JPH091618A - 成形品の製造のための安定化されたpvc組成物 - Google Patents

成形品の製造のための安定化されたpvc組成物

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JPH091618A
JPH091618A JP8159669A JP15966996A JPH091618A JP H091618 A JPH091618 A JP H091618A JP 8159669 A JP8159669 A JP 8159669A JP 15966996 A JP15966996 A JP 15966996A JP H091618 A JPH091618 A JP H091618A
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JP8159669A
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Karl Josef Dr Kuhn
ヨーゼフ クーン カール
Wolfgang Wehner
ヴェーナー ヴォルフガング
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K3/16Halogen-containing compounds
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    • C08K5/58Organo-tin compounds containing sulfur

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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形または押出加工により、優れた熱安
定性を有する成形品を製 造するための組成物および方法の提供。 【解決手段】 (c)塩化ビニルホモポリマー(PV
C)の20-80 重量部(d) スチレンとアクリロニトリルに基づく熱可塑性プラスチ
ックコポリマーの少なく とも1種80−20重量部よりなるポリマー組成物に(a)
下式I,IIの有機錫化合物 の1種以上(n=1ないし6の数;R1 =C4-8 アルキ
ル;Y=S,O; Y=Sのとき、R2 は−(CH2 2 −CO−または基
Aであり、 Y=Oのとき、R2 は−CO−R3 −CO−;R3 はC
1-12のアルキレン基、C 2-12のアルケニレン、o−またはp−フェニレン。)お
よび(b)一〜二価金属 の過塩素酸塩の1種以上を、添加することからなる安定
化成形品の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形品の製造のため
の加工における、ビニルハライドホモポリマー(PV
C)ならびにスチレンおよびアセトニトリルをベースと
する熱可塑性コポリマーからなり、安定剤の組合せとし
ての少なくとも一種の有機錫化合物および一価または二
価金属の過酸化物の少なくとも一種を含む組成物の使用
に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】有機錫化
合物はPVC/ABS化合物の押出および射出成形加工
における安定剤として通常使用される。このような加工
において材料は一方においては剪断力(摩擦で生じる)
によりおよび他方においては高温により二重の応力がか
かる。両方の場合には、応力は加工装置中における拡張
された滞留時間により増加される。
【0003】PVC/ABS射出成形組成物の場合、加
工および適用に対し有利なため可能な限り高い熱安定性
が望まれる。液体の代わりの固体有機錫安定剤はそのた
め典型的に使用されるが、それは溶融粘度を増加させる
欠点を有する。この欠点は幾分は高温における加工によ
り解決できるが、しかしこのことは順次熱崩壊現象(製
品の変色およびその機械的特性の減少)を導く。
【0004】固体有機錫安定剤の他の欠点は組成物が加
工機械の表面領域により強く接着するため摩擦および剪
断力は材料に損傷され得る。これに対する潤滑剤の添加
は、これらの潤滑剤は熱安定性に有害な作用を有するの
で、限られた補償を提案する。
【0005】熱安定性を保持しながら熱および機械的な
応力による崩壊に対して最大の保護を提案するこの様な
適用に対する有効な安定剤の組合せに対する検索が続け
られている。
【0006】有機錫化合物およびハロゲン化オキシ酸の
塩はPVCのための安定剤として使用されている(特公
昭53−59744号)。PVCシートの熱安定性を増
加させるために過塩素酸塩および有機錫化合物の組合せ
もまた提案されている(EP−A−0−57434
8)。
【0007】PVCを安定化するためにチオエーテル
(またはジスルフィドも)および過塩素酸塩と一緒に特
