JPH09160630A - 分散型モーションコントローラ - Google Patents

分散型モーションコントローラ

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JPH09160630A
JPH09160630A JP7339853A JP33985395A JPH09160630A JP H09160630 A JPH09160630 A JP H09160630A JP 7339853 A JP7339853 A JP 7339853A JP 33985395 A JP33985395 A JP 33985395A JP H09160630 A JPH09160630 A JP H09160630A
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JP
Japan
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signal
controller
motion controller
motion
circuit
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Withdrawn
Application number
JP7339853A
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English (en)
Inventor
Takeshi Koike
毅 小池
Kohei Arimoto
公平 有本
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Publication of JPH09160630A publication Critical patent/JPH09160630A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • Control By Computers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散型モーションコントローラの各モーショ
ンコントローラ側が形成する信号を使用して、複数のモ
ーションコントローラの同期運転を可能とする分散型モ
ーションコントローラを提供する。 【解決手段】 分散した複数のモーションコントローラ
Biと、これら複数のモーションコントローラを制御す
る上位コントローラAとを備えた分散型モーションコン
トローラにおいて、上位コントローラは一定間隔の信号
を基に送信信号をモーションコントローラに送信し、モ
ーションコントローラは、上位コントローラからの送信
信号に応じてモーションコントローラ自身が発生するタ
イマ信号の発生タイミングを変更し、これによって、タ
イマ信号を上位コントローラからの送信信号に同期させ
てタイムベース信号を形成する。このタイムベース信号
を同期運転の基準とすることによって、各モーションコ
ントローラ側が形成する信号を使用した同期運転を可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーションコント
ローラに関し、特に分散した状態で同期運転を可能とす
るモーションコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】分散されて配置された複数種や複数台の
工作機械やロボット等を複数のモーションコントローラ
で制御するとき、これらの複数のモーションコントロー
ラを1つの上位のコントローラによって同期運転させる
場合がある。
【0003】図8は、このような分散した複数のモーシ
ョンコントローラとこれらモーションコントローラを制
御する上位のコントローラを含むシステムの概略ブロッ
ク図である。図8に示すシステムにおいて、任意のn個
の複数のモーションコントローラB1〜Bnはそれぞれ
に接続された工作機械やロボット等の制御を行う制御装
置であり、各制御装置は上位コントローラAによって制
御される。従来、このようなシステムにおいて、上位コ
ントローラAは内部で一定時間間隔で形成する信号を基
にして信号ST0を発生し、この信号ST0を以下の各
モーションコントローラB1〜Bnに送信する。各モー
