JPH09160839A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09160839A
JPH09160839A JP7325336A JP32533695A JPH09160839A JP H09160839 A JPH09160839 A JP H09160839A JP 7325336 A JP7325336 A JP 7325336A JP 32533695 A JP32533695 A JP 32533695A JP H09160839 A JPH09160839 A JP H09160839A
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JP
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semiconductor memory
speed
storage medium
storage device
segment
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JP7325336A
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Yoshiaki Kotori
義明 小鳥
Kenji Muraoka
健司 村岡
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入後のデータロード時に直ちに上位装
置のアクセス要求に応答することが可能な半導体記憶装
置を提供する。 【解決手段】 上位装置がアクセス制御手段102を介
して回転型記憶装置と等価なインターフェイスでアクセ
ス可能な半導体メモリ部101と、半導体メモリ部10
1の内容が退避される不揮発性記憶部104とを含む半
導体記憶装置において、不揮発性記憶部104を高速小
容量記憶装置106と低速大容量記憶装置105で構成
し、半導体メモリ部101でブートセクタやオペレーテ
ィング・システムが格納される高速応答領域のデータを
選択的に高速小容量記憶装置106に退避し、それ以外
のデータを低速大容量記憶装置105に退避し、電源投
入後のデータロード処理では、最初に高速小容量記憶装
置106から高速応答領域ヘ短時間にロードし、上位装
置のユーザデータヘのアクセス要求に直ちに応答可能に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶技術に
関し、特に、半導体メモリによってハードディスク装置
等の回転型記憶装置をエミュレートする半導体記憶装置
に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、日経BP出版センター、19
94年12月19日発行、「情報・通信新語辞典 95
年版」P197、等の文献にも記載されているように、
半導体メモリの大容量化および低価格化に伴って、大量
の半導体メモリを用いて磁気ディスク装置等に匹敵する
大記憶容量を実現するとともに、入出力インターフェイ
スは、磁気ディスク装置等の回転型記憶装置と互換性を
持つようにした半導体ディスク等と称される半導体記憶
装置が実用化されるに至っている。また、このような半
導体ディスクは、機械的な可動部が無く、耐衝撃性も高
いため、携帯型や車載用等の可搬性の情報処理装置の外
部記憶装置としても有力視されている。
【0003】このような半導体記憶装置は半導体メモリ
上にデータを記憶するため、回転待ち等のオーバヘッド
が無く、回転型記憶装置に比較して遙に高速なアクセス
が可能であるが、半導体メモリ上のデータは電源を切る
と消えてしまうので、不揮発性の記憶装置にデータを退
避させ、次に使用する時は退避させたデータを元に戻す
必要がある。従来の半導体記憶装置は、電源投入後、不
揮発記憶装置から半導体メモリへ前回の退避データを数
分かけてロード(復旧)した後に上位装置のリード/ラ
イトコマンドに対して応答していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、たとえば、
オペレーティングシステムを始動(ブート)させるため
のコンピュータ装置の内蔵ハードディスクの代わりに半
導体記憶装置を使用することができない、という技術的
課題があった。この対策として、一括消去型EEPRO
Mなどの高速な不揮発記憶媒体を使用することが考えら
れるが、装置のコストが高くなってしまう。また、たと
えば携帯型情報処理装置では、電源投入から使用可能に
なるまでの時間が短いことが操作性や利便性を向上させ
る上で重要なポイントとなるが、半導体ディスクを携帯
型情報処理装置の外部記憶装置として実装する場合、ロ
ード時におけるアクセス可能になるまでの時間の短縮が
