JPH09160572A - 情報出力装置 - Google Patents

情報出力装置

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JPH09160572A
JPH09160572A JP31674095A JP31674095A JPH09160572A JP H09160572 A JPH09160572 A JP H09160572A JP 31674095 A JP31674095 A JP 31674095A JP 31674095 A JP31674095 A JP 31674095A JP H09160572 A JPH09160572 A JP H09160572A
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Japan
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video
audio
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Application number
JP31674095A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nunotani
誠 布谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
Original Assignee
EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
Application filed by EKUSHINGU KK, Brother Industries Ltd, Xing Inc filed Critical EKUSHINGU KK
Priority to JP31674095A priority Critical patent/JPH09160572A/ja
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライベート情報を含む外部出力用情報につ
いての好適な外部出力処理を行なう情報出力装置を提供
する。 【解決手段】 利用者が、入力装置63を操作して所望
の情報の供給を要求すると、中央制御装置61は、その
情報の送出要求をモデム62を通し、伝送路90を介し
て情報供給装置に送信する。そして、その情報供給装置
から送信されてきたトランスポートストリーム(TS)
をチューナ64が受信する。そして、取得したTSパケ
ットがオーディオPESパケットであれば、オーディオ
バッファ66に、プライベートPESパケットであれば
プライベートバッファ81に振り分け、ビデオPESパ
ケットであればビデオバッファ73に振り分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ情報あ
るいはビデオ情報の少なくともいずれか一方とプライベ
ート情報とを含む外部出力用情報を情報供給装置から供
給してもらい、その外部出力用情報に基づく所定の外部
出力処理をさせる情報出力装置に関し、特に外部出力用
情報には情報圧縮が施されている場合の情報出力に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本願
出願人は、特願平7−214717号において、オーデ
ィオ情報あるいはビデオ情報の少なくともいずれか一方
とテロップ情報とを含む外部出力用情報を情報圧縮を施
した状態で情報供給装置から供給された場合に、情報出
力装置側において両情報の同期のとれた所定の外部出力
処理を実現可能とする技術を提案した。これは、例えば
カラオケ装置等への適用を念頭におき、オーディオ情報
とテロップ情報あるいはビデオ情報とテロップ情報との
同期をとることを目的としたものである。
【0003】ところで、情報圧縮用符号化規格の一つで
あるMPEG(Moving PictureImage Coding Expe
rts Groupe)を例にとって考えてみると、プライベー
ト情報としては2種類あり、オーディオ情報やビデオ情
報と同じように時刻管理情報をヘッダ部分に含む形式で
パケット化されたもの(以下、プライベートパケット
と呼ぶ。)とそのような時刻管理情報を含まない形式で
パケット化されたもの(以下、プライベートパケット
と呼ぶ。)とがある。
【0004】カラオケで歌詞テロップを表示させる場合
には、カラオケ伴奏となるオーディオ情報と同期させて
表示させる必要があるため、上記プライベートパケッ
トの方を用いることとなる。しかしながら、オーディオ
情報やビデオ情報と同期させなくてもよいテロップもあ
る。例えば、旅行案内用の情報やショッピング情報を出
力させる場合等が考えられる。旅行案内であれば、音声
や映像が出力されている期間中の適当なタイミングにお
いて、その旅行に関する詳しい案内情報、例えば日程や
宿泊場所、あるいはオプションの散策ルートや観光スポ
ット、さらにはその土地での名産品等の情報をテロップ
として表示させる。またショッピングであれば、対象商
品を説明するための音声や映像が出力されている期間中
の適当なタイミングにおいて、その商品に関する詳しい
情報、例えば商品名や機能説明はもちろん値段や支払方
法等の情報をテロップとして表示させる。
【0005】このような情報は、上述のカラオケでの歌
詞テロップのように、特にオーディオ情報やビデオ情報
と同期させて表示しないと意味がなくなるものでなく、
音声や映像が出力されている期間中の例えば最初の方と
か中頃とか最後の方といった厳密でないおおまかなタイ
ミングで表示されれば、所期の目的を達成するものであ
る。そのため、これらについては、上述したプライベー
トパケットのような時刻管理情報を含まない形式でパ
ケット化されたもので十分である。
【0006】そして、このようなプライベート形式の
テロップであっても、例えば日本語と英語というように
複数の言語について個別に記憶しておき、リクエストに
応じて送信時に合成するようにすることが好ましい。つ
まり、音楽あるいは映像情報とテロップとを予めセット
で記憶させておくと、音楽あるいは映像情報は共通であ
りながらそれぞれの言語によって違う情報として記憶さ
せておく必要があり、情報供給装置側における記憶総量
の増加につながってしまうからである。
【0007】なお、これらは上記旅行案内やショピング
に限定されることなく、近年のマルチメディア技術の発
展に伴い、適用可能な範囲はますます拡大していくと思
われる。そこで、本発明は上述したプライベートパケ
ット形式でのプライベート情報を含む外部出力用情報に
ついての好適な外部出力処理を行なう情報出力装置につ
