JPH06161842A - 外部記憶装置およびこれを用いたコンピュータ - Google Patents

外部記憶装置およびこれを用いたコンピュータ

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JPH06161842A
JPH06161842A JP4335202A JP33520292A JPH06161842A JP H06161842 A JPH06161842 A JP H06161842A JP 4335202 A JP4335202 A JP 4335202A JP 33520292 A JP33520292 A JP 33520292A JP H06161842 A JPH06161842 A JP H06161842A
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Takashi Ishidoshiro
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MELCO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報の読出しあるいは書込みを行なう外部記
憶装置およびこれを用いたコンピュータにおいて、アプ
リケーションやOS側からの配慮なしで情報を圧縮記憶
し、かつ情報の読出し/書込みを可能とする。 【構成】 ソフトアダプタは、コンピュータからICカ
ード1に対するデータのアクセスが最初に実行されたと
き、アプリケーションプログラム開放領域に展開され
る。情報の書込み/読出しの要求は、ジャンプテーブル
を書き換えることで、ICカード用デバイスドライバ補
助プログラムへインタセプトされ、ソフトアダプタの本
体に引き渡される。ソフトアダプタは、書込み/読出し
が要求されている情報が所定アルゴリズムに則り圧縮さ
れたICカードのどのアドレスにあるかを予め記憶され
た対応表Tから特定し、その情報に所定アルゴリズムに
即した圧縮/伸長処理を施してOSとICカード1との
情報交換を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータからの要
求に応じて情報の読出を行なう外部記憶装置およびこれ
を用いたコンピュータに関し、詳しくは情報を圧縮した
ままで、少なくとも情報の読出処理に対応し得る外部記
憶装置およびその様な情報の圧縮処理に関して何等考慮
することなく読出し/書込み可能なコンピュータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの処理能
力の向上は著しく、大きな情報量を扱うことが可能とな
っている。これに応えるために、フレキシブルディスク
やICカードなどを記憶媒体とした外部記憶装置の実用
化、大容量化が進み、特にアプリケーションプログラム
やデータの供給媒体として広汎に利用されている。ま
た、この様な外部記憶装置をOSレベルでサポートする
コンピュータも提供されている。通常、こうしたコンピ
ュータでは、外部記憶装置を論理デバイスとして割り付
け、論理デバイスの番号を指定して外部記憶装置を特定
し、情報の読出しあるいは書込みは、アプリケーション
が扱うレコード単位で行なうのが一般的である。アプリ
ケーションが扱うレコードは、外部記憶媒体における実
際の記憶単位(通常セクタ単位で行なわれる)と異な
り、セクタ単位での情報の読出/書込は、OSが用意す
る機能(ファンクションコール)を用いるのが通常であ
る。
【0003】この様な外部記憶装置により、大容量化す
るアプリケーションプログラムやデータなどの情報を流
通させることが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、外部記憶装置によって供給されるアプリケーション
プログラムの高機能化に伴い、外部記憶装置の記憶容量
の一層の増大が求められており、ICカード等の外部記
憶装置の記憶容量の制限が問題となっていた。ICカー
ドなどの記憶素子を利用した外部記憶装置の記憶容量の
増大には、更に集積度を高めた記憶素子の開発が必要と
なり、容易には実現できないからである。また、単純に
ICカードに実装される記憶素子の個数を増加すること
も、実装密度の問題、コスト上昇といった側面から簡単
ではない。
【0005】一方、フレキシブルディスクなどを記憶媒
体とする外部記憶装置の記憶容量増大には磁気記録密度
を更に高める必要があり、信頼性を考慮すると容易では
ない。しかも、磁気記録密度を高めたフレキシブルディ
スクを使用するためには、その磁気記録密度に対応した
ディスクドライブを開発する必要があり、これまで蓄積