ションコントローラB1〜Bnは送信された信号ST0
を基にしてそれぞれ信号S1〜Snを形成し、この信号
S1〜Snを基本信号として用いて制御動作を行う。
【0004】このようなシステムにおいて、上位コント
ローラAの信号ST0を基にして各モーションコントロ
ーラB1〜Bnを同期運転させるには、各モーションコ
ントローラB1〜Bnの基本信号となる信号S1〜Sn
をタイムベース信号として使用し、各モーションコント
ローラB1〜Bnの同期をとる必要がある。しかしなが
ら、この各モーションコントローラB1〜Bnの信号S
1〜Snは、信号の発生間隔が一定でなく、また、欠損
してしまう場合もあるため、従来この信号S1〜Snを
用いてモーションコントローラB1〜Bnを同期運転す
ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すような分散
型モーションコントローラを用いたシステムにおいて、
上位コントローラAは発信器OSC0,信号発生器C,
レジスタREG0,調停回路ABT0,パラレル−シリ
アル変換回路SP0,およびCPUを備えている。CP
Uは各モーションコントローラBi(i=1〜n)に送
信するデータをレジスタREG0に書込み、パラレル−
シリアル変換回路SP0はこのレジスタREG0のデー
タをシリアル信号に変換して信号ST0として出力す
る。このパラレル−シリアル変換回路SP0は信号S0
によって起動され、信号S0は発信器OSC0の信号に
基づいて信号発生器Cによって生成される。なお、調停
回路ABT0は、CPUとパラレル−シリアル変換回路
SP0が同時にレジスタREG0にアクセスしたときに
調停を行う回路であり、CPU側を優先させる制御を行
う。
【0006】図8において、各モーションコントローラ
Biは受信回路Eiと送信回路Diを備え、モーション
コントローラAおよびモーションコントローラBiはカ
スケードに接続されており、これによって、上位コント
ローラAから出力される信号ST0は受信回路Eiへの
入力信号SRiおよび送信回路Diからの出力信号ST
iと等しい信号となる。
【0007】図9および図10は、分散型モーションコ
ントローラにおける各部の信号波形図である。図9,1
0において、信号発生器Cは一定周期T0で信号S0を
出力し、信号ST0はこの信号S0により送信が起動さ
れる。信号ST0はモーションコントローラB1に対す
るヘッダとデータ、モーションコントローラB2に対す
るヘッダとデータ、・・・、モーションコントローラB
nに対するヘッダとデータの順に送信が行われる。ここ
で、各ヘッダは信号ST0を受け取ったモーションコン
トローラBiがデータの認識を行うために用意される。
ここで、説明を簡便とするためにヘッダとデータの合計
の長さは各モーションコントローラBiで一定値とす
る。なお、前記合計長が一定でない場合には、CPUと
パラレル−シリアル変換回路SP0が同時にレジスタR
EG0にアクセスしたときに調停回路ABT0による調
停処理が行われた時と同様である。なお、合計長が一定
でない場合には、必ず調停処理が行われるわけではな
い。
【0008】図9はCPUとパラレル−シリアル変換回
路SP0が同時にレジスタREG0にアクセスしない場
合の信号波形図である。CPUとパラレル−シリアル変
換回路SP0が同時にレジスタREG0にアクセスしな
い場合には、信号S0によってパラレル−シリアル変換
が起動される毎に、各モーションコントローラBiに対
してヘッダとデータの送信が終了すると信号Siが立ち
上がり、信号S0から各信号Siまでの遅れ時間Tdi
は一定時間となり変動が生じることはない。なお、ここ
のシステムでは、通信アラームが起きたときに信号信号
Siが立ち上がることがないようなデータ送信とする。
【0009】これに対して、図10はCPUとパラレル
−シリアル変換回路SP0のレジスタREG0へのアク
セスが同時に起きる場合の信号波形図である。CPUと
パラレル−シリアル変換回路SP0のレジスタREG0
へのアクセスが同時に起きると、パラレル−シリアル変
換回路SP0は調停回路ABT0の調停処理によってC
PUの処理が終了する時刻TBまで待たされる。この処
理により、信号Siの間隔には信号S0の間隔T0より
長い期間と短い期間が生じることになる。また、通信エ