いて提案する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、オ
ーディオ情報あるいはビデオ情報の少なくともいずれか
一方とプライベート情報とを含む外部出力用情報を情報
供給装置から伝送路を介して供給してもらい、その外部
出力用情報に基づいて所定の外部出力処理を実行する情
報出力装置であって、前記情報供給装置からは、所定の
情報圧縮用符号化規格に基づき、所定のアクセス・ユニ
ット毎にいつ再生するかを示す時刻管理情報をヘッダ部
分に含む形式でパケット化した状態のオーディオ情報あ
るいはビデオ情報の少なくとも一方と、前記所定の情報
圧縮用符号化規格に基づいてパケット化した状態のプラ
イベート情報とを時系列に多重化して生成されたトラン
スポートストリームを送信される情報出力装置におい
て、前記情報供給装置から供給されたトランスポートス
トリームを、オーディオ側あるいはビデオ側の少なくと
も一方とプライベート側のパケットに分離する分離手段
と、該分離手段によって分離されたオーディオ側あるい
はビデオ側の少なくとも一方のパケットより前記時刻管
理情報を読み出し、再生すべき所定の時刻になった場合
に、該当するパケットのオーディオ情報あるいはビデオ
情報の少なくとも一方を再生して、演奏音あるいは映像
として出力する基本情報再生出力手段と、前記分離手段
によって分離されたプライベート側のパケットを逐次再
生し、プライベート情報として出力するプライベート出
力手段とを備えることを特徴とする情報出力装置であ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の情報出力装置において、前記プライベート出力
手段は、再生したプライベート情報をシリアルデータと
して変換するシリアル変換手段を有しており、該シリア
ル変換手段からのシリアルデータを外部のパーソナルコ
ンピュータに記憶させることができるようにされている
ことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の情報出力装置において、前記情報供給装置から
伝送路を介して供給してもらう外部出力用情報の内のプ
ライベート情報としては、前記オーディオ情報あるいは
ビデオ情報の少なくとも一方と同期させて出力させる第
1のプライベート情報又は非同期で出力させる第2のプ
ライベート情報の2種類の内のいずれかが、それらを識
別するための種類識別情報を含んだ状態で設定されてお
り、前記プライベート出力手段は、前記分離手段によっ
て分離されたプライベート側のパケットの持つ種類識別
情報に基づいてプライベート情報の種類を判別し、前記
第1のプライベート情報である場合には、分離されたプ
ライベート側のパケットを対応するオーディオ情報ある
いはビデオ情報の少なくとも一方が前記基本情報再生出
力手段によって再生されるタイミングを基準に再生し、
前記第2のプライベートである場合には、分離されたプ
ライベート側のパケットを逐次再生し、プライベート情
報として出力するよう構成されていることを特徴とす
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の情報出力装置において、前記第1のプライベート情報
には、表示したテロップの色替えのための相対的位置情
報及びそれに対応する相対的時刻情報も設定されてお
り、前記プライベート出力手段は、前記オーディオ情報
あるいはビデオ情報の少なくとも一方が再生されるタイ
ミングを基準として再生したテロップを表示された後、
前記色替えのための相対的位置情報及びそれに対応する
相対的時刻情報色替え情報に基づき、表示されているテ
ロップを順次色替えを実行する色替え制御機能も備えて
いることを特徴とする。
【0012】本発明の情報出力装置は、オーディオ情報
あるいはビデオ情報の少なくともいずれか一方とプライ
ベート情報とを含む外部出力用情報を情報供給装置から
伝送路を介して供給してもらい、その外部出力用情報に
基づいて所定の外部出力処理を実行する。オーディオ情
報あるいはビデオ情報は、所定の情報圧縮用符号化規格
に基づき、所定のアクセス・ユニット毎にいつ再生する
かを示す時刻管理情報をヘッダ部分に含む形式でパケッ
ト化され、プライベート情報は所定の情報圧縮用符号化
規格に基づいてパケット化され、それらが時系列に多重
化されたトランスポートストリーム(以下、TSとも略
記する。)として情報供給装置から供給されるのであ
る。
【0013】そして、情報出力装置では、分離手段が、
情報供給装置から供給されたTSをオーディオ側あるい
はビデオ側とテロップ側のパケットに分離する。そし
て、基本情報再生出力手段が、分離手段によって分離さ
れたオーディオ側あるいはビデオ側のパケットより時刻
管理情報を読み出し、再生すべき所定の時刻になった場
合に、該当するパケットのオーディオ情報あるいはビデ
オ情報を再生して、演奏音あるいは映像として再生出力
する。
【0014】また、プライベート出力手段は、分離手段
によってTSから分離されたプライベート側のパケット
を逐次再生し、プライベート情報として出力する。例え
ば、旅行案内情報を出力する場合に、その旅行に関する
詳しい案内情報、例えば日程や宿泊場所、あるいはオプ
ションの散策ルートや観光スポット、さらにはその土地
での名産品等の情報をプライベート情報として、例えば
テロップ形式で、音声と映像が出力されている期間中の
適当なタイミングにおいて表示させる場合に適用でき
る。別の例としては、旅行案内用の情報やショッピング
情報を出力させる場合等が考えられる。またショッピン
グであれば、対象商品を説明するための音声と映像が出
力されている期間中の適当なタイミングにおいて、その
商品に関する詳しい情報、例えば商品名や機能説明はも
ちろん値段や支払方法等の情報をテロップとして表示さ
せる場合が挙げられる。
【0015】このような情報は、特にオーディオ情報や
ビデオ情報と同期させて表示しないと意味がなくなるも
のでなく、例えば音声と映像が出力されている期間中の
例えば最初の方とか中頃とか最後の方といった厳密でな
いおおまかなタイミングにおいて表示されれば、所期の
目的を達成するものである。そのため、これらについて
は、上述した時刻管理情報を含まない形式でパケット化
されたもので十分である。
【0016】また、請求項2に示すように、再生したプ
ライベート情報をシリアル変換手段によってシリアルデ
ータとして変換し、そのシリアルデータを外部のパーソ
ナルコンピュータに記憶させることができるようにすれ
ば、上述の旅行に関する詳しい案内情報やショッピング
対象商品の説明等の情報を後から参照することができ