された通常記録密度のフレキシブルディスクとの互換性
に配慮しなければならないなど新たな問題を生じる。
【0006】そこで、外部記憶装置内に記憶される情報
を予め圧縮しておくという構成が考えられる。しかしな
がら、外部記憶装置全体に対して圧縮をかける場合に
は、圧縮された情報を復元するドライバをOSレベルで
サポートするか、圧縮された情報を伸長するプログラム
を別に供給する必要があり、実際には極めて困難であ
る。また、アプリケーションプログラム自体はそのまま
記憶し、アプリケーションプログラムが取り扱うデータ
のみ圧縮しておくことも考えられるが、この場合には、
アプリケーションプログラムが扱うデータの伸長をすべ
てアプリケーションプログラム側でサポートせねばなら
ず、アプリケーションプログラム開発上の障害要因とな
ってしまう。
【0007】本発明の外部記憶装置およびコンピュータ
は、こうした問題を解決し、外部記憶装置内に情報を圧
縮して記憶し、かつアプリケーションやOS側からは特
別な配慮なしで、少なくとも情報の読出を可能とするこ
とを目的としてなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の外部記憶
装置は、コンピュータに装着され、該コンピュータから
の要求に応じた情報を読み出して前記コンピュータへ出
力する外部記憶装置において、前記コンピュータの情報
を所定の単位毎に、所定のアルゴリズムで圧縮して記憶
している圧縮記憶手段と、前記圧縮前の情報に対する読
出し要求が出されたとき、読出しが要求されている情報
の前記所定の単位での位置を特定する読出情報特定手段
と、該特定された位置から情報を読み出し、該圧縮され
ている情報を、前記アルゴリズムに対応する伸長アルゴ
リズムに従って復元する情報復元手段と、該読出情報特
定手段と情報復元手段とを、前記コンピュータにおいて
実行可能な形態に展開する展開手段とを備えたことを要
旨とする。
【0009】この外部記憶装置に、情報を書込機能を付
け加えるために、前記コンピュータからの要求に応じて
情報を記憶可能な情報記憶手段と、該書込みが要求され
ている情報を、所定の圧縮アルゴリズムに従って、所定
の単位毎に圧縮する情報圧縮手段と、前記圧縮前の情報
に対する書込み要求が出されたとき、書込みが要求され
ている情報の圧縮後の位置を特定する書込情報特定手段
と、該特定された位置に、前記圧縮された情報を書き込
む情報書込手段と、該情報圧縮手段と書込情報特定手段
と情報書込手段とを、前記コンピュータにおいて実行可
能な形態に展開する展開手段と前記コンピュータからの
情報の書込み要求の信号を受け取り、該信号にて書込み
が要求されている情報を前記所定のアルゴリズムで圧縮
し、かつ、該信号から情報の書込みが要求されている前
記所定の単位を特定し、前記圧縮記憶手段に記憶されて
いる情報を前記所定の単位毎に更新する情報更新手段と
を備えることも好適である。
【0010】一方、この外部記憶装置が接続可能なコン
ピュータの発明は、請求項2記載の外部記憶装置が装着
可能なコンピュータであって、該外部記憶装置への読出
処理において、セクタ単位で読出情報を要求し、前記外
部記憶素子から出力される情報をセクタ単位で読み込み
所定のバッファへ蓄えるセクタ読出し手段と、前記外部
記憶装置への書込処理において、書込み情報をセクタ単
位に分割し、該分割されたセクタ単位の情報を順次前記
外部記憶素子へ出力するセクタ書込み手段と、を備えた
ことを要旨とする。
【0011】
【作用】以上のように構成された本発明の外部記憶装置
は、圧縮記憶手段にコンピュータの情報を所定の単位毎
に、所定のアルゴリズムで圧縮して記憶している。この
外部記憶装置に対して情報の読出しが要求されると、読
出情報特定手段は、読出しが要求されている情報の所定
の単位での位置を特定し、情報復元手段は、その位置か
ら情報を読み出し、圧縮のアルゴリズムに対応する伸長
アルゴリズムに従って情報を復元する。これらの読出情
報特定手段と情報復元手段とは、外部記憶装置の圧縮記
憶手段に記憶されており、そのままでは実行できない
が、展開手段により、コンピュータにおいて実行可能な
形態に展開されることにより、上記動作を実現する。従
って、これらの手段を別に用意したり、インストールす
ると言った作業は不要である。なお、自らの実行時に自
身を伸長することも可能なので、読出情報特定手段、情
報復元手段も圧縮して記憶しておくことができる。
【0012】この外部記憶装置は、同様のやり方で、情
報を読み出す機能を備えることができる。この場合に
も、書き込む情報を圧縮する情報圧縮手段と、書込情報
の圧縮後の位置を特定する書込情報特定手段と、特定さ
れた個の位置に圧縮された情報を情報書込手段とを、展