技術的課題となる。
【0005】なお、たとえば特開昭56−169277
号公報には、主記憶を構成する半導体メモリに低速な素
子と高速な素子を混在させて使用する技術が記載されて
いるが、電源切断時のデータの保全(不揮発化)につい
ての配慮は見られない。
【0006】本発明の目的は、装置価格を増大させるこ
となく、電源投入直後から上位装置のアクセス要求に応
答可能になるまでの時間を短縮することが可能な半導体
記憶装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、オペレーティングシ
ステムのブートデバイスとして使用することが可能な半
導体記憶装置を提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、電源投入直後
から上位装置のアクセス要求に直ちに応答可能な領域を
多様に設定することが可能な半導体記憶装置を提供する
ことにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、上位装置から
のアクセス状況に応じて、電源投入直後から上位装置の
アクセス要求に直ちに応答可能な領域の選択を最適化す
ることが可能な半導体記憶装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、可搬性の情報
処理装置の外部記憶装置として使用する場合における操
作性や利便性の向上を実現することが可能な半導体記憶
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、揮発性の半導体メモリをバックアップする不揮発性
記憶装置として、高速小容量記憶装置と低速大容量記憶
装置を組み合わせる手段を備えたものである。また、半
導体メモリをバックアップする不揮発性記憶装置として
低速大容量記憶装置を備えるとともに、半導体メモリの
一部を選択的に常時バッテリバックアップする手段を備
えたものである。
【0012】半導体メモリ上のどの記憶領域のデータを
高速小容量記憶装置および低速大容量記憶装置のいずれ
に退避させるか、あるいは、半導体メモリのどの記憶領
域を選択的にバッテリバックアップするか、等の設定
は、常時固定してもよいし、上位装置からのアクセス状
況等を学習して動的に変化させるようにしてもよい。
【0013】前者の手段では、半導体記憶装置の電源を
切断すると、バッテリーの電力を使用して半導体メモリ
上のユーザデータを記憶装置に退避させる。このとき、
高速応答領域のデータは、高速小容量記憶装置へ退避さ
せ、通常応答領域のユーザデータは低速大容量記憶装置
へ退避させる。電源投入時は、最初に高速小容量記憶装
置のユーザデータを高速応答領域にロードし、この高速
応答領域へのロード完了後、上位装置からの高速応答領
域へのリード/ライトコマンドを受付けを開始する。同
時に低速大容量記憶装置のユーザデータを通常応答領域
にロードする。ロード完了後、全領域へのリード/ライ
トコマンドの受付けを開始する。
【0014】また、後者の手段では、半導体記憶装置の
電源を切断すると、バッテリーの電力を使用して半導体
メモリ上の全ユーザデータを低速大容量記憶装置に退避
させる。このあと、高速応答領域のデータは選択的に常
時バッテリバックアップして保存しておく。電源投入時
は、高速応答領域のデータが揮発していなければ、すぐ
に上位装置からの高速応答領域へのリード/ライトコマ
ンドを受付けを開始する。次に低速大容量記憶装置から
通常応答領域へデータをロードし、ロード完了後、全領
域へのリード/ライトコマンド受付けを開始する。
【0015】いずれの場合も、電源投入直後から高速応
答領域へのアクセスが可能になるまでの時間を大幅に短
縮することができる。また、たとえばオペレーティング
・システムのブート領域を高速応答領域に割り当てるこ
とで、半導体記憶装置をオペレーティング・システムの
ブートデバイスとすることができる。従って、たとえ
ば、可搬性の情報処理装置の外部記憶装置として利用可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施の形態である半導体記憶装置の全体構成の一例を示
したブロック図である。本実施の形態の半導体記憶装置
は、半導体メモリ部101、アクセス制御手段102、
不揮発化制御手段103、不揮発性記憶部104、低速
大容量記憶装置105、高速小容量記憶装置106、電
源制御手段107、バッテリー108、電源部109か
ら構成されている。
【0018】半導体メモリ部101は、たとえば大容量
の安価なDRAM等の揮発性の半導体メモリを用いて構
築されており、ユーザデータが格納される。アクセス制
御手段102によるエミュレーション等によって、ユー