る。つまり、音声や映像等は主に人間の聴覚や視覚に訴
えて、例えば心情的に旅行へ行きたくさせたり、商品を
買いたくさせる効果が大きい。それに対して、上記案内
情報は、その情報内容の正確な伝達が主な役割であり、
後でその情報内容だけを知りたいという要求が生じ易い
情報である。そのため、その情報だけを分離して記憶さ
せておくことは利用者の便宜上好ましいと言える。
【0017】また、プライベート情報としては、オーデ
ィオ情報あるいはビデオ情報の少なくとも一方と同期さ
せて出力させる第1のプライベート情報と非同期で出力
させる第2のプライベート情報の2種類がある。その1
種類にしか対応できない装置では汎用性が少なくなるの
で、請求項3に示すようにして両方に対応できるように
することが好ましい。この場合には、各プライベート情
報には、それらを識別するための種類識別情報が含まれ
ており、分離されたプライベート側のパケットの種類識
別情報に基づいてプライベート情報の種類を判断する。
そして、第1のプライベート情報である場合には、分離
されたプライベート側のパケットを基本情報再生出力手
段において対応するオーディオ情報あるいはビデオ情報
の少なくとも一方が再生されるタイミングを基準に再生
して出力し、第2のプライベートである場合には、分離
されたプライベート側のパケットを逐次再生し、プライ
ベート情報として出力する。
【0018】なお、第1のプライベート情報としては、
請求項4に示すように、表示したテロップの色替えのた
めの相対的位置情報及びそれに対応する相対的時刻情報
も設定することが考えられる。その場合、プライベート
出力手段は、オーディオ情報あるいはビデオ情報の少な
くとも一方が再生されるタイミングを基準として再生し
たテロップを表示された後、色替えのための相対的位置
情報及びそれに対応する相対的時刻情報色替え情報に基
づき、表示されているテロップを順次色替えを実行す
る。
【0019】このような色替え制御機能は、例えばカラ
オケ情報の出力装置として用いる場合に有効である。つ
まり、表示させた歌詞テロップをカラオケ曲の演奏に同
期させて色替えしていくことができ、カラオケ利用者が
歌う際に便利である。もちろん、これはカラオケに限定
されることはなく、例えば語学教育用映像を表示する
際、その教育対象の言語による文章をテロップとして画
面に表示し、発音すべきタイミングを知らせるために色
替えをする場合等にも適用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を詳しく説明する。図1は、本実施例の情
報出力装置60の構成を示すブロック図、図2は、この
情報出力装置60を含む情報供給システム10の構成を
示すブロック図である。
【0021】本情報供給システム10は、情報供給装置
20と情報出力装置60とが、同軸ケーブル等で構成さ
れる伝送路90を介して接続されて構成されている。ま
た、情報供給装置20にはエンコード装置50が付属し
ているが、このエンコード装置50は情報供給装置20
に着脱可能である。なお、図2では情報出力装置60を
1台だけ図示してあるが、複数の情報出力装置60が1
台の情報供給装置20に接続されるのが普通である。ま
た、伝送路90は、有線・無線のいかんを問わず、あら
ゆるものが考えられる。
【0022】まず、エンコード装置50について図3を
参照して説明する。エンコード装置50は、情報供給装
置20が情報出力装置60へ供給するための情報を外部
より入力にするために用いるものである。本エンコード
装置50は、ビデオエンコーダ51と、ビデオPESパ
ケッタイザ52と、オーディオエンコーダ53と、オー
ディオPESパケッタイザ54と、編集装置55と、プ
ライベートPESパケッタイザ56と、入出力装置57
とを備えている。
【0023】前記ビデオエンコーダ51は、外部から入
力されたアナログのビデオ信号をエンコードしてデジタ
ルデータ列に変換可能であり、このデジタルデータ列化
されたビデオ信号はビデオPESパケッタイザ52によ
り、この場合はMPEG2規格に従ってPESパケット
化され、ビデオPESパケットとして出力される。この
ビデオPESパケットは、図5(A)に示すように、ヘ
ッダ部と実効データ部とから構成されている。ヘッダ部
は、パケットの開始コード・パケット長・ヘッダ長・再
生時刻管理情報などから構成される。
【0024】同様に、前記オーディオエンコーダ53
は、外部から入力されたアナログのオーディオ信号をエ
ンコードしてデジタルデータ列に変換可能であり、この
デジタルデータ列化されたオーディオ信号はオーディオ
PESパケッタイザ54により、MPEG2規格に従っ
てPESパケット化され、オーディオPESパケットと
して出力される。このオーディオPESパケットのデー
タ構成は、図5(B)に示すように、上記ビデオPES
パケットと実効データ部の内容が違うだけで、基本的な
構成は同様である。なお、パケットを識別するためのP
ID(Packet Identification )はパケット開始コー
ドに含まれている。
【0025】一方、プライベートデータもプライベート
PESパケットとして出力されることになるのである
が、これには2種類のプライベートデータがある。簡単
に言えば上述した再生時刻管理情報を含むプライベート
と再生時刻管理情報を含まないプライベートであ
る。以下、それぞれについて詳しく説明する。
【0026】プライベートは、例えばカラオケ用の歌
詞テロップのように、オーディオ情報(あるいはビデオ
情報)との同期を取る必要があるものであり、次のよう
な編集がなされて作成される。カラオケの場合を例に取
ると、カラオケ曲のオーディオ信号に対応する歌詞テロ
ップのデータが外部のパーソナルコンピュータ(パソコ
ン、図示略)等から編集装置55に入力される。歌詞テ
ロップは、例えば1画面毎に表示を切り替えていくの
で、その単位毎に再生時刻を設定する必要がある。そし
て、これをオーディオ情報の再生時刻管理情報を基にし
て設定するのである。そのために、オーディオPESパ
ケッタイザ54からオーディオPESパケットの再生時
刻管理情報を取得できるようにされている。また、入出
力装置57から所定の指示を入力したり、現在の設定状
況を表示出力させたりして、マニュアルでも編集作業が
できるように構成されている。
【0027】このような編集作業を経て、さらにプライ
ベートPESパケッタイザ56により、MPEG2規格
に従ってPESパケット化され、プライベートPES
パケットとして出力されるのであるが、このプライベー
トPESパケットのデータ構成は図5(C)に示すよ
うになる。ヘッダ部は上記ビデオPESパケットやオー
ディオPESパケットと同様にパケットの開始コード・