ラーが生じるとヘッダとデータの受信が正常に終了しな
いため、その部分については信号Siは立ち上がらず、
信号Siの欠損が生じることになる。
【0010】各モーションコントローラBiに形成され
る信号Siの発生間隔はモーションコントローラA側の
信号S0の信号間隔T0と一致するとは限らず、場合に
よって信号Siそのものが欠損するため、この信号Si
を使用して複数のモーションコントローラBiの同期運
転を行うことはできない。例えば、信号Siを各モーシ
ョンコントローラが制御するモータの回転制御を行うタ
イムベース信号、例えば位置ループの起動信号として使
用すると、信号Siは上位コントローラからの信号S0
からの遅れがそれぞれ変動して周期がばらつくことにな
る。このように周期が一定でない信号をモータの回転制
御のようなリアルタイム処理に使用することは困難であ
る。また、欠損がある信号についても、モータの回転制
御のようなリアルタイム処理に使用することは困難であ
る。
【0011】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決して、分散型モーションコントローラの各モーショ
ンコントローラ側が形成する信号を使用して、複数のモ
ーションコントローラの同期運転を可能とする分散型モ
ーションコントローラを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、分散した複数
のモーションコントローラと、これら複数のモーション
コントローラを制御する上位コントローラとを備えた分
散型モーションコントローラにおいて、上位コントロー
ラは一定間隔の信号を基に形成した送信信号をモーショ
ンコントローラに送信し、複数のモーションコントロー
ラは、上位コントローラからの送信信号に応じてモーシ
ョンコントローラ自身が発生するタイマ信号の発生タイ
ミングを変更し、このタイマ信号を上位コントローラか
らの送信信号に同期させてタイムベース信号を形成し、
このタイムベース信号を同期運転の基準とすることによ
って、各モーションコントローラ側が形成する信号を使
用した同期運転を可能とするものである。
【0013】モーションコントローラは工作機械やロボ
ット等の制御を行う制御装置であり、本発明は上位のコ
ントローラが分散配置された複数のモーションコントロ
ーラを制御し、上位コントローラから一定周期の信号S
0により起動される信号が複数のモーションコントロー
ラに送信され、各モーションコントローラでは上位コン
トローラから送信される信号に対して遅れを有し、該信
号の遅れの幅は最大で上位コントローラの信号の半周期
であるようなシステムにおいて、各モーションコントロ
ーラはそれぞれのモーションコントローラの内部で形成
する信号を用いて同期運転を行うものである。この同期
運転は、上位コントローラからの送信信号の周期のもと
になる信号S0と各モーションコントローラ内で形成す
る信号の周期とを一致させることによって同一周期で運
転を行うものであり、各信号の位相は必ずしも一致して
いるものではない。
【0014】さらに、複数のモーションコントローラは
それぞれ判定回路とタイマ回路とを備え、判定回路は上
位コントローラからの送信信号とタイマ回路からのタイ
マ信号との発生時刻を比較し、その比較結果に基づいた
指令信号をタイマ回路に出力し、タイマ回路は指令信号
に基づいてタイマ信号の発生タイミングを変更する。こ
れによって、各モーションコントローラが形成する信号
の周期は、上位コントローラからの送信信号の周期に一
致するようになる。
【0015】また、指令信号に基づいてタイマ信号の発
生タイミングを変更するために、タイマ回路のカウント
の初期値を指令信号に基づいて変更し、所定数のカウン
ト値を計数した時にタイマ信号を出力するよう構成す
る。したがって、初期値に応じてタイマ信号を出力する
タイミングを変更することができる。例えば、上位コン
トローラからの送信信号がタイマ回路からのタイマ信号
より早い場合には大きな初期値とし、上位コントローラ
からの送信信号がタイマ回路からのタイマ信号より遅い
場合には小さな初期値とすることによって、各モーショ
ンコントローラが形成する信号の発生時期を調整して上
位コントローラの送信信号の周期に一致させ、各モーシ