ザデータへの上位装置からのアクセスは、たとえば通常
のハードディスク装置と等価なインターフェイスで行う
ことが可能になっているが、媒体が半導体メモリである
ため、媒体の回転待ち等のオーバヘッドがなく、高速な
アクセスが可能である。半導体メモリ部101のユーザ
データは、電源切断時に、バッテリー108の電力を使
って不揮発性記憶部104に退避される。
【0019】本実施の形態の場合、不揮発性記憶部10
4は、高速小容量記憶装置106と低速大容量記憶装置
105から構成されている。低速大容量記憶装置105
としては、たとえばハードディスク装置が用いられ、高
速小容量記憶装置106としては、たとえば、一括消去
型EEPROM、あるいはバッテリバックアップ付きの
SRAM(スタティックRAM)を用いる。高速な記憶
装置は単位記憶容量当たりの単価が高くなるが、本実施
の形態の場合には、高速小容量記憶装置106は小容量
で済むため安価に制作できる。
【0020】図2は、半導体メモリ部101を構成する
半導体メモリ201上のデータ管理の一例を示した概念
図である。半導体メモリ201上の記憶領域は、高速応
答領域202および通常応答領域203に論理的に区分
けして管理され、高速応答領域202は高速小容量記憶
装置106に退避し、通常応答領域203は低速大容量
記憶装置105に退避する。本実施の形態の場合、一例
として、半導体メモリ201はブロック長が512で、
全ブロック数はN、高速応答領域202のブロック数は
m、通常応答領域203のブロック数はN−mである。
【0021】高速応答領域202としては、たとえば、
ブートプログラムや、当該ブートプログラムによって上
位装置の主記憶等にロードされるオペレーティング・シ
ステム、あるいは、システムの電源投入時の初期に上位
装置によってアクセスされるシステム管理情報が格納さ
れたファイル等の格納領域が割り当てられる。通常応答
領域203としては、通常のユーザデータやアプリケー
ションプログラムの格納領域が割り当てられる。
【0022】図3は、本実施の形態の半導体記憶装置に
おける電源投入後の不揮発化制御手段103によるロー
ド処理の一例を示すフローチャートである。半導体記憶
装置が始動されると、まず不揮発性記憶部104より半
導体メモリ部101ヘユーザデータをロードする。この
ロードでは最初に、高速小容量記憶装置106から高速
応答領域202へ行い(ステップ301)、高速応答領
域202のロードが終了したら(ステップ302)、上
位装置の高速応答領域202へのリード/ライトコマン
ドに対する応答処理を開始する(ステップ303)。次
に、低速大容量記憶装置105から通常応答領域203
へのロードを開始する(ステップ304)。通常応答領
域203へのロードが終了したら(ステップ305)、
全領域へのリード/ライトコマンドに対する応答処理を
開始する(ステップ306)。
【0023】このように、この第1の実施の形態の場
合、小容量の安価な高速小容量記憶装置106に高速応
答領域202のデータを選択的に退避させることによっ
て、比較的低コストで、電源投入後に上位装置の半導体
メモリ部101(半導体メモリ201)のユーザデータ
のアクセス要求に応答する時間を短縮することができ
る。
【0024】また、コンピュータ装置のブートセクタは
通常、外部記憶装置の先頭ブロックが使用されるのでこ
の先頭ブロックを高速応答領域202に割り当てること
で、ブート処理の開始を早くすることができるととも
に、ブート処理の所要時間を短縮することができる。
【0025】また、前述のように、ユーザは、高速応答
領域202に区画を設定して、そこにオペレーティング
システムや起動処理で必要なファイルを格納し、アプリ
ケーションプログラムやデータは通常応答領域203に
格納すれば、高速なハードディスクとしてコンピュータ
装置や制御装置に内蔵してオペレーティングシステムを
ブートして使用することが可能である。すなわち、半導
体メモリ201によってハードディスク装置をエミュレ
ーションする半導体メモリ部101を、高速なブートデ
バイスとして使用することが可能になる。たとえば、可
搬性の情報処理装置において、操作性や利便性が良好で
高速かつ耐衝撃性の優れた外部記憶装置として実装する
ことができる。
【0026】(実施の形態2)図4は、本発明の第2の
実施の形態である半導体記憶装置における半導体メモリ
部を構成する半導体メモリのデータ管理の一例を示す概
念図である。この第2の実施の形態では、前述の第1の
実施の形態における高速小容量記憶装置106の代わり
に半導体メモリ部101を構成する半導体メモリ401
の一部に対して選択的にバッテリバックアップを行う。
半導体記憶装置の全体構成は、図1の場合とほぼ同様で
あるが、高速小容量記憶装置106の代わりに、バッテ
