JPH05158815A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

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JPH05158815A
JPH05158815A JP3320269A JP32026991A JPH05158815A JP H05158815 A JPH05158815 A JP H05158815A JP 3320269 A JP3320269 A JP 3320269A JP 32026991 A JP32026991 A JP 32026991A JP H05158815 A JPH05158815 A JP H05158815A
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JP3320269A
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Shigeyuki Maeda
繁幸 前田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 稼働効率を落とさずに、バックアップ用の不
揮発性記憶部の容量を少なくし、電源オン時にデータを
リストアする際の待ち時間を短くする。 【構成】 半導体メモリ部120に揮発性半導体メモリ
120Aと不揮発性半導体メモリ120Bを設け、運用
中にホスト側が新規に登録すべきデータを出力する際、
予定更新頻度に関連した属性情報も出力するようにし、
入出力制御部140は、属性情報が予定更新頻度の大き
いことを示すとき、揮発性半導体メモリ120Aに追加
記憶させ、属性情報が予定更新頻度の小さいことを示す
とき、不揮発性半導体メモリ120Bに追加記憶させ
る。電源オフ時は、揮発性半導体メモリ120Aのデー
タだけ不揮発性記憶部160にバックアップさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記憶媒体にアクセス速度
の高い半導体メモリを有し、ホストによりデータのアク
セスを受ける記憶装置に係わり、特にホストコンピュー
タの外部記憶装置などとして用いられて、電源オフ時に
もデータが消えないようにした記憶装置に関する。
【0002】コンピュータシステムを構成する記憶装置
としては、システムの稼働効率が直接影響することから
できるだけアクセス速度の高い記憶媒体を用いるのが望
ましい。けれども、外部記憶装置には、大容量であるこ
とが要求されたり、不揮発性であることが要求されたり
することから、一般に、アクセス速度の遅い磁気ディス
クや磁気テープが使用されている。この際、アクセス速
度の改善を図るため、ホストと外部記憶装置の間に小容
量のキャッシュメモリを介装し、ホストが外部記憶装置
に一度アクセスしたデータはキャッシュメモリにも複写
しておき、次に、同一データが必要な場合、キャッシュ
メモリにアクセスすれば済むようにして、ホストの稼働
効率を向上させる手法が開発されている(特開平1−3
03547号公報参照)。
【0003】また、比較的大規模で使用頻度の低いデー
タは磁気ディスクや磁気テープ等に格納するが、比較的
小規模で使用頻度の高いデータはアクセス速度の高い半
導体メモリに格納して、ホストの稼働効率を向上させる
手法も開発されている(特開平3−48321号公報参
照)。ところで、近年は、半導体メモリの記憶容量も飛
躍的に増大してきており、1チップで4Mビットや16
Mビットを有するものも普通に使用されており、64M
ビット級のチップの登場も間近に迫っている。このた
め、比較的大容量の外部記憶装置も半導体メモリで構築
することが可能となってきている。
【0004】但し、従来の外部記憶装置の主流であった
磁気ディスクや磁気テープの場合、電源がオフしてもデ
ータは消えないが、アクセス速度の高い半導体メモリは
揮発なので、電源をオフすると、メモリ内容が消えてし
まう。高速アクセス可能なキャッシュメモリは電源オフ
でデータの消える半導体メモリで構成されるので、特開
平3−48321号公報記載の記憶装置の如く、ホスト
との間に高速キャシュメモリを介在させる場合は、次
に、電源がオンされたあと、ホストが外部記憶装置にア
クセスしたデータを、再度、キャッシュメモリに複写す
ることになる。特開平3−48321号公報記載の記憶
装置では、特に電源オフ時の対策を考慮していないの
で、記憶媒体の1つが半導体メモリの場合、無停止電源
化したシステムでないと利用できないことになる。これ
らのことから、アクセス速度の高い半導体メモリを記憶
媒体とし、かつ、電源のオフ時にもデータの保存を行え
る外部記憶装置等を構築するには、電源オフ時にも何ら
かの手法でデータが消えないようにする必要がある。本
発明はかかる要請に応えるべくなされたもので、半導体
メモリを用いた記憶装置における電源オフ時のデータの
不揮発化機構を改良するものである。
【0005】
【従来の技術】コンピュータシステムでは記憶装置のア
クセス速度がシステムの稼働効率にとって重要であり、
近年の大容量化、低コスト化の促進によりアクセス速度
の高い半導体メモリを外部記憶装置として使用する例も
増えてきている。ところが、ランダムアクセス用の半導
体メモリは、電源のオフとともにデータが消えてしまう
ので、ホスト側が電源のオン・オフに関わらず常に半導
体メモリに格納されたデータを利用できるようにするた
めには、電源オフ時に何らかの手法でデータを保存でき
るようにする必要がある。
【0006】電源オフ時の対応をするデータ不揮発化機
構を備えた従来の半導体記憶装置の全体構成を図6に示
す。10は半導体記憶装置、12は記憶媒体としてアク
セス速度の高い揮発性半導体メモリを有する半導体メモ
リ部、14はホストコンピュータ(上位処理装置)との
間でデータの入出力制御を行う入出力制御部、16は電
源オフ時に半導体メモリのデータを退避させるめの不揮
発性記憶部であり、磁気ディスク、磁気テープ等のアク
セス速度の遅い不揮発性記憶媒体を有している。18は