定の有機錫化合物を使用することもまた推奨されている
(特開平1−236252号、特開平3−168241
号)。
【0008】
【課題を解決するための手段】錫/酸素結合を含む特定
の有機錫および過塩素酸塩との安定剤の組合せを使用す
ることにより、PVC/ABSブレンドおよび配合物を
驚くほど問題のないおよび射出成形または押出加工によ
る上記欠点のない優れた熱安定性を有する製品に加工で
きることを今や見出した。
【0009】従って、本発明は優れた熱安定性を有しお
よび(c)塩化ビニルホモポリマー(PVC)の20−
80重量部 (d)スチレンおよびアクリロニトリルに基づく熱可塑
性コポリマーの少なくとも1種80−20重量部よりな
るポリマー組成物からなる、安定化成形品の、射出成形
または押出加工による製造方法のための(a)式Iまた
はII (式中、nは1ないし6の数を表し;R1 は炭素原子数
4ないし8のアルキル基を表し;Yは−S−または−O
−を表し;Yが−S−を表す場合、R2 は−(CH2
2 −CO−または を表しYが−O−を表す場合、R2 は−CO−R3 −C
O−を表し;およびR3 は炭素原子数1ないし12のア
ルキレン基、炭素原子数2ないし12のアルケニレン基
もしくはo−またはp−フェニレン基を表す。)で表さ
れる有機錫化合物の少なくとも1種、ならびに(b)一
価または二価金属の過塩素酸塩の少なくとも1種の使用
に関する。
【0010】成分(d)は特にABSおよびSANグル
ープからのポリマーである。これに関しABSは:アク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン(スチレンおよび
アクリロニトリル/ブタジエンゴムからなるグラフトコ
ポリマー)を意味しおよびSANはスチレン/アクリロ
ニトリルコポリマーを意味する。
【0011】組成物は好ましくは成分(c)20ないし
50%および成分(d)80ないし50%を含む。
【0012】成分(c)および(d)として、PVC2
5−75重量%および上記コポリマー75−25重量%
との混合物よりなるポリマー組成物を使用することが好
ましい。このような組成物の実例は:PVC25−50
重量%およびコポリマー75−50重量%、またはPV
C40−75重量%およびコポリマー60−25重量%
である。好ましいコポリマーはABSおよびSANであ
り、特にABSである。組成物はどちらか一方のコポリ
マーまたは両方のコポリマーを含んでいてよい。
【0013】「組成物」はここ以降少なくとも上記成分
(a)ないし(d)からなる組成物を意味すると理解す
るべきである。
【0014】組成物は変性剤として別のコポリマーを含
むことができる。上記に引用したものに加えてこれらは
また、NBR(アクリロニトリル/ブタジエン)、NA
R(アクリロニトリル/アクリレート)またはEVA
(エチレン/ビニルアセテート)であってもよい。引用
したコポリマーはそれら自身変性剤として使用するとこ
とが可能である。性能特性を改良するために例えばブレ
ンドとしてまたはグラフトコポリマーとしての変性剤の
使用は当業者によく知られている。好ましくは(c)お
よび(d)の合計に基づいて20重量部までの変性剤が
存在可能である。
【0015】有機錫安定剤の化学からよく知られている
ように、後者はしばしばそれらが添加された以外の形態
で安定化された物質に存在する。反応〔対応する(compr
oportionation)〕生成物が通常形成される。本発明は本
質的にまた、成分(c)の化合物から形成された式Iま
たはIIに対応するそのような反応生成物を含む組成物の
使用にも関する。
【0016】式IおよびIIで表される有機錫化合物は公
知である(例えば、最初に引用した参照文献ならびにU
S5021491号およびUS2731482号、US
2731484号、US2713585号、US264
8650号、US3507827号)。
【0017】有機錫化合物は以下に示す特にカルボキシ
レートまたはメルカプトカルボキシレートであってよ
い:代表的なメルカプトカルボキシレートは重合性ジ−
n−ブチル錫メルカプトプロピオネート、[(n−C4
9 2 Sn−S−CH2 −CH2 −CO−O]nであ
る。代表的なカルボキシレートは重合性ジ−n−ブチル
錫マレエートまたはジ−n−オクチル錫マレエートであ
る。混合物はまた代表的には で表される化合物40重量%および で表される化合物60重量%よりなる混合物;または で表される化合物66.7重量%および で表される化合物33.3重量%よりなる混合物であ
る。
【0018】化合物(a)は組成物中に[(c)+
(d)]に基づいて0.5ないし5%の量で好ましく存
在する。さらに式IおよびIIで表される成分(a)の化
合物に加えて、上記化合物により達成される改良された
特性に逆効果でない条件で、他の錫安定剤が組成物中に
