなり、特性上の理
由から、高周波用のアンテナに応用することが困難であ
るという問題点があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、高周波域用のアンテナに応用
することができる小型のチップアンテナを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明は、誘電材料及び磁性材料からなり、該磁
性材料の少なくとも一部が外部に露出している基体と、
該基体の表面及び内部の少なくとも一方に形成された少
なくとも1つの導体と、前記基体の表面に形成され、前
記導体に電圧を印加するための少なくとも1つの給電用
端子を備えていることを特徴とする。
【0007】また、前記導体を、前記基体の誘電材料か
らなる領域にのみ設けることを特徴とする。
【0008】また、前記導体を、前記基体の磁性材料か
らなる領域にのみ設けることを特徴とする。
【0009】また、前記導体を、前記基体の誘電材料及
び磁性材料からなる領域の両方に設けることを特徴とす
る。
【0010】本発明のチップアンテナによれば、基体を
誘電材料及び磁性材料で構成し、その磁性材料の一部を
外部に露出しているため、高周波特性に優れた磁性材
料、すなわち低透磁率の磁性材料を使用することが可能
となる。従って、高周波域でのQ値の劣化を防ぎ、高周
波域用の小型アンテナを実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。なお、各実施例において、第1の実施
例と同一もしくは同等の領域には同一番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0012】図1及び図2に、本発明に係るチップアン
テナの第1の実施例の斜視図及び分解斜視図を示す。チ
ップアンテナ10は、誘電材料からなる領域11a、及
び磁性材料からなる領域11bで形成される直方体状の
基体11の内部に、基体11の長手方向に螺旋状に巻回
される導体12を備えてなる。ここで、誘電材料からな
る領域11aは、表1に示すような酸化バリウム、酸化
アルミニウム及びシリカを主成分とする誘電材料(比誘
電率=6:表中No.1)からなる矩形状のシート層1
3a〜13dを、磁性材料からなる領域11bは、表1
に示すような酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化コバルト及
び酸化鉄を主成分とする磁性材料(比透磁率=20:表
中No.2)からなる矩形状の複数のシート層13eを
積層してなる。この構造では、導体12の巻回軸Cに対
して180゜の方向に磁性材料からなる領域11bが位
置し、磁性材料からなる領域11bの一部は基体11の
外部に露出している。
【0013】
【表1】
【0014】なお、表1中において、Q・fは、Q値×
測定周波数を示し、材料によってほぼ固有の値となる。
また、限界周波数は、低周波域でほぼ一定の値を示すQ
値に対して、そのQ値が半減する周波数であり、その材
料が使用できる周波数の上限を示している。
【0015】誘電材料からなる領域11a及び磁性材料
からなる領域11bを構成するシート層13a〜13e
のうち、シート層13b及び13dの表面には、印刷、
蒸着、貼り合わせ、あるいはメッキによって、銅あるい
は銅合金よりなり、略L字状あるいは直線状をなす導電
パターン14a〜14hが設けられるとともに、シート
層13dには、導体パターン14e〜14gの両端、並
びに、導体パターン14hの一端にビアホール15aが
設けられる。また、シート層13cには、ビアホール1
5aに対応する位置、すなわち導体パターン14aの一
端、並びに、導体パターン14b〜14dの両端に対応
する位置にビアホール15bが設けられる。なお、ビア
ホール15a、15bは、シート層13c、13dに開
けられた貫通孔に、銀導体ペーストが充填された構造と
なっている。
【0016】そして、シート層13a〜13eを積層
し、熱圧着した後、導電パターン14a〜14hをビア
ホール15a、15bで接続することにより、巻回断面
が矩形状をなし、螺旋状に巻回される導体12が、誘電
材料からなる領域11aにのみ形成される。その後、内
部に導体12が設けられた基体11を、空気中900〜
1000℃で約2時間焼成し、チップアンテナ10を得
る。
【0017】この際、導体12の一端(導電パターン1
4aの他端)は、基体11の表面に引き出され、導体1
2に電圧を印加するために基体11の表面に形成された
給電用端子16に接続される給電部17を形成し、他端
(導電パターン14hの他端)は、誘電材料からなる領
域11aの内部において自由端18を形成する。
【0018】図3に、本発明に係るチップアンテナの第