リー404を備えた点が異なっている。
【0027】すなわち、図4に例示されるように、半導
体メモリ401上のユーザデータは、高速応答領域40
2、通常応答領域403に区別され、高速応答領域40
2、通常応答領域403の双方とも低速大容量記憶装置
105に退避する。この第2の実施の形態では、高速応
答領域402のデータはバッテリー404によって選択
的にバックアップされているため、半導体記憶装置の電
源を切断した後も、高速応答領域402のデータの記憶
内容はそのまま保持される。万一、バッテリー404の
故障等が発生した場合でも、高速応答領域402のデー
タは低速大容量記憶装置105に退避されているのでデ
ータを喪失する懸念はない。半導体メモリ401はブロ
ック長が512で、全ブロック数はN、高速応答領域4
02のブロック数はm、通常応答領域403のブロック
数はN−mである。
【0028】半導体メモリ部101の容量が大きい場
合、この半導体メモリ部101を構成する半導体メモリ
401の全てをバックアップしようとするとバッテリー
404の規模が大きくなり高価となるが、この第2の実
施の形態の場合には、一部の高速応答領域402を選択
的にバックアップするだけなので、バッテリー404は
小規模で安価なもので済む。
【0029】図5は、この第2の実施の形態の半導体記
憶装置における電源投入後のロード処理の一例を示すフ
ローチャートである。半導体記憶装置が始動されると、
まず不揮発性記憶部104より半導体メモリ部101ヘ
ユーザデータをロードする。高速応答領域402のデー
タが揮発しているか否かを調べ(ステップ501)、揮
発している場合には低速大容量記憶装置105から高速
応答領域402へのロードを開始する(ステップ50
2)。高速応答領域402へのロードが終了すると(ス
テップ503)、次の処理(ステップ504〜507)
へ進む。なお、このステップ502〜503の処理は、
バッテリー404の故障や長期放置等による電圧低下の
場合に発生するものであり、実際に実行される確率は小
さい。
【0030】一方、前記ステップ501において高速応
答領域402のデータが揮発していないと判定された場
合には、直ちに上位装置の高速応答領域402へのリー
ド/ライトコマンドに対する応答処理を開始する(ステ
ップ504)。次に低速大容量記憶装置105から通常
応答領域403のロードを開始し(ステップ505)通
常応答領域403へのロードが終了したら(ステップ5
06)、全領域へのリード/ライトコマンドに対する応
答処理を開始する(ステップ507)。
【0031】このように、この第2の実施の形態の場合
にも、電源投入時から短時間に高速応答領域402への
上位装置のアクセスが可能になり、前記第1の実施の形
態と同様の効果が得られる。
【0032】(実施の形態3)図6は、本発明の第3の
実施の形態である半導体記憶装置における半導体メモリ
部を構成する半導体メモリのデータ管理の一例を示した
概念図である。半導体記憶装置の全体構成は、図1の場
合とほぼ同様である。この第3の実施の形態では、半導
体メモリ601上のどの記憶領域を高速小容量記憶装置
106に退避させるかを上位装置からの指定によって動
的に変化させるようにしたところが、前述の各実施の形
態と異なっている。
【0033】この第3の実施の形態では、半導体メモリ
601のブロックをkブロックまとめて、1つのセグメ
ントを構成している。高速応答セグメント602は高速
小容量記憶装置106に、通常応答セグメント603は
低速大容量記憶装置105に退避する。
【0034】図7は、高速応答割り当てテーブル700
の一例を示した概念図である。この高速応答割り当てテ
ーブル700は、セグメント単位で、高速応答セグメン
ト602に割り当てるかどうかを指定する。高速応答フ
ラグ703が1のセグメントは、高速応答セグメント6
02、高速応答フラグ703が0のセグメントは、通常
応答セグメント603である。この高速応答割り当てテ
ーブル700の内容は、電源切断によって消滅しないよ
うに不揮発記憶(たとえば高速小容量記憶装置106の
一部の記憶領域)へ記録するので、一度指定すれば電源
切断後も、指定内容はずっと有効である。半導体メモリ
601には全部でx個のセグメントがあり、高速小容量
記憶装置106にはh個のセグメントが格納できる。初
期状態では、先頭からh個のセグメントが高速応答セグ
メント602に割り当てられている。高速応答フラグ7
03は先頭からh個のセグメントが1でその他は0であ
り、高速応答指定フラグ702はすべて0である。上位
装置からのコマンドとして、割り当てクリアコマンド、
割り当て指定コマンド、割り当て解除コマンドの発行が
可能となっている。
【0035】(1)割り当てクリアコマンドは、高速応
答割り当てテーブル700を初期状態に戻すものであ