存在し得る。しかし、好ましいものは上述の成分(a)
の有機錫化合物およびその対応する生成物(comproport
ionation products)の他には錫安定剤を含まない組成物
に示される。
【0019】炭素原子数4ないし8のアルキル基として
のR1 は代表的にはn−ブチル基、イソブチル基、第二
ブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチ
ル基または2−エチルヘキシル基である。
【0020】R1 は好ましくはブチル基またはオクチル
基、特にn−ブチル基、n−オクチル基またはイソオク
チル基である。
【0021】炭素原子数2ないし12はアルケニレン基
として定義されたR3 は二価のアルケニル基および代表
的には以下のアルキニル基:エテニル基、プロピニル
基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル
基、イソブテニル基、n−ペンタ−2,4−ジエニル
基、3−メチル−ブテ−2−エニル基、n−オクト−2
−エニル基、n−ドデセ−2−エニル基、イソドデセニ
ル基である。これらの中で、炭素原子数2ないし4のア
ルケニレン基が好ましい。
【0022】炭素原子数1ないし12のアルキレン基と
してのR3 は示された鎖長の範囲内で、代表的にはメチ
レン基、エチレン基、−CH(炭素原子数1ないし10
のアルキル基)−CH2 −〔例えば、−CH(CH3
−CH2 −〕、−(CH2 3 −、−(CH2 4 −、
−(CH2 6 −、−(CH2 8 −、−(CH2 12
−、−CH2 −CH(C2 5 )−(CH2 4 −、−
CH2 −C(CH3 2 −CH2 −;基が直鎖の場合に
は炭素原子数1ないし8のアルキレン基、特に好ましく
は1ないし6のアルキレン基のものが好ましい。炭素原
子数1ないし10のアルキル基の代表的例は特に好まし
くはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、3
−ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノ
ニル基およびデシル基である。
【0023】組成物の成分(a)は好ましくは化合物の
混合物である。しかしながら、本発明はまた、成分
(a)が1種の化合物のみからなる、同じ有利な特性を
有する組成物にも関する。
【0024】組成物は好ましくは、R1 がブチル基また
はオクチル基であり、Yが−S−であるとき、R2 は−
(CH2 2 −CO−であり、Yが−O−であるとき、
2 は−CO−R3 −CO−およびR3 は−CH=CH
−である、成分(a)の化合物を含む。
【0025】成分(b)の過塩素酸塩は一般式M(Cl
4 n で表される化合物であり、式中、Mは一価また
は二価金属、代表的にはNa、K、Mg、Ca、Sr、
Ba、Pb、CuまたはZnである。Mはまたアンモニ
ウムであってよい。指数nは相当するMの価数であり、
1または2である。Mは好ましくはNa、K、Ca、M
gまたはZnである。
【0026】成分(b)は単一の化合物または過塩素酸
塩の混合物をとることができる。成分(b)は[(c)
+(d)]100重量部に基づいて、例えば0.001
ないし5重量部、有利には0.01ないし3重量部、好
ましくは0.05ないし1.0重量部の量で使用され
る。
【0027】それぞれの過塩素酸塩は種々の標準形態で
使用できる:代表的には塩の形態、または水溶液の形態
で、PVC、ケイ酸カルシウム、ゼオライトまたはハイ
ドロタルサイトに適用されるか、または化学反応により
ハイドロタルサイト中に組み入れられる。
【0028】組成物は成分(a)および(b)を、好ま
しくは成分(b)1重量部当り成分(a)0.8ないし
50重量部、さらに好ましくは成分(b)1重量部当り
成分(a)2ないし35重量部で含む。
【0029】組成物は公知の方法で製造される安定剤は
加工の前または最中に公知の方法でポリマーブレンドに
混合される。均質な混合物は、例えば加工前に、加熱段
階において通常120℃で加熱−冷却ミキサーを使用す
ることによって、得ることができる。
【0030】組成物は有利には他の慣用のPVC安定剤
および/または他の添加剤、代表的にはエポキシ化合
物、主に周期表の第2周期主族および副族の金属の金属
カルボキシレートおよび金属フェノラートであり、また
は周期表の第二周期の副族の金属の無機の塩ならびに酸
化防止剤の慣用の量を含んでいてよい。
【0031】ここに言及された他の安定剤は全ての組成
物に基づいて好ましくは0.05ないし6%、より好ま
しくは0.1ないし3%の量で混合される。
【0032】金属石ケンは主に金属カルボキシレート、
好ましくは長鎖カルボン酸であり、一般の例はステアレ
ートおよびラウレートならびにオレエートおよび短鎖ア
ルキルカルボン酸である。バリウム/亜鉛、マグネシウ