2の実施例の斜視図を示す。チップアンテナ20は、酸
化バリウム、酸化アルミニウム及びシリカを主成分とす
る誘電材料(比誘電率=6:表1中No.1)からなる
領域21a、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化コバルト及
び酸化鉄を主成分とする磁性材料(比透磁率=20:表
1中No.2)からなる領域21b及び酸化ニッケル、
酸化亜鉛、酸化コバルト及び酸化鉄を主成分とする磁性
材料(比透磁率=5:表1中No.3)からなる領域2
1cで形成され、誘電材料からなる領域21aが、磁性
材料からなる領域21b、21cに挟まれている直方体
状の基体21を備える。この構造では、導体22の巻回
軸Cに対して0゜及び180゜の方向に磁性材料からな
る領域21b、21cが位置し、磁性材料からなる領域
21b、21cの一部は基体21の外部に露出してい
る。
【0019】そして、基体21の長手方向に螺旋状に巻
回される導体22は、誘電材料からなる領域21aにの
み設けられている。この際、第1の実施例のチップアン
テナ10と同様に、導体22の一端は、基体21の表面
に引き出され、導体22に電圧を印加するために基体2
1の表面に形成された給電用端子16に接続される給電
部17を形成し、他端は、誘電材料からなる領域21a
の内部において自由端18を形成する。
【0020】次いで、図4及び図5に、チップアンテナ
10、20それぞれの巻回軸Cを中心とした指向性を示
す。この結果から、磁性材料からなる領域11b、すな
わち0(deg)方向、または磁性材料からなる領域3
1b、31cが存在する方向、すなわち0、180(d
eg)方向で利得の低下が生じていることがわかる。
【0021】図6に、本発明に係るチップアンテナの第
3の実施例の斜視図を示す。チップアンテナ30は、酸
化バリウム、酸化アルミニウム及びシリカを主成分とす
る誘電材料(比誘電率=6:表1中No.1)からなる
領域31a、及び酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化コバル
ト及び酸化鉄を主成分とする磁性材料(比透磁率=5:
表1中No.3)からなる領域31bで形成される直方
体状の基体31を備える。この構造では、磁性材料から
なる領域31bの一部は基体31の外部に露出してい
る。
【0022】そして、基体31の長手方向に螺旋状に巻
回される導体32は、磁性材料からなる領域31bにの
み設けられている。この際、第1の実施例のチップアン
テナ10と同様に、導体32の一端は、基体31の表面
に引き出され、導体32に電圧を印加するために基体3
1の表面に形成された給電用端子16に接続される給電
部17を形成し、他端は、磁性材料からなる領域31b
の内部において自由端18を形成する。
【0023】図7に、第3の実施例の変形例の斜視図を
示す。チップアンテナ30aは、第3の実施例のチップ
アンテナ30と比較して、誘電材料からなる領域31a
にインピーダンス整合回路を設けた点で異なる。このイ
ンピーダンス整合回路は、給電部17に接続された電極
33と接地電極34に接続された電極35からなるコン
デンサ36で構成されている。
【0024】図8に、本発明に係るチップアンテナの第
4の実施例の斜視図を示す。チップアンテナ40は、酸
化バリウム、酸化アルミニウム及びシリカを主成分とす
る誘電材料(比誘電率=6:表1中No.1)からなる
領域41a、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化コバルト及
び酸化鉄を主成分とする磁性材料(比透磁率=5:表1
中No.3)からなる領域41bで形成される直方体状
の基体41を備える。この構造では、磁性材料からなる
領域41bの一部は基体41の外部に露出している。
【0025】そして、基体41の長手方向に螺旋状に巻
回される導体42は、誘電材料からなる領域41a及び
磁性材料からなる領域41bの両方に跨るように設けら
れている。この際、第1の実施例のチップアンテナ10
と同様に、導体42の一端は、基体41の表面に引き出
され、導体42に電圧を印加するために基体41の表面
に形成された給電用端子16に接続される給電部17を
形成し、他端は、磁性材料からなる領域41bの内部に
おいて自由端18を形成する。
【0026】この場合には、基体41を構成する材料
が、導体42の給電部17に対して基体41の長手方向
に誘電材料からなる領域41a、磁性材料からなる領域
41bの順になっている。
【0027】図9に、第4の実施例の変形例の斜視図を
示す。チップアンテナ40aは、第4の実施例のチップ
アンテナ40と比較して、基体41を構成する材料が、