る。
【0036】(2)割り当て指定コマンドは、指定した
セグメントの高速応答指定フラグ702を1にする。高
速応答指定フラグ702の1の合計は最大h個にしかな
らないようにするため、高速応答指定したセグメントの
数を管理しておき、すでにh個になっている場合は割り
当てできなくしておく。もし、高速応答指定フラグ70
2が最初から1になっていれば、なにもしない。
【0037】(3)割り当て解除コマンドは、指定した
セグメントの高速応答指定フラグ702を0にする。も
し、高速応答指定フラグ702が最初から0になってい
れば、なにもしない。電源切断時に高速応答フラグ70
3の決定処理を行い、高速応答セグメント602を決め
る。まず高速応答指定フラグ702が1のセグメントの
高速応答フラグ703を1にする。次にセグメントアド
レス701が小さい方から順に1にしていき、高速応答
フラグ703の1の数がh個になったらやめる。高速応
答フラグ703が1のセグメントのユーザデータは、高
速小容量記憶装置106に格納する。
【0038】例として、上位装置からのコマンド指定に
よって、最終セグメントx−1を高速応答セグメント6
02に割り当てると、最終セグメントx−1の高速応答
指定フラグ702が1になる。電源切断時は、最終セグ
メントx−1の高速応答フラグ703が1になり、セグ
メントアドレス701がh−1の高速応答フラグ703
が0になる。すなわち、最終セグメントx−1は高速応
答セグメント602になり、セグメントh−1は通常応
答セグメント603になる。最終セグメントx−1のユ
ーザデータは高速小容量記憶装置106に格納されるた
め、次の電源投入時に、上位装置は待たされることなく
速やかにアクセスすることが可能である。
【0039】このように、この第3の実施の形態の場合
には、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると
ともに、必要に応じて、半導体メモリ601における任
意の領域を高速応答セグメントおよび低速応答セグメン
トの何れに割り当てるかを、随時、上位装置から指定す
ることができ、半導体メモリ601のデータの選択的な
退避およびロード処理を多様に行うことができる、とい
う利点がある。
【0040】(実施の形態4)図8は、本発明の第4の
実施の形態である半導体記憶装置における高速応答学習
テーブルの一例を示した概念図である。なお、半導体メ
モリ上のデータ構成は、前述の第3の実施の形態におけ
る図6と同様であるので、この図6を参照して説明を進
める。また、半導体記憶装置の全体構成は、図1の場合
とほぼ同様である。
【0041】この第4の実施の形態では、半導体メモリ
601上のユーザデータのうち、どの領域を高速小容量
記憶装置106に退避させるかを実際のアクセス状況の
学習によって動的に変化させるようにしたところが、前
述の各実施の形態と異なっている。半導体メモリ601
のブロックをkブロックまとめて、1つのセグメントを
構成している。高速応答セグメント602は高速小容量
記憶装置106、通常応答セグメント603は低速大容
量記憶装置105に退避する。
【0042】図8に例示されるこの第4の実施の形態の
高速応答学習テーブル800はセグメント単位で、高速
応答セグメント602に割り当てるかどうかを学習して
記憶する。高速応答フラグ803が1のセグメントは、
高速応答セグメント602、高速応答フラグ803が0
のセグメントは、通常応答セグメント603である。半
導体メモリ601には全部でx個のセグメントがあり、
高速小容量記憶装置106にはh個のセグメントが格納
できる。初期状態では、先頭からh個のセグメントが高
速応答セグメント602に割り当てられている。高速応
答フラグ803は先頭からh個のセグメントが1でその
他は0であり、高速応答学習フラグ802はすべて0で
ある。電源投入後から上位装置からアクセスがあったセ
グメントをh個まで学習して、高速応答学習フラグ80
2に1をセットして記憶する。高速応答学習フラグ80
2の1の合計は最大h個にしかならない。
【0043】電源切断時に高速応答フラグ803の決定
処理を行い、高速応答セグメント602を決める。まず
高速応答学習フラグ802が1のセグメントの高速応答
フラグ803を1にする。次にセグメントアドレス80
1が小さい方から順に1にしていき、高速応答フラグ8
03の1の数がh個になったらやめる。高速応答フラグ
803が1のセグメントのユーザデータは、高速小容量
記憶装置106に格納する。
【0044】図9は、この第4の実施の形態において半
導体メモリ601のセグメントに対するアクセスを学習
する処理の一例を示すフローチャートである。半導体メ
モリ601のあるブロックに対してアクセスが行われる
と(ステップ900)、現在までに学習した学習セグメ