ョンコントローラの信号の周期を同期させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の分散型モ
ーションコントローラを説明するためのブロック図であ
り、図2は分散型モーションコントローラの各部の信号
波形図である。図1は、分散されて配置された複数種や
複数台の工作機械やロボット等を複数のモーションコン
トローラで制御するとき、これらの複数のモーションコ
ントローラを1つの上位のコントローラによって同期運
転させる場合において、分散した複数のモーションコン
トローラB1〜Bn(以下、モーションコントローラを
代表して表す場合にはモーションコントローラBi(i
は1〜n)とする)と、これらモーションコントローラ
Biを制御する上位のコントローラAを含むシステムの
概要を示している。
【0017】図1に示すシステムにおいて、任意のn個
の複数のモーションコントローラB1〜Bnはそれぞれ
に接続された工作機械やロボット等を駆動するモータM
11〜M1m,M21〜M2m,・・・,Mn1〜Mn
m(以下、モータMijで表す)の回転制御等を行う制
御装置であり、各モーションコントローラBiは上位コ
ントローラAによって制御される。
【0018】上位コントローラAは発信器OSC0,信
号発生器C,送信回路D0,受信回路E0を備え、信号
発生器Cは発信器OSC0からの出力SOSC0を基に
して周期T0のパルス波S0を発生する。送信回路D0
は通信回路Gに送信データST0を送り出して、モーシ
ョンコントローラBiによるモータMijの回転制御を
行う。この送信回路D0の通信はパルス波S0によって
周期T0で起動される。また、受信回路E0は通信回路
Gから受信データSR0を受け取って、モーションコン
トローラBiの状態の把握を行う。
【0019】上位コントローラAから通信回路Gに送り
出される送信データST0は、例えば前記図9に示され
るように、モーションコントローラB1に対するヘッダ
とデータを含むデータ信号SR1,モーションコントロ
ーラB2に対するヘッダとデータを含むデータ信号SR
2、・・・、モーションコントローラBnに対するヘッ
ダとデータを含むデータ信号SRnを順に並べた構成で
あり、モーションコントローラBiに対してデータ信号
SRiが送信される。このとき、データ信号SRiは各
モーションコントローラBiに対して順に送信されるた
め、各モーションコントローラBiがデータ信号SRi
を受け取るタイミングは信号S0からの遅れTdiが生
じることになる。なお、各ヘッダは信号SRiを受け取
ったモーションコントローラBiがデータの認識を行う
ために用意される。
【0020】また、各モーションコントローラBiは送
信回路Di,受信回路Ei,発信器OSCi,タイマT
Mi,判定回路Fiを備え、受信回路Eiは通信回路G
を介して上位コントローラAからデータ信号SRiを受
取とり、送信回路Diは通信回路Gを介して上位コント
ローラAにデータ信号STiを送信する。このデータ信
号STiは、通信回路Gから受信データSR0として上
位コントローラAに入力される。
【0021】受信回路Eiは、通信回路Gからデータ信
号SRiを受け取るとパルス波Siを発生する。このパ
ルス波Siは、図2(a)に示すように一定周期T0の
パルス波S0に対して遅れTdiを持つパルス波であ
る。上記したシステムにおいて、このパルス波Siの遅
れTdiは一定でなく、図3に示すような変動幅内で変
動する。ここで、遅れTdiの変動中心をTdi0とす
ると、本発明の分散型モーションコントローラが想定す
るパルス波Siの遅れTdiは、以下の式(1)で表さ
れる変動内にあるものとする。なお、この変動中には図
2(a)のパルス波S1に示すように欠損する場合も含
むものとする。
【0022】 Tdi0−ηT0<Tdi<Tdi0+ηT0 …(1) なお、ηはSiの連続欠損数とT0とTiのずれから計
算される係数で最大0.25である。したがって、本発
明の分散型モーションコントローラは、以下の条件を含
むシステムに対して適用するものとする。
【0023】条件1:上位コントローラ側において、送
信データを送り出す送信回路は周期T0のパルス波によ
って起動される。
【0024】条件2:各モーションコントローラにおい
て、上位コントローラ側からの送信データに基づいて生