基体41の高さ方向に誘電材料からなる領域41a、磁
性材料からなる領域41bの順になっている点で異な
る。この構造でも、磁性材料からなる領域41bの一部
は基体41の外部に露出している。この際、基体41の
長手方向に螺旋状に巻回される導体42は、誘電材料か
らなる領域41a及び磁性材料からなる領域41bの両
方に跨るように設けられている。
【0028】次に、表2にチップアンテナ10、20、
20a、30、40の共振周波数における比帯域幅を示
す。なお、比帯域幅は、比帯域幅[%]=(帯域幅[G
Hz]/中心周波数[GHz])×100によって求め
た値である。また、チップアンテナ10、20、20
a、30、40は、導体12、22、32、42のター
ン数及び長さを調整することにより、1.5GHz用と
して作製した。さらに、比較として図10に示す従来の
チップアンテナ50も同時に測定した。
【0029】
【表2】
【0030】なお、測定不能は、比帯域幅が0.5
[%]以下か、あるいは共振が小さすぎて測定できなか
ったことを示している。
【0031】表2の結果から、チップアンテナ10、2
0、20a、30、40では、アンテナ特性を満足し、
従来のチップアンテナ50では、測定不能となりアンテ
ナ特性を示さないことが立証された。また、チップアン
テナ20、20aの比較から、インピーダンス整合回路
を設けることにより、インピーダンス整合が良くなり、
比帯域幅が大きくなることが立証された。
【0032】以上のように、上述の第1〜第4の実施例
では、従来のチップアンテナ50と比較してより高周波
で用いることが可能となる。
【0033】また、上述の第1、第2の実施例では、導
体を、基体の誘電材料からなる領域にのみ設けているた
め、誘電材料の波長短縮効果を利用して導体の線路長を
短くすることができる。従って、チップアンテナの小形
化が可能となる。例えば、この小形化されたチップアン
テナを移動体通信機等に応用した場合には、チップアン
テナを移動体通信機に内蔵することができるとともに、
移動体通信機の小形化が可能となる。
【0034】さらに、導体が形成されていない磁性材料
からなる領域が、電波の吸収効果を有しているため、そ
の吸収効果により、磁性材料からなる領域が存在する方
向で利得の低下が生じる。従って、チップアンテナの指
向性を制御することができる。特に、携帯電話等に搭載
する場合には、人体側に磁性材料からなる領域を設ける
ことにより、電磁波等の人体への影響をなくすることが
可能となる。
【0035】また、上述の第3の実施例では、導体を、
基体の磁性材料からなる領域にのみ設けているため、導
体のインダクタンス値を大きくすることができる。従っ
て、チップアンテナの小形化が可能となる。
【0036】さらに、導体の形成されていない誘電材料
からなる領域に、インピーダンス調整回路を設けること
が可能となる。この結果、比帯域幅を大きくすることが
できる。
【0037】また、上述の第4の実施例では、導体を、
前記基体の誘電材料及び磁性材料からなる領域の両方に
設けているため、異なる特性を有するアンテナを形成す
ることができる。従って、複共振のチップアンテナを実
現することが可能となる。
【0038】なお、上述の第1〜第4の実施例のチップ
アンテナにおいては、チップアンテナの基体が酸化バリ
ウム、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする誘電材
料、酸化ニッケル、酸化亜鉛、酸化コバルト、酸化鉄を
主成分とする磁性材料により構成される場合について述
べたが、基体としてはこれらの誘電材料及び磁性材料に
限定されるものではなく、例えば、酸化チタン、酸化ネ
オジウムを主成分とする誘電材料、酸化ニッケル、酸化
コバルト、酸化鉄を主成分とする磁性材料により構成さ
れていてもよい。
【0039】また、導体が1本の場合について説明した
が、2本以上形成されていてもよい。その場合には、複
数の共振周波数を有することが可能となる。
【0040】さらに、基体の内部に導体を形成する場合
について説明したが、基体の表面及び内部の少なくとも
一方に導体を形成してもよい。さらに、基体の表面に螺
旋状の溝を設け、その溝に沿ってメッキ線、あるいはエ
ナメル線等の線材を巻回し、導体を形成してもよい。
【0041】また、導体が螺旋状に巻回されている場合
について説明したが、ミアンダ状をなしていてもよい。
【0042】さらに、導体が基体の長手方向に螺旋状に
巻回される場合について説明したが、基体の高さ方向に
螺旋状に巻回されていてもよい。
【0043】また、給電用端子の位置は、本発明の実施
にあたって必須の条件となるものではない。
【0044】さらに、上述の第4の実施例、あるいはそ
の変形例のチップアンテナにおいては、基体を構成する