パケット長・ヘッダ長・再生時刻管理情報を備えるが、
特有のデータとしてはプライベート番号が設定されてい
る。これは、プライベートかプライベートかを識別
するための情報であり、本発明における「種類識別情
報」に相当する。そして、実効データとしては、テロッ
プスタイルやテロップ文字列、色替情報等が含まれるこ
ととなる。
【0028】テロップスタイルとは、そのテロップ文字
列を表示させる場合の行数や文字サイズ等である。一
方、色替え情報は一旦表示したテロップ文字列を順次色
替えさせていくための情報であり、カラーやテーブルサ
イズに加えて、色替えのための相対的な時刻情報と位置
情報(行と列)とが設定されている。
【0029】一方、プライベートは、オーディオ情報
やビデオ情報との同期を取る必要がないテロップ等であ
る。この例としては、上記課題を解決するため手段の項
でも説明したが、例えば、旅行案内用の情報やショッピ
ング情報を出力させる場合に、音声と映像が出力されて
いる期間中の適当なタイミングにおいて、その旅行に関
する詳しい案内情報やその商品に関する詳しい情報をテ
ロップとして表示させるような場合である。
【0030】これは、上記プライベートの場合とは異
なり、再生時刻を設定する必要がないので、上記旅行案
内のためのテロップのデータを外部のパーソナルコンピ
ュータ(パソコン、図示略)等から編集装置55に入力
するだけでよく、上記プライベートの場合のような特
別な編集作業は必要ない。そして、プライベートPES
パケッタイザ56により、MPEG2規格に従ってPE
Sパケット化され、プライベートPESパケットとし
て出力される。
【0031】このプライベートPESパケットのデー
タ構成は、図5(D)に示すようになる。ヘッダ部は上
記プライベートPESパケットとは異なり、パケット
開始コードとパケット長に加えてプライベート番号が設
定されているだけである。プライベート番号は、上述し
たようにプライベートかプライベートかを区別する
ための情報である。この番号を設定する編集作業につい
ては入出力装置57を介して指示して行なう。なお、実
効データはプライベートデータそのものであるが、これ
には、上記プライベートPESパケットの場合で説明
した色替え情報のように相対的な時刻情報を含むような
情報は設定されておらず、テロップであれば、そのテロ
ップの内容そのものである。
【0032】なお、以下の説明では、プライベートP
ESパケットとプライベートPESパケットとを特に
区別する必要がない場合には、単にプライベートPES
パケットと記載することとする。続いて、情報供給装置
20の構成について説明する。
【0033】上記エンコード装置50が情報供給装置2
0に接続されている時には、図2に示すように、ビデオ
PESパケッタイザ52の出力としてのビデオPESパ
ケットは情報供給装置20の入力インタフェース21に
入力され、オーディオPESパケッタイザ54の出力と
してのオーディオPESパケットは入力インタフェース
22に入力され、プライベートPESパケッタイザ56
の出力としてのプライベートPESパケットは入力イン
タフェース23に入力される構造である。
【0034】入力インタフェース21に入力されたビデ
オPESパケット及び入力インタフェース22に入力さ
れたオーディオPESパケットは、バス24を介して映
像音声記憶装置制御部25に転送され、映像音声記憶装
置制御部25により映像音声記憶装置26a、26bの
所定の領域に書き込まれ記憶される。映像音声記憶装置
26a、26bに記憶されているPESパケット化され
たビデオデータ及びオーディオデータは、映像音声記憶
装置制御部25による読み出しが可能である。
【0035】また、入力インタフェース23から入力さ
れたプライベートPESパケットは、プライベート記憶
装置制御部27に転送され、プライベート記憶装置28
の所定の領域に書き込まれ記憶される。プライベート記
憶装置28に記憶されているPESパケット化されたプ
ライベートデータは、プライベート記憶装置制御部27
による読み出しが可能である。
【0036】前記映像音声記憶装置制御部25は、映像
音声記憶装置26a、26bに記憶されているビデオデ
ータを読み出してビデオ緩衝メモリ31に転送し、オー
ディオデータを読み出してオーディオ緩衝メモリ32に
転送することができる。また、プライベート記憶装置制
御部27は、プライベート記憶装置28に記憶されてい
るプライベートデータを読み出してプライベート緩衝メ
モリ41に転送することができる。
【0037】ビデオ緩衝メモリ31では、映像音声記憶
装置制御部25から送られてくるビデオデータを一旦記
憶して、マルチプレクサ35からの要求に応じて出力す
ることができる。同様に、オーディオ緩衝メモリ32
は、映像音声記憶装置制御部25から送られてくるオー
ディオデータを一旦記憶して、マルチプレクサ35から
の要求に応じて出力することができる。また、プライベ
ート緩衝メモリ41では、プライベート記憶装置制御部
27から送られてくるプライベートデータ列を一旦記憶
して、マルチプレクサ35からの要求に応じて出力する
ことができる。
【0038】マルチプレクサ35は、3つの緩衝メモリ
31,32,41から送られてくるビデオデータのPE
Sパケット列とオーディオデータのPESパケット列と
プライベートデータのPESパケット列とを多重化して
図4に示すような1本のトランスポートストリーム(T
S)とし、出力インタフェース36を通してヘッドエン
ド37に出力することができる。なお、図4において
は、ビデオPES、オーディオPES、プライベートP
ESの各パケットがその順番で1つずつ多重化されてい
るが、パケットの順番や数は不同である。
【0039】また、マルチプレクサ35にて多重化して
TSを生成する場合に、次のような配慮がなされる。つ
まり、プライベートPESパケットをTSに挿入する
場合に、情報出力装置60側にてそのテロップデータを
表示させるタイミングの基準となるべきオーディオPE
Sパケットの直前に配置されるように連結して多重化す
る。このようにすることで、後述する情報出力装置60
でのTSの再生時には、基本となるオーディオデータを
再生する際、そのオーディオデータに対応して表示すべ
きプライベートデータが必ず検知されることになるた
め、テロップ表示がオーディオ再生に間に合わなくなる
ことがないのである。一方、プライベートPESパケ
ットをTSに挿入する場合には、上記プライベートの
場合程の厳格な順番の制限はない。情報出力装置60側
にてオーディオデータやビデオデータを出力するが、そ
の出力期間の前半の方、中頃あるいは後半の方に出力す
るといったおおまかなタイミング制御である。そのた
め、それに対応する適当なオーディオあるいはビデオの