半導体メモリ部12と不揮発性記憶部16との間でデー
タの転送制御を行う転送制御部、20は電源のオン・オ
フ操作を行う電源スイッチ、22は電源スイッチの電源
オン・オフ操作に従い装置各部に対する電源オン・オフ
制御を行ったり、転送制御部18に対し半導体メモリ部
12と不揮発性記憶部16の間のデータの転送指令を与
えたりする。30はホストコンピュータであり、半導体
記憶装置10からデータを読み出して編集したあと、更
新記憶させたり、新たなデータを追加記憶させたりす
る。なお、ここでは、データはデータセット名で区別可
能な一定の大きさを持つデータセット単位で取り扱うも
のとする。
【0007】装置の電源がオン状態のとき、各データは
半導体メモリ部12に格納されており、データセット毎
の先頭アドレス及び末尾アドレスがデータセット名と対
応付けされて入出力制御部14内のメモリ管理テーブル
で管理されている。ホストコンピュータ30が或るデー
タセットを読み出したい場合、入出力制御部14にI/
Oリード指令とデータセット名を与える。入出力制御部
14はI/Oリード指令を受けたとき、同時に入力した
データセット名がメモリ管理テーブル内に存在すれば、
半導体メモリ部12から読み出し、ホストコンピュータ
30へ出力する。ホストコンピュータがデータを編集し
たのち、半導体記憶装置10に更新記憶させたい場合、
I/Oライト指令とデータセット名を与え、編集後のデ
ータを出力する。
【0008】入出力制御部14はI/Oライト指令を受
けると、同時に入力したデータセット名がメモリ管理テ
ーブルに存在すれば、更新登録と判断し、半導体メモリ
部12に記憶されていた同一データセット名に係るデー
タの格納領域にホストコンピュータ30から送られたデ
ータを書き込み更新を行う。また、ホストコンピュータ
30で新たに作成したデータを新規に半導体記憶装置1
0に記憶させたい場合、I/Oライト指令と新規のデー
タセット名を与え、新規のデータを出力する。入出力制
御部14はI/Oライト指令を受けると、同時に入力し
たデータセット名がメモリ管理テーブルに存在しなけれ
ば、新規登録と判断し、半導体メモリ部12の空き領域
内に、ホストコンピュータ30から送られたデータを書
き込み追加記憶させ、この際、新規なデータセットの先
頭アドレス及び末尾アドレスをデータセット名と対応付
けしてメモリ管理テーブルに追加登録する。
【0009】このように、電源がオン状態とされた運用
中は、ホストコンピュータ30は入出力制御部14を介
してアクセス速度の高い半導体メモリ部12との間でデ
ータの読み出し、更新、新規登録等の処理を行うことが
でき、高い稼働効率を得ることができる。運用が終わ
り、電源スイッチ20がオフされると、監視部22は転
送制御部18にデータ退避指令を与え、転送制御部18
は半導体メモリ部12の全領域のデータを不揮発性記憶
部16に退避させてデータのバックアップを行い、ま
た、入出力制御部14内のメモリ管理テーブルの内容も
不揮発性記憶部16にバックアップさせる。続いて、監
視部22は半導体記憶装置10の各部の電源オフ制御を
行い、電源を落とさせる。この際、半導体メモリ部12
に格納されていたデータが消えることになり、入出力制
御部14内のメモリ管理テーブルの内容も消えることに
なる。
【0010】その後、再び運用を開始したいとき、電源
スイッチ20で電源オン操作をすると、監視部22は半
導体記憶装置10の各部に対し電源オン制御を行い、電
源を立ち上げさせたあと、転送制御部18にデータのリ
ストア指令を与え、転送制御部18は電源オフ時に半導
体メモリ部12からバックアップした全データを不揮発
性記憶部16から半導体メモリ部12にリストアし、入
出力制御部14からバックアップしたメモリ管理テーブ
ルの内容を入出力制御部14にリストアさせる。この結
果、ホストコンピュータ30は、前回までに更新或いは
追加記憶させたデータに対し、引き続き、前述と同様に
して、半導体メモリ部12を対象に高速アクセスするこ
とが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の半導体記憶装置10では、ホストコンピュータ
30の運用形態に関わらず、電源オフ時に半導体メモリ
部12の全領域のデータを不揮発性記憶部16にバック
アップさせるため、該不揮発性記憶部16は半導体メモ
リ部の記憶容量に相当する記憶容量を有している必要が
あり、半導体メモリ部12を大容量化すれば、それに応
じて不揮発性記憶部16も大容量化しなければならない
という問題があった。また、電源オフ時に半導体メモリ
部12の全領域のデータを不揮発性記憶部16にバック
アップしたり、電源オン時に不揮発性記憶部16から当
該データを半導体メモリ部12にリストアしたりするた
めには、不揮発性記憶部16のアクセス速度が遅いこと
からかなり時間が掛かるので、特に電源をオン操作した
あと、運用を開始できるようになるまで待ち時間が必要
となり、半導体メモリ部12を大容量化すれば、それに
応じて電源オン操作後、運用を開始できるまでの待ち時
間も長くなってしまう問題があった。
【0012】前述した特開平1−303547号公報記
載の記憶装置は、キャシュメモリを揮発性キャッシュメ
モリと不揮発性キャッシュメモリから構築し、使用頻度
の高いデータは不揮発性キャッシュメモリに置き、電源
がオフしたあともデータが保存されるようにしている
が、不揮発性キャシュメモリは揮発性キャッシュメモリ
に比してアクセス速度が遅いので、電源オン直後に不揮
発性メモリに存在するデータをアクセスする際、高い処
理速度が得られず、また、不揮発性キャシュメモリに存
在しないデータでホストの必要なデータは、電源オン
後、アクセス速度の極めて遅い外部記憶装置から個別に
読み出す構成なので、半導体メモリに全データを格納し
ておき、運用中、常に、高いアクセス速度か得られるよ
うにした記憶装置とは本質的に異なる。
【0013】以上から本発明の目的は、運用中の稼働効
率を落とすことなく、データのバックアップを行う不揮
発性記憶部の容量が少なくて済み、電源オン時にデータ