開手段が、コンピュータにより実行可能な形態に展開す
る。従って、これらの手段を別に用意したり、インスト
ールすると言った作業は不要である。
【0013】一方、この外部記憶装置が接続可能なコン
ピュータとしては、情報の書込と読出が可能であって、
外部記憶装置内のデータの位置の指定をセクタ単位で行
なうものが考えられる。この場合には、外部記憶装置へ
の読出し処理において、セクタ読出し手段により、外部
記憶装置に対してセクタ単位で読出データを指定し、読
み出そうとするセクタを特定する信号を出力する。この
セクタ情報出力手段が出力したセクタ情報に応じて、外
部記憶装置からセクタ単位で読み込まれたデータは、バ
ッファにセクタ単位で蓄えられる。また、外部記憶装置
への書込み処理において、セクタ書込み手段は、書込み
情報をセクタ単位に分割してバッファに蓄え、これを順
次外部記憶素子へ出力する。こうしたセクタ単位での情
報の読出/書込は、コンピュータが、通常ディスク装置
に対して用意しているプロセスと同様である。
【0014】なお、ここで、情報とは、コンピュータに
よって扱われる総ての情報の意味であり、処理の対象と
なる単純なデータに限定されず、プログラムコードや中
間コード等も含むものである。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は本発明の一実施例としてのICカード1
とこのICカード1を装着したコンピュータ3の内部構
成を示す概略構成図、図2はコンピュータ3の主記憶領
域のメモリマップを示す説明図である。
【0016】図示するように、コンピュータ3の内部に
は、周知のCPU5,ROM7,RAM9などが設けら
れており、更に本実施例では、ICカード用のインタフ
ェース回路11が設けられている。ROM7は、CPU
5を中心とする論理回路を効率良く制御するためのオペ
レーティング・システム(以下、OSという)を格納し
ており、CPU5の主記憶領域として活用されるために
物理アドレスの一部(00000以上〜XXXXX未
満)が予め割り当てられている。
【0017】RAM9は、上記ROM7と同様にCPU
5の主記憶領域として活用されるもので、ROM7の物
理アドレスと重複しないように配慮された物理アドレス
(XXXXX以上〜ZZZZZ未満)が予め割り当てら
れており、その領域の一部(XXXXX以上〜YYYY
Y未満)はOSなどシステムの予約領域として使用され
る。
【0018】インタフェース回路11は、ICメモリカ
ード1との間でアドレス,データおよび制御信号のやり
取りを行なうための回路である。コンピュータ3のOS
には、このインタフェース回路11に接続されたICメ
モリカード1をフレキシブルディスク装置と同様の論理
デバイスとして扱うデバイスドライバが組み込まれてい
る。従って、CPU5は、あたかもトラックとセクタを
用いてデータの読み書きを行なうかのようにICメモリ
カード1を扱うことができる。即ち、CPU5からIC
メモリカード1に対してアクセスを行なう場合には、通
常のフレキシブルディスク装置に対するアクセスと同
様、まずファイルを管理しているファイル管理情報を読
み出し、この情報に基づいて、セクタ(256バイト)
単位でデータの読み出しあるいは書き込みを行なう。
【0019】一方、ICカード1には、大容量のRAM
20及びRAM20の記憶を保持するためのバックアッ
プ電源22が備えられる。RAM20には、図3のメモ
リマップに示すように、ソフトアダプタ・プログラムと
アプリケーション・プログラムのオリジナル情報を圧縮
した形態であるアプリケーション・プログラムが記憶さ
れている。
【0020】図4は、このアプリケーション・プログラ
ムの記憶状態を示す説明図である。アプリケーション・
プログラムのオリジナル情報、すなわちアプリケーショ
ンプログラムのコードは、セクタ単位に分割され、この
分割後の各セクタ情報を公知のデータ圧縮手順に則り圧
縮してICカード1に記憶されている。周知のごとくデ
ータ圧縮の効率は、圧縮対象となる情報の並びに大きく
依存する。このため、1セクタ256バイトの情報が常
に同じ大きさに圧縮されるとは限らないが、オリジナル
の情報の1セクタと圧縮後の情報との間には1対1の関
係が保たれている。なお、この様な情報の圧縮・伸長の
アルゴリズムとしては、例えばハフマンコーディング,
ランレングス圧縮あるいはLZRアルゴリズム等が知ら
れているが、本実施例ではそのアルゴリズムは任意であ
り、例えばアプリケーション・オリジナル情報の並びに
対して最大の圧縮効率を発揮するアルゴリズムを適宜採
用してもよい。
【0021】ソフトアダプタ・プログラムは、図4に示
したアプリケーション・プログラムのオリジナルのセク