成される信号は、上位コントローラ側の周期T0のパル
ス波から欠損を含む遅れTdiを持つパルス波であり、
この遅れTdiは式(1)を満足する範囲内にある。
【0025】この遅れTdiが変動するパルス波Siに
対して、本発明の受信回路Ei中の発信器OSCi,タ
イマTMi,および判定回路Fiの回路構成によって、
パルス波Siと同期し周期T0を持つ信号を形成し、こ
の信号をタイムベース信号とする。各モーションコント
ローラBiで形成するタイムベース信号は、各モーショ
ンコントローラBi間で位相は異なるもの同一の周期T
0であるため、このタイムベース信号を例えば位置ルー
プの起動信号に使用して分散したモーションコントロー
ラBiの同期運転を行うことが可能となる。
【0026】前記信号形成のための回路構成は、発信器
OSC1からの信号SOSC1と判定回路Fiからの指
令信号SCMiをタイマTMiは入力し、タイマTMi
からの内部タイマ出力STMiと受信回路Eiからのパ
ルス波Siを判定回路Fiに入力することより形成す
る。この回路構成において、タイマTMiは、発信器O
SC1からの信号SOSC1を計数して所定数を計数し
た時点で内部タイマ出力STMiを出力する。各モーシ
ョンコントローラBiは、この内部タイマ出力STMi
を周期T0のパルス波Siに同期したタイムベース信号
とするものであり、判定回路Fiにおいて内部タイマ出
力STMiとパルス波Siとの発生時刻の比較を行っ
て、比較結果に基づく指令信号SCMiによってタイマ
TMiにおける内部タイマ出力STMiの発生タイミン
グを調節する。
【0027】図2を用いて、各モーションコントローラ
Biにおけるパルス波Siと内部タイマ出力STMiの
関係について説明する。前記したように、各モーション
コントローラBiにおいて、受信回路Eiは通信回路G
からデータ信号SRiを受け取ると、図2(a)に示す
ように遅れTdiを含んで変動するパルス波Siを出力
する。このパルス波Siは、ときには欠損する場合もあ
る。タイマTMiは、当初は図2(b)に示すような周
期が一致しない内部タイマ出力STMiを出力するが、
判定回路Fiからの指令信号SCMiによって内部タイ
マ出力STMiを出力するタイミングを調節して徐々に
パルス波Siの周期T0に近づけ、図2(c)に示すよ
うに同一周期の内部タイマ出力STMiを出力する。
【0028】以下に、内部タイマ出力STMiを調節す
るための判定回路FiおよびタイマTMiの構成と動作
について、図4の構成図,図5〜図7の信号波形図を用
いて説明する。
【0029】図4の判定回路およびタイマの構成図は、
図1の各モーションコントローラBi中の判定回路およ
びタイマのより詳細な構成を示している。図4におい
て、判定回路Fiはパルス波Si,内部タイマ出力ST
Mi,ENABLE信号,RESET信号をそれぞれ入
力する入力端子を備え、指令信号SCMi(指令信号S
IG1と指令信号SIG2)を出力する出力端子を備え
ている。また、タイマTMiは、発信器OSCiからの
SOSCiを計数するカウンタCTiと該カウンタCT
iの計数値に対応して内部タイマ出力STMi,ENA
BLE信号,RESET信号を出力するデコーダDCD
iとを備え、カウンタCTiは判定回路Fiからの指令
信号SCMiに応じて初期値を変更する。
【0030】判定回路Fiは、ENABLE信号が
「1」のときに判定を実行し、「0」のときには判定を
行わない。そして、判定回路Fiは、ENABLE信号
が「1」である区間においてパルス波Siと内部タイマ
出力STMiとの前後関係を判定し、パルス波Siが内
部タイマ出力STMiより早い場合には指令信号SIG
1を「1」とし、内部タイマ出力STMiがパルス波S
iより早い場合には指令信号SIG2を「1」とする。
また、パルス波Siと内部タイマ出力STMiが同時刻
に入力した場合には両者を「0」とする。なお、指令信
号SIG1,SIG2はRESET信号によってクリア
される。
【0031】また、カウンタCTiは発信器OSCiか
らのSOSCiを計数してカウントアップしていき、あ
らかじめ設定した計数値CTi0を計数した時点でEN
ABLE信号を「1」として判定回路Fiの判定を開始
し、さらにあらかじめ設定した計数値CTi2を計数し
た時点で内部タイマ出力STMiを出力し、設定された