ム/亜鉛、カルシウム/亜鉛またはカルシウム/マグネ
シウム/亜鉛安定剤のようないわゆる相乗性混合物はし
ばしば使用される。金属石ケンはそれのみでおよび/ま
たは混合物で使用できる。慣用の金属石ケンの調査はUl
lmanns Encyclopedia of Industrial Chemistry 5th E
d.,Vol A16(1985)S.361 ff)に見い出すことができる。
他の安定剤はまた周期表の第2周期主族および副族の金
属の金属カルボキシレートおよび金属フェノラートであ
り、または周期表の第二周期の副族の金属の無機の塩、
代表的にはZnCl2 である。
【0033】金属カルボキシレートの実例は炭素原子数
6ないし20を含む飽和、不飽和もしくはヒドロキシル
基置換の脂肪族カルボン酸、代表的にはヘキサン酸、ヘ
プタン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ウンデ
シル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、12−オキシステアリン酸、オレイン酸、
リノレン酸またはリシノール酸である。芳香族カルボン
酸例えば置換されたフェニル安息香酸の金属塩もまた重
要なものである。好ましい金属はBa、Sr、Ca、M
g、ZnおよびCdである。好ましい金属カルボキシレ
ートは代表的にはステアリン酸カルシウムまたはステア
リン酸亜鉛、p−第三ブチル安息香酸バリウム、オレイ
ン酸亜鉛およびオレイン酸カルシウムである。
【0034】適当な金属フェノラートは、特に6−20
個の炭素原子を有するフェノール、代表的には、p−第
三ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノ
ニルフェノールまたはp−ドデシルフェノールのような
アルキルフェノールの金属塩である。これらの代表例は
バリウムp−n−ノニルフェノラートである。
【0035】好ましい酸化防止剤はアルキル化モノフェ
ノール、アルキリデンビスフェノールおよび立体障害性
フェノール基で置換されたプロオネート、例えば2,6
−ジ−第三ブチル−p−クレゾール、2,2−ビス−
(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンおよびn−オク
タデシルβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロピオネートである。
【0036】組成物の最終用途の条件に依存して、当業
者によく知られている他の添加剤をまた、これらの安定
剤の混合の前または後に混合することができ、それらは
代表的には潤滑剤(好ましくはモンタンワックスまたは
グリセロールエステル)、脂肪酸エステル、パラフィ
ン、可塑剤、充填剤、カーボンブラック、カオリン、T
iO2 、タルク、二酸化ケイ素、ハイドロタルサイト、
ゼオライト、グラスファイバー、顔料、光安定剤、UV
吸収剤、難燃剤および静電防止剤である。
【0037】これらの添加剤のうち、潤滑剤、顔料、加
工助剤、充填剤、酸化防止剤および/または光安定剤が
好ましい。
【0038】ハイドロタルサイトまたはゼオライトの系
列の好ましい化合物は天然に産する鉱物ならびに合成的
に製造される化合物である。組成物において追加のハイ
ドロタルサイトおよび/またはゼオライトを使用するこ
とは、それらの化合物が安定性を相乗的に拡張するため
好ましい。
【0039】ハイドロタルサイトおよびゼオライトの化
学組成は当業者によく知られている。
【0040】ハイドロタルサイト系列の化合物は以下の
一般式III で示すことができる。 M2+ 1-x ・M3+ x ・(OH)2 ・(An-x/n ・mH2 O (III ) (式中、M2+ = Mg、Ca、Sr、Zn、Snおよ
び/またはNi M3+ = Al、BまたはBi An は価数nをもつアニオンであり;nは1ないし4の
数を表し;xは0ないし0.5の数を表し;mは0ない
し20の数を表す。)An は好ましくは を表し;他の実例はDE4106403号に開示されて
いる。
【0041】都合の良く使用できる他のハイドロタルサ
イトは一般式IIIa M2+ x ・Al2 (OH)2x+6nz(An-2 ・mH2 O (IIIa) (式IIIa中、M2+はMgおよびZn、好ましくはMgの
系列の金属の少なくとも1種であり、An-は、代表的に
で表されるアニオンであり、nはアニオンの価数であ
り、mは正の数、好ましくは0.5ないし15であり、
そしてxおよびzは正の数であり、xは好ましくは2な
いし6の数であり、zは2未満の数である。
【0042】ハイドロタルサイトの代表例は: Al2 3 ・6MgO・CO2 ・12H2 O Mg4.5 Al2 (OH)13・CO3 ・3.5H2 O 4MgO・Al2 3 ・CO2 ・9H2 O 4MgO・Al2 3 ・CO2 ・6H2 O ZnO・3MgO・Al2 3 ・CO2 ・8−9H2