タ情報と圧縮後の情報格納アドレスとの対応を示す対応
表T、ICカード用デバイスドライバ補助プログラム、
後述するデータ伸長/圧縮プログラムなどから構成され
る。ICカード用デバイスドライバ補助プログラムの機
能については、後述する。
【0022】以上のように構成される本実施例のICカ
ードのソフトアダプタ・プログラムの作動につき、図5
のフローチャートに添って説明するが、その説明に先だ
って、図6を参照して、通常のICカード1へのアクセ
スの様子を説明する。主記憶領域にアプリケーションプ
ログラムを展開しようとする場合には、キーボードから
打ち込まれたファイル名をOSが解析し、指定されたド
ライブとしてICカード1を特定し、BIOSおよびI
Cカード用デバイスドライバを用いて、そのディレクト
リ情報を読み出して、アプリケーションプログラムが記
憶されているセクタ情報を得る。次に、OSは、このセ
クタ情報に従って、同様にICカード1からプログラム
を読み出し、これを主記憶の所定の領域に次々と展開し
て行く。最後に、主記憶に展開されたアプリケーション
プログラムの開始番地に処理を移して、以後の処理をア
プリケーションプログラムに委譲する。
【0023】一方、アプリケーションプログラムから、
ICカード1内のデータをアクセスする場合には、アプ
リケーションプログラムは、OSが用意しているファン
クションコールを利用する。従って、アプリケーション
プログラムからのICカード1へのアクセスも、OSか
らのアクセスと基本的には同じである(図6一点鎖線参
照)。
【0024】次に、本実施例のICカード1へのアクセ
スについて説明する。本実施例では、アプリケーション
プログラムは、圧縮された形でICカード1内に保存さ
れていることは、既に述べた。本実施例では、まずIC
カード1に記憶されたアプリケーションプログラムが呼
び出されると、最初にICカード用デバイスドライバ補
助プログラムとソフトアダプタプログラムとを、上述し
た通常の呼び出しルーチンにより、ICカード1から読
み出し、これを主記憶に展開する処理を行なう(ステッ
プ100)。続いて、このICカード用デバイスドライ
バ補助プログラムの先頭に処理を移行する。この結果、
ICカード用デバイスドライバ補助プログラムが実行さ
れる。このICカード用デバイスドライバ補助プログラ
ムは、OSに付随して用意されているICカード用デバ
イスドライバを呼び出すためのジャンプテーブルを書き
直す。以後、ICカード用デバイスドライバが呼び出さ
れると、実際には、ICカード用デバイスドライバ補助
プログラムが呼び出されることになる。これを、ステッ
プ110以下として同じフローチャートに記載した。
【0025】ステップ110以下では、OSとICカー
ドとの間でデータのやり取りがあるか否かを判断し(ス
テップ110)、ICカードからデータを読み出す要求
の場合には、ステップ200以下を実行し、逆にデータ
を書き込む代給の場合には、ステップ300以下を実行
する(ステップ120)。この判断は、実際には、ジャ
ンプテーブルが書き直されていることにより、ファンク
ションコールの呼び出しに伴って自動的に行なわれる。
理解の便を図るため、これを図6ではステップ110,
120として記載した。
【0026】まず、上記やり取りの内容がOSからの読
出し要求である場合(ステップ200台の処理)につい
て説明する。ICカード1に対する読出要求は、OS自
体からは、ディレクトリ情報を取ったり特定のアプリケ
ーションプログラムを立ち上げる場合に生じ、アプリケ
ーションプログラムが実行されている場合には、アプリ
ケーションプログラムがOSの用意する機能(ファンク
ションコール)を利用してICカード1から必要なデー
タを読み出す場合に生じる。なお、アプリケーションプ
ログラムが読み出すデータには、単純なデータのみなら
ず、オーバーレイプログラム等も含まれる。
【0027】OSのファンクションコールにより読出要
求がなされた場合には、この要求はジャンプテーブルの
書き直しによりインターセプトされ、要求された読出し
情報(セクタ情報)が現実には圧縮形式で記憶されてい
るデータ(アプリケーションプログラムの立ち上げのた
めの要求の場合には、プログラムコード)のどのセクタ
に存在するかを対応表Tから換算し(ステップ20
0)、圧縮された形で記憶された情報を読み込むために
換算後のセクタ情報をパラメータとして用いて本来のフ
ァンクションコールを呼び出す処理を行なう(ステップ
210)。OS側で用意しているファンクションコール
は、与えられたパラメータに基づいて、インタフェース
回路11を介してICカード1をアクセスし、その所定
のアドレスから所定バイト数のデータを読み出す。この
処理によりインタフェース回路11からはOSが要求し