最大計数値CTimを計数した時点でENABLE信号
を「0」として判定回路Fiの判定を終了するとともに
初期値に戻る周期動作を行う。この内部タイマ出力ST
Mi,ENABLE信号,RESET信号の出力は、デ
コーダDCDiによるデコードによって行われる。
【0032】このカウンタCTiの初期値は指令信号S
CMiによって変更され、指令信号SIG1およびSI
G2が「0」の場合には初期値を「1」とし、指令信号
SIG1が「1」,SIG2が「0」の場合には初期値
を「2」とし、指令信号SIG1が「0」,SIG2が
「1」の場合には初期値を「0」とする。これによっ
て、パルス波Siが内部タイマ出力STMiより早い場
合には指令信号SIG1を「1」として次のカウント周
期における初期値を「2」とし、内部タイマ出力STM
iの発生タイミングを早めることによってパルス波Si
に近づけ、逆に、内部タイマ出力STMiがパルス波S
iより早い場合には指令信号SIG1を「2」として次
のカウント周期における初期値を「0」とし、内部タイ
マ出力STMiの発生タイミングを遅くすることによっ
てパルス波Siに近づける。この処理により、タイマT
Miが発生する内部タイマ出力STMiをパルス波Si
に同期した信号を生成する。上記処理は、パルス波S0
の周期T0を基本として行われるため、生成される内部
タイマ出力STMiの周期はT0となる。
【0033】なお、デコーダDCDiによるデコード処
理において、パルス波Siと内部タイマ出力STMiの
前後関係の判定は、内部タイマ出力STMiが出力され
る時刻の前後Tdct/2で行うように、計数値CTi
0および計数値CTimを設定する。ここで、Tdct
は検出区間である。これらの設定は、例えば、カウンタ
CTiの最大計数値(なお、設定上の最大値であって必
ずしもカウンタの計数能力の最大ではない)をCTim
とし、前後関係を判定する時間間隔から検出区間Tdc
tを設定し、発信器OSCiの信号周期からTdctお
よびTdct/2に対応する数値を求め、CTimから
この数値を減ずることによって、計数値CTi0および
計数値CTi1を求めることもできる。
【0034】次に、図5〜図7を用いて動作を説明す
る。はじめに、図5を用いてパルス波Siが内部タイマ
出力STMiより早い場合の処理について説明する。カ
ウンタCTiは、はじめに初期値「1」から信号SOS
Ciの計数を開始する。カウンタCTiが計数値CTi
0を計数すると、デコーダDCDiはENABLE信号
を出力して判定回路Fiにおける判定処理を開始する。
図5の場合は、この判定処理中において、パルス波Si
が内部タイマ出力STMiより早く発生する場合であ
る。パルス波Siが発生すると、判定回路Fiは指令信
号SIG1を「1」とし、次の周期におけるカウンタC
Tiの初期値を「2」から始めるよう指令する。
【0035】その後、計数が進んでカウンタCTiが計
数値CTi1を計数すると、デコーダDCDiは内部タ
イマ出力STMiを出力する(図5中のk)。さらに計
数が進んでカウンタCTiが計数値CTimを計数する
と、デコーダDCDiはRESET信号を出力して、判
定回路FiのENABLE信号と指令信号SCMi(こ
の場合には指令信号SIG1)をクリアする。
【0036】このとき、カウンタCTiは、指令信号S
IG1で指令された初期値「2」となる。したがって、
カウンタCTiは次の周期では初期値「2」から計数を
開始することになり、カウンタCTiは前回の周期より
も計数「1」分だけ早く計数値CTi1を計数して、内
部タイマ出力STMiを早めに出力することになる。こ
のときの内部タイマ出力STMiは図5中のk+1で示
される。図5中のカウンタCTiにおいて、一点鎖線で
示す部分は、対応する周期中で初期値を「1」から開始
した場合を示しており、内部タイマ出力STMi(k+
1で表示される)は、初期値を「2」とすることによっ
て矢印で示されるようにパルス波Siに近づいて生成さ
れる。つまり、k+1番目の内部タイマ出力STMi
は、パルス波Siが初期値「1」から計数を開始した場
合より信号SOSCiの1クロック分だけ短くなり、パ
ルス波Siと内部タイマ出力STMiのずれが補正され
ることになる。補正後もパルス波Siが内部タイマ出力
STMiより早い場合には、この動作を繰り返す。この