のリストアを行う時間が短くて済む記憶装置を提供する
ことである。また、本発明の他の目的は、ホストによる
データの使用状況の変化に関わらず、高い稼働効率の得
られる記憶装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。100は半導体記憶装置であり、120は記
憶媒体としてアクセス速度の高い揮発性半導体メモリ1
20Aと揮発性半導体メモリよりは少しアクセス速度の
遅い不揮発性半導体メモリ120Bを有する半導体メモ
リ部、140はホストコンピュータとの間で入出力制御
を行う入出力制御部、160は記憶媒体として磁気ディ
スク等を有する不揮発性記憶部、180は電源オフ時に
揮発性半導体メモリ120Aから不揮発性記憶部160
にデータを退避し、データのバックアップしたり、電源
オン時に不揮発性記憶部160から揮発性半導体メモリ
120Aにデータをリストアしたりする転送制御部であ
る。300は半導体記憶装置10に対しデータのアクセ
スをするホストコンピュータである。
【0015】
【作用】半導体記憶装置100の電源がオン状態となっ
ている運用中に、ホストコンピュータ300が半導体メ
モリ部120に記憶すべき新規のデータを出力する際、
予定使用頻度に関連した属性情報も合わせて出力する。
入出力制御部140は属性情報の示す予定更新頻度が大
きいときデータを揮発性半導体メモリ120Aに追加記
憶させ、予定更新頻度が小さいときデータを不揮発性半
導体メモリ120Bに追加記憶させる。ホストコンピュ
ータ300が半導体記憶装置100のデータを読み出す
とき、入出力制御部120が半導体メモリ部120の中
から該当するデータを読み出しホストコンピュータ30
0に出力し、該ホストコンピュータ300がデータを更
新して半導体記憶装置100に書き込むとき、入出力制
御部120は半導体メモリ部120のデータを更新させ
る。
【0016】電源オフ時、転送制御部18は半導体メモ
リ部120の内、揮発性半導体メモリ120Aのデータ
を不揮発性記憶部160に退避させ、データのバックア
ップを行い、電源オン時、不揮発性記憶部160に退避
させたデータを揮発性半導体メモリ120Aにリストア
させる。不揮発性半導体メモリ部120Bのデータは電
源オフ中も保存される。これにより、電源オフ時に不揮
発性半導体メモリ120Bに格納されていたデータはバ
ックアップする必要がなくなり、揮発性半導体メモリ1
20Aに格納されたデータだけバックアップすれば済む
ので、不揮発性記憶部160に要する記憶容量は半導体
メモリ部120の全体に相当する記憶容量よりも遙かに
小さくすることができ、電源オン時に不揮発性記憶部1
60から揮発性半導体メモリ120Aへデータをリスト
アするのに要する時間も短くて済む。また、アクセス速
度の高い揮発性半導体メモリ120Aに、ホストコンピ
ュータ300で更新頻度が高いと予定されるデータが記
憶されるので、運用中のホストコンピュータ300の稼
働効率はほとんど低下せず、半導体記憶装置100の持
つアクセス速度の高さを損なわない。
【0017】半導体記憶装置にデータ移動制御部を設
け、運用中、半導体メモリ部に格納されたデータの更新
頻度を求め、揮発性半導体メモリのデータの内、更新頻
度の小さいものは不揮発性半導体メモリへ移動させ、不
揮発性半導体メモリのデータの内、更新頻度の大きいも
のは揮発性半導体メモリへ移動させる。これにより、ホ
ストの運用形態によってデータの更新頻度が予定更新頻
度から変化しても、実際に更新頻度が大きいデータを揮
発性半導体メモリに格納させておくことができ、ホスト
コンピュータの運用形態の変化に関わらず、常に、高い
稼働効率を確保するこができる。
【0018】半導体メモリ部に揮発性半導体メモリと不
揮発性半導体メモリを設けておくとともに、運用中、前
記半導体メモリ部に格納されたデータの更新頻度を求
め、揮発性半導体メモリのデータの内、更新頻度の小さ
いものは不揮発性半導体メモリへ移動させ、不揮発性半
導体メモリのデータの内、更新頻度の大きいものは揮発
性半導体メモリへ移動させるデータ移動制御部を設け、
電源オフ時のデータのバックアップは前記揮発性半導体
メモリに対して行う。これにより、データバックアップ
用の不揮発性記憶部に必要な容量を少なくし、電源オン
時にデータをリストアする間の待ち時間も短くできるの
は勿論のこと、新規データが揮発性半導体メモリと不揮
発性半導体メモリのいずれに追加記憶されたとしても、
その後のデータの使用状況に応じて、実際に更新頻度が
高いデータを揮発性半導体メモリに格納させておくこと
ができ、ホストコンピュータの運用形態の変化に関わら
ず、常に、高い稼働効率を確保するこができる。
【0019】データ移動制御部に揮発性半導体メモリと
不揮発性半導体メモリの空き容量を求める手段を設け、
移動予定先の半導体メモリの空き容量に余裕がある場合
に限り、データの移動を行う。これにより、データの移
動で揮発性半導体メモリまたは不揮発性半導体メモリが
容量不足になるのを回避できる。
【0020】
【実施例】図2は本発明の実施例構成図であり、図1と
同一部分には同一符号を付している。100はホストコ
ンピュータと接続された半導体記憶装置であり、120
は記憶媒体としてアクセス速度の高い揮発性半導体メモ
リ120Aと揮発性半導体メモリよりは少しアクセス速
度の遅い不揮発性半導体メモリ120Bを有する半導体
メモリ部、140はホストコンピュータとの間でデータ
の入出力制御を行う入出力制御部、160はデータバッ
クアップ用の不揮発性記憶部であり、磁気ディスク、磁
気テープ等のアクセス速度の遅い記憶媒体を有してい
る。180は電源オフ時に揮発性半導体メモリ120A
から不揮発性記憶部160にデータを退避させたり、電
源オン時に不揮発性記憶部160から揮発性半導体メモ
リ120Aにデータをリストアしたりする転送制御部、
20は電源のオン・オフ操作を行う電源スイッチ、22
0は電源スイッチの電源オン・オフ操作に従い装置各部
に対する電源オン・オフ制御を行ったり、転送制御部1