PESパケットの前後に配置されるように連結して多重
化すればそれで十分である。
【0040】なお、図示は省略しているが、この情報供
給装置20には、前述したビデオ緩衝メモリ31、オー
ディオ緩衝メモリ32、プライベート緩衝メモリ41、
マルチプレクサ35および出力インタフェース36から
なるデータ出力機構が複数設けられており、ヘッドエン
ド37は、これら複数のデータ出力機構から送られてく
るTSを各出力インタフェース36に割り当てられてい
るチャンネルにて伝送路90に送出することができる。
また、ヘッドエンド37は、モデム47から送られてく
る信号を双方向通信用のチャンネルで送出し、伝送路9
0から双方向通信用のチャンネルで入力された信号をモ
デム47に転送することができる。
【0041】モデム47は、バス24を介して制御手段
としての入出力制御部30に接続されており、入出力制
御部30は、モデム47およびヘッドエンド37を介し
て、伝送路90によって接続されている情報出力装置6
0にデータを送信したり、情報出力装置60からのデー
タを受け取ることができる。また、入出力制御部30
は、前述した情報供給装置20の各部の動作を制御する
ことができる。
【0042】次に、図1を参照して情報出力装置60の
構成について説明する。図1に示すように、情報出力装
置60は、情報出力装置60の各部の動作を制御するた
めの制御手段としての中央制御装置61を備えている。
この中央制御装置61は周知のマイクロコンピュータと
して構成されている。中央制御装置61には、キーボー
ド(図示略)を有する入力手段としての入力装置63が
接続されており、入力装置63を操作すれば、中央制御
装置61に各種のデータや指示を入力することができ
る。また、中央制御装置61は、モデム62を介して伝
送路90に接続されており、前述の双方向通信用のチャ
ンネルを使用して情報供給装置20の入出力制御部30
と通信することができる。
【0043】さらに、伝送路90には、受信手段として
のチューナ64が接続されている。チューナ64は、中
央制御装置61の指示に応じてチャンネルを選択し、そ
の選択されたチャンネルで送信されてくる情報を受信す
ることができる。チューナ64によって受信された情報
は、分離手段としてのシステムデコーダ65に送出され
る。このシステムデコーダ65は、チューナ64によっ
て受信され転送されてくるTS(トランスポートストリ
ーム)を、ビデオPESパケットとオーディオPESパ
ケットとプライベートPESパケットとに分離し、それ
ぞれビデオバッファ73、オーディオバッファ66、プ
ライベートバッファ81に出力することができる。
【0044】オーディオデコーダ67は、オーディオバ
ッファ66よりオーディオPESパケットを読み出して
復号し、アナログのオーディオ信号としてアンプ69に
出力することができる。アンプ69は、オーディオ信号
を増幅してスピーカ70に送り、音声出力させることが
できる。なお、アンプ69は、ミキシング機能を備えて
おり、図1に破線で示されるように、マイク71が接続
されている場合には、マイク71から入力される例えば
カラオケ利用者の歌唱音声信号とオーディオデコーダ6
7からのオーディオ信号とをミキシングした後に増幅し
てスピーカ70に出力できる。つまり、この情報出力装
置60をカラオケ装置として使用することが可能であ
る。
【0045】また、ビデオデコーダ74は、ビデオバッ
ファ73よりビデオPESパケットを読み出して復号
し、アナログのビデオ信号として映像合成装置75に出
力することができる。この映像合成装置75は、2種類
の入力信号を合成して出力することができる装置であ
る。この2種類の入力信号のうちの一つは、前述のビデ
オデコーダ74からのビデオ信号で、もう一方の入力信
号は、これから説明するプライベートデコーダ82から
供給される。
【0046】プライベートデコーダ82は、プライベー
トバッファ81よりプライベートPESパケットを読み
出してそのPESパケットがプライベートの方かプラ
イベートの方かを判別することができる。そして、も
ちろん復号することができ、復号して得られた文字コー
ドに基づくフォント信号を映像合成装置75に出力する
ことができる。また、プライベートデコーダ82はデコ
ードしたプライベートPESパケットがプライベート
であった場合には、映像合成装置75に対して色替えの
指示を出力することもできる。
【0047】前記映像合成装置75は、ビデオデコーダ
74からのビデオ信号とプライベートデコーダ82から
のフォント信号とを合成し、その合成信号を表示手段と
してのモニタテレビ76に出力することができる。モニ
タテレビ76では、ビデオ信号に基づく映像にフォント
信号に基づくプライベートがスーパーインポーズされた
形態で表示される。
【0048】また、プライベートデコーダ82は、デコ
ーダしたプライベートPESパケットがプライベート
であった場合には、プライベートデータとして復号され
た信号を、シリアル変換手段としてのシリアル変換装置
77に出力することもできる。このシリアル変換装置7
7では、例えば外部のパーソナルコンピュータ(PC)
78とシリアル通信を行い、PCのモニタなどに表示さ
せたり、あるいはテキストデータとしてファイルするこ
と可能とされている。
【0049】なお、ここまでの説明から明らかなよう
に、オーディオデコーダ67、アンプ69、スピーカ7
0、ビデオデコーダ74、映像合成装置75、モニタテ
レビ76等が基本情報再生出力手段に相当し、プライベ
ートデコーダ82、映像合成装置75、モニタテレビ7
6、シリアル変換装置77等がプライベート出力手段に
相当する。
【0050】次に、本実施例の情報供給システム10の
動作について説明する。まず、情報出力装置60の利用
者が、入力装置63を操作して所望の情報(例えば旅行
案内やショッピング案内やカラオケである。)の供給を
要求すると、中央制御装置61はこの情報の送出要求を
モデム62を通し、伝送路90を介して情報供給装置2
0に送信する。なお、利用者は、テロップの言語種類を
指示するキー操作により、日本語や英語といったテロッ
プの言語種類の選択を情報供給装置20に通知すること
ができる。
【0051】一方、情報供給装置20では、入出力制御
部30がモデム47を通してこの要求を受信する。次
に、入出力制御部30は、指定された情報に対応するオ
ーディオデータと選択された言語によるプライベートデ
ータと、その背景映像としてふさわしいビデオデータ
(例えばカラオケであれば曲のジャンルなどによって適
宜選択される。)の読み出しと、入出力制御部30が選
定したデータ出力機構のビデオ緩衝メモリ31、オーデ