動作はパルス波Siと内部タイマ出力STMiが同時刻
に発生するまで行われ、この処理を繰り返すことによっ
て、生成される内部タイマ出力STMiとパルス波Si
との同期が行われる。
【0037】次に、図6を用いて内部タイマ出力STM
iがパルス波Siより早い場合の処理について説明す
る。カウンタCTiは、前記図5の場合と同様に初期値
「1」から信号SOSCiの計数を開始するものとす
る。カウンタCTiが計数値CTi0を計数すると、前
記の場合と同様に、デコーダDCDiはENABLE信
号を出力して判定回路Fiにおける判定処理を開始す
る。図6の場合は、この判定処理中において、パルス波
Siは遅れTdiの変動によって内部タイマ出力STM
iより後に発生する場合である。パルス波Siが発生す
る前に、カウンタCTiが計数値CTi1を計数する
と、デコーダDCDiは内部タイマ出力STMiを出力
する(図6中のk)。その後、パルス波Siが発生する
と判定回路Fiは指令信号SIG2を「1」とし、次の
周期におけるカウンタCTiの初期値を「0」から始め
るよう指令する。
【0038】さらに計数が進んでカウンタCTiが計数
値CTimを計数すると、デコーダDCDiはRESE
T信号を出力して、判定回路FiのENABLE信号と
指令信号SCMi(この場合には指令信号SIG2)を
クリアする。
【0039】このとき、カウンタCTiは、指令信号S
IG2で指令された初期値「0」となる。したがって、
カウンタCTiは次の周期では初期値「0」から計数を
開始することになり、カウンタCTiは前回の周期より
も計数「1」分だけ遅く計数値CTi1を計数して、内
部タイマ出力STMiを遅らせて出力することになる。
このときの内部タイマ出力STMiは図6中のk+1で
示される。図6中のカウンタCTiにおいて、一点鎖線
で示す部分は、対応する周期中で初期値を「1」から開
始した場合を示しており、内部タイマ出力STMi(k
+1で表示される)は、初期値を「0」とすることによ
って矢印で示されるようにパルス波Siに近づいて生成
される。つまり、k+1番目の内部タイマ出力STMi
は、パルス波Siが初期値「1」から計数を開始した場
合より信号SOSCiの1クロック分だけ長くなり、パ
ルス波Siと内部タイマ出力STMiのずれが補正され
ることになる。補正後もパルス波Siが内部タイマ出力
STMiより遅い場合には、この動作を繰り返す。この
動作はパルス波Siと内部タイマ出力STMiが同時刻
に発生するまで行われ、この処理を繰り返すことによっ
て、生成される内部タイマ出力STMiとパルス波Si
との同期が行われる。
【0040】次に、図7を用いてパルス波Siが検出区
間Tdct内に入らない場合、パルス波Siが欠損した
場合、または、パルス波Siと内部タイマ出力STMi
が同時刻に発生した場合について説明する。カウンタC
Tiは、前記図5,6の場合と同様に初期値「1」から
信号SOSCiの計数を開始するものとする。カウンタ
CTiが計数値CTi0を計数すると、前記の場合と同
様に、デコーダDCDiはENABLE信号を出力して
判定回路Fiにおける判定処理を開始する。図7の場合
は、この判定処理中において、パルス波Siが検出区間
Tdct外での発生や欠損によって存在しない場合、あ
るいは、パルス波Siと内部タイマ出力STMiが同時
刻に発生した場合である。デコーダDCDiは、カウン
タCTiが計数値CTi1を計数すると内部タイマ出力
STMiを出力し、その後、計数値CTimの計数によ
ってRESET信号を出力し、判定回路FiのENAB
LE信号と指令信号SCMi(この場合には指令信号S
IG1,2)をクリアする。この時点までにパルス波S
iの検出を行わないため、判定回路Fiは指令信号SI
G1,およびSIG2を共に「1」とし、次の周期にお
いてもカウンタCTiの初期値を「1」から始めるよう
指令する。
【0041】これによって、内部タイマ出力STMiの
周期は変化しない。この動作は、前記図5,6で示した
ように検出区間内にパルス波Siが発生するまで繰り返
され、検出区間内にパルス波Siが発生した場合には、
内部タイマ出力STMiとの前後関係に応じて前記した
ようにして、パルス波Siと内部タイマ出力STMiの
ずれの補正が行われる。
【0042】前記図5〜図7で示した動作を繰り返すこ