またはZnO・3MgO・Al2 3 ・CO2 ・5−6
2 Oである。
【0043】ゼオライトは一般式(IV): Mx/n [(AlO2)x (SiO2)y ] ・wH2 O (IV) (式中、nはカチオンMの電荷を表し、Mは周期表の第
一および第二主族からの元素、例えばLi、Na、K、
Mg、Ca、SrまたはBaを表し;y:xは0.8な
いし15、好ましくは0.8ないし1.2の数を表し;
およびwは0ないし300好ましくは0.5ないし30
の数を表す。)により記述できる。
【0044】ゼオライトの実例は式 Na12Al12Si1248・27H2 O [ゼオライト
A] Na6 Al6 Si6 24・2NaX・7.5H2 O, X=OH,ハロゲン原子,ClO4 [ソーダライト] Na6 Al6 Si3072・24H2 O, Na8 Al8 Si4096・24H2 O, Na16Al16Si2480・16H2 O, Na16Al16Si3296・16H2 O, Na56Al56Si136 384 ・250H2 O[ゼオライ
トY] Na86Al86Si106 384 ・264H2 O[ゼオライ
トX] で表されるナトリウムアルミニウムケイ酸、またはナト
リウム原子の部分もしくは全てをLi、K、Mg、C
a、SrもしくはZn原子で置換することにより製造で
きるゼオライト、例えば (Na,K)10 Al10Si2264・20H2 O Ca4.5 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・30H2
O K9 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・27H2 O である。
【0045】ハイドロタルサイトおよび/またはゼオラ
イトは[(c)+(d)]100重量部に基づいて代表
的には0.1ないし20重量部、都合良くは0.1ない
し10重量部、好ましくは0.1ないし5重量部の量で
使用され得る。
【0046】組成物の成分(a)および(b)並びに任
意の添加剤はまた、安定化されるポリマーにマスターバ
ッチの形態でも添加できる。該ポリマーは代表的には成
分(a)の10ないし40重量%、成分(b)の1ない
し20重量%ならびに成分(c)もしくは(d)のポリ
マー、他の安定剤例えば、加工助剤、潤滑剤、難燃剤ま
たはそれらの物質の組合せを含む。
【0047】組成物は射出成形または押出により成形品
に加工される。プラストマーからの最も重要な成形品の
製造方法は当業者によく知られおよび特にUllmanns Enz
yklopadie der Technischen Chemie, Vol.15. 304ff に
記載される射出成形法である。押出は同様に当業者が詳
細な説明を要しない標準的方法である。押出は、特に"C
oncise Encyclopedia of Polymer Science and Enginee
ring", J.I. Kroschwitz ed., John Wiley & Sons, 199
0, pp 363-7 に記載されている。押出は例えばシート、
形材および管を製造するのに使用される。
【0048】組成物は好ましくは管、継手(fittings)
および装置のケーシング(apparatuscasing)のような熱
安定性製品の製造のために使用される。
【0049】
【実施例】以下の実施例でいずれかの方法によっても減
縮することなく本発明をより詳細に説明する。ここで、
ならびに残りの記載において、他に言及しない限り、部
およびパーセントは重量による。
【0050】実施例1:ポリマーの熱および機械的応力
を模擬実験するために、記載されるブラベンダー試験は
射出成形および押出加工に対するモデルシステムとして
役立つ。得られた試験片は成形品に対するモデルであ
る。45rpmおよび190℃でブラベンダープラスト
グラフの混練チャンバー中、表Iに記載された2つのP
VC/ABS化合物46gを熱および摩擦応力(剪断)
にかける。可塑化したPVC/ABS組成物から試料
(約0.5g)を5分間の間隔で取り出しおよび180
℃で1.5分かけて試験片に成形する。これらの試料の
黄色度指数は測色分析(YI:DIN 5033、AS
TM1925−70)により測定される。低い黄色度指
数は安定剤の顕著に良好な活性を示す。加えて、長期熱
安定性の特性決定は、ポリマー材料の架橋によるトルク
の増加までに要する時間に基づいて行われる(ブラベン
ダー崩壊時間)。従って、長いブラベンダー崩壊時間は
良好な安定性を示す。結果を以下の表Iに示しそして有
機錫化合物およびNaClO4 を使用する安定化は有機
錫化合物のみを使用する場合に対して優れていることを
示す。