80に対し半導体メモリ部120の揮発性半導体メモリ
120Aと不揮発性記憶部160の間のデータの転送指
令を与えたりする。24はデータ移動制御部であり、所
定条件を満たしたときに、揮発性半導体メモリ120A
と不揮発性半導体メモリ120Bの間でデータの移動を
行う。
【0021】揮発性半導体メモリ120AはSRAMま
たはDRAMで構成されており、データの書き込みと読
み出しの両者が可能である。また、不揮発性半導体メモ
リ120Bは例えばフラッシュ形EEPROMで構成さ
れており、SRAMやDRAMと同様にデータの書き込
みと読み出しが可能である。入出力制御部120とデー
タ移動制御部24は、揮発性半導体メモリ120Aをド
ライブA、不揮発性半導体メモリ120BをドライブB
として区別するものとする。300はホストコンピュー
タであり、半導体記憶装置100からデータを読み出し
て編集したあと、更新記憶させたり、新たなデータを追
加記憶させたりする。なお、ここでは、データはデータ
セット名で区別可能な一定の大きさを持つデータセット
単位で取り扱うものとする。ホストコンピュータ300
は新規なデータを半導体記憶装置100に出力する際、
オペレータの指定等による予定更新頻度に関連する属性
情報も合わせて出力するようになっている。この属性情
報は、予定更新頻度自体であってもよく、また、予定更
新頻度と対応付けの可能なデータの種類であってもよ
く、或いは、単純に、ドライブA(予定更新頻度大)ま
たはドライブB(予定更新頻度小)という具合にデータ
を格納するドライブ名であってもよい。予定更新頻度
は、単位時間当たりの更新回数で表される。
【0022】入出力制御部140は、半導体メモリ部1
20のどこにどのデータが格納されているかを示すメモ
リ管理テーブル141を有している(図3参照)。デー
タの管理は、ドライブ別及びデータセット別に、データ
セット名、ドライブAまたはBでの先頭アドレス及び末
尾アドレスでなされる。そして、半導体メモリ部120
に記憶されているデータにつき、ホストコンピュータ3
00からデータセット名とともに読み出し指令を受ける
と、メモリ管理テーブル141を参照して、該当するデ
ータを半導体メモリ部120から読み出し、ホストコン
ピュータ300へ出力する。そして、当該データがホス
トコンピュータ300で編集されたのち、更新するため
に書き込み指令とともに再入力されると、同時に入力さ
れたデータセット名をもとにデータ管理テーブル141
を参照して、半導体メモリ部120のもとのデータと置
き換え更新記憶させる。
【0023】また、ホストコンピュータ300から新規
データが書き込み指令とともに入力されると、同時に入
力された属性情報が予定更新頻度が大であることを示す
か小であることを示すか判定するとともに、予定更新頻
度が大きい場合、揮発性半導体メモリ120Aに新規デ
ータを追加記憶させ、予定更新頻度が小さい場合、不揮
発性半導体メモリ120Bに新規データを追加記憶させ
る。そして、メモリ管理テーブル141の該当ドライブ
に、追加記憶させた新規データに関するデータセット
名、先頭アドレス及び末尾アドレスを追加登録する。ま
た、入出力制御部140は新規データを追加記憶させた
とき、追加記憶させた新規データに関するドライブ名、
データセット名、先頭アドレス及び末尾アドレスをデー
タ移動制御部24に通知し、編集後のデータを更新記憶
させたとき、当該データのデータセット名をデータ移動
制御部24に通知する。
【0024】データ移動制御部24は、半導体メモリ部
120のどこにどのデータが格納されているかの情報
と,データ別の更新回数、揮発性半導体メモリ120A
と不揮発性半導体メモリ120Bの空き容量、タイマデ
ータを含むメモリ管理テーブル241(図4参照)、及
び、所定の単位時間の経過を計時するタイマ242を有
している。このデータ移動制御部24は、入出力制御部
140から追加記憶させた新規データに関するドライブ
名、データセット名、先頭アドレス及び末尾アドレスが
通知されると、メモリ管理テーブル241の該当するド
ライブ側に、データセット名、先頭アドレス及び末尾ア
ドレスを追加登録し、また、揮発性半導体メモリ120
Aと不揮発性半導体メモリ120Bの空き容量を計算し
直してメモリ管理テーブル241に登録する。また、更
新記憶させたデータのデータセット名の通知を受ける
と、メモリ管理テーブル241の同一データセット名の
更新回数を+1する。
【0025】そして、定期的に(タイマ242が単位時
間計時する毎に)、半導体メモリ部120の各データ別
に、更新頻度=単位時間当たりの更新回数と、揮発性半
導体メモリ120Aと不揮発性半導体メモリ120Bの
各メモリの空き容量から、揮発性半導体メモリ120A
の或るデータの更新頻度が小のとき、不揮発性半導体メ
モリ120B側、不揮発性半導体メモリ120Bの或る
データの更新頻度が大のとき、揮発性半導体メモリ12
0A側を格納すべき半導体メモリとし、該格納すべき半
導体メモリに十分な空き容量があれば、揮発性半導体メ
モリ120Aと不揮発性半導体メモリ120Bとの間で
データの移動を行わせる(移動先の半導体メモリにデー
タを複写し、移動元の半導体モリのデータを削除す
る)。そして、移動結果をメモリ管理テーブル241に
登録するとともに(移動先のドライブ側にデータセット
名、先頭アドレスと末尾アドレス、更新回数を複写し、
移動元のドライブ側は削除する)、入出力制御部140
にも通知する。また、移動後のメモリ空き容量を計算し
直し、結果をメモリ管理テーブル241に登録する。デ
ータ移動制御部24から通知を受けた入出力制御部14
0は、メモリ管理テーブル141の内容が半導体メモリ
部120のデータ格納状況と一致するように書き換え
る。
【0026】このように、更新頻度の大きさとメモリ空
き容量から半導体メモリ部120のデータを移動するに
際し、2値論理でデータの移動を実行するか否か判断す
ることも可能であるが、本実施例ではファジィ推論を用
いて判断するようにしている。すなわち、図5に示す如