とによって、パルス波Siに同期化した、周期T0の欠
損のない内部タイマ出力STMiを生成する。この生成
された内部タイマ出力STMiは、各モーションコント
ローラBiにおいて、位相は一致していないものの同一
の周期T0であるため、この信号をモータの回転制御の
タイムベース信号として、例えば位置ループの起動信号
に使用することによって分散したモーションコントロー
ラの同期運転を行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散型モーションコントローラの各モーションコントロ
ーラ側が形成する信号を使用して、複数のモーションコ
ントローラの同期運転を可能とする分散型モーションコ
ントローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散型モーションコントローラを説明
するためのブロック図である。
【図2】分散型モーションコントローラの各部の信号波
形図である。
【図3】モーションコントローラ内のパルス波の遅れの
変動を説明する図である。
【図4】モーションコントローラ内の判定回路およびタ
イマの構成図である。
【図5】パルス波が内部タイマ出力より早い場合の処理
を説明する波形図である。
【図6】パルス波が内部タイマ出力より遅い場合の処理
を説明する波形図である。
【図7】パルス波が検出区間内にない場合の処理を説明
する波形図である。
【図8】分散した複数のモーションコントローラとこれ
らモーションコントローラを制御する上位のコントロー
ラを含むシステムの概略ブロック図である。
【図9】分散型モーションコントローラにおける各部の
信号波形図である。
【図10】分散型モーションコントローラにおける各部
の信号波形図である。
【符号の説明】
A 上位コントローラ Bi モーションコントローラ OSCi 発信器 C 信号発生器 CTi カウンタ DCDi デコーダ Di 送信回路 Ei 受信回路 Fi 判定回路 G 通信回路 Mij モータ SCMi,SIG1,SIG2 指令信号 Si パルス波 SOSCi 信号 SRi,STi データ信号 SR0 受信データ ST0 送信データ STMi 内部タイマ出力 TMi タイマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散した複数のモーションコントローラ
    と、前記モーションコントローラを制御する上位コント
    ローラとを備えた分散型モーションコントローラにおい
    て、前記上位コントローラは一定間隔の信号を基に形成
    した送信信号をモーションコントローラに送信し、前記
    モーションコントローラは、上位コントローラからの送
    信信号に応じてモーションコントローラ自身が発生する
    タイマ信号の発生タイミングを変更し、該タイマ信号を
    上位コントローラからの送信信号に同期させタイムベー
    ス信号を形成することを特徴とする分散型モーションコ
    ントローラ。
  2. 【請求項2】 前記モーションコントローラは判定回路
    とタイマ回路とを備え、判定回路は上位コントローラか
    らの送信信号とタイマ回路からのタイマ信号との発生時
    刻を比較し、比較結果に基づいて指令信号をタイマ回路
    に出力し、タイマ回路は前記指令信号に基づいてタイマ
    信号の発生タイミングを変更することを特徴とする請求
    項1記載の分散型モーションコントローラ。
  3. 【請求項3】 前記タイマ回路は指令信号に基づいて初
    期値を変更し、所定数の計数時にタイマ信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の分散型モーションコン
    トローラ。
  4. 【請求項4】 前記タイマ回路は、上位コントローラか
    らの送信信号がタイマ回路からのタイマ信号より早い場
    合には大きな初期値とし、上位コントローラからの送信
    信号がタイマ回路からのタイマ信号より遅い場合には小
    さな初期値とすることを特徴とする請求項3記載の分散
    型モーションコントローラ。
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