ィオ緩衝メモリ32並びにプライベート緩衝メモリ41
への転送を、映像音声記憶装置制御部25及びプライベ
ート記憶装置制御部27にそれぞれ指示する。
【0052】さらに、入出力制御部30は、上記の選定
したデータ出力機構の出力インタフェース36に割り当
てられているチャンネルを、情報を要求してきた情報出
力装置60に通知する。情報出力装置60では、中央制
御装置61がチューナ64にチャンネルの選択を指示す
る。こうして情報出力装置60は、そのチャンネルによ
りTS(トランスポートストリーム)が送信されてくる
のを待つ。
【0053】次に、情報供給装置20では、映像音声記
憶装置制御部25が映像音声記憶装置26a、26bか
ら、所定のビデオデータを読み出してビデオ緩衝メモリ
31に転送し、またオーディオデータを読み出してオー
ディオ緩衝メモリ32に転送する。一方、プライベート
記憶装置制御部27がプライベート記憶装置28から、
所定のプライベートデータを読み出してプライベート緩
衝メモリ41に転送する。
【0054】ビデオ緩衝メモリ31、オーディオ緩衝メ
モリ32及びプライベート緩衝メモリ41からそれぞれ
読み出されたビデオデータ、オーディオデータ及びプラ
イベートデータはマルチプレクサ35に入力する。マル
チプレクサ35は、その3つの緩衝メモリ31,32,
41から送られてくるビデオデータのPESパケット列
とオーディオデータのPESパケット列とプライベート
データのPESパケット列とを多重化して1本のTSを
生成し、出力インタフェース36を通してヘッドエンド
37に出力する。ヘッドエンド37は、このTSを所定
のチャンネルにて送出する。
【0055】情報出力装置60では、チューナ64が上
記指定されたチャンネルによりそのTSを受信すること
となる。このTSを受信した時点からの情報出力装置6
0における動作について、図6〜9も参照して説明す
る。
【0056】図6は、システムデコーダ65において実
行される処理である。まず最初のステップS1にて、T
Sパケットを取得したかどうかを判断する。TSパケッ
トを取得した場合には、S2へ移行して、そのPIDの
解読を行なう。TSパケットは、オーディオPES、ビ
デオPES、プライベートPES、プライベートP
ESのいずれであっても、図5の(A)〜(D)に示す
ようにパケット開始コードを持っており、そのパケット
開始コードにPIDが含まれている。したがって、S2
ではそのPIDを解読し、その解読結果に応じてS3〜
S5の判断を行なう。
【0057】つまり、取得したTSパケットがオーディ
オPESパケットであれば(S3:YES)、S6に移
行してオーディオバッファ66に振り分ける。また、プ
ライベートPESパケット(この場合は、プライベート
,の区別はない。)であれば(S4:YES)、S
7に移行してプライベートバッファ81に振り分け、ビ
デオPESパケットであれば(S5:YES)、S8に
移行してビデオバッファ73に振り分ける。
【0058】S6〜S8の処理終了後はS1に戻り、次
のTSパケットを待つ。このようにして、PIDに基づ
いてオーディオバッファ66、プライベートバッファ8
1、ビデオバッファ73に振り分けられたオーディオP
ESパケット、プライベートPESパケット、ビデオP
ESパケットは、それぞれオーディオデコーダ67、プ
ライベートデコーダ82、ビデオデコーダ74に読み出
されて所定の処理を実行する。以下、各処理について説
明する。
【0059】最初に、ビデオデコーダ74での処理を図
7を参照して説明する。まずS11にて、ビデオバッフ
ァ73よりビデオPESパケットを読み出す。そして、
S12にて、そのPESパケットの中のヘッダ部(図5
(A)参照)より再生時刻管理情報を読み出す。
【0060】続くS13では、再生すべき時刻になって
いるかどうかを判断し、再生時刻になっていれば、S1
4に移行し、ビデオPESパケットを復号してアナログ
のビデオ信号として映像合成装置75に出力する。この
ビデオ出力処理の終了後は、S11へ戻り、次のビデオ
PESパケットを読み出し、S12以降の処理を繰り返
す。
【0061】なお、上記S13での再生時刻かどうか
は、基本となる同期信号と再生時刻管理情報との比較で
判断する。最初に同期信号がリセットされてからビデオ
デコーダ73は再生処理を開始し、この基本となる同期
信号が再生時刻管理情報と一致した場合にS13で肯定
判断となる。
【0062】次に、オーディオデコーダ67での処理を
図8を参照して説明する。まずS21にて、オーディオ
バッファ66よりオーディオPESパケットを読み出
す。そして、S22にて、そのオーディオPESパケッ
トの中のヘッダ部(図5(B)参照)より再生時刻管理
情報を読み出す。続くS23では、再生すべき時刻にな
っているかどうかを判断する。このS23での再生時刻
かどうかも、上記ビデオPESパケットの場合と同様で
ある。すなわち、基本の同期信号がリセットされてから
オーディオデコーダ67が再生処理を開始し、この基本
となる同期信号が再生時刻管理情報と一致した場合にS
23で肯定判断となる。S23で肯定判断、つまり再生
時刻になっていれば、S24に移行して、プライベート
デコーダ82に通知を行なう。この通知内容は、再生時
刻管理情報である。
【0063】そして、S24の処理終了後S25へ移行
する。S25では、オーディオPESパケットを復号し
てアナログのオーディオ信号としてアンプ69に出力す
る。このオーディオ出力処理の終了後は、S21へ戻
り、次のオーディオPESパケットを読み出し、S22
以降の処理を繰り返す。
【0064】次に、プライベートデコーダ82での処理
を図9を参照して説明する。まずS31にて、プライベ
ートバッファ81よりプライベートPESパケットを読
み出す。そして、S32にて、その読み出したPESパ
ケットが2種類のプライベート情報、すなわちプライベ
ートかプライベートかを判断する。これは、PES
パケットの中のヘッダ部(図5(C),(D)参照)よ
り、プライベートかプライベートかを識別するため
のプライベート番号を読み出し、そのプライベート番号
に基づいて判断する。
【0065】そして、プライベートの場合には、S3
3へ移行し、プライベートの場合にはS41へ移行す
る。まず、プライベートであった場合について説明す
る。S33にて、そのプライベートPESパケットの
中のヘッダ部(図5(C)参照)より再生時刻管理情報
を読み出す。続くS34では、上記図8のS24の処理
の結果オーディオデコーダ67より出力された通知を入
手する。そして、S35で再生すべきタイミングになっ
ているかどうかを判断する。このS35での再生タイミ
ングかどうかは次のように判断する。すなわち、S34