【0051】表I: (重量部による量) 190℃におけるブラベンダー加熱試験 混合物 1 2 PVC(K値 50) 50 50 ABS 50 50 PMMA流れ促進剤1) 2.0 2.0 表面滑剤2) 4.0 4.0 組合せ潤滑剤3) 0.8 0.8 TiO2 3.0 3.0 塩素化ポリエチレン 3.0 3.0 ジブチル錫マレエート 0.5 0.5 ジブチル錫メルカプト−プロピオネート 1.5 1.5 NaClO4 0.1 ブラベンダー崩壊時間(分) 50 55 15分後のYI 18.0 17.6 20分後のYI 24.7 22.2 25分後のYI 35.5 29.3 30分後のYI 50.6 39.2 35分後のYI 63.4 50.8 40分後のYI 70.9 59.7 45分後のYI 78.0 64.7 50分後のYI 崩壊 67.5 1)ポリメチルメタクリレート、登録商標パラロイド(PARALOID) K125 2)高分子量多成分(multicompornent)エステル(登録商標ロキシオール(LOXI OL) G70S) 3)登録商標ロキシオールGS 1809
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 7/22 C07F 7/22 P C08L 27/06 LEZ C08L 27/06 LEZ 55/00 LME 55/00 LME (72)発明者 ヴォルフガング ヴェーナー ドイツ連邦共和国,64372 オーベル−ラ ムシュタット,ロシュトッカー シュトラ ーセ 11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 優れた熱安定性を有し、および(c)塩
    化ビニルホモポリマー(PVC)の20−80重量部 (d)スチレンおよびアクリロニトリルに基づく熱可塑
    性コポリマーの少なくとも1種80−20重量部よりな
    るポリマー組成物からなる、安定化成形品を、射出成形
    または押出加工により製造する方法であって、(a)式
    IまたはII (式中、nは1ないし6の数を表し;R1 は炭素原子数
    4ないし8のアルキル基を表し;Yは−S−または−O
    −を表し;Yが−S−を表す場合、R2 は−(CH2
    2 −CO−または を表しYが−O−を表す場合、R2 は−CO−R3 −C
    O−を表し;およびR3 は炭素原子数1ないし12のア
    ルキレン基、炭素原子数2ないし12のアルケニレン基
    もしくはo−またはp−フェニレン基を表す。)で表さ
    れる有機錫化合物の少なくとも1種、ならびに(b)一
    価または二価金属の過塩素酸塩の少なくとも1種を上記
    成分(c)および(d)に添加することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 式中、R1 がブチル基またはオクチル基
    を表し;Yが−S−を表す場合R2 は−(CH2 2
    CO−を表し;およびYが−O−を表す場合R2 は−C
    O−R3 −CO−を表し;およびR3 は−CH=CH−
    を表す、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 成分(d)がABSおよびSANグルー
    プからの少なくとも1種のコポリマー80−20重量%
    である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 成分(c)がPVC25−50重量%で
    あり、成分(d)がABSおよびSANグループからの
    コポリマーの少なくとも1種75−50重量%である請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 成分(c)がPVC40−75重量%で
    あり、成分(d)がABSおよびSANグループからの
    コポリマーの少なくとも1種60−25重量%である請
    求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 成分(b)がNaClO4 、KCl
    4 、Ca(ClO4 2 、Mg(ClO4 2 または
    Zn(ClO4 2 物質である請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 潤滑剤、顔料、加工助剤、充填剤、酸化
    防止剤および/または光安定剤がさらに存在する、請求
    項1に記載の方法。
JP8159669A 1995-06-20 1996-06-20 成形品の製造のための安定化されたpvc組成物 Pending JPH091618A (ja)

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