く、更新頻度小をファジィ変数UPDA、更新頻度大をファ
ジィ変数UPDB、揮発性半導体メモリ120Aの空き容量
が余裕十分をファジィ変数CAPA、不揮発性半導体メモリ
120Bの空き容量が余裕十分をファジィ変数CAPB、揮
発性半導体メモリ120Aから不揮発性半導体メモリ1
20Bへデータを移動するをファジィ変数DRVB、不揮発
性半導体メモリ120Bから揮発性半導体メモリ120
Aへデータを移動するをファジィ変数DRVAとして、各
々、経験則等から定めた所定のメンバーシップ関数で定
義しておく。
【0027】揮発性半導体メモリ120Aに格納された
或るデータにつき、不揮発性半導体メモリ120Bに移
動すると結論する推論規則は、当該データの更新頻度x
a 、不揮発半導体メモリ120Bの空き容量yb 、デー
タの動きをzとして、 if xa =UPDA and yb =CAPB then z=DRVB (1) となる。(1)の意味は、「ドライブAのデータの更新
頻度が小さく(データをドライブBへ移動すべきであ
り)、ドライブBの空き容量が十分余裕があるならば、
当該データをドライブBに移動する。」である。また、
不揮発性半導体メモリ120Bに格納された或るデータ
につき、揮発性半導体メモリ120Aに移動すると結論
する推論規則は、当該データの更新頻度xb 、揮発半導
体メモリ120Aの空き容量ya 、データの動きをzと
して、 if xb =UPDB and ya =CAPA then z=DRVA (2) となる。(2)の意味は、「ドライブBのデータの更新
頻度が大きく(データをドライブAへ移動すべきであ
り)、ドライブAの空き容量が十分余裕があるならば、
当該データをドライブAに移動する。」である。
【0028】例えば、揮発性半導体メモリ120Aに格
納された或るデータの更新頻度xa 、不揮発性半導体メ
モリ120Bの空き容量yb について、図5(1)に示
す如く、更新頻度xa におけるファジィ変数UPDAのグレ
ードがp1 、空き容量yb におけるファジィ変数CAPBの
グレードがp2 のとき、p1 とp2 の内、小さい方をp
とし、ファジィ変数DRVBに当てはめ、グレードqを求め
る。このqがデータを不揮発性半導体メモリ120Bへ
移動する度合いを示す。qが0.5 以上であれば、当該デ
ータの移動を実行するという結論が得られる。若し、q
が0.5 より小さければ、移動を実行しない。また、不揮
発性半導体メモリ120Bに格納された或るデータの更
新頻度xb 、揮発性半導体メモリ120Aの空き容量y
a について、図5(2)に示す如く、更新頻度xb にお
けるファジィ変数UPDBのグレードがr1 、空き容量ya
におけるファジィ変数CAPAのグレードがr2 のとき、r
1 とr2 の内、小さい方をrとし、ファジィ変数DRVAに
当てはめ、グレードsを求める。このsがデータを揮発
性半導体メモリ120Aへ移動する度合いを示す。sが
0.5 以上であれば、当該データの移動を実行するという
結論が得られる。若し、sが0.5 より小さければ、移動
を実行しない。
【0029】次に、本実施例の全体的な動作を説明す
る。半導体記憶装置100の電源がオン状態のとき、各
データは揮発性半導体メモリ120Aと不揮発性半導体
メモリ120Bに格納されており、ドライブAとBの別
に、データセット毎の先頭アドレス及び末尾アドレスが
データセット名と対応付けされて入出力制御部14内に
設けたメモリ管理テーブル141とデータ移動制御部2
4内に設けたメモリ管理テーブル241で管理されてい
る。ホストコンピュータ300が或るデータセットを半
導体記憶装置100から読み出したい場合、入出力制御
部140にI/Oリード指令とデータセット名を与え
る。入出力制御部140はI/Oリード指令を受けたと
き、同時に入力したデータセット名がメモリ管理テーブ
ル141内に存在すれば、半導体メモリ部120から読
み出し、ホストコンピュータ300へ出力する。ホスト
コンピュータ300がデータを編集したのち、半導体記
憶装置100に更新記憶させたい場合、入出力制御部1
40にI/Oライト指令とデータセット名を与え、編集
後のデータを出力する。
【0030】入出力制御部140はI/Oライト指令を
受けると、同時に入力したデータセット名がメモリ管理
テーブル141に存在すれば、更新登録と判断し、半導
体メモリ部120に記憶されていた同一データセット名
に係るデータの格納領域にホストコンピュータ300か
ら送られたデータを書き込み更新を行う。この際、入出
力制御部140は、更新したデータのデータセット名を
データ移動制御部24に通知する。該通知を受けたデー
タ移動制御部24はメモリ管理テーブル241の該当す
るデータセット名の更新回数を+1する。
【0031】また、ホストコンピュータ300で新たに
作成したデータを新規に半導体記憶装置100に記憶さ
せる場合、I/Oライト指令とともに、オペレータの指
示等による予定更新頻度に関連した情報を含む属性情報
と新規のデータセット名を与え、新規のデータを出力す
る。入出力制御部140はI/Oライト指令を受ける
と、同時に入力したデータセット名がメモリ管理テーブ
ルに存在しなければ、新規登録と判断し、属性情報が予
定更新頻度自体であれば、所定の閾値と比較して予定更
新頻度の大小判定を行い、大のとき揮発性半導体メモリ
120A、小のとき不揮発性半導体メモリ120Bを追
加記憶すべきメモリと決定する。なお、属性情報が予定
更新頻度に対応付け可能なデータの種類であれば、内部
に設けた変換テーブル(図示せず)を参照してデータの
種類を予定更新頻度に変換したのち、大小判定を行う。
また、属性情報がドライブ名のときは、Aのとき揮発性
半導体メモリ120A、Bのとき不揮発性半導体メモリ
120Bが追加記憶すべきメモリと決定する。
【0032】そして、決定した半導体メモリに新規デー
タを追加記憶させ、かつ、メモリ管理テーブル141の
追加記憶したドライブ側に、データセット名、先頭アド
レスと末尾アドレスを追加登録するとともに、追加記憶
したデータのドライブ名、データセット名、先頭アドレ