ている情報であるアプリケーション・プログラムの情報
が圧縮形式で得られる。
【0028】そこで、インタフェース回路11から得ら
れた圧縮形式のアプリケーション・プログラムのデータ
がこれを読みだそうとしたOSに返されることになる
が、この処理もまたジャンプテーブルが書き直されてい
ることにより、ICカード用デバイスドライバ補助プロ
グラムにインターセプトされる。補助プログラムでは、
OSのファンクションコールにより得たデータを、ソフ
トアダプタプログラムにより所定のアルゴリズムを用い
て伸長し(ステップ220)、その伸長したデータのう
ち、OS側から要求のあったセクタに対応するデータを
OSへ引き渡して再度ステップ110へと戻る。
【0029】即ち、OS及びアプリケーション・プログ
ラム側に特殊処理を必要とすることなく、OSからの読
出し要求に応えて圧縮形式で記憶しているアプリケーシ
ョン・プログラムを適宜伸長してOSへ引き渡すことが
できる。また、補助プログラムもソフトアダプタプログ
ラムも、直接インタフェース回路11などのハードウェ
アにアクセスしていないので、OSの機能に対応するだ
けでよく、汎用性に優れるという長所を有する。
【0030】一方、ステップ120においてOSからの
書込み要求であると判断されたときには、ステップ30
0台の処理が実行される。書込要求も、OS自体からと
アプリケーションプログラムがOSの機能を利用して生
じるものとがあることは、読出要求の場合と同様であ
る。
【0031】この書込み処理においては、初めにOSが
書込みを要求している情報(通常1セクタ分のデータ)
を、ファンクションコールをインターセプトすることに
より入力する処理を行なう(ステップ300)。次に、
このデータを、所定のアルゴリズムにより圧縮する(ス
テップ310)。そして、OSが書込み要求している情
報(セクタ情報)が現実には圧縮形式で記憶されている
データのどのセクタに対応するかを対応表Tから換算す
る(ステップ320)。対応するデータが既に存在して
いる場合には、書き込もうとしているデータにより置き
換えられるべき換算後のセクタを、一方存在していなけ
れば、既に存在しているデータの最後のセクタを、各々
特定するのである。
【0032】次に、そのセクタ情報をパラメータとして
用いて、ICカード1にデータを書き込むための本来の
ファンクションコールを呼び出す処理を行なう(ステッ
プ330)。OS側で用意しているファンクションコー
ルは、与えられたパラメータに基づいて、インタフェー
ス回路11を介してICカード1をアクセスし、その所
定のアドレスから所定バイト数に亘ってデータを書き込
む。これにより圧縮形式のデータは更新される。なお、
この様な圧縮情報の更新には、前回の記憶領域を上回る
データの更新が発生する場合が想定されるが、この場合
には新たな記憶領域にそのはみ出した情報を記憶すると
共に前回までの記憶領域にその新たな記憶領域へのリン
クを指令するポインタを記憶するなどの公知のメモリ管
理手法が採用される。
【0033】圧縮後のデータの更新の一例を、図7を用
いて説明する。図7では、データをランダムアクセス可
能なレコードを単位として管理されおり、n1,n2…
は圧縮された後の各レコードを、R1,R2…は実際に
ICカード1に記憶されているレコードを、r1,r2
…は実際のレコードの配置を示すポインタを、各々示し
ている。図7(A)のように、実レコードR2に、圧縮
された後のレコードn2の一部,レコードn3の一部
が、実レコードR3に圧縮された後のレコードn3の一
部,レコードn4,レコードn5の一部が含まれている
ものとする。
【0034】このとき、更新後のレコードn3が更新前
より短くなる場合には、図7(B)に示すように、実レ
コードR2,R3を読み出し、これをレコードn3の部
分のみ書き換えて、再度書き戻す。この場合、レコード
n3の短くなった部分EMは、空のままに放置する。こ
の部分は、例えば将来レコードn3またはn4が長くな
った場合に利用する。一方、更新後のデータが更新前の
データより長くなる場合には、そのまま書き戻すことは
できないので、図7(C)に示すように、別の場所に実
レコードR3′を確保し、レコードn3は、実レコード
R2に含まれるレコードn3−1と、実レコードR3′
に含まれるレコードn3−2とに分割する。この場合、
レコード間をつなぐポインタrを変更し、レコードの連
続性を確保する。なお、この場合も、レコードR3′の
レコードn3−2以外の領域b1およびレコードR4に
当初レコードn3の一部が置かれていた領域b2は、そ
の後のレコードの伸長に使用される領域として、共に空
き領域として残される。
【0035】以上説明したソフトアダプタ・プログラム