ントの数がh個以上であれば処理を終了し、そうでなけ
れば次へ進む(ステップ901)。次に、前記ステップ
900でメモリアクセスがあったブロックが所属するセ
グメントを求める(ステップ902)。次に該当セグメ
ントの高速応答学習フラグ802が1であれば処理を終
了し、そうでなければ次へ進む(ステップ903)。次
に、該当セグメントの高速応答学習フラグ802を1に
セットする(ステップ904)。次に、学習セグメント
数に1を足す(ステップ905)。
【0045】電源投入直後に、学習セグメント数は0に
設定されているものとする。例として、上位装置から最
終セグメントx−1にアクセスがされると、最終セグメ
ントx−1の高速応答学習フラグ802が1になる。電
源切断時は、最終セグメントx−1の高速応答フラグ8
03が1になり、セグメントアドレス801がh−1の
高速応答フラグ803が0になる。すなわち、最終セグ
メントx−1は高速応答セグメント602になり、セグ
メントh−1は通常応答セグメント603になる。最終
セグメントx−1のユーザデータは高速小容量記憶装置
106に格納されるため、次の電源投入時に上位装置か
らの指示を待つことなく速やかにアクセスすることが可
能になる。
【0046】このように、この第4の実施の形態の場合
には、前記第1および第3の実施の形態と同様の効果を
得ることができるとともに、半導体メモリ601のデー
タの選択的な退避およびロード処理の多様化を、上位装
置からのアクセス状況の学習によって最適かつ自動的に
実行できる、という利点がある。
【0047】(実施の形態5)図10は、本発明の第5
の実施の形態である半導体記憶装置の構成の一例を示す
概念図である。この第5の実施の形態の場合には、半導
体メモリ部101を構成する各セグメントを学習によっ
て選択的にバッテリバックアップするところが、前述の
各実施の形態と異なっている。
【0048】すなわち、半導体メモリ部101を構成す
る半導体メモリ601の複数のセグメントを構成する半
導体メモリ素子の電源配線は、それぞれ、バックアップ
電源配線404aを介してバッテリー404に接続され
ているとともに、このバックアップ電源配線404aの
経路には、どのセグメントをバッテリバックアップする
かを切り替えるためのバックアップ電源配線接続切り替
え論理404bが介設されている。また、すべてのセグ
メントのデータは、バッテリー404等の故障に備え
て、低速大容量記憶装置105に退避させることが可能
になっている。バッテリー404は、全てのセグメント
に接続可能であるが、バックアップ電源配線接続切り替
え論理404bによって、その内の一部に選択的に接続
されるため、必要な電源容量は僅かであり、全てのセグ
メントをバックアップする場合に比較して極めて安価で
済む。
【0049】そして、前述の第4の実施の形態と同様に
して、どのセグメントを、高速応答セグメント602と
し、どのセグメントを通常応答セグメント603として
扱うかを、各セグメントに対するアクセス状況の学習に
よって決定し、バックアップ電源配線接続切り替え論理
404bを制御して、高速応答セグメント602のみの
バックアップ電源配線404aを、選択的に、バッテリ
ー404に接続する。
【0050】この第5の実施の形態の場合にも、前記第
1の実施の形態と同様の効果を得ることができるととも
に、半導体メモリ601のデータの選択的なバッテリバ
ックアップの多様化を、上位装置からのアクセス状況の
学習によって自動的に実行できる、という利点がある。
【0051】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置によれば、装置
価格を増大させることなく、電源投入直後から上位装置
のアクセス要求に応答可能になるまでの時間を短縮する
ことができる、という効果が得られる。
【0053】また、オペレーティングシステムのブート
デバイスとして使用することができる、という効果が得
られる。
【0054】また、電源投入直後から上位装置のアクセ
ス要求に直ちに応答可能な領域の選択を多様に設定する
ことができる、という効果が得られる。
【0055】また、上位装置からのアクセス状況に応じ
て、電源投入直後から上位装置のアクセス要求に直ちに
応答可能な領域の選択を最適化することができる、とい
う効果が得られる。
【0056】また、可搬性の情報処理装置の外部記憶装
置として使用する場合における操作性や利便性の向上を
実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である半導体記憶装
置の全体構成の一例を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である半導体記憶装