スと末尾アドレスをデータ移動制御部24に通知する。
通知を受けたデータ移動制御部24は、メモリ管理テー
ブル241の該当するドライブ側に、データセット名、
先頭アドレスと末尾アドレスを追加記憶し、更新回数は
0とする(更新回数を1としてもよい)。そして、デー
タ移動制御部24は、今回、追加記憶された側のドライ
ブのメモリ空き容量を計算し直し、メモリ管理テーブル
241に登録する。
【0033】以上がホストコンピュータ300と半導体
記憶装置100の間のデータアクセスの説明であり、予
定更新頻度の大きなデータはアクセス速度の高い揮発性
半導体メモリ120Aに格納され、予定更新頻度の小さ
なデータは揮発性半導体メモリ120Aよりアクセス速
度がやや遅い不揮発性半導体メモリ120Bに格納され
る。運用中の実際の更新頻度が予定更新頻度と変わらな
いとすると、不揮発性半導体メモリ120Bにデータが
格納されても該データの更新頻度が小さいため、ホスト
コンピュータ300の全体的な稼働効率はほとんど低下
しない。しかしながら、ホストコンピュータ300の運
用形態が変わり、データの使用状況が当初予定していた
更新頻度から変わることがある。この対策として、運用
中、データ移動制御部24のタイマ242が所定の単位
時間の経過を計時する毎に、メモリ管理テーブル241
の内容を参照して、半導体メモリ部120のデータを実
際の更新頻度に適した側の半導体メモリへ移動させる。
【0034】具体的には、タイマ242が単位時間計時
してタイムアップすると、まず、揮発性半導体メモリ1
20Aの各データにつき、更新頻度が小となっているか
判断し、小となっているデータがあるときは、データを
移動すべきなので、不揮発性半導体メモリ120Bに空
き容量の余裕が十分あるか判断し、十分あれば、当該デ
ータを揮発性半導体メモリ120Aから不揮発性半導体
メモリ120Bに移動し(不揮発性半導体メモリ120
Bにデータを複写し、揮発性半導体メモリ120Aのデ
ータを削除する)、移動結果に従い、メモリ管理テーブ
ル241の内容を書き換え、かつ、書き換えた内容を入
出力制御部140に通知し、メモリ管理テーブル141
も書き換えさせる。次いで、データ移動後の各揮発性半
導体メモリ120Aと不揮発性半導体メモリ120Bの
空き容量を計算し直し、メモリ管理テーブル241に登
録する。同様の処理を揮発性半導体メモリ120Aの各
データにつき行う。なお、更新頻度が小となっているも
のが存在しても、不揮発性半導体メモリ120Bに空き
容量の余裕が十分ないときは、データの移動はしない。
揮発性半導体メモリ120Aから不揮発性半導体メモリ
120Bへのデータの移動処理は、前述した如く、図5
(1)のファジィ推論で実行するが、通常の2値論理で
も実行できる。
【0035】次に、不揮発性半導体メモリ120Bの各
データにつき、更新頻度が大となっているか判断し、大
となっているデータがあるときは、データを移動すべき
なので、揮発性半導体メモリ120Aに空き容量の余裕
が十分あるか判断し、十分あれば、当該データを不揮発
性半導体メモリ120Bから揮発性半導体メモリ120
Aに移動し(揮発性半導体メモリ120Aにデータを複
写し、不揮発性半導体メモリ120Bのデータを削除す
る)、移動結果に従い、メモリ管理テーブル241の内
容を書き換え、かつ、書き換えた内容を入出力制御部1
40に通知し、メモリ管理テーブル141も書き換えさ
せる。次いで、データ移動後の各揮発性半導体メモリ1
20Aと不揮発性半導体メモリ120Bの空き容量を計
算し直し、メモリ管理テーブル241に登録する。同様
の処理を不揮発性半導体メモリ120Bの各データにつ
き行う。
【0036】なお、更新頻度が大となっているものが存
在しても、揮発性半導体メモリ120Aに空き容量の余
裕が十分ないときは、データの移動はしない。不揮発性
半導体メモリ120Bから不揮発性半導体メモリ120
Aへのデータの移動処理も、前述した如く、図5(2)
のファジィ推論で実行するが、通常の2値論理でも実行
できる。以上の処理を終えたあと、データ移動制御部2
4はタイマ242をセットし、計時を開始させ、メモリ
管理テーブル241の全データセットの更新回数を0と
する。その後、タイマ242が再びタイムアップすれ
ば、同様の処理を行う。なお、ホストコンピュータ30
0による半導体記憶装置100へのアクセスをデータ移
動制御部24によるデータ移動処理よりも優先させてお
き、タイマ242がタイムアップしても、入出力制御部
140がビジー状態にあれば、ノットビジー状態になる
まで待つようにすることで、ホストコンピュータ300
の処理を妨げないようにできる。
【0037】このように、運用中のデータ使用状況に応
じて、実際のデータの更新頻度が変わっても、常に、更
新頻度の大きいデータを揮発性半導体メモリ120Aに
格納させ、更新頻度の小さいデータを不揮発性半導体メ
モリ120Bに格納させておくことができるので、ホス
トコンピュータ300の運用形態の変化に関わらず、高
い稼働効率を確保できる。運用中、タイマ242のタイ
マデータは、常時、メモリ管理テーブル241内にも書
き込まれるようになっている。
【0038】運用が終わり、電源スイッチ20がオフさ
れると、監視部220は転送制御部180にデータ退避
指令を与え、転送制御部180は半導体メモリ部120
の内、揮発性半導体メモリ120Aの全領域のデータを
不揮発性記憶部160に退避させてデータのバックアッ
プを行い、また、入出力制御部140内のメモリ管理テ
ーブル141の内容と、データ移動制御部24のメモリ
管理テーブル241の内容も不揮発性記憶部160に退
避させる。続いて、監視部220は半導体記憶装置10
0の各部の電源オフ制御を行い、電源を落とさせる。こ
の際、半導体メモリ部120の内、揮発性半導体メモリ
120Aに格納されていたデータは消えるが、不揮発性
半導体メモリ120Bに格納されていたデータは消えず
に保存される。また、入出力制御部140内のメモリ管
理テーブル141の内容と、データ移動制御部241の
メモリ管理テーブル241の内容も消える。このよう