で入手したオーディオデコーダ67からの通知(オーデ
ィオPESパケットにおける再生時刻管理情報)を基に
し、そのオーディオPESパケットの再生時刻が、S3
3で読み出したプライベートPESパケットの再生時刻
管理情報と一致した場合にS35で肯定判断となる。
【0066】S35で肯定判断、つまり再生タイミング
であればS36に移行する。S36は、プライベート
PESパケットを読み出して復号し、その結果得られる
文字コードに基づくフォント信号を映像合成装置75に
出力する。一方、S35で否定判断、つまり再生タイミ
ングでなければ、S34へ戻り、再度オーディオデコー
ダ67からの通知を入手し、再度S35で再生タイミン
グかどうかを判断する。
【0067】本実施例のプライベートPESパケット
は1画面分のプライベート文字列を表示させる情報を含
んでいるため、S36でプライベート出力をした後は、
S37〜S40の処理にて色替処理を実行する。S37
では、プライベートPESパケットの中の実効データ
部(図5(C)参照)より色替情報を読み出す。そし
て、S38では、その色替情報の内の時刻情報に基づ
き、色替時刻になっているかどうかを判断する。この色
替時刻になっているかどうかは、上記S36でプライベ
ート文字列の出力を行なった後で内蔵タイマをリセット
して計時し、そのタイマが該当する時刻情報の時刻と一
致するかどうかで判断する。
【0068】S38で肯定判断の場合には、S39へ移
行して、色替指示の出力を行なう。そして、S40で色
替えが終了していないと判断された場合にはS38へ戻
り、次の色替時刻となっているかどうかを判断する。こ
のようにして、時刻情報を順番に参照していき、対応す
る位置(例えば何行目の何ビット目)までの色替を順次
指示していくのである。こうして最後まで色替を行な
い、参照すべき時刻情報がなくなれば、S40で肯定判
断となり、S31へ戻る。
【0069】このようにプライベートの場合には、オ
ーディオデコーダ67からの通知(オーディオPESパ
ケットにおける再生時刻管理情報)に基づき、オーディ
オデータと同期を取るように出力制御している。しか
し、プライベートの場合には、そのような同期はとら
ず、デコードしたプライベートデータを逐次出力する
(S41)。そして、S41の処理後は、そのままS3
1へ戻る。
【0070】以上のような処理が実行されることによ
り、オーディオデコーダ67から出力されたアナログの
オーディオ信号はアンプ69にて増幅され、スピーカ7
0に送られて音声出力される。また、ビデオデコーダ6
8から出力されたアナログのビデオ信号とプライベート
デコーダ82から出力されたフォント信号は、映像合成
装置72にて合成され、背景映像にテロップ(カラオケ
の場合にはカラオケ用の歌詞テロップ)がスーパーイン
ポーズされた状態でモニタテレビ76にて表示されるこ
ととなる。
【0071】したがって、カラオケであれば、情報出力
装置60の利用者は、自分が指定した言語の歌詞テロッ
プでのカラオケを楽しむことができる。一方、旅行案内
用の情報やショッピング情報を出力させる場合に、音声
と映像が出力されている期間中の適当なタイミングにお
いて、その旅行に関する詳しい案内情報やその商品に関
する詳しい情報が指定した言語でのテロップとして表示
させる。
【0072】また、プライベートデコーダ82は、デコ
ーダしたプライベートPESパケットがプライベート
であった場合には、プライベートデータとして復号され
た信号を、シリアル変換手段としてのシリアル変換装置
77に出力することもできる。このシリアル変換装置7
7では、例えば外部のパーソナルコンピュータ(PC)
78とシリアル通信を行い、PCのモニタなどに表示さ
せたり、あるいはテキストデータとしてファイルするこ
と可能である。
【0073】このプライベートの方のデータとして
は、例えば、旅行案内情報を出力する場合に、その旅行
に関する詳しい案内情報、例えば日程や宿泊場所、ある
いはオプションの散策ルートや観光スポット、さらには
その土地での名産品等の情報をプライベート情報とし
て、例えばテロップ形式で、音声と映像が出力されてい
る期間中の適当なタイミングにおいて表示させる場合に
適用できる。別の例としては、旅行案内用の情報やショ
ッピング情報を出力させる場合等が考えられる。またシ
ョッピングであれば、対象商品を説明するための音声と
映像が出力されている期間中の適当なタイミングにおい
て、その商品に関する詳しい情報、例えば商品名や機能
説明はもちろん値段や支払方法等の情報をテロップとし
て表示させる場合が挙げられる。
【0074】このような情報は、特にオーディオ情報や
ビデオ情報と同期させて表示しないと意味がなくなるも
のでなく、例えば音声と映像が出力されている期間中の
例えば最初の方とか中頃とか最後の方といった厳密でな
いタイミングにおいて表示されれば、所期の目的を達成
するものである。そのため、これらについては、上述し
た時刻管理情報を含まない形式でパケット化されたもの
で十分である。
【0075】そして、PC78に記憶させておけば、上
述の旅行に関する詳しい案内情報やショッピング対象商
品の説明等の情報を後から参照することができる。つま
り、音声や映像等は主に人間の聴覚や視覚に訴えて、例
えば心情的に旅行へ行きたくさせたり、商品を買いたく
させる効果が大きい。それに対して、上記案内情報は、
その情報内容の正確な伝達が主な役割であり、後でその
情報内容だけを知りたいという要求が生じ易い情報であ
る。そのため、その情報だけを分離して記憶させておく
ことは利用者の便宜上好ましいと言える。
【0076】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。例え
ば、上記実施例では、オーディオ情報とビデオ情報をセ
ットにして供給しているが、それらいずれか一方であっ
てもよい。例えばビデオ情報とそれに対応するプライベ
ート情報の組み合わせであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の情報出力装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 実施例の情報供給システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 実施例のエンコード装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 情報供給装置から供給されるトランスポート
ストリームの概略説明図である。
【図5】 (A)はビデオPESパケットのデータ構成
を示す説明図、(B)はオーディオPESパケットのデ
ータ構成を示す説明図、(C)はプライベートPES