置において、半導体メモリ部を構成する半導体メモリ上
のデータ管理の一例を示した概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態である半導体記憶装置に
おける電源投入後のロード処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態である半導体記憶装
置における半導体メモリ部を構成する半導体メモリのデ
ータ管理の一例を示す概念図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置に
おける電源投入後のロード処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態である半導体記憶装
置における半導体メモリ部を構成する半導体メモリのデ
ータ管理の一例を示した概念図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態である半導体記憶装
置における高速応答割り当てテーブルの一例を示した概
念図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態である半導体記憶装
置における高速応答学習テーブルの一例を示した概念図
である。
【図9】本発明の第4の実施の形態において半導体メモ
リのセグメントに対するアクセスを学習する処理の一例
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第5の実施の形態である半導体記憶
装置の構成の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
101…半導体メモリ部(第1の記憶媒体)、102…
アクセス制御手段、103…不揮発化制御手段、104
…不揮発性記憶部、105…低速大容量記憶装置(第2
の記憶媒体)、106…高速小容量記憶装置(第3の記
憶媒体)、107…電源制御手段、108…バッテリ
ー、109…電源部、201…半導体メモリ(第1の記
憶媒体)、202…高速応答領域、203…通常応答領
域、401…半導体メモリ、402…高速応答領域、4
03…通常応答領域、404…バッテリー、404a…
バックアップ電源配線、404b…バックアップ電源配
線接続切り替え論理、601…半導体メモリ、602…
高速応答セグメント、603…通常応答セグメント、7
00…高速応答割り当てテーブル(割り当て制御手
段)、701…セグメントアドレス、702…高速応答
指定フラグ、703…高速応答フラグ、800…高速応
答学習テーブル(割り当て制御手段)、801…セグメ
ントアドレス、802…高速応答学習フラグ、803…
高速応答フラグ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性の半導体メモリからなる第1の記
    憶媒体と、前記半導体メモリに格納されたデータの退避
    および復旧に用いられる不揮発性の第2の記憶媒体と、
    この第2の記憶媒体よりも高速かつ小容量で、前記半導
    体メモリに格納された一部のデータの選択的な退避およ
    び復旧に用いられる不揮発性の第3の記憶媒体とを含む
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 揮発性の半導体メモリからなる第1の記
    憶媒体と、前記半導体メモリに格納されたデータの退避
    および復旧に用いられる不揮発性の第2の記憶媒体と、
    この第2の記憶媒体よりも高速かつ小容量で、前記半導
    体メモリに格納された一部のデータの選択的な退避およ
    び復旧に用いられる不揮発性の第3の記憶媒体と、外部
    からの指定および前記第1の記憶媒体に対するアクセス
    状況の学習結果の少なくとも一方に基づいて、前記第1
    の記憶媒体のいずれの記憶領域に格納されているデータ
    を選択的に前記第3の記憶媒体に退避させるかを動的に
    変化させる割り当て制御手段とを含むことを特徴とする
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 揮発性の半導体メモリからなる第1の記
    憶媒体と、前記第1の記憶媒体の任意の記憶領域を、外
    部からの指定または前記第1の記憶媒体に対する上位装
    置からのアクセス状況の学習によって選択的に不揮発化
    するバックアップ電源と、前記第1の記憶媒体に格納さ
    れるデータの退避および復旧に用いられる不揮発性の第
    2の記憶媒体とを含むことを特徴とする半導体記憶装
    置。
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