に、電源オフ時、揮発性半導体メモリ120Aのデータ
だけ不揮発性記憶部160に退避すればよいので、該不
揮発性記憶部160の記憶容量は、不揮発性半導体メモ
リ120Bの記憶容量に相当する分だけでよく、半導体
メモリ部120の全体のデータを退避させる場合に比べ
て、遙かに容量が少なくて済む。
【0039】その後、再び運用を開始するため電源スイ
ッチ20で電源オン操作がされると、監視部220は半
導体記憶装置100の各部に対し電源オン制御を行い、
電源を立ち上げさせたあと、転送制御部180にデータ
のリストア指令を与え、転送制御部180は電源オフ時
に半導体メモリ部120の揮発性半導体メモリ120A
から退避させた全データを不揮発性記憶部160から揮
発性半導体メモリ120Aにリストアさせ、入出力制御
部140から退避させたメモリ管理テーブルの内容を入
出力制御部140にリストアさせ、データ移動制御部2
4から退避させたメモリ管理テーブルの内容をデータ移
動部140にリストアさせる。この際、不揮発性記憶部
160から不揮発性半導体メモリ120Bにリストアは
しなくてもよいので、半導体メモリ部120の全体のデ
ータをリストアさせる場合に比べて、遙かに待ち時間が
短くて済む。データ移動制御部24は、メモリ管理テー
ブル241のタイマデータをタイマ242にプリセット
して、計時動作を再開する。これらの結果、ホストコン
ピュータ300は、データのリストアが終われば、直ち
に、前回までに更新或いは追加記憶させたデータに対
し、前述と同様にして、半導体メモリ部120を対象に
高速アクセスすることが可能となる。
【0040】本実施例によれば、予定更新頻度が大きか
ったり、運用中に更新頻度が大きくなったデータをアク
セス速度の高い揮発性半導体メモリ120Aに格納し、
予定更新頻度が小さかったり、運用中に更新頻度が小さ
くなったデータをアクセス速度のやや遅い不揮発性半導
体メモリ120Bに格納し、電源オフ時には揮発性半導
体メモリ120Aのデータだけ不揮発性記憶部160に
バックアップし、電源オン時には不揮発性記憶部160
にバックアップしたデータを揮発性半導体メモリ120
Aにリストアするようにしたので、不揮発性半導体メモ
リ120Bの記憶容量に相当する分だけ、不揮発性記憶
部160に要する記憶容量は少なくて済み、また、電源
オン時にデータをリストアする際の待ち時間も、不揮発
性半導体メモリ120Bの記憶容量に相当する分だけ短
くて済む。しかも、不揮発性半導体メモリ120Bには
更新頻度の小さいデータが格納されるので、不揮発性半
導体メモリ120Bを用いたことによるホストコンピュ
ータ300の稼働効率の低下は殆ど生じない。また、運
用中の更新頻度に応じて、データを最適な半導体メモリ
に移動する際、移動先の半導体メモリに空き容量の余裕
がないときは、移動しないようにしたので、半導体メモ
リが容量不足に陥ることもない。
【0041】なお、上記した実施例では、単位時間当た
りの更新回数を更新頻度としたが、最新の所定回数分の
更新時刻の差分の平均を更新頻度としてもよく、また、
使用頻度の一例としてデータの更新頻度を用い、該更新
頻度の大小により、格納すべき半導体メモリを決めた
が、ホストコンピュータが単位時間当たりに書き込み、
読み出しを行った回数から定めた使用頻度の大小や、最
新の所定回数分の書き込み、読み出しを行った時刻の差
分の平均から定めた使用頻度の大小から格納すべき半導
体メモリを決めるようにしてもよい。また、新規データ
を半導体メモリ部120に追加記憶する際、半導体メモ
リの空き容量も考慮し、例えば、予定更新頻度が大で揮
発性半導体メモリに格納すべきであっても、該揮発性半
導体メモリに空き容量が少ないときは不揮発性半導体メ
モリに新規データを格納するようにしたり、逆に、予定
更新頻度が小で不揮発性半導体メモリに格納すべきであ
っても、該不揮発性半導体メモリに空き容量が少ないと
きは揮発性半導体メモリに新規データを格納するように
してもよい。
【0042】更に、データの移動を行う際、更新頻度
(使用頻度)とメモリ空き容量からデータ移動の実行を
するか否かの結論を出すようにしたが、更新頻度(使用
頻度)だけから結論を出すようにしてもよい。また、揮
発性半導体メモリと不揮発性半導体メモリの容量は、全
データ量と、予定される更新頻度の大きいデータと小さ
いデータの割合等に応じて、適宜、定めればよい。以
上、本発明を実施例、変形例、応用例により説明した
が、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い
種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するも
のではない。
【0043】
【発明の効果】以上、本発明によれば、半導体メモリ部
に揮発性半導体メモリと不揮発性半導体メモリを設けて
おくとともに、運用中にホスト側が前記半導体メモリ部
に記憶させる新規なデータを出力するとき、該新規なデ
ータの予定使用頻度に関連した属性情報も合わせて出力
するようにし、該属性情報が予定使用頻度の大きいこと
を示すとき、前記揮発性半導体メモリに新規データを格
納させ、当該属性情報が予定使用頻度の小さいことを示
すとき、前記不揮発性半導体メモリに新規データを追加
記憶させる新規データ格納制御手段を設け、電源オフ時
のデータのバックアップは前記揮発性半導体メモリに対
して行うように構成したから、不揮発性半導体メモリの
記憶容量に相当する分だけ、バックアップ用の不揮発性
記憶部に要する記憶容量は少なくて済み、また、電源オ
ン時にデータをリストアする際の待ち時間も、不揮発性
半導体メモリの記憶容量に相当する分だけ、短くて済
む。しかも、不揮発性半導体メモリには更新頻度の小さ
いデータが格納されるので、不揮発性半導体メモリを用
いたことによるホストの稼働効率の低下は殆ど生じな
い。
【0044】また、半導体記憶装置にデータ移動制御手
段を設け、運用中、前記半導体メモリ部に格納されたデ
ータの使用頻度を求め、揮発性半導体メモリのデータの