パケットのデータ構成を示す説明図、(D)はプライベ
ートPESパケットのデータ構成を示す説明図であ
る。
【図6】 情報出力装置のシステムデコーダにおいて実
行される処理を示すフローチャートである。
【図7】 情報出力装置のビデオデコーダにおいて実行
される処理を示すフローチャートである。
【図8】 情報出力装置のオーディオデコーダにおいて
実行される処理を示すフローチャートである。
【図9】 情報出力装置のプライベートデコーダにおい
て実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…情報供給システム 20…情報供給装
置 25…映像音声記憶装置制御部 26a,26b…
映像音声記憶装置 27…プライベート記憶装置制御部 28…プライベー
ト記憶装置 30…入出力制御部 31…ビデオ緩衝
メモリ 32…オーディオ緩衝メモリ 35…マルチプレ
クサ 36…出力インタフェース 37…ヘッドエン
ド 41…プライベート緩衝メモリ 50…エンコード
装置 51…ビデオエンコーダ 52…ビデオPE
Sパケッタイザ 53…オーディオエンコーダ 54…オーディオ
PESパケッタイザ 55…編集装置 56…プライベー
トPESパケッタイザ 57…入出力装置 60…情報出力装
置 61…中央制御装置 64…チューナ 65…システムデコーダ 66…オーディオ
バッファ 67…オーディオデコーダ 69…アンプ 70…スピーカ 73…ビデオバッ
ファ 74…ビデオデコーダ 75…映像合成装
置 76…モニタテレビ 77…シリアル変
換装置 78…パーソナルコンピュータ 81…プライベー
トバッファ 82…プライベートデコーダ 90…伝送路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ情報あるいはビデオ情報の少
    なくともいずれか一方とプライベート情報とを含む外部
    出力用情報を情報供給装置から伝送路を介して供給して
    もらい、その外部出力用情報に基づいて所定の外部出力
    処理を実行する情報出力装置であって、前記情報供給装
    置からは、所定の情報圧縮用符号化規格に基づき、所定
    のアクセス・ユニット毎にいつ再生するかを示す時刻管
    理情報をヘッダ部分に含む形式でパケット化した状態の
    オーディオ情報あるいはビデオ情報の少なくとも一方
    と、前記所定の情報圧縮用符号化規格に基づいてパケッ
    ト化した状態のプライベート情報とを時系列に多重化し
    て生成されたトランスポートストリームを送信される情
    報出力装置において、 前記情報供給装置から供給されたトランスポートストリ
    ームを、オーディオ側あるいはビデオ側の少なくとも一
    方とプライベート側のパケットに分離する分離手段と、 該分離手段によって分離されたオーディオ側あるいはビ
    デオ側の少なくとも一方のパケットより前記時刻管理情
    報を読み出し、再生すべき所定の時刻になった場合に、
    該当するパケットのオーディオ情報あるいはビデオ情報
    の少なくとも一方を再生して、演奏音あるいは映像とし
    て出力する基本情報再生出力手段と、 前記分離手段によって分離されたプライベート側のパケ
    ットを逐次再生し、プライベート情報として出力するプ
    ライベート出力手段とを備えることを特徴とする情報出
    力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報出力装置におい
    て、 前記プライベート出力手段は、再生したプライベート情
    報をシリアルデータとして変換するシリアル変換手段を
    有しており、該シリアル変換手段から出力したシリアル
    データを外部のパーソナルコンピュータに記憶させるこ
    とができるよう構成されていることを特徴とする情報出
    力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報出力装置に
    おいて、 前記情報供給装置から伝送路を介して供給してもらう外
    部出力用情報の内のプライベート情報としては、前記オ
    ーディオ情報あるいはビデオ情報の少なくとも一方と同
    期させて出力させる第1のプライベート情報又は非同期
    で出力させる第2のプライベート情報の2種類の内のい
    ずれかが、それらを識別するための種類識別情報を含ん
    だ状態で設定されており、 前記プライベート出力手段は、前記分離手段によって分
    離されたプライベート側のパケットの持つ種類識別情報
    に基づいてプライベート情報の種類を判別し、前記第1
    のプライベート情報である場合には、分離されたプライ
    ベート側のパケットを対応するオーディオ情報あるいは
    ビデオ情報の少なくとも一方が前記基本情報再生出力手
    段によって再生されるタイミングを基準に再生し、前記
    第2のプライベートである場合には、分離されたプライ
    ベート側のパケットを逐次再生し、プライベート情報と
    して出力するよう構成されていることを特徴とする情報
    出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報出力装置におい
    て、 前記第1のプライベート情報はテロップを表示させるた
    めのものであり、表示するテロップの色替えのための相
    対的位置情報及びそれに対応する相対的時刻情報も設定
    されており、 前記プライベート出力手段は、前記第1のプライベート
    情報を出力させる場合には、前記オーディオ情報あるい
    はビデオ情報の少なくとも一方が再生されるタイミング
    を基準として再生したテロップを表示した後、前記色替
    えのための相対的位置情報及びそれに対応する相対的時
    刻情報色替え情報に基づき、表示されているテロップを
    順次色替えを実行する色替え制御機能も備えていること
    を特徴とする情報出力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999006991A1 (fr) * 1997-07-29 1999-02-11 Sony Corporation Dispositifs d'emission et de reception de musique, techniques afferentes et systeme d'emission musicale

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