の動作は、概念図として図6のように示すことができ
る。即ち、OSからの情報の書込み/読出しの要求信号
のコマンド部分は、総てICカード用デバイスドライバ
によりインタセプトされ、これがソフトアダプタ・プロ
グラムに引き渡される(図6における主記憶領域の右
側)。そこで、ソフトアダプタ・プログラムは、書込み
/読出しが要求されている情報を対応表Tから特定し、
その情報に所定アルゴリズムに即した圧縮/伸長処理を
施してOSとICカード1との情報交換を行なうのであ
る(図における主記憶領域の左側)。
【0036】この様な処理を通じてCPU5は、ICカ
ード1に圧縮形式で記憶されているデータをインタフェ
ース回路11を介して読み出し、主記憶の所定の領域に
展開し、全データの読出が完了したときにCPU5はO
Sの機能により所定の番地にジャンプし、その主記憶に
配置したアプリケーションプログラムを実行することが
可能となる。
【0037】以上の処理において、OSあるいはOSを
介したアプリケーションプログラムから見たICカード
1は、通常の論理デバイスと何等差異がない。従って、
特別な処理を行なうことなく、ICカード1内の全情報
を読み出すことができる。即ち、コンピュータ3側から
みて、ICカード1は、データが圧縮されているか否か
関係なく扱うことができる。この結果、RAM20の容
量を変えることなく、かつコンピュータ3のOSによる
取扱いも変更することなく、ICカード1の記憶容量を
見掛け上増大させることができる。しかも、このRAM
20に圧縮形式で記憶されるデータを更新する際にも、
その更新データは圧縮形式にてICカード1へ格納さ
れ、RAM20の記憶領域を最大限に利用することが可
能である。更に、OSおよびアプリケーションプログラ
ムの開発に当たってデータの圧縮や伸長については、何
等考慮する必要がないので、開発の手間を増大すること
もない。アプリケーションプログラムを書き直す必要が
ないので、既存のアプリケーションプログラムを直ちに
圧縮形式で提供することも容易である。
【0038】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えばICカード1内でのデータの伸長/圧縮にあ
る程度時間がかかる場合にソフトアダプタ・プログラム
からウェイト信号を出力し、通常の読出し/書込み処理
と較べてCPU5を待たせるよう構成したり、ソフトア
ダプタ・プログラムの部分だけをEEPROMのように
書き直し可能なROMとしICカード1に記憶しておく
など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々
なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0039】また、実施例では、ソフトアダプタをOS
とアプリケーションとの間に介在するプログラムとして
説明したが、この機能をハード的に達成することも考え
られる。例えば、ファクシミリ装置用データ圧縮集積回
路やINFOCHIP社製ROM105等の集積回路が
市販されており、これらを利用して同様の機能をハード
構成することは当業者にとって容易である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の外部記憶
装置では、現実の記憶容量を増加することなく、見掛け
上の記憶容量を増大することができ、しかもこれにアク
セスする側および記憶されているアプリケーションプロ
グラムやデータの側に特別な手段を追加する必要がない
と言う優れた効果を奏する。ICカードなどの外部記憶
装置に、その記憶容量以上の情報を記憶することが可能
となり、記憶しようとする情報に対して必要となる記憶
容量を低減できるから、部品点数,製造コストの低減を
図ることができる。また、外部記憶装置が接続されたコ
ンピュータ側からみて、データの記憶形態を何等考慮す
ることなく、通常の外部記憶装置と同様にデータを少な
くとも読出すことができる。従って、外部記憶装置を使
用可能なコンピュータにおいてOSやアプリケーション
プログラムの開発に何等負担をかけることがない。既存
のコンピュータをそのまま利用することもできる。ま
た、読出のみならず、書込可能とすることも同様の手法
により容易に実現することができる。
【0041】一方、この外部記憶装置を使用可能なコン
ピュータは、情報の読み出し単位をセクタ単位として外
部記憶装置に対して読み出し処理を行なうので、通常の
論理デバイスとして外部記憶装置を割り当て、周知のフ
ァイルシステムを利用して容易に情報を読出し/書込む
ことができる。従って、この場合には、OSやアプリケ
ーションプログラムの開発は極めて容易となる。しか