内、使用頻度の小さいものは不揮発性半導体メモリへ移
動させ、不揮発性半導体メモリのデータの内、使用頻度
の大きいものは揮発性半導体メモリへ移動させるように
構成したから、ホストの運用形態によってデータの使用
頻度が予定使用頻度から変化しても、実際の使用頻度が
高いデータを揮発性半導体メモリに格納させておくこと
ができ、ホスト側の運用形態の変化に関わらず、常に、
高い稼働効率を確保するこができる。
【0045】また、半導体メモリ部に揮発性半導体メモ
リと不揮発性半導体メモリを設けておくとともに、運用
中、前記半導体メモリ部に格納されたデータの使用頻度
を求め、揮発性半導体メモリのデータの内、使用頻度の
小さいものは不揮発性半導体メモリへ移動させ、不揮発
性半導体メモリのデータの内、使用頻度の大きいものは
揮発性半導体メモリへ移動させるデータ移動制御手段を
設け、電源オフ時のデータのバックアップは前記揮発性
半導体メモリに対して行うように構成したから、データ
バックアップ用の不揮発性記憶部に必要な容量を少なく
し、電源オン時にデータをリストアする間の待ち時間も
短くできるのは勿論のこと、新規データが揮発性半導体
メモリと不揮発性半導体メモリのいずれに追加記憶され
たとしても、その後のデータの使用状況に応じて、実際
の使用頻度が高いデータを揮発性半導体メモリに格納さ
せておくことができ、ホスト側の運用形態の変化に関わ
らず、常に、高い稼働効率を確保するこができる。
【0046】更に、データ移動制御手段に揮発性半導体
メモリと不揮発性半導体メモリの空き容量を求める手段
を設け、移動予定先の半導体メモリの空き容量に余裕が
ある場合に限り、データの移動を行うように構成したか
ら、データの移動で揮発性半導体メモリまたは不揮発性
半導体メモリが容量不足になるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】入出力制御部のメモリ管理テーブルの説明図で
ある。
【図4】データ移動制御部のメモリ管理テーブルの説明
図である。
【図5】ファジィ推論によるデータ移動制御処理の説明
図である。
【図6】従来の半導体記憶装置の構成図である。
【符号の説明】 24 データ移動制御部 100 半導体記憶装置 120 半導体メモリ部 120A 揮発性半導体メモリ部 120B 不揮発性半導体メモリ部 140 入出力制御部 160 不揮発性記憶部 180 転送制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト(300)によりデータのアクセ
    スを受ける半導体メモリ部(120)と、電源オフ時に
    半導体メモリ部のデータが退避される所定の不揮発性記
    憶部(160)を備えた記憶装置において、 前記半導体メモリ部に揮発性半導体メモリ(120A)
    と不揮発性半導体メモリ(120B)を設けておくとと
    もに、 運用中にホスト側が前記半導体メモリ部に記憶させる新
    規なデータを出力するとき、該新規なデータの予定使用
    頻度に関連した属性情報も合わせて出力するようにし、 該属性情報が予定使用頻度の大きいことを示すとき、前
    記揮発性半導体メモリに新規データを追加記憶させ、当
    該属性情報が予定使用頻度の小さいことを示すとき、前
    記不揮発性半導体メモリに新規データを追加記憶させる
    新規データ格納制御手段(140)を設け、 電源オフ時のデータのバックアップは前記揮発性半導体
    メモリに対して行うようにしたこと、 を特徴とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 運用中、前記半導体メモリ部(120)
    に格納されたデータの使用頻度を求め、揮発性半導体メ
    モリ(120A)のデータの内、使用頻度の小さいもの
    は不揮発性半導体メモリ(120B)へ移動させ、不揮
    発性半導体メモリのデータの内、使用頻度の大きいもの
    は揮発性半導体メモリへ移動させるデータ移動制御手段
    (24)を設けたこと、 を特徴とする請求項1記載の記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ移動制御手段(24)は、前
    記揮発性半導体メモリ(120A)と前記不揮発性半導
    体メモリ(120B)の空き容量を求める手段を含み、
    移動予定先の半導体メモリの空き容量に余裕がある場合
    に限り、データの移動を行うようにしたこと、を特徴と
    する請求項2記載の記憶装置。
  4. 【請求項4】 ホスト(300)によりデータのアクセ
    スを受ける半導体メモリ部(120)と、電源オフ時に
    半導体メモリ部のデータが退避される所定の不揮発性記
    憶部(160)を備えた記憶装置において、 前記半導体メモリ部に揮発性半導体メモリ(120A)
    と不揮発性半導体メモリ(120B)を設けておくとと
    もに、 運用中、前記半導体メモリ部に格納されたデータの使用
    頻度を求め、揮発性半導体メモリのデータの内、使用頻
    度の小さいものは不揮発性半導体メモリへ移動させ、不
    揮発性半導体メモリのデータの内、使用頻度の大きいも
    のは揮発性半導体メモリへ移動させるデータ移動制御手
    段(24)を設け、 電源オフ時のデータのバックアップは前記揮発性半導体
    メモリに対して行うようにしたこと、 を特徴とする記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記データ移動制御手段(24)は、前
    記揮発性半導体メモリ(120A)と前記不揮発性半導
    体メモリ(120B)の空き容量を求める手段を含み、
    移動予定先の半導体メモリの空き容量に余裕がある場合
    に限り、データの移動を行うようにしたこと、を特徴と
    する請求項5記載の記憶装置。
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