材料が、基体の長手方向、あるいは基体の高さ方向に誘
電材料、磁性材料の順になる場合について説明したが、
磁性材料、誘電材料の順になる場合でもよい。これらの
場合においても、第4の実施例と同様の効果が得られ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1のチップアンテナによれば、従
来のチップアンテナと比較してより高周波で用いること
が可能となる。
【0046】請求項2のチップアンテナによれば、導体
を、基体の誘電材料からなる領域にのみ設けているた
め、誘電材料の波長短縮効果を利用して導体の線路長を
短くすることができる。従って、チップアンテナの小形
化が可能となる。例えば、この小形化されたチップアン
テナを移動体通信機等に応用した場合には、チップアン
テナを移動体通信機に内蔵することができるとともに、
移動体通信機の小形化が可能となる。
【0047】さらに、導体が形成されていない磁性材料
からなる領域が、電波の吸収効果を有しているため、そ
の吸収効果により、磁性材料からなる領域が存在する方
向で利得の低下が生じる。従って、チップアンテナの指
向性を制御することができる。特に、携帯電話等に搭載
する場合には、人体側に磁性材料からなる領域を設ける
ことにより、電磁波等の人体への影響をなくすることが
可能となる。
【0048】請求項3のチップアンテナによれば、導体
を、基体の磁性材料からなる領域にのみ設けているた
め、導体のインダクタンス値を大きくすることができ
る。従って、チップアンテナの小形化が可能となる。
【0049】さらに、導体の形成されていない誘電材料
からなる領域に、インピーダンス調整回路を設けること
が可能となる。この結果、比帯域幅を大きくすることが
できる。
【0050】請求項4のチップアンテナによれば、導体
を、前記基体の誘電材料及び磁性材料からなる領域の両
方に設けているため、異なる特性を有するアンテナを形
成することができる。従って、複共振のチップアンテナ
を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップアンテナに係る第1の実施例の
斜視図である。
【図2】図1のチップアンテナの分解斜視図である。
【図3】本発明のチップアンテナに係る第2の実施例の
斜視図である。
【図4】図1のチップアンテナの指向性を示す図であ
る。
【図5】図3のチップアンテナの指向性を示す図であ
る。
【図6】本発明のチップアンテナに係る第3の実施例の
斜視図である。
【図7】図6のチップアンテナの変形例の斜視図であ
る。
【図8】本発明のチップアンテナに係る第4の実施例の
斜視図である。
【図9】図8のチップアンテナの変形例の斜視図であ
る。
【図10】従来のチップアンテナを示す図である。
【符号の説明】
10、20、30、30a、40、40a チップ
アンテナ 11、21、31、41 基体 11a、21a、31a、41a 誘電材料からな
る領域 11b、21b、31b、41b 磁性材料からな
る領域 12、22、32、42 導体 15 給電用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末定 剛 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 萬代 治文 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電材料及び磁性材料からなり、該磁性
    材料の少なくとも一部が外部に露出している基体と、該
    基体の表面及び内部の少なくとも一方に形成された少な
    くとも1つの導体と、前記基体の表面に形成され、前記
    導体に電圧を印加するための少なくとも1つの給電用端
    子を備えていることを特徴とするチップアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記導体を、前記基体の誘電材料からな
    る領域にのみ設けることを特徴とする請求項1に記載の
    チップアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記導体を、前記基体の磁性材料からな
    る領域にのみ設けることを特徴とする請求項1に記載の
    チップアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記導体を、前記基体の誘電材料及び磁
    性材料からなる領域の両方に設けることを特徴とする請
    求項1に記載のチップアンテナ。
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