も、既存のコンピュータのファイルシステムをそのまま
用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるICカード1およびコ
ンピュータ3の概略構成図である。
【図2】主記憶のメモリマップである。
【図3】ICカードのメモリマップである。
【図4】実施例におけるデータの圧縮の様子を示す説明
図である。
【図5】ソフトアダプタ・プログラムのフローチャート
である。
【図6】ソフトアダプタの動作概念の説明図である。
【図7】データを圧縮形式で書き戻す場合の扱いを例示
する説明図である。
【符号の説明】
1…ICカード 3…コンピュータ 5…CPU 7…ROM 9…RAM 11…インタフェース回路 20…RAM 22…バックアップ電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータに装着され、該コンピュー
    タからの要求に応じた情報を読み出して前記コンピュー
    タへ出力する外部記憶装置において、 前記コンピュータの情報を所定の単位毎に、所定のアル
    ゴリズムで圧縮して記憶している圧縮記憶手段と、 前記圧縮前の情報に対する読出し要求が出されたとき、
    読出しが要求されている情報の前記所定の単位での位置
    を特定する読出情報特定手段と、 該特定された位置から情報を読み出し、該圧縮されてい
    る情報を、前記アルゴリズムに対応する伸長アルゴリズ
    ムに従って復元する情報復元手段と、 該読出情報特定手段と情報復元手段とを、前記コンピュ
    ータにおいて実行可能な形態に展開する展開手段とを備
    えた外部記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外部記憶装置であって、 前記コンピュータからの要求に応じて情報を記憶可能な
    情報記憶手段と、 該書込みが要求されている情報を、所定の圧縮アルゴリ
    ズムに従って、所定の単位毎に圧縮する情報圧縮手段
    と、 前記圧縮前の情報に対する書込み要求が出されたとき、
    書込みが要求されている情報の圧縮後の位置を特定する
    書込情報特定手段と、 該特定された位置に、前記圧縮された情報を書き込む情
    報書込手段と、 該情報圧縮手段と書込情報特定手段と情報書込手段と
    を、前記コンピュータにおいて実行可能な形態に展開す
    る展開手段と前記コンピュータからの情報の書込み要求
    の信号を受け取り、該信号にて書込みが要求されている
    情報を前記所定のアルゴリズムで圧縮し、かつ、該信号
    から情報の書込みが要求されている前記所定の単位を特
    定し、前記圧縮記憶手段に記憶されている情報を前記所
    定の単位毎に更新する情報更新手段とを備えた外部記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の外部記憶装置が装着可能
    なコンピュータであって、 該外部記憶装置への読出処理において、セクタ単位で読
    出情報を要求し、前記外部記憶装置から出力される情報
    をセクタ単位で読み込み所定のバッファへ蓄えるセクタ
    読出手段と、 前記外部記憶装置への書込処理において、書込み情報を
    セクタ単位に分割し、該分割されたセクタ単位の情報を
    順次前記外部記憶装置へ出力するセクタ書込み手段とを
    備えたコンピュータ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08314689A (ja) * 1995-05-12 1996-11-29 Fujitsu Ltd 圧縮データ管理方式
WO2000050981A1 (fr) * 1999-02-22 2000-08-31 Kabushiki Kaisha Nippon Automation Procede et dispositif d'extraction de donnees, et support d'enregistrement
US7706839B2 (en) 2003-05-15 2010-04-27 Fujitsu Limited Information processing device, information processing method, and information processing program
CN113157655A (zh) * 2020-01-22 2021-07-23 阿里巴巴集团控股有限公司 一种数据压缩、解压方法、装置、电子设备和存储介质

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